JP3230621B2 - ポリアセタール樹脂組成物 - Google Patents

ポリアセタール樹脂組成物

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JP3230621B2 JP6792193A JP6792193A JP3230621B2 JP 3230621 B2 JP3230621 B2 JP 3230621B2 JP 6792193 A JP6792193 A JP 6792193A JP 6792193 A JP6792193 A JP 6792193A JP 3230621 B2 JP3230621 B2 JP 3230621B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、耐候性の改良された
ポリアセタール樹脂組成物に関する。更に詳しく言え
ば、本願発明は、ポリアセタール樹脂に、光安定剤、紫
外線吸収剤、ポリエチレングリコールとエチレン・ビ
ニルアルコール共重合体とを添加・配合して、均一に溶
融混練してなる耐候(光)性の改良されたポリアセター
ル樹脂組成物に関する。
【0002】本願発明のポリアセタール樹脂は、ポリア
セタール樹脂本来の特性を損なうことなく、耐候(光)
性に極めて優れているため、太陽光や室内灯などに長時
間曝される、特に、更に風雨に曝される場所で用いられ
る部品、例えば、自動車のアウトドアーハンドルやホイ
ールカバー、フロントフェンダー、並びに、電気機器の
部品、或いは、建材やビニルハウスのパッカーなどの素
材として賞用することができる。
【0003】
【従来の技術】ポリアセタール樹脂組成物は、物理的性
質、例えば、耐摩擦摩耗性、耐疲労性、耐熱性、電気的
性質など、および、化学的性質、例えば、耐薬品性や耐
水性などに優れているため、電気・電子分野や建築分
野、並びに、自動車産業や雑貨分野などの部品等として
賞用されている。
【0004】しかし、ポリアセタール樹脂組成物の素材
であるポリアセタール樹脂は、耐候(光)性に劣り、太
陽光や室内灯などに長時間曝されると、特に、更に風雨
に曝されると、先ず、表面にクラックが発生し、その進
行と共に光沢が失われて外観が劣化し、次いで、外観の
劣化と共に、機械的性質が大幅に低下して実用性・実用
価値を失うことが知られている。
【0005】そのため、ポリアセタール樹脂の耐候
(光)性の改良には、従来より光安定剤や紫外線吸収剤
などを添加することが行われている。その方法として、
光安定剤、例えばヒンダードアミン系を添加する方法、
紫外線吸収剤、例えばベンゾトリアゾール系、ベンゾフ
ェノン系などを添加する方法、光安定剤と紫外線吸収剤
を併用する方法がある。その中、ヒンダードアミン系光
安定剤と紫外線吸収剤との併用などにより、かなりの効
果があることが知られているが、使用の目的によっては
必ずしも満足できるものではない。例えば、光安定剤や
紫外線吸収剤を増量しても、耐候(光)性の向上が少な
いにもかかわらず、添加量の増加による製品の外観不良
やコスト高などの問題を生じ実用的ではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本願発明者らは、上述
した問題点を解決するために、ポリアセタール樹脂組成
物について鋭意検討を行った結果、ポリアセタール樹脂
に、光安定剤、紫外線吸収剤、ポリエチレングリコール
と、エチレン・ビニルアルコール共重合体とを添加・配
合して、均一に溶融混練することによって、本来有して
いるポリアセタール樹脂の優れた耐摩擦摩耗性や耐疲労
性、および、耐薬品性や電気的性質を損なうことなく、
耐候(光)性に極めて優れたポリアセタール樹脂組成物
を得ることができるとの知見を得て、更に、技術的改良
と再現性の確認実験を行い、本願発明を完成させた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明は、ポリアセタ
ール樹脂に、光安定剤、紫外線吸収剤、ポリエチレング
リコールと、エチレン・ビニルアルコール共重合体とを
添加・配合して、均一に溶融混練してなる耐候(光)性
の改良されたポリアセタール樹脂組成物に関する。更に
詳しく言えば、本願発明は、ポリアセタール樹脂(A)
100重量部に対して、光安定剤(B)0.10〜1.
