JP3476230B2 - 大電流用チョークコイル及びそれを用いた箱形ノイズフィルタ - Google Patents

大電流用チョークコイル及びそれを用いた箱形ノイズフィルタ

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    • H01—ELECTRIC ELEMENTS
    • H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00—Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/04—Fixed inductances of the signal type  with magnetic core
    • H01F17/045—Fixed inductances of the signal type  with magnetic core with core of cylindric geometry and coil wound along its longitudinal axis, i.e. rod or drum core
    • H01F2017/046—Fixed inductances of the signal type  with magnetic core with core of cylindric geometry and coil wound along its longitudinal axis, i.e. rod or drum core helical coil made of flat wire, e.g. with smaller extension of wire cross section in the direction of the longitudinal axis

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、平角電線を用いためが
ね形巻線と分割形閉磁路のＵＵ形コアを組み合わせた大
電流用チョークコイル、及び大電流用チョークコイルを
箱形金属容器に収納した大電流用の箱形ノイズフィルタ
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の大電流用チョークコイルは、断面
が円形の直径の太い電線をトロイダルコア等の閉磁路コ
アに直に人手で巻き回すか、電気絶縁材からなる巻枠に
線断面が円形の電線、又は断面が直方形をした平角電線
を巻き付けてから、ＵＵ形コア、ＵＩ形コア、ＥＥ形コ
ア、ＥＩ形コア等の分割型閉磁路コアを組み付けて作ら
れ、固定用金具を用いるか、方形基台に載せるかして所
要箇所に固定されていた。
【０００３】太い電線を用いた巻線は人手により密に重
ね巻きすることが難しく、巻線材を用いて巻枠に電線を
密に重ね巻きした場合も、機械的に強い巻枠を用いなけ
ればならないので、巻回上がりの寸法が大きく、巻線の
占積率も低いので、従来の大電流用チョークコイルは大
型であった。
【０００４】大電流用チョークコイルを小型化するため
に、図４に示すめがね形巻線７を用いるとよい。めがね
形巻線７は自動装置で作ることができ、平角電線を縦に
して筒形に単層に巻き回すことにより、断面形状が円形
の太い電線の重ね巻きと比べると、電線占有率が７０％
台から９０％台に向上し、連続した巻回方向で２個の筒
形の巻線７１，７２の巻線方向を接続端で８の字形に巻
き替えて、同じ巻回数を巻回し、電線に電流が流れた時
に、二つの巻線が作る磁界が互いに強め合い閉磁路にな
るように巻き回してめがね形巻線にする。めがね形巻線
は、ＵＵ形コアを２つの巻線に組み込みチョークコイル
にした時の磁気結合度が高い等の特長を有している。
【０００５】このめがね形巻線７を用いた大電流用チョ
ークコイルは、従来、図５に分解斜視図で示す構造であ
った。図５の大電流用チョークコイルは、雑音防止用の
三相コモンモードチョークコイルであり、めがね形巻線
７の中央孔に対応する２個の透孔のあるめがね形絶縁仕
切板９の４個の間に、３個のめがね形巻線７を巻線方向
を同一方向に揃え、順にめがね形絶縁仕切り板９を挟ん
で同心に並べ、中央孔と透孔との連通孔に絶縁円筒１０
をそれぞれ挿通して、絶縁円筒１０の両側からＵＵ形コ
ア８の磁脚を挿入して突き合わせてインダクタ本体を形
成し、インダクタ本体を方形基台２ａの方形に形成した
中央凹部２６に載置した構造であった。
【０００６】めがね形巻線７とＵＵ形コア８を組み合わ
せたインダクタ本体を、方形基台２ａの中央凹部２６に
めがね形絶縁仕切板９の下部を入れて方形基台２ａに載
せ、方形基台２ａの両側の段部２３にコ字形コア固定金
具３ａの下方自由端を嵌め込み、上方自由端をＵＵ形コ
ア８の基部８２の上部に当接させ、コ字形コア固定金具
８を段部２３の中央壁面のねじ穴２４にコ字形コア固定
金具の通し孔３３を合せ、ねじ止めしてＵＵ形コア８を
突合せ状態にすると同時に、インダクタ本体を方形基台
２ａに固定していた。
【０００７】従来の大電流用の箱形ノイズフィルタは、
トロイダルコアに太い断面円形の電線を手作業で巻き回
したチョークコイルを対向側壁に外部接続端子を設けた
箱形金属容器に収納して、チョークコイルと外部接続端
子とを絶縁被覆電線、又は導電板で接続していた。手作
業によるトロイダルコイルを用いたチョークコイルは能
率よく作れないので、電流容量の大きなチョークコイル
を必要とする箱形ノイズフィルタでは、平角電線を機械
巻きしためがね形巻線とＵＵ形コア等の分割型閉磁路コ
アを組み合せ方形基台上に固定したチョークコイルを使
用していた。
【０００８】又、従来の平角電線を厚さ方向に積層して
