JP2002198856A - 送受信制御回路 - Google Patents

送受信制御回路

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JP2002198856A
JP2002198856A JP2000396628A JP2000396628A JP2002198856A JP 2002198856 A JP2002198856 A JP 2002198856A JP 2000396628 A JP2000396628 A JP 2000396628A JP 2000396628 A JP2000396628 A JP 2000396628A JP 2002198856 A JP2002198856 A JP 2002198856A
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reception
signal
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JP2000396628A
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Yoshihiro Sakimoto
吉大 崎本
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】第1の送信信号の送信時において、送信回路で
発生する第1の送信信号の2次高調波等の歪波が第2の
送信端子へ漏れても、アンテナ端子に出力されにくいか
つ、第1の送信信号時において、送受信制御回路内で発
生する歪を低減できる送受信制御回路を提供する。 【解決手段】本発明の送受信制御回路は、第1の送信信
号の送信時において、第2の送信端子とダイプレクサ間
に接続されるPINダイオードをオフとし、かつダイプ
レクサと第2及び第3の受信端子間に接続されるPIN
ダイオードをオンする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トリプルバンド対
応携帯電話端末用の送受信制御回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】送受信制御回路は、3つの異なる送受信
周波数帯域対応の携帯電話機等において、アンテナと送
信回路及び受信回路間の切り替え用途として用いられ、
ダイプレクサとスイッチ回路とを組み合わせたものが従
来から良く用いられている。このうちトリプルバンド対
応携帯電話端末用の送受信制御回路として、特開200
0−165288や特開2000−165274があ
る。トリプルバンド対応携帯電話端末用の送受信制御回
路は、図3に示すように、ダイプレクサDIPXとスイ
ッチ回路SWA、SWBとを組み合わせたものが広く知
られている。
【0003】例えば、第1のスイッチ回路SWAは、例
えばGSMシステム(送信信号の周波数帯域は880〜
915MHz、受信信号の周波数帯域は925〜960
MHz)の送受信信号切り換えの制御をする。また、第
2のスイッチ回路SWBは送受信信号の周波数帯が互い
に近接しあうDCSシステム(受信信号の周波数帯が1
805〜1880MHz)、PCSシステム(受信信号
の周波数帯域が1930〜1990MHz)の送受信信
号切り換えの制御をする。
【0004】そして、第1のスイッチ回路SWAの送信
端子、スイッチ回路SWBの送信端子は、送信回路TX
に接続されている。また、スイッチ回路SWAの受信端
子、スイッチ回路SWBの2つの受信端子は、受信回路
RXに接続されている。
【0005】例えば、特開2000−165288の回
路図の一例を示す。図4においてコンデンサC11、C
12、C13、C14、C15及びインダクタL11、
L12よりダイプレクサを構成している。またコンデン
サC31、C32及びインダクタL31によりローパス
フィルタを構成しており、コンデンサC21、C22、
C23及びインダクタL21、L22、L23及びダイ
オードD1、D2及び抵抗Rによりスイッチ回路を構成
している。
【0006】また、送信時の歪を抑御しているデュアル
バンド対応携帯電話端末用の送受信制御回路として、特
開2000−165373がある。図5として特開20
00−165373の回路図の一例を示す。図5におい
て、スイッチ回路のオン、オフを共通の制御端子VC1に
より制御している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開2
