JP6554823B2 - 内燃機関用の点火コイル - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関用の点火コイルに関する。
内燃機関用の点火コイルとしては、互いに磁気結合された一次コイル及び二次コイルと、板状の鋼板を複数積層してなる積層コアとを有するものがある。一次コイルは、通電によって発熱する。
そこで、特許文献1には、一次コイルの熱を積層コアに放熱しやすくするために、熱伝導性を有する被膜に覆われた積層コアに、ボビンを介さずに一次コイルを巻回した点火コイルが開示されている。かかる構成を採ることにより、積層コアにボビンを介して一次コイルを巻回した場合と比べて、一次コイルから積層コアへの熱伝導性を向上させ、一次コイルの放熱性を向上させようとしている。
特開平8−64438号公報
しかしながら、被膜に覆われた積層コアに、ボビンを介さずに一次コイルを巻回すると、一次コイルの巻線は、被膜に覆われた積層コアの角に、点接触の状態にて支承されることとなる。それゆえ、一次コイルにおける積層コアの角に干渉した部位や当該箇所の被膜が損傷してしまうおそれがある。この問題に対し、積層コアの被膜を厚くすることも考えられるが、この場合には、一次コイルと積層コアとの間の熱伝導性が低下してしまい、一次コイルの放熱性が低下してしまう。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、一次コイルの損傷を防ぎつつ、一次コイルの放熱性を向上することができる内燃機関用の点火コイルを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、複数の鋼板を積層してなる積層コアと、
該積層コアの外周に巻回された一次コイル及び二次コイルと、
上記積層コアにおける上記一次コイルの内側に配された角部を覆う被覆部を有する金属プレートと、を有し、
上記被覆部の外角面は、巻回軸方向に直交する断面において曲線形状を有し、
上記一次コイルは、上記外角面に接触した状態にて、上記金属プレートを介して上記積層コアの周囲に巻回されており、
上記金属プレート(3)は、上記被覆部(32)を上記積層コア(2)に向かってかしめることにより、上記積層コア(2)に固定されていることを特徴とする内燃機関用の点火コイルにある。
上記内燃機関用の点火コイルにおいては、被覆部の外角面が、巻回軸方向に直交する断面において曲線形状を有する。すなわち、被覆部の外角面は曲面となっている。それゆえ、一次コイルの巻線は、線接触の状態にて積層コアに支承されることとなるため、一次コイルが損傷することを防ぐことができる。
また、一次コイルは、外角面に接触した状態にて、一対の金属プレートを介して積層コアの周囲に巻回されている。それゆえ、一次コイルの熱を、熱伝導性の高い金属プレートを介して積層コアに放熱することができるため、一次コイルの放熱性を向上させることができる。
以上のごとく、本発明によれば、一次コイルの損傷を防ぎつつ、一次コイルの放熱性を向上することができる内燃機関用の点火コイルを提供することができる。
実施例1における、内燃機関用の点火コイルの断面図。 実施例1における、積層コア、金属プレート、一次コイルの斜視図。 実施例1における、積層コア、金属プレート、一次コイルの側面図。 図3の、IV−IV線矢視断面図。 実施例1における、積層コア、金属プレートの斜視図。 実施例1における、積層コア、金属プレートの側面図。 図6のVII−VII線矢視断面図。 参考例1における、積層コア、金属プレート、一次コイルの、巻回軸方向に直交する断面図。 実施例における、積層コア、金属プレートの斜視図。 実施例における、積層コアの斜視図。 実施例における、積層コアの平面図。 実施例における、積層コア、金属プレート、一次コイルの斜視図。 実施例における、積層コア、金属プレートの斜視図。 実施例における、積層コア、金属プレートの、幅方向に直交する断面図。 実施例における、積層コア、金属プレート、外周コアの斜視図。 実施例における、積層コア、金属プレート、外周コアの、幅方向に直交する断面図。 実施例における、積層コア、金属プレート、バスバーの斜視図。 実施例における、積層コア、金属プレート、一次コイルの、軸方向に直交する断面図。 参考例2における、積層コア、金属プレート、一次コイルの、軸方向に直交する断面図。
上記内燃機関用の点火コイルは、例えば、自動車、コージェネレーション等の内燃機関に用いるものとすることができる。
