JPH08106932A - 点火プラグ用プラグキャップ - Google Patents

点火プラグ用プラグキャップ

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JPH08106932A
JPH08106932A JP24135394A JP24135394A JPH08106932A JP H08106932 A JPH08106932 A JP H08106932A JP 24135394 A JP24135394 A JP 24135394A JP 24135394 A JP24135394 A JP 24135394A JP H08106932 A JPH08106932 A JP H08106932A
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JP
Japan
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insulating resin
resin pipe
plug
electric wire
connection terminal
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JP24135394A
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English (en)
Inventor
Yukikazu Ichida
幸和 市田
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B1/00Engines characterised by fuel-air mixture compression
    • F02B1/02Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition
    • F02B1/04Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition with fuel-air mixture admission into cylinder

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高圧電線用接続端子を絶縁樹脂パイプに対し
て軸線方向に確実に位置決めすることができると共に、
高圧電線用接続端子が絶縁樹脂パイプに対して芯ずれす
ることが無く、容易に組立てることができる良好な点火
プラグ用プラグキャップを提供する。 【構成】 高圧ケーブル20を点火プラグ7に接続する高
圧電線用接続端子21には、半径方向外方に向かって延び
ると共に軸線方向に間隔を開けて突設された一対の係合
片25から成る二つの係合突起部27が周方向にほぼ等間隔
に配設される。高圧電線用接続端子21を覆う絶縁樹脂パ
イプ10の内周壁11には、該高圧電線用接続端子21が周方
向に回転させられた時に前記係合突起部27の一対の係合
片25により夫々軸線方向に挟持される二つの係止リブ部
17が半径方向内方に向かって突設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用ガソリ
ンエンジンの点火プラグに高圧電流を供給する高圧ケー
ブルを、点火プラグに導通状態に接続するための点火プ
ラグ用プラグキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車用ガソリンエンジン
の点火プラグに高圧ケーブルを導通状態に接続する部分
の周囲は、点火プラグ用プラグキャップにより覆われて
高圧電流が点火プラグの周囲にリークしないように絶縁
されている。ところで、近年、エンジンの高出力化や低
燃費化に対応するためにバルブを開閉するカムシャフト
をシリンダヘッド上に2本備えた、いわゆるツインカム
エンジンが普及するのに伴い、点火プラグがシリンダヘ
ッドに設けられた点火プラグ取付孔の奥深くに取り付け
られるようになってきている。そこで、点火プラグ取付
孔の奥深くに取り付けられた点火プラグに高圧ケーブル
を容易に接続することができるように改良された点火プ
