JP3308522B2 - ポリオキシメチレン樹脂組成物 - Google Patents

ポリオキシメチレン樹脂組成物

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JP3308522B2
JP3308522B2 JP2000533494A JP2000533494A JP3308522B2 JP 3308522 B2 JP3308522 B2 JP 3308522B2 JP 2000533494 A JP2000533494 A JP 2000533494A JP 2000533494 A JP2000533494 A JP 2000533494A JP 3308522 B2 JP3308522 B2 JP 3308522B2
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光宏 堀尾
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L59/00Compositions of polyacetals; Compositions of derivatives of polyacetals
    • C08L59/02Polyacetals containing polyoxymethylene sequences only

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は摩擦摩耗性に優れ、剛性、および繰り返し衝
撃強度が高く、成形歪みが小さく、ギヤ精度に優れたポ
リオキシメチレン樹脂組成物およびその成形体に関する
ものである。
背景技術 ポリオキシメチレン樹脂はバランスのとれた機械的性
質と優れた成形性をもつエンジニアリング樹脂として、
自動車部品、電気・電子製品等の分野で広く用いられて
いる。近年、電気・電子製品の分野では、製品の小型化
・軽量化が進行している。その結果として、ポリオキシ
メチレン樹脂に高剛性化と摩擦摩耗性のさらなる改良と
ともに衝撃強度、成形歪みおよびギヤ精度の改良も要求
されている。
この高剛性化と摩擦摩耗性の改良を目的として、ポリ
オキシメチレン樹脂に無機充填剤と潤滑剤等を配合する
技術が開示されている。特開平1−263145号公報
(対応USP5,106,896)にポリアセタール樹
脂に平均粒子径100μm以下の無機粉末と一価又は多
価アルコールと脂肪酸とのエステルを添加する技術が開
示されている。特開平3−111446号公報(対応U
SP5,173,532)にはポリアセタール樹脂にオ
レフィン系重合体とビニル重合体もしくはエーテル系重
合体が分岐または架橋構造的に化学結合したグラフト共
重合体、潤滑剤および平均粒子径100μm以下の無機
粉末を添加配合してなる樹脂組成物が開示されている。
これらは無機充填剤として、本願の構成の一であるウォ
ラストナイトは例示されておらず、高剛性化と摩擦摩耗
性の改良の点で全く不充分である。特開平5−5151
4号公報にはポリアセタール樹脂に紡錘状炭酸カルシウ
ムと一価又は多価アルコールと脂肪酸とのエステルを添
加する技術が開示されているが、高剛性化と摩擦摩耗性
の点でこれも不充分である。特開平7−157630号
公報にはポリアセタール樹脂にオレフィン系重合体と少
なくとも1種のビニル系重合体から得られるグラフトも
しくはブロック共重合体、脂肪酸エステル、平均粒径3
0μm以下の無機粉末およびチタン酸カリウムウイスカ
ーを含有する組成物が開示されており、この組成物は高
剛性化に関しては満足すべきものであるが、摩擦摩耗性
の点では未だ不十分である。さらに成形歪み(成形品の
ソリ)が大きいという欠点がある。
一方、ウォラストナイトをポリオキシメチレン樹脂に
用いる技術としては、特開昭49−21451号公報
(対応USP3,775,363)にポリオキシメチレ
ン樹脂98〜25重量部と2〜75重量部のカップリン
グ剤を使用しない針状のメタ珪酸カルシウムからなる緊
密な混合物が開示されている。この組成物はガラス繊維
を用いた場合と比較して、加工性、熱安定性、寸法精度
を改良したものである。特開昭61−120848号公
報(対応USP4,645,785)にはポリオキシメ
チレン樹脂40〜94.7重量部、ウォラストナイト5
〜50重量部、N−ヒドロキシメチルメラミン0.2〜
5重量部、重合度10〜5,000のシリコンオイル
0.1〜5重量部、分子量100,000〜1,00
0,000を有するポリエチレン、またはエチレンとα
−オレフィンの共重合体0.1〜10重量部からなる高
い摩耗性を有する組成物が開示されている。この組成物
は金属との摩擦摩耗性の改良は認められるが、その他の
実用上必要とされるポリオキシメチレン樹脂や自材どう
しの摩擦摩耗性に関しては全く不十分である。特開昭6
4−43555号公報(対応USP4,987,17
6)にはポリオキシメチレン重合体、5μmもしくはそ
れ以下の平均厚さを有し、平均長さ/厚さ比が5もしく
はそれ以上であるウォラストナイト、必要に応じて添加
剤を含有する組成物およびその製造方法が開示されてい
る。さらに添加剤として、N−ヒドロキシメチルメラミ
ンなどのメラミン類、10〜5,000の重合度nを有
するシリコーンオイル、分子量100,000〜1,0
00,000のポリエチレンおよび/またはエチレンと
α−オレフィンとの共重合体が具体的に示されており、
さらに好ましいものとして、安定化剤、核発生剤、帯電
防止剤、光安定剤、難燃剤、潤滑剤、可塑剤、顔料、染
料、光安定剤、離型剤が示されているが、潤滑剤に関し
ては具体的な例示がない。この組成物は機械的強度の改
良を目的としたものである。
発明の開示 本発明者らは、ポリオキシメチレン樹脂に各種の無機
充填剤、潤滑剤および他の樹脂成分の添加を検討した結
果、(A)ポリオキシメチレン樹脂、(B)ウォラスト
ナイト、(C)アルコールと脂肪酸のエステル、アルコ
ールとジカルボン酸とのエステル、ポリオキシアルキレ
ングリコール化合物からなる群の中から選ばれた少なく
とも1種、および(D)オレフィン樹脂からなる組成物
が、摩擦摩耗性に優れ、剛性、および繰り返し衝撃強度
が高く、成形歪みが小さく、ギヤ精度に優れることを見
いだし、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、(A)ポリオキシメチレン樹脂
99〜50重量部、(B)体積平均粒子径が0.5〜4
0μmであるウォラストナイト1〜50重量部、および
前記(A)成分と(B)成分の合計量100重量部に対
して(C)アルコールと脂肪酸のエステル、アルコール
とジカルボン酸とのエステル、およびポリオキシアルキ
レングリコール化合物からなる群の中から選ばれた少な
くとも1種を0.1〜10重量部、および(D)ポリオ
レフィン樹脂0.1〜10重量部を含むポリオキシメチ
レン樹脂組成物に関する。
また本発明は上記組成物を成形して成る成形品、特に
プリンターおよび複写機に代表されるOA機器に使用さ
れ、VTR(Video Tape Recorder)およびビデオムー
ビーに代表されるビデオ機器に使用され、カセットプレ
イヤー、LD(Laser Disk)、MD(Mini Disk)、CD(Co
mpact Disk)〔CD−ROM(Read Only Memory)、C
D−R(Recordable)、CD−RW(Rewritable)を含
む〕、DVD(Digital Video Disk)〔DVD−RO
