JP2529806B2 - 耐候性ポリアセタ―ル樹脂組成物 - Google Patents
耐候性ポリアセタ―ル樹脂組成物Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れた耐候性を有するポ
リアセタール樹脂組成物に関するもので、例えば電気機
器、自動車、繊維機械、カメラ、コンピューター、各種
事務機器、雑貨その他の各分野で用いられる各種機器部
品として、特に日光や大気に接する条件下、或いは螢光
燈の如き比較的高いエネルギー光線に接する条件下で耐
久性の要求される各種機器部品に使用される材料として
好適なポリアセタ−ル樹脂組成物を提供するものであ
る。
リアセタール樹脂組成物に関するもので、例えば電気機
器、自動車、繊維機械、カメラ、コンピューター、各種
事務機器、雑貨その他の各分野で用いられる各種機器部
品として、特に日光や大気に接する条件下、或いは螢光
燈の如き比較的高いエネルギー光線に接する条件下で耐
久性の要求される各種機器部品に使用される材料として
好適なポリアセタ−ル樹脂組成物を提供するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、ポリアセタール樹脂は、機
械的性質、電気的性質などの物理的特性、或いは耐薬品
性、耐熱性などの化学的特性が優れたエンジニアリング
樹脂として近年きわめて広汎な分野において利用されて
いる。しかし、ポリアセタール樹脂が利用される分野の
拡大にともない、その材料としての性質にもさらに特殊
性が要求される。このような特殊性の一つとして、耐候
性の一層の向上が要求される場合がある。即ち自動車等
の外装部品や電気機器、事務機器等の部品は日光、螢光
燈、その他大気接触等、使用される雰囲気により変色し
たり表面平滑性を失って光沢がなくなり、更に部品表面
にクラックが発生し、機械的性質が劣下する等の不都合
を生じる場合がある。これらの欠点を防ぐため従来より
ポリアセタール樹脂に対して各種の耐候(光)安定剤を
添加して、ポリアセタール樹脂の耐候(光)性の向上を
図ることが提案されている。
械的性質、電気的性質などの物理的特性、或いは耐薬品
性、耐熱性などの化学的特性が優れたエンジニアリング
樹脂として近年きわめて広汎な分野において利用されて
いる。しかし、ポリアセタール樹脂が利用される分野の
拡大にともない、その材料としての性質にもさらに特殊
性が要求される。このような特殊性の一つとして、耐候
性の一層の向上が要求される場合がある。即ち自動車等
の外装部品や電気機器、事務機器等の部品は日光、螢光
燈、その他大気接触等、使用される雰囲気により変色し
たり表面平滑性を失って光沢がなくなり、更に部品表面
にクラックが発生し、機械的性質が劣下する等の不都合
を生じる場合がある。これらの欠点を防ぐため従来より
ポリアセタール樹脂に対して各種の耐候(光)安定剤を
添加して、ポリアセタール樹脂の耐候(光)性の向上を
図ることが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来より提案されてい
る熱可塑性樹脂の耐候(光)安定剤としては、ベンゾト
リアゾール系物質、ベンゾフェノン系物質、芳香族ベン
ゾエート系物質、ヒンダードアミン系物質、蓚酸アニリ
ド系物質等があり、これらの耐候安定剤はポリアセター
ルに適用してもかなりの効果があることが知られている
が、使用目的によっては成形品の表面状態、機械的性質
に於いて必ずしも満足するものではなく、更に一層耐候
(光)安定性の優れたものが要求される場合がある。し
かしかかる要求を満足すべく単に耐候(光)安定剤の添
加量を増加しても耐候性の向上には限界があり、又他の
特性値を阻害するため好ましくない場合が多く、且つ経
済的不利をまぬがれない。
る熱可塑性樹脂の耐候(光)安定剤としては、ベンゾト
リアゾール系物質、ベンゾフェノン系物質、芳香族ベン
ゾエート系物質、ヒンダードアミン系物質、蓚酸アニリ
ド系物質等があり、これらの耐候安定剤はポリアセター
ルに適用してもかなりの効果があることが知られている
が、使用目的によっては成形品の表面状態、機械的性質
に於いて必ずしも満足するものではなく、更に一層耐候
(光)安定性の優れたものが要求される場合がある。し
かしかかる要求を満足すべく単に耐候(光)安定剤の添
加量を増加しても耐候性の向上には限界があり、又他の
特性値を阻害するため好ましくない場合が多く、且つ経
済的不利をまぬがれない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らはポリアセタ
ール樹脂が本来保持している優れた物理的、化学的性質
を損なうことなく、耐候(光)安定性を一層向上すべく
鋭意研究を重ね、本発明を完成するに至ったのである。
即ち本発明は、ポリアセタール樹脂に (A) ベンゾトリアゾール系物質、ベンゾフェノン系物
質、芳香族ベンゾエート系物質、シアノアクリレート系
物質及び蓚酸アニリド系物質よりなる群から選ばれた一
種又は二種以上の耐候(光)安定剤と (B) 鎖状構造からなり12個以上の炭素原子を有する脂
肪酸と、アルコールからなる脂肪酸エステルの一種又は
二種以上と (C) ヒンダードアミン系物質の一種又は二種以上とを添
加共存せしめてなる耐候性ポリアセタール樹脂組成物に
関するものである。
ール樹脂が本来保持している優れた物理的、化学的性質
を損なうことなく、耐候(光)安定性を一層向上すべく
鋭意研究を重ね、本発明を完成するに至ったのである。
即ち本発明は、ポリアセタール樹脂に (A) ベンゾトリアゾール系物質、ベンゾフェノン系物