ラグ用プラグキャップが、実開昭49−114332号
公報等に開示されている。
【0003】このような点火プラグ用プラグキャップ9
0の一般的な構造を図8に基づいて説明すると、自動車
エンジンのエンジンヘッド1には点火プラグ取付孔2が
穿設されており、この点火プラグ取付孔2の底部3に貫
設されている貫通孔4には点火プラグ7が螺着されてい
る。点火プラグ7に高圧電流を供給する高圧ケーブル2
0の端末部には、点火プラグ7の図示されない端子に外
嵌させられる高圧電線用接続端子81が取り付けられて
おり、その周囲は硬質の絶縁性樹脂材料から成形された
円筒状の絶縁樹脂パイプ70により覆われ、高圧ケーブ
ル20に供給される高圧電流が前記高圧電線用接続端子
81から点火プラグ取付孔2の壁面にリークしないよう
に絶縁されている。
【0004】そして、前記絶縁樹脂パイプ70の点火プ
ラグ7側の先端には、軟質の絶縁性ゴムから成形された
弾性キャップ30が嵌着されていると共に、前記絶縁樹
脂パイプ70の点火プラグ7と反対側の端部には、やは
り軟質の絶縁性ゴムから成形されている防水キャップ4
0が嵌着されている。そこで、上記のように構成された
点火プラグ用プラグキャップ90の絶縁樹脂パイプ70
を点火プラグ取付孔2内に挿入することにより、高圧電
線用接続端子81を点火プラグ7の図示されない端子に
容易に嵌合させることができるとともに、弾性キャップ
30が点火プラグ7の絶縁部8に外嵌して絶縁樹脂パイ
プ70の点火プラグ7側の開口を密封し、防水キャップ
40が点火プラグ取付孔2に嵌合して点火プラグ取付孔
2の開口を密封するようにされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のプラグキャップ90の組立て工程においては、先ず
一方の端部に図示しないディストリビュータ接続用端子
が取り付けられている高圧ケーブル20の他方の端部を
前記絶縁樹脂パイプ70の点火プラグとは反対側に設け
られている小径部72側の開口から挿入し、点火プラグ
側の大径部73側の開口から引き出した後、その先端に
高圧電線用接続端子81を圧着固定しなければならな
い。そこで、高圧ケーブル20の先端に高圧電線用接続
端子81を加締める作業を行う際には、高圧ケーブル2
0に絶縁樹脂パイプ70が取り付いているので、高圧電
線用接続端子81に高圧ケーブル20をかしめる作業の
邪魔になり、効率よく作業を行うことができない。
【0006】また、上述した従来のプラグキャップ90
を組立てる際には、絶縁樹脂パイプ70に設けられてい
る高圧ケーブル挿通孔71と端子収納部74との段差7
5に、高圧電線用接続端子81の上端部82を当接させ
ることによって高圧電線用接続端子81を絶縁樹脂パイ
プ70の軸線方向に位置決めする。そして、高圧ケーブ
ル20を防水キャップ40の密着部43に接着すること
により、高圧電線用接続端子81が絶縁樹脂パイプ70
の軸線方向にずれないように固定し、高圧電線用接続端
子81の下端と弾性キャップ30の下端との距離が所定
寸法Lとなるように構成されている。
【0007】しかしながら、高圧電線用接続端子81の
上端部82が絶縁樹脂パイプ70の段差75に当接して
いないことに気づかずに作業者が高圧ケーブル20を防
水キャップ40の密着部43に接着してしまうと、高圧
電線用接続端子81の下端と弾性キャップ30の下端と
の距離が所定寸法Lよりも小さくなってしまう。そし
て、このように高圧電線用接続端子81の下端と弾性キ
ャップ30の下端との距離が所定寸法Lよりも小さく組
み立てられたプラグキャップ90を点火プラグ7に装着
すると、弾性キャップ30を点火プラグ7の所定位置ま
で確実に外嵌することができずに絶縁不良となったり、
防水キャップ40の鍔部42がエンジンヘッド1の密着
面6に密着せず点火プラグ取り付け孔2の内部に雨水等
が入り込んだりすることとなってしまう。
【0008】また、上述した従来のプラグキャップ90
においては、高圧電線用接続端子81は絶縁樹脂パイプ
70の高圧電線用接続端子収納部74内に遊嵌されてい
るので、高圧電線用接続端子81の中心軸線が絶縁樹脂
パイプ70の中心軸線に対して芯ずれすることとなる。
これにより、プラグキャップ90を点火プラグ7に装着
