JP3341789B2 - ポリアセタール樹脂組成物 - Google Patents
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Description
リアセタール樹脂組成物に関する。更に詳しくは、本発
明は、ポリアセタール樹脂に、特定の光安定剤と紫外線
吸収剤、ポリエチレン、ポリエチレングリコール、およ
び、メタクリル酸エステル系重合体を添加・配合して、
均一に溶融混練してなる耐候(光)性の改良されたポリ
アセタール樹脂組成物に関する。
タール樹脂本来の特性を損なうことなく、耐候(光)性
に極めて優れているため、太陽光や室内灯などに長時間
曝され、同時に、更に風雨に曝される場所で用いられる
部品、例えば、自動車のアウト−ドアハンドルやホイー
ルカバー、フロントフェンダー、並びに、電気機器の部
品、或いは、建材やビニルハウスのパッカーなどの素材
として使用することができる。
質、例えば、耐摩擦摩耗性、耐疲労性、耐熱性、電気的
性質などに優れ、また、化学的性質、例えば、耐薬品性
や耐水性などに優れているため、電気・電子分野や建築
分野、並びに、自動車産業や雑貨分野などの部品等とし
て広く使用されている。
であるポリアセタール樹脂は、耐候(光)性に劣り、太
陽光や室内灯などに長時間曝されたり、特に、更に風雨
に曝されると、先ず、表面にクラックが発生し、その進
行と共に光沢が失われて外観が劣化し、次いで、外観の
劣化と共に、機械的性質が大幅に低下して実用性・実用
価値を失うことが知られている。
(光)性の改良には、従来より光安定剤や紫外線吸収剤
などを添加することが行われている。その方法として、
例えば、特開昭61−235453号公報で開示されて
いるヒンダードアミン系光安定剤を添加する方法、特開
昭57−98545号公報で開示されているヒンダード
アミン系光安定剤とシュウ酸アニリド系紫外線吸収剤を
添加する方法、特開昭59−133245号公報で開示
されているヒンダードアミン系光安定剤とベンゾフェノ
ン系紫外線吸収剤を添加する方法、特開昭60−195
155号公報および特開昭61−36339で開示され
ているヒンダードアミン系光安定剤とベンゾトリアゾー
ル系紫外線吸収剤を添加する方法がなどある。その中で
も、ヒンダードアミン系光安定剤と紫外線吸収剤との併
用は、かなりの効果があるが、使用の目的によっては必
ずしも満足できるものではなかった。しかも、光安定剤
や紫外線吸収剤を増量しても、耐候(光)性の向上が少
なく、かえって、添加量の増加による製品の外観不良や
コスト高などの問題を生じ実用的ではなかった。
に、光安定剤や紫外線吸収剤を他ポリマーと併用添加す
ることが提案されている。例えば、特開昭61−477
44号公報は多価アルコールからなる脂肪酸エステルの
併用を開示している。特開平2−24348号公報は粘
度20000(CPS/25℃)以下のポリエステル型
アクリル系オリゴマーの併用を開示している。特開平1
−138258号公報はポリメタクリル酸エステルと着
色成分の併用を開示している。特開平2−294352
号公報はメタクリル酸エステル系重合体と架橋化微小粒
子の併用を開示している。特開平2−55756号公報
はメタクリル酸メチルを主成分とするメタクリル酸メチ
ル共重合体の併用を開示している。特開平3−1190
48号公報はメタクリル酸メチル単独重合体またはメタ
クリル酸メチルを主成分とする共重合体とフッ素系樹脂
の併用を開示している。特開平2−180951号公報
及び特開平2−261854号公報では特定の環状構造
を有するヒンダードアミン系光安定剤と紫外線吸収剤に
ポリエチレングリコールの併用を開示している。特開平
3−163155号公報はアクリル系樹脂とオキシアル
キレン重合体の併用を開示している。
紫外線吸収剤を他ポリマーと併用する方法について詳細
に検討した結果、単に光安定剤、紫外線吸収剤や他ポリ
マーなどの添加量を増加させても耐候(光)性の向上に
は限度があり、また、これらの他ポリマーの増加による
成形品の変色や外観不良、成形作業の効率の悪化が生じ
るなど、技術的に改善しなければならない重大な問題点
が多く含まれていることが分かった。
リエチレン、ポリエチレングリコール、および、メタク
リル酸エステル系重合体を、それぞれ単独添加する場合
では、ポリアセタール樹脂の耐候(光)性の向上に効果
が小さく、逆に、新たに問題点が発生する。例えば、ポ
リエチレンを単独添加する場合、ポリエチレンとポリア
セタール樹脂との相溶性が悪いため、試験片表面にフロ
ーマークーを生成しやすい。また、ポリエチレングリコ
ールを単独添加する場合、ポリアセタール樹脂との相溶
性は良いが、耐熱性が悪いため、押出時における目やに
や、過酷な耐候試験における黄変などの問題が発生す
る。また、メタクリル酸エステル系重合体を単独添加す
る場合、ポリアセタール樹脂100重量部に対し、それ
を10重量部以上添加しなければ、耐候(光)性向上の
効果がほとんど見られないが、その添加量の増加にとも
ない、押出中におけるサージングが瀕発し、加工効率が
悪くなるなどの問題が発生する。
た問題点を解決するために、新たなポリアセタール樹脂
組成物について鋭意検討を行った結果、ポリアセタール
樹脂に、特定の光安定剤と紫外線吸収剤、ポリエチレ