質、芳香族ベンゾエート系物質、シアノアクリレート系
物質及び蓚酸アニリド系物質よりなる群から選ばれた一
種又は二種以上の耐候(光)安定剤と (B) 鎖状構造からなり12個以上の炭素原子を有する脂
肪酸と、アルコールからなる脂肪酸エステルの一種又は
二種以上と (C) ヒンダードアミン系物質の一種又は二種以上とを添
加共存せしめてなる耐候性ポリアセタール樹脂組成物に
関するものである。
【0005】本発明において用いられるポリアセタール
樹脂としては、ポリオキシメチレンホモポリマー、また
は主鎖の大部分がポリオキシメチレン連鎖よりなるポリ
アセタールコポリマー、ターポリマーのいずれをも利用
することができる。又その重合度等に関しても特に制限
はない。
樹脂としては、ポリオキシメチレンホモポリマー、また
は主鎖の大部分がポリオキシメチレン連鎖よりなるポリ
アセタールコポリマー、ターポリマーのいずれをも利用
することができる。又その重合度等に関しても特に制限
はない。
【0006】次に本発明に用いられる(A) 群の耐候
(光)安定剤はベンゾトリアゾール系物質、ベンゾフェ
ノン系物質、芳香族ベンゾエート系物質、シアノアクリ
レート系物質及び蓚酸アニリド系物質より選ばれた少な
くとも一種の物質である。これ等の物質の添加量(対全
組成物)は通常0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜2重
量%である。これ等の物質の例を示すと次の如きものが
挙げられる。即ち2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチル−
フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ
−3',5'−ジ−t−ブチル−フェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(2'−ヒドロキシ−3',5' −ジ−イソアミル
−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2'−ヒドロキ
シ−3',5' −ビス−(α,α−ジメチルベンジル)フェ
ニル〕ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−4'
−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2,4 −ジ
ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メト
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシ
ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシ
ベンゾフェノン、2,2'−ジヒドロキシ−4−メトキシベ
ンゾフェノン、2,2'−ジヒドロキシ−4,4'−ジメトキシ
ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−
スルホベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オキシベ
ンジルベンゾフェノン、p−t−ブチルフェニルサリシ
レート、p−オクチルフェニルサルシレート、2−エチ
ルヘキシル−2−シアノ−3,3'−ジフェニルアクリレー
ト、エチル−2−シアノ−3,3'−ジフェニルアクリレー
ト、N−(2−エチル−フェニル)−N'−(2−エトキ
シ−5−t−ブチルフェニル)蓚酸ジアミド、N−(2
−エチル−フェニル)−N'−(2−エトキシ−フェニ
ル)蓚酸ジアミド等である。
(光)安定剤はベンゾトリアゾール系物質、ベンゾフェ
ノン系物質、芳香族ベンゾエート系物質、シアノアクリ
レート系物質及び蓚酸アニリド系物質より選ばれた少な
くとも一種の物質である。これ等の物質の添加量(対全
組成物)は通常0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜2重
量%である。これ等の物質の例を示すと次の如きものが
挙げられる。即ち2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチル−
フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ
−3',5'−ジ−t−ブチル−フェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(2'−ヒドロキシ−3',5' −ジ−イソアミル
−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2'−ヒドロキ
シ−3',5' −ビス−(α,α−ジメチルベンジル)フェ
ニル〕ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−4'
−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2,4 −ジ
ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メト
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシ
ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシ
ベンゾフェノン、2,2'−ジヒドロキシ−4−メトキシベ
