JP5071279B2 - 点火コイル - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関において、スパークプラグにおける一対の電極間にスパークを発生させるために用いる点火コイルに関する。
エンジン等の内燃機関に用いる点火コイルにおいては、電線を巻回して形成した一次コイル及び二次コイルの内周側に、磁性体からなる中心コアを配置し、一次コイル及び二次コイルの外周側に、磁性体からなる外周コアを配置している。そして、中心コア及び外周コアによって、一次コイル及び二次コイルによって発生させた磁束を通過させる磁気回路を形成している。
また、例えば、特許文献1に開示されるように、一次コイル、二次コイル及び中心コア(センタコア)を収容するコイルケース(外装ケース)の外周に、円筒状の外周コア(サイドコア)を配置することが行われている。外周コアは、電磁鋼板を円筒状に丸めて加工しており、その軸方向の全長に渡って切欠状のスリットを有している。
また、コイルケースの外周には、軸方向に沿って突起部を形成し、この突起部をスリット内に配置して、磁気性能を改善するためのギャップを形成している。
ところで、外周コアは、両表面に絶縁被膜を有する電磁鋼板の平板素材から、所定の大きさに打ち抜き、円筒状に成形して製作している。そのため、外周コアを構成する電磁鋼板の両表面には、絶縁被膜が形成されているものの、4つの端面には、絶縁被覆が形成されていない。そのため、特に、点火コイルの最外周側に外周コアが配置された場合には、スリットを形成している周方向両端面には、錆が生じ易くなっている。したがって、錆の発生を防止して、見栄えの悪化、しいては磁気性能の低下を防ぐためには、更なる工夫が必要とされる。
なお、特許文献1においては、外周コアの周方向両端面に突起部が対向するものの、この突起部はギャップを形成するために設けたものである。そのため、特許文献1においても、外周コアの周方向両端面に錆が生じることを防止する工夫は何らなされていない。
特開平10−12466号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、外周コアの一対の周方向端面又は軸方向下端面を錆から保護することができる点火コイルを提供しようとするものである。
第1の発明は、内外周に重ねて配置した一次コイル及び二次コイルと、該一次コイル及び二次コイルの内周側に配置した磁性体からなる中心コアと、該中心コアと上記一次コイル及び二次コイルを収容する樹脂製のコイルケースとを有する点火コイルにおいて、
上記コイルケースの外周には、上記中心コアと共に磁気回路を形成するための磁性体からなる外周コアが配置してあり、
該外周コアは、その軸方向の全長に切欠状に形成したスリットを有しており、
上記コイルケースの外周には、上記スリット内に配置する突出部が軸方向に沿って形成してあり、該突出部の周方向両側には、上記外周コアの一対の周方向端部を覆う一対の被覆部が形成してあることを特徴とする点火コイルにある(請求項1)。
本発明の点火コイルにおいては、コイルケースの外周に軸方向に沿って上記突出部を形成し、この突出部の周方向両側に上記一対の被覆部を形成している。
そして、外周コアの周方向端部は、被覆部の内側に形成された凹部内に配置することにより、この被覆部によって覆うことができる。これにより、外周コアの一対の周方向端面が、点火コイルの外周面に露出することを防止し、この一対の周方向端面に錆が生じることを防止することができる。
それ故、本発明の点火コイルによれば、外周コアの一対の周方向端面を錆から保護することができる。
第2の発明は、内外周に重ねて配置した一次コイル及び二次コイルと、該一次コイル及び二次コイルの内周側に配置した磁性体からなる中心コアと、該中心コアと上記一次コイル及び二次コイルを収容する樹脂製のコイルケースとを有する点火コイルにおいて、
上記コイルケースの外周には、上記中心コアと共に磁気回路を形成するための磁性体からなる外周コアが配置してあり、
該外周コアは、その軸方向の全長に切欠状に形成したスリットを有していると共に、その径方向に複数の電磁鋼板を積層して形成してあり、
該複数の電磁鋼板は、両表面に絶縁被膜を有する平板から上記スリットを有する円筒状に成形してあり、
上記コイルケースの外周には、上記スリット内に配置する突出部が軸方向に沿って形成してあり、
最外周側に位置する電磁鋼板の一対の周方向端部を径方向内方に折り曲げ、該折り曲げを行った一対の折曲部の先端面を上記コイルケースの外周に対向させると共に、上記一対の折曲部によって、内周側に位置する電磁鋼板の一対の周方向端面を覆っていることを特徴とする点火コイルにある(請求項3)。
本発明の点火コイルにおいては、コイルケースの外周に軸方向に沿って上記突出部を形成し、外周コアを構成する複数の電磁鋼板の形状に工夫を行っている。