する際には、点火プラグ7の端子と高圧電線用接続端子
81とが芯ずれし、最悪の場合には高圧電線用接続端子
81の点火プラグ7側の端面が点火プラグ7の端子の端
面に当接し、高圧電線用接続端子81を点火プラグ7の
端子に外嵌させることができなくなってしまう。
【0009】従って、本発明の目的は上記課題を解消す
ることに係り、高圧電線用接続端子を絶縁樹脂パイプに
対して軸線方向に確実に位置決めすることができると共
に、高圧電線用接続端子が絶縁樹脂パイプに対して芯ず
れすることが無く、容易に組立てることができる良好な
点火プラグ用プラグキャップを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、エ
ンジンに穿設された点火プラグ取付孔内の底部に装着さ
れた点火プラグに高圧ケーブルを導通状態に接続するた
めの点火プラグ用プラグキャップであって、前記高圧ケ
ーブルを前記点火プラグに接続する高圧電線用接続端子
には、半径方向外方に向かって延びる係合突起部が配設
され、前記高圧電線用接続端子を覆う絶縁樹脂パイプの
内周壁には、該高圧電線用接続端子が周方向に回転させ
られた時に前記係合突起部を係止して軸方向の動きを阻
止する様に係止リブ部が突設されていることを特徴とす
る点火プラグ用プラグキャップにより達成することがで
きる。
【0011】尚、好ましくは前記係合突起部が、軸線方
向に間隔を開けて突設された一対の係合片から成り、前
記高圧電線用接続端子が周方向に回転させられた時に前
記係止リブ部を軸線方向に挟持するように構成される。
又、前記絶縁樹脂パイプの内周壁には、前記係合突起部
を前記絶縁樹脂パイプの開口端部から前記係止リブ部近
傍に案内すべく延びる案内溝が凹設されていることが好
ましい。
【0012】又、前記絶縁樹脂パイプの内周壁には、前
記高圧電線用接続端子を周方向に回転させることによっ
て前記係止リブ部が前記係合突起部を軸線方向に係止で
きるように、挿入された前記高圧電線用接続端子を前記
絶縁樹脂パイプに対して軸線方向に位置決めすべく前記
係合突起部に当接する位置決め部が前記係止リブ部近傍
に設けられていることが好ましい。
【0013】更に好ましくは、複数の前記係合突起部が
周方向にほぼ等間隔に配設されると共に、前記各係合突
起部を夫々係止して軸方向の動きを阻止する複数の係止
リブ部が前記係合突起部に対応して突設されており、前
記各係止リブ部には周方向に延びると共に前記絶縁樹脂
パイプの軸線との距離が周方向の一方の側で大きく他方
の側で小さくなる芯出し用位置決め面が前記軸線回りに
対称に設けられ、前記高圧電線用接続端子を周方向に回
転させることによって前記各係合突起部が前記芯出し用
位置決め面により軸線方向に付勢されて該高圧電線用接
続端子の芯出しが行われるように構成される。
【0014】
【作用】本発明の上記構成によれば、高圧電線用接続端
子が周方向に回転させられた時に前記係止リブ部が前記
係合突起部を係止することにより、高圧電線用接続端子
が絶縁樹脂パイプに対して軸線方向に位置決めされるの
で、絶縁樹脂パイプのいずれの開口端部から挿通しても
高圧電線用接続端子を絶縁樹脂パイプに対して軸線方向
に位置決めすることができ、高圧電線用接続端子を絶縁
樹脂パイプの点火プラグとは反対側の開口から挿入して
組み立てることもできる。
【0015】また、前記係合突起部を軸線方向に間隔を
開けて突設された一対の係合片とすれば、これら係合片
が前記係止リブ部を軸線方向に確実に挟持することがで
きる。又、絶縁樹脂パイプの内周壁に前記案内溝を凹設
すれば、高圧電線用接続端子の係合突起部を絶縁樹脂パ
イプの係止リブ部に向かって確実に案内することができ
る。更に、絶縁樹脂パイプの内周壁に、前記係合突起部
を絶縁樹脂パイプに対して軸線方向に位置決めする前記
位置決め部が設けられていれば、係合突起部が該位置決
め部に当接した状態で高圧電線用接続端子を周方向に回
転させるだけで前記係合突起部を係止リブ部に容易に係
合させることができる。また更に、複数の係合突起部に
対応して突設された複数の係止リブ部に前記芯出し用位
置決め面を設ければ、高圧電線用接続端子を周方向に回
転させるだけで該高圧電線用接続端子の軸線を絶縁樹脂
パイプの軸線に一致させることができる。
