JPH0614459Y2 - Lc複合部品 - Google Patents

Lc複合部品

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JPH0614459Y2
JPH0614459Y2 JP1987058054U JP5805487U JPH0614459Y2 JP H0614459 Y2 JPH0614459 Y2 JP H0614459Y2 JP 1987058054 U JP1987058054 U JP 1987058054U JP 5805487 U JP5805487 U JP 5805487U JP H0614459 Y2 JPH0614459 Y2 JP H0614459Y2
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JP
Japan
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electrodes
electrode
cylindrical capacitor
peripheral surface
coil element
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JP1987058054U
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秀俊 山本
旭 大久保
幸夫 坂本
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、LC複合部品に関するもので、特に、チッ
プ型の部品とするのに適した構造のLC複合部品に関す
るものである。
[従来の技術] たとえば、ノイズを除去するためのフィルタ回路には、
通常、コンデンサやインダクタが用いられるが、このよ
うなフィルタ回路を1個の部品として取扱えるようにし
た、LC複合部品も種々提案されている。このような複
合部品は、本来なら複数個の部品を取扱わなければなら
ない状況に比べて、プリント回路基板等への実装のため
のコストが低減されるばかりでなく、個々のディスクリ
ートな部品の合計の体積に比べて、小形化を図り得るこ
とが可能となり、したがって、実装面積の低減も期待す
ることができる。
LC複合部品において、小形化を図るための1つの手段
として、中心軸線上に貫通孔を形成した円筒コンデンサ
が有利に用いられる。なぜなら、円筒コンデンサ内の貫
通孔は、インダクタ等の他の素子を組込むのに利用でき
るため、複数個の素子を組合わせたとしても、複合部品
全体としての寸法の増大を招かないからである。たとえ
ば、円筒コンデンサの貫通孔を貫通するように、中心導
体を配置した上で、この中心導体と円筒コンデンサの内
周面との間にフェライト等の磁性体を挿入し、ノイズフ
ィルタとして構成されたLC複合部品が、たとえば実公
昭51−26983号公報において従来技術として紹介
されている。この従来技術では、中心導体の周囲にある
磁性体が作用して、中心導体に沿ってインダクタンス成
分が発生する。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、上述した従来技術の構造では、単に直線
状に延びる中心導体の周囲に磁性体が配置されることに
よって、インダクタンス成分を発生しようとするものに
すぎないので、大きなインダクタンス値を得るには限界
があった。
そこで、この考案は、LC複合部品において、より大き
なインダクタンス値を得るのに適した構造を提供しよう
とするものである。
[問題点を解決するための手段] この考案は、中心軸線上に貫通孔を形成した円筒コンデ
ンサを用いる点については、前述の従来技術と同様であ
る。この考案では、上述の技術的課題を解決するため、
その周面上に巻線が施されたボビンを有するコイル素子
を用いることが特徴であり、このようなコイル素子は、
前記円筒コンデンサの前記貫通孔内に配置される。
より特定的には、この考案では、いわゆるπ型のLCフ
ィルタが提供され、円筒コンデンサは、その両端部に第
1および第2の電極、ならびにその外周面上の長さ方向
中央部に第3の電極をそれぞれ形成している。そして、
外周面上における第3の電極と第1および第2の電極の
それぞれとの対向によって2つの静電容量が形成され
る。また、その内周面上には、静電容量の形成に実質的
に寄与する電極が形成されていない。他方、コイル素子
に備えるボビン上の巻線の各端部は、上述した第1およ
び第2の電極にそれぞれ電気的に接続される。
[考案の作用および効果] この考案によれば、まず、コイル素子が、円筒コンデン
サの貫通孔内に配置されるため、複合された状態での寸
