JPH0572111U - チップコイル - Google Patents

チップコイル

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JPH0572111U
JPH0572111U JP1078992U JP1078992U JPH0572111U JP H0572111 U JPH0572111 U JP H0572111U JP 1078992 U JP1078992 U JP 1078992U JP 1078992 U JP1078992 U JP 1078992U JP H0572111 U JPH0572111 U JP H0572111U
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JP
Japan
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core
chip coil
core wire
collar portion
winding
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Pending
Application number
JP1078992U
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English (en)
Inventor
俊一 加藤
力 藤本
哲也 森長
Original Assignee
株式会社村田製作所
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インダクタンス(L値)のばらつき及び芯線
間の浮遊容量が小さく、高周波特性の良好なチップコイ
ルを得る。 【構成】 コア2は非磁性セラミックからなり、巻芯部
3、上鍔部4、下鍔部5とで構成され、下鍔部5には電
極7a,7bが設けられている。芯線9は巻芯部3に下
鍔部5寄りに単層で整列密着巻きされている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、チップコイル、特にアルミナ等の非磁性体コアに芯線を巻き回した 表面実装タイプの高周波用チップコイルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、高周波特性の優れたチップコイルとして、図4に示すように、コ字形状 のコア10に芯線15を巻き回したものが知られている。コア10の両端面から 底面にわたっては電極11,11が設けられ、芯線15の両端は電極11,11 に電気的に接続(半田付けないし熱溶着)されている。しかし、このチップコイ ルは自動組立機によって把むことができず、プリント基板等への実装を人手によ らなければならなかった。
【0003】 一方、自動実装が可能なチップコイルとして図5に示すものが提供されている 。このチップコイルにおいて、芯線25はコア20の巻芯部21に巻き回され、 両端は鍔部22,22の端面に設けた電極23,23に電気的に接続されている 。電極23,23には端子27,27が接続されており、この端子27,27の 先端部以外は全体的に外装樹脂28によって覆われている。しかし、このチップ コイルにおいては、芯線の間に外装樹脂が介在し、芯線間の浮遊容量が大きくな り、自己共振周波数のゲインが低く、さらにインダクタンス(L値)がばらつく という問題点を有している。
【0004】
【考案の目的、構成、作用、効果】
そこで、本考案の目的は、インダクタンス(L値)のばらつき及び芯線間の浮 遊容量が小さく、高周波特性の良好なチップコイルを提供することにある。 以上の目的を達成するため、本考案に係るチップコイルは、巻芯部の上下に鍔 部を有する非磁性材料からなるコアと、該コアの下鍔部の側面から底面にわたっ て設けられた電極と、前記コアの巻芯部に下鍔部寄りに単層で整列密着巻きされ た芯線とを備えている。
【0005】 以上の構成において、芯線は単層で整列密着巻きされているため浮遊容量が小 さく、また下鍔部寄りに巻き回されているため、下鍔部に設けた電極との距離が 安定し、結果的にインダクタンス(L値)のばらつきも小さく、高周波回路に最 適な特性を備えている。また、芯線が外装樹脂で覆われていないことにもよって 、浮遊容量の発生が少なく、自己共振周波数のゲインが約40%上昇する。さら に、前述の如く芯線を下鍔部寄りに巻き回すことにより、芯線の電極への引出し 長さが短くて済み、直流抵抗が低下し、良好度Qが高くなり、高周波特性が向上 する。
【0006】 さらに、本考案に係るチップコイルは、下鍔部が四角形でその外周形状は上鍔 部よりも大きく、かつ芯線の引出し部が下鍔部の側面に形成した溝部を通じて電 極に接続されている。従って、チップコイルはプリント基板等への実装時の安定 性に優れ、かつ芯線が下鍔部の側面から露出することがなく、自動組立てが可能 となる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案に係るチップコイルの実施例について添付図面を参照して製造方 法と共に説明する。 図1(c)に示されているように、チップコイル1は角形のコア2とその巻芯 部3に巻き回された芯線9とで構成されている。コア2は、アルミナ、ムライト 等の非磁性セラミック粉末を主成分として、図1(a)に示す形状に成形、焼結 される。即ち、巻芯部3の上下に鍔部4,5を有し、巻芯部3の断面形状は四角 形とされ、鍔部4,5も四角形状とされている。下鍔部5の面積は上鍔部4の面 積よりも大きく、下鍔部5の一側面には溝部6a,6bが形成されている。