M、DVD−R、DVD−RAM(Random Access Memo
ry)、DVD−Audioを含む〕、ナビゲーションシ
ステムおよびモバイルパーソナルコンピュータに代表さ
れる音楽、映像または情報機器に使用され、携帯電話お
よびファクシミリに代表される通信機器に使用され、自
動車用内外装機構部品に使用され、および使い捨てカメ
ラ、玩具、ファスナー、コンベア、バックルおよび住設
機器に代表される工業雑貨、などに使用されるギヤ、カ
ム、スライダー、レバー、アーム、クラッチ、関節、
軸、軸受け、キーステム、キートップ、などの機構部
品、アウトサートシャーシの樹脂部品、シャーシ、トレ
ーおよび側板に関する。
発明を実施するための最良の形態 本発明の(A)成分に用いられるポリオキシメチレン
樹脂は、ホルムアルデヒド、またはその3量体であるト
リオキサンや4量体であるテトラオキサンなどの環状オ
リゴマーを重合し、重合体の末端をエーテル基、エステ
ル基により封鎖したホモポリマーをはじめ、ホルムアル
デヒドまたはその3量体であるトリオキサンや4量体で
あるテトラオキサンと、エチレンオキサイド、プロピレ
ンオキサイド、1、3−ジオキソラン、1、4−ブタン
ジオールホルマールなどのコモノマーとを共重合させた
コポリマーやさらに分岐状分子鎖を有するものや、片末
端がポリエチレングリコールなどの異種成分で封鎖され
たポリオキシメチレンブロツクコポリマーなどである。
本発明で用いるポリオキシメチレン樹脂の溶融指数M
I(ASTM−D1238−57Tの条件で測定)は
0.1g/10分から150g/10分、好ましくは1
g/10分から100g/10分である。またコポリマ
ータイプのポリオキシメチレンにおいては、コモノマー
の挿入量は、オキシメチレン100molに対し0.1
から20mol、好ましくは0.3から10molであ
る。
本発明のポリオキシメチレン樹脂は、熱安定剤、耐候
(光)安定剤またはこれらを組み合わせて用いることが
出来るし、予めこれらで安定化されたポリオキシメチレ
ン樹脂を用いることも当然可能である。
熱安定剤としては酸化防止剤、ホルムアルデヒドやぎ
酸の捕捉剤およびこれらの併用が効果がある。酸化防止
剤としては、ヒンダードフエノール系酸化防止剤が好ま
しく、例えば、n−オクタデシル−3−(3’5’−ジ
−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)−プロピオ
ネート、n−オクタデシル−3−(3’−メチル−5’
−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)−プロピオ
ネート、n−テトラデシル−3−(3’5’−ジ−t−
ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)−プロピオネー
ト、1,6−ヘキサンジオール−ビス−(3−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピ
オネート)、1,4−ブタンジオール−ビス−(3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
−プロピオネート)、トリエチレングリコール−ビス−
(3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシ
フェニル)−プロピオネート)、テトラキス−(メチレ
ン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネートメタン、3,9−ビス
(2−(3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル)プロピオニルオキシ)−1,1−ジメ
チルエチル)2,4,8,10−テトラオキサスピロ
(5,5)ウンデカン、N,N’−ビス−3−(3’
5’−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノール)プ
ロピオニルヘキサメチレンジアミン、N,N’−テトラ
メチレンビス−3−(3’−メチル−5’−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェノール)プロピオニルジアミン、
N,N’−ビス−(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェノール)プロピオニル)ヒドラジン、
N−サリチロイル−N’−サリチリデンヒドラジン、3
−(N−サリチロイル)アミノ−1,2,4−トリアゾ
ール、N,N’−ビス(2−(3−(3,5−ジ−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ)エ
チル)オキシアミド等がある。これらヒンダードフェノ
ール系酸化防止剤のなかでもトリエチレングリコール−
ビス−(3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒド
ロキシフェニル)−プロピオネート)、テトラキス−
(メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’
−ヒドロキシフェニル)プロピオネートメタンが好まし
い。
ホルムアルデヒドやギ酸の捕捉剤としては、(イ)ホ
ルムアルデヒド反応性窒素を含む化合物および重合体、
(ロ)アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化
物、無機酸塩、カルボン酸塩またはアルコキシド、など
が挙げられる。
(イ)ホルムアルデヒド反応性窒素を含む化合物とし
ては、(1)ジシアンジアミド、(2)アミノ置換トリ
アジン、(3)アミノ置換トリアジンとホルムアルデヒ
ドとの共縮合物、などが挙げられる。(2)アミノ置換
トリアジンとしては、例えば、グアナミン(2,4−ジ
アミノ−sym−トリアジン)、メラミン(2,4,6
−トリアミノ−sym−トリアジン)、N−ブチルメラ
ミン、N−フェニルメラミン、N,N−ジフェニルメラ
ミン、N,N−ジアリルメラミン、N,N’,N’’−
トリフェニルメラミン、N−メチロールメラミン、N,
N’−ジメチロールメラミン、N,N’,N’’−トリ
メチロールメラミン、ベンゾグアナミン(2,4−ジア
ミノ−6−フェニル−sym−トリアジン)、2,4−
ジアミノ−6−メチル−sym−トリアジン、2,4−
ジアミノ−6−ブチル−sym−トリアジン、2,4−
ジアミノ−6−ベンジルオキシ−sym−トリアジン、
2,4−ジアミノ−6−ブトキシ−sym−トリアジ
ン、2,4−ジアミノ−6−シクロヘキシル−sym−
トリアジン、2,4−ジアミノ−6−クロロ−sym−
トリアジン、2,4−ジアミノ−6−メルカプト−sy
m−トリアジン、2,4−ジオキシ−6−アミノ−sy
m−トリアジン、2−オキシ−4,6−ジアミノ−sy
m−トリアジン、N,N’,N’−テトラシアノエチル
ベンゾグアナミン、などがある。(3)アミノ置換トリ
アジンとホルムアルデヒドとの共縮合物としては、例え
ば、メラミン−ホルムアルデヒド重縮合物、などがあ
る。これらの中で、ジシアンジアミド、メラミンおよび
メラミン−ホルムアルデヒド重縮合物が好ましい。
さらに(イ)ホルムアルデヒド反応性窒素基を有する
重合体としては、(1)ポリアミド樹脂、(2)アクリ
ルアミド、およびその誘導体、またはアクリルアミド、
およびその誘導体と他のビニルモノマーとを金属アルコ
