JP3108791B2 - ポリアセタール樹脂組成物 - Google Patents

ポリアセタール樹脂組成物

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JP3108791B2
JP3108791B2 JP08514449A JP51444996A JP3108791B2 JP 3108791 B2 JP3108791 B2 JP 3108791B2 JP 08514449 A JP08514449 A JP 08514449A JP 51444996 A JP51444996 A JP 51444996A JP 3108791 B2 JP3108791 B2 JP 3108791B2
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polyacetal resin
acid
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JP08514449A
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実 山本
俊児 神谷
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旭化成工業株式会社
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L59/00Compositions of polyacetals; Compositions of derivatives of polyacetals

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は流動性、熱安定性に優れ、両特性のバランス
の良好なポリアセタール組成物に関するものである。
背景技術 ポリアセタール樹脂は機械的物性、耐疲労性、摺動特
性に優れた樹脂であるため自動車、電気機器、建材等の
多様な分野に広く使用されている。
しかしながらポリアセタール樹脂の用途拡大に伴い、
品質に対する要求がますます高度化している。その要求
される特性として成形加工性の改善が挙げられる。射出
成形の際、ポリアセタール樹脂は比較的速い結晶化速度
を有し、結晶化度が高いため、無定形樹脂に比べて成形
歪を生じやすい。特に複雑な形状の成形品や薄肉厚の成
形品を成形する目的あるいは成形サイクルを短縮する目
的に対しては、従来のポリアセタール樹脂は必ずしも充
分な特性を有しているとはいえず、成形加工性の改善が
必要となる。
ポリアセタール樹脂の成形加工性を改善する方法とし
て、ポリアセタール樹脂に他の成分を添加・配合するこ
とによってポリアセタール樹脂の溶融流動性を向上させ
る試みがなされている。JP−B−37−8816はポリアルキ
レングリコール類を、JP−B−52−3754には脂肪族アル
コールのエステルを、JP−A−60−90248にはビスフェ
ノール誘導体を、JP−A−4−239566には液状エチレン
・α−オレフィンランダム共重合体を添加したポリアセ
タール樹脂組成物が提案されている。しかし、これらの
組成物はポリアセタール樹脂の流動性の向上が認められ
るが、成形品の機械物性を低下させるばかりでなく、熱
的安定性も悪化させてしまい、実用的ではない。
発明の開示 本発明はポリアセタール樹脂が本来有する機械的物性
を低下させることなく溶融流動性を向上し、さらに熱安
定性に優れた、特性のバランスのよいポリアセタール樹
脂組成物を提供することを目的としている。
本発明者らは、この問題点を解決すべく鋭意検討を行
った結果、ポリアセタール樹脂中にオリゴマーとフッ素
とを所定の割合で含有させることにより、上記目的を達
成するポリアセタール樹脂組成物が得られることを見い
出した。
すなわち本発明は、オキシメチレンを主構成単位とし
て、2〜100mol%のコモノマー単位を有し、ポリアセタ
ールオリゴマー50〜5000ppmとフッ素3〜13ppmとを含有
する流動性と熱安定性に優れたポリアセタール樹脂組成
物を提供する。
発明を実施するための最良の形態 本発明のポリアセタール樹脂とは、ホルムアルデヒド
単量体、またはその3量体(トリオキサン)もしくは4
量体(テトラオキサン)等と、エキレンオキシド、プロ
ピレンオキシド、エピクロルヒドリン、1,3−ジオキソ
ラン、グリコールのホルマール等の環状エーテルとから
製造された、炭素数2〜8のオキシアルキレン単位を0.
1〜20重量%含有するオキシメチレンコポリマーであ
る。特にトリオキサンと1,3−ジオキソランとの組み合
わせが好ましい。
本発明においてポリアセタールオリゴマーは、ゲルパ
ーミエイションクロマトグラフィー(GPC)で、カラム
としてGPC HFIP80M×2本、溶媒としてヘキサフルオロ
イソプロパノールを用い、40℃の温度で、検出機器とし
てSHODEX RIを用いて測定したときの数平均分子量(M
n)が5000以下(PMMA分子量換算)の低分子量重合体で
ある。
上記ポリアセタールオリゴマーは、オキシメチレンを
主構成単位とし、オキシメチレン単位に対して2〜10mo
l%のコモノマー単位含量を有するアセタール共重合体
である。コモノマー単位含量は、より好ましくは2〜5m
ol%である。コモノマー単位含量が2mol%未満である
と、ポリアセタールオリゴマーが分解してホルムアルデ
ヒドガスが発生する傾向にあり、該オリゴマーの熱安定
性が悪い。逆にコモノマー単位含量が10mol%を越える
とポリアセタール樹脂組成物の耐MD性及び熱安定性が低
くなる。
コモノマーは隣接する炭素原子が2〜8個のオキシア
ルキレン単位を有する環状エーテルであり、例えば、エ
チレンオキシド、1,3−ジオキソラン、ジエチレングリ
コールホルマール、1,4−ブタンジオールホルマール等
を包含する。好ましいコモノマーは1,3−ジオキソラン
であり、これは低触媒量で高活性である。
ポリアセタールオリゴマーはポリアセタール樹脂の製
造時に生成するので、必ずしも別途樹脂に添加する必要
はないが、別途作成したオリゴマーを所定の量で樹脂に
添加することもできる。
ポリアセタール樹脂組成物に含有させるオリゴマーの
量は50〜5000ppmである。好ましくは100〜1000ppm、よ
り好ましくは300〜600ppmである。このオリゴマー含量
が50ppm未満であると、ポリアセタール樹脂組成物の流
動性が向上せず、5000ppmを越えると、熱安定性が損な
われてしまう。
次に本発明におけるフッ素は、重合開始剤として用い
た三フッ化ホウ素等のフッ素化合物に由来するものであ
ってもよく、または重合後に添加したフッ素含有化合物
に由来するものでもよい。
ポリアセタール樹脂組成物のフッ素含量は、例えば、
被験樹脂組成物5gを1N塩酸15g中で加水分解し、フッ素
イオンメーター(HORIBA N−8F)でフッ素濃度を測定
することにより、重量ppmで示される。
ポリアセタール樹脂組成物中のフッ素含量は3〜13pp
m、好ましくは3〜8ppmである。フッ素含量が3ppm未満
であると、ポリアセタール樹脂組成物の流動性を改良す
る効果が得られない。フッ素含量が13ppmを越えると、
過剰のフッ素が加工時にポリアセタール樹脂自体を分解
させ、熱安定性の低下の原因となり好ましくない。
本発明のポリアセタール樹脂組成物は、オリゴマー含
量とフッ素含量が所定の範囲内であればいかなる方法で
調製されたものでもよい。
また、上記のポリアセタール樹脂組成物に、(A)酸
化防止剤、ホルムアルデヒド反応性窒素を含む重合体又