ン、ポリエチレングリコール、および、メタクリル酸エ
ステル系重合体を添加・配合して、均一に溶融混練する
ことによって、本来有しているポリアセタール樹脂の優
れた耐摩擦摩耗性や耐疲労性、および、耐薬品性や電気
的性質を損なわず、成形作業性が良く、しかも、耐候
(光)性に極めて優れたポリアセタール樹脂組成物を得
ることができることが分かり、本発明を完成するに至っ
た。
ル樹脂に、特定の光安定剤と紫外線吸収剤、ポリエチレ
ン、ポリエチレングリコール、および、メタクリル酸エ
ステル系重合体を添加・配合して、均一に溶融混練して
なる耐候(光)性の改良されたポリアセタール樹脂組成
物に関する。更に詳しく言えば、本発明は、(A)ポリ
アセタール樹脂100重量部に対して、(B)一般式
示す〕で表されるヒンダードアミン系光安定剤から選ば
れた一種類以上のもの0.10〜1.50重量部、
(C)紫外線吸収剤0.10〜1.50重量部、(D)
ポリエチレン0.10〜3.0重量部、(E)ポリエチ
レングリコール0.10〜5.0重量部、および、
(F)メタクリル酸エステル系重合体0.10〜10.
0重量部を添加・配合して、均一に溶融混練してなる耐
候(光)性の改良されたポリアセタール樹脂組成物に関
するものである。
(A)とは、既に一般に市販されているポリアセタール
(ポリオキシメチレン)、および、ポリアセタールコポ
リマーを意味する。更に具体的に言えば、例えば、ホル
ムアルデヒド、または、その3量体(トリオキサン)、
並びに、その4量体(テトラオキサン)を原料として製
造される実質的にオキシメチレン単位構造からなるオキ
シメチレンホモポリマー、および、或いは、ホルムアル
デヒド、または、その3量体(トリオキサン)、並び
に、その4量体(テトラオキサン)とエチレンオキサイ
ド、エピクロルヒドリン、1,3−ジオキソラン、1,
3,5−トリオキセパン、グリコ−ルのホルマール、ジ
グリコールのホルマール、ジグリコールのホルマール等
の炭素数2〜8の環状エーテルから製造されるオキシア
ルキレン単位構造を0.1〜20重量%含有するオキシ
メチレンコポリマー、或いは、および、オキシメチレン
ホモポリマー、または、オキシメチレンコポリマーを主
構造としてオキシメチレン単位構造以外のブロック構
造、または、末端構造を有するオキシメチレンブロック
コポリマー、または、オキシメチレングラフトポリマ
ー、若しくは、架橋構造を有する公知のオキシメチレン
架橋ポリマーなどのことを意味する。
定剤(B)とは、上記の一般式〔化2〕で表されるヒン
ダードアミン系光安定剤のことを意味する。更に具体的
に言えば、例えば、ビス(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(N−メチル−
2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバ
ケートから選ばれた一種類以上の光安定剤、即ち、特定
の光安定剤であることを意味する。
は、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化
合物、芳香族ベンゾエート系化合物、シアノアクリレー
ト系化合物、および、蓚酸アニリド系化合物の群から選
ばれた一種類以上の化合物のことを意味する。更に具体
的に言えば、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−
メチル−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−
ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,
5’−ジ−イソアミルーフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−〔2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス−
(α,α−ジメチルベンジル)フェニル〕ベンゾトリア
ゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクトキシフ
ェニル)ベンゾトリアゾール、2,4−ジヒドロキシベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフ
ェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノ
ン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ
ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オキシベンジル
ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−
スルホベンゾフェノン、p−t−ブチルフェニルサリシ
レート、p−オクチルフェニルサリシレート、2−エチ
ルヘキシル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリ
レート、エチル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルア
クリレート、N−(2−エトキシ−5−t−ブチルフェ