50重量部と、紫外線吸収剤(C)0.10〜1.50
重量部と、ポリエチレングリコール(D)0.10〜
3.0重量部と、エチレン・ビニルアルコール共重合体
(E)1.0〜3.0重量部とを添加・配合して、均一
に溶融混練してなる耐候(光)性の改良されたポリアセ
タール樹脂組成物である。
【0008】本願発明において、ポリアセタール樹脂
(A)とは、既に一般に市販されているポリアセタール
(ポリオキシメチレン)、および、ポリアセタールコポ
リマーを意味する。更に具体的に言えば、例えば、ホル
ムアルデヒド、または、その3量体(トリオキサン)、
並びに、その4量体(テトラオキサン)を原料として製
造される実質的にオキシメチレン単位構造からなるオキ
シメチレンホモポリマー、および、或いは、ホルムアル
デヒド、または、その3量体(トリオキサン)、並び
に、その4量体(テトラオキサン)とエチレンオキサイ
ド、エピクロルヒドリン、1,3−ジオキソラン、1,
3,5−トリオキセパン、グリコ−ルのホルマール、ジ
グリコールのホルマール、ジグリコールのホルマール等
の炭素数2〜8の環状エーテルから製造されるオキシア
ルキレン単位構造を0.1〜20重量%含有するオキシ
メチレンコポリマー、或いは、および、オキシメチレン
ホモポリマー、または、オキシメチレンコポリマーを主
構造としてオキシメチレン単位構造以外のブロック構
造、または、末端構造を有するオキシメチレンブロック
コポリマー、または、オキシメチレングラフトポリマ
ー、若しくは、架橋構造を有する公知のオキシメチレン
架橋ポリマーなどのことを意味する。
【0009】本発明において、光安定剤(B)とは、立
体障害性を有するピペリジン誘導体のヒンダードアミン
系化合物や高分子量のピペリジン誘導重縮合体などのこ
とを意味する。更に具体的に言えば、例えば、4−アセ
トキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4
−ステアロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン、4−アクリロイルオキシ−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン、4−メトキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン、4−ベンゾイルオキ
シ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−シ
クロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン、4−フェノキシ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン、4−ベンジルオキシ−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン、4−(フェニルカルバモイ
ルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)オキザレート、ビス(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)マロネート、ビス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アジペート、
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメ
チル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)テレフタレー
ト、1,2−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)エタン、ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレン−1,6−ジ
カルバメート、ビス(1−メチル−2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)アジペート、トリス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ベ
ンゼン−1,3,5−トリカルボキシレート、コハク酸
ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロ
キシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン等を挙
げることができる。
【0010】本願発明において、紫外線吸収剤(C)と
は、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化
合物、芳香族ベンゾエート系化合物、シアノアクリレー
ト系化合物、および、蓚酸アニリド系化合物の群から選
ばれた一種類以上の化合物のことを意味する。更に具体
的に言えば、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−
メチル−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−
ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,