は化合物、ギ酸捕捉剤、耐候(光)安定剤及び離型(潤
滑)剤からなる群より選ばれる少なくとも1種、(B)
補強材、導電材、熱可塑性樹脂及び熱可塑性エラストマ
ーからなる群より選ばれる少なくとも1種、及び/又は
(C)顔料を含有させても流動性と熱安定性に優れたポ
リアセタール樹脂組成物を提供することができる。
本発明で用いられる酸化防止剤、ホルムアルデヒド反
応性窒素を含む重合体又は化合物、ギ酸捕捉剤、耐候
(光)安定剤及び離型(潤滑)剤からなる群より選ばれ
る少なくとも1種はポリアセタール樹脂100重量部に対
して0.1〜10重量部の範囲で使用される。使用量が0.1重
量部未満であると、各添加剤の添加目的が達せられず好
ましくない。使用量が10重量部を越えると熱安定性の低
下が著しく好ましくない。
各添加剤について具体例を挙げて説明する。
酸化防止剤としては、ヒンダードフエノール系酸化防
止剤が好ましく用いられ、例えば、n−オクタデシル−
3−(3′5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフ
ェニル)−プロピオネート、n−オクタデシル−3−
(3′−メチル−5′−t−ブチル−4′−ヒドロキシ
フェニル)−プロピオネート、n−テトラデシル−3−
(3′5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニ
ル)−プロピオネート、1,6−ヘキサンジオール−ビス
−(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)−プロピオネート)、1,4−ブタンジオール−ビ
ス−(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)−プロピオネート)、トリエチレングリコール
−ビス−(3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)−プロピオネート)、テトラキス−
(メチレン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−
ヒドロキシフェニル)プロピオネートメタン、3,9−ビ
ス(2−(3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)プロピオニルオキシ)−1,1−ジメ
チルエチル)2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5,5)ウ
ンデカン、N,N′−ビス−3−(3′5′−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェノール)プロピオニルヘキサ
メチレンジアミン、N,N′−テトラメチレンビス−3−
(3′−メチル−5′−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェノール)プロピオニルジアミン、N,N′−ビス−(3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノー
ル)プロピオニル)ヒドラジン、N−サリチロイル−
N′−サリチリデンヒドラジン、3−(N−サリチロイ
ル)アミノ−1,2,4−トリアゾール、N,N′−ビス(2−
(3−(3,5−ジブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオニルオキシ)エチル)オキシアミド等が挙げられ
る。これらの酸化防止剤は1種類で用いてもよいし、2
種類以上を組み合わせて用いてもよい。特にトリエチレ
ングリコール−ビス−(3−(3−t−ブチル−5−メ
チル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート)、
テトラキス−(メチレン−3−(3′,5′−ジ−t−ブ
チル−4′−5ヒドロキシフェニル)プロピオネートメ
タンが好ましい。
ホルムアルデヒド反応性窒素を含む重合体又は化合物
としては、(i)ポリアミド樹脂、(ii)アクリルアミ
ドもしくはその誘導体を金属アルコラートの存在下で重
合して得られる、第一級アミド単位の含量が重合体1g当
たり、1.4〜10ミリモルのβ−アラニン重合体、又はア
クリルアミドもしくはその誘導体と他のビニルモノマー
とを金属アルコラートの存在下で重合して得られる、第
一級アミド単位の含量が共重合体1g当たり1.4〜10ミリ
モルのβ−アラニン共重合体、(iii)アクリルアミド
もしくはその誘導体又はアクリルアミドもしくはその誘
導体と他のビニルモノマーとをラジカル重合触媒の存在
下で重合して得られる重合体、及び(iv)アミド化合物
等が挙げられる。
(i)のポリアミド樹脂の例としては、ナイロン4−
6、ナイロン6、ナイロン6−6、ナイロン6−10、ナ
イロン6−12、ナイロン12等及びこれらの共重合物、好
ましくはナイロン6/ナイロン6−6/ナイロン6−10共重
合体、ナイロン6/ナイロン6−12共重合体等が挙げられ
る。(ii)のβ−アラニン重合体又はβ−アラニン共重
合体は、JP−A−63−118328又はJP−A−3−234729に
記載された方法により製造できる。(iii)の重合体
は、JP−A−3−28260に記載された方法により製造で
きる。(iv)のアミド化合物の例としては、脂肪族モノ
カルボン酸、脂肪族ジカルボン酸、芳香族モノカルボン
酸又は芳香族ジカルボン酸と脂肪族モノアミン、脂肪族
ジアミン、芳香族モノアミン又は芳香族ジアミンとから
生成されるものが挙げられる。好ましくは、ステアリル
ステアリン酸アミド、ステアリルオレイン酸アミド、エ
チレンジアミン−ジステアリン酸アミド、ヘキサメチレ
ンジアミン−ジステアリン酸アミド、エチレンジアミン
−ジオレイン酸アミド、エチレンジアミン−ジエルカ酸
アミド、キシリレンジアミン−ジエルカ酸アミド、ジ
(キシリレンジアミン−ステアリン酸アミド)、セバシ
ン酸アミド等が挙げられる。特にナイロン6−6、粒径
が10μm以下、好ましくは6μm以下の上記(ii)に記
載したポリ−βアラニン共重合体、エチレンジアミン−
ジステアリン酸アミド、エチレンジアミン−ジオレイン
酸アミドが好ましい。
ギ酸捕捉剤は、ポリアセタールの分解を促進するギ酸
を中和することによって捕捉する機能を有する。ギ酸捕
捉剤としては、(i)アミノ置換トリアジン、(ii)ア
ミノ置換トリアジンとホルムアルデヒドとの共縮合物、
及び(iii)アルカル金属又はアルカリ土類金属の水酸
化物、無機酸塩、カルボン酸塩又はアルコキシド等が挙
げられる。
アミノ置換トリアジンの例としては、グアナミン(2,
4−ジアミノ−sym−トリアジン)、メラミン(2,4,6−
トリアミノ−sym−トリアジン)、N−ブチルメラミ
ン、N−フェニルメラミン、N,N−ジフェニルメラミ
ン、N,N−ジアリルメラミン、N,N′,N″−トリフェニル
メラミン、N−メチロールメラミン、N,N′−ジメチロ
ールメラミン、N,N′,N″−トリメチロールメラミン、
ベンゾグアナミン(2,4−ジアミノ−6−フェニル−sym
−トリアジン)、2,4−ジアミノ−6−メチル−sym−ト
リアジン、2,4−ジアミノ−6−ブチル−sym−トリアジ
ン、2,4−ジアミノ−6−ベンジルオキシ−sym−トリア
ジン、2,4−ジアミノ−6−ブトキシ−sym−トリアジ
ン、2,4−ジアミノ−6−シクロヘキシル−sym−トリア
ジン、2,4−ジアミノ−6−クロロ−sym−トリアジン、
2,4−ジアミノ−6−メルカプト−sym−トリアジン、2,