具体的には、本発明の外周コアを構成する電磁鋼板においては、最外周側に位置する電磁鋼板の一対の周方向端部には、径方向内方に折り曲げた一対の折曲部を形成している。そして、この一対の折曲部の先端面(周方向端面)は、コイルケースの外周面に対向させている。これにより、最外周側に位置する電磁鋼板の一対の周方向端面が点火コイルの外周面に露出することを防止し、この一対の周方向端面に錆が生じることを防止することができる。
また、内周側に位置する電磁鋼板の一対の周方向端面は、一対の折曲部によって覆われている。これにより、内周側に位置する電磁鋼板の一対の周方向端面が点火コイルの外周面に露出することを防止し、この一対の周方向端面に錆が生じることを防止することができる。
それ故、本発明の点火コイルによっても、外周コアの一対の周方向端面を錆から保護することができる。
第3の参考発明は、内外周に重ねて配置した一次コイル及び二次コイルと、該一次コイル及び二次コイルの内周側に配置した磁性体からなる中心コアと、該中心コアと上記一次コイル及び二次コイルを収容する樹脂製のコイルケースとを有する点火コイルにおいて、
上記コイルケースの外周には、上記中心コアと共に磁気回路を形成するための磁性体からなる外周コアが配置してあり、
該外周コアは、その軸方向の全長に切欠状に形成したスリットを有しており、かつ当該外周コアの一対の周方向端部は、上記スリットに沿って設けた被覆部材によって覆ってあることを特徴とする点火コイルにある
本発明の点火コイルにおいては、外周コアの一対の周方向端部を被覆部材によって覆っている。これにより、外周コアの一対の周方向端面が、点火コイルの外周面に露出することを防止し、この一対の周方向端面に錆が生じることを防止することができる。
それ故、本発明の点火コイルによっても、外周コアの一対の周方向端面を錆から保護することができる。
第4の発明は、内外周に重ねて配置した一次コイル及び二次コイルと、該一次コイル及び二次コイルの内周側に配置した磁性体からなる中心コアと、該中心コアと上記一次コイル及び二次コイルを収容する樹脂製のコイルケースとを有する点火コイルにおいて、
上記コイルケースの外周には、上記中心コアと共に磁気回路を形成するための磁性体からなる外周コアが配置してあり、
上記コイルケースは、スパークプラグを装着する側である軸方向下端部に、上記外周コアの下端部を収容する被覆凹部を有しており、
上記外周コアの軸方向下端部における全周は、上記被覆凹部の外周側に位置する被覆外周部によって覆ってあることを特徴とする点火コイルにある(請求項)。
本発明の点火コイルにおいては、外周コアの軸方向下端部における全周を、コイルケースに設けた被覆凹部の外周側に位置する被覆外周部によって覆っている。
これにより、外周コアの軸方向下端面が、点火コイルの外周面に露出することを防止し、この軸方向下端面に錆が生じることを防止することができる。
それ故、本発明の点火コイルによれば、外周コアの軸方向下端面を錆から保護することができる。
第5の発明は、内外周に重ねて配置した一次コイル及び二次コイルと、該一次コイル及び二次コイルの内周側に配置した磁性体からなる中心コアと、該中心コアと上記一次コイル及び二次コイルを収容する樹脂製のコイルケースとを有する点火コイルにおいて、
上記コイルケースの外周には、上記中心コアと共に磁気回路を形成するための磁性体からなる外周コアが配置してあり、
上記コイルケースに設けた段差面に、上記外周コアの下端面を対面させてあり、
上記外周コアの軸方向下端部における全周は、液状の熱硬化性樹脂を硬化させた被覆剤、又は円環状に樹脂成形した被覆部材によって覆ってあることを特徴とする点火コイルにある(請求項)。
本発明の点火コイルにおいては、外周コアの軸方向下端部における全周を、液状の熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂等)を硬化させた被覆剤、又は円環状に樹脂成形した被覆部材によって覆っている。
これにより、外周コアの軸方向下端面が、点火コイルの外周面に露出することを防止し、この軸方向下端面に錆が生じることを防止することができる。
それ故、本発明の点火コイルによっても、外周コアの軸方向下端面を錆から保護することができる。
第6の発明は、内外周に重ねて配置した一次コイル及び二次コイルと、該一次コイル及び二次コイルの内周側に配置した磁性体からなる中心コアと、該中心コアと上記一次コイル及び二次コイルを収容する樹脂製のコイルケースとを有する点火コイルにおいて、
上記コイルケースの外周には、上記中心コアと共に磁気回路を形成するための磁性体からなる外周コアが配置してあり、
該外周コアは、その径方向に複数の電磁鋼板を積層して形成してあり、
最外周側に位置する電磁鋼板の軸方向下端部は、その内周側に位置する電磁鋼板の軸方向下端面に対面させる状態に折り曲げてあることによって、上記内周側に位置する電磁鋼板の軸方向下端面を覆っていることを特徴とする点火コイルにある(請求項)。