また、本明細書において、積層コアにおける複数の鋼板の積層方向を単に積層方向という。また、一次コイル及び二次コイルの巻回軸方向を単に軸方向といい、積層方向及び軸方向の双方に直交する方向を幅方向という。
(実施例1)
上記内燃機関用の点火コイルの実施例につき、図1〜図7を用いて説明する。
内燃機関用の点火コイル1は、図1〜図4に示すごとく、複数の鋼板200を積層してなる積層コア2と、積層コア2の外周に巻回された一次コイル11及び二次コイル12と、金属プレート3とを有する。図2、図4、図7に示すごとく、金属プレート3は、積層コア2における一次コイル11の内側に配された角部20を覆う被覆部32を有する。図4、図5に示すごとく、被覆部32の外角面33は、軸方向Xに直交する断面において曲線形状を有する。図2、図4に示すごとく、一次コイル11は、外角面33に接触した状態にて、一対の金属プレート3を介して積層コア2の周囲に巻回されている。
図1〜図6に示すごとく、金属プレート3は、積層コア2における積層方向Zの両端に、一対配置されている。図4、図5、図7に示すごとく、金属プレート3は、積層コア2に対して積層方向Zに対向配置される基板部31と、幅方向Yにおける基板部31の両端において積層コア2の角部20を覆う被覆部32とからなる。つまり、一対の金属プレート3は、積層コア2における積層方向Zの両端において、積層コア2の少なくとも一部を積層方向Zから覆うように配設されている。
図2〜図4に示すごとく、積層コア2は、軟磁性材料からなる平板状の鋼板200を、厚み方向に複数積層してなる。積層コア2は、一次コイル11及び二次コイル12の内周側に配されている。
図7に示すごとく、積層コア2は、直方体形状を有する直方体部21と、軸方向Xにおける直方体部21の一端において、直方体部21よりも幅方向Yにおける両側に突出したテーパ状突出部22とからなる。図4に示すごとく、直方体部21は、軸方向Xに直交する断面形状における四隅に角部20を有する。
図2〜図6に示すごとく、積層方向Zにおける直方体部21の両端に、一対の金属プレート3が配設されている。一対の金属プレート3は、直方体部21における四隅の角部20を含む一部を積層方向Zの両側から覆っている。図4〜図6に示すごとく、金属プレート3には、金属プレート3を周方向に分断するスリット30が形成されている。本例において、スリット30は、幅方向Yにおける積層コア2の両側に、一対形成されている。一対の金属プレート3は、互いに離隔した状態にて配設されている。すなわち、一対の金属プレート3は、互いに接触しておらず、互いの間に間隙を形成して配置されている。
金属プレート3は、プレス打ち抜きによって得られた金属板を曲げ加工してなる。本例において、金属プレート3は、積層コア2を構成する鋼板200と同一材料からなる。各金属プレート3は、基板部31と被覆部32とを有する。
図4に示すごとく、基板部31は、矩形平板形状を有し、積層コア2を積層方向Zから覆っている。本例において、基板部31は、幅方向Yの両端よりも中央部が積層コア2から遠ざかる方向に突出した湾曲形状を有する。すなわち、基板部31は、軸方向Xから見た形状が、積層方向Zにおける積層コア2と反対側に突出したアーチ形状を有する。そして、被覆部32の一部が、積層コア2の側面25に面接触している。
図4、図5に示すごとく、被覆部32は、幅方向Yにおける基板部31の両端から屈曲されている。被覆部32は、幅方向Yにおいて基板部31から遠ざかるにつれて、積層方向Zにおける積層コア2側に向かうように屈曲している。被覆部32における基板部31と反対側の部位は、幅方向Yにおける直方体部21の端面と対向する直線部321となっている。そして、金属プレート3は、被覆部32を直方体部21に向ってかしめることにより、被覆部32の直線部321が、積層コア2の直方体部21の側面25に面接触している。
図4、図5に示すごとく、被覆部32の外角面33は、軸方向Xに直交する断面形状がR形状を有する。基板部31及び被覆部32の外周面は、外角面33を介して連続的に形成された滑らかな曲面形状を有する。
図2〜図4に示すごとく、一次コイル11は、一対の金属プレート3を介して積層コア2の直方体部21に巻回されている。一次コイル11は、絶縁被膜に覆われた銅線を巻回してなる。図4に示すごとく、一次コイル11は、少なくとも金属プレート3の外角面33に線接触するように巻回されている。本例において、一次コイル11は、湾曲形状を有する基板部31にも線接触している。
