JPH06206235A - ポリアセタール樹脂製薄肉成形体の製造方法 - Google Patents
ポリアセタール樹脂製薄肉成形体の製造方法Info
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- JPH06206235A JPH06206235A JP5277060A JP27706093A JPH06206235A JP H06206235 A JPH06206235 A JP H06206235A JP 5277060 A JP5277060 A JP 5277060A JP 27706093 A JP27706093 A JP 27706093A JP H06206235 A JPH06206235 A JP H06206235A
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- B29C45/0001—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor characterised by the choice of material
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 ポリアセタール樹脂に、平均粒径1〜10μ
mでかつ三酸化二ホウ素含有率が0.005〜1.0重
量%である窒化ホウ素を10〜1000ppm添加した
のち、成形品の最大肉厚を0.2〜1mmに射出成形す
ることを特徴とするポリアセタール樹脂薄肉成形体の製
造方法。 【効果】 高温高湿下でそりの少ないポリアセタール樹
脂成形体を提供できる。
mでかつ三酸化二ホウ素含有率が0.005〜1.0重
量%である窒化ホウ素を10〜1000ppm添加した
のち、成形品の最大肉厚を0.2〜1mmに射出成形す
ることを特徴とするポリアセタール樹脂薄肉成形体の製
造方法。 【効果】 高温高湿下でそりの少ないポリアセタール樹
脂成形体を提供できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温度および湿度の変化
に対し、優れた寸法安定性を持つポリアセタール樹脂製
薄肉成形体の製造方法に関する。
に対し、優れた寸法安定性を持つポリアセタール樹脂製
薄肉成形体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアセタール樹脂は、その優れた機械
的強度、耐疲労性、電気特性などの故にエンジニアリン
グ樹脂として広く使用されている。しかしながら、ポリ
アセタール樹脂は高結晶性である為に、射出成形直後の
放熱でそりやひけを生じたり、放熱後(冷却後)の成形
体を高温や高湿下にさらすと更にそりなどの寸法変化を
生じるという欠点を有していた。成形体のそりは、特に
薄肉成形体において顕著である。
的強度、耐疲労性、電気特性などの故にエンジニアリン
グ樹脂として広く使用されている。しかしながら、ポリ
アセタール樹脂は高結晶性である為に、射出成形直後の
放熱でそりやひけを生じたり、放熱後(冷却後)の成形
体を高温や高湿下にさらすと更にそりなどの寸法変化を
生じるという欠点を有していた。成形体のそりは、特に
薄肉成形体において顕著である。
【0003】この発明は、特定の窒化ホウ素を用いて成
形体表層のアモルファス層の厚みを全肉厚に対してでき
るだけ薄くすると、薄肉成形体におけるそりが解決でき
ることを見出したことに基づくものである。これに関
し、特開昭46−94185号公報には、ポリオキシメ
チレンに窒化ホウ素を添加することが記載されている。
しかしながら、本願で用いる特定の窒化ホウ素や薄肉射
出成形体に関する開示はない。
形体表層のアモルファス層の厚みを全肉厚に対してでき
るだけ薄くすると、薄肉成形体におけるそりが解決でき
ることを見出したことに基づくものである。これに関
し、特開昭46−94185号公報には、ポリオキシメ
チレンに窒化ホウ素を添加することが記載されている。
しかしながら、本願で用いる特定の窒化ホウ素や薄肉射
出成形体に関する開示はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高温
高湿下における寸法変化量が極めて小さいポリアセター
ル樹脂製薄肉成形体を提供することにある。
高湿下における寸法変化量が極めて小さいポリアセター