4−ジオキシ−6−アミノ−sym−トリアジン、2−オキ
シ−4,6−ジアミノ−sym−トリアジン、N,N,N′,N′−
テトラシアノエチルベンゾグアナミン等が挙げられる。
アミノ置換トリアジンとホルムアルデヒドとの共縮合
物の例としては、メラミン−ホルムアルデヒド重縮合物
等が挙げられる。
アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、無
機酸塩、カルボン酸塩又はアルコキシドの例としては、
ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム又は
バリウムなどの水酸化物、炭酸塩、りん酸塩、けい酸
塩、ほう酸塩、カルボン酸塩又はアルコキシドが挙げら
れる。
カルボン酸塩のカルボン酸としては、10〜36個の炭素
原子を有する飽和又は不飽和脂肪族カルボン酸が挙げら
れ、これらのカルボン酸はヒドロキシル基で置換されて
いてもよい。飽和脂肪族カルボン酸としては、カプリン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、アラキン酸、ベヘニン酸、リグノセリン酸、セ
ロチン酸、モンタン酸、メリシン酸、セロプラスチン酸
等が挙げられる。不飽和脂肪族カルボン酸としては、ウ
ンデシレン酸、オレイン酸、エライジン酸、セトレイン
酸、エルカ酸、ブラシジン酸、ソルビン酸、リノール
酸、リノレン酸、アラキドン酸、プロピオール酸、ステ
アロール酸等が挙げられる。
アルコキシドとして、上記金属のメトキシド、エトキ
シド等が挙げられる。
これらのギ酸捕捉剤のうち、メラミン、メラミン−ホ
ルムアルデヒド重縮合物、特に温水に可溶なメラミン−
ホルムアルデヒド重縮合物、及びラウリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸カルシウム、ベヘニン酸カルシウム等
のカルボン酸カルシウム塩、特にカルシウムイオン含有
量が1〜50ppmのものが好ましい。
耐候(光)安定剤としては、ベンゾトリアゾール系物
質、シュウ酸アニリド系物質及びヒンダードアミン系物
質が好ましい。ベンゾトリアゾール系物質としては、例
えば2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−[2′−ヒドロキシ−3,5−
ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
[2′−ヒドロキシ−3,5−ジイソアミルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−[2′−ヒドロキシ−3,5−ビ
ス−(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベ
ンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−4′−オ
クトキシフェニル)ベンゾトリアゾール等が挙げられ
る。一方、シュウ酸アニリド系物質としては、例えば、
2−エトキシ−2′−エチルシュウ酸ビスアニリド、2
−エトキシ−5−t−ブチル−2′−エチルシュウ酸ビ
スアニリド、2−エトキシ−3′−ドデシルシュウ酸ビ
スアニリド等が挙げられる。これらの物質はそれぞれ単
独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いても
よい。ヒンダードアミン系物質としては、4−アセトキ
シ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ステアロ
イルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−
アクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、4−(フェニルアセトキシ)−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン、4−メトキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン、4−ステアリルオキシ−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン、4−シクロヘキシルオキシ
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ベンジルオ
キシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−フェノ
キシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(エチ
ルカルバモイルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン、4−(シクロヘキシルカルバモイルオキシ)−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(フェニルカ
ルバモイルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
カーボネート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル)オキサレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)マロネート、ビス(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アジペート、ビ
ス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−テレ
フタレート、1,2−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジルオキシ)エタン、α,α′−ビス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジルオキシ)−p−キシレ
ン、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
トリレン−2,4−ジカルバメート、ビス(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレン−1,6−ジ
カルバメート、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)ベンゼン−1,3,5−トリカルボキシレー
ト、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)ベンゼン−1,3,4−トリカルボキシレート等が挙げ
られる。上記ヒンダードアミン系物質はそれぞれ単独で
用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。また上記ベンゾトリアゾール系物質、シュウ酸アニ
リド系物質とヒンダードアミンの組合せが好ましい。
離型(潤滑)剤としては、アルコール、脂肪酸、脂肪
酸エステル、ポリオキシアルキレングリコール、平均重
合度が10〜500であるオレフィン化合物及びシリコーン
オイルが挙げられる。
アルコールとしては、1価アルコール又は多価アルコ
ールが用いられる。
1価アルコールの例としては、オクチルアルコール、
カプリルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコ
ール、ウンデシルアルコール、ラウリルアルコール、ト
リデシルアルコール、ミリスチルアルコール、ペンタデ
シルアルコール、セチルアルコール、ヘプタデシルアル
コール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、
ノナデシルアルコール、エイコシルアルコール、ベヘニ
ルアルコール、セリルアルコール、メリシルアルコー
ル、2−ヘキシルデカノール、2−イソヘプチルイソウ
ンデカノール、2−オクチルドデカノール、2−デシル
テトラデカノール、2−ラチルステアリンアルコール等
が挙げられる。
多価アルコールとしては、2〜6個の炭素原子を含有
する多価アルコールが用いられ、例えば、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオー
ル、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、トレ
イトール、エリトリトール、ペンタエリトリトール、ア
ラビトール、リビトール、キシリトール、ソルビタン、
ソルビトール、マンニトールの中から選ばれた1種以上
である。
脂肪酸としては、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、12−ヒドロキシス
テアリン酸、アラキン酸、ベヘニン酸、リグノセリン
酸、セロチン酸、モンタン酸、メリシン酸、セロプラス
チン酸等が挙げられる。不飽和脂肪族カルボン酸も脂肪
酸という用語に包含され、その例として、ウンデシレン
酸、オレイン酸、エライジン酸、セトレイン酸、エルカ
酸、ブラシジン酸、ソルビン酸、リノール酸、リノレン
酸、アラキドン酸、プロピオール酸、ステアロール酸及
びかかる成分を含有する天然に存在する脂肪酸又はこれ
らの混合物等が挙げられる。これらの脂肪酸はヒドロキ
シ基で置換されていてもよい。
脂肪酸エステルとしては、上記脂肪酸のエステルが用
いられるが、好ましくはパルミチン酸、ステアリン酸、
ベヘン酸、モンタン酸から選ばれた脂肪酸とグリセリ
ン、ペンタエリトリトール、ソルビタン、ソルビトール
から選ばれた多価アルコールとから誘導された脂肪酸エ
ステルが用いられる。これらの脂肪酸エステルは水酸基
を有していてもよいし、有していなくても良い。すなわ
ち、これらの脂肪酸エステルは、モノエステルであって
も、又はジエステルもしくはトリエステルであっても良
い。また、残っている水酸基はホウ酸等で封鎖されてい
てもよい。好ましい脂肪酸エステルの例としては、グリ
セリンモノパルミテート、グリセリンジパルミテート、
グリセリントリパルミテート、グリセリンモノステアレ
ート、グリセリンジステアレート、グリセリントリステ
アレート、グリセリンモノベヘネート、グリセリンジベ
ヘネート、グリセリントリベヘネート、グリセリンモノ
モンタネート、グリセリンジモンタネート、グリセリン
トリモンタネート、ペンタエリトリトールモノパルミテ
ート、ペンタエリトリトールジパルミテート、ペンタエ
リトリトールトリパルミテート、ペンタエリトリトール
テトラパルミテート、ペンタエリトリトールモノステア
レート、ペンタエリトリトールジステアレート、ペンタ
エリトリトールトリステアレート、ペンタエリトリトー
ルテトラステアレート、ペンタエリトリトールモノベヘ
ネート、ペンタエリトリトールジベヘネート、ペンタエ
リトリトールトリベヘネート、ペンタエリトリトールテ
トラベヘネート、ペンタエリトリトールモノモンタネー
ト、ペンタエリトリトールジモンタネート、ペンタエリ
トリトールトリモンタネート、ペンタエリトリトールテ
トラモンタネート、ソルビタンモノパルミテート、ソル
ビタンジパルミテート、ソルビタントリパルミテート、
ソルビタンモノステアレート、ソルビタンジステアレー
ト、ソルビタントリステアレート、ソルビタンモノベヘ
ネート、ソルビタンジベヘネート、ソルビタントリベヘ
ネート、ソルビタンモノモンタネート、ソルビタンジモ
ンタネート、ソルビタントリモンタネート、ソルビトー
ルモノパルミテート、ソルビトールジパルミテート、ソ
ルビトールトリパルミテート、ソルビトールモノステア
レート、ソルビトールジステアレート、ソルビトールト
リステアレート、ソルビトールモノベヘネート、ソルビ
トールジベヘネート、ソルビトールトリベヘネート、ソ
ルビトールモノモンタネート、ソルビトールジモンタネ
ート、ソルビトールトリモンタネートである。また、ホ
ウ酸等で水酸基を封鎖した脂肪族エステルとして、グリ
セリンの脂肪酸エステルのホウ酸エステル(JP−A−49
−60762)がある。これらの脂肪酸エステルはそれぞれ
単独で用いてもよいし、2種以上の混合物で用いてもよ
い。
ポリオキシアルキレングリコールとしては、第一、第
二及び第三の化合物グループがある。まず第一グループ
として、アルキレングリコールをモノマーとする重縮合
物が挙げられる。例えば、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール等が挙げられる。これらの重合
モル数の好ましい範囲は5〜1000、より好ましい範囲は
10〜500である。ポリオキシアルキレングリコールの第
二のグループは、第一のグループのポリオキシアルキレ
ングリコールと脂肪族アルコールとのエーテル化合物で
ある。例えば、ポリエチレングリコールオレイルエーテ
ル(エチレンオキシド重合モル数:5〜50)、ポリエチレ
ングリコールセチルエーテル(エチレンオキシド重合モ
ル数:5〜20)、ポリエチレングリコールステアリルエー
テル(エチレンオキシド重合モル数:5〜30)、ポリエチ
レングリコールラウリルエーテル(エチレンオキシド重
合モル数:5〜30)、ポリエチレングリコールトリデシル
エーテル(エチレンオキシド重合モル数:5〜30)、ポリ
エチレングリコールノニルフェニルエーテル(エチレン
オキシド重合モル数:2〜100)、ポリエチレングリコー
ルオクチルフェニルエーテル(エチレンオキシド重合モ
ル数:4〜50)等が挙げられる。ポリオキシアルキレング
リコールの第三のグループは、第一のグループのポリオ
キシアルキレングリコールと高級脂肪酸とのエステル化
合物である。例えば、ポリエチレングリコールモノラウ
レート(エチレンオキシド重合モル数:2〜30)、ポリエ
チレングリコールモノステアレート(エチレンオキシド
重合モル数:2〜50)、ポリエチレングリコールモノオレ
エート(エチレンオキシド重合モル数:2〜10)等が挙げ
られる。これらのポリアルキレングリコール類の中では
第一のグループが好ましい。
平均重合度が10〜500であるオレフィン化合物は、一
般式(I) (式中、R3、R3′は水素、アルキル基、アリール基及び
エーテル基からなる群より選ばれ、各々同一であっても
よく、又は異なっていてもよい。kは10〜500の整数で
ある。) で表される少なくとも1種のオレフィン単位から構成さ
れるオレフィン化合物である。アルキル基としては、例
えば、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、
オクチル基、デシル基、ラウリル基、セチル基、ステア
リル基等が挙げられ、アリール基としては、例えばフェ
ニル基、p−ノニルフェニル基、ベンジル基、p−オク
チルフェニル基、p−ノニルフェニル基、ベンジル基、
p−ブチルベンジル基、トリル基、キシリル基等が挙げ
られる。また、エーテル基としては、例えば、エチルエ
ーテル基、プロピルエーテル基、ブチルエーテル基等が
挙げられる。