【0008】 次に、コア2の下鍔部5には、図1(b)に示すように、一対の電極7a,7 bが側面から底面にわたって設けられている。電極7a,7bは銀等の導電性金 属材の蒸着、メッキあるいは導電性ペーストの塗布、焼付けにより設けられる。 次に、コア2の巻芯部3に芯線9がスピンドル巻き又はフライヤ巻きによって 巻き回される。このとき、芯線9は引出し部9aを電極7aに半田付けあるいは 熱溶着され、溝部6aを通じて巻芯部3に、下鍔部5寄りに単層で整列密着巻き される。ターン数は必要とするインダクタンス(L値)によって異なる。他の引 出し部9bは溝部6bを通じて下鍔部5の底面に導かれ、いまひとつの電極7b に半田付けあるいは熱溶着される。
【0009】 チップコイル1は図1(c)に示す状態で製品として完成され、外装樹脂によ って被覆されることはない。実装時には、電極7a,7bがプリント基板等の導 電性パターン上に直接半田付けされる。チップコイル1にあっては、下鍔部5の 面積が相対的に大きいため、実装時の安定性に優れている。また、芯線9の引出 し部9a,9bが下鍔部5の溝部6a,6bに入り込んでいるため、下鍔部5の 側面を自動組立機で把むことができ、自動実装が可能である。機械的強度に関し ては、コア2はフェライトではなく非磁性セラミックを使用しているため、強度 が高く、温度特性にも優れている。
【0010】 さらに、電気的特性に関しては、外装樹脂がなく、芯線9が単層で巻き回され ているため、浮遊容量が小さく(従来の半分程度)、自己共振周波数のゲインが 約40%上昇し、高周波回路への使用に最適である。また、整列密着巻きされて いるため、インダクタンス(L値)のばらつきが少なくなる。図2、図3はL値 のばらつきを示すグラフで、図2は本考案例として、線径50μmの芯線を2タ ーン巻き回し、巻幅A(図1(c)参照)を平均値で0.121mmに抑えた( 巻幅のばらつきは平均0.021mm)もので、そのインダクタンス(L値)は 平均値で8.644nH、L値のばらつきは0.168nHであり、ばらつきの 範囲は平均2.1%であった。
【0011】 図3は比較例として、図2の試料と同様の仕様で、巻幅Aを平均値で0.13 6mmとして(巻幅のばらつきは平均0.063mm)、若干整列性に乱れを生 じたものである。この場合、インダクタンス(L値)は平均値で8.609nH 、L値のばらつきは0.362nHであり、ばらつきの範囲は平均4.2%であ った。L値のばらつきを考慮すると、線径50μmの芯線を2ターンする場合、 巻幅のばらつきは±0.03mm程度に抑えることが好ましい。
【0012】 本実施例において、インダクタンス(L値)が安定しているのは、芯線9が整 列密着巻きされていることと共に、下鍔部5寄りに巻き回され、電極7a,7b との距離が安定していることにも起因する。また、芯線9が下鍔部5寄りに巻き 回されていることは、引出し部9a,9bの長さが短くて済み、その分だけ直流 抵抗が低下し、良好度Qが高くなり、高周波特性が向上することにつながる。
【0013】 なお、本考案に係るチップコイルは前記実施例に限定するものではなく、その 要旨の範囲内で種々に変更可能である。 特に、コアの形状に関しては任意であり、上鍔部は円形あるいは多角形であっ てもよく、巻芯部の断面形状も円形、楕円形あるいは多角形であってもよい。 また、下鍔部5の溝部6a,6bは片側のみならず、両側に分かれて形成され ていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るチップコイルの一実施例を製造工
程順に示し、(a)はコアの斜視図、(b)は前記コア
に電極を設けた状態の斜視図、(c)は前記コアに芯線
を巻き回した状態の正面図。
【図2】本考案例におけるインダクタンス(L値)のば
らつきを示すグラフ。
【図3】比較例におけるインダクタンス(L値)のばら
つきを示すグラフ。
【図4】従来のチップコイルの一例を示す斜視図。
【図5】従来のチップコイルの他の例を示す断面図。
【符号の説明】
1…チップコイル 2…コア 3…巻芯部 4…上鍔部 5…下鍔部 6a,6b…溝部 7a,7b…電極 9…芯線 9a,9b…引出し部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻芯部の上下に鍔部を有する非磁性材料
    からなるコアと、 前記コアの下鍔部の側面から底面にわたって設けられた
    電極と、 前記コアの巻芯部に下鍔寄りに単層で整列密着巻きされ
    た芯線と、 を備えたことを特徴とするチップコイル。
  2. 【請求項2】 下鍔部が四角形でその外周形状は上鍔部
    よりも大きく、芯線の引出し部が下鍔部の側面に形成し
    た溝部を通じて電極に接続されていることを特徴とする
    請求項1記載のチップコイル。
JP1078992U 1992-03-04 1992-03-04 チップコイル Pending JPH0572111U (ja)

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JP1078992U JPH0572111U (ja) 1992-03-04 1992-03-04 チップコイル

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JP1078992U JPH0572111U (ja) 1992-03-04 1992-03-04 チップコイル

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JPH0572111U true JPH0572111U (ja) 1993-09-28

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10135048A (ja) * 1996-10-31 1998-05-22 Kyocera Corp 角型チップインダクタ
CN109659112A (zh) * 2017-10-12 2019-04-19 株式会社村田制作所 绕组用芯体及其制造方法、带绕组的电子部件

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