なお、一次コイル11が外角面33に接触している、とは、一次コイル11が熱伝導性を有する絶縁コート等を介して外角面33に接触している場合も含む。本例において、金属プレート3は、少なくとも外周面に絶縁コート(図示略)を形成してなる。また、本例においては、積層コア2を構成する鋼板200の両主面にも、絶縁コートが形成されている。
図5、図6に示すごとく、金属プレート3は、軸方向Xの両端に、積層コア2と反対側に向って屈曲した鍔部34を有する。各金属プレート3には、一対の鍔部34が形成されている。各金属プレート3に設けられた一対の鍔部34は、軸方向Xにおける基板部31の両端から、積層方向Zにおける積層コア2と反対側に真っ直ぐ延びている。軸方向Xにおける一対の鍔部34の内側面は、軸方向Xにおける被覆部32の端面と軸方向Xの同等の位置に配されている。そして、図2、図3に示すごとく、一次コイル11は、軸方向Xにおける一対の鍔部34の間に巻回されている。これにより、一次コイル11は、軸方向Xにおける被覆部32が配された位置に巻回されている。
図1に示すごとく、一次コイル11の外周側には、ボビン120に巻回された二次コイル12が配されている。そして、一次コイル11及び二次コイル12の外周側には、一次コイル11及び二次コイル12を積層方向Zに直交する方向から覆う外周コア4が配されている。外周コア4は、積層コア2と同様に、軟磁性材料からなる鋼板を、厚み方向に積層してなるが、これに限られない。
一次コイル11及び二次コイル12、積層コア2は、絶縁性を有するケース5内に収容されている。ケース5には、内部に高圧出力端子13が挿入された筒状の高圧タワー部51が突出形成されている。二次コイル12における一次コイル11と反対側は、高圧出力端子13等を介してスパークプラグ(図示略)に電気的に接続される。
ケース5内には、一次コイル11の通電及びその遮断を行うイグナイタ14が収容されている。ケース5内における高圧出力端子13よりも、高圧タワー部51の突出側と反対側の領域は、絶縁性を有する充填樹脂15が充填されている。ケース5は、点火コイル1を外部機器に電気的に接続するためのコネクタ部52を有する。
次に、本例の作用効果につき説明する。
内燃機関用の点火コイル1においては、被覆部32の外角面33が、軸方向Xに直交する断面において曲線形状を有する。すなわち、被覆部32の外角面33は曲面となっている。それゆえ、一次コイル11の巻線は、線接触の状態にて積層コア2に支承されることとなるため、一次コイル11が損傷することを防ぐことができる。
また、一次コイル11は、外角面33に接触した状態にて、一対の金属プレート3を介して積層コア2の周囲に巻回されている。それゆえ、一次コイル11の熱を、熱伝導性の高い金属プレート3を介して積層コア2に放熱することができるため、一次コイル11の放熱性を向上させることができる。
また、金属プレート3は、少なくとも外周面に絶縁コートを形成してなる。それゆえ、一次コイル11と金属プレート3との間の絶縁性の確保を確実にすることができる。
また、金属プレート3は、軸方向Xの両端に、積層コア2と反対側に向って屈曲した鍔部34を有する。それゆえ、鍔部34をガイドにして金属プレート3に一次コイル11を巻回することにより、金属プレート3に対する一次コイル11の位置決めを容易にすることができる。
また、金属プレート3には、金属プレート3を周方向に分断するスリット30が形成されている。それゆえ、一対の金属プレート3に一次コイル11の巻回軸を中心とした閉ループが形成されることを防止することができる。その結果、積層コア2に形成される磁束の変化に起因して金属プレート3にループ状の誘導電流が生じることを防ぐことができる。これにより、点火コイル1のインダクタンスの低下を防止することができる。
また、金属プレート3は、積層コア2における積層方向Zの両端に、一対配設されている。それゆえ、金属プレート3を積層コア2に組み付けやすくすることができる。
また、基板部31は、幅方向Yの両端よりも中央部が積層コア2から遠ざかる方向に突出した湾曲形状を有する。それゆえ、一次コイル11を湾曲した基板部31に沿って巻回することで、一次コイル11を基板部31に線接触させやすくすることができる。その結果、一次コイル11の放熱性を向上させやすくすることができる。
