JP3393770B2 - 内燃機関用点火コイル - Google Patents
内燃機関用点火コイルInfo
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Description
イルに関するものである。
形成されるプラグホールに点火プラグが埋め込まれ、こ
の点火プラグに高電圧を直接供給する内燃機関用点火コ
イルがある。この種の点火コイルは、プラグホールの底
に位置する点火プラグの端部に嵌合可能なゴム製の接続
部を一端側に有しており、この接続部内に高電圧を供給
可能なスプリングが点火プラグの受電端子に接触可能に
収容されている。そのためプラグホール内に点火コイル
を装着するときには、この接続部の径方向位置をプラグ
ホール内の点火プラグの径方向位置に合わせるようにし
ながらプラグホール内に挿入する必要がある。つまり、
点火コイルと点火プラグとが互いに同軸上に位置した状
態でプラグホール内に収容される必要がある。
示される内燃機関の点火コイル装置では、高圧ジョイン
トの上キャップの外周全体を取り巻くように位置決突条
が形成され、この位置決突条がプラグホールの内周壁に
当接することによって、プラグホールの軸中心に位置す
るように高圧ジョイントの径方向の位置決めが行われて
いる。
6−58237号公報に開示される内燃機関の点火コイ
ル装置によると、高圧ジョイントの下キャップの外周に
は位置決突条が設けられていない。そのため、プラグホ
ール内に高圧ジョイントを挿入するとき、プラグホール
の軸に対して点火コイルの軸が角度を持つように点火コ
イルを位置させることができる。すると、プラグホール
の開口周縁に高圧ジョイントの外周が当接した状態でプ
ラグホール内に高圧ジョイントを挿入する場合が生じ、
プラグホールの開口周縁により高圧ジョイントの外周壁
を傷付けられるおそれがある。またプラグホールに収容
可能な筒状の薄肉の樹脂ケースに高電圧発生部が収容さ
れるタイプの点火コイルでは、樹脂ケースの外周壁が傷
付けられることになる。
スの外周壁に傷が付くと、高圧ジョイントや樹脂ケース
の肉厚が薄くなるため、絶縁部材としての高圧ジョイン
トや樹脂ケースの絶縁耐力の低下を招くことになる。そ
のため、点火コイル内で発生する高電圧が低電位のプラ
グホール内壁にリークし、点火コイル本来の高電圧発生
能力の低下を招くという問題を生ずる。
ときに筒状部を傷付けることを防止した内燃機関用点火
コイルを提供することである。また、本発明の別の目的
は、プラグホール内における径方向の位置決めを容易に
した内燃機関用点火コイルを提供することである。
めの本発明は、請求項1記載の手段を採用する。この手
段によると、筒状部の外周の軸方向に離れた少なくとも
二箇所に案内突起を位置させていることから、この案内
突起によりプラグホール内での筒状部の径方向の傾きを
抑制する。これにより、プラグホールの軸に対して筒状
部の軸が角度(以下、「倒れ角」という。)を持つよう
にプラグホールに筒状部が挿入されるのを防ぐことがで
きる。したがって、倒れ角を持ってプラグホールに筒状
部が挿入されるときに生ずるプラグホールの開口周縁と
筒状部との当接を防ぐため、筒状部の外周が傷付くこと
を防止する効果があり、この傷による絶縁耐力の低下を
阻止する効果がある。
径方向の位置決めを行いながらプラグホールに点火コイ
ルを挿入できるので、点火プラグと点火コイルとの嵌合
が容易になる。さらにまた、プラグホールに筒状部を収
容した状態で筒状部の軸方向に離れた二箇所で案内突起
がプラグホール内での筒状部の径方向への傾きを規制す
ることができるので、例えばプラグホールを形成するシ
リンダヘッドの外壁にボルト等で点火コイルを固定する
際のボルトの締め付け力やエンジン運転中の振動により
案内突起以外の筒状部の外周がプラグホールを形成する
壁面に接触することを防止できる。したがって、筒状部
の外周が傷付くことを防止する効果があり、この傷によ
る絶縁耐力の低下を阻止することができる。
に挿入される筒状部の他端側外周に補助案内突起が位置
することから、プラグホール内での筒状部の径方向の傾
きを抑制できる。これにより、筒状部の一端側外周が傷
付くのを確実に防止する効果がある。 また、請求項2記
載の手段を採用することにより、筒状部のうち最初にプ