好ましいオレフィン単位としては、式(II)〜(IV)
で表されるものが挙げられる。
(式(II)〜(IV)中、kは10〜500の整数である。) 本発明に用いることのできる上記オレフィン化合物
は、1種のオレフィン単位から構成される化合物、又
は、2種以上の異なるオレフィン単位から構成される化
合物のいずれであってもよい。例えば、オレフィン化合
物がポリエチレン単位とポリプロピレン単位とから構成
されていてもよい。ブロック共重合体構造又はグラフト
共重合体構造を有するオレフィン化合物も、本発明に係
るオレフィン化合物に包含される。
オレフィン化合物はグラフト共重合体構造よりも線状
構造を有する方が好ましい。オレフィン化合物を構成す
るモノマーとしては、例えば、エチレン、プロピレン、
1−ブテン、2−ブテン、イソブチレン、1−ペンテ
ン、2−ペンテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチ
ル−1−ブテン、2,3−ジメチル−2−ブテン、1−ヘ
キセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1
−デセン等のオレフィン系モノマー、アレン、メチルア
レン、ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,4−ペンタジ
エン、1,5−ヘキサジエン等のジオレフィン系モノマー
が挙げられる。
本発明に用いるオレフィン化合物は、これらのオレフ
ィン系モノマー、ジオレフィン系モノマーの2種以上を
共重合して得られる化合物であっても構わない。
オレフィン化合物がジオレフィン系モノマーを重合し
て得られる化合物である場合は、ポリアセタール樹脂組
成物の熱安定性向上の観点より、慣用の水素添加法を用
いて炭素−炭素不飽和結合をできるだけ少なくしたオレ
フィン化合物を用いることが好ましい。
オレフィン化合物を構成するオレフィン単位の平均重
合度kは10〜500、好ましくは15〜300、より好ましくは
20〜100の範囲である。平均重合度kが10より小さい場
合は、ポリアセタール樹脂組成物の長期潤滑特性が低下
し、また、成形性に悪影響を与え、金型が汚れ易くな
る。kが500より大きい場合は、初期潤滑特性が大きく
低下してしまう。
好ましいオレフィン化合物として、エーテル基で変性
されたオレフィン化合物を用いることができる。ここで
いうエーテル基とは下記の一般式(V)で表されるポリ
アルキレンオキシド単位から構成される。摺動性向上の
観点から、エーテル基を構成するポリアルキレンオキシ
ド単位は、本発明の樹脂組成物中のポリアセタール分子
の片末端を構成するポリアルキレンオキシド単位と同一
であることがより好ましい。
式中、R4、R4′は、それぞれ異なる炭素原子に結合し
ていてもよく、又は同一の炭素原子に結合していてもよ
い、またR4、R4′は水素、アルキル基及びアリール基か
らなる群より選ばれ、各々同一であってもよく、又は異
なっていてもよい、xは2〜6の整数、yは1〜1,000
の整数である。) 本発明において使用することができるシリコーンオイ
ルは、ジメチルポリシロキサンまたはその一部のメチル
基が水素、フェニル基、ハロゲン化フェニル基、ハロゲ
ン化アルキル基等から選ばれる少なくとも一種で置換さ
れたジメチルポリシロキサン誘導体であり、これらは分
子間で架橋構造を有しないシリコーンオイルである。こ
れらのシリコーンオイルは、単独で使用しても、二種以
上を併用してもよい。ジメチルポリシロキサン、または
ジメチルシロキサンとメチルフェニルシロキサンとの共
重合体で、ともに平均重合度1,000〜5,000のシリコーン
オイルが好ましい。平均重合度は、より好ましくは3,00
0〜5,000である。好ましい共重合体の構成は、メチルフ
ェニルシロキサンユニットが1〜20モル%である。
本発明に用いることのできる、補強材、導電材、熱可
塑性樹脂及び熱可塑性エラストマーからなる群より選ば
れる1種は、上述のポリアセタール樹脂組成物100重量
部に対し、0.1〜60重量部の範囲で使用される。この使
用量が0.1未満であると添加剤による改質効果が現れな
い。使用量が60重量部を越えるとポリアセタール樹脂本
来の物性が低下すると共に熱安定性が低下し好ましくな
い。各材料を具体例を挙げて説明する。
補強材としては、無機フィラー、ガラス繊維、ガラス
ビーズ及びカーボン繊維が挙げられる。
無機フィラーとしては、タルク、マイカ、ウォラスト
ナイト、アスベスト、クレー、ベントナイト、ケイソウ
土、セラミツクファイバー及びロックウールなどが挙げ
られ、特にタルク、ウォラストナイトが好ましい。
無機フィラー、ガラス繊維、ガラスビーズ及びカーボ
ン繊維はシランカップリング剤を含有するポリウレタン
のエマルジョンにより表面処理されていることが好まし
い。好ましいシランカップリング剤は、アミノアルキル
シランであり、例えば、γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン,γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ
−(N−アミノエチル)アミノブチルトリエトキシシラ
ン、γ−(N−メチルエチル(N−アミノエチル)アミ
ノイミノブチルトリエトキシシラン、ビスγ−N−プロ
ピルジエチルアミノプロピルジメトキシシラン、ビスβ
−(N−アミノエチル)ジエトキシシラン、β−N−エ
チルアミノエチルトリメトキシシラン、γ−プロピル
(N−アミノエチル)アミノトリメトキシシラン及びβ
−N−エチルアミノエチルトリβ−メトキシエトキシシ
ラン等が挙げられる。
ポリウレタンエマルジョン中のウレタンを構成する好
ましいイソシアネート化合物として、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、リジンジイソシアネート、水添化2,4
−トルイレンジイソシアネート、水添化4,4−ジフエニ
ルメタンジイソシアネート、ジシクロヘキシルジメチル
メタン、p,p′−ジイソシアネート、ジエチルフマレー
トジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水
添化キシリレンジイソシアネート等の非黄変型ジイソシ
アネート;又は2,4−トルイレンジイソシアネート、4,
4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレン
イソシアネート、p−フェニルメタンイソシアネート、
ナフタレン−1,5−ジイソシアネート、トリフェニルメ
タントリイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルイ
ソシアネート等の芳香族ポリイソシアネートが挙げられ
る。
また、ポリウレタンエマルジョン中のウレタンを構成
するポリヒドロキシ化合物として、アジピン酸、セバチ
ン酸、マレイン酸、ダイマー酸などのカルボン酸とエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリ
コール、トリメチロールプロパン等のヒドロキシ化合物
とから得られるポリエステル;エチレンオキシド、プロ
ピレンオキシド、テトラヒドロフラン等のアルキレンオ
キシドを開環して得られたジオール又はグリセリン、ネ
オペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ソル
ビット等の多価アルコールに上記アルキレンオキシドが