ラートの存在下で重合して得られる重合体、(3)アク
リルアミド、およびその誘導体、またはアクリルアミ
ド、およびその誘導体、と他のビニルモノマーとをラジ
カル重合の存在下で重合して得られる重合体、(4)ア
ミン、アミド、尿素およびウレタンなどの窒素含有基を
含有する重合体でも良い。(1)のポリアミド樹脂とし
てはナイロン4−6、ナイロン6、ナイロン6−6、ナ
イロン6−10、ナイロン6−12、ナイロン12、な
どおよびこれらの共重合物、例えば、ナイロン6/6−
6、ナイロン6/6−6/6−10、ナイロン6/6−
12、などが挙げられる。(2)アクリルアミド、およ
びその誘導体、またはアクリルアミドおよびその誘導体
と他のビニルモノマーとを金属アルコラートの存在下で
重合して得られる重合体としては、ポリ−β−アラニン
共重合体が挙げられる。これらのポリマーは、特公平6
−10259号(対応USP5,015,707)、特
公平5−87096号、特公平5−47568号、およ
び特開平3−234729号の各公報記載の方法で製造
することができる。(3)アクリルアミド、およびその
誘導体、またはアクリルアミドおよびその誘導体と他の
ビニルモノマーとをラジカル重合の存在下で重合して得
られる重合体は、特開平3−28260号公報(対応U
SP5,011,890)記載の方法で製造することが
出来る。
(ロ)アルカリ金属、またはアルカリ土類金属の水酸
化物、無機酸塩、カルボン酸塩またはアルコキシドとし
ては、例えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、
カルシウムもしくはバリウムなどの水酸化物、上記金属
の炭酸塩、りん酸塩、けい酸塩、ほう酸塩、カルボン酸
塩が挙げられる。該カルボン酸塩のカルボン酸は、10
〜36個の炭素原子を有する飽和または不飽和脂肪族カ
ルボン酸、などであり、これらのカルボン酸はヒドロキ
シル基で置換されていてもよい。飽和脂肪族カルボン酸
としては、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘニン酸、
リグノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、メリシン
酸、ラクセル酸が挙げられる。不飽和脂肪族カルボン酸
は、ウンデシレン酸、オレイン酸、エライジン酸、セト
レイン酸、エルカ酸、ブラシジン酸、ソルビン酸、リノ
ール酸、リノレン酸、アラキドン酸、プロピオール酸、
ステアロール酸などが挙げられる。またアルコキシドと
して、上記金属のメトキシド、エトキシド、などが挙げ
られる。
耐候(光)安定剤としては、(イ)ベンゾトリアゾー
ル系物質、(ロ)シュウ酸アニリド系物質、または
(ハ)ヒンダードアミン系物質が好ましい。(イ)ベン
ゾトリアゾール系物質としては、例えば、2−(2’−
ヒドロキシ−5’−メチル−フェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−[2’−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチ
ル−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒド
ロキシ−3,5−ジ−t−アミル−フェニル)ベンゾト
リアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3,5−ビス−
(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベン
ゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−オク
チルフェニル)ベンゾトリアゾール、などが挙げられ、
好ましくは、2−[2’−ヒドロキシ−3,5−ビス−
(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベン
ゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3,5−ジ
−t−ブチル−フェニル)ベンゾトリアゾールである。
(ロ)シュウ酸アニリド系物質としては、例えば、2−
エトキシ−2’−エチルオキザリックアシッドビスアニ
リド、2−エトキシ−5−t−ブチル−2’−エチルオ
キザリックアシッドビスアニリド、2−エトキシ−3’
−ドデシルオキザリックアシッドビスアニリド、などが
挙げられる。これらの物質はそれぞれ単独で用いても良
いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。
(ハ)ヒンダードアミン系物質としては、4−アセトキ
シ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ス
テアロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン、4−アクリロイルオキシ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン、4−(フェニルアセトキシ)−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン4−ベンゾイ
ルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、
4−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン、4−シクロヘキシルオキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン、4−ベンジルオキシ
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−フェ
ノキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4
−(エチルカルバモイルオキシ)−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン、4−(シクロヘキシルカルバモ
イルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、4−(フェニルカルバモイルオキシ)−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン、ビス(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジン)−カーボネート、
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)−オキサレート、ビス(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)−マロネート、ビス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−セバケー
ト、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)−アジペート、ビス(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)−テレフタレート、1,2−ビ
ス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルオ
キシ)−エタン、α,α’−ビス(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジルオキシ)−p−キシレン、
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)トリレン−2,4−ジカルバメート、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−ヘキサ
メチレン−1,6−ジカルバメート、トリス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−ベンゼン−
1,3,5−トリカルボキシレート、トリス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−ベンゼン−
1,3,4−トリカルボキシレート、などが挙げられ、
好ましくは、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)−セバケートである。上記ヒンダードア
ミン系物質はそれぞれ単独で用いても良いし、2種以上
を組み合わせて用いても良い。また上記ベンゾトリアゾ
ール系物質、およびシュウ酸アニリド系物質の少なくと
も1種とヒンダードアミン系物質の組合せが最も好まし
い。
本発明の(B)成分に用いられるウォラストナイト
は、通常天然に存在する天然珪灰石や合成珪灰石を微粉
化したもので、この微粉化の過程で細長い針状のものや
粒子状(短い棒状〜粒子状)のものが得られる。これら
のウォラストナイトは針状でも、粒子状でも、さらには
これらの併用でも良く、その粒子径は体積平均粒子径で
0.5〜40μm、さらに好ましくは1〜30μmの範
囲である。40μmを超えると、樹脂の表面外観や摺動
性が悪化し、0.5μm未満では、剛性の改良効果が小
さくなるとともに溶融時の粘度が上昇するため、加工性
が悪くなるため好ましくない。
ウォラストナイトは、粒子状のものは、アスペクト比
が2〜7が好ましく、3〜5がさらに好ましい。アスペ
クト比が2未満では剛性の改良効果が減り、7を越える
とソリが大きくなる傾向にある。針状のものはアスペク
ト比が10〜30が好ましく、10〜25がさらに好ま
しい。アスペクト比が10未満では剛性改良効果が減
り、30を越えるとソリが大きくなる傾向にある。
ウォラストナイトは、表面処理されたもの、未表面処
理のもの、のいずれも使用可能である。表面処理剤とし
ては従来公知のものが使用可能である。例えば、シラン
系、チタネート系、アルミニウム系、ジルコニウム系等
の各種カップリング処理剤が使用できる。具体的にはN
−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエト
キシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン、イソプロピルトリスステアロイルチタネート、ジ
イソプロポキシアンモニウムエチルアセテート、n−ブ
チルジルコネート、などが挙げられる。
ウォラストナイトの添加割合は、ポリオキシメチレン
系樹脂とウォラストナイトからなる樹脂100重量部と
した場合、1〜50重量部の範囲で用いられ、好ましく
は2〜40重量部、さらに好ましくは5〜30重量部の
範囲である。1重量部未満では充填剤の補強効果が不十
分であり、50重量部を超えると表面外観の悪化ととも
に成形加工性の悪化や耐衝撃性が低下が生ずるため好ま
しくない。
本発明の(C)成分に用いられるアルコールと脂肪酸
のエステル、アルコールとジカルボン酸とのエステル、
およびポリオキシアルキレングリコール化合物は以下の
ものである。
アルコールと脂肪酸のエステルとしては、下記に示す
アルコールと脂肪酸とのエステルである。
アルコールは、1価アルコール、および多価アルコー
ルであり、例えば1価アルコールの例としては、メチル
アルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、
ブチルアルコール、アミルアルコール、ヘキシルアルコ
ール、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、ノニ
ルアルコール、デシルアルコール、ウンデシルアルコー
ル、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、ミリ
スチルアルコール、ペンタデシルアルコール、セチルア
ルコール、ヘプタデシルアルコール、ステアリルアルコ
ール、オレイルアルコール、ノナデシルアルコール、エ
イコシルアルコール、セリルアルコール、ベヘニルアル
コール、メリシルアルコール、ヘキシルデシルアルコー
ル、オクチルドデシルアルコール、デシルミリスチルア
ルコール、デシルステアリルアルコール、などの飽和ま
たは不飽和アルコールが挙げられる。
多価アルコールは、例えば、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、ブタンジオ
ール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、グリセリ
ン、ジグリセリン、トリグリセリン、ペンタエリスリト
ール、アラビトール、リビトール、キシリトール、ソル
バイト、ソルビタン、ソルビトール、マンニトール、な
どがあげられる。
脂肪酸としては、カプロン酸、エナント酸、カプリル
酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリ
ン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、
パルミチン酸、ペンタデシル酸、ステアリン酸、ナノデ
カン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロ
チン酸、ヘプタコン酸、モンタン酸、メリシン酸、ラク
セル酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、エライジン酸、
セトレイン酸、エルカ酸、ブラシジン酸、ソルビン酸、
リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、プロピオール
酸、ステアロール酸、などが挙げられ、およびかかる成
分を含有する天然に存在する脂肪酸またはこれらの混合
物などが挙げられる。これらの脂肪酸はヒドロキシ基で
置換されていてもよい。これら、アルコールと脂肪酸の
エステルの中では、摩擦・摩耗性能の改良の観点から、
それぞれ炭素数10以上の脂肪酸とアルコールとのエス
テルが好ましく、炭素数12以上の脂肪酸と炭素数10
以上のアルコールとのエステルがより好ましく、炭素数
12〜30の脂肪酸と炭素数10〜20のアルコールと
のエステルがさらに好ましい。
アルコールとジカルボン酸のエステルは、オクチルア
ルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、ウン
デシルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルア
ルコール、ミリスチルアルコール、ペンタデシルアルコ
ール、セチルアルコール、ヘプタデシルアルコール、ス
テアリルアルコール、オレイルアルコール、ノナデシル
アルコール、エイコシルアルコール、セリルアルコー
ル、ベヘニルアルコール、メリシルアルコール、ヘキシ
