JP3091142B2 - 角型チップインダクタ - Google Patents
角型チップインダクタInfo
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Description
使用されている角型チップインダクタに関する。
が多数使用されている。この構造は、図7に示すよう
に、側面がコの字型をしたコア11の柱状の胴部11a
に導線12を巻回して巻線を施し、脚部11bの端部に
電極13を形成して、上記導線12の両端を電極13に
接続したものである。
で、アルミナ、フェライト、樹脂等から成り、導線12
は直径0.02〜0.1mm程度の銅線から成る。ま
た、電極13は、Ag、Ag−Pd等の厚膜ペースト
や、Mo−Mn、W等の金属をメタライズした後、N
i、Au、Sn−Pb等をメッキして形成される。
型チップインダクタ10を基板20上に実装する際は、
脚部11bの電極13を半田21で接合することによ
り、電気的、機械的に接続することができる。
場合は、図8に示すように、治具30の下面にコア11
を脚部11bが下になるように保持し、上記金属のペー
スト32を塗布したプレート31上に押し当てることに
よって、コア11の脚部11bにペースト32を付着さ
せ、その後焼成することが行われている。
3を形成する際に、ペースト32が導線12に付着する
とインダクタの特性が劣化してしまうため、電極13を
形成する幅Xは、通常0.1〜0.2mm程度と非常に
小さくしていた。
ップインダクタ10を基板20に実装した場合、半田2
1の付着領域が小さく、接合強度が低いという問題があ
った。特に携帯電話のように、衝撃が加わりやすい用途
に使用すると、角型チップインダクタ10が基板20か
ら脱落してしまう恐れがあった。
の胴部と、この胴部の両端よりほぼ直角方向に延びる脚
部とを有し、全体がコの字型またはH型をしたコアに対
して、上記胴部に導線を巻回するとともに、該導線の両
端を導出する電極を上記脚部の端部全面に形成し、前記
胴部に面した側の電極の幅を0.2mm以下とするとと
もに、前記胴部と反対側の電極の幅を0.3mm以上
で、かつ前記コアの高さの1/2以下として角型チップ
インダクタを構成したものであり、更には上記脚部のエ
ッジ部に面取り部を設けたことを特徴とする。
小さくすることによって、電極ペーストが導線に付着す
ることを防止し、胴部と反対側の幅を大きくすることに
よって、実装時の半田付着領域を大きくして接合強度を
高くできる。
て説明する。
柱状の胴部11aとこの両端よりほぼ直角方向に延びる
脚部11bを有し、全体がコの字型をしたコア11に対
し、胴部11aに導線12を巻回して巻線を施し、脚部
11bの端部に電極13を形成して、上記導線12の両
端を電極13に接続したものである。
た内側の幅X2 よりも、胴部11aと反対側の外側の幅
X1 を大きくしてある。そのため、図2(a)に示すよ
うに、この角型チップインダクタ10を基板20上に実
装し、脚部11bの電極13を半田21で接合すると、
電極13の外側における半田21の付着領域を大きくし
て接合強度を向上することができる。一方、電極13の
内側の幅X2 は小さいことから、電極13を成すペース
トが導線12に付着することを防止できる。
の接合強度を高くするためには、上記電極13の外側の
幅X1 は、0.3mm以上とすることが好ましい。ただ
し、導線12を巻回する工程でコア11固定時に電極1
3がつぶれないようにするために、幅X1 はコア11の
縦の長さの1/2以下とすることが好ましい。
するためには、電極13の内側の幅X2 は0.2mm以
下とすることが好ましく、この幅X2 は小さいほど良
い。したがって、電極13の外側の幅X1 と内側の幅X
2 の差X1 −X2 は0.1mm以上とすることが好まし
い。
(b)に示すように、全体がH型のコア11を用いて角
型チップインダクタ10を構成することもできる。
めに、図3に示すように、コア11の脚部11bのエッ
ジ部に面取り11cを形成することによって、半田21
の付着領域を大きくすることができる。
構造は、図4(a)に示すように、電極13を形成した
コア11の脚部11bの下端面に導線12の端部12a
を予め熱溶着しておき、この状態のまま基板20状に実
装して半田21で接合すれば、強固に導線12を接合で
きる。
(b)に示すように、コア11の脚部11bにV字状等
の溝11dを形成しておき、この溝11dに導線12を
係合させて固定することもできる。その後、これを覆う