付加された構造を有するポリオール;及びエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、
ヘキサメチレングリコール、トリメチロールプロパン、
トリメチロールエタン、グリセリン,1,2,6−ヘキサント
リオール、ペンタエリトリトールなどの単一ポリオール
が挙げられる。
導電材としては、導電性カーボンブラック、金属粉末
又は金属繊維が用いられる。導電性カーボンブラック
は、粒子径が小さいか、又は表面積が大きく鎖状構造の
発達したものが好ましいが、フタル酸ジブチル(以下、
DBPと略記する。)吸油量が200ml/100g以上であるもの
がより好ましい。例えば、トーカブラツク#4500(吸油
量が230ml/100g、東海カーボン(株)製)、#450#375
0(吸油量が245ml/100g、三菱化成(株)製)、ケッチ
ェンブラックEC(吸油量;480ml/100g、ライオン−アク
ゾ社製)、ブリンテックスXE2(吸油量が370ml/100g、
デグッサ社製)などが挙げられる。金属粉末又は金属繊
維に使用される金属としては、鉄、ニッケル、銅、銀、
ステンレス等が挙げられる。
熱可塑性樹脂は、摺動性・耐摩耗性を向上させるため
に使用され、ポリオレフィン樹脂、アクリル樹脂、スチ
レン樹脂、ポリカーボネート樹脂、未硬化のエポキシ樹
脂が挙げられる。
ポリオレフィン樹脂としては、ポリオレフィン、オレ
フィンとビニル化合物との共重合体及びこれらの変性物
が挙げられる。ポリオレフィンとしては、例えば、高密
度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブテン−1、ポリ−4−メチルペンテン−1等
が挙げられる。オレフィンとビニル化合物との共重合体
としては、例えば、エチレン、プロピレン、ブテン等の
オレフィンと酢酸ビニル、ギ酸ビニル、アクリル酸メチ
ル、メタクリル酸ブチル、アクリロニトリル、ブチルビ
ニルエーテル、イソブチルビニルエーテル等のビニル化
合物との共重合体等が挙げられる。変性物とは、上記ポ
リオレフィン樹脂に過酸化物等の反応試薬を作用させる
ことによりカルボキシル基等の極性基をポリマー構造に
付加したものをいう。例えば、マレイン酸、イタコン
酸、アクリル酸、メタクリル酸等の不飽和有機酸、無水
マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸等の不
飽和有機酸の無水物、マレイン酸モノメチル、アクリル
酸メチル等の不飽和有機酸のエステル、フマル酸モノア
ミド、アクリル酸アミド等の不飽和有機酸のアミド、イ
タコン酸イミド等の不飽和有機酸のイミド等や、ポリス
チレン、スチレン共重合体、ポリメチルメタアクリレー
トを付加したポリオレフィン樹脂が挙げられる。これら
の中で特に低密度ポリエチレンにポリスチレンまたはス
チレン−アクリロニトリル共重合体をグラフトしたもの
が好ましい。
アクリル樹脂としては、メタクリル酸エステルの単独
重合体及び共重合体のいずれも用いることができる。ア
ルキル基の炭素数が1〜6であるメタクリル酸アルキル
エステルの単独重合体が好ましく、特にポリメタクリル
酸メチルが好ましい。一方メタクリル酸エステルの共重
合体としては、アルキル基の炭素数が1〜6であるメタ
クリル酸アルキルエステルの中から選ばれた2種以上を
共重合させて得られるもの、特にメタクリル酸メチルと
アルキル基の炭素数が2〜6であるメタクリル酸アルキ
ルエステルとの共重合体及びメタクリル酸メチルとアル
キル基の炭素数が1〜6であるアクリル酸アルキルエス
テルとの共重合体を用いることができる。アクリル樹脂
として、さらに、アルキル基の炭素数が1〜6のメタク
リル酸アルキルエステルの単独重合体、又はランダムも
しくはブロツク共重合体に、アルキル基の炭素数が1〜
6のメタクリル酸アルキルエステル又はアクリル酸エス
テル、好ましくはアルキル基の炭素数が1〜6のアクリ
ル酸アルキルエステルをグラフト重合させたグラフト共
重合体を用いることができる。特に、ポリメタクリル酸
メチル;メタクリル酸メチルとアルキル基の炭素数が2
〜6であるアクリル酸アルキルエステルとのランダムも
しくはブロック共重合体;又はメタクリル酸メチルとア
ルキル基の炭素数が1〜6のアクリル酸アルキルエステ
ルとのランダムもしくはブロック共重合体の主鎖に、ア
ルキル基の炭素数が2〜6のメタクリル酸アルキルエス
テル又はアルキル基の炭素数が1〜6のアクリル酸アル
キルエステルをグラフト重合させたグラフト共重合体も
好ましく用いることができる。また、ゴム状コアとメタ
アクリル酸エステル重合体のシェルを有する多相ポリマ
ーもアクリル樹脂として包含される。ゴム状コアを構成
するモノマー単位としては、ブタジエン、イソプレン、
クロロプレンなどの共役ジエンやアルキル基の炭素数が
2〜8であるアルキルアクリレート、例えばエチルアク
リレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、シクロヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシル
アクリレート等を挙げることができ、これらは単独で使
用しても2種以上を併用してもよい。
スチレン樹脂としては、ポリスチレン、ポリα−メチ
ルスチレン、スチレン及び/又はα−メチルスチレンと
アクリロニトリルとの共重合体及び、スチレン及び/又
はα−メチルスチレンとアクリロニトリルとブタジエン
との三元もしくは四元共重合体等が挙げられる。
ポリカーボネート樹脂は、芳香族二価フェノール、分
子内に2個の水酸基をもつ脂環式炭化水素もしくは脂肪
族炭化水素又はこれらの混合物から誘導されるものであ
る。芳香族二価フエノールとしては、例えば、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテ
ル、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルフィド等が挙
げられる。分子内に2個の水酸基をもつ脂環式炭化水素
としては、例えば、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロ
ヘキシル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5
−ジブロモシクロヘキシル)プロパン、2,2−ビス(4
−ヒドロキシシクロヘキシル)ブタン、4,4′−ジヒド
ロキシジシクロヘキシルエーテル、4,4′−ジヒドロキ
シジシクロヘキシルスルフィド等が挙げられる。分子内
に2個の水酸基をもつ脂肪族炭化水素としては、例え
ば、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール等が挙げられる。
ポリカーボネート樹脂は、これらの化合物とホスゲン
又はジフェニルコーボネートとの反応により得ることが
できる。
未硬化のエポキシ樹脂としては、モノ又は多官能グリ
シジル誘導体が好ましく用いられる。その例としては、
2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、2−メチルオ
クチルグリシジルエーテル、ラウリルグリシジルエーテ
ル、ステアリルグリシジルエーテル、ベヘニルグリシジ
ルエーテル、エチレングリシジルエーテル、ポリエチレ
ングリシジルエーテル(エチレンオキシドのユニット
数:2〜30)、プロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ポリエチレングリシジルエーテル(プロピレンオキ
