JPS629689Y2 - - Google Patents

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JPS629689Y2
JPS629689Y2 JP16341880U JP16341880U JPS629689Y2 JP S629689 Y2 JPS629689 Y2 JP S629689Y2 JP 16341880 U JP16341880 U JP 16341880U JP 16341880 U JP16341880 U JP 16341880U JP S629689 Y2 JPS629689 Y2 JP S629689Y2
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JP
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magnetic core
inductor
cylindrical body
chip inductor
hole
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JP16341880U
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  • Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はチツプインダクターに関する。チツプ
インダクターとしては従来色々なものが提案され
或いは実用化されているが、それらは大別して2
通りに分類でき、1つは積層法によるチツプイン
ダクター、他は角型磁心を用いるチツプインダク
ターで、これらの共通の利点は小型であることで
ある。図面によりそれらの若干の構造を示す。第
1図は績層チツプインダクターであり、磁性体
(絶縁性のもの)塗料3の層(図には層間の境界
がないが、これは焼成されたためである)にコイ
ル用の導体1を印刷し、これを何層か反復して導
体1が磁性層3の間から間へと渦巻きパターンを
形成してコイルになるようにし、外層を保護層と
し、外部端子用の電極2を積層体の両端に被覆形
成してコイルの引出端としたものである。この型
のインダクターは全体が一体化し、小型で、プリ
ント基板等への直づけによる半田づけが可能であ
り、リードレスの構造を有するなどの利点を有す
るが、最大の難点は導体が膜状をなすから積層コ
ンデンサー構造に類似して分布容量が大きく自己
共振点が低いことである。従つて、誘電損失も大
きくQが低くなる。また、インダクタンスを変え
たい場合はそれに応じて積層数を変えなければな
らないから、インダクタンス値によつてインダク
ターの厚みが変わり、寸法の統一が困難となる。
磁性塗膜の厚みの制御も容易ではなく、L,Q値
のばらつきの原因となる。またコイル用導体には
銀や銀−パラジウム等の高価な金属を用いる必要
があるし、薄膜状の導体であるため直流抵抗が大
きくなる。さらにコイル用導体の周辺はすべて磁
性体で埋められるから閉磁路構造となつて磁化の
飽和が早く直流重畳特性が悪い。その上、印刷法
で形成されるコイルのターン数は大きく取れない
から大きなインダクタンス値はとれない。
第2図は角形磁心を用いるチツプインダクター
の1従来例である。このインダクターは全体的に
扁平な直方体の形をし中央部分は四辺が溝になつ
ている角形磁心4の溝に巻線5を施してコイルと
し、それらの両引出線を角形磁心の両端面に引出
してこれらを膜状電極6に半田7で接続し、さら
にコイルの保護のために樹脂8を溝に充填して全
体を扁平な直方体形に仕上げたものである。この
例もチツプインダクターとしての種々の利点を有
するけれども、磁心の両端部分の広い面に電極膜
を有するため、渦電流損失が大きくQが極めて低
くなる(2〜10程度)欠点を有する。またコイル
保護のために絶縁樹脂を注型する処理が必要で余
計で難しい工程を必要とした。
第3図は角形磁心を用いる他の従来例を示す。
磁心9は外形寸法がちがう2つの角形つばを角形
の柱体で接続した形をなしており、つばの間に形
成される溝に巻線10を施してコイルとし、この
コイルの末端13,13を大形つばの部分に引出
して電極15へ半田14により固定し、さらに保
護キヤツプ12を嵌合したものである。この例に
よると、コイルの末端が外部へ露出するため外部
接触による断線の発生があり信頼性が劣り、さら
に、外部端子となる電極がインダクターの底面に
限られるため、プリント基板への取付けが行い難
くまた接続強度も劣るなどの欠点があつた。
本考案の目的は、分布容量が小さく、Qが大き
く、Lを広い範囲で設定することができ、しかも
断線のおそれのないチツプインダクターを提供す
ることにある。