ニル)蓚酸ジアミド、N−(2−エチルフェニル)−
N’−(2−エトキシフェニル)蓚酸ジアミドなどを挙
げることができる。
は、エチレンよりなる単独重合体、更に具体的に言え
ば、ポリエチレンの高密度または低密度重合体を意味す
る。
重合体(F)とは、各種のメタクリル酸エステルの単独
重合体、または、メタクリル酸エステルを主成分とする
共重合体から選ばれた一種類以上のものであることを意
味する。更に具体的に言えば、例えば、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、
メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸2−エチルヘキ
シル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸Sラウリ
ル、メタクリル酸ドデシルペンタデシル、メタクリル酸
ステアリル、メタクリル酸シクロヘキシルなどよりなる
単独重合体、または、スチレン、エチレンと前述のメタ
クリル酸エステルとの共重合体を挙げることができる。
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セ
バケート、および、ビス(N−メチル−2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケートの中から
選ばれた一種類以上のものに限定されるのは、当該光安
定剤が適当な分子量を持ち、成形加工中および成形品使
用中における添加剤の揮散や添加剤のブリードアウトな
どによる製品の外観不良などの問題が発生しないとの実
験事実に基づいている。
剤と相乗効果が大きく、紫外線吸収剤との併用添加によ
るポリアセタール樹脂組成物の耐候(光)性の改善効果
が大きいとの実験事実に基づいている。
のビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)セバケート、および、ビス(N−メチル−2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート
は、当該光安定剤に酸化防止剤を併用・添加するとき、
酸化防止剤の添加によるポリアセタール樹脂組成物の耐
候(光)性の劣化を抑制するということが見出された。
ポリエチレングリコール、および、メタクリル酸エステ
ル系重合体との併用系に限定するのは、それぞれの併用
添加により、ポリアセタール樹脂の耐候(光)性が大幅
に改良されるうえ、フローマークー、過酷な耐候試験に
おける変色、および、樹脂の機械物性の変化などの問題
点がほとんどないとの実験結果に基づいている。
ル樹脂組成物中にポリエチレン、ポリエチレングリコー
ル、および、メタクリル酸エステル系重合体を、それぞ
れ単独添加する方法では、ポリアセタール樹脂の耐候
(光)性の向上に効果が小さく、逆に、新たに問題点が
発生する。例えば、ポリエチレンを単独添加する場合、
ポリエチレンとポリアセタール樹脂との相溶性が悪いた
め、試験片表面にフローマークーを生成しやすい。ポリ
エチレングリコールを単独添加する場合、ポリアセター
ル樹脂との相溶性は良いが、耐熱性が悪いため、押出時
における目やに、過酷な耐候試験における黄変などの問
題が発生する。また、メタクリル酸エステル系重合体を
単独添加する場合、ポリアセタール樹脂100重量部に
対し、それを10重量部以上添加しなければ、耐候
(光)性向上の効果がほとんど見られないが、その添加
量の増加にともない、押出中におけるサージング現象が
瀕発し、加工効率が悪くなるなどの問題が発生する。こ
れに対して、ポリエチレン、ポリエチレングリコール、
及び、メタクリル酸エステル系重合体を併用添加する場
合、押出時における目やに、サージング現象などが発生
しなくなるばかりではなく、試料表面におけるフローマ
ークー、過酷な耐候試験における黄変なども改良される
ことが確認された。
リエチレングリコール、及びメタクリル酸エステル系重
合体の併用添加系には、光安定剤のブリードアウトを抑
える効果があることが見い出された。例えば、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セ
バケートを添加したポリアセタール試料、及び、それ
に、さらに、ポリエチレン、ポリエチレングリコール、
メタクリル酸エステル系重合体をそれぞれ単独添加した
試料では、耐候(光)性を評価するためのサンシャイン
フェード処理中において、ビス(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)セバケートのブリードアウ
トが発生する。これに対して、ビス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)セバケートを添加した
試料に、さらに、ポリエチレン、ポリエチレングリコー
ル、及び、メタクリル酸エステル系重合体を併用添加す
る場合、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル)セバケートのブリードアウトは発生しないこ
とが見い出された。
特に非相溶系の他ポリマーを添加する場合、成形中にお
ける両成分ポリマーは相分離傾向がある。例えば、B.