厚さ方向と直交する幅方向が中心を向く筒形に巻き回し
た巻線は、平角線の断面は図９に示すように、正方形、
又は長方形になっているため、幅方向の面を巻回する面
に曲率半径の小さい筒形の巻線を形成する時は、図１０
に巻線の片半分の断面を示すが、筒形に巻き回された巻
線は、巻線内径側１６ａから巻線外径側１６ｂ方向に圧
縮されるため、巻線内径側１６ａが厚くなってしまい、
筒状に巻線を巻回した場合、隣合った平角電線の間は巻
線外径側１６ｂの間には隙間１７ができてしまうが、巻
線内径側１６ａでは厚みを増した分が密着し、内径側の
厚みを増した分の厚さはその分が厚さ方向に積層される
ため巻線全体の幅を大きくしてしまうという欠点があっ
た。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】平角電線のめがね形巻
線を用いた上述の従来の大電流用チョークコイルは、中
央に方形凹部を設けた方形基台の方形凹部に、インダク
タ本体のめがね形絶縁仕切板の下部を嵌め込み、ＵＵ形
コアの両側の基部をコ字形コア固定金具のねじ止めによ
って固定しているので、インダクタ本体を方形基台に正
確に位置決めすることが困難で、位置決めの組立時に余
分の工数を必要とする欠点と、コアを突き合わせる強さ
を一定にできず、電気特性のばらつきが大きい欠点とが
あった。
【００１０】又、箱形ノイズフィルタでは、トロイダル
コアを用いたチョークコイル、及び平角電線の巻線を用
いたチョークコイルもともに、箱形金属容器に設けた外
部接続端子との接続には、絶縁被覆電線又は導電板を使
う構成であり、接続作業に熟練者により多くの工数を必
要とし、箱形ノイズフィルタの組立費が高価になるとい
う欠点があった。
【００１１】平角電線の幅方向の面を巻回して筒状に巻
き回した巻線の中心に向けて、幅広の平角電線を小さい
曲率半径で曲げた際に、巻線内径側の厚みが増すのを避
け、巻線内径側の厚さが増すことのない筒形の巻線を形
成する。
【００１２】
【課題を解決するための手段】平角電線により形成され
ためがね形巻線と、めがね形巻線間を絶縁するめがね形
絶縁仕切板と、めがね形巻線の内径内を絶縁する絶縁円
筒と、ＵＵ形コアとを組み込んだインダクタ本体を、め
がね形絶縁仕切板及びめがね形巻線に対応して絶縁基台
上に細長凹部と円弧凹部とを設けて重量のあるめがね形
巻線を正確に強固に絶縁基台上に固定するとともに、一
対のコ字形コア固定用金具、又はばね板によりＵＵ形コ
アの両側基部を押さえてインダクタ本体を絶縁基台上に
固定する。絶縁基台上にめがね形絶縁仕切板を細長凹部
に、及びめがね形巻線を円弧凹部に嵌め入れるととも
に、ＵＵ形コアをコ字形コア固定金具、又はばね板によ
りＵＵ形コアの基部を押圧し装着して、本発明の大電流
用チョークコイルとする。
【００１３】平角電線の巻線を、電線を縦にして筒形に
同じ巻回方向に巻き回した２個の巻線からなるめがね形
巻線の電線の両端部を、互いに反対方向に外方に延ばし
て、先端にファストン端子部を形成した構造とし、この
めがね形巻線と分割型閉磁路コアとを組み合わせたチョ
ークコイルを箱形金属容器に収納し、ファストン端子部
を箱形金属容器と絶縁状態にして箱形金属容器の外面に
突出して本発明の箱型ノイズフィルタとする。
【００１４】平角電線の幅方向に平行な面を巻回面にし
て、筒形に巻き回した巻線に使用する平角電線の断面形
状を、巻線を巻回する巻線内径側の厚さを薄くし、巻線
外径側を厚くした外径側辺を底辺とする台形の断面を持
つ平角電線にし、厚さ方向に積層しても巻線外径側の間
に隙間を生ずることがなく、巻線の積層もかさばること
のない筒形の巻線とする。
【００１５】本発明は、平角電線を厚さ方向に積層して
筒形に同じ巻回方向にし折り返しを８の字の形にして巻
き回した２個の巻線に電流が流れた時に、２個の夫々の
筒形の巻線の作る磁界が互いに強め合い閉磁路になるよ
う同一面に巻線を配列し、平角電線の両端部にファスト
ン端子部を形成しためがね形巻線と、該めがね形巻線の
複数個を巻線の巻回方向を同一に配置して、めがね形巻
線の層間を絶縁するめがね形絶縁仕切板と、巻線の内径
内に挿入しコアと巻線とを絶縁する絶縁円筒とにより、
互いに絶縁してＵＵ形コアを組み合わせ形成したインダ
クタ本体と、前記めがね形絶縁仕切板を挿入し組付ける
細長凹部と前記めがね形巻線を位置決めする円弧凹部と
前記インダクタに組み込んだＵＵ形コアの基部を押圧固
定する一対のコ字形金具を取り付ける段部を設けた絶縁
基台と、該絶縁基台上の細長凹部にめがね形絶縁仕切板
を嵌め入れるとともに、円弧凹部にめがね形巻線を嵌合
して、ＵＵ形コアを段部に固定するコ字形コア固定金具
により押圧し、絶縁基台にインダクタ本体を装着し、固
定してなる大電流用チョークコイルである。
【００１６】本発明は、平角電線を厚さ方向に積層して
筒形に同じ方向にし折り返しを８の字の形にして巻き回
した２個の巻線に電流が流れた時に、２個の夫々の筒形
の巻線の作る磁界が互いに強め合い閉磁路を形成するよ
う同一面に巻線を配列し、平角電線の両端部にファスト
ン端子部を形成しためがね形巻線と、該めがね形巻線の
複数個を巻線の巻回方向を同一方向に配置してめがね形
巻線の層間を絶縁するめがね形絶縁仕切板と巻線の内径
内に挿入しコアと巻線とを絶縁する絶縁円筒とにより、
互いに絶縁してＵＵ形コアを組み合せ形成したインダク
タ本体と、前記めがね形絶縁仕切板を挿入し組み付ける
細長凹部と前記めがね形巻線を位置決めする円弧凹部と
前記インダクタに組み込んだＵＵ形コアの基部を押圧固
定する一対のばね板を固定した絶縁基台と、該絶縁基台
の細長凹部にめがね形絶縁仕切板を嵌め入れるととも
