JP6554823B2 - 内燃機関用の点火コイル - Google Patents
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Description
該積層コアの外周に巻回された一次コイル及び二次コイルと、
上記積層コアにおける上記一次コイルの内側に配された角部を覆う被覆部を有する金属プレートと、を有し、
上記被覆部の外角面は、巻回軸方向に直交する断面において曲線形状を有し、
上記一次コイルは、上記外角面に接触した状態にて、上記金属プレートを介して上記積層コアの周囲に巻回されており、
上記金属プレート(3)は、上記被覆部(32)を上記積層コア(2)に向かってかしめることにより、上記積層コア(2)に固定されていることを特徴とする内燃機関用の点火コイルにある。
また、本明細書において、積層コアにおける複数の鋼板の積層方向を単に積層方向という。また、一次コイル及び二次コイルの巻回軸方向を単に軸方向といい、積層方向及び軸方向の双方に直交する方向を幅方向という。
上記内燃機関用の点火コイルの実施例につき、図1〜図7を用いて説明する。
内燃機関用の点火コイル1は、図1〜図4に示すごとく、複数の鋼板200を積層してなる積層コア2と、積層コア2の外周に巻回された一次コイル11及び二次コイル12と、金属プレート3とを有する。図2、図4、図7に示すごとく、金属プレート3は、積層コア2における一次コイル11の内側に配された角部20を覆う被覆部32を有する。図4、図5に示すごとく、被覆部32の外角面33は、軸方向Xに直交する断面において曲線形状を有する。図2、図4に示すごとく、一次コイル11は、外角面33に接触した状態にて、一対の金属プレート3を介して積層コア2の周囲に巻回されている。
内燃機関用の点火コイル1においては、被覆部32の外角面33が、軸方向Xに直交する断面において曲線形状を有する。すなわち、被覆部32の外角面33は曲面となっている。それゆえ、一次コイル11の巻線は、線接触の状態にて積層コア2に支承されることとなるため、一次コイル11が損傷することを防ぐことができる。
本例は、図8に示すごとく、基板部31が、積層コア2の積層方向Zの端面24に面接触している例である。本例において、基板部31は、湾曲していない矩形平板形状を有する。基板部31は、積層コア2を構成する鋼板200と平行となるように形成されている。基板部31の内周面は、積層方向Zにおける積層コア2の端面24に面接触している。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
本例は、図9〜図11に示すごとく、積層コア2が、金属プレート3に対して軸方向Xの位置決めを行う位置決め突起部23を有する例である。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
本例は、図12〜図14に示すごとく、実施例1に対して、金属プレート3の鍔部34の形状を変更した例である。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
本例は、図15、図16に示すごとく、金属プレート3が、外周コア4にも接触している例である。
本例の点火コイル1は、積層コア2及び一次コイル11を軸方向X及び幅方向Yから囲むように環状に形成された外周コア4を有する。図15、図16に示すごとく、外周コア4は、積層方向Zにおける寸法が、積層コア2よりも大きい。図15に示すごとく、積層コア2は、積層方向Zにおける外周コア4の内側に配されている。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
本例は、図17に示すごとく、金属プレート3を接地(アース)した例である。
本例の点火コイルは、金属プレート3から延設された接地部37を有する。接地部37は、ケース5のコネクタ部52内に配されたアース用端子にバスバー7等を介して電気的に接続されている。これにより、金属プレート3を、車体等に接地することができ、金属プレート3の帯電を防止することができる。
本例においては、金属プレート3を介して、積層コア2を接地(アース)することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
本例は、実施例1の変形例である。図18に示すごとく、本例においては、金属プレート3を、積層コア2における幅方向Yの両端に一対配置している。一対の金属プレート3は、直方体部21における四隅の角部20を含む一部を幅方向Yの両側から覆っている。金属プレート3は、積層コア2に対して幅方向Yに対向配置される基板部31と、積層方向Zにおける基板部31の両端において積層コア2の角部20を覆う被覆部32とからなる。
本例においても、実施例1と同様の作用効果を有する。
本例は、図19に示すごとく、金属プレート3が4つ配設された例である。積層コア2の4つの角部20は、それぞれ、一つずつの金属プレート3によって覆われている。これにより、4つの金属プレート3が4つの角部20を覆っている。金属プレート3は、積層方向Zにおける積層コア2の端面における幅方向Yの一方部に対向配置される基体部31と、幅方向Yにおける基体部31の一端において積層コア2の角部20を覆う被覆部32とからなる。
