JPH06279652A - ポリアセタール樹脂組成物 - Google Patents
ポリアセタール樹脂組成物Info
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- JPH06279652A JPH06279652A JP6792193A JP6792193A JPH06279652A JP H06279652 A JPH06279652 A JP H06279652A JP 6792193 A JP6792193 A JP 6792193A JP 6792193 A JP6792193 A JP 6792193A JP H06279652 A JPH06279652 A JP H06279652A
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Abstract
成形中における目やに、光劣化による変色や成形品表面
におけるフローマークーの発生などの問題が発生しない
ポリアセタール樹脂組成物を提供する。 【構成】 ポリアセタール樹脂100重量部に対して、
光安定剤0.10〜1.50重量部、紫外線吸収剤0.
10〜1.50重量部、ポリエチレングリコール0.1
0〜3.0重量部と、ポリアミド1.0〜3.0重量
部、または、エチレン・ビニルアルコール共重合体1.
0〜3.0重量部の中から選ばれた一種類のものとを添
加・配合して、均一に溶融混練してなる。 【効果】 極めて優れた耐候(光)性を有するほかに、
成形中における目やに、光劣化による変色や成形品表面
におけるフローマークーの発生などの問題が発生しない
ポリアセタール樹脂組成物を提供することができる。
Description
ポリアセタール樹脂組成物に関する。更に詳しく言え
ば、本願発明は、ポリアセタール樹脂に、光安定剤、紫
外線吸収剤、ポリエチレングリコールと、ポリアミド、
または、エチレン・ビニルアルコール共重合体の中から
選ばれた一種類のものとを添加・配合して、均一に溶融
混練してなる耐候(光)性の改良されたポリアセタール
樹脂組成物に関する。
セタール樹脂本来の特性を損なうことなく、耐候(光)
性に極めて優れているため、太陽光や室内灯などに長時
間曝される、特に、更に風雨に曝される場所で用いられ
る部品、例えば、自動車のアウト−ハンドルやホイール
カバー、フロントフェンダー、並びに、電気機器の部
品、或いは、建材やビニルハウスのパッカーなどの素材
として賞用することができる。
質、例えば、耐摩擦摩耗性、耐疲労性、耐熱性、電気的
性質など、および、化学的性質、例えば、耐薬品性や耐
水性などに優れているため、電気・電子分野や建築分
野、並びに、自動車産業や雑貨分野などの部品等として
賞用されている。
であるポリアセタール樹脂は、耐候(光)性に劣り、太
陽光や室内灯などに長時間曝されると、特に、更に風雨
に曝されると、先ず、表面にクラックが発生し、その進
行と共に光沢が失われて外観が劣化し、次いで、外観の
劣化と共に、機械的性質が大幅に低下して実用性・実用
価値を失うことが知られている。
(光)性の改良には、従来より光安定剤や紫外線吸収剤
などを添加することが行われている。その方法として、
光安定剤、例えばヒンダードアミン系を添加する方法、
紫外線吸収剤、例えばベンゾトリアゾール系、ブンゾフ
ェノン系などを添加する方法、光安定剤と紫外線吸収剤
を併用する方法がある。その中、ヒンダードアミン系光
安定剤と紫外線吸収剤との併用などにより、かなりの効
果があることが知られているが、使用の目的によっては
必ずしも満足できるものではない。例えば、光安定剤や
紫外線吸収剤を増量しても、耐候(光)性の向上が少な
いにもかかわらず、添加量の増加による製品の外観不良
やコスト高などの問題を生じ実用的ではない。
した問題点を解決するために、ポリアセタール樹脂組成
物について鋭意検討を行った結果、ポリアセタール樹脂
に、光安定剤、紫外線吸収剤、ポリエチレングリコール
と、ポリアミド、または、エチレン・ビニルアルコール
共重合体の中から選ばれた一種類のものとを添加・配合
して、均一に溶融混練することによって、本来有してい
るポリアセタール樹脂の優れた耐摩擦摩耗性や耐疲労
性、および、耐薬品性や電気的性質を損なうことなく、
耐候(光)性に極めて優れたポリアセタール樹脂組成物
を得ることができるとの知見を得て、更に、技術的改良
と再現性の確認実験を行い、本願発明を完成させた。
ール樹脂に、光安定剤、紫外線吸収剤、ポリエチレング
リコールと、ポリアミド、または、エチレン・ビニルア
ルコール共重合体から選ばれた一種類のものとを添加・
配合して、均一に溶融混練してなる耐候(光)性の改良