ル樹脂製薄肉成形体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、ポリアセタ
ール樹脂に、平均粒径1〜10μmでかつ三酸化二ホウ
素含有率が0.005〜1.0重量%である窒化ホウ素
を10〜1000ppm添加したのち、成形品の最大肉
厚を0.2〜1mmに射出成形することを特徴とするポ
リアセタール樹脂製薄肉成形体の製造方法に関する。
ール樹脂に、平均粒径1〜10μmでかつ三酸化二ホウ
素含有率が0.005〜1.0重量%である窒化ホウ素
を10〜1000ppm添加したのち、成形品の最大肉
厚を0.2〜1mmに射出成形することを特徴とするポ
リアセタール樹脂製薄肉成形体の製造方法に関する。
【0006】この発明でいう薄肉成形体とは、最大肉厚
が0.2〜1mmである成形体をいう。この発明の成形
方法は、最大肉厚が0.25〜0.6mmである薄肉成
形体の成形に、特に有効である。本発明に用いられるポ
リアセタール樹脂は、ホルムアルデヒドの単量体または
その3量体(トリオキサン)もしくは4量体(テトラオ
キサン)等の環状オリゴマーを原料として製造された実
質的にオキシメチレン単位からなるポリアセタール樹脂
ホモポリマーおよび上記原料とエチレンオキサイド、プ
ロピレンオキサイド、エピクロルヒドリン、1,3−ジ
オキソラン、グリコールのホルマール、ジグリコールの
ホルマール等の環状エーテルとから製造された炭素数2
〜8個のオキシアルキレン単位を0.1〜2重量%含有
するポリアセタール樹脂コポリマーである。また、分子
鎖の分岐化された分岐ポリアセタールコポリマー、およ
びオキシメチレンの繰り返しユニットを50重量%以上
含む異種成分ブロックとのブロックコポリマーも含まれ
る。本発明ではポリアセタール樹脂は、必要に応じ上記
2種以上をブレンドして使用することができるが、寸法
安定性から好ましいポリアセタール樹脂はポリアセター
ル樹脂ホモポリマーおよびコポリマー単独である。さら
に好ましいポリアセタール樹脂としては、ポリアセター
ル樹脂ホモポリマーである。
が0.2〜1mmである成形体をいう。この発明の成形
方法は、最大肉厚が0.25〜0.6mmである薄肉成
形体の成形に、特に有効である。本発明に用いられるポ
リアセタール樹脂は、ホルムアルデヒドの単量体または
その3量体(トリオキサン)もしくは4量体(テトラオ
キサン)等の環状オリゴマーを原料として製造された実
質的にオキシメチレン単位からなるポリアセタール樹脂
ホモポリマーおよび上記原料とエチレンオキサイド、プ
ロピレンオキサイド、エピクロルヒドリン、1,3−ジ
オキソラン、グリコールのホルマール、ジグリコールの
ホルマール等の環状エーテルとから製造された炭素数2
〜8個のオキシアルキレン単位を0.1〜2重量%含有
するポリアセタール樹脂コポリマーである。また、分子
鎖の分岐化された分岐ポリアセタールコポリマー、およ
びオキシメチレンの繰り返しユニットを50重量%以上
含む異種成分ブロックとのブロックコポリマーも含まれ
る。本発明ではポリアセタール樹脂は、必要に応じ上記
2種以上をブレンドして使用することができるが、寸法
安定性から好ましいポリアセタール樹脂はポリアセター
ル樹脂ホモポリマーおよびコポリマー単独である。さら
に好ましいポリアセタール樹脂としては、ポリアセター
ル樹脂ホモポリマーである。
【0007】又、ポリアセタール樹脂は、MFR(AS
TM D1238−57 E条件)が40g/10分以
上であることが好ましい。さらに好ましいMFRは60
g/10分以上、さらには、70〜100g/10分で
ある。この発明は、特定の窒化ホウ素を含むポリアセタ
ールを射出成形する点に特徴を有する。
TM D1238−57 E条件)が40g/10分以
上であることが好ましい。さらに好ましいMFRは60
g/10分以上、さらには、70〜100g/10分で
ある。この発明は、特定の窒化ホウ素を含むポリアセタ
ールを射出成形する点に特徴を有する。
【0008】本発明に用いられる窒化ホウ素は平均粒径
1〜10μm、好ましくは2〜7μmで、三酸化二ホウ
素含有率が0.005〜1.0重量%、好ましくは0.
05〜0.7重量%、さらに好ましくは0.1〜0.6
重量%のものである。その添加量は、ポリアセタール樹
脂量に対し10〜1000ppm、好ましくは10〜3
00ppm、さらに好ましくは100〜200ppmが
よい。
1〜10μm、好ましくは2〜7μmで、三酸化二ホウ
素含有率が0.005〜1.0重量%、好ましくは0.