ラグホールに挿入されるソケット部の外周に案内突起が
位置することから、挿入深さが浅い位置よりプラグホー
ル内での筒状部の径方向の傾きを抑制できる。これによ
り、筒状部の一端側外周が傷付くのを確実に防止する効
果がある。
ることにより、同一周上に位置する複数の案内突起によ
ってプラグホール内に挿入された筒状部の径方向位置を
容易に決めることができる。なお、案内突起は、筒状部
の周方向に関して連続した鍔状に形成されても良く、周
方向に関して各々に独立した複数の突起または突条とし
て形成されても良い。また案内突起は、軸方向に離れた
少なくとも二箇所に位置していることが重要であって、
軸方向に沿って二箇所間にわたって連続する突起または
突条として形成されても良く、二箇所の各々に独立して
設けられた突起または突条として形成されても良い。さ
らに軸方向の三箇所以上に分かれて形成されても良い。
ただし、案内突起の形成に要する材料量の観点から、二
箇所程度に独立していることが望ましい。
複数の実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例による内燃機関用点
火コイルを図1〜図5に示す。図1に示すように、内燃
機関用点火コイル(以下、「点火コイル」という。)1
0は、主にコイル本体11とプラグキャップ12とステ
ー部13とから構成されている。
ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレ
ート等の比較的硬質の樹脂材からなる外径より軸方向長
さが長い円筒状に形成され、シリンダヘッド30に形成
されるプラグホール32に収容可能な形状を有してい
る。コイル本体11の他端側、すなわち図1で上方に
は、コイル本体11と一体に成形されるステー部13が
位置しており、このステー部13にはインサートまたは
アウトサート等の方法によりスペーサ20が取付けられ
ている。そして、このスペーサ20に挿入されるボルト
40が、シリンダヘッド30に形成されるねじ穴33に
ねじ締結されることにより、シリンダヘッド30に点火
コイル10が組付固定される。またコイル本体11内の
他端側には、図示しない制御回路部が収容されており、
この制御回路部によって後述するコイル部としてのトラ
ンス部の一次コイルに流れる電流を断続させている。な
お、スペーサ20は、必要に応じて設けられる部品であ
るため、ステー部13が直接にシリンダヘッド30に当
接して組付けられることもある。
ー部13から軸方向にコイル本体11の他端方向に向か
って所定長さに延びる補助案内突起としてのリブ16が
形成されている。このリブ16は、周方向にほぼ等角度
間隔に少なくとも三箇所に位置しており、本実施例の場
合、図2に示すように90度間隔に四箇所に設けられて
いる。コイル本体11の径方向に対するリブ16の長
さ、すなわち図3に示すリブ16の高さh1 は、プラグ
ホール32に装着されたときのコイル本体11の外周壁
14とプラグホール32の内周壁32aとの隙間距離に
ほぼ等しく設定されている。このように所定高さh1 に
設定されたリブ16がコイル本体11の外周に周方向等
角度間隔に設けられることにより、プラグホール32の
内周壁32aにリブ16の外側端部16aを接触させて
滑らせるようにプラグホール32にコイル本体11を挿
入することで、コイル本体11の径方向の位置決めを容
易に行うことができる。したがって、プラグホール32
とコイル本体11とを同軸上に確実にかつ容易に位置さ
せることができる。またこのようなリブ16を設けたの
は、プラグホール32にコイル本体11を挿入するとき
の傷付き防止のみならず、シリンダヘッド30にステー
部13をねじ締結するときにコイル本体11が径方向に
偏心するのを防止するためである。なお、図3に示す破
線はコイル本体11の外周円を表している。
プラグ80に供給する高電圧を発生可能な図示しないコ
イル部としてのトランス部が収容されている。このトラ
ンス部は、図示しない棒状の鉄心の周囲に位置する二次
ボビンに巻付けられる二次コイルと、この二次コイルの
周囲に位置する一次ボビンに巻付けられる一次コイルと
から構成されており、高電圧を発生する二次コイルの一
端側が後述する高圧タワー部14内に位置する給電用ス
プリング15に電気的に接続されている。そして、この