法は、実質的に円筒コンデンサの外形寸法に支配され、
コイル素子を付加することにより大形化を招くことはな
い。したがって、小形のLC複合部品を得ることができ
るとともに、チップ型部品としても適した構造を持つこ
とになる。
また、インダクタンス成分を作り出すコイル素子には、
巻線が施されるため、大きなインダクタンス値を得るこ
とができる。したがって、この考案に係るLC複合部品
をノイズフィルタとして用いた場合、大きな減衰量を得
ることができる。また、コイル素子が円筒コンデンサの
貫通孔内に配置されるため、フィルタ回路を構成するに
あたり、導電経路を極力短くすることができ、そのた
め、導電経路に起因する残留インダクタンスの発生を極
力抑えることができる。したがって、フィルタとしての
高周波特性の優れたLC複合部品を得ることができる。
また、この考案では、円筒コンデンサの内周面上には、
静電容量の形成に実質的に寄与する電極が形成されてい
ない。したがって、コイル素子を円筒コンデンサに組込
むにあたり、コイル素子が円筒コンデンサの内周面を擦
っても、静電容量形成のための電極の一部が傷ついたり
剥離したりするという不都合を招かない。その結果。製
造上の問題に起因して生じる不良を低減することができ
る。なお、このような不良は、LC複合部品の完成時に
は目視により確認することができないため、その防止が
可能なことには大きな意義がある。
[実施例] 第1図には、この考案の一実施例が縦断面図で示されて
いる。このLC複合部品は、第2図に示した円筒コンデ
ンサ1と第3図に示したコイル素子2とを組合わせて構
成されたものであり、第4図に示すような、いわゆるπ
型フィルタ回路を実現するものである。特に、図示した
LC複合部品は、電磁干渉除去フィルタのようなノイズ
フィルタとして有利に用いられる。
円筒コンデンサ1は、第2図に示すように、中心軸線上
に貫通孔3を有する円筒状の誘電体4を備える。誘電体
4は、たとえばセラミックから構成される。誘電体4の
両端部には、その内周から外周にまで連続的に延びる第
1および第2の電極5および6がそれぞれ形成される。
また、誘電体4の外周面上であってその長さ方向の中央
部には、周方向に延びる第3の電極7が形成される。
第4図には、第1ないし第3の電極5〜7が、それぞ
れ、対応する位置にある端子として表現されている。第
2図と第4図との対比から明らかなように、第1の電極
5と第3の電極7との間には、第1の静電容量8が形成
され、第2の電極6と第3の電極7との間には、第2の
静電容量9が形成される、これら第1および第2の静電
容量8および9は、円筒コンデンサ1の外周面上におけ
る第3の電極7と第1および第2の電極5および6のそ
れぞれとの対向によって形成される。したがって、円筒
コンデンサ1の内周面上には、静電容量の形成に実質的
に寄与する電極が形成されていないことになる。
コイル素子2は、第3図に示すように、たとえばフェラ
イトから構成されるボビン10を備える。ボビン10
は、その両端にフランジ11および12を形成し、これ
らフランジ11および12のそれぞれには、接続用電極
13および14が、対応のフランジ11および12の外
方に向く端面から外周面にまで延びて形成される。な
お、このように接続用電極13および14がそれぞれ形
成されたフランジ11および12の外径は、前述した円
筒コンデンサ1の貫通孔3内にできるだけ小さなクリア
ランスをもって嵌合し得るような寸法に選ばれる。
ボビン10のフランジ11および12間には、巻線15
が施される。巻線15の各端部は、図示しないが、それ
ぞれ、接続用電極13および14にはんだ付け等により
接続される。
第3図に示したコイル素子2は、第1図に示すように、
円筒コンデンサ1内に組込まれる。この組込みにあた
り、円筒コンデンサ1の内周面上には静電容量の形成に
実質的に寄与する電極が形成されていないので、たとえ
コイル素子2が円筒コンデンサ1の内周面を擦って電極
5および6の一部を傷つけたり剥離したとしても、円筒
コンデンサ1が形成する静電容量8および9に変動をも
たらすことはない。上述のように、コイル素子2が円筒
コンデンサ1内に組込まれたとき、一方の接続用電極1
3は第1の電極5と電気的に接続された状態となり、他
方の接続用電極14は第2の電極6と電気的に接続され
た状態となる。これによって、第4図に示すように、第
1の電極5と第2の電極6との間に、インダクタンス1
6が形成される。
なお、第1および第2の電極5および6と接続用電極1
3および14とのそれぞれの電気的接続は、単なる接触
により達成されてもよく、また、溶融はんだ等を電極5
および6と電極13および14との各隙間に流し込むこ
