JPH0124897Y2 - - Google Patents

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JPH0124897Y2
JPH0124897Y2 JP1982180654U JP18065482U JPH0124897Y2 JP H0124897 Y2 JPH0124897 Y2 JP H0124897Y2 JP 1982180654 U JP1982180654 U JP 1982180654U JP 18065482 U JP18065482 U JP 18065482U JP H0124897 Y2 JPH0124897 Y2 JP H0124897Y2
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JP
Japan
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coil
winding
coil element
wire
elements
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JP1982180654U
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JPS5987115U (ja
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  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電気回路においてインダクタンスを
呈するコイルに関するものである。
この種のコイルは、通常巻線作業に際して融通
性があるために断面円形の電線を用いて多層巻し
たり、浮遊容量を減らすためにハネカム巻或はバ
ンク巻等により形成している。ところが特に電線
が多層に巻回される場合、電線の巻線方向が軸方
向に対し傾斜するだけでなく巻線間の空隙を無く
すことができず、バンク巻により空隙をかなり減
少させ得るとしても巻線断面が三角形になり、ス
ペースフアクタ上いずれも問題があつた。
よつて、本考案はより高耐電圧特性を備えて小
型化可能なコイルを提供することを目的とする。
次に本考案の実施例を図を基に説明する。
第1図によるコイル1は、断面方形の電線2
(第2図)が同一平面上で渦巻状に密着して50回
巻回されることにより形成されたコイル素子3が
同軸状に巻回方向を交互にするように22個積層さ
れ、各コイル素子31,32…322が内側及び外側
巻回端を絶縁性を考慮して巻回軸方向に揃わない
位置でそれぞれ隣りのものと半田付けされ全体と
して直列接続されることにより形成されている。
そして前記の電線2は、厚さ0.5mm、幅1.2mmの平
角電線であり、軽量化のためにアルミニウムの芯
線に銅メツキを施して半田付け可能にされ、さら
にエナメルにより絶縁被覆されている。
このようなコイル1の構造をより明確にするた
めに、その巻線方法を説明する。先ず、後の半田
付けのために中心空洞を残して内側から外側へ電
線2を巻回することにより、同一仕様のコイル素
子3を複数個製作する。次に、電流の通流により
発生する磁界の方向が一致するように一方を反
転、即ち巻回方向を逆にさせて重ねたコイル素子
対31,32:33,34…321,322(第3図a,
b)を形成させ、内側の巻回端4を互に予め半田
付けしておく。そして最初のコイル素子対31
2の上へ次のコイル素子対33,34を、最初の
内側の巻回端41,42の半田付けによる接続位置
12と接続位置534が所定間隔だけずれるよう
に積層させ、2番目のコイル素子32と3番目の
コイル素子33との外側の巻回端62,63の半田
付けを行う。さらに、次のコイル素子対35,36
をその内側の接続位置556が前のもの534から
同様に所定間隔だけずれるように積層させ、4番
目のコイル素子34及び5番目のコイル素子35
外側の巻回端64,65を最初の接続位置723
ら所定間隔だけずれた接続位置734で互に半田
付けする。以下、同様にしてコイル素子対37
8…321,322を内側の接続位置578…521,5
22が互にずれるように順に積層させ、その都度そ
れぞれの外側の巻回端67…621を隣りのものと
接続位置767…72021が互にずれるように半田
付けを行う。このようにして、最初のコイル素子
1の外側の巻回端61及び最後のコイル素子322
の外側の巻回端622を端子とするコイル1が形成
され、最終的にはコイル1の全体及び端子61
22を固定する。
この実施例によるコイル1は、インダクタンス
が約30mH、端子61,622間の静的な浮遊容量が
約50pF、コイル抵抗が約10Ωとなり、電線2が積
層及び巻回方向に空隙無しで密着して巻回される
ために所定のインダクタンスに対する占有体積が
小さくなり、これによりコイル抵抗及び浮遊容量
も小さくなつた。さらに、動的な静電容量につい
ても巻線方法が多層バンク巻に類似しているため
に小さくでき、また多層バンク巻に較べて簡単な
巻線方法で小型にできる。電線2の相互間のクー
ロン力による巻線の崩れる恐れも、コイル素子自
体が同一面上で渦巻状に密巻されているため少く
なる。この実施例によるコイル1を第4図に示す
如くコンデンサ9に蓄積されたエネルギを最大電
流100A程度で瞬間的に人体を介して放電させる
デフイブリレータ(心細動除去装置)10に用い
た場合、第5図に示す如く浮遊容量に起因する立
上り時の振動もほとんど無く、かつ急峻な立上り
を緩和した理想的な通電波形が得られ、抵抗損失
も小さくなる。
ちなみに、同一電線を用いて同一インダクタン
ス値を得るために、形状がコイル1とほぼ相似形
になるように従来の多層巻(巻数:1200回、層
数:55層)によりコイルを形成した場合、巻回に
際して巻回方向がボビンに沿つて傾斜し、各層ご
とに電線を下方から上方へ戻して次の層を積層さ
せつつ巻回する必要があり、巻線作業自体が複雑
になるだけでなく、静的な浮遊容量も約80pFに
増え、対応してコイル抵抗も約12Ωになつた。
尚、本考案は前述の実施例に限らず、種々の巻
数及び層数にすることができ、電線についても断
面正方形或は絶縁被覆された銅線等の他種のもの
も使用可能である。また、場合によつては積層す
る各コイル素子の巻回方向を全て同一にし、内側
の巻回端を例えば中心空洞を通して外部へ導出
し、それぞれ隣りの外側の巻回端と順に接続位置
をずらして半田付けすることにより、外側のみで
コイル素子の直列接続を行うことも考えられる。
中心空洞にはコアを挿入することもできる。
以上、本考案により方形電線を渦巻状に巻回し
た複数個のコイル素子を巻回軸に対して同軸状に
積層してインダクタンスが増加するように直列接
続することにより、簡単な巻線方法にも拘わらず
所定の電線を用いた所定のインダクタンスに対す
る占有面積が小さくでき、コイル抵抗、静的な浮
遊容量及び重量も低減される。また、電線を傾斜
して巻回すること無く単純に密着して巻回し、単
に積層するだけあるためにインダクタンスのバラ
ツキも少くなり、前述の理由により動的な静電容
量も小さく、クーロン力による巻線の崩れも回避
できるようになる。各コイル素子が巻回軸方向に
対して斜めに順に間隔を置いてずらしつつ直列接
続されることにより、接続個所の放電し易いい突
起部分の距離が長くなるために、耐電圧特性が向
上し、特に高電圧用コイルとして有利になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるコイルの斜視図、第2図
はそのコイルに用いる電線の部分斜視図、第3図
はそのコイルの各コイル素子の巻回方向及び電流
の通流方向、第4図はそのコイルの応用例及び第
5図は第4図による装置におけるそのコイルに対
する通電波形を示す。 1……コイル、2……断面方形の電線、3……
コイル素子、4……内側の巻回端、5……内側の
接続位置、6……外側の巻回端、7……外側の接
続位置、10……デフイブリレータ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 絶縁被覆された断面方形の電線を同一面上で渦
    巻状に巻回することにより形成されたコイル素子
    を複数個同軸状に積層し、これらの各コイル素子
    を接続位置が巻回軸方向に対して斜めになるよう
    に順に間隔を置いてずらしつつ直列接続したこと
    を特徴とするコイル。
JP18065482U 1982-12-01 1982-12-01 コイル Granted JPS5987115U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18065482U JPS5987115U (ja) 1982-12-01 1982-12-01 コイル

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JP18065482U JPS5987115U (ja) 1982-12-01 1982-12-01 コイル

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Publication Number Publication Date
JPS5987115U JPS5987115U (ja) 1984-06-13
JPH0124897Y2 true JPH0124897Y2 (ja) 1989-07-27

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ID=30391652

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JP18065482U Granted JPS5987115U (ja) 1982-12-01 1982-12-01 コイル

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US8884178B2 (en) * 2010-10-20 2014-11-11 Lam Research Corporation Methods and apparatus for igniting and sustaining plasma

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JPS55122308U (ja) * 1979-02-23 1980-08-30

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JPS5987115U (ja) 1984-06-13

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