000−165288のトリプルバンド対応携帯電話端
末用の送受信制御回路は、送信時において1つのスイッ
チ回路SWAをオンとし、残りのスイッチ回路SWBは
オフとしている。このため、スイッチ回路SWBには、
オフ状態のダイオードが多いため、オフ状態のダイオー
ドにより発生する歪が多くなるという問題があった。
【0008】また、特開2000−165373のよう
に、送信時においてスイッチ回路をすべてオンすると、
送信端子から入力される送信信号に対する送受信制御回
路で発生する歪みは抑制されるが、送信回路で発生した
2次高調波等の歪波がもう一方の送信端子へ漏れた場
合、歪波がもう一方の送信信号の周波数近傍であれば特
にそのままANT端子に歪波が出力されることがあった(例
えばGSM(900MHz帯)とDCS(1800MHz帯)の送受
信制御回路場合、GSM送信時に、送信回路でGSMの2次高
調波である1800MHz帯の歪みが発生し、例えば、DC
S送信端子に漏れた場合、そのままANT端子へ出力されて
しまうという問題点があった。
【0009】またもう一方の送信信号の周波数近傍でな
くても、もう一方の送信端子とアンテナ端子間のフィル
タの阻止域以外の周波数成分でありかつ一方側の送信端
子側からみたダイプレクサに通過帯域内の周波数成分を
持つ送信信号の歪波であればアンテナ端子41への出力
が大きいという問題があった。
【0010】また、すべてのPINダイオードが同一の
状態で動作するため、例えば、一方のスイッチ回路部の
送信状態の時、他のスイッチ回路部のPINダイオード
がオン状態として、動作する。即ち、オン状態とする必
要のないPINダイオードが、オン状態となるため、消
費電流が増加してしまい、例えば、携帯電話端末として
は致命的な問題となってしまう。
【0011】本発明は上述の問題点を鑑みて案出された
ものであり、その目的は、消費電流が少なくて済み、且
つ第1の送信信号の送信時において送信回路で発生する
第1の送信信号の2次高調波等の歪波が第2の送信端子
へ漏れても、アンテナ端子へと出力されにくく、かつ第
1の送信信号時において送受信制御回路で発生する第1
の送信信号の2次高調波等の歪波が低減される送受信制
御回路を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の送受信
周波数帯域を有する第1の通信システムの送受信を切り
換え、且つ第1の送信端子及び第1の受信端子とを有す
る第1のスイッチ回路部と、互いに送受信周波数帯域が
近接する第2、第3の通信システムの送受信を切り換
え、且つ第2の送信端子、第2及び第3の受信端子とを
有する第2のスイッチ回路部と、前記第1のスイッチ回
路部及び前記第2のスイッチ回路部とアンテナとの間に
配置されたダイプレクサとからなるとともに、前記第1
のスイッチ回路部の第1の送信端子と前記ダイプレクサ
との間に接続される第1のPINダイオードと、前記第
1の受信端子とダイプレクサの間に接続される第1の伝送
線路と、第1の伝送線路とグランド電極間に接続される
第2のPINダイオードと、前記第2のスイッチ回路部
の第2の送信端子とダイプレクサ間に接続される第3の
PINダイオードと、前記第3の受信端子とダイプレク
サの間に接続される第2の伝送線路と、前記第2の伝送
線路とグランド電極間に接続される第4のPINダイオ
ードと、前記第3の受信端子と前記第2の受信端子に接
続される第5のPINダイオード及び第3の伝送線路
と、前記第3の伝送線路とグランド電極間に接続される
第6のPINダイオードと、前記第1のPINダイオー
ド及び第2のPINダイオードのオンオフ制御を行うバ
イアス信号が供給される第1の制御端子と、前記第3の
PINダイオード及び第4のPINダイオードのオンオ
フ制御を行うバイアス信号が供給される第2の制御端子
と、前記第5のPINダイオード及び第6のPINダイ
オードのオンオフ制御を行うバイアス信号が供給される
第3の制御端子とを備え、第1の送信信号の送信時にお
いて、第1の制御端子と第3の制御端子に夫々個別にバ
イアス信号を供給して、第1及び第2のPINダイオー
ド及び第5及び第6のPINダイオードをオン状態とし
た送受信制御回路である。
【作用】本発明の送受信制御回路は、第1のスイッチ回
路部の第1のPINダイオード及び第2のPINダイオ
ードを制御するバイアス信号と、第2のスイッチ回路部
の第5のPINダイオード及び第6のPINダイオード