05〜0.7重量%、さらに好ましくは0.1〜0.6
重量%のものである。その添加量は、ポリアセタール樹
脂量に対し10〜1000ppm、好ましくは10〜3
00ppm、さらに好ましくは100〜200ppmが
よい。
【0009】本発明において成形に用いられる上記ポリ
アセタール樹脂には、その用途や目的に応じて必要な特
性を付与する為に、公知の添加剤、例えばポリアミド、
特開平2−247247号公報に記載の安定剤、ヒンダ
ードフェノール系酸化防止剤、紫外線吸収剤、ヒンダー
ドアミン系耐光剤、帯電防止剤、離型剤、潤滑剤、無機
充填剤などを本発明の目的を損なわない範囲で添加する
ことができる。
アセタール樹脂には、その用途や目的に応じて必要な特
性を付与する為に、公知の添加剤、例えばポリアミド、
特開平2−247247号公報に記載の安定剤、ヒンダ
ードフェノール系酸化防止剤、紫外線吸収剤、ヒンダー
ドアミン系耐光剤、帯電防止剤、離型剤、潤滑剤、無機
充填剤などを本発明の目的を損なわない範囲で添加する
ことができる。
【0010】成形に使用されるポリアセタール樹脂、窒
化ホウ素および必要であれば添加剤からなるブレンド物
の結晶化時間は100秒以下が好ましい。本発明におけ
る結晶化時間とは、5mgのポリアセタール樹脂ブレン
ド物のサンプルをDSCにより320℃/分で200℃
まで昇温し、200℃で2分間ホールドし、80℃/分
で150℃に降温させたとき、サンプルホルダーの温度
が150℃になってからポリアセタール樹脂の結晶化に
伴う発熱ピークトップが検出されるまでの時間(秒)で
ある。
化ホウ素および必要であれば添加剤からなるブレンド物
の結晶化時間は100秒以下が好ましい。本発明におけ
る結晶化時間とは、5mgのポリアセタール樹脂ブレン
ド物のサンプルをDSCにより320℃/分で200℃
まで昇温し、200℃で2分間ホールドし、80℃/分
で150℃に降温させたとき、サンプルホルダーの温度
が150℃になってからポリアセタール樹脂の結晶化に
伴う発熱ピークトップが検出されるまでの時間(秒)で
ある。
【0011】この結晶化時間が100秒を超えるポリア
セタール樹脂ブレンド物を用いる場合は、寸法安定性に
優れた成形体は得られにくい。さらに好ましい結晶化時
間は10秒〜70秒、さらには20〜50秒である。上
記ポリアセタール樹脂ブレンド物は、射出成形によって
最大肉厚0.2〜1mm、好ましくは最大肉厚0.25
〜0.6mmの成形品に成形される。射出成形方法とし
ては従来の方法を用いることができるが、好ましい射出
成形方法は、(1)金型温度を100℃以上150℃以
下、好ましくは110℃以上140℃以下に設定し成形
する方法、または、(2)充填時間1秒以下、好ましく
は0.5秒以下、さらに好ましくは0.1秒以下で成形
する方法の2つである。
セタール樹脂ブレンド物を用いる場合は、寸法安定性に
優れた成形体は得られにくい。さらに好ましい結晶化時
間は10秒〜70秒、さらには20〜50秒である。上
記ポリアセタール樹脂ブレンド物は、射出成形によって
最大肉厚0.2〜1mm、好ましくは最大肉厚0.25
〜0.6mmの成形品に成形される。射出成形方法とし
ては従来の方法を用いることができるが、好ましい射出
成形方法は、(1)金型温度を100℃以上150℃以
下、好ましくは110℃以上140℃以下に設定し成形
する方法、または、(2)充填時間1秒以下、好ましく
は0.5秒以下、さらに好ましくは0.1秒以下で成形
する方法の2つである。
【0012】最も好ましい射出成形法は、金型温度10
0℃以上150℃以下で、充填時間0.1秒以下で成形
する方法である。この発明によって得られる薄肉成形体
は、電子顕微鏡により、成形体を構成するポリアセター
ル樹脂の最大球晶サイズが40μm以下であり、かつ成
形体表層のアモルファス層の厚みが200μm以下であ
ることが観察された。
0℃以上150℃以下で、充填時間0.1秒以下で成形
する方法である。この発明によって得られる薄肉成形体
は、電子顕微鏡により、成形体を構成するポリアセター
ル樹脂の最大球晶サイズが40μm以下であり、かつ成
形体表層のアモルファス層の厚みが200μm以下であ
ることが観察された。
【0013】最大球晶サイズとは、成形体を10μmの
厚みにミクロトームで薄切片にスライスし、クロスニコ
ルをもちいた透過型偏光顕微鏡で撮影した約340倍の