本発明の点火コイルにおいては、最外周側に位置する電磁鋼板の軸方向下端部を、その内周側に位置する電磁鋼板の軸方向下端面に対面させる状態に折り曲げている。そして、最外周側に位置する電磁鋼板の軸方向下端部によって、内周側に位置する電磁鋼板の軸方向下端面を覆っている。
これにより、各電磁鋼板の軸方向下端面が、点火コイルの外周面に露出することを防止し、この軸方向下端面に錆が生じることを防止することができる。
それ故、本発明の点火コイルによっても、外周コアの軸方向下端面を錆から保護することができる。
第7の参考発明は、内外周に重ねて配置した一次コイル及び二次コイルと、該一次コイル及び二次コイルの内周側に配置した磁性体からなる中心コアと、該中心コアと上記一次コイル及び二次コイルを収容する樹脂製のコイルケースとを有する点火コイルにおいて、
上記コイルケースの外周には、上記中心コアと共に磁気回路を形成するための磁性体からなる外周コアが配置してあり、
上記コイルケースの下端部には、上記二次コイルによるスパークを発生させるためのスパークプラグに装着するためのゴム製のプラグキャップが設けてあり、
該プラグキャップは、上記外周コアの軸方向下端部における全周を覆っていることを特徴とする点火コイルにある
本発明の点火コイルにおいては、スパークプラグに装着するプラグキャップによって、外周コアの軸方向下端部における全周を覆っている。
これにより、外周コアの軸方向下端面が、点火コイルの外周面に露出することを防止し、この軸方向下端面に錆が生じることを防止することができる。
それ故、本発明の点火コイルによっても、外周コアの軸方向下端面を錆から保護することができる。
上述した第1、第3の発明における好ましい実施の形態につき説明する。
第1の発明において、上記外周コアは、その径方向に複数の電磁鋼板を積層して形成してあり、該複数の電磁鋼板は、同一形状の平板から上記スリットを有する円筒状に成形してあると共に、上記スリットの周方向中心位置を合わせて、内周側に位置する電磁鋼板の上記スリットの周方向幅に比べて、その外周側に位置する電磁鋼板の上記スリットの周方向幅が大きくなって、上記一対の周方向端部を段差状に形成しており、上記一対の被覆部は、最外周側に位置する電磁鋼板の一対の周方向端部を覆っていることが好ましい(請求項2)。
この場合には、複数の電磁鋼板を同一形状の平板から成形することにより、外周コアの形成が容易である。また、外周コアのスリットの周方向両側に、一対の段差状の周方向端面が形成されていても、一対の被覆部によって、最外周側に位置する電磁鋼板の一対の周方向端部から、一対の段差状の周方向端面の全体を覆うことができる。これにより、外周コアにおける一対の段差状の周方向端面を錆から保護することができる。
第3の参考発明において、上記被覆部材は、上記スリット内を充填すると共に、上記一対の周方向端部の外周を覆う熱硬化性樹脂又は熱硬化性ゴムであることが好ましい
この場合には、液状の熱硬化性樹脂又は液状の熱硬化性ゴムをスリットに沿って施工した後、硬化させることにより、一対の周方向端部を覆う被覆部材を容易に形成することができる。
また、熱硬化性樹脂としては、例えばエポキシ樹脂を用いることができ、熱硬化性ゴムとしては、例えばシリコンゴムを用いることができる。また、熱硬化性樹脂又は熱硬化性ゴムとしては、ホットメルト等の種々の接着剤を用いることもできる。
また、上記被覆部材は、上記一対の周方向端部の外周を覆う樹脂のフィルムからなることが好ましい
この場合には、種々の樹脂のフィルムによって、一対の周方向端面を覆う被覆部材を容易に形成することができる。
また、上記外周コアは、その径方向に複数の電磁鋼板を積層して形成してあり、該複数の電磁鋼板は、両表面に絶縁被膜を有する同一形状の平板から上記スリットを有する円筒状に成形してあると共に、上記スリットの周方向中心位置を合わせて、内周側に位置する電磁鋼板の上記スリットの周方向幅に比べて、その外周側に位置する電磁鋼板の上記スリットの周方向幅が大きくなって、上記一対の周方向端部を段差状に形成しており、上記被覆部材は、最外周側に位置する電磁鋼板の一対の周方向端部を覆っていることが好ましい
この場合には、複数の電磁鋼板を同一形状の平板から成形することにより、外周コアの形成が容易である。また、外周コアのスリットの周方向両側に、一対の段差状の周方向端面が形成されていても、被覆部材によって、最外周側に位置する電磁鋼板の一対の周方向端部から、一対の段差状の周方向端面の全体を覆うことができる。これにより、外周コアにおける一対の段差状の周方向端面を錆から保護することができる。
また、第3の発明においては、上記外周コアは、複数の電磁鋼板を積層して形成すると共に、複数の電磁鋼板におけるスリットの周方向の形成箇所を互いにずらして形成することもできる。この場合には、最外周側に位置する電磁鋼板における一対の周方向端部を、被覆部材によって覆うことができる。
また、第5の発明においては、上記被覆剤又は上記被覆部材によって、エンジンのプラグホールの内周面に対する当該点火コイルの調芯を行うよう構成することができることが好ましい(請求項)。