に、円弧凹部にめがね形巻線を嵌合して、ＵＵ形コアを
前記ばね板により押圧し、絶縁基台にインダクタ本体を
装着し固定してなる大電流用チョークコイルである。
【００１７】本発明は、平角電線を厚さ方向に積層して
筒形に同じ巻回方向にし折り返しを８の字の形にして巻
き回した２個の巻線に電流が流れた時に、２個の夫々の
筒形の巻線の作る磁界が互いに強め合って閉磁路になる
ように配列し、平角電線の両端部を互いに反対方向に外
方に延ばして先端にファストン端子部を形成しためがね
形巻線の複数個を、巻線の巻回方向を同一に配置して、
めがね形巻線の層間を絶縁するめがね形絶縁仕切板と、
巻線の内径内を絶縁する絶縁円筒とを組み込んだ組み込
み体に、分割型閉磁路コアのＵＵ形コアを組み合わせ、
前記めがね形絶縁仕切板と嵌合する細長凹部とめがね形
巻線を位置決めする円弧凹部とを形成した絶縁基台上
に、前記絶縁基台上の細長凹部にめがね形絶縁仕切板を
嵌合し、円弧凹部にめがね形巻線を設置してコ字形コア
固定金具により固定した大電流用チョークコイルを、前
記ファストン端子部を引き出す対向面に方形切欠きを設
けた箱形金属容器に収納し、貫通孔を有する絶縁板から
なる絶縁端子板を箱形金属容器の前記方形切欠きに挿入
してファストン端子部を前記貫通孔に通し絶縁して箱形
金属容器の外面に突出させ、めがね形巻線の両端の夫々
の端子間及び一方の端子と箱形金属容器との間にコンデ
ンサを接続してなることを特徴とする箱形ノイズフィル
タである。
【００１８】本発明は、平角電線を厚さ方向に積層して
筒形に同じ巻回方向にし折り返しを８の字の形にして巻
き回した２個の巻線に電流が流れた時に、２個の夫々の
筒形の巻線の作る磁界が互いに強め合って閉磁路になる
ように配列し、平角電線の両端部を互いに反対方向に外
方に延ばして先端にファストン端子部を形成しためがね
形巻線の複数個を、巻線の巻回方向を同一に配置して、
めがね形巻線の層間を絶縁するめがね形絶縁仕切板と、
巻線の内径内を絶縁する絶縁円筒とを組み込んだ組み込
み体に、分割型閉磁路コアのＵＵ形コアを組み合わせ、
前記めがね形絶縁仕切板と嵌合する細長凹部とめがね形
巻線を位置決めする円弧凹部を形成した絶縁基台上に、
前記絶縁基台上の細長凹部にめがね形絶縁仕切板を嵌合
し、円弧凹部にめがね形巻線を設置してばね板により固
定した大電流用チョークコイルを、前記ファストン端子
部を引き出す対向面に方形切欠きを設けた箱形金属容器
に収納し、貫通孔を有する絶縁板からなる絶縁端子板を
箱形金属容器の前記方形切欠きに組合せ挿入してファス
トン端子部を前記貫通孔に通し絶縁して箱形金属容器の
外面に突出させ、めがね形巻線の両端の夫々の端子間及
び端子と箱形金属容器との間にコンデンサを接続してな
ることを特徴とする箱形ノイズフィルタである。
【００１９】
【００２０】本発明は、厚さ方向と直交する幅方向の筒
形に巻回する巻線の内径側厚さを、外径側厚さに比べて
薄い断面が台形状の平角電線を、厚さ方向に積層して筒
形に同じ巻回方向にし折り返しを８の字の形にして巻き
回した２個の巻線に電流が流れた時に、２個の夫々の筒
形の巻線の作る磁界が互いに強め合い閉磁路になるよう
同一面に巻線を配列し、平角電線の両端部にファストン
端子部を形成しためがね形巻線と、該めがね形巻線の複
数個を巻線の巻回方向を同一に配置して、めがね形巻線
の層間を絶縁するめがね形絶縁仕切板と、巻線の内径内
に挿入しコアと巻線とを絶縁する絶縁円筒とにより、互
いに絶縁してＵＵ形コアを組み合わせ形成したインダク
タ本体と、前記めがね形絶縁仕切板を挿入し組付ける細
長凹部と前記めがね形巻線を位置決めする円弧凹部と前
記インダクタに組み込んだＵＵ形コアの基部を押圧固定
する一対のコ字形金具を取り付ける段部を設けた絶縁基
台と、該絶縁基台上の細長凹部にめがね形絶縁仕切板を
嵌め入れるとともに、円弧凹部にめがね形巻線を嵌合し
て、ＵＵ形コアを段部に固定するコ字形コア固定金具に
より押圧し、絶縁基台にインダクタ本体を装着し固定し
てなる大電流用チョークコイルである。
【００２１】本発明は、厚さ方向と直交する幅方向の筒
形に巻回する巻線の内径側厚さを、外径側厚さに比べて
薄い断面が台形状の平角電線を、厚さ方向に積層して筒
形に同じ方向にし折り返しを８の字の形にして巻き回し
た２個の巻線に電流が流れた時に、２個の夫々の筒形の
巻線の作る磁界が互いに強め合い閉磁路を形成するよう
同一面に巻線を配列し、平角電線の両端部にファストン
端子部を形成しためがね形巻線と、該めがね形巻線の複
数個を巻線の巻回方向を同一方向に配置してめがね形巻
線の層間を絶縁するめがね形絶縁仕切板と巻線の内径内
に挿入しコアと巻線とを絶縁する絶縁円筒とにより、互
いに絶縁してＵＵ形コアを組み合せ形成したインダクタ
本体と、前記めがね形絶縁仕切板を挿入し組み付ける細
長凹部と前記めがね形巻線を位置決めする円弧凹部と前
記インダクタに組み込んだＵＵ形コアの基部を押圧固定
する一対のばね板を固定した絶縁基台と、該絶縁基台の
細長凹部にめがね形絶縁仕切板を嵌め入れるとともに、
円弧凹部にめがね形巻線を嵌合して、ＵＵ形コアを前記
ばね板により押圧し、絶縁基台にインダクタ本体を装着
し固定してなる大電流用チョークコイルである。
【００２２】本発明は、厚さ方向と直交する幅方向の筒
形に巻回する巻線の内径側厚さを、外径側厚さに比べて
薄い断面が台形状の平角電線を、厚さ方向に積層して筒
形に同じ巻回方向にし折り返しを８の字の形にして巻き
回した２個の巻線に電流が流れた時に、２個の夫々の筒
形の巻線の作る磁界が互いに強め合って閉磁路になるよ
うに配列し、平角電線の両端部を互いに反対方向に外方
に延ばして先端にファストン端子部を形成しためがね形