本考案のチツプインダクターは、四角形断面を
有する磁性体筒状体の円筒状貫通孔に、両端に円
形つばを有するつづみ状磁心に導体コイルを形成
したものを嵌合させ、コイルの両線端を円形つば
の外側の端面に引出して、これら端面及び筒状体
端面に形成した外部端子電極に接続したことを特
徴とする。
この構成によると、従来の積層型インダクター
に比べて分布容量が小さく、また筒状体により嵌
合部に微小な隙間のある閉磁路に近い構造となつ
たので外部端子電極に渦電流が流れないためQを
大きくでき、一方飽和は防ぐことができ、またL
を変化させるのに外形寸法を変える必要がない。
本考案のインダクターは従来の両端面に外部端子
電極を有する角形磁心に比してQがはるかに大き
くなり、樹脂成形の必要性もなくなる。さらに、
本考案のインダクターはコイルのリード線が外部
に露出することなく筒体と円形つばの間を通つて
直接外部端子に接続されるので断線の危険がな
い。このように、本考案は従来のチツプインダク
ターの特徴を生かし、欠点を減じたチツプインダ
クターを提供する。以下図面に関連して本考案を
詳しく説明する。第4図ないし第5図は本考案の
好ましい実施例による正四角形チツプインダクタ
ーを示す。第6図は組立前の角形の筒状体を示
し、第7図はつづみ状磁心を筒状体に組込む様子
を示す。本チツプインダクターはフエライト焼結
体等の磁性体から製作されるほぼ正四角形の細長
い筒状体21とその中を貫通した円筒状貫通孔に
嵌合されたつづみ状磁心22とに分かれている。
第5図及び第7図から分るようにつづみ状磁心
22は小径の中心円柱部27とその両端に一体的
に形成された大径の円形つば部28,28とから
構成されたフエライト焼結体等の磁心であり、円
柱部27には巻線24が施こされてコイルを形成
しており、その両末端のリードは円形つば部28
をめぐつてつづみ状磁心の端面23へ導かれてい
る。円形つば部28の両端面23は好ましくは凹
入されていて半田に対する逃げを提供する。端面
23には銀粉末等の導電ペーストが焼付けられて
電極膜29を形成し、その上にリードを曲げつけ
次いで半田(後述)を施したときに確実な電気接
触が行われるようになつている。
第5,6及び7図から分るように、筒状体21
はつづみ状磁心22の長さと同じ長さを有し、つ
づみ状磁心の円形つば部28,28の外径よりも
少し大きい直径の円筒状貫通孔30を有する。円
筒状貫通孔30の直径とつづみ状磁心22の円形
つば部28の直径との間にはそれらの間の隙間を
通して巻線24のリードを外へ引出すことができ
る程度の寸法差を与えてある。別法として円形つ
ば部28の直径は貫通孔30の直径に接近させ円
形つば部の外周に軸線方向の溝を形成してそこに
リードを通してもよい。しかしこの場合でも円形
つば部28の外周と貫通孔30の内面との間には
空隙ができ十分な磁気抵抗が生じる。筒状体21
は断面がほぼ正四角形であり、また筒状体21の
両端面及び四つの側面31の両端面に近い縁部の
一定幅の部分には銀粉等の導電ペーストが焼付け
られて外部端子用の電極膜25を形成している。
上記の各部構成を有するチツプインダクターの
組立ては次のように行う、先ずつづみ状磁心22
の小径円柱部27に必要な回数だけ巻線24を施
してコイルとし、その両端リードを円形つば部2
8の周り、次いで電極膜29の形成された端面2
3へと曲げつける。円柱部27は中心軸線に関し
て回転対称であるから、巻線は円形つば部28の
外径で規定される円筒面まで一杯になるまで巻く
ことができ、従つてインダクタンス値の選択の範
囲が広くなる。第7図に示したようにこのように
形成した磁心を電極膜25が形成されている四角
形筒状体21の貫通孔30へ挿入嵌合させる。こ
のとき円形つば部28,28と貫通孔30との間
には十分な隙間があるから、巻線24のリード端
はこの隙間を通る。次いで半田26によりリード
端を端面23へ固着させる。同時に半田は磁心2
2と筒状体21とを結合するように施す。電極膜
と半田は外部端子電極の役目をする。なお円形つ
ば部28,28の直径を貫通孔30の寸法に近づ
け、その代りに円形つば部28,28の外周に軸
線方向の溝を形成してリードをそれらに通したつ
づみ状磁心を用いても良いことはすでに述べた。
第4〜5図は完成したチツプインダクターを示
す。
以上の構成であるから、本考案のチツプインダ
クターは次の利点を有する。先ず巻線を施す空間
が円対称であるため広範囲に巻数を変えることが
でき、従つて同一寸法及び形状を保ちつつインダ
クタンスを広範囲に変えることができ、大きな値
も可能である。また、組立てに際してはつづみ状
磁心を筒状体へ挿入するから、巻線リードがこれ
らの間に保持され、十分に保護されるだけでな
く、絶縁樹脂の注入などの処理が不要となる。次