シドのユニット数:2〜30)、ネオペンチルグリコールジ
グリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシ
ジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、グリ
セリントリグリシジルエーテル、ビスフェノールAジグ
リシジルエーテル、ソルビタンモノエステルジグリシジ
ルエーテル、ペンタエリトリトールトリグリシジルエー
テル、ペンタエリトリトールテトラグリシジルエーテ
ル、ジグリセリンテトラグリシジルエーテル、クレゾー
ルノボラックとエピクロルヒドリンとの縮合物(エポキ
シ当量;100〜400、軟化点;20℃〜150℃)等が挙げられ
る。
熱可塑性エラストマーは、Izod衝撃強度等の耐衝撃性
能を向上させるために使用され、ポリウレタン系エラス
トマー、ポリエステル系エラストマー、ポリスチレン系
エラストマー、ポリアミド系エラストマー等が挙げられ
る。
ポリウレタン系エラストマーとして、4,4′−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、4,4′−ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネート等のジイソシアネートとエチ
レングリコール、テトラメチレングリコール等のグリコ
ールとを反応させることにより得られるウレタンをハー
ドセグメントとして、ポリエチレンアジペート、ポリブ
チレンアジペート等のポリエステルジオール、又はポリ
プロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール
等のポリエーテルジオールをソフトセグメントとして組
み合わせることにより得られるものが挙げられる。これ
らのポリウレタン系エラストマーの中では、特に4,4′
−ジフェニルメタンジイソシアネート、テトラメチレン
グリコール及びポリテトラメチレングリコールから合成
されたポリウレタンが好ましい。
ポリエステル系エラストマーとして、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、変性ポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレン・ブチレンテレ
フタレート等のポリエステルをハードセグメントとし
て、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレング
リコール等のポリエーテルをソフトセグメントとして組
み合わせることにより得られるものが挙げられる。これ
らのポリエステル系エラストマーの中では、特にポリブ
チレンテレフタレート−ポリテトラメチレングリコール
ブロック共重合体、ポリエチレン・ブチレンテレフタレ
ート−ポリテトラメチレングリコールブロック共重合体
が好ましい。
ポリスチレン系エラストマーとして、ポリスチレンを
ハードセグメントとして、ポリブタジエン、ポリイソプ
レン等のジエン系ポリマー、又は水素化ポリブタジエ
ン、水素化ポリイソプレン等の水素化ジエン系ポリマー
をソフトセグメントとして組合せることにより得られる
ものが挙げられる。これらのポリスチレン系エラストマ
ーの中では、特にポリスチレン−ポリブタジエンブロッ
ク共重合体及びポリスチレン−水素化ポリブタジエンブ
ロック共重合体が好ましい。
ポリアミド系エラストマーとして、ナイロン6、ナイ
ロン6−6、ナイロン6−10、ナイロン11、ナイロン12
等のポリアミドをハードセグメントとして、ポリプロピ
レングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポ
リエーテル、又はポリエチレンアジペート、ポリブチレ
ンサクシネート等のポリエステルをソフトセグメントと
して組み合わせることにより得られるものが挙げられ
る。これらのポリアミド系エラストマーの中では、特に
ナイロン6−ポリプロピレングリコールブロック共重合
体、ナイロン6−ポリテトラメチレングリコールブロツ
ク共重合体が好ましい。
本発明に用いることができる顔料は、上記のポリアセ
タール樹脂組成物100重量部に対して、0.01〜5重量部
の範囲で使用される。使用量が5重量部を越えるとポリ
アセタール樹脂組成物の熱安定性が著しく低下し好まし
くない。顔料としては、無機顔料及び有機顔料が包含さ
れる。無機顔料とは樹脂の着色用として一般的に使用さ
れているものをいい、例えば、硫化亜鉛、酸化亜鉛、酸
化チタン、硫酸バリウム、チタンイエロー、酸化鉄、群
青、コバルトブルー、燃結顔料、炭酸塩、りん酸塩、酢
酸塩やカーボンブラック、アセチレンブラック、ランプ
ブラック等が挙げられる。有機顔料とは縮合アゾ系、イ
ソインドリン系、ジアゾ系、モノアゾ系、アントラキノ
ン系、複素環系、ペリノン系、キナクリドン系、チオイ
ンジコ系、ペリレン系、ジオキサジン系、フタロシアニ
ン系等の顔料である。
本発明の樹脂組成物には、本発明の効果を損なうこと
のない範囲で他の添加剤、例えば核剤、熱硬化性樹脂な
どを添加してもよい。
本発明の樹脂組成物は、ホットランナー成形等の樹脂
の高耐熱性が要求される成形法により成形することがで
き、テープレコーダー、ビデオテープレコーダー(VT
R)、キーボードスイッチ、ギア、カム、ローラー、側
板、カムギア、キーシステム、シャーシーやスイッチ基
板等に好適に使用することができる。特に精密で優れた
寸法安定性が要求されるアウトサート・インサート成形
品やガスアシストインジェクション成形品に適してい
る。
以下、本発明の実施例及び比較例を示すことにより本
発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。
%およびppmは、全て重量に基づいている。
実施例中の用語、及び測定法は次の通りである。
ポリアセタールオリゴマー含量 被験ポリアセタール樹脂組成物10gをオートクレーブ
に入れ、アンモニア水でpH10に調整した15%メタノール
水溶液100mlを加えて、120℃で4時間抽出処理を施した
後、100〜80℃に温度が降下した時点でポリマーの固形
物を濾過により除去し、濾液を室温(10〜30℃)で24〜
48時間放置した。析出した白い固形物を遠心分離機で分
離し、秤量して、含量を重量ppmに換算する。実施例に
おいてこのポリアセタールオリゴマーの数平均分子量Mn
は、GPCでカラムとしてGPC HFIP80M×2本、溶媒とし
てヘキサフルオロイソプロパノールを用い、40℃の温度
で、検出機器としてSHODEX RIを用いて測定したとこ
ろ、5000以下(PMMA分子量換算)という低分子量であっ
た。
オリゴマー中のコモノマー挿入量 JP−A−6−34583(旭化成工業)に開示された方法
によりプロトン核磁気共鳴スペクトルを測定して、観測
された所定のシグナルのピーク面積からコモノマー含量
の定量分析を行う。コモノマー含量はメチレンオキシド
単位に対するエチレンオキシド単位のモル比で示す。
フッ素含量 被験ポリアセタール樹脂組成物5gを1N塩酸15g中で加
水分解し、フッ素イオンメーター(HORIBA N−8F)で
フッ素濃度を測定することにより、フッ素含量を重量pp
mで示す。
流動性 表1に示す組成からなる試料を、下記成形条件に設定
した成形機で1mmt×6mmwのスパイラル金型を用いて成形
し、その流動長(充填された長さ;mm)で流動性を表
す。