ポリアセタール樹脂成形体の結晶状態の写真において、
球晶径が明確に判別できる時(図3)はそれらの球晶の
うち最大のものの球晶径をいい、球晶径が明確に判別で
きないとき(図2)は同一偏光部分(同一色部分)が他
の偏光部分とつながらず粒子状として確認できたものの
うち最大長をもつものの2倍の値をいう(同一偏光最大
長を球晶の径の1/2とみなす)。
厚みにミクロトームで薄切片にスライスし、クロスニコ
ルをもちいた透過型偏光顕微鏡で撮影した約340倍の
ポリアセタール樹脂成形体の結晶状態の写真において、
球晶径が明確に判別できる時(図3)はそれらの球晶の
うち最大のものの球晶径をいい、球晶径が明確に判別で
きないとき(図2)は同一偏光部分(同一色部分)が他
の偏光部分とつながらず粒子状として確認できたものの
うち最大長をもつものの2倍の値をいう(同一偏光最大
長を球晶の径の1/2とみなす)。
【0014】また、アモルファス層とは、前記の偏光顕
微鏡写真において球晶の存在が認められない層をいう。
本発明によって得られる薄肉成形体のうち、寸法安定性
の良好な成形体の最大球晶サイズは6〜30μm、さら
に好ましいものの最大球晶サイズは10〜20μmであ
った。
微鏡写真において球晶の存在が認められない層をいう。
本発明によって得られる薄肉成形体のうち、寸法安定性
の良好な成形体の最大球晶サイズは6〜30μm、さら
に好ましいものの最大球晶サイズは10〜20μmであ
った。
【0015】また、寸法安定性の良好な成形体のアモル
ファス層の厚みは、50μm以下、さらに好ましいもの
のアモルファス層の厚みは5μm以下であった。本発明
は、薄肉で精度の要求される用途に使用される薄肉ギ
ア、薄肉カム、薄肉カムギア、シャッターなどの成形に
好適である。なかでも、ディスクまたはテープカートリ
ッジのシャッターの成形に適している。
ファス層の厚みは、50μm以下、さらに好ましいもの
のアモルファス層の厚みは5μm以下であった。本発明
は、薄肉で精度の要求される用途に使用される薄肉ギ
ア、薄肉カム、薄肉カムギア、シャッターなどの成形に
好適である。なかでも、ディスクまたはテープカートリ
ッジのシャッターの成形に適している。
【0016】ディスクまたはテープカートリッジのシャ
ッターとは、磁気ディスクまたは磁気テープを内蔵する
ディスクまたはテープカットリッジのケース外面にヘッ
ド挿入窓を開閉するために付設されるシャッターであ
る。この発明は、特に、最大肉厚0.35mm以下のフ
ロッピーディスクシャッターの成形に最適である。
ッターとは、磁気ディスクまたは磁気テープを内蔵する
ディスクまたはテープカットリッジのケース外面にヘッ
ド挿入窓を開閉するために付設されるシャッターであ
る。この発明は、特に、最大肉厚0.35mm以下のフ
ロッピーディスクシャッターの成形に最適である。
【0017】
【実施例】以下に実施例により本発明を説明する。
【0018】
【実施例1〜19、比較例1〜21】両末端アセチル化
したポリアセタールホモポリマー粉末を米国特許299
8409号明細書に記載された方法で製造した。このも
ののASTM D1238−57 E条件でのMFRは
30〜110g/10分であった。これらポリアセター
ルホモポリマー粉末を80℃で3時間乾燥したものに、
酸化防止剤としてチバガイギー社製 イルガノックス2
45(0.2重量%)及び窒化ホウ素、タルク、炭酸カ
ルシウムおよびナイロン6.6から選ばれる少なくとも
1種を表1〜5に示すようにブレンドし、190℃に設
定された2軸ベント付押し出し機(条件;スクリュー回
転数;50rpm、吐出;3kg/hr)で溶融混練し
た。その後、カッターで切断されてできたペレットを再
び80℃で3時間乾燥し、3オンス射出成形機で図4の
成形体(5cm×5cmの板2枚を角度90度で各1辺
をつないだ形。外側の2面は棚沢八光社のしぼ;GR0
03加工してある。肉厚設定は可変;0.1〜5mm)
を成形した(金型温度;110℃、充填時間0.2
秒)。
したポリアセタールホモポリマー粉末を米国特許299
8409号明細書に記載された方法で製造した。このも
ののASTM D1238−57 E条件でのMFRは
30〜110g/10分であった。これらポリアセター
ルホモポリマー粉末を80℃で3時間乾燥したものに、
酸化防止剤としてチバガイギー社製 イルガノックス2