されたポリアセタール樹脂組成物に関する。更に詳しく
言えば、本願発明は、ポリアセタール樹脂(A)100
重量部に対して、光安定剤(B)0.10〜1.50重
量部と、紫外線吸収剤(C)0.10〜1.50重量部
と、ポリエチレングリコール(D)0.10〜3.0重
量部と、ポリアミド(E1)1.0〜3.0重量部、ま
たは、エチレン・ビニルアルコール(E2)1.0〜
3.0重量部とを添加・配合して、均一に溶融混練して
なる耐候(光)性の改良されたポリアセタール樹脂組成
物。
(A)とは、既に一般に市販されているポリアセタール
(ポリオキシメチレン)、および、ポリアセタールコポ
リマーを意味する。更に具体的に言えば、例えば、ホル
ムアルデヒド、または、その3量体(トリオキサン)、
並びに、その4量体(テトラオキサン)を原料として製
造される実質的にオキシメチレン単位構造からなるオキ
シメチレンホモポリマー、および、或いは、ホルムアル
デヒド、または、その3量体(トリオキサン)、並び
に、その4量体(テトラオキサン)とエチレンオキサイ
ド、エピクロルヒドリン、1,3−ジオキソラン、1,
3,5−トリオキセパン、グリコ−ルのホルマール、ジ
グリコールのホルマール、ジグリコールのホルマール等
の炭素数2〜8の環状エーテルから製造されるオキシア
ルキレン単位構造を0.1〜20重量%含有するオキシ
メチレンコポリマー、或いは、および、オキシメチレン
ホモポリマー、または、オキシメチレンコポリマーを主
構造としてオキシメチレン単位構造以外のブロック構
造、または、末端構造を有するオキシメチレンブロック
コポリマー、または、オキシメチレングラフトポリマ
ー、若しくは、架橋構造を有する公知のオキシメチレン
架橋ポリマーなどのことを意味する。
体障害性を有するピペリジン誘導体のヒンダードアミン
系化合物や高分子量のピペリジン誘導重縮合体などのこ
とを意味する。更に具体的に言えば、例えば、4−アセ
トキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4
−ステアロイルオキシ−2,2,6,6− テトラメチ
ルピペリジン、4−アクリロイルオキシ−2,2,6,
6− テトラメチルピペリジン、4−メトキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ベンゾイル
オキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4
−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン、4−フェノキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン、4−ベンジルオキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン、4−(フェニルカル
バモイルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル)オキザレート、ビス(2,2,6,6−テト
ラメチル−4− ピペリジル)マロネート、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アジペー
ト、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタ
メチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)テレフタレー
ト、1,2−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)エタン、ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレン−1,6−ジ
カルバメート、ビス(1−メチル−2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)アジペート、トリス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ベ
ンゼン−1,3,5−トリカルボキシレート、コハク酸
ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロ
キシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン等を挙
げることができる。
は、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化