【0016】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明に係る点火
プラグ用プラグキャップの一実施例を詳細に説明する。
図1に示すように、自動車エンジンのエンジンヘッド1
に穿設された点火プラグ取付孔2の底部3に貫設されて
いる貫通孔4には、点火プラグ7が螺着されている。そ
して、本実施例の点火プラグ用プラグキャップ100
は、絶縁樹脂パイプ10を点火プラグ取付孔2内に挿入
することにより、高圧ケーブル20の端末部に取り付け
られた高圧電線用接続端子21を点火プラグ7の図示さ
れない端子に外嵌することができるように構成されてい
る。
【0017】前記絶縁樹脂パイプ10の点火プラグ7側
の端部に設けられている大径部13には、軟質の絶縁性
ゴムから成形されている弾性キャップ30が嵌着されて
いる。また、前記絶縁樹脂パイプ10の点火プラグ7と
は反対側の端部に設けられている小径部12には、軟質
の絶縁性ゴムから成形されている防水キャップ40が嵌
装されている。この防水キャップ40の略円筒状の嵌合
部41は点火プラグ取付孔2に内嵌するように構成され
ていると共に、該嵌合部41に一体に延設されている鍔
部42はエンジンヘッド1の密着面6に密着するように
構成されている。更に、防水キャップ40の密着部43
は高圧ケーブル20に接着される。
【0018】図2に示すように、前記高圧電線用接続端
子21は鋼板をプレス加工することにより成形されたも
ので、その先端部は点火プラグ7の端子に外嵌する円筒
状の端子嵌合部22とされ、その外周には端子嵌合部2
2の口開きを防止する補強リング23が外嵌されてい
る。また、前記端子嵌合部22の反対側の電線圧着部に
は複数の係止爪24が軸線方向に並ぶように配設されて
おり、高圧ケーブル20の絶縁被覆に食い込んで高圧ケ
ーブル20を確実に圧着固定するように構成されてい
る。
【0019】そして、前記高圧電線用接続端子21の軸
線方向のほぼ中央部には、半径方向外方に向かって延び
ると共に軸線方向に間隔を開けて突設された一対の係合
片25,25から成る二つの係合突起部27が周方向に
ほぼ等間隔に配設されている。そして、一対の前記係止
片25,25の軸線方向の間には、凹部26が一体に形
成されている。
【0020】前記点火プラグ用プラグキャップ100の
絶縁樹脂パイプ10は、硬質の絶縁性樹脂材料から略円
筒状に成形されており、高圧ケーブル20及び高圧電線
用接続端子21の周囲を覆って、高圧電線用接続端子2
1に供給される高圧電流が点火プラグ取付孔2の壁面に
リークしないように絶縁している。そして、点火プラグ
7とは反対側の端部は小径部12とされて防水キャップ
40が嵌着され、点火プラグ7側の端部は大径部13と
されて弾性キャップ30が嵌着されている。
【0021】図3及び図4に示すように、前記小径部1
2の内周壁11には、絶縁樹脂パイプ10の軸線方向に
延びる一対の案内溝15が軸線に対して対称に凹設され
ている。そしてこれらの案内溝15は、図4中に2点鎖
線で示す高圧電線用接続端子21の前記各係合片25,
25を受け入れるように構成されており、高圧電線用接
続端子21を絶縁樹脂パイプ10内に取り付ける際に軸
線方向に挿入案内するようにされている。
【0022】また、図3に示すように、一対の前記案内
溝15の軸線方向の下端部には、絶縁樹脂パイプ10内
に挿入された前記高圧電線用接続端子21の係合片25
に当接して軸線方向の位置決めをする為の位置決め部で
あるストッパー16,16が、それぞれ絶縁樹脂パイプ
10の軸線に対して垂直に広がっている。さらに、前記
案内溝15の内側で前記ストッパー16から軸線方向に
前記小径部12側に向かって所定の距離だけ離れた部分
には、軸線方向に一定の幅を有するとともに周方向に延
びる係止リブ部17が、軸線に対して対称に前記案内溝
15の底面から半径方向内方に向かって突設されてい
る。そして、これら係止リブ部17と前記ストッパー1
6との軸線方向の距離は高圧電線用接続端子21の前記
係合片25の軸線方向の幅よりもわずかに大きくされて
いるとともに、この係止リブ部17の軸線方向の幅は前
記係合突起部27の各係合片25,25同士の軸線方向
の間隔よりもわずかに小さくされている。