を制御するバイアス信号とが、夫々別個に管理されてい
る。このため、動作上、必要なバイアス信号を必要な制
御信号に供給でき、例えば、バイアス信号が第1のスイ
ッチ回路部から第2のスイッチ回路部に供給されること
が一切なく、第3の制御端子にバイアス信号が漏れるこ
とが一切ない。また、第2のスイッチ回路部で受信を行
うべく、第3の制御端子に第2の受信、第3の受信を切
り換えるべく、バイアス信号を供給する際、第1のスイ
ッチ回路部の第1の制御端子よりバイアス信号を供給し
なくともよくなる。例えば、第2のスイッチ回路部で第
2及び第3の受信信号を切り換えるため、第3の制御端
子にバイアス信号を供給する場合でも、第1のスイッチ
回路部のPINダイオードにバイアス信号を供給してい
ないため、無駄なバイアス電流が減少して、消費電流が
小さくなる。
【0013】また、第1の送信信号の送信時において、
第1の制御端子よりバイアス信号を供給し、第1のスイ
ッチ回路部の第1のPINダイオード及び第2のPIN
ダイオードをともにオン状態とするとともに、同時に、
第3の制御端子にも別のバイアス信号を供給して第2の
スイッチ回路部の第5のPINダイオード及び第6のP
INダイオードをともにオン状態としている。また、第
2の送信端子とダイプレクサ間に接続される第2のPI
Nダイオードをオフとしている。
【0014】このため送信回路で発生する第1の送信信
号の2次高調波等の歪波が、第2の送信端子へ漏れて
も、アンテナ端子へと出力されにくい。
【0015】また第1の送信信号時において、第1の送
信信号と直接関与していない第5及び第6のPINダイ
オードが両方ともオンとなっているめその分、送受信制
御回路で発生する第1の送信信号の2次高調波等の歪波
が低減される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の送受信制御回路を
図面に基づいて詳説する。
【0017】図1に、本発明に係る送受信制御回路の実
施例の回路図を示す。ここで、第1の送受信信号の周波
数は、第2、第3の送受信信号の周波数よりも低く、か
つ第2、第3の送信周波数が比較的近いとする。例えば
第1の通信システムはGSMシステム(送信信号の周波
数帯域は880〜915MHz、受信信号の周波数帯域
は925〜960MHz)であり、第2及び第3の通信
システムは送受信信号の周波数帯が互いに近接しあうD
CSシステム(受信信号の周波数帯が1805〜188
0MHz、送信信号の周波数1710〜1785MH
z)、PCSシステム(受信信号の周波数帯域が193
0〜1990MHz、送信信号の周波数1850〜19
10MHz)が挙げられる。
【0018】本発明の送受信制御回路は、図1に示すよ
うに、ダイプレクサ70に第1の通信システムの送受信
を切り換える第1のスイッチ回路部と、第2の通信シス
テム及び第3の通信システムの送受信を切り換える第2
のスイッチ回路部とそれそれ並設されている。
【0019】第1のスイッチ回路部には、ダイプレクサ
70の第2の端子72と接続する端子、送信回路に接続
する第1の送信端子45、受信回路に接続する第1の受
信端子42を有している。
【0020】第2のスイッチ回路部には、ダイプレクサ
70の第3の端子73と接続する端子、送信回路に接続
する第2の送信端子46、受信回路に接続し、第2の通
信システムの受信信号が導出される第2の受信端子4
3、受信回路に接続し、第3の通信システムの受信信号
が導出される第3の受信端子44とを有している。尚、
第2の送信端子46は、第2の通信システム及び第3の
通信システムの送信信号の送信時に共通的に利用され
る。
【0021】第1の通信システムの切り換え制御を行う
第1のスイッチ回路部には、おいて、第1の送信端子4
5はコンデサ4を介して第1のPINダイオード2のア
ノード側に接続され、この第1のPINダイオード2の
カソード側は、コンデンサ1を介してダイプレサ70の
第2の端子72に接続される。
【0022】また、この第1のPINダイオード2のア
ノードはコイル3を介して第1の制御端子48に接続さ
れる。また、第1のPINダイオード2のカソードは、
第1の伝送線路5を介して第1の受信端子42に接続さ
れる。
【0023】第1の受信端子42と第1の伝送線路5の
間には、第2のPINダイオード7のアノードが接続さ
れている。この第2のPINダイオード7のカソード
は、コンデンサ8及び抵抗6の並列回路を介して接地さ
れる。