巻線の複数個を、巻線の巻回方向を同一に配置して、め
がね形巻線の層間を絶縁するめがね形絶縁仕切板と、巻
線の内径内を絶縁する絶縁円筒とを組み込んだ組み込み
体に、分割型閉磁路コアのＵＵ形コアを組み合わせ、前
記めがね形絶縁仕切板と嵌合する細長凹部とめがね形巻
線を位置決めする円弧凹部とを形成した絶縁基台上に、
前記絶縁基台上の細長凹部にめがね形絶縁仕切板を嵌合
し、円弧凹部にめがね形巻線を設置してコ字形コア固定
金具により固定した大電流用チョークコイルを、前記フ
ァストン端子部を引き出す対向面に方形切欠きを設けた
箱形金属容器に収納し、貫通孔を有する絶縁板からなる
絶縁端子板を箱形金属容器の前記方形切欠きに挿入して
ファストン端子部を前記貫通孔に通し絶縁して箱形金属
容器の外面に突出させ、めがね形巻線の両端の夫々の端
子間及び一方の端子と箱形金属容器との間にコンデンサ
を接続してなることを特徴とする箱形ノイズフィルタで
ある。
【００２３】本発明は、厚さ方向と直交する幅方向の筒
形に巻回する巻線の内径側厚さを、外径側厚さに比べて
薄い断面が台形状の平角電線を、厚さ方向に積層して筒
形に同じ巻回方向にし折り返しを８の字の形にして巻き
回した２個の巻線に電流が流れた時に、２個の夫々の筒
形の巻線の作る磁界が互いに強め合って閉磁路になるよ
うに配列し、平角電線の両端部を互いに反対方向に外方
に延ばして先端にファストン端子部を形成しためがね形
巻線の複数個を、巻線の巻回方向を同一に配置して、め
がね形巻線の層間を絶縁するめがね形絶縁仕切板と、巻
線の内径内を絶縁する絶縁円筒とを組み込んだ組み込み
体に、分割型閉磁路コアのＵＵ形コアを組み合わせ、前
記めがね形絶縁仕切板と嵌合する細長凹部とめがね形巻
線を位置決めする円弧凹部を形成した絶縁基台上に、前
記絶縁基台上の細長凹部にめがね形絶縁仕切板を嵌合
し、円弧凹部にめがね形巻線を設置してばね板により固
定した大電流用チョークコイルを、前記ファストン端子
部を引き出す対向面に方形切欠きを設けた箱形金属容器
に収納し、貫通孔を有する絶縁板からなる絶縁端子板を
箱形金属容器の前記方形切欠きに組合せ挿入してファス
トン端子部を前記貫通孔に通し絶縁して箱形金属容器の
外面に突出させ、めがね形巻線の両端の夫々の端子間及
び端子と箱形金属容器との間にコンデンサを接続してな
ることを特徴とする箱形ノイズフィルタである。
【００２４】
【作用】絶縁基台に設けた細長凹部と円弧凹部は、絶縁
仕切板とめがね形巻線を絶縁基台上に位置決めし強固に
固定するとともに、一対のコ字形コア固定金具と板ばね
は、閉磁路コアのＵＵ形コアの基部を一定の強さで突き
合わせて保持するとともに、インダクタ本体を絶縁基台
に固定する。
【００２５】めがね形巻線の端部が直に外部導体に接続
するようめがね形巻線の両端部にファストン端子部を形
成し、ファストン端子部は箱形金属容器とは絶縁端子板
により電気絶縁されて箱形ノイズフィルタの外部接続端
子となる。
【００２６】めがね形巻線を形成する平角電線の断面形
状を筒形の巻線の巻線内径側が巻線外径側に比べて薄
く、断面を台形状に予め形成してあるので、台形の断面
の短い辺を持つ面を巻線の内径側にし、幅方向の厚さの
薄い方を筒状の巻線の内径側になるよう筒形の巻線を成
形することにより、従来の断面が方形、又は直方形の平
角電線を筒形に成形した時の巻線の内径側の余剰な積厚
を防止し、又巻線外径側の電線間の余分な隙間の発生を
防止し、厚さ方向に積層する電線間を隙間なく積層した
大電流用チョークコイル用巻線とする。
【００２７】
【実施例】本発明の実施例を図面を用いて説明する。図
１は、本発明による大電流用チョークコイルの第一の実
施例を示す分解斜視図で、チョークコイル１は三相コモ
ンモードのチョークコイルであり、絶縁基台２に載せて
２個のコ字形コア固定金具３ａで絶縁基台２に固定され
る。チョークコイル１は図４に示すめがね形巻線７を、
図１に示すように、３個同じ巻回方向に並べ、めがね形
巻線の２個にＵＵ形コア８を組合せたものである。
【００２８】めがね形巻線７は、断面矩形（直方形）、
又は台形の平角電線を厚さ方向に積層して、厚さ方向と
直交する幅方向が筒形の巻線の中心を向くようにして円
筒形に巻き回して第一の筒形の巻線（図で左側の巻線）
７１を巻き、所定の巻数を巻回した後、８の字の形状に
右側の筒形の巻線７２に移り、第二の巻線を巻回する。
左右の巻線の巻数は、コモンモードチョークコイルを形
成するときは漏洩インダクタンスと浮遊容量を小さく
し、又インダクタ本体を小形にするため、同じ巻数にす
るか、ノーマル成分を必要とする時は、数ターン以下の
差で巻回する。
【００２９】又、めがね形巻線は、一本の平角電線で作
られためがね形巻線に電流を流した時、隣合う二つの巻
線が作る磁界は、互いに付勢する方向に巻回されてお
り、隣合う二つの巻線にＵＵ形コアを組込む時は、めが
ね形巻線の両端に高いインダクタンスを生ずるように巻
回する。
【００３０】めがね形巻線は機械で巻回でき、めがね形
巻線の両端は同一直線上で平行に、外方反対方向に所要
長さに延ばして、両先端にファストン端子部７３を形成
してある。
【００３１】チョークコイル１の組立ては、めがね形巻
線の巻線の中央孔に対応する２個の透孔のあるめがね形
絶縁仕切板９の４個の間に、めがね形巻線７を同一巻線
方向に並べて１個ずつ挟んで同心に三相では３個並列、
単相では２個並列に並べて、透孔とめがね形巻線７の内
径内の連通孔に絶縁円筒１０をそれぞれ挿通し、絶縁円
筒１０の両側からＵＵ形コア８の磁脚８１を挿入して突
き合わせる。
【００３２】この組立て上がりを絶縁基台２に載せてめ
がね形絶縁仕切板９を絶縁基台２の細長凹部２１に、め