【0023】また、絶縁樹脂パイプ10の軸線に向かっ
て突設されて周方向に延びている前記各係止リブ部1
7,17の上面17a,17aは、図5に示すように軸
線方向から見た場合に、前記各ストッパー16,16か
ら周方向に遠ざかるにつれて軸線との距離が小さくなっ
て接近する芯出し用位置決め面とされており、その各表
面には軸線方向に延びる係止溝19が刻設されている。
【0024】そこで、絶縁樹脂パイプ10の前記各係止
リブ部17,17は、絶縁樹脂パイプ10内に挿入され
て係合片25がストッパー16に当接した前記高圧電線
用接続端子21を周方向に回転させることにより、前記
係合突起部27の一対の係合片25,25によって軸線
方向に挟持されるが、この時、前記各凹部26,26が
前記各係止リブ部17,17の上面17a,17aに沿
って摺動し、高圧電線用接続端子21を絶縁樹脂パイプ
10に対して芯出しする。そして、弾性変形可能な前記
係合突起部27の凹部26が前記係止溝19に係合し、
高圧電線用接続端子21の絶縁樹脂パイプ10に対する
回転が規制される際には、該高圧電線用接続端子21が
絶縁樹脂パイプ10に対して同軸に固定される。
【0025】次に、上述のように構成された本実施例の
点火プラグ用プラグキャップ100の組立て作業につい
て説明する。先ず、前記点火プラグ用プラグキャップ1
00においては、高圧ケーブル20の端末に固定された
高圧電線用接続端子21を、絶縁樹脂パイプ10の点火
プラグ接続側と反対側に設けられている小径部12の開
口から挿入することができる。
【0026】これにより、高圧ケーブル20の端末に高
圧電線用接続端子21を圧着固定した後に、高圧電線用
接続端子21を絶縁樹脂パイプ10内に挿入すればよい
から、従来のプラグキャップのように、高圧ケーブルを
絶縁樹脂パイプの一方の開口から挿入し他方の開口から
引き出した状態で高圧電線用接続端子を高圧ケーブルの
端末に圧着固定する必要が無い。そこで、高圧電線用接
続端子を高圧ケーブルに圧着固定する作業を行う際に絶
縁樹脂パイプが邪魔になることが無く、圧着固定作業を
容易かつ効率よく行うことができる。
【0027】次に、高圧ケーブル20の端末に圧着固定
された高圧電線用接続端子21を絶縁樹脂パイプ10内
に固定するには、高圧電線用接続端子21を高圧ケーブ
ル20の端部とともに絶縁樹脂パイプ10の小径部12
側の開口から挿入する。この時、図4に示すように高圧
電線用接続端子21の一対の係合片25,25をそれぞ
れ案内溝15内に位置させるとともに高圧電線用接続端
子21を図中反時計回り方向に付勢した状態で絶縁樹脂
パイプ10内に挿入すれば、図5に示すように係合片2
5を絶縁樹脂パイプ10内の係止リブ部17に干渉させ
ることなくストッパー16に向かって軸線方向に進める
ことができる。
【0028】そして、各係合片25,25がストッパー
16,16に当接して高圧電線用接続端子21が軸線方
向に位置決めされた状態で高圧ケーブル20を捻って高
圧電線用接続端子21を図中時計回り方向に回転させる
ことにより、図7に示すように、高圧電線用接続端子2
1の一対の係合片25,25が絶縁樹脂パイプ10の各
係止リブ部17,17を軸線方向に挟持するとともに、
図6に示すように係合突起部27の凹部26が各係止リ
ブ部17,17の係止溝19,19に係合し、高圧電線
用接続端子21は絶縁樹脂パイプ10に対して軸線方向
及び周方向に変位不能に固定される。
【0029】すなわち、本実施例の点火プラグ用プラグ
キャップ100においては、高圧電線用接続端子21が
絶縁樹脂パイプ10の係止リブ部17により、絶縁樹脂
パイプ10の軸線方向に確実に位置決めされるから、図
1に示したように、高圧電線用接続端子21の下端と弾
性キャップ30の下端との距離を常に所定寸法Lとなる
ように組み立てることができる。これにより、本実施例
の点火プラグ用プラグキャップ100を点火プラグ7に
装着する際には、弾性キャップ30を点火プラグ7の所
定の位置まで確実に外嵌させることができるから、点火
プラグ7と絶縁樹脂パイプ10との間の絶縁が不良とな
ることが無い。さらに防水キャップ40の鍔部42をエ
ンジンヘッド1の密着面6に確実に密着させることがで
きるから、点火プラグ取付孔1の内側に雨水等が不用意