【0024】第1の伝送線路5は第1の送信信号の信号
の波長(λ)のλ/4となるような線路長を有してい
る。
【0025】上述の第1の制御端子48には、第1の通
信システムにおいて、送受信信号を切り換える制御信号
が供給される。即ち、第1のPINダイオード2、第2
のPINダイオード7をオン状態とするバイアス電流を
供給する。
【0026】ここで、第1のスイッチ回路部において、
コンデンサ1、4は第1のPINダイオード2に流れる
バイアス電流が、送受信制御回路から送信回路に、また
ダイプレクサ70の一部を介してグランドに流れ出すこ
とを防止するためのカップリングコンデンサである。ま
た、受信回路にはカップリングコンンサがあるものとし
て、図において、第1の伝送線路5と第1の受信端子4
2間のコンデンサを省略している。
【0027】コイル3は、第1の制御端子48と第1の
送信端子45間をハイインピーダンスに保ち第1の送信
信号が第1の制御端子48に流れることを防ぐために用
いられる。
【0028】コンデンサ8は第1の送信信号の周波数に
おいてオン時にインダクタンス成分を有する第2のPI
Nダイオード7と直列共振するように定められており、
抵抗6は第2のPINダイオード7に所定のバイアス電
流が流れるように設定されている。
【0029】第2の通信システム及び第3の通信システ
ムの送受信を切り換える第2のスイッチ回路部において
は、第2の送信端子46はコンデサ13、ローパスフィ
ルタ12を介して第3のPINダイオード10のアノー
ド側に接続されている。この第3のPINダイオード1
0のカソード側は、コンデンサ9を介してダイプレサ7
0の第3の端子73に接続される。
【0030】ここでローパスフィルタ12は第2、第3
の送信信号の共通端子である第2の送信端子46から入
力される第2、第3の送信信号を通過帯域内にもち、送
信回路で発生する第2、第3の送信信号の高調波成分を
阻止するようにしてある。
【0031】第2の伝送線路14とコンデンサ18との
間に第4のPINダイオード16のアノードが接続さ
れ、第4のPINダイオード16のカソードはコンデン
サ17及び抵抗15の並列回路を介して接地される。
【0032】第2の伝送線路14は第2、第3通信の通
信システムの中心的な送信信号のλ/4となるような線
路長を有している。
【0033】コンデンサ18と第3の伝送線路21との
間に、第5のPINダイオード19のカソードが接続さ
れる。第5のPINダイオード19のアノードは第3の
受信端子44となっている。また、同時に第5のPIN
ダイオード19のアノードは、抵抗20を介して第3の
制御端子47に接続される。
【0034】第2の受信端子43と第3の伝送線路21
の間に第6のPINダイオード23のアノードが接続さ
れている。この第6のPINダイオード23のカソード
はコンデンサ24及び抵抗22の並列回路を介して接地
される。尚、第3の伝送線路21は第3の受信信号のλ
/4となるような線路長を有している。
【0035】ここで、第2の制御端子49には、第2、
第3の通信システムにおいて、送受信信号を切り換える
制御信号が供給される。即ち、第3のPINダイオード
10、第4のPINダイオード16をオン状態にするバ
イアス電流が供給される。尚、図1の回路の第2のスイ
ッチ回路部では、コンデンサ18によって、第4のPI
Nダイオード16に供給されたバアイス電流が、第5の
PINダイオード19、第6のPINダイオード23に
供給されないよう制限されている。これにより、バイア
ス電流を流した時には、第3のPINダイオード10、
第4のPINダイオード16がオン状態となり、第2の
通信システム及び第3の通信システムの送信状態とな
る。
【0036】また、第3の制御端子47は、第2、第3
の通信システムにおいて、受信信号の切り換えを行う制
御信号が供給される。即ち、第3の制御端子47にバイ
アス電流を供給することにより、第5のPINダイオー
ド19、第6のPINダイオード23がオン状態とな
り、第3の伝送線路21が、オン状態の第6のPINダ
イオード23によりショートスタブとなり、その結果、
第3の受信端子44側に受信信号が導出される。また、
第3の制御端子47にバイアス電流を供給しない場合に
は、第5のPINダイオード19、第6のPINダイオ
ード23がともにオフとなり、その結果、第2の受信端
子43側に受信信号が導出される。
【0037】ここで、コンデンサ9、13は、第3のP
INダイオード10に流れるバイアス電流が送受信制御