ンゾフェノン、2,2'−ジヒドロキシ−4,4'−ジメトキシ
ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−
スルホベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オキシベ
ンジルベンゾフェノン、p−t−ブチルフェニルサリシ
レート、p−オクチルフェニルサルシレート、2−エチ
ルヘキシル−2−シアノ−3,3'−ジフェニルアクリレー
ト、エチル−2−シアノ−3,3'−ジフェニルアクリレー
ト、N−(2−エチル−フェニル)−N'−(2−エトキ
シ−5−t−ブチルフェニル)蓚酸ジアミド、N−(2
−エチル−フェニル)−N'−(2−エトキシ−フェニ
ル)蓚酸ジアミド等である。
【0007】次に、本発明において用いられる脂肪酸エ
ステルについて説明する。周知の通り、脂肪酸エステル
とは、脂肪酸成分とアルコール成分とから形成されるエ
ステルである。ここで、脂肪酸とは、一般的にはカルボ
キシル基1個を持つカルボン酸(RCOOH) のうち鎖式構造
のものの総称として定義され、直鎖構造のものと側鎖構
造のものがあり、また、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があ
る。また、その水素の一部が水酸基程度の置換基で置換
されたものも、一般的には脂肪酸に含まれるものとして
定義されている。本発明において用いられる脂肪酸エス
テルの構成成分である脂肪酸も、かかる定義に該当する
は2個以上の炭素原子を含有するものであり、このよう
な脂肪酸の例としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、カ
プロン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ピバリン酸、カ
プリル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、
ペンタデシル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステ
アリン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグ
ノセリン酸、セロチン酸、ヘプタコサン酸、モンタン
酸、メリシン酸、ラクセル酸、オレイン酸、エライジン
酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、セトレイ
ン酸、エルカ酸等がある。好ましくは12個以上の炭素
原子数の脂肪酸である。また、脂肪酸エステルの調製に
用いられる他の成分であるアルコールとしては特に限定
はないが、一般的には多価アルコールを用いたものが好
ましく、多価アルコールとしては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、グ
リセリン、ポリグリセリン、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトール、ソルビタンあるいはポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアル
キレングリコールのホモポリマーおよびコポリマーなど
から選ばれた少なくとも一種が用いられる。そしてこれ
らから得られる脂肪酸エステルの例を挙げると、エチレ
ングリコールジステアリン酸エステル、グリセリンモノ
カプリン酸エステル、グリセリンモノステアリン酸エス
テル、グリセリントリパルミチン酸エステル、ポリグリ
セリントリステアリン酸エステル、トリメチロールプロ
パンモノパルミチン酸エステル、ペンタエリスリトール
モノウンデシル酸エステル、ソルビタンモノステアリン
酸エステル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール等のポリアルキレングリコールのモノラウレ
ート、モノパルミテート、モノステアレート或いはジラ
ウレート、ジパルミテート、ジステアレート、ジベヘネ
ート、ジモンタネート、ジオレート、ジリノレートなど
がある。中でも平均重合度16以上のポリアルキレング
リコールと炭素数12以上の脂肪酸とのエテステルが好
ましく、特に成形品の表面状態から平均重合度20〜2
00のポリアルキレングリコールのエステルが最も使用
に適する。本発明に於いて使用する脂肪酸エステルのポ
リアセタール樹脂への添加量は、全組成物中0.01重量%
〜30重量%である。好ましい添加量は、0.05〜10重
量%である。これより少ない量では充分な耐候安定性を
得ることはできず、これより多い量では押出成形性の低
下や機械的性質の低下等を招く場合があるので、0.1 重
量%〜5重量%の範囲が好適である。
ステルについて説明する。周知の通り、脂肪酸エステル
とは、脂肪酸成分とアルコール成分とから形成されるエ
ステルである。ここで、脂肪酸とは、一般的にはカルボ
キシル基1個を持つカルボン酸(RCOOH) のうち鎖式構造
のものの総称として定義され、直鎖構造のものと側鎖構
造のものがあり、また、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があ
る。また、その水素の一部が水酸基程度の置換基で置換
されたものも、一般的には脂肪酸に含まれるものとして
定義されている。本発明において用いられる脂肪酸エス
テルの構成成分である脂肪酸も、かかる定義に該当する
は2個以上の炭素原子を含有するものであり、このよう