ように電極13を形成したり、あるいは実装時の半田2
1によって強固にワイヤ21を接合できる。
で、Al2 O3 を主成分としてSiO2 やMgO等を含
むアルミナセラミックス、Mn−Zn系又はNi−Zn
系等のフェライト、あるいは樹脂等から成る。また、導
線12は直径0.02〜0.1mm程度の銅線から成
り、コア11の中央部11aに巻回して両端を電極13
に接合する。さらに、電極13は、Ag、Ag−Pd等
の厚膜ペーストや、Mo−Mn、W等の金属をメタライ
ズした後、Ni、Au、Sn−Pb等をメッキして形成
される。
側の幅X1 が大きくなるように塗布する方法を説明す
る。
aを形成した治具30を用意し、このV字状の溝30a
に、コア11を脚部11bを上にして斜めに載置する。
一方、上記金属のペースト32をプレート31の全面に
塗布し、このペースト32を塗布した面を上記コア11
の脚部11bに上から押し当てる。このようにすれば、
コア11の一方の脚部11bに、内側の幅よりも外側の
幅が大きくなるようにペースト32を塗布することがで
きる。
に載置し、再度ペースト32を塗布したプレート31を
押し当て、コア11の他方の脚部11bにもペースト3
2を塗布する。そして、このペースト32を焼成し、必
要に応じてさらに金属メッキ等を施すことによって、図
1、2に示すような電極13を形成することができる。
坦な治具30上に、コア11を脚部11bを上にして載
置する。一方、V字状の凹部31aを有するプレート3
1を用意し、これに金属のペースト32を塗布する。そ
して、このプレート31の凹部31aがちょうどコア1
1と一致するようにして、プレート31に塗布したペー
スト32をコア11に押し当てる。その後、焼成し、必
要に応じて金属メッキ等を施せば、図1、2に示すよう
な電極13を形成することができる。
a、あるいはプレート31の凹部31aを所定の形状、
角度となるように設定しておくことで、容易に電極13
を形成することができる。
携帯電話用フィルター等の用途に好適に使用することが
できる。
インダクタ10を作製した。
成し、寸法は2.0×2.5mmとした。このコア11
に、図3に示す方法でAgからなるペースト32を10
〜50μmの厚みで塗布し、焼成した後、Niメッキを
1〜3μmの厚みで施し、さらにSn−Pbを5〜10
μmの厚みで形成して電極13を形成した。なお、最終
的な電極13の外側の幅X1 は0.5mm、内側の幅X
2 は0.1mmとした。
法で図7に示す従来の角型チップインダクタ10を作製
し、電極13の幅Xは外側、内側ともに0.2mmとし
た。
2(a)に示すように基板20上に実装して半田21で
接合した後、角型チップインダクタ10を垂直方向に引
っ張った時の接合強度を測定した。
強度が2〜4kgであったのに対し、本発明実施例では
接合強度が7〜8kgと、大幅に接合強度を向上できる
ことがわかった。
胴部と、この胴部の両端よりほぼ直角方向に延びる脚部
とを有し、全体がコの字型またはH型をしたコアに対し
て、上記胴部に導線を巻回するとともに、該導線の両端
を導出する電極を上記脚部の端部全面に形成し、前記胴
部に面した側の電極の幅を0.2mm以下とするととも
に、前記胴部と反対側の電極の幅を0.3mm以上で、
かつ前記コアの高さの1/2以下として角型チップイン
ダクタを構成したことによって、電極ペーストが導線に
付着することを防止するとともに、実装時の半田付着領
域を大きくして接合強度を高くできる。その結果、実装
時の信頼性の高い角型チップインダクタを得ることがで
きる。
ある。
タの実装構造を示す側面図である。
大図である。
タにおける導線と電極の接合構造を示す図である。
を説明する図である。
を説明する図である。
(a)は斜視図、(b)は実装構造を示す側面図であ
る。
説明する図である。
Claims (2)
- 【請求項1】柱状の胴部と、この胴部の両端よりほぼ直
角方向に延びる脚部とを有し、全体がコの字型またはH
型をしたコアに対して、上記胴部に導線を巻回するとと
もに、該導線の両端を導出する電極を上記脚部の端部全
面に形成し、前記胴部に面した側の電極の幅を0.2m
m以下とするとともに、前記胴部と反対側の電極の幅を
0.3mm以上で、かつ前記コアの高さの1/2以下と
したことを特徴とする角型チップインダクタ。 - 【請求項2】上記脚部のエッジ部に面取り部を設けたこ
とを特徴とする請求項1に記載の角型チップインダク
タ。
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