がね形巻線の下部を絶縁基台２の円弧凹部２２に嵌合設
置してから、２個のコ字形コア固定金具３ａを絶縁基台
２の段部２３に嵌め込み、ＵＵ形コア８の基部８２に当
接して、コ字形コア固定金具３ａを通し孔３３を通して
段部２３のねじ穴２４にねじ止めする。ＵＵ形コア８が
閉磁路に保持されてチョークコイル１の組立が完了する
と同時に、チョークコイル１は絶縁基台２に固定され
る。
【００３３】インダクタ本体と絶縁基台との固定が不安
定な場合には、細長凹部２１と円弧凹部２２に接着剤を
少量注入して、めがね形絶縁仕切板９とめがね形巻線７
とを絶縁基台２に確実に固定する。
【００３４】図２は、本発明による大電流用チョークコ
イルの第二の実施例を示す分解斜視図で、チョークコイ
ル１は第一の実施例と同じく、三相コモンモードチョー
クコイルであり、第一の実施例と異なる点は両側の段部
２３にばね板３ｂを固定したことである。ばね板３ｂ
は、ばね性のある垂直な板を中途で絶縁基台２の中央側
に二段に折り曲げて自由端をＵＵ形コア８の基部８２の
外面に対応させた、浅い樋形の挟持片３１を形成したも
のである。挟持片３１は所定の高さにあり、二つの挟持
片の間は自由状態での間隔をＵＵ形コア８の２個を突き
合わせた時の基部８２の外面間距離より、若干小さく設
定してある。従って、めがね形巻線７とめがね形絶縁仕
切板９と組み合わせた絶縁円筒１０に、両側からＵＵ形
コア８の磁脚８１を挿入して突き合わせたインダクタ本
体を、絶縁基台２にめがね形絶縁仕切板９を絶縁基台２
の細長凹部２１に対向させて上方から押圧すると、ＵＵ
形コア８の基部８１がばね板３ｂの上部と摺接し、外方
へばね板３ｂを押し広げて挟持片３１に嵌まり、同時に
めがね形絶縁仕切板９の下部が細長凹部２１に、めがね
形巻線７の下部が円弧凹部２２に嵌合し、絶縁基台２に
固定できる。
【００３５】ばね板３ｂは、図２に示したと異なる形状
でもよく、ＵＵ形コア８を突き合わせると同時に固定で
きる形状であればよい。コ字形固定金具３ａ並びにばね
板３ｂによる固定が不安定な場合には、細長凹部２１、
円弧凹部２２に接着剤を少量注入して、めがね形絶縁仕
切板９とめがね形巻線７を絶縁基台２に固定してインダ
クタ本体の固定を確実にする。
【００３６】図３は、本発明による箱形ノイズフィルタ
の大電流用チョークコイルに、図１に示す大電流用チョ
ークコイルを用いた実施例を分解斜視図で示す。図３の
箱形ノイズフィルタでは、チョークコイル１には、図１
に示す三相コモンモードのチョークコイルを用いた例で
あるが、図２に示すチョークコイルにより、同様に本発
明の箱形ノイズフィルタを構成できる。
【００３７】箱形金属容器４は、上面開口で対向側壁に
設けた方形切欠き５に絶縁端子板６を嵌め込んで、蓋体
２０で開口を塞ぐ構造である。
【００３８】箱形ノイズフィルタの組立は、絶縁基台２
に固定したチョークコイル１のめがね形巻線７のファス
トン端子部７３に、絶縁端子板６の貫通孔６１をそれぞ
れ貫通させる。図３では、片方の絶縁端子板６を貫通状
態で示している。次に、チョークコイル１、絶縁基台
２、絶縁端子板６の組立品を箱形金属容器４に絶縁端子
板６の四周面に設けてある嵌合溝６２を方形切欠き５の
切欠き端部５１と嵌め合わせて収納し、絶縁基台２を箱
形金属容器４の内底に位置決めしてねじ止めする。
【００３９】三相に組まれためがね形巻線の両側に延び
る線間に、端子間コンデンサ１１がめがね形巻線の両側
に夫々３個相間に接続され、及び一方の線と接地側（箱
形金属容器側）との間にも端子接地間コンデンサ１３を
接続してノイズフィルタを構成する。チョークコイル１
が箱形金属容器４に固定されてファストン端子部７３が
絶縁端子板６から外方に所要長突出する。金属の蓋体２
０の鍔２０ａを箱形金属容器４の方形切欠き５の切欠き
端部５１にはめ込み固定した絶縁端子板６の嵌合溝６２
に嵌合し、組み付け、箱形金属容器４と蓋体２０の接合
部を半田付けして終了する。
【００４０】図６は、本発明による筒形の巻線であり、
断面を台形状に形成した平角電線を用い、平角電線の厚
さ方向に積層し巻回した１個の筒形に形成した台形断面
平角電線の巻線１４である。
【００４１】図７は、本発明による台形断面平角電線１
３である。断面が台形断面１３ｃをした台形断面平角電
線を用い、筒形に台形断面平角電線の厚さ方向に積層し
て、筒形の巻線に形成する時、筒形の巻線の内径側辺１
３ａの筒形に巻き込まれる部分は、外径側辺１３ｂに比
べて薄厚にした台形断面平角電線であり、厚さ方向の外
径側辺１３ａを底辺に、外径側辺１３ｂを上辺とした台
形断面１３ｃをした台形断面平角電線である。
【００４２】図８は、本発明による図７に示す台形断面
平角電線を用いて筒形の台形断面平角電線の巻線１４の
片方の断面を示す図である。台形断面平角電線を用い
て、断面の薄厚側を筒形の巻線の内径側にして巻回して
いるので、台形断面平角電線の巻線を積層した厚さ方向
の電線の夫々の断面の積層面はほぼ平行になり、電線間
の隙間１７は、従来の断面が直方形、又は正方形の平角
電線を用いた場合に比べて、小さな値となり、不要な隙
間を小さくでき、巻線の積層寸法に対し、有効な巻線断
面積を大きくできる。
【００４３】なお、台形断面平角電線の内径側辺１３ａ
の長さと外径側辺１３ｂの長さの割合は、筒形の巻線に
した時の内径と外径比とにより決まり、内径と外径比と
の比が大きい巻線程、台形断面平角電線を用いる効果は
大きくなる。
【００４４】又、本発明の台形断面平角電線を、図４に
示すめがね形巻線７に適用する時は、筒形の巻線の外径
側の電線間の隙間が小さいめがね形巻線を形成すること
ができ、本発明の台形断面平角電線を用いためがね形巻