以上のごとく、本例によれば、一次コイルの損傷を防ぎつつ、一次コイルの放熱性を向上することができる内燃機関用の点火コイルを提供することができる。
参考例1
本例は、図8に示すごとく、基板部31が、積層コア2の積層方向Zの端面24に面接触している例である。本例において、基板部31は、湾曲していない矩形平板形状を有する。基板部31は、積層コア2を構成する鋼板200と平行となるように形成されている。基板部31の内周面は、積層方向Zにおける積層コア2の端面24に面接触している。
また、金属プレート3は、プレス打ち抜きによって得られた金属板を曲げ加工してなり、被覆部32の端縁に形成されたプレスばりは、積層コア2側に向かって突出している。つまり、金属プレート3は、プレスばりの突出側に金属板を折り曲げ加工することにより被覆部32を形成している。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例においては、基板部31が、積層コア2の積層方向Zの端面24に面接触しているため、金属プレート3から積層コア2への熱抵抗を小さくすることができる。それゆえ、金属プレート3を介して一次コイル11の熱を積層コア2へ放熱しやすくすることができる。
また、被覆部32の端縁に形成されたプレスばりは、積層コア2側に向って突出している。つまり、金属プレート3は、被覆部32の端縁に形成されたプレスばりが、外側に形成されない向きに折り曲げ加工されている。それゆえ、金属プレート3に沿って一次コイル11を巻回する際等に、一次コイル11が被覆部32のプレスばりに干渉して損傷してしまうことを防止できる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例
本例は、図9〜図11に示すごとく、積層コア2が、金属プレート3に対して軸方向Xの位置決めを行う位置決め突起部23を有する例である。
本例において、積層コア2は、軸方向Xの両端部において、幅方向Yの両側に突出する一対の位置決め突起部23を有する。一対の位置決め突起部23のうちの一方は、テーパ状突出部22によって構成されている。積層方向Zにおける一対の位置決め突起部23間の長さは、軸方向Xにおける金属プレート3の被覆部32の長さと同等以上である。そして、金属プレート3は、被覆部32が、軸方向Xにおける一対の位置決め突起部23の間に位置するように配されている。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例においては、金属プレート3を積層コア2に組み付ける際、金属プレート3の被覆部32を位置決め突起部23の間に挿入することにより、積層コア2に対する金属プレート3の位置決めを容易にすることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例
本例は、図12〜図14に示すごとく、実施例1に対して、金属プレート3の鍔部34の形状を変更した例である。
各金属プレート3に設けられた一対の鍔部34は、軸方向Xにおける基板部31の両端から、積層方向Zにおける積層コア2と反対側に延びた後、積層コア2側に折り返された折返し部341を有する。一対の鍔部34において、折り返し部341は、一対の鍔部34の並び方向(軸方向X)における互いに遠ざかる側に折り返されている。そして、鍔部34は、基板部31から積層方向Zに突出した突出端部の表面が、滑らかに形成された曲面形状を有する。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例においては、金属プレート3に沿って一次コイル11を巻回する際等に、一次コイル11が金属プレート3の鍔部34に干渉しても、鍔部34の突出端部の表面が曲面形状となっているため、一次コイル11が損傷してしまうことを防止できる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例
本例は、図15、図16に示すごとく、金属プレート3が、外周コア4にも接触している例である。
本例の点火コイル1は、積層コア2及び一次コイル11を軸方向X及び幅方向Yから囲むように環状に形成された外周コア4を有する。図15、図16に示すごとく、外周コア4は、積層方向Zにおける寸法が、積層コア2よりも大きい。図15に示すごとく、積層コア2は、積層方向Zにおける外周コア4の内側に配されている。