ルデシルアルコール、オクチルドデシルアルコール、デ
シルミリスチルアルコール、デシルステアリルアルコー
ル、などの飽和、または不飽和の一級アルコールとシュ
ウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、
ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、
マレイン酸、フマール酸、などのジカルボン酸とのモノ
エステル、ジエステル、およびこれらの混合物が挙げら
れる。
これらのアルコール、とジカルボン酸のエステルの中
では、炭素数10以上のアルコール、とジカルボン酸と
のエステルが好ましい。
ポリオキシアルキレングリコール化合物としては、3
種類の化合物が挙げられる。第1のグループの化合物と
しては、アルキレングリコールをモノマーとする重縮合
物が挙げられる。例えば、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、エチレングリコールとプロピ
レングリコールのブロックポリマー、などが挙げられ
る。これらの重合度の好ましい範囲は5〜1,000、
より好ましい範囲は10〜500である。第2のグルー
プは、第1のグループの化合物と脂肪族アルコールとの
エーテル化物である。例えば、ポリエチレングリコール
オレイルエーテル(エチレンオキサイド重合度5〜5
0)、ポリエチレングリコールセチルエーテル(エチレ
ンオキサイド重合度5〜50)、ポリエチレングリコー
ルステアリルエーテル(エチレンオキサイド重合度5〜
30)、ポリエチレングリコールラウリルエーテル(エ
チレンオキサイド重合度5〜30)、ポリエチレングリ
コールトリデシルエーテル(エチレンオキサイド重合度
5〜30)、ポリエチレングリコールノニルフェニルエ
ーテル(エチレンオキサイド重合度2〜100)、ポリ
エチレングリコールオクチルフェニルエーテル(エチレ
ンオキサイド重合度4〜50)、などが挙げられる。第
3のグループの化合物は、第1のグループの化合物と高
級脂肪酸とのエステル化物である。例えば、ポリエチレ
ングリコールモノラウレート(エチレンオキサイド重合
度2〜30)、ポリエチレングリコールモノステアレー
ト(エチレンオキサイド重合度2〜50)、ポリエチレ
ングリコールモノオレート(エチレンオキサイド重合度
2〜50)、などが挙げられる。
上記(C)成分の中で、アルコールと脂肪酸のエステ
ル、アルコールとジカルボン酸とのエステルが摩擦・摩
耗性能の観点から好ましく用いられる。
これらの、潤滑剤の配合割合は(A)ポリオキシメチ
レン樹脂と(B)ウォラストナイトの合計量100重量
部に対して、0.1〜10重量部であり、好ましくは
0.2〜5重量部である。添加量が0.1重量部未満で
は、摺動性の改良効果が不十分であり、10重量部を超
えると、機械物性の低下が著しいため好ましくない。
本発明の(D)成分に用いられるポリオレフィン樹脂
は、一般式(1)で示されるオレフィン系不飽和化合物
のホモ重合体、または共重合体、あるいはその変性体で
ある。
〔式中、Rは水素原子またはメチル基であり、R
水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、カルボキシル
基、2〜5個の炭素原子を含むアルキル化カルボキシ
基、2〜5個の炭素原子を有するアシルオキシ基、また
はビニル基を表わす。〕 具体的には、ポリエチレン(高密度ポリエチレン、中
密度ポリエチレン、高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状
低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン)、ポリプ
ロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−
ブテン共重合体、ポリプロピレン−ブテン共重合体、ポ
リブテン、ポリブタジエンの水添物、エチレン−アクリ
ル酸エステル共重合体、エチレン−メタアクリル酸エス
テル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、などが挙げられる。それらの
変性体としては、他のビニル化合物の一種以上をグラフ
トさせたグラフト共重合体が挙げられる。
これらの中で、ポリエチレン(高圧法低密度ポリエチ
レン、直鎖状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレ
ン)、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテ
ン共重合体が好ましい。これらのポリオレフィン系樹脂
の分子量は特に規定されないが、好ましくは重量平均分
子量で10,000〜300,000の範囲であり、よ
り好ましくは10,000〜100,000であり、さ
らに好ましくは15,000〜80,000である。分
子量が10,000未満では、自材どうしの摩擦摩耗性
が悪くなり、重量平均分子量300,000を超えると
ポリオキシメチレン樹脂との摩擦摩耗性が悪くなるため
好ましくない。
ポリオレフィン重合体の配合割合は(A)ポリオキシ
メチレン系樹脂と(B)ウォラストナイトよりなる樹脂
100重量部に対して0.1〜10重量部であり、好ま
しくは0.2〜5重量部である。添加量が0.1重量部
以下では、摺動性の改良効果が不十分であり、10重量
部を超えると、成形品が剥離するため好ましくない。
本発明のポリオキシメチレン樹脂組成物には、本明細
書で詳述しなかった従来ポリオキシメチレン樹脂で一般
的に使用されている結晶核剤、帯電防止剤、離型剤、ウ
ォラストナイト以外の無機充填剤および顔料なども用い
ることができる。
顔料としては、無機顔料および有機顔料がある。無機
顔料は、樹脂の着色用として一般的に使用されているも
のを意味し、例えば、硫化亜鉛、酸化亜鉛、酸化チタ
ン、硫酸バリウム、チタンイエロー、酸化鉄、群青、コ
バルトブルー、炭酸塩、りん酸塩、酢酸塩やカーボンブ
ラック、アセチレンブラック、ランプブラツク、などが
挙げられ、有機顔料は、アゾ系、イソインドリン系、ジ
スアゾ系、モノアゾ系、アンスラキノン系、複素環系、
ペリノン系、キナクリドン系、チオインジコ系、ペリレ
ン系、ジオキサジン系、フタロシアニン系などの顔料が
挙げられる。
本発明のポリオキシメチレン樹脂組成物の溶融混練方
法は、特に限定されるものでは無いが、通常1軸押出
機、2軸押出機により溶融混練されるのが一般的であ
る。この際の加工温度は180〜240℃であることが
好ましい。また押出時における各成分の添加方法は特に
制限されない。例えば、(1)ポリオキシメチレン樹
脂、ウォラストナイト、潤滑剤およびポリオレフィン系
樹脂を一括混合して押出機のメインフィーダーからフィ
ードし溶融混練する。(2)ポリオキシメチレン樹脂と
添加剤を押出機のメインフィーダーからフィードし、ウ
ォラストナイトを押出機の中段に設けられたサイドフィ
ーダーを用いて溶融状態の樹脂にフィードし溶融混練す
る。(3)ポリオキシメチレン樹脂とウォラストナイト
を溶融混合した後に添加剤成分を添加し混練する、など
の方法が可能である。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。はじ
めに、実施例および比較例で使用する成分の内容と評価
方法を以下に示す。
使用成分の内容 A.ポリオキシメチレン樹脂 A−1:メルトインデックス30g/10分(ASTM