線とすることにより、図１、図２に示す３個同相に組込
んだ三相の大電流用コモンモードチョークコイル、又は
２個のめがね形巻線を同相に組込んだ単相の大電流用コ
モンモードチョークコイル、又は２個のめがね形巻線を
逆相に組込んで、ＵＵ形の金属磁性圧粉磁芯を組込んだ
大電流用ノーマルチョークコイル等を形成でき、又これ
らの大電流用コモンモードチョークコイル、大電流用ノ
ーマルチョークコイルとコンデンサとを組合わせて、図
３に示す箱形ノイズフィルタによる各種類のノイズフィ
ルタを構成できる。
【００４５】
【発明の効果】１．本発明はめがね形絶縁仕切板で巻線
間を、又巻線の内径内を絶縁円筒で電気絶縁した平角電
線を用い巻回しためがね形巻線に、ＵＵ形コアを組合わ
せたインダクタ本体を、前記めがね形絶縁仕切板に嵌合
する細長凹部と、巻線の底部を位置決めする円弧凹部と
を設け、めがね形巻線に組込んだＵＵ形コアの基部をコ
ア接合面方向に押圧する対向する一対のコ字形コア固定
金具か、又は一対のばね板とを設けた絶縁基台に嵌合固
定し押圧装着する構造であるから、インダクタ本体を絶
縁基台に迅速に確実に固定でき、大電流用チョークコイ
ルの組立工数を削減できる効果と、分割磁芯のＵＵ形コ
アの突合せ強さを安定にし、チョークコイルの特性のば
らつきを小さくする効果を有する。
【００４６】２．本発明による箱形ノイズフィルタは、
平角電線のめがね形巻線を用いて巻線の端部をファスト
ン端子部にしてそのまま外部接続端子になるようにした
ので、ノイズフィルタの組立てが容易に短時間にでき
て、組立費を低減できることと、特性と品質の優れた大
電流用の箱形ノイズフィルタを安価に提供できる効果を
有する。
【００４７】又、インダクタ本体とインダクタ本体を載
置する絶縁基台は、インダクタ本体のめがね形巻線間を
絶縁するめがね形絶縁仕切板とめがね形巻線が、絶縁基
台上に設けた細長凹部と円弧凹部に嵌合する構造であ
り、めがね形巻線に組込まれるＵＵ形コアは対向して設
置されたコ字形コア固定金具か、又はばね板によりＵＵ
形コアの基部を押圧する構造であり、重量のあるめがね
形巻線は絶縁基台上に確実に位置決めできるので、分割
型磁芯のＵＵ形コアのコア突合わせ面の接合圧を常に一
定に押圧できる、信頼性の高い、大電流用チョークコイ
ルを用いた箱形ノイズフィルタを提供できる効果を有す
る。
【００４８】３．本発明による、厚さが両端で差のある
台形断面平角電線を用いためがね形巻線は、従来の断面
が方形、又は直方形の平角電線を用い、厚さ方向に積層
巻回しためがね形巻線に比べて、筒形に巻き回した筒形
の巻線の外径側の線間に生ずる隙間を小さくでき、従っ
て、厚さ方向に積層して巻線を形成した時、従来の方
形、又は直方形の平角電線を用いためがね形巻線に比べ
て、同じ積層寸法の時は、電線の積層断面の面積を大き
くでき、同一電流容量で同じインダクタの値で、従来の
平角電線を用いた時に比べて、小形のチョークコイルと
することができる効果を有する。
【００４９】本発明の台形断面平角電線を用いて形成す
る筒形の巻線は、小形で大電流を必要とする大電流用チ
ョークコイルを構成する時、より大きな効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による大電流用チョークコイルの第一の
実施例を示す外観斜視図。
【図２】本発明による大電流用チョークコイルの第二の
実施例を示す外観斜視図。
【図３】本発明による箱形ノイズフィルタにおいて、図
１に示す大電流用チョークコイルを用い構成したノイズ
フィルタの分解外観斜視図。
【図４】めがね形巻線の外観斜視図。
【図５】従来の大電流用チョークコイルを示す外観斜視
図。
【図６】本発明による台形断面平角電線を用いた大電流
用チョークコイル用巻線を示す外観斜視図。
【図７】本発明による大電流用チョークコイル用巻線に
用いる台形断面平角電線を示す断面図。
【図８】本発明による大電流用チョークコイル用巻線で
ある台形断面平角電線の筒形の巻線の片半分の断面図。
【図９】従来の平角電線の断面図。
【図１０】従来の平角電線を用いた筒形の巻線の片半分
の断面図。
【符号の説明】
１ チョークコイル ２ 絶縁基台 ２ａ 方形基台 ３ａ コ字形コア固定金具 ３ｂ ばね板 ４ 箱形金属容器 ５ 方形切欠き ６ 絶縁端子板 ７ めがね形巻線 ８ ＵＵ形コア ９ 絶縁仕切板 １０ 絶縁円筒 １１ 端子間コンデンサ １２ 端子接地間コンデンサ １２ａ 端子側リード線 １３ 台形断面平角電線 １３ａ 内径側辺 １３ｂ 外側側辺 １３ｃ 台形断面 １４ 台形断面平角電線の巻線 １４ａ，１６ａ 巻線内径側 １４ｂ，１６ｂ 巻線外径側 １４ｃ，１６ｃ 巻線断面 １５ 矩形断面平角電線 １５ｃ 矩形断面平角電線 １６ 矩形断面平角電線コイル １７ 隙間 ２０ 蓋体 ２０ａ 鍔 ２１ 細長凹部 ２２ 円弧凹部 ２３ 段部 ２４，２５ ねじ穴 ２６ 中央凹部 ３１ 挟持片 ３２，３３ 通し孔 ４１ 通し穴 ４２ 取り付け切欠き ５１ 切欠き端部 ６１ 貫通孔 ６２ 嵌合溝 ７１，７２ 筒形の巻線 ７３ ファストン端子部 ８１ 磁脚 ８２ 基部

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 平角電線を厚さ方向に積層して筒形に同
    じ巻回方向にし折り返しを８の字の形にして巻き回した
    ２個の巻線に電流が流れた時に、２個の夫々の筒形の巻
    線の作る磁界が互いに強め合い閉磁路になるよう同一面
    に巻線を配列し、平角電線の両端部にファストン端子部
    を形成しためがね形巻線と、該めがね形巻線の複数個を
    巻線の巻回方向を同一に配置して、めがね形巻線の層間