トランス部の周囲には樹脂ケース90が覆っている。
ット部として筒状に形成され、比較的軟質な樹脂材であ
るシリコンゴム等からなるプラグキャップ12が位置し
ており、その一端側は高圧タワー部14が嵌入可能な形
状に形成されている。またプラグキャップ12の他端側
は、点火プラグ80の端子部81側の上部が嵌入可能な
形状に形成されている。これにより、プラグキャップ1
2の他端側に嵌入される点火プラグ80が、その端子部
81が前述した給電用スプリング15に電気的に接続さ
れ、前述した二次コイルからの高電圧の供給を受けるこ
とができる。この実施例では、コイル本体11とプラグ
キャップ12とにより筒状部が形成される。
端側から他端側に向かって軸方向に所定長さに延びるリ
ブ17が形成されている。このリブ17は、外周壁12
aの周方向に等角度間隔に少なくとも三箇所に位置して
おり、本実施例の場合、図4に示す後述する凸部19と
同じ周方向位置に90度間隔に四箇所設けられている。
そして、プラグキャップ12の一端側に位置するリブ1
7の一端側端部には、軸方向断面形状が三角形になる案
内突起としての凸部18が形成されている。この凸部1
8のコイル本体11の径方向に対する長さ、すなわち凸
部18の高さh2 は前述したリブ16の高さh1 と同
様、プラグホール32にプラグキャップ12が装着され
たときのプラグキャップ12の外周壁12aとプラグホ
ール32の内周壁32aとの隙間距離にほぼ等しく設定
されている。なお、この凸部18の高さh2 には、リブ
17の高さも含まれている。
するリブ17の他端側端部には軸方向断面形状が三角形
状に形成され、かつプラグキャップ12の他端側に向か
うに従い縮径するテーパ部19bを形成するような案内
突起としての凸部19が設けられている。このようにリ
ブ17の軸方向全範囲に渡って凸部を連続的に設けるこ
となく、両端に凸部18、19をそれぞれ設けたのは、
プラグホール32の内周壁32aに凸部が連続的に当接
しないようにして摩擦抵抗を減少させ点火コイル10の
挿入を容易にするためである。
3 は、凸部18の高さh2 と同様、プラグキャップ12
の外周壁12aとプラグホール32の内周壁32aとの
隙間距離にほぼ等しく設定されている。このように所定
高さh2 およびh3 に設定された凸部18および凸部1
9がプラグキャップ12の外周に周方向ほぼ等角度間隔
に設けられることにより、プラグホール32の内周壁3
2aに凸部18、19の外側端部18a、19aを接触
させて滑らせるようにプラグホール32にプラグキャッ
プ12を挿入するとコイル本体11の径方向の位置決め
を容易に行うことができる。
2の他端側から一端側に向かって拡径するテーパ部19
bが設けられている。そのためプラグホール32に点火
コイル10を挿入するときに最初にプラグホール32を
開口に差し掛かるプラグキャップ12の他端側をこのテ
ーパ部19bに案内させることにより、プラグホール3
2とプラグキャップ12とを同軸上に容易に位置させる
ことができる。
(a) 、(b) に基づいて説明する。図5(a) に示す変形例
1は、前述した補助案内突起としてのリブ16、案内突
起としての凸部18、19の外側端部に突起部42を設
けた例である。ここで、図5(a) に示す凸部41の径方
向輪郭形状は、突起部42が形成される以外には、リブ
16、凸部18、19と実質的に同一の形状を有する。
に対して凸部41の両側に形成されており、コイル本体
11の径方向断面に対し三角形状に形成されている。こ
のように突起部42の断面形状を三角形にしたのは、後
述するようにプラグホール32に点火コイル10を装着
するとき、押し潰される突起部42をその頂部42aか
ら潰れ易くするためである。
ル本体11の径方向に対する長さ、すなわち高さh4 は
プラグホール32に装着されたときのコイル本体の外周
壁11またはプラグキャップ12と、プラグホール32
の内周壁32aとの隙間距離より僅かに大きく設定され
ている。このように突起部42を含めた凸部41の高さ
h4 を設定することによって、プラグホール32に挿入
される点火コイル10の直径が突起部42の高さ分だけ
大ききなる。これにより、プラグホール32に点火コイ
ル10が装着されるとき、突起部42が径方向内側に押