回路の外及びダイプレクサ70の一部を介してグランド
に流れ出すことを防止するためのカップリングコンデン
サである。また、第1のスイッチ回路部と同様、受信回
路にカップリングコンデンサを具備しているものとし、
第2及び第3の受信端子43、44の前のコンデンサは
省略している。コンデンサ17は第2の通信システムの
送信信号の中心的な周波数において、オン時にインダク
タンス成分をもつ第4のPINダイオード16と直列共
振するように定められており、抵抗15は第4のPIN
ダイオード16に所定のバイアス電流が流れるように設
定されている。
【0038】コイル11は第2の制御端子49と第2の
送信端子46間をハイインピーダンスに保ち、第2の通
信システムの送信信号が第2の制御端子49に流れるこ
とを防ぐために用いられる。
【0039】コンデンサ18は、第5のPINダイオー
ド19、第6のPINダイオード23に流れるバイアス
電流が、第4のPINダイオード16側に流れ出すこと
を防止するためのカップリングコンデンサである。コン
デンサ24は第3の受信信号の周波数において、オン時
にインダクタンス成分をもつ第6のPINダイオード2
3と直列共振するように定められており、抵抗22は第
6のPINダイオード23に所定のバイアス電流が流れ
るように設定されている。
【0040】また、このような第1の通信システムの送
受信を切り換える第1のスイッチ回路部、第2及び第3
の通信システムの送受信を切り換える第2のスイッチ回
路部は、ダイプレクサ70の第2の端子72、第3の端
子73に接続されて並設されている。また、ダイプレク
サ70は、第1の端子71を介して全体のアンテナ端子
41に接続されている。
【0041】このダイプレクサ70は、ダイプレクサ7
0の第1の端子71に入力された第1の通信システムの
受信信号を第2の端子72に出力し、第2、第3の通信
システムの受信信号を第3の端子73に出力する機能を
もち、また、第2の端子72に入力された第1の通信シ
ステムの送信信号を第1の端子71に出力し、第3の端
子73に入力された第2及び第3の通信システムの送信
信号を第1の端子71へ出力する機能をもち、また、第
2の端子72に入力された送信回路で発生する第1の送
信信号の高調波成分を第1の端子71に出力しないフィ
ルタ機能を有している。
【0042】上述の送受信制御回路においては、各動作
時には表1に示すように、第1、第2、第3の制御端子
48、49、47に夫々のオンまたはオフの制御を信号
が供給する。
【0043】
【表1】 ここで、第1の送信信号の送信時において、第1の制御
端子48に第1のPINダイオード2、第2のPINダ
イオード7をオン状態とするバイアス信号(例えば、正
の電圧)を供給する。
【0044】また、第2の制御端子49には、第2のス
イッチ回路部の第3のPINダイオードをオフ状態とす
るオフ制御信号(負の電圧、またはゼロ電位の信号)を
供給する。
【0045】さらに、第3の制御端子47に第5のPI
Nダイオード19、第2のPINダイオード23をオン
状態とする別のバイアス信号(例えば、正の電圧)を供
給する。
【0046】ここで、第1の制御端子48に供給するバ
イアス信号と第3の制御端子47に供給するバイアス信
号は、この第1の通信システムの送信には、同期してい
るものの、他の動作時には相違するため、別個のバイア
ス信号として制御する必要がある。
【0047】これにより、第1のスイッチ回路部の第1
及び第2のPINダイオード2、7、第2のスイッチ回
路部の第5のPINダイオード19、第6のPINダイ
オード23はオン状態となり、さらに、第3、第4のP
INダイオード10、16はオフ状態となる。
【0048】第1の送信信号時において、第1の送信端
子45とダイプレクサ70の第2の端子72との間は、
第1のPINダイオード2によりほとんど損失がなく接
続される。第1の伝送線路5は第2のPINダイオード
7及びコンデンサ8より直列共振しショートスタブとし
て動作するが、この第1の伝送線路5が第1の送信信号
のλ/4となるような線路長を持つためにダイプレクサ
70の第2の端子72からみて第1の受信端子42側は
高インピーダンス状態になりダイプレクサ70の第2の
端子72と第2の受信端子42間は切り離された状態に
なる。
【0049】従って、第1の送信端子45に入力された
第1の送信信号は第1の受信端子42にほとんど流れず
ダイプレクサ70の第2の端子72にほとんど流れる。