に入り込むことが無い。
【0030】また、本実施例のプラグキャップ100に
おいては、常に高圧電線用接続端子21を絶縁樹脂パイ
プ10に対して同軸に固定保持することができるので、
高圧電線用接続端子21の下端面が点火プラグ7の端子
の上端面に当接して点火プラグ7への装着性が悪化する
ことがない。
【0031】なお、本発明の点火プラグ用プラグキャッ
プは、上述した実施例によって限定されるものではな
く、本発明の主旨に基づいて種々の変更が可能であるこ
とは言うまでもない。例えば、係止リブ部を軸線方向に
挟持する係合片の形状や該係止リブ部の断面形状は、上
記実施例の如き矩形状に限らず、三角形状や半円状等の
他の形状を採りうることは勿論である。又、係合突起部
の数も上記実施例の如き二つに限るものではなく、少な
くとも1つの係合突起部と対応する係止リブ部とを有す
れば良い。又、点火プラグ用プラグキャップを構成する
絶縁樹脂パイプ、防水キャップ及び弾性キャップ等の形
状も適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0032】
【発明の効果】本発明の点火プラグ用プラグキャップに
よれば、高圧電線用接続端子が周方向に回転させられた
時に、高圧電線用接続端子に配設された係合突起部が絶
縁樹脂パイプに設けられている係止リブ部を軸線方向に
係止することにより、高圧電線用接続端子が絶縁樹脂パ
イプに対して軸線方向に位置ずれすることなく固定され
るので、絶縁樹脂パイプのいずれの開口端部から挿通し
ても高圧電線用接続端子を絶縁樹脂パイプに対して軸線
方向に位置決めすることができ、高圧電線用接続端子を
絶縁樹脂パイプの点火プラグとは反対側の開口から挿入
して組み立てることもできる。
【0033】そこで、高圧ケーブルの端末に高圧電線用
接続端子を圧着固定した後に、該高圧電線用接続端子を
絶縁樹脂パイプ内に挿入すればよいから、高圧電線用接
続端子を高圧ケーブルに圧着固定する作業を行う際に絶
縁樹脂パイプが邪魔になることが無く、圧着固定作業を
容易かつ効率よく行うことができる。又、組立てによっ
て高圧電線用接続端子と絶縁樹脂パイプとの軸線方向の
相対位置がばらつくことがないから、本発明の点火プラ
グ用プラグキャップを点火プラグに装着する際には、弾
性キャップを点火プラグの所定の位置まで確実に外嵌さ
せることができ、絶縁樹脂パイプと点火プラグとの間の
絶縁を損なうことが無い。更には、防水キャップをエン
ジンヘッドの密着面に確実に密着させることができるか
ら、点火プラグ取付孔の内部に雨水等が不用意に侵入す
ることが無い。
【0034】また、前記係合突起部を軸線方向に間隔を
開けて突設された一対の係合片とすれば、これら係合片
が前記係止リブ部を軸線方向に確実に挟持することがで
きる。又、絶縁樹脂パイプの内周壁に、前記係合突起部
を絶縁樹脂パイプの開口端部から前記係止リブ部近傍に
案内すべく延びる案内溝を凹設すれば、高圧電線用接続
端子の係合突起部を絶縁樹脂パイプの係止リブ部に向か
って確実に案内することができる。更に、絶縁樹脂パイ
プの内周壁に、前記係合突起部を絶縁樹脂パイプに対し
て軸線方向に位置決めする位置決め部が設けられていれ
ば、係合突起部が該位置決め部に当接した状態で高圧電
線用接続端子を周方向に回転させるだけで前記係合突起
部を係止リブ部に容易に係合させることができる。
【0035】また更に、複数の係合突起部に対応して突
設された複数の係止リブ部に、周方向に延びると共に前
記絶縁樹脂パイプの軸線との距離が周方向の一方の側で
大きく他方の側で小さくなる芯出し用位置決め面を設け
れば、高圧電線用接続端子を周方向に回転させるだけで
該高圧電線用接続端子の軸線を絶縁樹脂パイプの軸線に
一致させることができるので、プラグキャップを点火プ
ラグに取り付ける際、高圧電線用接続端子端面が点火プ
ラグの端子の端面に当接することが無く、プラグキャッ
プの装着性が悪化することがない。従って、高圧電線用
接続端子を絶縁樹脂パイプに対して軸線方向に確実に位
置決めすることができると共に、高圧電線用接続端子が
絶縁樹脂パイプに対して芯ずれすることが無く、容易に
組立てることができる良好な点火プラグ用プラグキャッ