この場合には、被覆剤又は被覆部材を、エンジンのプラグホールによってガイドすることにより、点火コイルのプラグホールに対する調芯(中心位置出し)をすることができる。
また、第7の参考発明においては、上記プラグキャップの一部によって、エンジンのプラグホールの内周面に対する当該点火コイルの調芯を行うよう構成することができることが好ましい
この場合には、プラグキャップの一部を、エンジンのプラグホールによってガイドすることにより、点火コイルのプラグホールに対する調芯(中心位置出し)をすることができる。
以下に、本発明の点火コイルにかかる実施例につき、図面と共に説明する。
(実施例1)
本例の点火コイル1は、図1に示すごとく、内外周に重ねて配置した一次コイル21及び二次コイル22と、一次コイル21及び二次コイル22の内周側に配置した磁性体(軟磁性体)からなる中心コア23と、中心コア23と一次コイル21及び二次コイル22を収容する樹脂製のコイルケース41とを有している。また、コイルケース41の外周には、中心コア23と共に磁気回路を形成するための磁性体(軟磁性体)からなる外周コア3が配置してある。
図2〜図4に示すごとく、外周コア3は、その軸方向Dの全長に切欠状に形成したスリット32を有している。コイルケース41の外周には、スリット32内に配置する突出部411が軸方向Dに沿って形成してあり、突出部411の周方向Cの両側には、外周コア3の一対の周方向端部33を覆う一対の被覆部412が形成してある。
以下に、本例の点火コイル1につき、図1〜図4と共に詳説する。
図1に示すごとく、本例の点火コイル1は、一次コイル21、二次コイル22、中心コア23、外周コア3、コイルケース41によって形成したコイル部11を、エンジンのシリンダヘッド及びシリンダヘッドカバーに設けたプラグホール内に挿入配置して用いるスティックタイプのものである。
コイル部11の軸方向Dの上端部には、点火コイル1をエンジンの電子制御ユニット(ECU)と電気接続するためのコネクタ部421を設けた樹脂製のコネクタケース42が設けてある。コイル部11の軸方向Dの下端部には、シリンダヘッドのプラグホールの底部に螺合したスパークプラグ7の碍子部71に装着するためのプラグ装着部5が設けてある。
コネクタケース42には、スイッチング制御回路を備えたイグナイタ43が配置してあり、コイル部11を嵌入するための嵌入口422が形成してある。本例の点火コイル1は、コイル部11の組付を行った後、このコイル部11の外周コア3及びコイルケース41の軸方向Dの上端部を、コネクタケース42内に嵌入して組み付けたものである。また、コネクタケース42の外周には、コネクタケース42とプラグホールとの間を封止する環形状のシールラバー44が装着してある。
また、コネクタケース42における嵌入口422の上部には、中心コア23の軸方向Dの上端部を保持する調芯部423が形成してあり、調芯部423によって、中心コア23及び二次スプール221の中心位置決めが行ってある。
上記一次コイル21は、断面円環状の樹脂からなる一次スプール211の外周に、絶縁被覆した一次巻線を巻回してなる。上記二次コイル22は、断面円環状の樹脂からなる二次スプール221の外周に、絶縁被覆した二次巻線を巻回してなる。また、二次巻線は、一次巻線よりも細径であり、二次スプール221には、一次巻線よりも多い巻回数で二次巻線が巻回してある。
図2、図3に示すごとく、本例の中心コア23は、平板状の電磁鋼板(珪素鋼板等)を点火コイル1の径方向Rに複数積層して、断面略円形状に形成してある。
本例の外周コア3は、その径方向Rに複数の電磁鋼板31(珪素鋼板等)を積層して形成してある。この複数の電磁鋼板31は、両表面に絶縁被膜を有する平板状素材から平板形状に打ち抜いた後、スリット32を有する円筒状に成形してなる。また、複数の電磁鋼板31は、同一形状の平板から円筒状に成形してあり、成形が容易である。
また、外周コア3は、スリット32の周方向Cの中心位置を合わせて、内周側に位置する電磁鋼板31のスリット32の周方向幅に比べて、その外周側に位置する電磁鋼板31のスリット32の周方向幅が大きくなっている。本例の外周コア3は、3枚の電磁鋼板31を積層してなり、最内周側に位置する内周側電磁鋼板31Cのスリット32の周方向幅に比べて、その外周側に位置する中間電磁鋼板31Bのスリット32の周方向幅が大きく、かつ中間電磁鋼板31Bのスリット32の周方向幅に比べて、その外周側に位置する外周側電磁鋼板31Aのスリット32の周方向幅が大きくなっている。
なお、外周コア3は、電磁鋼板31を例えば2〜5枚積層して形成することができる。
また、図3に示すごとく、外周コア3における一対の周方向端面331は、段差状に形成されている。コイルケース41における突出部411の周方向Cの両側に形成した一対の被覆部412の周方向幅は、最外周側に位置する外周側電磁鋼板31Aにおけるスリット32の周方向幅よりも大きく形成してある。