D−1238−57T)の、コモノマーとしてエチレ
ンオキサイドを4モル%含有するポリオキシメチレンコ
ポリマー〔安定剤として、トリエチレングリコール−ビ
ス−(3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロ
キシフェニル)−プロピオネート)0.4重量%、メラ
ミン0.1重量%、66ナイロン0.05重量%をさら
に含有する。〕 A−2:メルトインデックス30g/10分(ASTM
D−1238−57T)の、ポリオキシメチレンホモ
ポリマー〔安定剤として、トリエチレングリコール−ビ
ス−(3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロ
キシフェニル)−プロピオネート)0.4重量%、体積
平均粒子径2.5μmのポリ−β−アラニン0.5重量
%をさらに含有する。〕 A−3:メルトインデックス30g/10分(ASTM
D−1238−57T)の、ポリオキシメチレンホモ
ポリマーとポリエチレングリコールのプロックポリマー
〔安定剤として、トリエチレングリコール−ビス−(3
−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)−プロピオネート)0.4重量%、体積平均粒子
径2.5μmのポリ−β−アラニン0.5重量%をさら
に含有する。〕 A−4:メルトインデックス30g/10分(ASTM
D−1238−57T)の、コモノマーとして1,3
−ジオキソランを2モル%含有するポリオキシメチレン
コポリマー〔安定剤として、トリエチレングリコール−
ビス−(3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒド
ロキシフェニル)−プロピオネート)0.4重量%、メ
ラミン0.4重量%、66ナイロン0.05重量%をさ
らに含有する。〕 B.ウォラストナイト、その他 B−1:レーザー式粒径測定装置で測定した体積平均粒
子径が6μmで、走査型電子顕微鏡で測定した短径が2
μmで長径が40μmの針状のウォラストナイト。
B−2:レーザー式粒径測定装置で測定した体積平均粒
子径が15μmで、走査型電子顕微鏡で測定した短径が
4.5μmで長径が50μmの針状のウォラストナイ
ト。
B−3:レーザー式粒径測定装置で測定した体積平均粒
子径が3μmで、アスペクト比が3の粒子状のウォラス
トナイト。
B−4:レーザー式粒径測定装置で測定した体積平均粒
子径が10μmで、アスペクト比が5の粒子状のウォラ
ストナイト。
B−5:レーザー式粒径測定装置で測定した体積平均粒
子径が20μmで、アスペクト比が5の粒子状のウォラ
ストナイト。
B−6:レーザー式粒径測定装置で測定した体積平均粒
子径が50μmで、アスペクト比が5の粒子状のウォラ
ストナイト。
B−7:レーザー式粒径測定装置で測定した体積平均粒
子径が6μmで、アスペクト比が5の粒子状のタルク。
B−8:レーザー式粒径測定装置で測定した体積平均粒
子径が3μmで、アスペクト比が3の粒子状の炭酸カル
シウム。
B−9:走査型電子顕微鏡で測定した短径が0.15μ
mで長径が20μmのチタン酸カリウムウィスカー。
C.潤滑剤(アルコールと脂肪酸とのエステル、など) C−1:セチルミリステート C−2:ステアリルステアレート C−3:アジピン酸ジラウレート C−4:エチレングリコールジステアレート C−5:ポリエチレングリコール(重合度=30) C−6:液状エチレン−プロピレン共重合体(エチレン
/プロピレンのモル比=50/50、重合度n=55) D.ポリオレフィン樹脂 D−1:エチレン−ブテン共重合体(MI=70g/1
0min、Mw=50,000) D−2:エチレン−ブテン共重合体(MI=18g/1
0min、Mw=70,000) D−3:エチレン−ブテン共重合体(MI=3.6g/
10min、Mw=100,000) D−4:エチレン−ブテン共重合体(MI=0.3g/
10min、Mw=190,000) D−5:高圧法低密度ポリエチレン(MI=45g/1
0min、Mw=49,000) D−6:高圧法低密度ポリエチレン(MI=0.4g/
10min、Mw=280,000) D−7:エチレン−ブテン共重合体(MI=150g/
10min、Mw=20,000) D−8:高圧法低密度ポリエチレン(MI=90g/1
0min、Mw=24,000) D−9:高密度ポリエチレン(MI=0.3g/10m
in、Mw=190,000) 評価方法 (1)物性評価 メルトフローレート(MI):ASTM D−123
8−57Tに基づいて測定。
引張強度(TS)、伸度(TE):ASTM D63
8に基づいて測定。
曲げ強度(FS)、弾性率(FM):ASTM D7
90に基づいて測定。
アイゾッド衝撃強度(Izod):ASTM D25
6に基づいて測定。
(2)繰り返し衝撃強度 アイゾッド衝撃強度を測定するためにASTM D
256に基づいて調整した試験片を東洋精機(株)製
繰り返し衝撃試験機で、荷重160g、落下高さ20m
m、落下速度35回/分の条件で繰り返し衝撃試験を行
い、破断するまでの回数を測定した。
(3)成形歪み 実施例および比較例で得られたペレットを80℃で3
時間乾燥した後、シリンダー温度200℃に設定された
5オンス成形機(東芝機械(株)製 IS−100E)
で金型温度70℃、冷却時間30秒の条件で、150m
m角で厚さ3mmの平板(中心線上に縁から20mmの
部分に1mmのピンゲートが両側に一つずつ存在する)
を成形する。成形後2日間放置した後、平らな机の上で
ゲートの無い縁に錘をのせ、反対側が机の面から浮き上
がる状態に設定して、その浮き上がった長さをマイクロ
メーターを用いて測定した。その測定値を下記の様に判
定した。
◎ ; 1mm以内 ○ ; 1mm超、2mm以内 △ ; 2mm超、5mm以内 × ; 5mm超、10mm以内 ××; 10mm超 (4)摺動性能 実施例および比較例で得られたペレットを80℃で3
時間乾燥した後、シリンダー温度200℃に設定された
1オンス成形機(東洋機械金属(株)製 TI−30
G)で金型温度70℃、冷却時間20秒の条件で、厚さ
3mmの平板を成形し試験片とした。この試験片を、往
復動摩擦摩耗試験機(東測精密(株)製 AFT−15
MS型)を用いて荷重2kg、線速度30mm/se
c、往復距離20mmおよび環境温度23℃の条件で
5,000往復した後の摩擦係数、平板の摩耗量(最大
摩耗深さ)を測定した。相手材料としては、SUS30
4試験片(直径5mmの球)とポリアセタール樹脂試験
片(旭化成工業(株)製テナック4520および自材を
用いて成形した直径5mmの円筒状で先端R=2.5m
m)を用い、5,000往復後に測定を行った。
(5)かみ合い試験 シリンダー温度200℃に設定された1オンス射出成
形機を用いて、金型温度80℃の条件で、モジュール
1.0mm、歯数30、圧力角20度、厚さ5mmの歯
車を成形し、日本歯車工業会規格JGMA116−02
に従って、両歯面1ピッチかみ合い誤差を測定した。
実施例1 (A−1)ポリオキシメチレンコポリマー80重量
部、(B−1)ウォラストナイト20重量部、(C−
1)アルコールと脂肪酸のエステル2重量部および(D
−1)ポリオレフィン樹脂2重量部をヘンシェルミキサ
ーを用いて均一に混合した。この混合物を200℃に設
定されたL/D=30の30mm二軸押出機のメインフ
ィード口からフィードし、スクリュー回転数100rp
m、吐出量10kg/hrで混練を行い、押出した樹脂