図15、図16に示すごとく、各金属プレート3に設けられた一対の鍔部34は、軸方向Xにおける基板部31の両端から、積層方向Zにおける積層コア2と反対側に延びた後、軸方向Xにおける互いに遠ざかる側に折り曲げられた放熱部36を有する。鍔部34の放熱部36は、積層方向Zにおける外周コア4の端面に面接触している。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例においては、一次コイル11の熱を、金属プレート3を介して積層コア2だけではなく外周コア4にも放熱することができるため、一次コイル11の放熱性を一層向上させることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例
本例は、図17に示すごとく、金属プレート3を接地(アース)した例である。
本例の点火コイルは、金属プレート3から延設された接地部37を有する。接地部37は、ケース5のコネクタ部52内に配されたアース用端子にバスバー7等を介して電気的に接続されている。これにより、金属プレート3を、車体等に接地することができ、金属プレート3の帯電を防止することができる。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例においては、金属プレート3を介して、積層コア2を接地(アース)することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例
本例は、実施例1の変形例である。図18に示すごとく、本例においては、金属プレート3を、積層コア2における幅方向Yの両端に一対配置している。一対の金属プレート3は、直方体部21における四隅の角部20を含む一部を幅方向Yの両側から覆っている。金属プレート3は、積層コア2に対して幅方向Yに対向配置される基板部31と、積層方向Zにおける基板部31の両端において積層コア2の角部20を覆う被覆部32とからなる。
本例においても、金属プレート3には、金属プレート3を周方向に分断するスリット30が形成されている。本例においては、スリット30は、積層方向Zにおける積層コア2の両側に一対形成されている。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例においても、実施例1と同様の作用効果を有する。
参考例2
本例は、図19に示すごとく、金属プレート3が4つ配設された例である。積層コア2の4つの角部20は、それぞれ、一つずつの金属プレート3によって覆われている。これにより、4つの金属プレート3が4つの角部20を覆っている。金属プレート3は、積層方向Zにおける積層コア2の端面における幅方向Yの一方部に対向配置される基体部31と、幅方向Yにおける基体部31の一端において積層コア2の角部20を覆う被覆部32とからなる。
本例においても、金属プレート3には、金属プレート3を周方向に分断するスリット30が形成されている。本例において、スリット30は、積層方向Zにおける積層コア2の両側と、幅方向Yにおける積層コア2の両側とに、一対ずつ形成されている。つまり、本例においては、4つのスリット30が形成されている。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例においても、実施例1と同様の作用効果を有する。
なお、上記実施例においては、金属プレートをかしめることにより、積層方向における積層コアの両端に配したが、これに限られるものではなく、例えば金属プレートを積層コアに嵌入してもよい。
また、実施例においては、位置決め突起部の構造は、積層コアを金属プレートに対して軸方向に位置決めできる構成であれば、これに限られない。例えば、実施例1に記載の積層コアに金属プレートを組み付ける際、金属プレートをテーパ状突出部に沿わせながら組み付けることにより、実施例1に記載のテーパ状突出部を位置決め突起部とすることができる。この場合、位置決め突起部は、積層コアにおける軸方向の一端のみに設けた構成となる。
また、上記実施例において、金属プレートは、金属板を曲げ加工してなる例を示したが、例えば、金属板を絞り加工したり、鉄粉等を圧粉成形したりすることにより形成してもよい。
また、上記実施例及び上記参考例においては、一対又は4つの金属プレートを有する例を示したが、これに限られず、少なくとも一つの金属プレートを有していればよい。例えば一つの金属板を4回折り曲げて、軸方向に直交する断面が略C字状となるように金属プレートを形成することにより、金属プレートを一つの金属板で構成することも可能である。