FisaらによりPP/PCのブレンド系〔B.Fis
a,B.D.Favis and S.Bourgeo
is;Polym.Eng.&.Sci.,30,10
51(1990)〕、大木らによりLCP/PCのブレ
ンド系〔大木 正樹,平口 務;高分子論文集,49,
105(1992)〕、森田らによるPI/LCPのブ
レンド系〔森田 淳,伊藤 香弥子;Polym.Pr
ep.,Japan,41,9(1992)〕、島岡ら
によるPC/PET、または、PC/PBTのブレンド
系〔島岡 悟郎,水谷 誠,石井 一彦;材料技術,
9,25(1991)〕において、成形品表面層部のよ
うな高せん断領域で、片方のポリマーが成形品の表面近
傍に偏在したり、異なる相構造を取ったりすることが報
告されている。また、高谷らにより、ポリアセタール樹
脂にポリメタクリル酸エステルを添加する場合、ポリア
セタールマトリックス中に分散されたポリメタクリル酸
エステル粒子の形状が、試料の表層部に近づくに従い、
次第に厚みを減じた薄片状に変化していくことが報告さ
れている〔特開平1ー138258号公報〕。
組成がバルク組成と異なってくる現象を利用した機能性
材料と表面傾斜機能材料と言い、新しい成形材料として
興味が持たれている。本発明において、ポリアセタール
樹脂にポリエチレン、ポリエチレングリコール、およ
び、メタクリル酸エステル系重合体の併用添加によるポ
リアセタール樹脂の構造形態の変化について、走査顕微
鏡、偏光顕微鏡をしようして調べた。
レングリコールを単独添加した試料、ポリエチレンとポ
リエチレングリコールとを併用添加した試料、及び、ポ
リエチレン、ポリエチレングリコール、メタクリル酸メ
チルを併用添加した試料を用い、その表面性質を考察し
た。まず、それぞれの試料の表面から削り取った10〜
15μm厚の皮層を、ホットプレスで約10μm厚の皮
膜に再成膜し、偏光顕微鏡で観察した。図1にこれらの
試料表面皮膜の偏光顕微鏡写真を示す。写真から、単独
添加及び併用添加試料の表面皮膜は、ポリマー未添加試
料と比べれば、結晶が細かくなり、特にポリエチレン、
ポリエチレングリコール、メタクリル酸メチルを併用添
加した試料の場合、その表面に非常に細かな混晶が生成
しているのが観察された。このことは、ポリアセタール
の耐候(光)性に大きな影響を与えることが観察される
が、このように、ポリエチレン、ポリエチレングリコー
ル、メタクリル酸メチルを併用使用によって、始めて成
形品の表面近傍に微細なPOMの混晶を含む相分離現象
が得られることが見い出された。
チレン、ポリエチレングリコール、メタクリル酸メチル
を添加した系のアイゾット衝撃試験片の破面面のSEM
写真であるが、試験片の表面から100〜120μmま
での内部に向かってすじ状の添加ポリマーが存在してい
ることが分かる。成形操作により、添加ポリマーはポリ
アセタール樹脂成形物の表面層付近に偏在することが観
察される。
った成形試験片表層部の偏光顕微鏡写真を図3に、本発
明による組成物の成形試験片表層部の偏光顕微鏡写真を
図4に示した。他ポリマー未添加のものと比べれば、本
発明の組成物では、ポリアセタールの球晶配列が乱れ、
結晶配向層が消失しているうえ、表面から100〜12
0μmまでの視野で、他ポリマーを含む微細な混晶層が
生成している。また、この混晶層の深さは衝撃破面の他
ポリマー偏在層の厚さと一致していることが分かる。
ン、ポリエチレングリコール、および、メタクリル酸エ
ステル系重合体の併用添加が優れている理由は、これら
のポリマーの併用添加により、添加ポリマーが相互にそ
れぞれの問題点を補い合うため、ポリアセタールとの相
溶性が改良され、変色、フローマークー、加工性たとえ
ば目やにやサージング、または、添加剤のブリードアウ
トなどが改良されるものと考えられる。
ングリコール、および、メタクリル酸エステル系重合体
の併用が優れた耐候(光)性効果を発揮するのは、以上
に得られた実験結果から、次のように推論できる。
試験片を成形する場合、金型中に入る溶融樹脂が急速に
冷却すると同時に結晶化する。金型のキャビティ温度が
溶融樹脂温度より低いため、試験片の表面から中に向っ
て、非晶性に近いスキン層、釣鐘状球晶配向層、球晶層
が生成される。試験片の冷却時、その表面と内部の温度
差が大きいため、スキン層と球晶配向層の間に内部応力
が生成し、配向層付近に集中する。このような試験片が
光に暴露されるとき、まず、スキン層が酸化され、スキ
ン層の酸化がある程度進行したのちに、とくに、配向層
付近に内部応力が集中する場合、クラックの発生が促進
されやすく、クラック発生による耐候性の劣化が速い。
ングリコール、および、メタクリル酸エステル系重合体
を併用添加する場合、添加したポリマーが試験片表面か
ら100〜120μmまでに偏在し、ポリエチレン、ポ
リエチレングリコール、および、メタクリル酸エステル
系重合体の併用により、ポリアセタールとの相溶性が改
良されるため、試験片の表面層付近にポリアセタールを
含む多元ポリマーからなる一種の混晶が生成するととも
に、球晶配向層が消失する。この混晶の生成により、ク
ラックの発生およびその成長が阻害される。また、球晶
配向層の消失により、試験片の内部応力が緩和されるた
め、クラックの発生速度が遅くなる。このような理由
で、試験片のクラック発生が防止され、耐候(光)性が
改良されるものと考えられる。
リアセタール樹脂組成物を、通常一般的な用途に使用す
る場合には、特に、特殊な品質のポリアセタール樹脂を
選ぶ必要はなく、通常一般に、粉末、フレーク、或い
は、ペレットの形状で市販されているポリアセタール樹
脂の中から、その用途を考慮して適宜に選択すれば、十
分にその目的を達成することができる。
は、ポリアセタール樹脂100重量部に対して0.10
〜1.50重量部より好ましくは、0.10〜0.50
重量部である。光安定剤(B)の配合量が、0.10重
量部よりも少ないと、紫外線吸収剤との相乗効果を十分
に発揮できず、また、逆に、光安定剤(B)の配合量が
1.50重量部よりも多くなると、そのブリードアウト
などによる成形品の外観不良や機械的物性の低下などを
招くので好ましくない。
合量は、ポリアセタール樹脂100重量部に対して0.