また、被覆部412の内側には、外周コア3の周方向端部33を配置するための凹部413が、被覆部412と突出部411とコイルケース41の外周面とによって囲まれて形成されている。
図1に示すごとく、プラグ装着部5は、コイルケース41に連結した(本例ではコイルケース41の軸方向Dの下端部に一体成形した)樹脂製の円筒ベース部51と、円筒ベース部51に装着し、スパークプラグ7の碍子部71を嵌入するためのゴム製のプラグキャップ52と、二次コイル22の高電圧巻線端部に導通させた高電圧端子53と、高電圧端子53に導通させたコイルスプリング54とを有している。また、コイルスプリング54の軸方向Dの下端部は、スパークプラグ7の碍子部71の先端に形成した端子部72と導通される。
また、コイルケース41、コネクタケース42及び円筒ベース部51によって囲まれた点火コイル1内の間隙には、各構成部品(一次コイル21、二次コイル22、中心コア23等)の固定及び絶縁を行うための熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂等)15が充填してある。この熱硬化性樹脂15は、点火コイル1の各構成部品の組付を行った後、点火コイル1内の間隙を真空状態にし、この真空状態の間隙に液状態で充填した後、硬化させて形成したものである。
本例の点火コイル1において、ECUからの指令を受けてイグナイタ43のスイッチング制御回路によって一次コイル21へ通電を行ったときには、中心コア23及び外周コア3を通過する磁界が形成される。次いで、一次コイル21への通電を遮断したときには、自己誘導作用により一次コイル21に電圧が発生すると共に、相互誘導作用により二次コイル22に高電圧の誘導起電力が発生し、点火コイル1に装着されたスパークプラグ7における一対の電極間にスパークを発生させることができる。
本例の点火コイル1においては、上記のごとく、コイルケース41の外周に軸方向Dに沿って突出部411を形成し、この突出部411の周方向Cの両側に一対の被覆部412を形成している。
そして、外周コア3における一対の段差状の周方向端面331は、一対の被覆部412の内側にそれぞれ形成された凹部413内に配置する。これにより、外周コア3のスリット32の周方向Cの両側に、一対の段差状の周方向端面331が形成されていても、一対の被覆部412によって、最外周側に位置する外周側電磁鋼板31Aの一対の周方向端部33から、一対の段差状の周方向端面331の全体を覆うことができる。
そのため、複数の電磁鋼板31の形状を同じにすることができ、外周コア3を容易に形成することができる。また、一対の被覆部412によって、外周コア3における一対の段差状の周方向端面331が、点火コイル1の外周面に露出することを防止し、この一対の周方向端面331に錆が生じることを防止することができる。
それ故、本例の点火コイル1によれば、外周コア3における一対の段差状の周方向端面331を錆から保護することができる。
なお、外周コア3は、1枚の電磁鋼板31から形成することも可能である。また、外周コア3は、複数の電磁鋼板31における一対の周方向端面331の位置を合わせて、スリット32を形成することもできる。
(実施例2)
本例は、コイルケース41の外周に軸方向Dに沿って突出部415を形成し、外周コア3を構成する複数の電磁鋼板31の形状に工夫を行った例である。
図5、図6に示すごとく、本例の外周コア3も、その径方向Rに複数の電磁鋼板31を積層して形成してあり、複数の電磁鋼板31は、両表面に絶縁被膜を有する平板からスリット32を有する円筒状に成形してある。また、コイルケース41の外周には、スリット32内に配置する突出部415が軸方向Dに沿って形成してある。また、本例の外周コア3も、3枚の電磁鋼板31を積層して形成してある。
本例の外周コア3においては、最外周側に位置する外周側電磁鋼板31Aの一対の周方向端部33を径方向Rの内方に折り曲げて、一対の折曲部311を形成している。この一対の折曲部311の長さ(内周側から先端までの長さ)は、内周側に位置する中間電磁鋼板31B及び内周側電磁鋼板31Cの厚みとほぼ同じにしてある。
そして、一対の折曲部311の先端面(周方向端面331)を、コイルケース41の外周面に対向させている。これにより、外周側電磁鋼板31Aの一対の周方向端面331が点火コイル1の外周面に露出することを防止し、この一対の周方向端面331に錆が生じることを防止することができる。
また、外周側電磁鋼板31Aにおける一対の折曲部311によって、その内周側に位置する中間電磁鋼板31B及び内周側電磁鋼板31Cの一対の周方向端面331を覆っている。これにより、内周側に位置する中間電磁鋼板31B及び内周側電磁鋼板31Cの一対の周方向端面331が点火コイル1の外周面に露出することを防止し、この一対の周方向端面331に錆が生じることを防止することができる。