し潰されながらプラグホール32に点火コイル10が挿
入されることになる。したがって、プラグホール32に
挿入された点火コイル10の径方向のがたつきを突起部
42により減少させることができる。
形例1と同様に突起部を設けた例で、一つの凸部44に
対し突起部45を一箇所に設けたものである。凸部44
に設けられる突起部45は、前述した変形例1の突起部
42aのほぼ中間に位置するように、すなわちコイル本
体11の周方向に対する凸部44のほぼ中央に一箇所設
けられている。このように突起部45を一箇所だけ凸部
44に設けることにより、プラグホール32に点火コイ
ル10が挿入されるときに押し潰される突起部の数が減
少することから、プラグホール32に点火コイル10を
挿入するときに生ずる突起部45と内周壁32aとの摩
擦力を低減させることができる。したがって、点火コイ
ル10の径方向のがたつきを減少させ、しかもプラグホ
ール32に挿入し易い点火コイル10を実現できる。
を組付ける手順を図1に基づいて説明する。前述したよ
うにコイル本体11の点火プラグ80側端部にはプラグ
キャップ12が設けられている。そして、このプラグキ
ャップ12の先端にはリブ17を径方向外側に延びるよ
うに形成した凸部19が位置し、さらに凸部19にはプ
ラグキャップ12の先端からコイル本体11側に向かっ
て拡径するテーパ部19bが形成されている。したがっ
て、点火コイル10をプラグホール32に挿入すると
き、このプラグキャップ12の先端に位置するテーパ部
19bの案内によりプラグキャップ12の先端からプラ
グホール32内に挿入される。
内によって、プラグキャップ12の凸部19の外側端部
19aが内周壁32aに接触するまでプラグホール32
内に点火コイル10を挿入すると、点火コイル10とプ
ラグホール32とを互いに同軸上に位置させることがで
きる。そして、プラグキャップ12の凸部18がプラグ
ホール32内に位置するまでプラグホール32に点火コ
イル10をさらに挿入する。このとき、例えばこの凸部
18がプラグキャプ12に設けられていなければ、点火
コイル10が倒れ角を持つようにプラグホール32内に
位置させることができる。すると、点火コイル10のコ
イル本体11の外周壁11aがプラグホール32の角部
32bに当接可能に位置する場合が生ずる。この場合、
プラグホール32の角部32bにコイル本体11の外周
壁11bが擦れたり圧接したりすることから、比較的薄
肉の樹脂により形成される外周壁11aに傷が付いたり
削れたりし、これにより絶縁部材としてのコイル本体1
1の外周壁11aの肉厚がさらに薄くなるため絶縁耐力
の低下を招くことになる。この絶縁耐力の低下により、
コイル本体11内に収容される二次コイルによって発生
する高電圧が電位の低いシリンダヘッド30、すなわち
プラグホール32にリークし、二次コイルが所定の高電
圧を発生できなくなるおそれがある。
はプラグキャップの先端に位置する凸部19に加え、プ
ラグキャップのコイル本体11側端部に位置する凸部1
8をも設けていることから、プラグホール32に挿入す
る途中の点火コイル10に前述した倒れ角を持つことは
ない。したがって、コイル本体11の外周壁がプラグホ
ール32の角部32bに当接することもなくプラグホー
ル32と点火コイル10とが同軸上に位置するように点
火コイルを挿入することができる。
ル10の挿入を進めることによって、点火コイル10の
ステー部13側に位置するリブ16をプラグホール32
内に位置させることができる。このとき先にプラグホー
ル32内に挿入されている凸部18、19によってプラ
グホール32と点火コイル10との軸が同軸上に位置す
ることから、プラグキャップ12内に点火プラグ80の
端子部81を容易に挿入することができ、さらに、点火
コイルの挿入を進めることにより点火プラグ80の端子
部81側端部をプラグキャップ12内に嵌入させること
ができる。
られているスペーサ20がシリンダヘッド30の上端面
に当接するまで点火コイル10をプラグホール32に挿
入した後、スペーサ20にボルト40を挿入し、シリン
ダヘッド30のねじ穴33とボルト40とねじ締結させ
る。これにより、プラグホール32に装着された点火コ
イル10がシリンダヘッド30に固定され、点火コイル
10の組付けを終了する。