はストランドカッターでペレットとし、得られたペレッ
トを用いて各種の評価を行った。その結果を表1に示
す。
実施例2〜5 実施例1の(B−1)を表1に示す(B−2〜5)に
変更する以外は実施例1と全く同様に実施した。結果を
表1に示す。
比較例1〜3 実施例1の(B−1)を表1に示す(B−6〜8)に
変更する以外は実施例1と全く同様に実施した。結果を
表1に示す。
実施例3〜5と比較例1との比較から明らかな様に、
ウォラストナイトの粒子径が本願のクレームの範囲を超
えると、繰り返し衝撃強度と摩擦摩耗特性が悪化するこ
とが分かる。
実施例3〜5と比較例2との比較から明らかな様に、
タルクを用いたものは、粒子状のウォラストナイトを用
いたものと比べて、剛性は同等であるが、成形歪み、両
歯面ピッチ噛合誤差、繰り返し衝撃強度、および摩擦摩
耗性能に関して劣っていることが分かる。
また実施例3〜5と比較例3との比較から明らかな様
に、炭酸カルシウムを用いたものは、粒子状のウォラス
トナイトを用いたものと比べて、成形歪み、両歯面ピッ
チ噛合誤差は同等であるが、剛性、繰り返し衝撃強度、
および摩擦摩耗性能に関して劣っていることが分かる。
比較例4および5 実施例1の(A−1)の量を変更し、(B−1)を
(B−9)に変更し、さらに表1に示す量に変更する以
外は実施例1と全く同様に実施した。結果を表1に示
す。
実施例1および2と比較例4および5との比較から明
らかな様に、チタン酸カリウィスカーを用いたものは、
針状のウォラストナイトを用いたものに比べて、成形歪
み、両歯面ピッチ噛合誤差、繰り返し衝撃強度、および
摩擦摩耗性能に関して劣っていることが分かる。
比較例6 実施例1の(D−1)を添加しない以外は実施例1と
全く同様に実施した。結果を表1に示す。
実施例1との比較から明らかな様に、ポリオレフィン
樹脂が含まれないと、対ステンレスの摩擦摩耗性は良好
であるが、対ポリオキシメチレン樹脂、対自材の摩擦摩
耗性能は改良されないことが分かる。
比較例7 実施例1の(C−1)を添加しない以外は実施例1と
全く同様に実施した。結果を表1に示す。
実施例1との比較から明らかな様に、脂肪酸エステ
ル、などの潤滑剤が含まれないと、摩擦摩耗性能が改良
されないことが分かる。
比較例8 実施例1の(C−1)と(D−1)を添加しない以外
は実施例1と全く同様に実施した。結果を表1に示す。
実施例1との比較から明らかな様に、脂肪酸エステ
ル、などの潤滑剤とポリオレフィン樹脂が含まれない
と、摩擦摩耗性能が著しく劣ることが分かる。
実施例6〜13 実施例1の(D−1)を表2に示す(D−2〜9)に
変更する以外は実施例1と全く同様に実施した。結果を
表2に示す。
実施例14〜17 実施例3の(C−1)を表2に示す(C−2〜5)に
変更する以外は実施例3と全く同様に実施した。結果を
表2に示す。
実施例18および19 実施例1の(B−1)を表2に示す(B−1)と(B
−3)成分の併用系に変更する以外は実施例1と全く同
様に実施した。結果を表2に示す。
実施例20 (A−2)のポリオキシメチレンホモポリマー80重
量部(B−1)のウォラストナイト20重量部、(C−
1)のアルコールと脂肪酸のエステル2重量部、および
(D−2)のポリオレフィン樹脂2重量部をヘンシェル
ミキサーを用いて均一に混合した。この混合物を190
℃に設定されたL/D=30の30mm二軸押出機のメ
インフィード口からフィードし、スクリュー回転数10
0rpm、吐出量8kg/hrで混練を行い、押出した
樹脂はストランドカッターでペレットとし、得られたペ
レットを用いて各種の評価を行った。その結果を表3に
示す。
実施例21および22 実施例20の(C−1)を表3に示す(C−3)また
は(C−5)に変更する以外は実施例20と全く同様に
実施した。結果を表3に示す。
実施例23 実施例20の(B−1)を表3に示す(B−3)に変
更する以外は実施例20と全く同様に実施した。結果を
表3に示す。
実施例24 実施例21の(B−1)を表3に示す(B−3)に変
更する以外は実施例21と全く同様に実施した。結果を
表3に示す。
実施例25 実施例20の(A−2)を(A−3)に変更する以外
は実施例20と全く同様に実施した。結果を表3に示
す。
実施例26 実施例23の(A−2)を(A−3)に変更する以外
は実施例23と全く同様に実施した。結果を表3に示
す。
実施例27 実施例20の(A−2)を(A−2)と(A−3)の
併用に変更し、更に(C−6)成分を3重量部添加する
以外は実施例20と全く同様に実施した。結果を表3に
示す。
実施例28 実施例27の(B−1)を(B−3)に変更する以外
は実施例27と全く同様に実施した。結果を表3に示
す。
実施例29 実施例27の(B−1)を(B−1)と(B−3)の
併用に変更する以外は実施例27と全く同様に実施し
た。結果を表3に示す。
実施例30 (A−1)のポリオキシメチレンコポリマー80重量
部、(C−1)2重量部および(D−2)2重量部をヘ
ンシェルミキサーで均一混合したものを200℃に設定
されたL/D=30の30mm二軸押出機のメインフィ
ード口からフィードし、メインフィード口の下流に設置
されたサイドフィード口より(B−1)のウォラストナ
イト20重量部をフィードし、スクリュー回転数100
rpmで混練を行った。メインフィードとサイドフィー
ドの割合は各々の重量比となる様に調整し、最終の押出
量は8kg/hrとなるように調整した。押出された樹
脂はストランドカッターでペレットとし、得られたペレ
ットを用いて評価を行った。その結果を表3に示す。
実施例31 実施例30で用いた(B−1)を(B−3)に変更す
る以外は実施例30と全く同様に実施した。結果を表3
に示す。
実施例32 (A−4)ポリオキシメチレンコポリマー80重量部
を200℃に設定されたL/D=40の60mm二軸押
出機のメインフィード口からフィードし、メインフィー
ド口の下流の設置されたサイドフィード口−1から、
(B−1)のウォラストナイト10重量部をフィード
し、さらに下流に設置されたサイドフィード口−2から
(A−4)ポリオキシメチレンコポリマー10重量部、
(C−1)アルコールと脂肪酸のエステル2重量部およ
び(D−1)ポリオレフィン2重量部をヘンシェルミキ
サーで均一混合したものをフィードし、スクリュー回転
数150rpmで混練を行った。メインフィードとサイ
ドフィードの割合は各々の重量比となる様に調整し、最
終の押出量は150kg/hrとなるように調整した。
なお、各サイドフィード口では、前段の添加成分が完全
に溶融し、かつ均一な混合状態となる様なスクリューデ
ザインとした。押出された樹脂はストランドカッターで
ペレットとし、得られたペレットを用いて評価を行っ
た。その結果を表4に示す。
実施例33 メインフィード口からフィードする(A−4)を70
重量部とし、サイドフィード口1からフィードする(B
−1)を20重量部とする以外は実施例32と同様に実
施した。結果を表4に示す。
実施例34 メインフィード口からフィードする(A−4)を60
重量部とし、サイドフィード口1からフィードする(B
−1)を30重量部とし、サイドフィード口2からフィ
ードする(D−2)を3重量部に変更する以外は実施例
32と同様に実施した。結果を表4に示す。
実施例35 (B−1)を(B−3)に変更し、(C−1)を(C
−3)に変更する以外は実施例33と同様に実施した。
その結果を表4に示す。
実施例36 (B−1)を(B−3)に変更し、(C−1)を(C