合物、芳香族ベンゾエート系化合物、シアノアクリレー
ト系化合物、および、蓚酸アニリド系化合物の群から選
ばれた一種類以上の化合物のことを意味する。更に具体
的に言えば、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−
メチル−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−
ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,
5’−ジイソアミルーフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−[2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス−(α,α
−ジメチルベンジル)フェニル]ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクトキシフェニル)
ベンゾトリアゾール、2,4−ジヒドロキシベンゾフェ
ノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−
ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,
2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−オキシベンジルベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホ
ベンゾフェノン、p−t−ブチルフェニルサリシレー
ト、p−オクチルフェニルサリシレート、2−エチルヘ
キシル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレー
ト、エチル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリ
レート、N−(2−エトキシ−5−t−ブチルフェニ
ル)蓚酸ジアミド、N−(2−エチルフェニル)−N’
−(2−エトキシフェニル)蓚酸ジアミドなどを挙げる
ことができる。
は、溶融温度230℃以下であり、酸アミド基−NHC
O−を有する単独重合体、もしくは、共重合体であるこ
とを意味する。更に具体的に言えば、例えば、ナイロン
6、ナイロン610、ナイロン12などの単独重合体、
および、ε−カプロラクタム、ヘキサメチレンジアミ
ン、アジピン酸、セバシン酸、11−アミノウンデカン
酸、12−アミノドデカン酸などからの各種共重合体を
挙げることができる。
コール共重合体(E2)とは、エチレンとビニルアルコ
ールから適当な比率で共重合したランダムコポリマーで
あることを意味する。
コールとポリアミドとの併用系、または、ポリエチレン
グリコールとエチレン・ビニルアルコールとの併用系に
限定するのは、それぞれの併用添加により、ポリアセタ
ール樹脂の耐候(光)性が大幅に改良されるうえ、フロ
ーマークー、劣化処理による変色などの問題点がほとん
どないとの実験結果に基づいている。
合、ポリアセタール樹脂の耐候(光)性がある程度向上
するが、ポリエチレングリコールの耐熱性が悪いため、
押出中における目やに、劣化処理中における黄変などの
問題が発生する。また、ポリアミド、または、エチレン
・ビニルアルコール共重合体を単独添加する場合、その
添加量を増加しても、ポリアセタール樹脂の耐候(光)
性の向上がほとんど認められない。
ミド、または、ポリエチレングリコールとエチレン・ビ
ニルアルコール共重合体の併用が優れた耐候(光)性効
果を発揮するのは、これまでに得られた実験結果から、
次のように推論できる。ポリアセタールが結晶性樹脂で
あり、その試験片を成形する場合、金型中に入る溶融樹
脂が急速に冷却すると同時に結晶化する。金型のキャビ
ティ温度が溶融樹脂温度より低いため、試験片の表面か
ら中に向って、非晶性に近いスキン層、釣鐘状球晶配向
層、球晶層が生成される。試験片の冷却時、その表面と
内部の温度差が大きいため、スキン層と球晶配向層の間
に内部応力が生成し、配向層付近に集中する。このよう
な試験片が光に暴露されるとき、まず、スキン層が酸化
され、スキン層の酸化がある程度進行したのちに、とく
に、配向層付近に内部応力が集中する場合、クラックの
発生が促進されやすく、クラック発生による耐候性の劣
化が速い。ポリアミド、または、エチレン・ビニルアル
コール共重合体を単独添加する場合、これらのポリマー
とポリアセタールとの相溶性が良いため、添加した試料
は全体的に球晶が小さくなり、試料内部応力がある程度
緩和されるが、ポリアセタール樹脂耐候(光)性の向上