した状態で、リブ16、凸部18、19がプラグホール
32でのコイル本体11の径方向への傾きを規制するこ
とにより、シリンダヘッド30に点火コイル10を固定
した際のボルト40の締め付け力やエンジン運転中の振
動によりリブ16、凸部18、19以外の箇所でコイル
本体11の外周壁11aが内周壁32aに接触すること
を防止できる。したがって、薄肉の外周壁11aが傷付
くことを防止する効果があり、外周壁11aの傷によっ
て生じる二次電圧のリークを防止できる。
コイル10の点火プラグ80の取付側に位置するプラグ
キャップ12の両端に周方向にほぼ等角度間隔に設けら
れる凸部18、19を軸方向に所定距離離して、しかも
周方向に各々少なくとも三箇所以上形成することによっ
て、プラグホール32に点火コイル10を挿入するとき
の径方向の位置決めを容易にするとともに、点火コイル
10が倒れ角を持ちながらプラグホール32内に挿入さ
れることを防止できる。これにより、点火コイル10の
コイル本体11の外周壁11aがプラグホール32の角
部32bに当接するのを防止するため、角部32bによ
って外周壁11aが傷付くことを防止できる。したがっ
て、外周壁11aの傷によって生ずる二次電圧のリーク
を防止する効果がある。
0のステー部13から点火プラグ80の取付側に向かっ
てコイル本体11にリブ16を形成していることから、
プラグホール32に点火コイル10を挿入した後、ステ
ー部13のボルト40によるねじ締結の際に生ずる径方
向のずれを防止できる。これにより、径方向にコイル本
体11がずれたときにコイル本体11の外周壁11aが
プラグホール32の角部32bによって傷付くのを防止
できる。さらに点火コイル10の一端側に位置するプラ
グキャップ12が凸部18、19によって径方向に固定
されている状態で、コイル本体11の径方向のぶれを防
止できるため、コイル本体11とプラグキャップ12と
の接合部に加わる力を抑制する効果がある。
点火コイルを図6に示す。第1実施例と実質的に同一の
構成部分には同一符号を付す。図6に示す第2実施例
は、点火コイル10のステー部13から点火プラグ80
の取付側に設けられる補助案内突起としてのリブ56
が、第1実施例で説明したリブ16より点火プラグ80
の取付側に位置する例である。
第1実施例で説明したリブ16の軸方向長さを短くし、
かつその形成位置をプラグキャップ12側に移動させた
ものである。これにより、リブ56の軸方向長さが短い
ため、プラグホール32に点火コイル10を挿入すると
きに生ずるリブ56による摩擦抵抗を減少させることが
できる。さらに前述したリブ16よりもプラグキャップ
12側に近い位置にリブ56が位置することから、プラ
グホール32に挿入するときの点火コイル10のがたつ
きを挿入深さが浅い位置から防止することができる。
点火コイルを図7に示す。第1実施例と実質的に同一の
構成部分には同一符号を付す。図7に示す第3実施例
は、第2実施例で説明したリブ56を点火コイル10の
軸方向に異なる位置に二箇所設けた例である。
る補助案内突起としてのリブ76、77は、前述した第
1実施例のリブ56と同様、軸方向長さが短くなるよう
に形成されており、それぞれ軸方向に異なった位置に、
一箇所ずつ形成される。リブ76はプラグホール32の
開口付近に位置するように形成され、リブ77は前述し
たリブ56よりさらに深い位置に形成される。このよう
にリブ76、77をそれぞれ位置させることによって、
前述した第2実施例よりさらにプラグホール32に挿入
される点火コイル10の挿入深さが浅い位置からがたつ
きを防止し、かつリブ77がコイル本体11のプラグキ
ャップ側12側に形成されることから生ずるプラグホー
ル32の開口付近のがたつきをリブ76によって防止し
ている。このように軸方向に異なった位置にリブ76、
77を二箇所設けることにより、第2実施例の効果に加
え、ステー部13をシリンダヘッド30にねじ締結させ
るときに生じ易い径方向のがたつきを防止する効果を得
ることができる。
としての凸部18、19を軸方向に離れた二箇所にそれ
ぞれ独立して設けたが、凸部18、19を軸方向に沿っ
て連続した突条として形成して軸方向に離れた二箇所に
位置するようにしても良い。また凸部18、19は周方
向に関して独立した突起としたが、周方向に連続した鍔