それ故、本例の点火コイル1によっても、外周コア3の一対の周方向端面331を錆から保護することができる。
なお、中間電磁鋼板31Bと内周側電磁鋼板31Cとには、同一形状の平板から円筒状に成形した電磁鋼板31を用いることもできる。
本例においても、その他の構成は上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
参考例3)
本例は、外周コア3におけるスリット32を、コイルケース41とは異なる別部材を用いて覆った例である。
図7、図8に示すごとく、本例の外周コア3の一対の周方向端面331は、スリット32に沿って設けた被覆部材45によって覆ってある。また、被覆部材45は、スロット内にも充填されている。本例の被覆部材45は、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂からなる。そして、本例の被覆部材45は、液状の熱硬化性樹脂をスリット32に沿って施工した後、硬化させることにより形成してある。
また、本例の外周コア3は、上記実施例1と同様に、同一形状の複数の電磁鋼板31を積層して、一対の段差状の周方向端面331を形成してなる。
本例においても、上記実施例1と同様に、外周コア3のスリット32の周方向Cの両側に、一対の段差状の周方向端面331が形成されていても、被覆部材45によって、最外周側に位置する外周側電磁鋼板31Aの一対の周方向端部33から、一対の段差状の周方向端面331の全体を覆うことができる。
これにより、外周コア3における一対の段差状の周方向端面331を錆から保護することができる。それ故、本例の点火コイル1によっても、外周コア3の一対の周方向端面331を錆から保護することができる。
なお、被覆部材45は、シリコンゴム等の熱硬化性ゴム、ホットメルト等の接着剤、種々の樹脂のフィルム等から構成することもできる。
本例においても、その他の構成は上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
また、実施例1〜3における外周コアを構成する複数の電磁鋼板は、板厚が互いに異なるもの、材質が互いに異なるものから構成することもできる。
また、実施例1〜3における外周コアを構成する複数の電磁鋼板は、互いに同一の形状ではなく、互いに大きさが異なるものから構成することもできる。
(実施例4)
本例は、図9に示すごとく、外周コア3の複数の電磁鋼板31における軸方向Dの下端面314を覆うことによって、絶縁被膜が形成されていない軸方向Dの下端面314に錆が生じることを防止する例である。
具体的には、本例のコイルケース41は、スパークプラグ7を装着する側である軸方向Dの下端部416に(図1参照)、外周コア3の下端部313を収容する被覆凹部512を有している。この被覆凹部512は、コイルケース41における上記円筒ベース部51の段差面511に形成してある。段差面511は、外周コア3の軸方向Dの下端面314に対面するよう形成してある。
そして、外周コア3を構成する複数の電磁鋼板31の軸方向Dの下端部313における全周は、被覆凹部512の外周側に位置する被覆外周部513によって覆ってある。
なお、電磁鋼板31の両表面には絶縁被膜が形成されており、点火コイル1の表面に露出しても錆が生じない。
本例においては、外周コア3の軸方向Dの下端面314が、点火コイル1の外周面に露出することを防止し、この軸方向Dの下端面314に錆が生じることを防止することができる。それ故、本例の点火コイル1によれば、外周コア3の軸方向Dの下端面314を錆から保護することができる。
本例においても、その他の構成は上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
(実施例5)
本例も、図10に示すごとく、外周コア3の複数の電磁鋼板31における軸方向Dの下端面314を覆うことによって、絶縁被膜が形成されていない軸方向Dの下端面314に錆が生じることを防止する例である。本例においても、コイルケース41に設けた段差面511には、外周コア3における複数の電磁鋼板31の下端面314を対面させている。そして、本例においては、外周コア3の軸方向Dの下端部313における全周は、液状の熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂等)を硬化させた被覆剤61によって覆ってある。
また、図11、図12に示すごとく、被覆剤61を用いる代わりに、円環状に樹脂成形した被覆部材61Aを用いることもできる。この被覆部材61Aは、コイルケース41の段差面511の形成部よりも径方向Rの外方へ突出する状態で設けてある。
そして、プラグホール81内に点火コイル1を挿入する際には、被覆部材61Aを、エンジンのプラグホール81によってガイドすることにより、点火コイル1のプラグホール81に対する調芯(中心位置出し)をすることができる。