本例においても、実施例1と同様の作用効果を有する。
また、実施例2においては、位置決め突起部の構造は、積層コアを金属プレートに対して軸方向に位置決めできる構成であれば、これに限られない。例えば、実施例1に記載の積層コアに金属プレートを組み付ける際、金属プレートをテーパ状突出部に沿わせながら組み付けることにより、実施例1に記載のテーパ状突出部を位置決め突起部とすることができる。この場合、位置決め突起部は、積層コアにおける軸方向の一端のみに設けた構成となる。
また、上記実施例において、金属プレートは、金属板を曲げ加工してなる例を示したが、例えば、金属板を絞り加工したり、鉄粉等を圧粉成形したりすることにより形成してもよい。
また、上記実施例及び上記参考例においては、一対又は4つの金属プレートを有する例を示したが、これに限られず、少なくとも一つの金属プレートを有していればよい。例えば一つの金属板を4回折り曲げて、軸方向に直交する断面が略C字状となるように金属プレートを形成することにより、金属プレートを一つの金属板で構成することも可能である。
また、上記複数の実施例を、適宜組み合わせてもよい。
11 一次コイル
12 二次コイル
2 積層コア
20 角部
200 鋼板
3 金属プレート
31 基板部
32 被覆部
33 外角面
X 軸方向
Y 幅方向
Z 積層方向
Claims (11)
- 複数の鋼板(200)を積層してなる積層コア(2)と、
該積層コア(2)の外周に巻回された一次コイル(11)及び二次コイル(12)と、
上記積層コア(2)における上記一次コイル(11)の内側に配された角部(20)を覆う被覆部(32)を有する金属プレート(3)と、を有し、
上記被覆部(32)の外角面(33)は、巻回軸方向(X)に直交する断面において曲線形状を有し、
上記一次コイル(11)は、上記外角面(33)に接触した状態にて、上記金属プレート(3)を介して上記積層コア(2)の周囲に巻回されており、
上記金属プレート(3)は、上記被覆部(32)を上記積層コア(2)に向かってかしめることにより、上記積層コア(2)に固定されていることを特徴とする内燃機関用の点火コイル(1)。 - 上記金属プレート(3)は、少なくとも外周面に絶縁コートを形成してなることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
- 上記金属プレート(3)は、巻回軸方向(X)の両端に、上記積層コア(2)と反対側に向って屈曲した鍔部(34)を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
- 上記金属プレート(3)は、プレス打ち抜きによって得られた金属板を曲げ加工してなり、上記被覆部(32)の端縁に形成されたプレスばりは、上記積層コア(2)側に向かって突出していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
- 上記金属プレート(3)には、該金属プレート(3)を周方向に分断するスリット(30)が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
- 上記金属プレート(3)は、上記積層コア(2)における積層方向(Z)の両端に、一対配設されており、上記金属プレート(3)は、上記積層コア(2)に対して積層方向(Z)に対向配置される基板部(31)と、積層方向(Z)及び巻回軸方向(X)の双方に直交する幅方向(Y)における上記基板部(31)の両端において上記積層コア(2)の上記角部(20)を覆う上記被覆部(32)とからなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
- 上記基板部(31)は、幅方向(Y)の両端よりも中央部が上記積層コア(2)から遠ざかる方向に突出した湾曲形状を有し、上記被覆部(32)の一部が、上記積層コア(2)の側面(25)に面接触していることを特徴とする請求項6に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
- 上記基板部(31)は、上記積層コア(2)の積層方向(Z)の端面(24)に面接触していることを特徴とする請求項6に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
- 上記積層コア(2)は、上記金属プレート(3)に対して巻回軸方向(X)の位置決めを行う位置決め突起部(23)を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
- 上記積層コア(2)及び上記一次コイル(11)を巻回軸方向(X)及び幅方向(Y)から囲むように環状に形成された外周コア(4)を有し、上記金属プレート(3)は上記外周コア(4)にも接触していることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
- 上記金属プレート(3)は、上記積層コア(2)を構成する上記鋼板(200)と同一材料にて構成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
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