しかも、第1の送信端子45に入力された第1の送信信
号の高調波成分はダイプレクサ70により阻止される。
ダイプレクサ70の第2の端子72に入力された第1の
送信信号はダイプレクサ70の第1の端子71を介して
アンテナ端子41に出力される。
【0050】また第3のダイオード10がオフのため送
信回路側で発生した第1の送信信号の高調波成分の歪波
が第2の送信端子46に漏れてもアンテナ端子41へ出
力されにくくなっている。
【0051】また、第1の送信信号が送受信制御回路内
のダイプレクサ70、コンデンサ9を介して漏れたとし
ても、第5、第6のPINダイオード19、23がオン
のため、第5、第6のPINダイオード19、23によ
って発生する第1の送信信号の高調波成分の歪波を小さ
くすることができる。
【0052】また、第2及び第3の通信システムのうち
いずれかの送信信号を送信する時において、第1、第3
の制御端子48、47にオフ制御信号を供給し、また、
第2の制御端子49にバイアス信号を供給する。
【0053】これより、第3、第4のPINダイオード
10、16はバイアス電流が流れオン状態となる。ここ
で、この送信信号において、第2の送信端子46とダイ
プレクサ70の第3の端子73間は第3のPINダイオ
ード10、ローパスフィルタ12によりほとんど損失が
なく接続される。
【0054】第2の伝送線路14は第4のPINダイオ
ード16及びコンデンサ17より直列共振しショートス
タブとして動作するが、この第2の伝送線路14が第
2、第3の送信信号のλ/4となるような線路長を持つ
ためにダイプレクサ70の第3の端子73からみて第2
の受信端子43側は高インピーダンス状態になりダイプ
レクサ70の第3の端子73と第2の受信端子43間は
切り離された状態になる。
【0055】従って、第2の送信端子46に入力された
第2、第3の送信信号は第2の受信端子43および第3
の受信端子44にほとんど流れずダイプレクサ70の第
3の端子73にほとんど流れ、かつ第2、第3の送信信
号の高調波成分はローパスフィルタ12により阻止され
る。ダイプレクサ70の第3の端子73に入力された第
2、第3の送信信号はダイプレクサ70の第1の端子7
1を介してアンテナ端子41に出力される。
【0056】第1の受信信号の受信時には、第1、第
2、第3の制御端子48、49、47にオフ制御信号を
供給し、全てのPINダイオードをオフさせる。よって
アンテナ端子に入力された第1の受信信号は第1、第2
のPINダイオード2、7がオフであるため第1の送信
端子45及びグランドに流れにくく、ダイプレクサ7
0、第1の伝送線路5を介して第1の受信端子42へ出
力する。
【0057】第2の通信システムの受信信号の受信時
(第2の受信端子に受信信号を導出させる)には、第
1、第2、第3の制御端子48、49、47にオフ制御
信号し、全てのPINダイオードをオフにさせる。よっ
てアンテナ端子41に入力された第2の受信信号は第
3、第4、第5、第6のPINダイオード10、16、
19、23がオフのため第2の送信端子46及び第3の
受信端子44及びグランドに流れにくく、ダイプレクサ
70、第2、第3の伝送線路14、21を介して第2の
受信端子43へ出力する。
【0058】第3の通信システムの受信時には、第2の
制御端子49にオフ制御信号を供給し、第3、第4のP
INダイオード10,16を共にオフ状態とする。ま
た、第3の制御端子49に正の電圧(バイアス電流)を
供給し、第5、第6のPINダイオード19,23を共
にオン状態とする。
【0059】第3の伝送線路21は第6のPINダイオ
ード23及びコンデンサ24より直列共振しショートス
タブとして動作するが、この第3の伝送線路21が第3
の受信信号のλ/4となるような線路長を持つためにコ
ンデンサ18からみて第2の受信端子43側は高インピ
ーダンス状態になり第2の受信端子43は切り離された
状態になる。
【0060】従って、アンテナ端子41に入力された第
3の受信信号は第2の送信端子46及び第2の受信端子
43にほとんど流れず第3の受信端子44に出力され
る。
【0061】以上のように、送受信制御回路では、第1
のスイッチ回路部の第1のPINダイオード2及び第2
のPINダイオード7を制御するバイアス信号と、第2
のスイッチ回路部の第5のPINダイオード19及び第
6のPINダイオード23を制御するバイアス信号と
が、夫々別個に管理されている。このため、第2のスイ
ッチ回路部で受信を行うべく、第3の制御端子に第2の