10〜1.50重量部より好ましくは0.10〜0.5
0重量部である。紫外線吸収剤(C)の配合量が、0.
10重量部よりも少ないと、十分な耐候(光)性が得ら
れない。また、逆に、紫外線吸収剤(C)の配合量が
1.50重量部よりも多くなると、成形品の着色、およ
び、機械的物性が劣化し、経済的にも不利である。
(D)の配合量は0.10〜3.0重量部である。ポリ
エチレングリコール、メタクリル酸エステル系重合体と
配合するとき、ポリエチレン(D)の配合量は、より好
ましくは0.50〜3.0重量部である。ポリエチレン
(D)の配合量が0.10重量部よりも少ないと、相互
配合による相乗効果を十分に発揮できず、また、逆に、
ポリエチレン(D)の配合量が、3.0重量部よりも多
くなると、成形品の表面にフローマークーが発生しやす
くなるので好ましくない。
コール(E)の配合量は0.10〜5.0重量部好まし
くは0.50〜3.0重量部である。ポリエチレングリ
コールの配合量が0.10重量部よりも少ないと、ポリ
エチレン、及び、メタクリル酸エステル系重合体と相互
配合による相乗効果を十分に発揮できず、また、逆に、
ポリエチレングリコールの配合量が5.0重量部よりも
多くなると、劣化処理中における黄変や押出中における
目やになどが発生しやすいので好ましくない。
テル系重合体(F)の配合量は0.10〜10.0重量
部好ましくは0.50〜5.0重量部である。メタクリ
ル酸エステル系重合体の配合量が0.10重量部よりも
少ないと、ポリエチレン、及び、ポリエチレングリコー
ルとの相互配合による相乗効果を十分に発揮できず、ま
た、逆に、メタクリル酸エステル系重合体の配合量が1
0.0重量部よりも多くなると、押出中におけるサージ
ング現象などが発生しやくなるので好ましくない。
タール樹脂組成物には、所望により更に、カーボンブラ
ックや公知の充填剤、並びに、顔料、界面活性剤、帯電
防止剤、滑剤、核化剤などの一種類以上を、本発明の効
果を阻害しない範囲で、適宜に添加することができる。
とくに、樹脂の熱安定性を改善するために、光安定剤や
紫外線吸収剤の効果を消失させない酸化防止剤を添加す
ることが好ましい。
タール樹脂組成物は、一般に公知の溶融混練装置、更に
具体的に言えば、1軸、または、2軸の押出機やニーダ
ー等によって、容易に製造することができる。このこと
を更に具体的に説明すると、本発明のポリアセタール樹
脂組成物は、一般公知の方法に従って、例えば、一般に
市販されているポリアセタール樹脂の粉末(A)に、所
定量の光安定剤(B)、紫外線吸収剤(C)、ポリエチ
レン(D)、ポリエチレンゴリコール(E)、および、
メタクリル酸エステル系重合体(F)を添加・配合して
スーパーミキサなどを用いて均一に混合したのち、2軸
押出機などを用いて溶融混練し、引き続いてペレット化
することによって得られる。
成物は、一般公知の成形方法、即ち、射出成形法、押出
成形法、圧縮成形法、吹込成形法、真空成形法、発泡成
形法などによって容易に成形することができる。
よってその実施態様等を具体的に、かつ詳細に説明する
が、以下の例は、具体的に説明するためのものであっ
て、本発明の実施態様や発明の範囲を限定するものとし
ては意図されていない。
ルトインデックス MI 10g/10min〕100
重量部、テトラキス〔メチレン−3−(3’,5’−ジ
−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート〕メタン0.30重量部、メラミン0.20重量
部、ステアリン酸カルシウム0.05重量部、および、
ビス−〔N−メチル−2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル〕セバケート0.35重量部、2−
〔2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(α,α−ジメ
チルベンジル)フェニル〕ベンゾトリアゾール0.35
重量部、ポリエチレン〔分子量=300,000〕1.