に、本考案のチツプインダクターのQは第2図に
示した従来の角形チツプインダクターに比して大
きくなることが分つた。これは次のように説明で
きる。本考案の場合には磁束はつづみ状磁心22
の円柱部27、次いで一方の円形つば部28、こ
の円形つば部と筒状体21の隙間、次いで筒状体
21に磁束が通り、反対側の隙間からもう一方の
円形つば部28へ入り、円柱部27へと閉磁路を
形成する。このため、両端面の外部端子電極には
磁束があまり漏れず、そのため渦電流の発生が小
さい。しかし、一方では円形つば部28と貫通孔
30とは一体焼結ではなくて嵌合関係にあるから
必ず小さい隙間が生じ、このため磁気抵抗が生じ
る。従つて磁心の飽和が防止されて直線性が改善
される。第2図に示した従来のインダクターは両
端面に磁束が漏れて両端面の外部端子電極に大き
い渦電流を生じる。また第2図のインダクターで
は側面の両端部にまで外部端子電極が延びている
ので、この傾向はさらに大きくなる。第8図は
0.06mφの巻線を56回施して30μHとした本考案
のインダクターaと、第2図のインダクターから
外部端子電極をすべて除去したインダクターb
と、第2図に示したインダクターcのQ−f特性
を示す。明らかに本考案のインダクターは高く且
つ変動の小さいQを有するが、第2図のインダク
ターcは外部端子電極による渦電流のために小さ
いQしか持たない。また、本考案のインダクター
は磁心の円形つば部28と貫通孔30の内面との
間に微小な隙間を有するので第1図の従来例に比
して磁気抵抗が高く飽和し難く、直流重畳特性が
改善される。さらにリードの外部への露出がない
ので第3図の従来例に比してコイル端が断線する
おそれがない。
以上のように、本考案はすぐれたチツプインダ
クターを提供することができた。本考案の範囲内
で多くの変形例が可能なことは明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のチツプインダクターを示し、A
は断面図、Bは斜視図、第2図は従来の他のチツ
プインダクターを示し、Aは斜視図、Bは断面
図、Cは端面図、第3図は従来の他のチツプイン
ダクターを示し、Aは斜視図、Bは断面図、Cは
端面図、第4図は本考案のチツプインダクターの
斜視図、第5図は同部分断面図、第6図は本考案
のチツプインダクターの筒状体の斜視図、第7図
は本考案のつづみ状磁心を筒状体に組込む様子を
示す斜視図、及び第8図は本考案のチツプインダ
クターのQ特性を第2図に示した従来のチツプイ
ンダクターのQ特性と比較したグラフである。図
中主な部分は次の通りである。 21……四角形筒状体、22……つづみ形磁
心、24……巻線、25……電極。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 円筒状貫通孔と四角柱状の外形とを有する磁性
    筒状体に、両端部に前記貫通孔に嵌合しうる円形
    つば部を有するつづみ状磁心に巻線を施して成る
    コイルを嵌合させ、巻線の両端リードを前記円形
    つば部と前記貫通孔の間の隙間を通して前記円形
    つば部の両端面に引出して前記円形つば部及び前
    記筒状体の端面に形成した外部端子に接続したこ
    とを特徴とするチツプインダクター。
JP16341880U 1980-11-17 1980-11-17 Expired JPS629689Y2 (ja)

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JP16341880U JPS629689Y2 (ja) 1980-11-17 1980-11-17

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JP16341880U JPS629689Y2 (ja) 1980-11-17 1980-11-17

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JPS5787507U JPS5787507U (ja) 1982-05-29
JPS629689Y2 true JPS629689Y2 (ja) 1987-03-06

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JPH0512975Y2 (ja) * 1986-07-11 1993-04-06

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JPS5787507U (ja) 1982-05-29

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