成形条件:シリンダー温度200℃,射出圧力980kgf/cm
2、金型温度80℃ 熱安定性 得られた試料をシリンダー温度220℃に設定した3オ
ンス成形機で試験片を成形する際、試験片表面にシルバ
ーストリークが発生するまでの限界滞留時間(分)を測
定する。
例1〜6(本発明)および例8(比較) 熱媒を通すことができるジャケット付きの二枚の撹は
ん羽根を有する5リットル容ニーダーの温度を65〜90℃
の範囲に調節し、トリオキサン2kg、分子量調節剤とし
てメチラール1.14ml、コモノマーとして1,3−オキソラ
ン75gをニーダー内に投入した。これに三フッ化ホウ素
ジエチルエーテルを混合物1モルに対して8.0×10-6
2.0×10-5モルの範囲で加えて重合を開始した。この重
合に際して大気中の水分、酸素などの混入をできるだけ
なくすように努めた。次いで20分後、得られた重合ポリ
マー(ポリアセタール樹脂)100重量部に対してメチラ
ールを1000重量部の割合でニーダーに加えて、20〜60℃
で撹拌洗浄を行った。次いで、内容物をアセトンで洗浄
した後乾燥し、種々のオリゴマー含量とフッ素含量をも
つ試料を作成した。各試料をベースポリマーとして、こ
れにトリエチレングリコール−ビス−(3−t−ブチル
−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト0.3重量部、β−アラニン共重合体0.1重量部、カルシ
ウムイオン含有量15ppmのステアリン酸カルシウム0.2重
量部、グリセリンモノステアレート0.5重量部を添加剤
として配合し、得られた樹脂組成物を二軸押出機で造粒
した。各試料の流動長と熱安定性を測定した結果を表1
に示す。
例7(本発明)及び例9(比較) 例5(本発明)のベースポリマーにオリゴマー含量測
定時に得られた分子量Mn 4700のオリゴマーを添加した
ものを新たなベースポリマーとし、例1(本発明)と同
様の添加剤を配合し、造粒を行い、例1と同様の測定を
行った。結果を表1に示す。
例10及び11(比較) 例1(本発明)においてコモノマーとして使用した1,
3−ジオキソランをそれぞれ18g(例10),280g(例11)
の量で加えて重合を行って得られた試料に、例1と同様
の添加剤を配合し、造粒を行い、例1と同様の測定を行
った。結果を表1に示す。
例12(比較) 例1において、三フッ化ホウ素ジエチルエーテルを4.
0×10-6モルの量で加えて重合を行って得られた試料
に、例1と同様の添加剤を配合し、造粒を行い、例1と
同様の測定を行った。結果を表1に示す。
例13(比較) 例1においてコモノマーとしてエチレンオキシドを用
い、三フッ化ホウ素ジエチルエーテルを8.0×10-5モル
の量で加えて重合を行って得られた試料に、例1と同様
の添加剤を配合し、造粒を行い、例1と同様の測定を行
った。結果を表1に示す。
例14(比較) 例6のベースポリマーに、オリゴマー含量測定時に得
られたオリゴマーを添加したものを新たなベースポリマ
ーとし、例1と同様の測定を行った。結果を表1に示
す。
例15−47 例1(本発明)、例8(比較)、例14(比較)のベー
スポリマーに例1の添加剤を配合後、表2記載の各種配
合剤を配合し、例1と同様に造粒を行い、同様の測定を
実施し、結果もいっしょに表2に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 59/00 - 59/04 C08K 3/16

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オキシメチレンを主構成単位とし、2〜10
    mol%のコモノマー単位を有する、ポリアセタールオリ
    ゴマー含量が50〜5000ppm、フッ素含量が3〜13ppmであ
    るポリアセタール樹脂組成物。
  2. 【請求項2】フッ素含量が3〜8ppmである請求項1記載
    のポリアセタール樹脂組成物。
  3. 【請求項3】請求項1記載のポリアセタール樹脂組成物
    100重量部に対し、(A)酸化防止剤、ホルムアルデヒ
    ド反応性窒素を含む重合体又は化合物、ギ酸捕捉剤、耐
    候安定剤及び離型剤からなる群より選ばれる少なくとも
    1種を0.1〜10重量部、(B)補強材、導電材、熱可塑
    性樹脂及び熱可塑性エラストマーからなる群より選ばれ
    る少なくとも1種を0.1〜60重量部、及び/又は(C)
    顔料を0.001〜5重量部含有してなるポリアセタール樹
    脂組成物。
  4. 【請求項4】酸化防止剤が少なくとも1種のヒンダード
    フェノール系酸化防止剤からなる請求項3記載のポリア
    セタール樹脂組成物。
  5. 【請求項5】ホルムアルデヒド反応性窒素を含む重合体
    又は化合物がポリアミド樹脂、ポリアクリルアミド又は
    その誘導体、アクリルアミドと他のビニルモノマーとの
    共重合体、及びアミド化合物からなる群より選ばれる少
    なくとも1種である請求項3記載のポリアセタール樹脂
    組成物。
  6. 【請求項6】ギ酸捕捉剤がアミノ置換トリアジン、アミ
    ノ置換トリアジンとホルムアルデヒドとの重縮合物、及
    びアルカリ金属またはアルカ土類金属の水酸化物、無機
    酸塩、カルボン酸塩またはアルコキシドからなる群より
    選ばれる少なくとも1種である請求項3記載のポリアセ
    タール樹脂組成物。
  7. 【請求項7】耐候安定剤がベンゾトリアゾール系物質、
    シュウ酸アニリド系物質及びヒンダードアミン系物質か
    らなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項3記
    載のポリアセタール樹脂組成物。
  8. 【請求項8】離型剤が、アルコール、脂肪酸、脂肪酸エ
    ステル、ポリオキシアルキレングリコール、平均重合度
    が10〜500であるオレフィン化合物及びシリコーンオイ
    ルからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項
    3記載のポリアセタール樹脂組成物。
  9. 【請求項9】補強剤が無機フィラー、ガラス繊維、ガラ
    スビーズ及びカーボン繊維からなる群より選ばれる少な
    くとも1種である請求項3記載のポリアセタール樹脂組
    成物。
  10. 【請求項10】導電剤が導電性カーボンブラック、金属
    粉末及び金属繊維からなる群より選ばれる少なくとも1
    種である請求項3記載のポリアセタール樹脂組成物。
  11. 【請求項11】熱可塑性樹脂がオレフィン系樹脂、アク
    リル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂
    及び未硬化のエポキシ樹脂からなる群より選ばれる少な
    くとも1種である請求項3記載のポリアセタール樹脂組
    成物。
  12. 【請求項12】熱可塑性エラストマーが、ポリウレタン
    系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリス
    チレン系エラストマー及びポリアミド系エラストマーか
    らなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項3記
    載のポリアセタール樹脂組成物。
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