な脂肪酸の例としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、カ
プロン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ピバリン酸、カ
プリル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、
ペンタデシル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステ
アリン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグ
ノセリン酸、セロチン酸、ヘプタコサン酸、モンタン
酸、メリシン酸、ラクセル酸、オレイン酸、エライジン
酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、セトレイ
ン酸、エルカ酸等がある。好ましくは12個以上の炭素
原子数の脂肪酸である。また、脂肪酸エステルの調製に
用いられる他の成分であるアルコールとしては特に限定
はないが、一般的には多価アルコールを用いたものが好
ましく、多価アルコールとしては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、グ
リセリン、ポリグリセリン、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトール、ソルビタンあるいはポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアル
キレングリコールのホモポリマーおよびコポリマーなど
から選ばれた少なくとも一種が用いられる。そしてこれ
らから得られる脂肪酸エステルの例を挙げると、エチレ
ングリコールジステアリン酸エステル、グリセリンモノ
カプリン酸エステル、グリセリンモノステアリン酸エス
テル、グリセリントリパルミチン酸エステル、ポリグリ
セリントリステアリン酸エステル、トリメチロールプロ
パンモノパルミチン酸エステル、ペンタエリスリトール
モノウンデシル酸エステル、ソルビタンモノステアリン
酸エステル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール等のポリアルキレングリコールのモノラウレ
ート、モノパルミテート、モノステアレート或いはジラ
ウレート、ジパルミテート、ジステアレート、ジベヘネ
ート、ジモンタネート、ジオレート、ジリノレートなど
がある。中でも平均重合度16以上のポリアルキレング
リコールと炭素数12以上の脂肪酸とのエテステルが好
ましく、特に成形品の表面状態から平均重合度20〜2
00のポリアルキレングリコールのエステルが最も使用
に適する。本発明に於いて使用する脂肪酸エステルのポ
リアセタール樹脂への添加量は、全組成物中0.01重量%
〜30重量%である。好ましい添加量は、0.05〜10重
量%である。これより少ない量では充分な耐候安定性を
得ることはできず、これより多い量では押出成形性の低
下や機械的性質の低下等を招く場合があるので、0.1 重
量%〜5重量%の範囲が好適である。
【0008】本発明に於いては上記(A) 群の耐候(光)
安定剤と(B) の脂肪酸エステルに加え、更に(C) ヒンダ
ードアミン系物質の一種又は二種以上が混合併用され
る。ここで用いられる(C) ヒンダードアミン系物質と
は、立体障害性基を有するピペリジン誘導体で、その例
を示せば、4−アセトキシ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン、4−ステアロイルオキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン、4−アクリロイルオ
キシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−
メトキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、
4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン、4−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン、4−フェノキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ベンジルオ
キシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−
(フェニルカルバモイオキシ)−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン、ビス(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)オギザレート、ビス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)マロネート、
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)アジペート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−ピペリジル)セバケート、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)テ