    を絶縁するめがね形絶縁仕切板と、巻線の内径内に挿入
    しコアと巻線とを絶縁する絶縁円筒とにより、互いに絶
    縁してＵＵ形コアを組み合わせ形成したインダクタ本体
    と、前記めがね形絶縁仕切板を挿入し組付ける細長凹部
    と前記めがね形巻線を位置決めする円弧凹部と前記イン
    ダクタに組み込んだＵＵ形コアの基部を押圧固定する一
    対のコ字形金具を取り付ける段部を設けた絶縁基台と、
    該絶縁基台上の細長凹部にめがね形絶縁仕切板を嵌め入
    れるとともに、円弧凹部にめがね形巻線を嵌合して、Ｕ
    Ｕ形コアを段部に固定するコ字形コア固定金具により押
    圧し、絶縁基台にインダクタ本体を装着し固定してなる
    大電流用チョークコイル。
  2. 【請求項２】 平角電線を厚さ方向に積層して筒形に同
    じ方向にし折り返しを８の字の形にして巻き回した２個
    の巻線に電流が流れた時に、２個の夫々の筒形の巻線の
    作る磁界が互いに強め合い閉磁路を形成するよう同一面
    に巻線を配列し、平角電線の両端部にファストン端子部
    を形成しためがね形巻線と、該めがね形巻線の複数個を
    巻線の巻回方向を同一方向に配置してめがね形巻線の層
    間を絶縁するめがね形絶縁仕切板と巻線の内径内に挿入
    しコアと巻線とを絶縁する絶縁円筒とにより、互いに絶
    縁してＵＵ形コアを組み合せ形成したインダクタ本体
    と、前記めがね形絶縁仕切板を挿入し組み付ける細長凹
    部と前記めがね形巻線を位置決めする円弧凹部と前記イ
    ンダクタに組み込んだＵＵ形コアの基部を押圧固定する
    一対のばね板を固定した絶縁基台と、該絶縁基台の細長
    凹部にめがね形絶縁仕切板を嵌め入れるとともに、円弧
    凹部にめがね形巻線を嵌合して、ＵＵ形コアを前記ばね
    板により押圧し、絶縁基台にインダクタ本体を装着し固
    定してなる大電流用チョークコイル。
  3. 【請求項３】 平角電線を厚さ方向に積層して筒形に同
    じ巻回方向にし折り返しを８の字の形にして巻き回した
    ２個の巻線に電流が流れた時に、２個の夫々の筒形の巻
    線の作る磁界が互いに強め合って閉磁路になるように配
    列し、平角電線の両端部を互いに反対方向に外方に延ば
    して先端にファストン端子部を形成しためがね形巻線の
    複数個を、巻線の巻回方向を同一に配置して、めがね形
    巻線の層間を絶縁するめがね形絶縁仕切板と、巻線の内
    径内を絶縁する絶縁円筒とを組み込んだ組み込み体に、
    分割型閉磁路コアのＵＵ形コアを組み合わせ、前記めが
    ね形絶縁仕切板と嵌合する細長凹部とめがね形巻線を位
    置決めする円弧凹部とを形成した絶縁基台上に、前記絶
    縁基台上の細長凹部にめがね形絶縁仕切板を嵌合し、円
    弧凹部にめがね形巻線を設置してコ字形コア固定金具に
    より固定した大電流用チョークコイルを、前記ファスト
    ン端子部を引き出す対向面に方形切欠きを設けた箱形金
    属容器に収納し、貫通孔を有する絶縁板からなる絶縁端
    子板を箱形金属容器の前記方形切欠きに挿入してファス
    トン端子部を前記貫通孔に通し絶縁して箱形金属容器の
    外面に突出させ、めがね形巻線の両端の夫々の端子間及
    び一方の端子と箱形金属容器との間にコンデンサを接続
    してなることを特徴とする箱形ノイズフィルタ。
  4. 【請求項４】 平角電線を厚さ方向に積層して筒形に同
    じ巻回方向にし折り返しを８の字の形にして巻き回した
    ２個の巻線に電流が流れた時に、２個の夫々の筒形の巻
    線の作る磁界が互いに強め合って閉磁路になるように配
    列し、平角電線の両端部を互いに反対方向に外方に延ば
    して先端にファストン端子部を形成しためがね形巻線の
    複数個を、巻線の巻回方向を同一に配置して、めがね形
    巻線の層間を絶縁するめがね形絶縁仕切板と、巻線の内
    径内を絶縁する絶縁円筒とを組み込んだ組み込み体に、
    分割型閉磁路コアのＵＵ形コアを組み合わせ、前記めが
    ね形絶縁仕切板と嵌合する細長凹部とめがね形巻線を位
    置決めする円弧凹部を形成した絶縁基台上に、前記絶縁
    基台上の細長凹部にめがね形絶縁仕切板を嵌合し、円弧
    凹部にめがね形巻線を設置してばね板により固定した大
    電流用チョークコイルを、前記ファストン端子部を引き
    出す対向面に方形切欠きを設けた箱形金属容器に収納
    し、貫通孔を有する絶縁板からなる絶縁端子板を箱形金
    属容器の前記方形切欠きに組合せ挿入してファストン端
    子部を前記貫通孔に通し絶縁して箱形金属容器の外面に
    突出させ、めがね形巻線の両端の夫々の端子間及び端子
    と箱形金属容器との間にコンデンサを接続してなること
    を特徴とする箱形ノイズフィルタ。
  5. 【請求項５】 厚さ方向と直交する幅方向の筒形に巻回
    する巻線の内径側厚さを、外径側厚さに比べて薄い断面
    が台形状の平角電線を、厚さ方向に積層して筒形に同じ
    巻回方向にし折り返しを８の字の形にして巻き回した２
    個の巻線に電流が流れた時に、２個の夫々の筒形の巻線
    の作る磁界が互いに強め合い閉磁路になるよう同一面に
    巻線を配列し、平角電線の両端部にファストン端子部を
    形成しためがね形巻線と、該めがね形巻線の複数個を巻
    線の巻回方向を同一に配置して、めがね形巻線の層間を
    絶縁するめがね形絶縁仕切板と、巻線の内径内に挿入し