本例の点火コイル1によっても、外周コア3を構成する各電磁鋼板31の軸方向Dの下端面314を錆から保護することができる。
本例においても、その他の構成は上記実施例4と同様であり、上記実施例4と同様の作用効果を得ることができる。
(実施例6)
本例も、図13に示すごとく、外周コア3の複数の電磁鋼板31における軸方向Dの下端面314を覆うことによって、絶縁被膜が形成されていない軸方向Dの下端面314に錆が生じることを防止する例である。
本例の複数の電磁鋼板31においては、最外周側に位置する外周側電磁鋼板31Aの軸方向Dの下端部313は、その内周側に位置する電磁鋼板31B、31Cの軸方向Dの下端面314に対面させる状態に折り曲げてある。そして、内周側に折り曲げた屈曲部分312の外周面が、コイルケース41の段差面511に対して対面している。
これにより、内周側に位置する電磁鋼板31B、31Cの軸方向Dの下端面314は、外周側電磁鋼板31Aの屈曲部分312によって覆うことができる。また、外周側電磁鋼板31Aの軸方向Dの下端面314は、屈曲部分312の先端面として、コイルケース41の外周面に対面させておくことができる。
これにより、各電磁鋼板31の軸方向Dの下端面314が、点火コイル1の外周面に露出することを防止し、この軸方向Dの下端面314に錆が生じることを防止することができる。
本例においても、その他の構成は上記実施例4と同様であり、上記実施例4と同様の作用効果を得ることができる。
参考例7)
本例も、図14に示すごとく、外周コア3の軸方向Dの下端面314を覆うことによって、絶縁被膜が形成されていない軸方向Dの下端面314に錆が生じることを防止する例である。
本例の外周コア3の各電磁鋼板31における軸方向Dの下端部313の全周は、プラグキャップ52の上端部521によって覆ってある。本例の点火コイル1によっても、外周コア3を構成する各電磁鋼板31の軸方向Dの下端面314を錆から保護することができる。
本例においても、その他の構成は上記実施例4と同様であり、上記実施例4と同様の作用効果を得ることができる。
なお、プラグキャップ52の一部(上端部521)を径方向Rの外方へ突出させることによって、エンジンのプラグホール81の内周面に対する点火コイル1の調芯(中心位置出し)を行うよう構成することもできる。
参考例8)
本例は、図15に示すごとく、上記実施例2に示したコイルケース41における突出部415によって、エンジンのプラグホール81の内周面に対する点火コイル1の調芯を行うよう構成した例である。
本例においては、コイルケース41の外周の軸方向Dに沿って形成した突出部415を、エンジンのプラグホール81によってガイドすることにより、点火コイル1のプラグホール81に対する調芯(中心位置出し)をすることができる。
本例においても、その他の構成は上記実施例2と同様であり、上記実施例2と同様の作用効果を得ることができる。
なお、上記実施例4〜7の構成は、上記実施例1〜3の構成と併合して用いることができる。これにより、外周コア3の複数の電磁鋼板31における周方向端面331及び下端面314を同時に錆から保護することができる。
実施例1における、点火コイルの軸方向の断面を示す断面説明図。 実施例1における、点火コイルの軸方向に直交する断面を示す断面説明図。 実施例1における、点火コイルの軸方向に直交する断面を示す図で、コイルケースの突出部及び一対の被覆部の周辺を拡大して示す断面説明図。 実施例1における、点火コイルの軸方向の側面を示す側面説明図。 実施例2における、点火コイルの軸方向に直交する断面を示す断面説明図。 実施例2における、点火コイルの軸方向に直交する断面を示す図で、コイルケースの突出部の周辺を拡大して示す断面説明図。 参考例3における、点火コイルの軸方向に直交する断面を示す断面説明図。 参考例3における、点火コイルの軸方向に直交する断面を示す図で、コイルケースの突出部の周辺を拡大して示す断面説明図。 実施例4における、外周コアの軸方向の下端部の周辺を示す断面説明図。 実施例5における、外周コアの軸方向の下端部の周辺を示す断面説明図。 実施例5における、点火コイルの軸方向の側面を示す側面説明図。 実施例5における、外周コアの軸方向の下端部の周辺を示す断面説明図。 実施例6における、外周コアの軸方向の下端部の周辺を示す断面説明図。 参考例7における、点火コイルの軸方向の断面を示す断面説明図。 参考例8における、点火コイルの軸方向に直交する断面を示す図で、コイルケースの突出部及び一対の被覆部の周辺を拡大して示す断面説明図。
符号の説明
1 点火コイル
21 一次コイル
22 二次コイル
23 中心コア
3 外周コア
31 電磁鋼板
311 折曲部
313 下端部
314 下端面
32 スリット
33 周方向端部
331 周方向端面
41 コイルケース
411 突出部
412 被覆部
45 被覆部材
5 プラグ装着部
511 段差面
512 被覆凹部
513 被覆外周部
61 被覆剤
7 スパークプラグ
81 プラグホール