−3)に変更する以外は実施例34と同様に実施した。
結果を表4に示す。
産業上の利用可能性 本発明のポリオキシメチレン樹脂組成物は、従来の組
成物に比較して、摩擦摩耗性能に優れ、剛性、および繰
り返し衝撃強度が高く、成形歪みが小さく、ギヤ精度に
優れた成形品を供給し、ますます小型化している電気、
電子部品用途への新たな材料の提供を可能とする。
たとえば、プリンター、および複写機に代表されるO
A機器に使用される部品、VTR、およびビデオムービ
ーに代表されるビデオ機器に使用される部品、カセット
プレーヤー、LD、MD、CD(含CD−ROM、CD
−R、CD−RW)、DVD(含DVD−ROM、DV
D−R、DVD−RAM、DVD−Audio)、ナビ
ゲーションシステム、およびモバイルパーソナルコンピ
ュータに代表される音楽、映像、または情報機器に使用
される部品、携帯電話、およびファクシミリに代表され
る通信機器に使用される部品、自動車用内外装機構部品
に使用される部品、および使い捨てカメラ、玩具、ファ
スナー、コンベア、バックル、住設機器に代表される工
業雑貨に使用される部品、などの用途である。
上述の各種機器に使用された部品としては、具体的に
は、ギヤ、カム、スライダー、レバー、アーム、クラッ
チ、関節、軸、軸受け、キーステム、キートップなどの
機構部品、アウトサートシャーシの樹脂部品、シャー
シ、トレー、および側板、などが挙げられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 23:04) C08L 23:04) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 5/00 C08K 3/00 - 13/08 C08L 23/00 - 23/36 C08L 59/00 - 59/04 C08L 71/00 - 71/03 WPI/L(QUESTEL)

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ポリオキシメチレン樹脂99〜50
    重量部、(B)体積平均粒子径が0.5〜40μmであ
    るウォラストナイト1〜50重量部、および前記(A)
    成分と(B)成分の合計量100重量部に対して(C)
    アルコールと脂肪酸のエステル、アルコールとジカルボ
    ン酸とのエステル、およびポリオキシアルキレングリコ
    ール化合物からなる群の中から選ばれた少なくとも1種
    を0.1〜10重量部、および(D)ポリオレフィン樹
    脂0.1〜10重量部を含むポリオキシメチレン樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】(B)成分のウォラストナイトの形状が粒
    子状、および針状からなる群から選ばれた少なくとも1
    種の形状である請求項1のポリオキシメチレン樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】(C)成分のアルコールと脂肪酸のエステ
    ルがそれぞれ炭素数10以上のアルコールと脂肪酸のエ
    ステルであり、アルコールとジカルボン酸とのエステル
    が炭素数10以上のアルコールとジカルボン酸のエステ
    ルであり、ポリオキシアルキレングリコール化合物が
    (1)それぞれ重合度5〜1,000のポリエチレング
    リコール、ポリプロピレングリコール、およびポリエチ
    レングリコールとポリプロピレングリコールとのブロッ
    クポリマーからなる群から選ばれた少なくとも1種、
    (2)(1)に記載の化合物と脂肪族化合物とのエーテ
    ル化物、および(3)(1)に記載の化合物と高級脂肪
    酸とのエステル化物、からなる群から選ばれた少なくと
    も1種である請求項1または2のポリオキシメチレン樹
    脂組成物。
  4. 【請求項4】(D)成分のポリオレフィン樹脂が、下記
    一般式(1)で表されたオレフィン系不飽和化合物のホ
    モ重合体、共重合体、あるいはその変性体からなる群か
    ら選ばれた少なくとも1種である請求項1〜3のいずれ
    かのポリオキシメチレン樹脂組成物。 〔式中、Rは水素原子またはメチル基であり、R
    水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、カルボキシル
    基、2〜5個の炭素原子を含むアルキル化カルボキシル
    基、2〜5個の炭素原子を有するアシルオキシ基、また
    はビニル基を表す。〕
  5. 【請求項5】(D)成分のポリオレフィン樹脂が、高圧
    法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、超
    低密度ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合体、
    およびエチレン−ブテン共重合体からなる群から選ばれ
    た少なくとも1種であり、重量平均分子量が10,00
    0〜300,000の範囲にある請求項1〜4のいずれ
    かのポリオキシメチレン樹脂組成物。
  6. 【請求項6】(D)成分のポリオレフィン樹脂は、重量
    平均分子量が10,000〜100,000の範囲にあ
    る請求項5のポリオキシメチレン樹脂組成物。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかのポリオキシメチ
    レン樹脂組成物を成形して得られる成形体。
  8. 【請求項8】請求項1〜6のいずれかのポリオキシメチ
    レン樹脂組成物を成形、切削、または成形・切削加工し
    て得られる機構部品、アウトサートシャーシの樹脂部
    品、シャーシ、トレーおよび側板からなる群から選ばれ
    た少なくとも1種の部品。
  9. 【請求項9】機構部品が、ギヤ、カム、スライダー、レ
    バー、アーム、クラッチ、関節、軸、軸受け、キーステ
    ム、キートップからなる群から選ばれた少なくとも1種
    の部品である請求項8の部品。
  10. 【請求項10】プリンター、および複写機に代表される
    OA機器に使用される請求項8または9の部品。
  11. 【請求項11】VTR、およびビデオムービーに代表さ
    れるビデオ機器に使用される請求項8または9の部品。
  12. 【請求項12】カセットプレイヤー、LD、MD、CD
    (含CD−ROM、CD−R、CD−RW)、DVD
    (含DVD−ROM、DVD−R、DVD−RAM、D
    VD−Audio)、ナビゲーションシステム、および
    モバイルパーソナルコンピュータに代表される音楽、映
    像、または情報機器に使用される請求項8または9の部
    品。
  13. 【請求項13】携帯電話、およびファクシミリに代表さ
    れる通信機器に使用される請求項8または9の部品。
  14. 【請求項14】自動車用内外装機構部品に使用される請
    求項8または9の部品。
  15. 【請求項15】使い捨てカメラ、玩具、ファスナー、コ
    ンベア、バックル、および住設機器に代表される工業雑
    貨に使用される請求項8または9の部品。
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