レフタレート、1,2−ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジルオキシ)エタン、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメ
チレン−1,6−ジカルバメート、ビス(1−メチル−
2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アジ
ペート、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)ベンゼン−1,3,5−トリカルボキシレ
ート等である。又、高分子量のピペリジン誘導体重縮合
物、例えば、コハク酸ジメチル・1−(2−ヒドロキシ
エチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン重縮合物等も有効である。本発明に於い
て使用するヒンダードアミン系物質のポリアセタール樹
脂への添加量は、全組成物中0.05重量%〜5重量%であ
る。これより少ない量では充分な耐候安定性を得ること
はできず、これより多い量では押出成形性の低下や機械
的性質の低下等を招く場合があるので、0.1 重量%〜2
重量%の範囲が好適である。
安定剤と(B) の脂肪酸エステルに加え、更に(C) ヒンダ
ードアミン系物質の一種又は二種以上が混合併用され
る。ここで用いられる(C) ヒンダードアミン系物質と
は、立体障害性基を有するピペリジン誘導体で、その例
を示せば、4−アセトキシ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン、4−ステアロイルオキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン、4−アクリロイルオ
キシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−
メトキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、
4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン、4−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン、4−フェノキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ベンジルオ
キシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−
(フェニルカルバモイオキシ)−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン、ビス(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)オギザレート、ビス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)マロネート、
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)アジペート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−ピペリジル)セバケート、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)テ
レフタレート、1,2−ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジルオキシ)エタン、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメ
チレン−1,6−ジカルバメート、ビス(1−メチル−
2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アジ
ペート、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)ベンゼン−1,3,5−トリカルボキシレ
ート等である。又、高分子量のピペリジン誘導体重縮合
物、例えば、コハク酸ジメチル・1−(2−ヒドロキシ
エチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン重縮合物等も有効である。本発明に於い
て使用するヒンダードアミン系物質のポリアセタール樹
脂への添加量は、全組成物中0.05重量%〜5重量%であ
る。これより少ない量では充分な耐候安定性を得ること
はできず、これより多い量では押出成形性の低下や機械
的性質の低下等を招く場合があるので、0.1 重量%〜2
重量%の範囲が好適である。
【0009】
【作用及び発明の効果】本発明はポリアセタール樹脂に
上記(A) 群の耐候(光)安定剤と(B) 脂肪酸エステル、
更に(C) ヒンダードアミン系物質を添加共存させた組成
物に関する。(A) 耐候安定剤及び(C) ヒンダードアミン
系物質の存在しない系に脂肪酸エステルを添加しても、
耐候性は改良されず、かえって耐候性を低下させるが、
驚くべきことには、(A) 耐候安定剤及び(C) ヒンダード
アミン系物質と(B) 脂肪酸エステルを共存させた組成物
は、極めて顕著な相乗効果を発揮し、上記(A) 耐候安定
剤及び(C) ヒンダードアミン系物質のみが添加されたポ
リアセタール樹脂組成物に比べて更に一層顕著な耐候
(光)安定性を有し、物理的性質や機械的性質、熱安定
性等に対する悪影響も少なく、紫外線等に曝した後の成