状に形成されても良い。
点火コイルを図8に示す。第1実施例と実質的に同一の
構成部分には同一符号を付す。図8に示す第4実施例
は、第1実施例で説明した凸部18、19を点火コイル
10に設けず、プラグホール32のプラグキャップ12
側の内径を縮径して案内突起としての小径部32cを形
成している。小径部32cはプラグキャップ12の外径
とほぼ等しくなるように同一内径に形成されている。つ
まり、小径部32cはプラグキャップ12と当接してい
るか、コイル本体11が径方向に動こうとするとプラグ
キャップ12が小径部32cに当接する程度の内径で形
成されている。小径部32cと小径部32cよりも大径
に形成されている内周壁32aの大径部32dとの間に
は大径部32dから小径部32cに向かうにしたがい径
の拡大するテーパ面32eが形成されている。テーパ面
32eは、プラグホール32に点火コイル10を挿入す
る際に小径部32c側にプラグキャップ12を案内する
ともにプラグキャップ12の外周が傷付くことを防止し
ている。
1の軸方向に離れて形成されているので、プラグホール
32に点火コイル10を収容した状態でプラグホール3
2におけるコイル本体11の径方向への傾きを規制でき
る。したがって、シリンダヘッド30に点火コイル10
を固定した際のボルト40の締め付け力やエンジン運転
中の振動によりリブ16、小径部32c以外の箇所でコ
イル本体11の外周壁11aが内周壁32aに接触する
ことを防止できる。したがって、薄肉の外周壁11aが
傷付くことを防止する効果があり、外周壁11aの傷に
よって生じる二次電圧のリークを防止できる。
に形成したが、コイル本体11の径方向傾きを規制でき
るのであれば、少なくとも周方向に二箇所以上の凸部を
有するように形成してもよい。 (第5実施例)本発明の第5実施例による点火コイルを
図9に示す。第1実施例と実質的に同一の構成部分には
同一符号を付す。
明した凸部18、19を点火コイル10に設けず、プラ
グキャップ12の先端側に設けた環状溝12bに案内突
起としての環状部材100を嵌合している。環状部材1
00の外周は円形である。環状部材100はプラグホー
ル32に点火コイル10を挿入する際に内周壁32aに
沿って点火コイル10を案内するとともに外周壁11a
が内周壁32aに接触して傷付くことを防止している。
11の軸方向に離れて位置しているので、プラグホール
32に点火コイル10を収容した状態でリブ16および
環状部材100はプラグホール32におけるコイル本体
11の径方向への傾きを規制できる。したがって、シリ
ンダヘッド30に点火コイル10を固定した際のボルト
40の締め付け力やエンジン運転中の振動によりリブ1
6、環状部材100以外の箇所でコイル本体11の外周
壁11aが内周壁32aに接触することを防止できる。
したがって、薄肉の外周壁11aが傷付くことを防止す
る効果があり、外周壁11aの傷によって生じる二次電
圧のリークを防止できる。
ラグホールの径が異なる場合にも環状部材の内径または
外径を変更することにより、他の部品を交換することな
くプラグホールに点火コイルを収容し、コイル本体の径
方向への傾きを規制することができる。第5実施例で
は、環状部材100の外周を円形に形成したが、コイル
本体11の径方向傾きを規制できるのであれば、少なく
とも周方向に二箇所以上の凸部を有する環状部材として
もよい。
記複数の実施例では、コイル本体11側、あるいはコイ
ル本体11およびプラグホール32を形成する内周壁3
2aにコイル本体11のプラグホール32内における径
方向の傾きを規制する案内突起を設けたが、プラグホー
ル32を形成する内周壁32aだけにコイル本体11の
軸方向に離れた位置にコイル本体11を支持する案内突
起を設けてもよい。
ダヘッドに組付けた状態を示す部分断面図である。
形状を示す模式図である。
形状を示す模式図である。
模式図である。
ダヘッドに組付けた状態を示す部分断面図である。
ダヘッドに組付けた状態を示す部分断面図である。
ダヘッドに組付けた状態を示す部分断面図である。
ダヘッドに組付けた状態を示す部分断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 内燃機関のプラグホールに装着可能な樹
