JP5169621B2 - リアクトル構造体 - Google Patents
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Description
図1(A)は、実施形態に係るリアクトルの斜視図、(B)はリアクトル構造体の斜視図である。また、図2は、ケースにおけるリアクトルの配置状態を示す部分断面図である。但し、図2では、ケースとリアクトルとを離隔して示し、コイルの巻回数は、図1よりも少なくしている。
図1、2に示すように、リアクトル構造体1は、リアクトル10とこのリアクトル10を収納するケース90とを備える。ケース90におけるリアクトル10は、樹脂80で封止されている。このようなリアクトル構造体1は、ケース90を取り付け部に固定することで取り付けられる。取り付け部としては、例えば、ハイブリッド自動車のコンバータ部であれば、コンバータ部の各構成を冷却する冷却ベースなどを挙げることができる。
コイル40,50は、後述するコア30のコイル巻回部に巻回される巻線からなる。巻線は、導体と導体の周囲を覆う絶縁性の被覆とからなり、導体には導電性に優れる金属材料を、絶縁性の被覆にはエナメルなどを利用することができる。また、巻線として、その断面形状が円形、楕円形、多角形などの種々の形態を有するものを利用できる。特に、断面矩形の平角線は、断面円形のものに比べてコイルの占積率を高くすることが容易である。
コア30は、コイル40,50が巻回されるコイル巻回部(図示せず)と、コイル40,50に覆われずに露出する露出部31,32とを有する。コア30は、並列されるコイル巻回部の一方の端部に露出部31が接続され、他方の端部に露出部32が接続されることで、環状に形成されている。
インシュレータ60は、筒状インシュレータ(図示せず)と、筒状インシュレータの両開口部から筒の径方向外方に突出する枠状インシュレータ61,62とからなる。インシュレータ60をコア30に取り付けると、筒状インシュレータは、コイル巻回部の外周面全体を覆い、枠状インシュレータ61,62は、両露出部31,32の互いに対向する端面に接触する。従って、インシュレータ60を取り付けたコア30にコイル40,50を配置すると、コイル40,50の内周面とコア30のコイル巻回部との間に筒状インシュレータが介在された状態になると共に、コイル40,50の端面とコア30の各露出部31,32との間に枠状インシュレータ61,62が介在された状態になる。その結果、コイル40,50とコア30との間の絶縁が確保される。
ケース90は、リアクトル10を実質的に収納することができる箱状の部材であり、開口部を有する。ケース90は、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金などで形成することができる。このケース90の底面には、上述した嵌合凸部610,620を有する基部B1,B2を収納することができる嵌合溝G1,G2が形成されている。嵌合溝G1,G2の幅は、基部B1,B2を嵌め込むことができるように基部B1,B2の厚みよりも若干大きく形成されている。また、嵌合溝G1,G2の長さは、基部B1,B2のコイル並列方向の長さに等しく形成されており、リアクトル10をケース90の所定位置に精度良く配置することができるようになっている。さらに、嵌合溝G1,G2の底部側は、嵌合溝G1,G2の深さ方向と直交する方向に切り欠かれた嵌合凹部91,92が形成されており、嵌合凸部610,620が引っ掛かるようになっている。
実施形態2では、実施形態1とは異なる嵌合凸部と嵌合凹部の構成を説明する。以下、実施形態2に係るリアクトル構造体を示す図3に基づいて、実施形態1との相違点を中心に説明する。
10,20 リアクトル
30 コア 31,32 露出部 31C,32C 突出部
40,50 コイル
41,51 コイルの端部 J 屈曲連結部
60 インシュレータ
61,62 枠状インシュレータ B1,B2 基部
610,620,611,621 嵌合凸部
80 樹脂
90 ケース G1,G2 嵌合溝
91,92,93,94 嵌合凹部 95 コイル配置部
L リアクトル
100 コア 100e 露出部 110 コイル
120 ケース 130 樹脂 140 ステー部材 141 ボルト
Claims (4)
- 並列して配置される一対のコイルと、各コイルに覆われるコイル巻回部およびコイルに覆われることなく露出する露出部を有する環状コアと、前記コイル巻回部と前記露出部の境界部に配置される枠状インシュレータと、を備えるリアクトル、および、このリアクトルを収納するケースを備えるリアクトル構造体であって、
前記枠状インシュレータは、前記露出部よりも前記ケースへのリアクトルの挿入方向に突出する基部と、その基部から前記コイルの軸方向に突出する嵌合凸部とを有し、
前記ケースの底面は、前記嵌合凸部に引っ掛かることでケースからのリアクトルの脱落を防止する嵌合凹部を有し、
前記コイルの下端面および前記露出部の下端面が共に、前記ケースの底面に接触することを特徴とするリアクトル構造体。 - 前記ケースの底面と対向する前記コイルの外周面と露出部の外周面とが実質的に面一に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のリアクトル構造体。
- 前記コイルの下端面と前記枠状インシュレータは前記露出部の下端面から突出していることを特徴とする請求項1に記載のリアクトル構造体。
- 前記コイルを構成する巻線は絶縁被覆されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のリアクトル構造体。
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