受信、第3の受信を切り換えるべく、バイアス信号を供
給する際、第1のスイッチ回路部の第1の制御端子より
バイアス信号を供給しなくともよくなる。
【0062】このように、第1のPINダイオード2、
第2のPINダイオード7を第1の制御端子48のバイ
アス信号のみで、第3のPINダイオード10、第4の
PINダイオード16を第2の制御端子46のバイアス
信号のみで、第5のPINダイオード19、第6のPI
Nダイオード23を第3の制御端子のバイアス信号のみ
で管理することができるため、必要なオン状態としたい
PINダイオードのみに、バイアス信号を供給すること
ができる。これにより、送受信制御回路全体で消費電流
を低減することができる。
【0063】また、第1の通信システムの送信時に、第
2のスイッチ回路部の第3のPINダイオード10をオ
フ状態として、その第5の、第6のPINダイオード1
9、23をオン状態としているため、オフ状態のPIN
ダイオード19、23による高調波信号成分の歪みを抑
制することができ、安定した第1の送信信号をアンテナ
より導出することができる。
【0064】また、コンデンサ18よりも受信端子4
3、44側の第2のスイッチ回路部の受信信号の切り換
えの構造を、図2のように変更することができる。即
ち、図1の回路では、第3の制御端子47にバイアス信
号を供給した時に、第5のPINダイオード19側から
第6のPINダイオード23にバイアス電流が流れる
が、図2では、第6のPINダイオード23側から第5
のPINダイオード19にバイアス電流が流れる。
【0065】図2の回路において、第5のPINダイオ
ード19は、第3の受信端子44側がカソードとなるよ
うに接続されている。そして、第3の受信端子44と第
5のPINダイオード19との間には、第5のPINダ
イオード19をオン状態とするバイアス信号が接地され
る。尚、接地電位との間には、抵抗22が配置されてい
る。
【0066】第6のPINダイオード23は、第2の受
信端子43側がカソードとなるように接続されている。
そして、第6のPINダイオード23のアノーには、抵
抗20を介して第3の制御端子47が設けられている。
尚、第6のPINダイオード23のアノード側は、コン
デンサ24を介して接地されている。
【0067】このような構成では、例えば、第3の通信
システムの受信の際に、第3の制御端子47に受信信号
を第2の受信端子43、第3の受信端子47のいずれか
に切り換え制御を行うバイアス信号を供給する。このバ
アイス信号は、第6のPINダイオード23、第3の伝
送線路21、第5のPINダイオード19を介して接地
に流れることになり、第5のPINダイオード19及び
第6のPINダイオード23が共にオン状態となる。こ
れにより、第3の伝送線路21は、第3の通信システム
の受信信号に対してショートスタブとして動作して、受
信信号は第3の受信端子44に導出されることになる。
【0068】尚、第2の通信システムの受信時では、第
5のPINダイオード19、第6のPINダイオード2
3がともにOFF状態となり、第3の伝送線路は、単な
る伝送線路となり、第2の通信システムの受信信号は第
2の受信端子43に導出されることになる。
【0069】
【発明の効果】本発明の送受信制御回路は、第1の送信
信号の送信時において、第2の送信端子とダイプレクサ
間に接続されるPINダイオードをオフとするため、送
信回路で発生する第1の送信信号の2次などの高調波等
の歪波が第2の送信端子へ漏れても、アンテナ端子に出
力されにくい。
【0070】また第1の送信信号時においてダイプレク
サと第2及び第3の受信端子間に接続される第5及び第
6のPINダイオードをオンするため送受信制御回路で
発生する第1の送信信号の2次高調波等の歪波が低減さ
れる。
【0071】また、第1の制御端子及び第3の制御端子
に供給されるバイアス信号は、互いに別個に管理されて
いる。即ち、動作上、必要なバイアス信号を必要な制御
信号に供給でき、例えば、バイアス信号が第1のスイッ
チ回路部から第2のスイッチ回路部に供給されることが
一切なく、第3の制御端子にバイアス信号が漏れること
が一切ない。このため、結果として低消費電流化が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の送受信制御回路の実施例の回路図
【図2】本発明の送受信制御回路の実施例の回路図
【図3】トリプルバンド型送受信制御回路のブロック回
路図