プを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に基づく点火プラグ用プラグ
キャップの縦断面図である。
【図2】図1に示した高圧電線用接続端子の全体斜視図
である。
【図3】図1に示した絶縁樹脂パイプの要部を破断して
示す斜視図である。
【図4】図1に示した絶縁樹脂パイプのA−A断面矢視
図である。
【図5】図3に示した絶縁樹脂パイプのC−C断面矢視
図である。
【図6】図1に示した点火プラグ用プラグキャップのB
−B断面矢視図である。
【図7】高圧電線用接続端子と絶縁樹脂パイプとの係合
状態を説明する要部拡大縦断面図である。
【図8】従来の点火プラグ用プラグキャップの縦断面図
である。
【符号の説明】
1 エンジンヘッド 2 点火プラグ取付孔 7 点火プラグ 10 絶縁樹脂パイプ 11 内周壁 15 案内溝 16 ストッパー 17 係止リブ部 20 高圧ケーブル 21 高圧電線用接続端子 25 係合片 26 凹部 27 係合突起部 30 弾性キャップ 40 防水キャップ 100 点火プラグ用プラグキャップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンに穿設された点火プラグ取付孔
    内の底部に装着された点火プラグに高圧ケーブルを導通
    状態に接続するための点火プラグ用プラグキャップであ
    って、 前記高圧ケーブルを前記点火プラグに接続する高圧電線
    用接続端子には、半径方向外方に向かって延びる係合突
    起部が配設され、 前記高圧電線用接続端子を覆う絶縁樹脂パイプの内周壁
    には、該高圧電線用接続端子が周方向に回転させられた
    時に前記係合突起部を係止して軸方向の動きを阻止する
    様に係止リブ部が突設されていることを特徴とする点火
    プラグ用プラグキャップ。
  2. 【請求項2】 前記係合突起部が、軸線方向に間隔を開
    けて突設された一対の係合片から成り、前記高圧電線用
    接続端子が周方向に回転させられた時に前記係止リブ部
    を軸線方向に挟持するように構成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の点火プラグ用プラグキャップ。
  3. 【請求項3】 前記絶縁樹脂パイプの内周壁には、前記
    係合突起部を前記絶縁樹脂パイプの開口端部から前記係
    止リブ部近傍に案内すべく延びる案内溝が凹設されてい
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の点火プラグ
    用プラグキャップ。
  4. 【請求項4】 前記絶縁樹脂パイプの内周壁には、前記
    高圧電線用接続端子を周方向に回転させることによって
    前記係止リブ部が前記係合突起部を軸線方向に係止でき
    るように、挿入された前記高圧電線用接続端子を前記絶
    縁樹脂パイプに対して軸線方向に位置決めすべく前記係
    合突起部に当接する位置決め部が前記係止リブ部近傍に
    設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れか1項に記載の点火プラグ用プラグキャップ。
  5. 【請求項5】 複数の前記係合突起部が周方向にほぼ等
    間隔に配設されると共に、前記各係合突起部を夫々係止
    して軸方向の動きを阻止する複数の係止リブ部が前記係
    合突起部に対応して突設されており、 前記各係止リブ部には周方向に延びると共に前記絶縁樹
    脂パイプの軸線との距離が周方向の一方の側で大きく他
    方の側で小さくなる芯出し用位置決め面が前記軸線回り
    に対称に設けられ、 前記高圧電線用接続端子を周方向に回転させることによ
    って前記各係合突起部が前記芯出し用位置決め面により
    軸線方向に付勢されて該高圧電線用接続端子の芯出しが
    行われるように構成されていることを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれか1項に記載の点火プラグ用プラグキ
    ャップ。
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