0重量部、ポリエチレングリコール〔分子量20,00
0〕1.0重量部、および、ポリメタクリル酸メチル
〔分子量=94,000〕1.0重量部をそれぞれ秤取
り、スーパーミキサー〔川田製作所製〕を用いて均一に
混合したのち、常法に従って2軸押出機〔池貝鉄工製、
PCM−30、スクリュー径30mm〕を用いて、スク
リュー回転数50rpm、シリンダー設定温度220℃
の条件下に溶融混練したのちに、ペレット化した。ここ
に得られたペレットを、温度80℃の熱風乾燥機を用い
て4時間乾燥させたのち、射出成形機〔住友重機械製、
SG125型、理論射出容量163ml〕を用いて、短
冊型試験片〔耐候(光)性試験用、サイズ3.2×1
2.7×63.6mm〕を作成〔操作条件:金型温度8
0℃、シリンダー設定温度200℃、射出圧力800K
g/cm2 、成形サイクル40秒〕した。このとき、押
出中における目やに、サージングの発生は見られず、ま
た、射出成形によって得られた短冊型試験片表面におけ
るフローマークーの発生は認められなかった〔表1参
照〕。ここに得られた短冊型試験片をウエザーメーター
〔スガ試験機製、WBL−SUN−HCH型〕の所定の
位置に取り付けて、ブラックパネール温度83℃、降雨
スプレーなしの条件下に処理を行った。短冊型試験片を
試験機から処理時間50時間毎に取り出して、クラック
の有無と黄色変色の有無とを観察したところ、1450
時間目にクラックが発生したが、黄色変色は認めなかっ
た〔表1参照〕。
00〕1.0重量部を表1に示した各種のポリエチレ
ン、それぞれ1.0重量部に変更した以外は、全て実施
例1と同様に処理して、表1に示した結果を得た。
ール、および、ポリメタクリル酸メチルの配合量を、そ
れぞれ表1に示した重量部に変更した以外は、全て実施
例1と同様に処理して、表1に示した結果を得た。
00〕1.0重量部を表1に示したポリエチレン〔分子
量=120,000〕1.0重量部に、また、ビス−
〔N−メチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル〕セバケート0.35重量部を0.50重量部
に、2−〔2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(α,
α−ジメチルベンジル)フェニル〕ベンゾトリアゾール
0.35重量部を0.50重量部に変更した以外は、全
て実施例1と同様に処理して、表1に示した結果を得
た。
ール、および、ポリメタクリル酸メチルの配合量を、そ
れぞれ表2に示した重量部に変更した以外は、全て実施
例1と同様に処理して、表2に示した結果を得た。
20、000〕をポリエチレングリコール〔分子量=
6、000〕に変更した以外は、全て実施例1と同様に
処理して、得られた結果を表2に示した。
94,000〕を、それぞれ表2に示したポリメタクリ
ル酸メチル〔分子量=60,000〕、または、メタク
リル酸メチル共重合体に変更した以外は、全て実施例1
と同様に処理して、表2に示した結果を得た。
6−テトラメチル−4−ピペリジル〕セバケート0.3
5重量部を、ビス−〔2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル〕セバケート0.35重量部に変更した
以外は、全て実施例1と同様に処理して、表3に示した
結果を得た。
5’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル〕ベ
ンゾトリアゾール0.35重量部を、それぞれビス−
〔5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシフェ
ニル〕メタン、2−〔2’−ヒドロキシ−3’−ドデシ
ルー5’ーメチルフェニル〕ベンゾトリアゾール、メチ
ル−3−〔3ーt−ブチル−5−(2H−ベンゾトリア
ゾール−2ーイル)−4−ヒドロキシフェニル〕プロピ
オネート−ポリエチレングリコールとの縮合物0.35
重量部に変更した以外は、全て実施例1と同様に処理し
て、表3に示した結果を得た。
6−テトラメチル−4−ピペリジル〕セバケート0.3
5重量部をビス−〔2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル〕セバケート0.35重量部に、また、2
−〔2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(α,α−ジ
メチルベンジル)フェニル〕ベンゾトリアゾール0.3
5重量部を、それぞれビス−〔5−ベンゾイル−4−ヒ
ドロキシ−2−メトキシフェニル〕メタン、2−〔2’
−ヒドロキシ−3’−ドデシルー5’ーメチルフェニ
ル〕ベンゾトリアゾール、メチル−3−〔3ーt−ブチ
ル−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2ーイル)−4
−ヒドロキシフェニル〕プロピオネート−ポリエチレン
グリコールとの縮合物0.35重量部に変更した以外
は、全て実施例1と同様に処理して、表3に示した結果
を得た。
ルトインデックス MI 10g/10min〕100
重量部、テトラキス〔メチレン−3−(3’,5’−ジ
−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート〕メタン0.30重量部、メラミン0.20重量
部、ステアリン酸カルシウム0.05重量部、および、
ビス−〔N−メチル−2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル〕セバケート0.35重量部、2−