C 周方向
D 軸方向
R 径方向

Claims (7)

  1. 内外周に重ねて配置した一次コイル及び二次コイルと、該一次コイル及び二次コイルの内周側に配置した磁性体からなる中心コアと、該中心コアと上記一次コイル及び二次コイルを収容する樹脂製のコイルケースとを有する点火コイルにおいて、
    上記コイルケースの外周には、上記中心コアと共に磁気回路を形成するための磁性体からなる外周コアが配置してあり、
    該外周コアは、その軸方向の全長に切欠状に形成したスリットを有しており、
    上記コイルケースの外周には、上記スリット内に配置する突出部が軸方向に沿って形成してあり、該突出部の周方向両側には、上記外周コアの一対の周方向端部を覆う一対の被覆部が形成してあることを特徴とする点火コイル。
  2. 請求項1において、上記外周コアは、その径方向に複数の電磁鋼板を積層して形成してあり、
    該複数の電磁鋼板は、同一形状の平板から上記スリットを有する円筒状に成形してあると共に、上記スリットの周方向中心位置を合わせて、内周側に位置する電磁鋼板の上記スリットの周方向幅に比べて、その外周側に位置する電磁鋼板の上記スリットの周方向幅が大きくなって、上記一対の周方向端部を段差状に形成しており、
    上記一対の被覆部は、最外周側に位置する電磁鋼板の一対の周方向端部を覆っていることを特徴とする点火コイル。
  3. 内外周に重ねて配置した一次コイル及び二次コイルと、該一次コイル及び二次コイルの内周側に配置した磁性体からなる中心コアと、該中心コアと上記一次コイル及び二次コイルを収容する樹脂製のコイルケースとを有する点火コイルにおいて、
    上記コイルケースの外周には、上記中心コアと共に磁気回路を形成するための磁性体からなる外周コアが配置してあり、
    該外周コアは、その軸方向の全長に切欠状に形成したスリットを有していると共に、その径方向に複数の電磁鋼板を積層して形成してあり、
    該複数の電磁鋼板は、両表面に絶縁被膜を有する平板から上記スリットを有する円筒状に成形してあり、
    上記コイルケースの外周には、上記スリット内に配置する突出部が軸方向に沿って形成してあり、
    最外周側に位置する電磁鋼板の一対の周方向端部を径方向内方に折り曲げ、該折り曲げを行った一対の折曲部の先端面を上記コイルケースの外周に対向させると共に、上記一対の折曲部によって、内周側に位置する電磁鋼板の一対の周方向端面を覆っていることを特徴とする点火コイル。
  4. 内外周に重ねて配置した一次コイル及び二次コイルと、該一次コイル及び二次コイルの内周側に配置した磁性体からなる中心コアと、該中心コアと上記一次コイル及び二次コイルを収容する樹脂製のコイルケースとを有する点火コイルにおいて、
    上記コイルケースの外周には、上記中心コアと共に磁気回路を形成するための磁性体からなる外周コアが配置してあり、
    上記コイルケースは、スパークプラグを装着する側である軸方向下端部に、上記外周コアの下端部を収容する被覆凹部を有しており、
    上記外周コアの軸方向下端部における全周は、上記被覆凹部の外周側に位置する被覆外周部によって覆ってあることを特徴とする点火コイル。
  5. 内外周に重ねて配置した一次コイル及び二次コイルと、該一次コイル及び二次コイルの内周側に配置した磁性体からなる中心コアと、該中心コアと上記一次コイル及び二次コイルを収容する樹脂製のコイルケースとを有する点火コイルにおいて、
    上記コイルケースの外周には、上記中心コアと共に磁気回路を形成するための磁性体からなる外周コアが配置してあり、
    上記コイルケースに設けた段差面に、上記外周コアの下端面を対面させてあり、
    上記外周コアの軸方向下端部における全周は、液状の熱硬化性樹脂を硬化させた被覆剤、又は円環状に樹脂成形した被覆部材によって覆ってあることを特徴とする点火コイル。
  6. 請求項において、上記被覆剤又は上記被覆部材によって、エンジンのプラグホールの内周面に対する当該点火コイルの調芯を行うよう構成したことを特徴とする点火コイル。
  7. 内外周に重ねて配置した一次コイル及び二次コイルと、該一次コイル及び二次コイルの内周側に配置した磁性体からなる中心コアと、該中心コアと上記一次コイル及び二次コイルを収容する樹脂製のコイルケースとを有する点火コイルにおいて、
    上記コイルケースの外周には、上記中心コアと共に磁気回路を形成するための磁性体からなる外周コアが配置してあり、
    該外周コアは、その径方向に複数の電磁鋼板を積層して形成してあり、
    最外周側に位置する電磁鋼板の軸方向下端部は、その内周側に位置する電磁鋼板の軸方向下端面に対面させる状態に折り曲げてあることによって、上記内周側に位置する電磁鋼板の軸方向下端面を覆っていることを特徴とする点火コイル。
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