JP2006179824A - 点火コイル - Google Patents
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Abstract
【課題】一次コイル及び二次コイルと中心コアとの間に位置ずれが生じることを効果的に防止することができる点火コイルを提供すること。
【解決手段】点火コイル1は、同心円状に巻回した一次コイル2及び二次コイル3を備えた円筒部11と、円筒部11の軸方向一方側D1に配設したプラグ取付部と、円筒部11の軸方向他方側D2に配設したコネクタケース部5とを有する。コネクタケース部5は、一次コイル2及び二次コイル3の軸方向他方側D2の端部を挿入して保持するケース本体部51と、イグナイタ521を配設するイグナイタ配設部52と、中心コア41の軸方向他方側D2の端部を挿入して保持するコア保持部53と、電気コネクタを接続するコネクタ接続部54とを一体成形してなる。
【選択図】図1
【解決手段】点火コイル1は、同心円状に巻回した一次コイル2及び二次コイル3を備えた円筒部11と、円筒部11の軸方向一方側D1に配設したプラグ取付部と、円筒部11の軸方向他方側D2に配設したコネクタケース部5とを有する。コネクタケース部5は、一次コイル2及び二次コイル3の軸方向他方側D2の端部を挿入して保持するケース本体部51と、イグナイタ521を配設するイグナイタ配設部52と、中心コア41の軸方向他方側D2の端部を挿入して保持するコア保持部53と、電気コネクタを接続するコネクタ接続部54とを一体成形してなる。
【選択図】図1
Description
本発明は、スパークプラグからスパークを発生させるための点火コイルに関する。
車両等のエンジンにおいて、スパークプラグからスパークを発生させるために用いる点火コイルは、同心円状に巻回した一次コイル及び二次コイルと、スパークプラグを取り付けるプラグ取付部とを備えている。
そして、点火コイルにおいて、エンジンのECU(電子制御ユニット)による指令を受けてイグナイタから一次コイルに電力が供給されると、一次コイルを貫通する磁束によって二次コイルに電磁誘導による誘導起電力(逆起電力)が発生し、プラグ取付部に取り付けたスパークプラグからスパークを発生させることができる。また、一次コイル及び二次コイルの内周側には珪素鋼板よりなる円柱状の中心コアを配設し、一次コイル及び二次コイルの外周側には珪素鋼板よりなる円筒状の外周コアを配設している。これにより、上記磁束を中心コア及び外周コアを通過させることによって増大させている。
そして、点火コイルにおいて、エンジンのECU(電子制御ユニット)による指令を受けてイグナイタから一次コイルに電力が供給されると、一次コイルを貫通する磁束によって二次コイルに電磁誘導による誘導起電力(逆起電力)が発生し、プラグ取付部に取り付けたスパークプラグからスパークを発生させることができる。また、一次コイル及び二次コイルの内周側には珪素鋼板よりなる円柱状の中心コアを配設し、一次コイル及び二次コイルの外周側には珪素鋼板よりなる円筒状の外周コアを配設している。これにより、上記磁束を中心コア及び外周コアを通過させることによって増大させている。
また、特許文献1の点火コイルにおいては、一次スプール及び二次スプールとは別に外周コアの軸方向移動を規制する規制部材を設けている。そして、点火コイルにおける温度変化が繰り返され、規制部材と外周コアとの線膨張係数の違いにより規制部材にクラックが発生しても、このクラックが各スプールに達することを防止して、点火コイルにおいて絶縁破壊が生ずることを防止している。また、特許文献1においては、一次スプール及び二次スプールを収容するコイルケースとは別体の蓋部(規制部材)に、円柱状の中心コアを軸方向及び径方向に位置決めする円筒状の支持部を形成している。
しかしながら、上記特許文献1の点火コイルにおいては、上記中心コアの調芯(位置決め)を行う支持部は、一次スプール及び二次スプールを収容するコイルケースとは別体の蓋部に形成されている。そのため、コイルケースと蓋部との間に位置ずれが生じた場合には、一次コイル及び二次コイルと中心コアとの間に位置ずれが生じるおそれがある。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、一次コイル及び二次コイルと中心コアとの間に位置ずれが生じることを効果的に防止することができる点火コイルを提供しようとするものである。
本発明は、同心円状に巻回した一次コイル及び二次コイルと、該一次コイル及び二次コイルの内周側に挿通した金属性の中心コアとを備えた円筒部と、
該円筒部の軸方向一方側に配設し、スパークプラグを取り付けるよう構成したプラグ取付部と、
上記円筒部の軸方向他方側に配設し、電気コネクタを接続するよう構成したコネクタケース部とを有する点火コイルにおいて、
上記コネクタケース部は、上記一次コイル及び二次コイルを挿入して保持するケース本体部と、上記中心コアを挿入して保持するコア保持部とを一体成形してなることを特徴とする点火コイルにある(請求項1)。
該円筒部の軸方向一方側に配設し、スパークプラグを取り付けるよう構成したプラグ取付部と、
上記円筒部の軸方向他方側に配設し、電気コネクタを接続するよう構成したコネクタケース部とを有する点火コイルにおいて、
上記コネクタケース部は、上記一次コイル及び二次コイルを挿入して保持するケース本体部と、上記中心コアを挿入して保持するコア保持部とを一体成形してなることを特徴とする点火コイルにある(請求項1)。