5’−ジイソアミルーフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−[2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス−(α,α
−ジメチルベンジル)フェニル]ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクトキシフェニル)
ベンゾトリアゾール、2,4−ジヒドロキシベンゾフェ
ノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−
ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,
2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−オキシベンジルベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホ
ベンゾフェノン、p−t−ブチルフェニルサリシレー
ト、p−オクチルフェニルサリシレート、2−エチルヘ
キシル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレー
ト、エチル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリ
レート、N−(2−エトキシ−5−t−ブチルフェニ
ル)蓚酸ジアミド、N−(2−エチルフェニル)−N’
−(2−エトキシフェニル)蓚酸ジアミドなどを挙げる
ことができる。
【0011】本願発明において、エチレン・ビニルアル
コール共重合体(E)とは、エチレンとビニルアルコー
ルから適当な比率で共重合したランダムコポリマーであ
ることを意味する。
【0012】また、本発明において、ポリエチレングリ
コールとエチレン・ビニルアルコール共重合体との併用
系に限定するのは、それぞれの併用添加により、ポリア
セタール樹脂の耐候(光)性が大幅に改良されるうえ、
フローマークー、劣化処理による変色などの問題点がほ
とんどないとの実験結果に基づいている。
【0013】ポリエチレングリコールを単独添加する場
合、ポリアセタール樹脂の耐候(光)性がある程度向上
するが、ポリエチレングリコールの耐熱性が悪いため、
押出中における目やに、劣化処理中における黄変などの
問題が発生する。また、エチレン・ビニルアルコール共
重合体を単独添加する場合、その添加量を増加しても、
ポリアセタール樹脂の耐候(光)性の向上がほとんど認
められない。
【0014】本発明のポリエチレングリコールとエチレ
ン・ビニルアルコール共重合体の併用が優れた耐候
(光)性効果を発揮するのは、これまでに得られた実験
結果から、次のように推論できる。ポリアセタールが結
晶性樹脂であり、その試験片を成形する場合、金型中に
入る溶融樹脂が急速に冷却すると同時に結晶化する。金
型のキャビティ温度が溶融樹脂温度より低いため、試験
片の表面から中に向って、非晶性に近いスキン層、釣鐘
状球晶配向層、球晶層が生成される。試験片の冷却時、
その表面と内部の温度差が大きいため、スキン層と球晶
配向層の間に内部応力が生成し、配向層付近に集中す
る。このような試験片が光に暴露されるとき、まず、ス
キン層が酸化され、スキン層の酸化がある程度進行した
のちに、とくに、配向層付近に内部応力が集中する場
合、クラックの発生が促進されやすく、クラック発生に
よる耐候性の劣化が速い。エチレン・ビニルアルコール
共重合体を単独添加する場合、これらのポリマーとポリ
アセタールとの相溶性が良いため、添加した試料は全体
的に球晶が小さくなり、試料内部応力がある程度緩和さ
れるが、ポリアセタール樹脂耐候(光)性の向上がほと
んどない。また、エチレン・ビニルアルコール共重合体
を単独添加する場合では、試料表面にフローマークーが
発生しやすい。これに対して、ポリエチレングリコール
とエチレン・ビニルアルコール共重合体を併用添加する
場合、添加したポリエチレングリコールが試験片表面か
ら100〜120μmまでに偏在し、試料の球晶層が消
失する。また、ポリエチレングリコールとエチレン・ビ
ニルアルコール共重合体の併用添加により、試験片の表
面層付近にポリアセタールを含む多元ポリマーからなる
一種の混晶が生成していることが顕微鏡により観察され
る。この多元ポリマーを含む混晶の生成により、クラッ
クの発生およびその成長が妨害され、また、球晶配向層
の消失により、試験片の内部応力が緩和されるため、ク
ラックの発生速度が遅くなる。このような理由で、試験
片のクラック発生による耐候性が改良されるものと考え
られる。
【0015】本願発明を実施するとき、その目的とする
ポリアセタール樹脂組成物を、通常一般的な用途に使用
する場合には、特に、特殊な品質のポリアセタール樹脂
を選ぶ必要はなく、通常一般に、粉末、フレーク、或い
は、ペレットの形状で市販されているポリアセタール樹
脂の中から、その用途を考慮して適宜に選択すれば、十
分にその目的を達成することができる。
【0016】本願発明において、光安定剤(B)の配合
量は、ポリアセタール樹脂100重量部に対して0.1
0〜1.50重量部、より好ましくは0.10〜0.5
0重量部である。光安定剤(B)の配合量が、0.10