形品の表面性状の劣化、例えば色相、光沢等の変化、ク
ラックの発生、機械的物性の低下等に対する顕著な改善
が認められたのである。本発明で用いられる脂肪酸エス
テルの内で特に多価アルコールの脂肪酸エステル、その
中でも成形品の表面状態から平均重合度16以上のポリ
アルキレングリコールと炭素数12以上の脂肪酸とのエ
ステルが好ましく、特に成形品の表面状態から平均重合
度20〜200のポリアルキレングリコールのエステル
が最も使用に適する。これらの脂肪酸エステルは他のも
のに較べてポリアルキレングリコールの分子量が高い
為、熱安定性に優れ、耐候安定剤及びヒンダードアミン
系物質の分散を助け、又一方適度にブリードさせて耐候
安定剤及びヒンダードアミン系物質を成形品表面に移動
させることにより樹脂の劣化が抑制され、表面光沢の減
退及び成形品表面でのクラック発生を防止するものと考
えられ、また、高温、多湿下の条件下に放置しても、成
形品の表面に加速的に過剰にしみ出し、外観及び機能を
損なうような不利もないことが確認された。尚、本発明
の組成物はポリアセタ−ル樹脂を基体とし、更に各種安
定剤を添加し、熱安定性等を補強することが望ましく、
この目的のため公知の酸化防止剤(例えばヒンダードフ
ェノール等)や窒素含有化合物(例えばメラミン、尿
素、ポリアミド等)、アルカリ又はアルカリ土類金属化
合物等を一種又は二種以上組合わせて使用することが望
ましい。又本発明の組成物は各種カ−ボンブラック、そ
の他各種の染顔料を適宜添加し、任意の色に着色するこ
とも出来る。本発明による耐候安定剤の組合せは、樹脂
素材そのものに耐候性を付与するのに有効であるのみな
らず、樹脂に加えられる各種染顔料等の褪色、変色に対
しても極めて有効であり、この点で着色製品の外観品位
を維持するのに極めて有効である。又カ−ボンブラック
との併用は耐候(光)安定性を更に一層向上せしめる効
果がある。本発明組成物には更にその目的に応じ所望の
特性を付与するため、従来公知の添加物、例えば滑剤、
核剤、離形剤、帯電防止剤その他の界面活性剤、或いは
有機高分子材料、無機又は有機の繊維状、粉粒状、板状
の充填剤等を一種又は二種以上添加含有させることも可
能である。本発明の組成物の調製は、従来の樹脂組成物
調製法として一般に用いられる公知の方法により容易に
調製される。例えば、各成分を混合した後押出機により
練込押出してペレットを調製し、しかる後、成形する方
法、一旦組成の異なるペレットを調製し、そのペレット
を所定量混合して成形に供し成形後に目的組成の成形品
を得る方法、成形機に各成分の1又は2以上を直接仕込
む方法等、何れも使用出来る。尚これらの各成分はその
保持剤となる有機高分子或いは無機物等に保持させた後
添加することも出来る。
上記(A) 群の耐候(光)安定剤と(B) 脂肪酸エステル、
更に(C) ヒンダードアミン系物質を添加共存させた組成
物に関する。(A) 耐候安定剤及び(C) ヒンダードアミン
系物質の存在しない系に脂肪酸エステルを添加しても、
耐候性は改良されず、かえって耐候性を低下させるが、
驚くべきことには、(A) 耐候安定剤及び(C) ヒンダード
アミン系物質と(B) 脂肪酸エステルを共存させた組成物
は、極めて顕著な相乗効果を発揮し、上記(A) 耐候安定
剤及び(C) ヒンダードアミン系物質のみが添加されたポ
リアセタール樹脂組成物に比べて更に一層顕著な耐候
(光)安定性を有し、物理的性質や機械的性質、熱安定
性等に対する悪影響も少なく、紫外線等に曝した後の成
形品の表面性状の劣化、例えば色相、光沢等の変化、ク
ラックの発生、機械的物性の低下等に対する顕著な改善
が認められたのである。本発明で用いられる脂肪酸エス
テルの内で特に多価アルコールの脂肪酸エステル、その
中でも成形品の表面状態から平均重合度16以上のポリ
アルキレングリコールと炭素数12以上の脂肪酸とのエ
ステルが好ましく、特に成形品の表面状態から平均重合
度20〜200のポリアルキレングリコールのエステル
が最も使用に適する。これらの脂肪酸エステルは他のも
のに較べてポリアルキレングリコールの分子量が高い
為、熱安定性に優れ、耐候安定剤及びヒンダードアミン
系物質の分散を助け、又一方適度にブリードさせて耐候
安定剤及びヒンダードアミン系物質を成形品表面に移動
させることにより樹脂の劣化が抑制され、表面光沢の減
退及び成形品表面でのクラック発生を防止するものと考
えられ、また、高温、多湿下の条件下に放置しても、成
形品の表面に加速的に過剰にしみ出し、外観及び機能を
損なうような不利もないことが確認された。尚、本発明
の組成物はポリアセタ−ル樹脂を基体とし、更に各種安
定剤を添加し、熱安定性等を補強することが望ましく、
この目的のため公知の酸化防止剤(例えばヒンダードフ
ェノール等)や窒素含有化合物(例えばメラミン、尿
素、ポリアミド等)、アルカリ又はアルカリ土類金属化
合物等を一種又は二種以上組合わせて使用することが望
ましい。又本発明の組成物は各種カ−ボンブラック、そ
の他各種の染顔料を適宜添加し、任意の色に着色するこ
とも出来る。本発明による耐候安定剤の組合せは、樹脂
素材そのものに耐候性を付与するのに有効であるのみな
らず、樹脂に加えられる各種染顔料等の褪色、変色に対
しても極めて有効であり、この点で着色製品の外観品位
を維持するのに極めて有効である。又カ−ボンブラック
との併用は耐候(光)安定性を更に一層向上せしめる効
果がある。本発明組成物には更にその目的に応じ所望の
特性を付与するため、従来公知の添加物、例えば滑剤、
核剤、離形剤、帯電防止剤その他の界面活性剤、或いは