脂製の筒状部を有し、この筒状部内に高電圧を発生可能
なコイル部を収容する内燃機関用点火コイルであって、 前記筒状部は、外周の軸方向に離れた少なくとも二箇所
に案内突起を位置させており、一端側に前記プラグホー
ルに埋設される点火プラグに嵌合可能なソケット部を有
し、 前記案内突起の配設位置より前記筒状部の他端側外周に
補助案内突起が設けられていることを特徴とする内燃機
関用点火コイル。 - 【請求項2】 前記ソケット部の外周に前記案内突起が
位置することを特徴とする請求項1記載の内燃機関用点
火コイル。 - 【請求項3】 前記案内突起の一部は、同一周上に位置
することを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関
用点火コイル。 - 【請求項4】 内燃機関のプラグホールに装着可能な樹
脂製の円筒状の筒状部を有し、前記筒状部は、高電圧を
発生可能なコイル部を収容するとともに前記内燃機関と
ねじ結合するボルトにより前記内燃機関に組付け固定さ
れるステー部が一体に形成されている比較的硬質な樹脂
製のコイル本体と、前記コイル本体の一端側に前記プラ
グホールに埋設される点火プラグに嵌合可能な比較的軟
質な樹脂製のソケット部とを有する内燃機関用点火コイ
ルであって、 前記コイル本体の他端側外周壁に径方向への動きを規制
する補助案内突起が設けられているとともに、前記ソケ
ット部に径方向への動きを規制する案内突起が設けられ
ていることを特徴とする内燃機関用点火コイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31467396A JP3393770B2 (ja) | 1995-12-11 | 1996-11-26 | 内燃機関用点火コイル |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32199795 | 1995-12-11 | ||
JP7-321997 | 1995-12-11 | ||
JP31467396A JP3393770B2 (ja) | 1995-12-11 | 1996-11-26 | 内燃機関用点火コイル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09222067A JPH09222067A (ja) | 1997-08-26 |
JP3393770B2 true JP3393770B2 (ja) | 2003-04-07 |
Family
ID=26568029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31467396A Expired - Lifetime JP3393770B2 (ja) | 1995-12-11 | 1996-11-26 | 内燃機関用点火コイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3393770B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19831196C2 (de) * | 1998-07-11 | 2002-06-13 | Audi Ag | Zündspuleneinheit für Brennkraftmaschinen |
DE19851127C2 (de) * | 1998-11-06 | 2003-08-21 | Beru Ag | Zündkerzensteckerstützmanschette |
JP2005277379A (ja) | 2004-02-25 | 2005-10-06 | Denso Corp | スティック形点火コイル |
JP5071279B2 (ja) * | 2007-10-01 | 2012-11-14 | 株式会社デンソー | 点火コイル |
-
1996
- 1996-11-26 JP JP31467396A patent/JP3393770B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09222067A (ja) | 1997-08-26 |
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