    コアと巻線とを絶縁する絶縁円筒とにより、互いに絶縁
    してＵＵ形コアを組み合わせ形成したインダクタ本体
    と、前記めがね形絶縁仕切板を挿入し組付ける細長凹部
    と前記めがね形巻線を位置決めする円弧凹部と前記イン
    ダクタに組み込んだＵＵ形コアの基部を押圧固定する一
    対のコ字形金具を取り付ける段部を設けた絶縁基台と、
    該絶縁基台上の細長凹部にめがね形絶縁仕切板を嵌め入
    れるとともに、円弧凹部にめがね形巻線を嵌合して、Ｕ
    Ｕ形コアを段部に固定するコ字形コア固定金具により押
    圧し、絶縁基台にインダクタ本体を装着し固定してなる
    大電流用チョークコイル。
  6. 【請求項６】 厚さ方向と直交する幅方向の筒形に巻回
    する巻線の内径側厚さを、外径側厚さに比べて薄い断面
    が台形状の平角電線を、厚さ方向に積層して筒形に同じ
    方向にし折り返しを８の字の形にして巻き回した２個の
    巻線に電流が流れた時に、２個の夫々の筒形の巻線の作
    る磁界が互いに強め合い閉磁路を形成するよう同一面に
    巻線を配列し、平角電線の両端部にファストン端子部を
    形成しためがね形巻線と、該めがね形巻線の複数個を巻
    線の巻回方向を同一方向に配置してめがね形巻線の層間
    を絶縁するめがね形絶縁仕切板と巻線の内径内に挿入し
    コアと巻線とを絶縁する絶縁円筒とにより、互いに絶縁
    してＵＵ形コアを組み合せ形成したインダクタ本体と、
    前記めがね形絶縁仕切板を挿入し組み付ける細長凹部と
    前記めがね形巻線を位置決めする円弧凹部と前記インダ
    クタに組み込んだＵＵ形コアの基部を押圧固定する一対
    のばね板を固定した絶縁基台と、該絶縁基台の細長凹部
    にめがね形絶縁仕切板を嵌め入れるとともに、円弧凹部
    にめがね形巻線を嵌合して、ＵＵ形コアを前記ばね板に
    より押圧し、絶縁基台にインダクタ本体を装着し固定し
    てなる大電流用チョークコイル。
  7. 【請求項７】 厚さ方向と直交する幅方向の筒形に巻回
    する巻線の内径側厚さを、外径側厚さに比べて薄い断面
    が台形状の平角電線を、厚さ方向に積層して筒形に同じ
    巻回方向にし折り返しを８の字の形にして巻き回した２
    個の巻線に電流が流れた時に、２個の夫々の筒形の巻線
    の作る磁界が互いに強め合って閉磁路になるように配列
    し、平角電線の両端部を互いに反対方向に外方に延ばし
    て先端にファストン端子部を形成しためがね形巻線の複
    数個を、巻線の巻回方向を同一に配置して、めがね形巻
    線の層間を絶縁するめがね形絶縁仕切板と、巻線の内径
    内を絶縁する絶縁円筒とを組み込んだ組み込み体に、分
    割型閉磁路コアのＵＵ形コアを組み合わせ、前記めがね
    形絶縁仕切板と嵌合する細長凹部とめがね形巻線を位置
    決めする円弧凹部とを形成した絶縁基台上に、前記絶縁
    基台上の細長凹部にめがね形絶縁仕切板を嵌合し、円弧
    凹部にめがね形巻線を設置してコ字形コア固定金具によ
    り固定した大電流用チョークコイルを、前記ファストン
    端子部を引き出す対向面に方形切欠きを設けた箱形金属
    容器に収納し、貫通孔を有する絶縁板からなる絶縁端子
    板を箱形金属容器の前記方形切欠きに挿入してファスト
    ン端子部を前記貫通孔に通し絶縁して箱形金属容器の外
    面に突出させ、めがね形巻線の両端の夫々の端子間及び
    一方の端子と箱形金属容器との間にコンデンサを接続し
    てなることを特徴とする箱形ノイズフィルタ。
  8. 【請求項８】 厚さ方向と直交する幅方向の筒形に巻回
    する巻線の内径側厚さを、外径側厚さに比べて薄い断面
    が台形状の平角電線を、厚さ方向に積層して筒形に同じ
    巻回方向にし折り返しを８の字の形にして巻き回した２
    個の巻線に電流が流れた時に、２個の夫々の筒形の巻線
    の作る磁界が互いに強め合って閉磁路になるように配列
    し、平角電線の両端部を互いに反対方向に外方に延ばし
    て先端にファストン端子部を形成しためがね形巻線の複
    数個を、巻線の巻回方向を同一に配置して、めがね形巻
    線の層間を絶縁するめがね形絶縁仕切板と、巻線の内径
    内を絶縁する絶縁円筒とを組み込んだ組み込み体に、分
    割型閉磁路コアのＵＵ形コアを組み合わせ、前記めがね
    形絶縁仕切板と嵌合する細長凹部とめがね形巻線を位置
    決めする円弧凹部を形成した絶縁基台上に、前記絶縁基
    台上の細長凹部にめがね形絶縁仕切板を嵌合し、円弧凹
    部にめがね形巻線を設置してばね板により固定した大電
    流用チョークコイルを、前記ファストン端子部を引き出
    す対向面に方形切欠きを設けた箱形金属容器に収納し、
    貫通孔を有する絶縁板からなる絶縁端子板を箱形金属容
    器の前記方形切欠きに組合せ挿入してファストン端子部
    を前記貫通孔に通し絶縁して箱形金属容器の外面に突出
    させ、めがね形巻線の両端の夫々の端子間及び端子と箱
    形金属容器との間にコンデンサを接続してなることを特
    徴とする箱形ノイズフィルタ。
JP29472493A 1993-10-28 1993-10-28 大電流用チョークコイル及びそれを用いた箱形ノイズフィルタ Expired - Fee Related JP3476230B2 (ja)

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