重量部よりも少ないと、紫外線吸収剤との相乗効果を十
分に発揮できず、また、逆に、光安定剤(B)の配合量
が1.50重量部よりも多くなると、そのブリードアウ
トなどによる成形品の外観不良や機械的物性の低下など
を招くので好ましくない。
【0017】本願発明において、紫外線吸収剤(C)の
配合量は、ポリアセタール樹脂100重量部に対して
0.10〜1.50重量部、より好ましくは0.10〜
0.50重量部である。紫外線吸収剤(C)の配合量
が、0.10重量部よりも少ないと、十分な耐候(光)
性が得られない。また、逆に、紫外線吸収剤(C)の配
合量が、1.50重量部よりも多くなると、成形品の着
色、および、機械的物性が劣化し、経済的にも不利であ
る。
【0018】本願発明を実施するとき、ポリエチレング
リコール(D)の配合量は0.10〜3.0重量部であ
る。ポリエチレングリコール(D)の配合量が0.10
重量部よりも少ないと、相互配合による相乗効果を十分
に発揮できず、また、逆に、ポリエチレングリコール
(D)の配合量が、3.0重量部よりも多くなると、劣
化処理中における黄変や押出中における目やになどが発
生しやすいので好ましくない。
【0019】本願発明を実施するとき、エチレン・ビニ
ルアルコール共重合体(E)の配合量は1.0〜3.0
重量部である。エチレン・ビニルアルコール共重合体
(E)の配合量が1.0重量部よりも少ないと、ポリエ
チレングリコールとの相乗効果を十分に発揮できず、ま
た、逆に、エチレン・ビニルアルコール共重合体(E)
の配合量が3.0重量部よりも多くなると、試料の耐熱
性の低下やフローマークーなどが発生するので好ましく
ない。
【0020】また、本願発明を実施するとき、本願発明
のポリアセタール樹脂組成物には、所望により更に、カ
ーボンブラックや公知の充填剤、並びに、顔料、界面活
性剤、帯電防止剤、滑剤、核化剤などの一種類以上を、
本願発明の効果を阻害しない範囲で、適宜に添加するこ
とができる。とくに、樹脂の熱安定性を改善するため
に、光安定剤や紫外線吸収剤との拮抗効果の少ない酸化
防止剤を添加することが好ましい。
【0021】本願発明を実施するとき、本願発明のポリ
アセタール樹脂組成物は、一般公知の溶融混練装置、更
に具体的に言えば、1軸、または、2軸の押出機やニー
ダー等、および、ペレタイザーを用いて、容易に製造す
ることができる。このことを更に具体的に説明すると、
本願発明のポリアセタール樹脂組成物は、一般公知の方
法に従って、例えば、一般に市販されているポリアセタ
ール樹脂の粉末(A)に、所定量の光安定剤(B)、紫
外線吸収剤(C)、ポリエチレングリコール(D)と、
エチレン・ビニルアルコール共重合体(E)とを添加・
配合してスーパーミキサなどを用いて均一に混合したの
ち、2軸押出機などを用いて溶融混練し、引き続いてペ
レット化することによって得られる。
【0022】ここに得られた本願発明のポリアセタール
組成物は、一般公知の成形方法、即ち、射出成形法、押
出成形法、圧縮成形法、吹込成形法、真空成形法、発泡
成形法などによって容易に成形することができる。
【0023】以下、本願発明を実施例、および、比較例
によってその実施態様等を具体的に、かつ詳細に説明す
るが、以下の例は、具体的に説明するためのものであっ
て、本願発明の実施態様や発明の範囲を限定するものと
しては意図されていない。
【0024】
【実施例】実施例1 ポリアセタール樹脂〔三菱瓦斯化学製、ユピタール、メ
ルトインデックスMI10g/10min〕100重量
部、テトラキス〔メチレン−3−(3’,5’−ジ−t
−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕メタン0.30重量部、メラミン0.20重量部、
ステアリン酸カルシウム0.05重量部、および、ビス
−[N−メチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジニル]セバケート0.35重量部、2−[2’
−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(α,α−ジメチルベ
ンジル)フェニル]ベンゾトリアゾール0.35重量
部、ポリエチレングリコール〔分子量=20,000〕
0.10重量部、エチレン・ビニルアルコール共重合体
〔クラレ製、EP−F101〕3.00重量部をそれぞ
れ秤取り、スーパーミキサー〔川田製作所製〕を用いて
均一に混合したのち、常法に従って2軸押出機〔池貝鉄
工製、PCM−30、スクリュー径30mm〕を用いて、
スクリュー回転数50rpm、シリンダー設定温度22
0℃の条件下に溶融混練したのちに、ペレット化した。
ここに得られたペレットを、温度80℃の熱風乾燥機を
用いて4時間乾燥させたのち、射出成形機〔住友重機械
製、SG125型、理論射出容量163ml〕を用い
て、短冊型試験片〔耐候(光)性試験用、サイズ3.2
×12.7×63.6mm〕を作成〔操作条件:金型温
度80℃、シリンダー設定温度200℃、射出圧力80
0Kg/cm2 、成形サイクル40秒〕した。ここに得
られた短冊型試験片をウエザーメーター〔スガ試験機
製、WBL−SUN−HCH型〕の所定の位置に取り付
けて、ブラックパネル温度83℃、降雨スプレーなしの