有機高分子材料、無機又は有機の繊維状、粉粒状、板状
の充填剤等を一種又は二種以上添加含有させることも可
能である。本発明の組成物の調製は、従来の樹脂組成物
調製法として一般に用いられる公知の方法により容易に
調製される。例えば、各成分を混合した後押出機により
練込押出してペレットを調製し、しかる後、成形する方
法、一旦組成の異なるペレットを調製し、そのペレット
を所定量混合して成形に供し成形後に目的組成の成形品
を得る方法、成形機に各成分の1又は2以上を直接仕込
む方法等、何れも使用出来る。尚これらの各成分はその
保持剤となる有機高分子或いは無機物等に保持させた後
添加することも出来る。
【0010】
【実施例】以下本発明を実施例について説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。尚、
実施例に於いて耐候性等特性値の評価に用いた方法は以
下の通りである。 1) クラック発生時間 試験片をウェザーメータ〔スガ試験機(株)製、WBL
−SUN−HCH型〕により83℃のフェード条件下で
照射後、試験片の表面のクラック発生の有無を10倍の
ルーペで観察し、初めてクラックが発生した時間をもっ
てクラックの発生時間とした。値が大きい程耐候性が良
好であることを示す。 2) 引張強伸度 上記ウェザーメータによる照射前と一定時間照射後の試
験片について常法(ASTM-D638)により引張強伸度を測定
した。測定不能とは試験片の劣化程度が著しく、正常な
測定が出来なかったことを示す。 3) 表面状態の変化 照射前後における色相の変化、及び光沢の変化を観察
し、それぞれについてその変化の程度を5段階に評価し
た。数字の小なる程変化少、即ち光沢の低下、変色が少
ないことを意味する。 実施例1〜10及び比較例1〜23 ポリアセタール樹脂〔ポリプラスチックス(株)製、商
品名「ジュラコン(M90)」〕に表1に示す耐候
(光)安定剤、脂肪酸エステル及びヒンダードアミン系
物質を添加し、ヘンシェルミキサーで混合後、40mm単
軸押出機を用いて溶融混練し、ペレット状の組成物を調
製した。次いでこのペレットから射出成形機を用いて試
験片を成形し、耐候性その他の特性を測定し評価した。
又比較のため、表2、表3に示す如く、耐候安定剤、脂
肪酸エステル、ヒンダードアミン系物質を添加しない場
合、又何れか1成分あるいは2成分のみの場合について
も同様に調製し評価した。これらの結果を表1、表2、
表3に示す。この結果から明らかな如く、耐候安定剤と
脂肪酸エステルとヒンダードアミン系物質の共存系は、
これらの物質が共存しない系又存在しない系に較べてク
ラック発生時間、引張強度の低下、表面状態等に顕著な
効果を有することがわかる。
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。尚、
実施例に於いて耐候性等特性値の評価に用いた方法は以
下の通りである。 1) クラック発生時間 試験片をウェザーメータ〔スガ試験機(株)製、WBL
−SUN−HCH型〕により83℃のフェード条件下で
照射後、試験片の表面のクラック発生の有無を10倍の
ルーペで観察し、初めてクラックが発生した時間をもっ
てクラックの発生時間とした。値が大きい程耐候性が良
好であることを示す。 2) 引張強伸度 上記ウェザーメータによる照射前と一定時間照射後の試
験片について常法(ASTM-D638)により引張強伸度を測定
した。測定不能とは試験片の劣化程度が著しく、正常な
測定が出来なかったことを示す。 3) 表面状態の変化 照射前後における色相の変化、及び光沢の変化を観察
し、それぞれについてその変化の程度を5段階に評価し
た。数字の小なる程変化少、即ち光沢の低下、変色が少
ないことを意味する。 実施例1〜10及び比較例1〜23 ポリアセタール樹脂〔ポリプラスチックス(株)製、商
品名「ジュラコン(M90)」〕に表1に示す耐候
(光)安定剤、脂肪酸エステル及びヒンダードアミン系
物質を添加し、ヘンシェルミキサーで混合後、40mm単
軸押出機を用いて溶融混練し、ペレット状の組成物を調
製した。次いでこのペレットから射出成形機を用いて試
験片を成形し、耐候性その他の特性を測定し評価した。
又比較のため、表2、表3に示す如く、耐候安定剤、脂
肪酸エステル、ヒンダードアミン系物質を添加しない場
合、又何れか1成分あるいは2成分のみの場合について
も同様に調製し評価した。これらの結果を表1、表2、
表3に示す。この結果から明らかな如く、耐候安定剤と
脂肪酸エステルとヒンダードアミン系物質の共存系は、
これらの物質が共存しない系又存在しない系に較べてク
ラック発生時間、引張強度の低下、表面状態等に顕著な
効果を有することがわかる。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】
【表3】
【0014】注)耐候安定剤 物質名 A−1 2−〔2'−ヒドロキシ−3',5' −ジ−t−
アミルフェニル〕ベンゾトリアゾール A−2 2−ヒドロキシ−4−オキシベンジルベン
ゾフェノン脂肪酸エステル B−1 ポリエチレングリコールモノステアリン酸
エステル、日本油脂(株)製ノニオンS−40(ポリエ
チレングリコールの平均重合度90) B−2 グリセリンモノステアリン酸エステル B−3 エチレングリコールジステアリン酸エステ
ル B−4 ポリエチレングリコールモノステアリン酸
エステル、日本油脂(株)製ノニオンS−15.4(ポリエ
チレングリコールの平均重合度35) B−5 ポリエチレングリコールモノステアリン酸
エステル、日本油脂(株)製ノニオンS−4(ポリエチ