とにより達成されてもよい。
このようにして、チップ型のLC複合部品が得られる。
このLC複合部品によれば、コイル素子2として、フェ
ライトからなる10を使用するとともに巻線15を施し
ているため、自己共振周波数を高く設定でき、高周波領
域まで、比較的大きな減衰量を得ることができる。ま
た、このLC複合部品は、チップ型の部品として一体に
取扱うことができるため、実装面積および実装コストの
低減を図ることができる。
上述した図示の実施例において、第1ないし第3の電極
5ないし7は、当該チップ型のLC複合部品の外部接続
用端子として機能するものであるが、これら第1ないし
第3の電極5ないし7は、コイル素子2を円筒コンデン
サ1内に組込んだ後で形成してもよい。
また、コイル素子2に備える接続用電極13および14
は、必ずしも必須のものではない。たとえば、巻線15
の各端部が、少なくとも第1および第2の電極5および
6に電気的に接続されるように引き出されていれば十分
である。この場合、巻線15の各端部は、第1および第
2の電極5および6のいずれの領域に接続されていても
よい。すなわち、第1および第2の電極5および6がそ
れぞれ誘電体4上で延びる領域のうち、外周側の領域で
あっても、内周側の領域であっても、端面上の領域であ
ってもよい。また、前述したように、第1ないし第3の
電極5ないし7を、円筒コンデンサ1内にコイル素子2
を組込んだ後で形成するとき、これら電極5ないし7の
形成と巻線15の各端部の第1および第2の電極5およ
び6への電気的接続とを同一工程で達成してもよい。
また、ボビン10のフランジ11,12の外周面は、円
筒コンデンサ1の内周面に相似する円筒形状とされた
が、これらフランジ11および12の外周面の形状は円
筒形状でなくてもよい。同様に、ボビン10の、フラン
ジ11および12間の部分も、円柱形状である必要はな
い。
さらに、図示したLC複合部品の、たとえば第1ないし
第3の電極5ないし7のそれぞれにリード線を付加し
て、当該LC複合部品をリード線付の部品とすることを
妨げるものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の一実施例のLC複合部品の縦断面
図である。第2図は、第1図の円筒コンデンサ1を単独
で示す縦断面図である。第3図は、第1図のコイル素子
2を単独で示す縦断面図である。第4図は、第1図のL
C複合部品によって得られるフィルタ回路を等価的に示
した図である。 図において、1は円筒コンデンサ、2はコイル素子、3
は貫通孔、10はボビン、15は巻線である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心軸線上に貫通孔を有し、かつ、その両
    端部に第1および第2の電極、ならびにその外周面上の
    長さ方向の中央部に第3の電極がそれぞれ形成され、前
    記外周面上における前記第3の電極と前記第1および第
    2の電極のそれぞれとの対向によって2つの静電容量が
    形成され、さらに、その内周面上には、静電容量の形成
    に実質的に寄与する電極が形成されていない、円筒コン
    デンサと、 前記円筒コンデンサの前記貫通孔内に配置されるもので
    あって、その周面上に巻線が施されたボビンを有し、か
    つ、前記巻線の各端部が前記第1および第2の電極にそ
    れぞれ電気的に接続された、コイル素子と、 を備える、LC複合部品。
JP1987058054U 1987-04-15 1987-04-15 Lc複合部品 Expired - Lifetime JPH0614459Y2 (ja)

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JPS63164212U JPS63164212U (ja) 1988-10-26
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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5885308U (ja) * 1981-12-03 1983-06-09 ティーディーケイ株式会社 L−c複合部品
JPS58124923U (ja) * 1982-02-18 1983-08-25 松下電器産業株式会社 高周波コイル

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JPS63164212U (ja) 1988-10-26

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