〔2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(α,α−ジメ
チルベンジル)フェニル〕ベンゾトリアゾール0.35
重量部をそれぞれ秤取り、いったんペレット化し乾燥し
たあとに、得られたペレット100重量部に対して、ポ
リエチレン〔分子量=300,000〕1.0重量部、
ポリエチレングリコール〔分子量20,000〕1.0
重量部、および、ポリメタクリル酸メチル〔分子量=9
4,000〕1.0重量部を添加し再ペレット化してか
ら、実施例1と同様に処理して、表3に示した結果を得
た。
製、ユピタール、メルトインデックス MI 10g/
10min〕100重量部、テトラキス〔メチレン−3
−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート〕メタン0.30重量部、メラ
ミン0.20重量部、ステアリン酸カルシウム0.05
重量部、および、ビス−〔N−メチル−2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル〕セバケート0.35
重量部、2−〔2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス
(α,α−ジメチルベンジル)フェニル〕ベンゾトリア
ゾール0.35重量部をそのままにして、ポリエチレン
〔分子量=300,000〕、ポリエチレングリコール
〔分子量=20,000〕を、表4に示した重量部で単
独添加し実施例1と同様に処理して、表4の結果を得
た。
ルトインデックス MI 10g/10min〕100
重量部、テトラキス〔メチレン−3−(3’,5’−ジ
−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート〕メタン0.30重量部、メラミン0.20重量
部、ステアリン酸カルシウム0.05重量部、および、
2−〔2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(α,α−
ジメチルベンジル)フェニル〕ベンゾトリアゾール0.
35重量部をそのままにして、ビス−〔2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル〕セバケート0.35
重量部、及び、ポリエチレングリコール〔分子量=2
0,000〕1.0重量部を添加し実施例1と同様に処
理して、表4に示した結果を得た。
製、ユピタール、メルトインデックス MI 10g/
10min〕100重量部、テトラキス〔メチレン−3
−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート〕メタン0.30重量部、メラ
ミン0.20重量部、ステアリン酸カルシウム0.05
重量部、および、ビス−〔N−メチル−2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル〕セバケート0.35
重量部、2−〔2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス
(α,α−ジメチルベンジル)フェニル〕ベンゾトリア
ゾール0.35重量部をそのままにして、ポリメタクリ
ル酸メチル〔分子量=94,000〕を、表4に示した
重量部で単独添加し実施例1と同様に処理して、表4の
結果を得た。
ルトインデックス MI 10g/10min〕100
重量部、テトラキス〔メチレン−3−(3’,5’−ジ
−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート〕メタン0.30重量部、メラミン0.20重量
部、ステアリン酸カルシウム0.05重量部、および、
ビス−〔N−メチル−2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル〕セバケート0.35重量部、2−
〔2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(α,α−ジメ
チルベンジル)フェニル〕ベンゾトリアゾール0.35
重量部のみを添加し、実施例1と同様に処理して、表4
に示した結果を得た。
ルトインデックス MI 10g/10min〕100
重量部、テトラキス〔メチレン−3−(3’,5’−ジ
−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート〕メタン0.30重量部、メラミン0.20重量
部、ステアリン酸カルシウム0.05重量部、および、
ビス−〔2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル〕セバケート0.35重量部、2−〔2’−ヒドロキ
シ−3’,5’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フ
ェニル〕ベンゾトリアゾール0.35重量部のみを添加
し、実施例1と同様に処理して、表4に示した結果を得
た。
製、ユピタール、メルトインデックス MI 10g/
10min〕100重量部、テトラキス〔メチレン−3
−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート〕メタン0.30重量部、メラ
ミン0.20重量部、ステアリン酸カルシウム0.05