45(0.2重量%)及び窒化ホウ素、タルク、炭酸カ
ルシウムおよびナイロン6.6から選ばれる少なくとも
1種を表1〜5に示すようにブレンドし、190℃に設
定された2軸ベント付押し出し機(条件;スクリュー回
転数;50rpm、吐出;3kg/hr)で溶融混練し
た。その後、カッターで切断されてできたペレットを再
び80℃で3時間乾燥し、3オンス射出成形機で図4の
成形体(5cm×5cmの板2枚を角度90度で各1辺
をつないだ形。外側の2面は棚沢八光社のしぼ;GR0
03加工してある。肉厚設定は可変;0.1〜5mm)
を成形した(金型温度;110℃、充填時間0.2
秒)。
【0019】成形後23℃、湿度50%で2日間放置
後、さらに高温高湿雰囲気(60℃、湿度80%)で6
時間放置し、その後1時間に渡り23℃、湿度50%の
雰囲気においた。その時、60℃、湿度80%の環境に
入れる前の角度をaとb(図4参照)とし60℃、湿度
80%の環境から取り出し、再び23℃、湿度50%の
雰囲気に戻し1時間以内で最も角度の大きくなった角度
a及びbをそれぞれa′、b′としたとき、(a′−
a)及び(b′−b)のうち大きい方を最大そり角度と
して測定した。また、このときの最大球晶サイズおよび
最大アモルファス層の厚み(成形体の5カ所を測定し、
その中で最大球晶サイズ、アモルファス層の厚みを決定
した)および結晶化時間を前述の方法で測定した。
後、さらに高温高湿雰囲気(60℃、湿度80%)で6
時間放置し、その後1時間に渡り23℃、湿度50%の
雰囲気においた。その時、60℃、湿度80%の環境に
入れる前の角度をaとb(図4参照)とし60℃、湿度
80%の環境から取り出し、再び23℃、湿度50%の
雰囲気に戻し1時間以内で最も角度の大きくなった角度
a及びbをそれぞれa′、b′としたとき、(a′−
a)及び(b′−b)のうち大きい方を最大そり角度と
して測定した。また、このときの最大球晶サイズおよび
最大アモルファス層の厚み(成形体の5カ所を測定し、
その中で最大球晶サイズ、アモルファス層の厚みを決定
した)および結晶化時間を前述の方法で測定した。
【0020】これらの結果を表1〜表5に示す。
【0021】
【実施例20】エチレンオキサイド2.8%のポリアセ
タールコポリマーを米国特許3027352号明細書に
記載の方法で重合した。このポリマーのASTM D1
238−57 E条件でのMFRは40g/10分であ
った。このポリアセタールコポリマーを、80℃で3時
間乾燥したものに、酸化防止剤としてチバガイギー社
製、イルガノックス245(0.2重量%)および平均
粒径2μmで三酸化二ホウ素含有率が0.1重量%の窒
化ホウ素を100ppmブレンドし、実施例1と同様の
方法で最大肉厚1mmの成形体を得た。
タールコポリマーを米国特許3027352号明細書に
記載の方法で重合した。このポリマーのASTM D1
238−57 E条件でのMFRは40g/10分であ
った。このポリアセタールコポリマーを、80℃で3時
間乾燥したものに、酸化防止剤としてチバガイギー社
製、イルガノックス245(0.2重量%)および平均
粒径2μmで三酸化二ホウ素含有率が0.1重量%の窒
化ホウ素を100ppmブレンドし、実施例1と同様の
方法で最大肉厚1mmの成形体を得た。
【0022】このようにして得られた成形体のそりを実
施例1と同じ方法で測定したところ、そりは0.4度で
あった。なお、成形体を構成するポリアセタール樹脂の
最大球晶サイズは25μm、アモルファス層は6μm、
さらに結晶化時間は70秒であった。
施例1と同じ方法で測定したところ、そりは0.4度で
あった。なお、成形体を構成するポリアセタール樹脂の
最大球晶サイズは25μm、アモルファス層は6μm、
さらに結晶化時間は70秒であった。
【0023】
【実施例21】実施例3で用いたのと同じポリマーブレ
ンドを用い、3.5inch用フロッピーディスクシャ
ッターの金型で最大肉厚0.35mmのシャッターを成
形した。 成形条件;3オンス成形機 金型温度100℃、充填時
間0.1秒 得られたシャッターを高温高湿雰囲気(60℃、湿度8
0%)に6時間放置し、その後、23℃、湿度50%の
雰囲気に1時間放置した。そりをシャッターの4つの角
について前述の方法で測定したところ、最も大きくそっ
たところでそりの角度は0.1度未満であった。