がほとんどない。また、エチレン・ビニルアルコールを
単独添加する場合では、試料表面にフローマークーが発
生しやすい。これに対して、ポリエチレングリコールと
ポリアミド、または、ポリエチレングリコールとエチレ
ン・ビニルアルコール共重合体などを併用添加する場
合、添加したポリエチレングリコールが試験片表面から
100〜120μmまでに偏在し、試料の球晶層が消失
する。また、ポリエチレングリコールとポリアミド、ま
たは、ポリエチレングリコールとエチレン・ビニルアル
コール共重合体の併用添加により、試験片の表面層付近
にポリアセタールを含む多元ポリマーからなる一種の混
晶が生成していることが顕微鏡により観察される。この
多元ポリマーを含む混晶の生成により、クラックの発生
およびその成長が妨害され、また、球晶配向層の消失に
より、試験片の内部応力が緩和されるため、クラックの
発生速度が遅くなる。このような理由で、試験片のクラ
ック発生による耐候性が改良されるものと考えられる。
ポリアセタール樹脂組成物を、通常一般的な用途に使用
する場合には、特に、特殊な品質のポリアセタール樹脂
を選ぶ必要はなく、通常一般に、粉末、フレーク、或い
は、ペレットの形状で市販されているポリアセタール樹
脂の中から、その用途を考慮して適宜に選択すれば、十
分にその目的を達成することができる。
量は、ポリアセタール樹脂100重量部に対して0.1
0〜1.50重量部より好ましくは、0.10〜0.5
0重量部である。光安定剤(B)の配合量が、0.10
重量部よりも少ないと、紫外線吸収剤との相乗効果を十
分に発揮できず、また、逆に、光安定剤(B)の配合量
が1.50重量部よりも多くなると、そのブリードアウ
トなどによる成形品の外観不良や機械的物性の低下など
を招くので好ましくない。
配合量は、ポリアセタール樹脂100重量部に対して
0.10〜1.50重量部より好ましくは0.10〜
0.50重量部である。紫外線吸収剤(C)の配合量
が、0.10重量部よりも少ないと、十分な耐候(光)
性が得られない。また、逆に、紫外線吸収剤(C)の配
合量が、1.50重量部よりも多くなると、成形品の着
色、および、機械的物性が劣化し、経済的にも不利であ
る。
リコール(D)の配合量は0.10〜3.0 重量部で
ある。ポリエチレングリコール(D)の配合量が0.1
0重量部よりも少ないと、相互配合による相乗効果を十
分に発揮できず、また、逆に、ポリエチレングリコール
(D)の配合量が、3.0重量部よりも多くなると、劣
化処理中における黄変や押出中における目やになどが発
生しやすいので好ましくない。
1)の配合量は1.0〜3.0重量部である。ポリアミ
ド(E1)の配合量が1.0重量部よりも少ないと、ポ
リエチレングリコールとの相乗効果を十分に発揮でき
ず、また、逆に、ポリアミドの配合量が3.0重量部よ
りも多くなると、劣化処理中における黄変などが発生し
やすいので好ましくない。
ルアルコール共重合体(E2)の配合量は1.0〜3.
0重量部である。エチレン・ビニルアルコール共重合体
(E2)の配合量が1.0重量部よりも少ないと、ポリ
エチレンアルコールとの相乗効果を十分に発揮できず、
また、逆に、エチレン・ビニルアルコール(E2)の配
合量が3.0重量部よりも多くなると、試料の耐熱性の
低下やフローマークーなどが発生するので好ましくな
い。
のポリアセタール樹脂組成物には、所望により更に、カ
ーボンブラックや公知の充填剤、並びに、顔料、界面活
性剤、帯電防止剤、滑剤、核化剤などの一種類以上を、
本願発明の効果を阻害しない範囲で、適宜に添加するこ
とができる。とくに、樹脂の熱安定性を改善するため
に、光安定剤や紫外線吸収剤との拮抗効果の少ない酸化
防止剤を添加することが好ましい。
アセタール樹脂組成物は、一般公知の溶融混練装置、更
に具体的に言えば、1軸、または、2軸の押出機やニー
ダー等、および、ペレタイザーを用いて、容易に製造す
ることができる。このことを更に具体的に説明すると、
本願発明のポリアセタール樹脂組成物は、一般公知の方
法に従って、例えば、一般に市販されているポリアセタ
ール樹脂の粉末(A)に、所定量の光安定剤(B)、紫
外線吸収剤(C)、ポリエチレングリコール(D)と、
ポリアミド(E1)、または、エチレン・ビニルアルコ
ール共重合体(E2)の中から選ばれた一種類のものと
を添加・配合してスーパーミキサなどを用いて均一に混
合したのち、2軸押出機などを用いて溶融混練し、引き
続いてペレット化することによって得られる。
組成物は、一般公知の成形方法、即ち、射出成形法、押
出成形法、圧縮成形法、吹込成形法、真空成形法、発泡
成形法などによって容易に成形することができる。
によってその実施態様等を具体的に、かつ詳細に説明す
るが、以下の例は、具体的に説明するためのものであっ
て、本願発明の実施態様や発明の範囲を限定するものと
しては意図されていない。
ルトインデックスMI10g/10min〕100重量
部、テトラキス〔メチレン−3−(3’,5’−ジ−t
−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕メタン0.30重量部、メラミン0.20重量部、
ステアリン酸カルシウム0.05重量部、および、ビス
−[N−メチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジニル]セバケート0.35重量部、2−[2’
−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(α,α−ジメチルベ
ンジル)フェニル]ベンゾトリアゾール0.35重量
部、ポリエチレングリコール〔分子量=20,000〕
0.10重量部、ナイロン12〔三菱化成製、L20
G〕3.0重量部をそれぞれ秤取り、スーパーミキサー
〔川田製作所製〕を用いて均一に混合したのち、常法に
従って2軸押出機〔池貝鉄工製、PCM−30、スクリ
ュー径30mm〕を用いて、スクリュー回転数50rp
m、シリンダー設定温度220℃の条件下に溶融混練し
たのちに、ペレット化した。ここに得られたペレット
を、温度80℃の熱風乾燥機を用いて4時間乾燥させた
のち、射出成形機〔住友重機械製、SG125型、理論
射出容量163ml〕を用いて、短冊型試験片〔耐候
(光)性試験用、サイズ3.2×12.7×63.6m
m〕を作成〔操作条件:金型温度80℃、シリンダー設
定温度200℃、射出圧力800Kg/cm2 、成形サ
イクル40秒〕した。ここに得られた短冊型試験片をウ
エザーメーター〔スガ試験機製、WBL−SUN−HC
H型〕の所定の位置に取り付けて、ブラックパネル温度
83℃、降雨スプレーなしの条件下に処理を行った。短
冊型試験片を試験機から処理時間50時間毎に取り出し
て、クラックの有無と変色の有無とを観察したところ、
750時間目にクラックの発生が認められた。〔表1参
照〕。
1〕及びナイロン12〔同実施例1〕の配合量を、表1
に示したそれぞれの重量部に変更した以外は、全て実施
例1と同様に処理して、表1に示した結果を得た。
20,000〕0.1重量部をポリエチレン・グリコー
ル〔分子量=6,000〕1.0重量部に替わり、ま
た、ナイロン12〔同実施例1〕の配合量を3.0重量
部から1.0重量部に変更した以外は、全て実施例1と
同様に処理して、表1に示した結果を得た。
1〕0.10重量部から1.0重量部に、また、ナイロ
ン12〔三菱化成製、L20G〕3.0重量部を、それ
ぞれ表1に示した共重合ナイロン1.0重量部に変更し
た以外は、全て実施例1と同様に処理して、表1に示し
た結果を得た。
20,000〕0.1重量部を表2に示した各種の重量
部に、また、ナイロン12〔同実施例1〕3.0重量部
を表2に示した各種の重量部のエチレン・ビニルアルコ
ール共重合体〔クラレ製、EP−F101〕に変更した
以外は、全て実施例1と同様に処理して表2に示した結
果を得た。
20,000〕0.1重量部をポリエチレングリコール
〔分子量=6,000〕1.0重量部に、また、ナイロ
ン12〔同実施例1〕3.0重量部をエチレン・ビニル
アルコール共重合体〔クラレ製、EP−F101〕同実
施例8〜10〕1.0重量部に変更した以外は、全て実
施例1と同様に処理して表2に示した結果を得た。
20,000〕0.1重量部を1.0重量部に、また、
ナイロン12〔同実施例1〕3.0重量部をエチレン・
ビニルアルコール共重合体〔クラレ製、EP−G11
0〕1.0重量部に変更した以外に、全て実施例1と同
様に処理して表2に示した結果を得た。
製、ユピタール、メルトインデックスMI 10g/1
0min〕100重量部、テトラキス〔メチレン−3−
(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート〕メタン0.30重量部、メラミ
ン0.20重量部、ステアリン酸カルシウム0.05重
量部、および、ビス−[N−メチル−2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジニル]セバケート0.35
重量部、2−[2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス
(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]ベンゾトリア