条件下に処理を行った。短冊型試験片を試験機から処理
時間50時間毎に取り出して、クラックの有無と変色の
有無とを観察したところ、700時間目にクラックの発
生が認められた。〔表1参照〕。
【0025】実施例2〜3 実施例1において、エチレン・ビニルアルコール共重合
体〔同実施例1〕の配合量を、表1に示したそれぞれの
重量部に変更した以外は、全て実施例1と同様に処理し
て、表1に示した結果を得た。
【0026】実施例4 実施例1において、ポリエチレングリコール〔分子量=
20,000〕0.1重量部をポリエチレン・グリコー
ル〔分子量=6,000〕1.0重量部に変更し、ま
た、エチレン・ビニルアルコール共重合体〔クラレ製、
EP−F101〕〔同実施例1〕の配合量を3.0重量
部から1.0重量部に変更した以外は、全て実施例1と
同様に処理して、表1に示した結果を得た。
【0027】実施例5 実施例1において、ポリエチレングリコール〔分子量=
20,000〕0.10重量部を1.0重量部に変更
し、また、エチレン・ビニルアルコール共重合体〔クラ
レ製、EP−F101〕1.0重量部をエチレン・ビニ
ルアルコール共重合体〔クラレ製、EP−G110〕
1.0重量部に変更した以外は、全て実施例1と同様に
処理して、表1に示した結果を得た。
【0028】比較例1〜7 実施例1において、ポリアセタール樹脂〔三菱瓦斯化学
製、ユピタール、メルトインデックスMI 10g/1
0min〕100重量部、テトラキス〔メチレン−3−
(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート〕メタン0.30重量部、メラミ
ン0.20重量部、ステアリン酸カルシウム0.05重
量部、および、ビス−[N−メチル−2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジニル]セバケート0.35
重量部、2−[2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス
(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]ベンゾトリア
ゾール0.35重量部のほかに、各種のポリエチレング
リコール、エチレン・ビニルアルコール共重合体を表2
に示した重量部で単独添加し、実施例1と同様に処理し
て、表2の結果を得た。
【0029】
【発明の効果】本願発明のポリアセタール樹脂組成物
は、ポリアセタール樹脂に、光安定剤(B)、紫外線吸
収剤(C)、ポリエチレングリコール(D)、並びに、
エチレン・ビニルアルコール共重合体(E)とを添加・
配合して、均一に溶融混練したものであって、極めて優
れた耐候(光)性とを有しており、優れた耐候(光)
性、特にクラックの発生などによる耐候(光)性を要求
される各種成形品、例えば、自動車のアウトドアーハン
ドルやホイールカバーやフロントフェンダーなど、電気
機器の部品、建材などの材料として好適に用いることが
できる。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥園 敏昭 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三菱瓦斯化学株式会社 プラスチックス センター内 審査官 森川 聡 (56)参考文献 特開 平3−163155(JP,A) 欧州特許出願公開289142(EP,A 2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 59/00 - 59/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリアセタール樹脂100重量部
    に対して、(B)光安定剤0.10〜1.50重量部、
    (C)紫外線吸収剤0.10〜1.50重量部、(D)
    ポリエチレングリコール0.10〜3.0重量部と、
    )エチレン・ビニルアルコール共重合体1.0〜
    3.0重量部を添加・配合して、均一に溶融混練して
    なる耐候(光)性の改良されたポリアセタール樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 光安定剤が、立体障害性を有するピペリ
    ジン誘導体、および、または、高分子量のピペリジン誘
    導重縮合体である請求項1記載のポリアセタール樹脂組
    成物。
  3. 【請求項3】 紫外線吸収剤が、ベンゾトリアゾール系
    化合物、ベンゾフェノン系化合物、芳香族ベンゾエート
    系化合物、シアノアクリレート系化合物、および、蓚酸
    アニリド系化合物から選ばれた一種類、または、一種類
    以上の化合物である請求項1記載のポリアセタール樹脂
    組成物。
  4. 【請求項4】 エチレン・ビニルアルコール共重合体
    が、エチレン、ビニルアルコールのランダムコポリマー
    である請求項1記載のポリアセタール樹脂組成物。
JP6792193A 1993-03-26 1993-03-26 ポリアセタール樹脂組成物 Expired - Fee Related JP3230621B2 (ja)

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