ンドを用い、3.5inch用フロッピーディスクシャ
ッターの金型で最大肉厚0.35mmのシャッターを成
形した。 成形条件;3オンス成形機 金型温度100℃、充填時
間0.1秒 得られたシャッターを高温高湿雰囲気(60℃、湿度8
0%)に6時間放置し、その後、23℃、湿度50%の
雰囲気に1時間放置した。そりをシャッターの4つの角
について前述の方法で測定したところ、最も大きくそっ
たところでそりの角度は0.1度未満であった。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】
【表5】
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、高温高湿下でそりの少
ないポリアセタール樹脂成形体が得られる。
ないポリアセタール樹脂成形体が得られる。
【図1】本発明の成形体における樹脂の結晶構造の一例
を示す電子顕微鏡写真である。
を示す電子顕微鏡写真である。
【図2】本発明の成形体における樹脂の結晶構造の他の
例を示す電子顕微鏡写真である。
例を示す電子顕微鏡写真である。
【図3】比較例で得られた成形体における樹脂の結晶構
造を示す電子顕微鏡写真である。
造を示す電子顕微鏡写真である。
【図4】本発明において成形体の物体を測定する際の成
形体の形状を示す斜視図である。
形体の形状を示す斜視図である。
A 写真の貼合せにより生じたライン 1 しぼ面 2 鏡面 a 角度 b 角度
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】
【表3】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:34 4F
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリアセタール樹脂に、平均粒径1〜1
0μmでかつ三酸化二ホウ素含有率が0.005〜1.
0重量%である窒化ホウ素を10〜1000ppm添加
したのち、成形品の最大肉厚を0.2〜1mmに射出成
形することを特徴とするポリアセタール樹脂製薄肉成形
体の製造方法。 - 【請求項2】 ポリアセタール樹脂製薄肉成形体が、デ
ィスクまたはテープカートリッジのシャッターである請
求項1記載の製造方法。
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---|---|---|---|
JP5277060A JPH06206235A (ja) | 1992-11-13 | 1993-11-05 | ポリアセタール樹脂製薄肉成形体の製造方法 |
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JP30356592 | 1992-11-13 | ||
JP5277060A JPH06206235A (ja) | 1992-11-13 | 1993-11-05 | ポリアセタール樹脂製薄肉成形体の製造方法 |
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---|---|
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Family
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP5277060A Withdrawn JPH06206235A (ja) | 1992-11-13 | 1993-11-05 | ポリアセタール樹脂製薄肉成形体の製造方法 |
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Country | Link |
---|---|
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-
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- 1993-11-12 US US08/244,952 patent/US5484567A/en not_active Expired - Lifetime
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