【図4】従来の送受信制御回路の回路図
【図5】従来の送受信制御回路の回路図
【符号の説明】
41・・・ANT端子 45・・・第1の送信端子 42・・・第1の受信端子 46・・・第2の送信端子 43・・・第2の受信端子 44・・・第3の受信端子 48・・・第1の制御端子 49・・・第2の制御端子 47・・・第3の制御端子 1、4、8、9、13、17、24・・・コンデンサ 2・・・第1のPINダイオード 7・・・第2のPINダイオード 10・・第3のPINダイオード 16・・第4のPINダイオード 19・・第5のPINダイオード 23・・第6のPINダイオード 5、14、21・・・伝送線路 6、15、20、22、25、26、28、29、30
・・・抵抗 3、11、31、32、33、34・・・コイル 12・・・ローパスフィルタ 70・・・ダイプレクサ 71・・・ダイプレクサの第1の端子 72・・・ダイプレクサの第2の端子 73・・・ダイプレクサの第3の端子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の送受信周波数帯域を有する第1の
    通信システムの送受信を切り換え、且つ第1の送信端子
    及び第1の受信端子とを有する第1のスイッチ回路部
    と、 互いに送受信周波数帯域が近接する第2、第3の通信シ
    ステムの送受信を切り換え、且つ第2の送信端子、第2
    及び第3の受信端子とを有する第2のスイッチ回路部
    と、 前記第1のスイッチ回路部及び前記第2のスイッチ回路
    部とアンテナとの間に配置されたダイプレクサとからな
    るとともに、 前記第1のスイッチ回路部の第1の送信端子と前記ダイ
    プレクサとの間に接続される第1のPINダイオード
    と、 前記第1の受信端子とダイプレクサの間に接続される第1
    の伝送線路と、第1の伝送線路とグランド電極間に接続
    される第2のPINダイオードと、 前記第2のスイッチ回路部の第2の送信端子とダイプレ
    クサ間に接続される第3のPINダイオードと、 前記第3の受信端子とダイプレクサの間に接続される第
    2の伝送線路と、 前記第2の伝送線路とグランド電極間に接続される第4
    のPINダイオードと、 前記第3の受信端子と前記第2の受信端子に接続される
    第5のPINダイオード及び第3の伝送線路と、 前記第3の伝送線路とグランド電極間に接続される第6
    のPINダイオードと、 前記第1のPINダイオード及び第2のPINダイオー
    ドのオンオフ制御を行うバイアス信号が供給される第1
    の制御端子と、 前記第3のPINダイオード及び第4のPINダイオー
    ドのオンオフ制御を行うバイアス信号が供給される第2
    の制御端子と、 前記第5のPINダイオード及び第6のPINダイオー
    ドのオンオフ制御を行うバイアス信号が供給される第3
    の制御端子とを備え、 第1の送信信号の送信時において、第1の制御端子と第
    3の制御端子に夫々個別にバイアス信号を供給して、第
    1及び第2のPINダイオード及び第5及び第6のPI
    Nダイオードをオン状態とすることを特徴とする送受信
    制御回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9825599B2 (en) 2014-12-08 2017-11-21 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Signal transmitting-receiving apparatus
US10110197B2 (en) 2014-12-08 2018-10-23 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Bulk acoustic wave resonator and filter

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US9825599B2 (en) 2014-12-08 2017-11-21 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Signal transmitting-receiving apparatus
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