重量部、および、ビス−〔N−メチル−2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル〕セバケート0.35
重量部、2−〔2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス
(α,α−ジメチルベンジル)フェニル〕ベンゾトリア
ゾール0.35重量部をそのままにして、ポリエチレン
〔分子量=300,000〕、ポリエチレングリコール
〔分子量=20,000〕、及び、ポリメタクリル酸メ
チル〔分子量=94,000〕を、表5に示した重量部
で併用添加し実施例1と同様に処理して、表5の結果を
得た。
製、ユピタール、メルトインデックス MI 10g/
10min〕100重量部、テトラキス〔メチレン−3
−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート〕メタン0.30重量部、メラ
ミン0.20重量部、ステアリン酸カルシウム0.05
重量部、および、ビス−〔N−メチル−2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル〕セバケート0.35
重量部、2−〔2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス
(α,α−ジメチルベンジル)フェニル〕ベンゾトリア
ゾール0.35重量部をそのままにして、ビス−〔2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル〕セバケー
ト0.35重量部、及び、ポリエチレン〔分子量=30
0,000〕1.0重量部、ポリエチレングリコール
〔分子量=20,000〕1.0重量部を添加し実施例
1と同様に処理して、表5の結果を得た。
製、ユピタール、メルトインデックス MI 10g/
10min〕100重量部、テトラキス〔メチレン−3
−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート〕メタン0.30重量部、メラ
ミン0.20重量部、ステアリン酸カルシウム0.05
重量部、2−〔2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス
(α,α−ジメチルベンジル)フェニル〕ベンゾトリア
ゾール0.35重量部、ポリエチレン〔分子量=30
0,000〕1.0重量部、ポリエチレングリコール
〔分子量=20,000〕1.0重量部、ポリメタクリ
ル酸メチル〔分子量=94,000〕をそのままにし
て、コハク酸−〔ビス−(2,2,6,6)−テトラメ
チル−4−ピペリジル〕エステル0.35重量部、また
は、コハク酸ジメチル・1−〔2−ヒドロキシエチル〕
−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン重縮合物0.35重量部を添加し実施例1と同様
に処理して、表5の結果を得た。
ポリアセタール樹脂に、特定の光安定剤(B)、紫外線
吸収剤(C)、ポリエチレン(D)、ポリエチレングリ
コール(E)、メタクリル酸エステル系重合体(F)を
添加・配合して、均一に溶融混練したものであって、極
めて優れた成形加工性と熱安定性、および、耐候(光)
性とを有しており、優れた耐候(光)性、特にクラック
の発生などによる耐候(光)性を要求される各種成形
品、例えば、自動車のアウトドアーハンドルやホイール
カバーやフロントフェンダーなど、また、電気機器の部
品、建材などの材料として好適に用いることができる。
リアセタール樹脂組成物(POM)試験片の表面皮膜の
偏光顕微鏡写真〔×750〕である。
加したポリアセタール樹脂組成物(POM)のIZ試験
片の衝撃断面のSEM写真〔×500〕である。
(POM)試験片の表層部における偏光顕微鏡写真〔×
375〕である。
加したポリアセタール樹脂組成物(POM)試験片の表
層部における偏光顕微鏡写真〔×375〕である。
Claims (4)
- 【請求項1】 (A)ポリアセタール樹脂100重量部
に対して、(B)一般式 【化1】 〔ただし、式中のXは、水素原子、または、メチル基を
示す〕で表されるヒンダッドアミン系光安定剤の中から
選ばれた一種類以上のもの0.10〜1.50重量部と
(C)紫外線吸収剤0.10〜1.50重量部、(D)
ポリエチレン0.10〜3.0重量部、(E)ポリエチ
レングリコール0.10〜5.0重量部、および、
(F)メタクリル酸エステル系重合体0.10〜10.
0重量部を添加・配合して、均一に溶融混練してなる耐
候(光)性の改良されたポリアセタール樹脂組成物。 - 【請求項2】 紫外線吸収剤が、ベンゾトリアゾール系
化合物、ベンゾフェノン系化合物、芳香族ベンゾエート
系化合物、シアノアクリレート系化合物、および、蓚酸
アニリド系化合物から選ばれた一種類、または、二種類
以上の化合物である請求項1記載のポリアセタール樹脂
組成物。 - 【請求項3】 メタクリル酸エステル系重合体が、各種
のメタクリル酸エステルの単独重合体、または、メタク
リル酸エステルを主成分とする共重合体から選ばれた一
種類、または、二種類以上である請求項1記載のポリア
セタール樹脂組成物。 - 【請求項4】 成形操作によって、該成形体の表面から
100〜120μmまでの内部に向かって、ポリエチレ
ン、ポリエチレングリコールおよびメタクリル酸エステ
ル系重合体が偏在的に存在する成形体が得られることを
特徴とする請求項1記載のポリアセタール樹脂組成物。
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