ゾール0.35重量部のほかに、各種のポリエチレング
リコール、ポリアミド、エチレン・ビニルアルコール共
重合体を表3に示した重量部で単独添加し、実施例1と
同様に処理して、表3の結果を得た。
は、ポリアセタール樹脂に、光安定剤(B)、紫外線吸
収剤(C)、ポリエチレングリコール(D)、並びに、
ポリアミド(E1)とエチレン・ビニルアルコール共重
合体(E2)の中から選ばれた一種類のものとを添加・
配合して、均一に溶融混練したものであって、極めて優
れた耐候(光)性とを有しており、優れた耐候(光)
性、特にクラックの発生などによる耐候(光)性を要求
される各種成形品、例えば、自動車のアウトドアーハン
ドルやホイールカバーやフロントフェンダーなど、電気
機器の部品、建材などの材料として好適に用いることが
できる。
製、ユピタール、メルトインデックスMI 10g/1
0min〕100重量部、テトラキス〔メチレン−3−
(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート〕メタン0.30重量部、メラミ
ン0.20重量部、ステアリン酸カルシウム0.05重
量部、および、ビス−[N−メチル−2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジニル]セバケート0.35
重量部、2−[2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス
(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]ベンゾトリア
ゾール0.35重量部のほかに、各種のポリエチレング
リコール、ポリアミド、エチレン・ビニルアルコール共
重合体を表3に示した重量部で単独添加し、実施例1と
同様に処理して、表3の結果を得た。熱安定性、特に成
形加工時の熱安定性の改良されたポリアセタール樹脂組
成物が得られる。
Claims (5)
- 【請求項1】 (A)ポリアセタール樹脂100重量部
に対して、(B)光安定剤0.10〜1.50重量部、
(C)紫外線吸収剤0.10〜1.50重量部、(D)
ポリエチレングリコール0.10〜3.0重量部と、
(E1)ポリアミド1.0〜3.0重量部、または、
(E2)エチレン・ビニルアルコール共重合体1.0〜
3.0重量部の中から選ばれた一種類のものとを添加・
配合して、均一に溶融混練してなる耐候(光)性の改良
されたポリアセタール樹脂組成物。 - 【請求項2】 光安定剤が、立体障害性を有するピペリ
ジン誘導体、および、または、高分子量のピペリジン誘
導重縮合体である請求項1記載のポリアセタール樹脂組
成物。 - 【請求項3】 紫外線吸収剤が、ベンゾトリアゾール系
化合物、ベンゾフェノン系化合物、芳香族ベンゾエート
系化合物、シアノアクリレート系化合物、および、蓚酸
アニリド系化合物から選ばれた一種類、または、一種類
以上の化合物である請求項1記載のポリアセタール樹脂
組成物。 - 【請求項4】 ポリアミドが、溶融温度230℃以下で
あり、酸アミド基−NHCO−を有する単独重合体、も
しくは、共重合体である請求項1記載のポリアセタール
樹脂組成物。 - 【請求項5】 エチレン・ビニルアルコール共重合体
が、エチレン、ビニルアルコールのランダムコポリマー
である請求項1記載のポリアセタール樹脂組成物。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0957128A3 (en) * | 1998-05-14 | 2000-12-20 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Polyoxymethylene resin composition |
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EP0957128A3 (en) * | 1998-05-14 | 2000-12-20 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Polyoxymethylene resin composition |
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CN112513179B (zh) * | 2018-07-11 | 2023-12-01 | 菱环球聚甲醛株式会社 | 聚缩醛树脂组合物及成型品 |
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