また、上記複数の実施例を、適宜組み合わせてもよい。
1 内燃機関用の点火コイル
11 一次コイル
12 二次コイル
2 積層コア
20 角部
200 鋼板
3 金属プレート
31 基板部
32 被覆部
33 外角面
X 軸方向
Y 幅方向
Z 積層方向

Claims (11)

  1. 複数の鋼板(200)を積層してなる積層コア(2)と、
    該積層コア(2)の外周に巻回された一次コイル(11)及び二次コイル(12)と、
    上記積層コア(2)における上記一次コイル(11)の内側に配された角部(20)を覆う被覆部(32)を有する金属プレート(3)と、を有し、
    上記被覆部(32)の外角面(33)は、巻回軸方向(X)に直交する断面において曲線形状を有し、
    上記一次コイル(11)は、上記外角面(33)に接触した状態にて、上記金属プレート(3)を介して上記積層コア(2)の周囲に巻回されており、
    上記金属プレート(3)は、上記被覆部(32)を上記積層コア(2)に向かってかしめることにより、上記積層コア(2)に固定されていることを特徴とする内燃機関用の点火コイル(1)。
  2. 上記金属プレート(3)は、少なくとも外周面に絶縁コートを形成してなることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
  3. 上記金属プレート(3)は、巻回軸方向(X)の両端に、上記積層コア(2)と反対側に向って屈曲した鍔部(34)を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
  4. 上記金属プレート(3)は、プレス打ち抜きによって得られた金属板を曲げ加工してなり、上記被覆部(32)の端縁に形成されたプレスばりは、上記積層コア(2)側に向かって突出していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
  5. 上記金属プレート(3)には、該金属プレート(3)を周方向に分断するスリット(30)が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル(1)
  6. 上記金属プレート(3)は、上記積層コア(2)における積層方向(Z)の両端に、一対配設されており、上記金属プレート(3)は、上記積層コア(2)に対して積層方向(Z)に対向配置される基板部(31)と、積層方向(Z)及び巻回軸方向(X)の双方に直交する幅方向(Y)における上記基板部(31)の両端において上記積層コア(2)の上記角部(20)を覆う上記被覆部(32)とからなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル(1)
  7. 上記基板部(31)は、幅方向(Y)の両端よりも中央部が上記積層コア(2)から遠ざかる方向に突出した湾曲形状を有し、上記被覆部(32)の一部が、上記積層コア(2)の側面(25)に面接触していることを特徴とする請求項6に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
  8. 上記基板部(31)は、上記積層コア(2)の積層方向(Z)の端面(24)に面接触していることを特徴とする請求項6に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
  9. 上記積層コア(2)は、上記金属プレート(3)に対して巻回軸方向(X)の位置決めを行う位置決め突起部(23)を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
  10. 上記積層コア(2)及び上記一次コイル(11)を巻回軸方向(X)及び幅方向(Y)から囲むように環状に形成された外周コア(4)を有し、上記金属プレート(3)は上記外周コア(4)にも接触していることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
  11. 上記金属プレート(3)は、上記積層コア(2)を構成する上記鋼板(200)と同一材料にて構成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
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