レングリコールの平均重合度9)安定剤 C−1 ビス(2,2,6,6 −テトラメチル−4−ピペ
リジル)アジペート
アミルフェニル〕ベンゾトリアゾール A−2 2−ヒドロキシ−4−オキシベンジルベン
ゾフェノン脂肪酸エステル B−1 ポリエチレングリコールモノステアリン酸
エステル、日本油脂(株)製ノニオンS−40(ポリエ
チレングリコールの平均重合度90) B−2 グリセリンモノステアリン酸エステル B−3 エチレングリコールジステアリン酸エステ
ル B−4 ポリエチレングリコールモノステアリン酸
エステル、日本油脂(株)製ノニオンS−15.4(ポリエ
チレングリコールの平均重合度35) B−5 ポリエチレングリコールモノステアリン酸
エステル、日本油脂(株)製ノニオンS−4(ポリエチ
レングリコールの平均重合度9)安定剤 C−1 ビス(2,2,6,6 −テトラメチル−4−ピペ
リジル)アジペート
Claims (5)
- 【請求項1】ポリアセタール樹脂に (A) ベンゾトリアゾール系物質、ベンゾフェノン系物
質、芳香族ベンゾエート系物質、シアノアクリレート系
物質及び蓚酸アニリド系物質よりなる群から選ばれた一
種又は二種以上の耐候(光)安定剤と (B) 鎖状構造からなり12個以上の炭素原子を有する脂
肪酸と、アルコールからなる脂肪酸エステルの一種又は
二種以上と (C) ヒンダードアミン系物質の一種又は二種以上とを添
加共存せしめてなる耐候性ポリアセタール樹脂組成物。 - 【請求項2】耐候(光)安定剤がベンゾトリアゾール系
物質である請求項1記載のポリアセタール樹脂組成物。 - 【請求項3】脂肪酸エステルが2個以上の炭素原子を含
有する脂肪酸と多価アルコールからなる脂肪酸エステル
である請求項1又は2記載のポリアセタール樹脂組成
物。 - 【請求項4】脂肪酸エステルが2個以上の炭素原子を含
有する脂肪酸と2以上の平均重合度を有するポリアルキ
レングリコールとからなる脂肪酸エステルである請求項
1又は2記載のポリアセタール樹脂組成物。 - 【請求項5】脂肪酸エステルが12個以上の炭素原子を
含有する脂肪酸と16以上の平均重合度を有するポリア
ルキレングリコールとからなる脂肪酸エステルである請
求項1又は2記載のポリアセタール樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4237907A JP2529806B2 (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | 耐候性ポリアセタ―ル樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4237907A JP2529806B2 (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | 耐候性ポリアセタ―ル樹脂組成物 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59170258A Division JPS6147744A (ja) | 1984-08-15 | 1984-08-15 | 耐候性ポリアセタ−ル樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06184402A JPH06184402A (ja) | 1994-07-05 |
JP2529806B2 true JP2529806B2 (ja) | 1996-09-04 |
Family
ID=17022206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4237907A Expired - Fee Related JP2529806B2 (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | 耐候性ポリアセタ―ル樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2529806B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4167341B2 (ja) * | 1998-03-25 | 2008-10-15 | ポリプラスチックス株式会社 | ポリアセタール樹脂組成物およびその製造方法 |
JP2016222753A (ja) * | 2015-05-27 | 2016-12-28 | 旭化成株式会社 | ポリオキシメチレン製部品 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA1033882A (en) * | 1973-03-08 | 1978-06-27 | Ciba-Geigy Ag | Light stabilized polymer compositions |
US4446263A (en) * | 1982-12-28 | 1984-05-01 | Celanese Corporation | UV-Stabilization of oxymethylene copolymers |
-
1992
- 1992-09-07 JP JP4237907A patent/JP2529806B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06184402A (ja) | 1994-07-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |