JPH05326309A - 電子機器に使用されるコイル装置の製造方法 - Google Patents
電子機器に使用されるコイル装置の製造方法Info
- Publication number
- JPH05326309A JPH05326309A JP12370492A JP12370492A JPH05326309A JP H05326309 A JPH05326309 A JP H05326309A JP 12370492 A JP12370492 A JP 12370492A JP 12370492 A JP12370492 A JP 12370492A JP H05326309 A JPH05326309 A JP H05326309A
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- JP
- Japan
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- winding
- coil
- coil device
- conductor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】導体断面積を大きくして大電流に対処でき、し
かも小形化、薄形化を図る。 【構成】つづみ形コイルばね形状の巻線を圧縮し接着固
定する。そして接着固定された巻線を絶縁カバー内に収
納して巻線組立を形成する。こうして形成された2個の
巻線組立11,12を互いに端子部11a,12aが反
対側に突出するように重ね合わせ、その両面に1対の薄
型のフェライトコア13,14を張合わせてコイル装置
を形成する。
かも小形化、薄形化を図る。 【構成】つづみ形コイルばね形状の巻線を圧縮し接着固
定する。そして接着固定された巻線を絶縁カバー内に収
納して巻線組立を形成する。こうして形成された2個の
巻線組立11,12を互いに端子部11a,12aが反
対側に突出するように重ね合わせ、その両面に1対の薄
型のフェライトコア13,14を張合わせてコイル装置
を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばノイズフィルタ
に使用されるコモンモードチョークコイル等の電子機器
に使用されるコイル装置の製造方法に関する。
に使用されるコモンモードチョークコイル等の電子機器
に使用されるコイル装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばノイズフィルタは図9に示すよう
に、コイルL1 とコイルL2 によって構成されるコモン
モードチョークコイル1と、コンデンサC1 ,C2 によ
り構成されている。コイルL1 とL2 は互いに逆向きの
電流が流れるように巻線が施され、さらにコンデンサC
1 ,C2 はコイルL1 ,L2 の導線a,bとc,dとの
間に直列に配置され、コンデンサC1 とC2 の接続点は
接地ラインEを介して接地されている。
に、コイルL1 とコイルL2 によって構成されるコモン
モードチョークコイル1と、コンデンサC1 ,C2 によ
り構成されている。コイルL1 とL2 は互いに逆向きの
電流が流れるように巻線が施され、さらにコンデンサC
1 ,C2 はコイルL1 ,L2 の導線a,bとc,dとの
間に直列に配置され、コンデンサC1 とC2 の接続点は
接地ラインEを介して接地されている。
【0003】このようなノイズフィルタに使用されるコ
モンモードチョークコイル1としては例えば実公平2−
27533号公報に記載されたものが知られている。こ
れは図10に示すように、中央に貫通孔71を有する円
形の絶縁板7の表裏両面に1対のうず巻状導線8aと8
b及び8′aと8′bとが、その中心側端部において絶
縁板7を貫通している導電部9a,9bにより接続され
ている。
モンモードチョークコイル1としては例えば実公平2−
27533号公報に記載されたものが知られている。こ
れは図10に示すように、中央に貫通孔71を有する円
形の絶縁板7の表裏両面に1対のうず巻状導線8aと8
b及び8′aと8′bとが、その中心側端部において絶
縁板7を貫通している導電部9a,9bにより接続され
ている。
【0004】そして導線8aの外側の端部を図9の端子
aに、裏面側の導線8′aの外側の端部を端子bにそれ
ぞれ接続し、導線8bの外側の端部を端子cに、裏面側
の導線8′bの外側の端部を端子dにそれぞれ接続する
ことにより、各導線に電流が流れるときに生ずる磁束が
互いに打消し合うことになる。
aに、裏面側の導線8′aの外側の端部を端子bにそれ
ぞれ接続し、導線8bの外側の端部を端子cに、裏面側
の導線8′bの外側の端部を端子dにそれぞれ接続する
ことにより、各導線に電流が流れるときに生ずる磁束が
互いに打消し合うことになる。
【0005】このコイルは、絶縁板7の一面に厚さ35
〜50μmの銅箔を接着させホトエッチング加工により
うず巻状の導線8a及び8bを形成する。導線部9a及
び9bは絶縁板7を貫通する孔に半田を埋めて導線8a
と8′a及び8bと8′bとを直列接続して導通状態と
する。
〜50μmの銅箔を接着させホトエッチング加工により
うず巻状の導線8a及び8bを形成する。導線部9a及
び9bは絶縁板7を貫通する孔に半田を埋めて導線8a
と8′a及び8bと8′bとを直列接続して導通状態と
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のコモ
ンモードチョークコイル1では、絶縁板7の上に銅箔を
接着させてエッチング加工でうず巻状のコイルを製造す
るので、導体断面積が小さく、このため大きな電流を流
すことができない問題があった。
ンモードチョークコイル1では、絶縁板7の上に銅箔を
接着させてエッチング加工でうず巻状のコイルを製造す
るので、導体断面積が小さく、このため大きな電流を流
すことができない問題があった。
【0007】そこで本発明は、導体断面積が大きく、こ
のため比較的大電流を流すことができ、しかも小形化、
薄形化が実現できる電子機器に使用されるコイル装置の
製造方法を提供しようとするものである。
のため比較的大電流を流すことができ、しかも小形化、
薄形化が実現できる電子機器に使用されるコイル装置の
製造方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段と作用】本発明は、1対の
つづみ形コイルばね形状の巻線を圧縮固着し、それぞれ
外側をフィルム絶縁して2個の巻線組立を形成し、その
各巻線組立にフェライトコアを装着してコイル装置を製
造することにある。
つづみ形コイルばね形状の巻線を圧縮固着し、それぞれ
外側をフィルム絶縁して2個の巻線組立を形成し、その
各巻線組立にフェライトコアを装着してコイル装置を製
造することにある。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
明する。
【0010】図1に示すように2個の巻線組立11,1
2を互いに端子部11a,12aが反対側に突出するよ
うに重ね合わせ、その両面に1対の薄型のフェライトコ
ア13,14を張合わせてコイル装置を形成している。
2を互いに端子部11a,12aが反対側に突出するよ
うに重ね合わせ、その両面に1対の薄型のフェライトコ
ア13,14を張合わせてコイル装置を形成している。
【0011】このコイル装置の製造は、図2及び図3に
示すようなつづみ形コイルばね形状の巻線15を図4に
示すように圧縮し接着固定する。つづみ形コイルばね形
状の巻線15は、ばね製作用のコイリングマシンにより
容易に製作することができる。また接着固定するには例
えば粘着電線を使用し、加圧加熱を行えばよい。
示すようなつづみ形コイルばね形状の巻線15を図4に
示すように圧縮し接着固定する。つづみ形コイルばね形
状の巻線15は、ばね製作用のコイリングマシンにより
容易に製作することができる。また接着固定するには例
えば粘着電線を使用し、加圧加熱を行えばよい。
【0012】そして接着固定された巻線15を、ポリエ
ステルフィルムを真空成型して製作された図5に示す絶
縁カバー16a,16b内に収納して巻線組立を形成す
る。前記絶縁カバー16a,16bには中央部に前記フ
ェライトコア13,14の中央脚を挿入する孔16cが
設けられ、また短辺側の一側部に巻線15の端子部15
aを引出すための溝16dが設けられている。
ステルフィルムを真空成型して製作された図5に示す絶
縁カバー16a,16b内に収納して巻線組立を形成す
る。前記絶縁カバー16a,16bには中央部に前記フ
ェライトコア13,14の中央脚を挿入する孔16cが
設けられ、また短辺側の一側部に巻線15の端子部15
aを引出すための溝16dが設けられている。
【0013】このようにして先ず図6に示すような2個
の巻線組立11,12を製造する。そしてこの各巻線組
立11,12をその端子部11a,12aが互いに反対
側に突出するように重ね合わせ、その両面にフェライト
コア13,14を張合わせる。前記フェライトコア1
3,14は中央部に中央脚13a,14aを形成すると
ともにその中央脚13a,14aの両側に側脚13b,
13c,14b,14cを間に溝13d,13e,14
d,14eを介して形成された薄形形状のもので、前記
溝13d,13e,14d,14e内に巻線組立11,
12の長辺部が丁度収納されるようになる。
の巻線組立11,12を製造する。そしてこの各巻線組
立11,12をその端子部11a,12aが互いに反対
側に突出するように重ね合わせ、その両面にフェライト
コア13,14を張合わせる。前記フェライトコア1
3,14は中央部に中央脚13a,14aを形成すると
ともにその中央脚13a,14aの両側に側脚13b,
13c,14b,14cを間に溝13d,13e,14
d,14eを介して形成された薄形形状のもので、前記
溝13d,13e,14d,14e内に巻線組立11,
12の長辺部が丁度収納されるようになる。
【0014】こうして図1に示すコイル装置が製造され
ることになる。
ることになる。
【0015】このようにコイルを巻線15により形成し
ているので、導体断面積が大きく、比較的大電流を流す
ことができる。また巻線組立11,12はつづみ形コイ
ルばね形状の巻線15を圧縮して接着固定し、その外側
をポリエステルフィルムの絶縁カバー16a,16bで
被覆するようになっているので、きわめて薄形となる。
そしてその各巻線組立11,12を重ね合わせた両側に
薄形のフェライトコア13,14を張合わせでいるの
で、全体としても薄形となり、小形化できる。
ているので、導体断面積が大きく、比較的大電流を流す
ことができる。また巻線組立11,12はつづみ形コイ
ルばね形状の巻線15を圧縮して接着固定し、その外側
をポリエステルフィルムの絶縁カバー16a,16bで
被覆するようになっているので、きわめて薄形となる。
そしてその各巻線組立11,12を重ね合わせた両側に
薄形のフェライトコア13,14を張合わせでいるの
で、全体としても薄形となり、小形化できる。
【0016】なお、フェライトコア13,14としてつ
ぼ形のものを使用すればさらに厚さを薄くすることもで
きる。
ぼ形のものを使用すればさらに厚さを薄くすることもで
きる。
【0017】また巻線として図7及び図8に示すような
平角形状の巻線17を使用すればコイルの巻数を容易に
増加させることができる。またこのような平角形状のも
のを使用すれば占積率も良好となる。
平角形状の巻線17を使用すればコイルの巻数を容易に
増加させることができる。またこのような平角形状のも
のを使用すれば占積率も良好となる。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、導
体断面積が大きく、このため比較的大電流を流すことが
でき、しかも小形化、薄形化が実現できる電子機器に使
用されるコイル装置の製造方法を提供できるものであ
る。
体断面積が大きく、このため比較的大電流を流すことが
でき、しかも小形化、薄形化が実現できる電子機器に使
用されるコイル装置の製造方法を提供できるものであ
る。
【図1】本発明の一実施例を示すコイル装置の外観斜視
図。
図。
【図2】同実施例における巻線の構成を示す斜視図。
【図3】図2のA−A線に沿った断面図。
【図4】同実施例における圧縮固着した状態の巻線の構
成を示す断面図。
成を示す断面図。
【図5】同実施例における絶縁カバーの構成を示す分解
斜視図。
斜視図。
【図6】同実施例におけるコイル装置の分解斜視図。
【図7】本発明の他の実施例における巻線の構成を示す
斜視図。
斜視図。
【図8】図7のB−B線に沿った断面図。
【図9】ノイズフィルタの回路構成図。
【図10】従来例を示す構成図。
11,12…巻線組立、13,14…フェライトコア、
15…巻線、16a,16b…絶縁カバー。
15…巻線、16a,16b…絶縁カバー。
Claims (1)
- 【請求項1】 1対のつづみ形コイルばね形状の巻線を
圧縮固着し、それぞれ外側をフィルム絶縁して2個の巻
線組立を形成し、その各巻線組立にフェライトコアを装
着してコイル装置を製造することを特徴とする電子機器
に使用されるコイル装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12370492A JPH05326309A (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 電子機器に使用されるコイル装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12370492A JPH05326309A (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 電子機器に使用されるコイル装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05326309A true JPH05326309A (ja) | 1993-12-10 |
Family
ID=14867286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12370492A Pending JPH05326309A (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 電子機器に使用されるコイル装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05326309A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010040809A (ja) * | 2008-08-06 | 2010-02-18 | Hitachi Medical Corp | 高電圧変圧器及びこれを用いたインバータ式x線高電圧装置 |
JP2010050153A (ja) * | 2008-08-19 | 2010-03-04 | Tdk Corp | コイル部品 |
-
1992
- 1992-05-15 JP JP12370492A patent/JPH05326309A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010040809A (ja) * | 2008-08-06 | 2010-02-18 | Hitachi Medical Corp | 高電圧変圧器及びこれを用いたインバータ式x線高電圧装置 |
JP2010050153A (ja) * | 2008-08-19 | 2010-03-04 | Tdk Corp | コイル部品 |
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