本発明の点火コイルは、上記円筒部の軸方向他方側に配設したコネクタケース部に工夫を行ったものである。
すなわち、上記コネクタケース部は、上記ケース本体部と上記コア保持部とを一体成形してなる。これにより、一次コイル及び二次コイルの保持と中心コアの保持とは、1つの部材からなるコネクタケース部によって行うことができる。
それ故、上記点火コイルによれば、一次コイル及び二次コイルと中心コアとの間に位置ずれが生じることを効果的に防止することができる。
すなわち、上記コネクタケース部は、上記ケース本体部と上記コア保持部とを一体成形してなる。これにより、一次コイル及び二次コイルの保持と中心コアの保持とは、1つの部材からなるコネクタケース部によって行うことができる。
それ故、上記点火コイルによれば、一次コイル及び二次コイルと中心コアとの間に位置ずれが生じることを効果的に防止することができる。
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において、上記コア保持部は、上記ケース本体部から上記軸方向一方側に向けて突出形成されており、上記ケース本体部は、上記軸方向一方側に向けて開口する挿入保持口を有しており、該挿入保持口に上記一次コイル及び二次コイルを挿入して保持するよう構成することが好ましい(請求項2)。
この場合には、一次コイル及び二次コイルと中心コアとは、いずれもコネクタケース部に対して上記軸方向一方側から容易に挿入することができる。そのため、点火コイルの組付性を向上させることができる。
本発明において、上記コア保持部は、上記ケース本体部から上記軸方向一方側に向けて突出形成されており、上記ケース本体部は、上記軸方向一方側に向けて開口する挿入保持口を有しており、該挿入保持口に上記一次コイル及び二次コイルを挿入して保持するよう構成することが好ましい(請求項2)。
この場合には、一次コイル及び二次コイルと中心コアとは、いずれもコネクタケース部に対して上記軸方向一方側から容易に挿入することができる。そのため、点火コイルの組付性を向上させることができる。
また、上記ケース本体部は、上記一次コイルに電力を供給するイグナイタを配設するイグナイタ配設部を有しており、上記コア保持部は、上記イグナイタ配設部における上記軸方向一方側の表面に形成してあることが好ましい(請求項3)。
この場合には、イグナイタ配設部を利用してコア保持部を形成することができ、コア保持部の形成が容易である。
この場合には、イグナイタ配設部を利用してコア保持部を形成することができ、コア保持部の形成が容易である。
また、上記一次コイル及び二次コイルは、筒状の嵌入部材を介して上記挿入保持口に嵌入してあり、上記点火コイルは、上記一次コイル及び二次コイルの内周側に上記中心コアを挿通すると共に、上記一次コイル及び二次コイルに上記嵌入部材を取り付けてなる仮組体を、上記軸方向一方側から上記挿入保持口に嵌入すると同時に、上記中心コアが上記コア保持部に挿入されるよう構成することが好ましい(請求項4)。
この場合には、上記嵌入部材によって一次コイル及び二次コイルを強固にコネクタケース部に組み付けることができる。また、仮組体をコネクタケース部に組み付けることによって中心コアをコア保持部に挿入することができ、点火コイルを一層容易に組み付けることができる。
この場合には、上記嵌入部材によって一次コイル及び二次コイルを強固にコネクタケース部に組み付けることができる。また、仮組体をコネクタケース部に組み付けることによって中心コアをコア保持部に挿入することができ、点火コイルを一層容易に組み付けることができる。
以下に、本発明の点火コイルにかかる実施例につき、図1〜図8と共に説明する。
本例の点火コイル1は、図1、図2に示すごとく、同心円状に巻回した一次コイル2及び二次コイル3を備えた円筒部11と、円筒部11の軸方向一方側D1に配設したプラグ取付部6と、円筒部11の軸方向他方側D2に配設したコネクタケース部5とを有する。
また、円筒部11は、一次コイル2及び二次コイル3の内周側に挿通した円柱状金属からなる中心コア41と、一次コイル2及び二次コイル3の外周側に配設した円筒状金属からなる外周コア43とを備えている。
本例の点火コイル1は、図1、図2に示すごとく、同心円状に巻回した一次コイル2及び二次コイル3を備えた円筒部11と、円筒部11の軸方向一方側D1に配設したプラグ取付部6と、円筒部11の軸方向他方側D2に配設したコネクタケース部5とを有する。
また、円筒部11は、一次コイル2及び二次コイル3の内周側に挿通した円柱状金属からなる中心コア41と、一次コイル2及び二次コイル3の外周側に配設した円筒状金属からなる外周コア43とを備えている。
上記プラグ取付部6は、スパークプラグ(図示略)を取り付けるプラグ取付口61を備えている。また、上記コネクタケース部5は、電気コネクタ(図示略)を接続するコネクタ接続部54を備えている。そして、このコネクタケース部5は、一次コイル2及び二次コイル3の軸方向他方側D2の端部を挿入して保持するケース本体部51と、中心コア41の軸方向他方側D2の端部を挿入して保持するコア保持部53と、上記コネクタ接続部54とを一体成形してなる。
なお、軸方向一方側D1とは、点火コイル1においてプラグ取付部6を配設した側をいい、軸方向他方側D2とは、軸方向一方側D1とは反対側をいう。
以下に、上記点火コイル1を詳説する。
なお、軸方向一方側D1とは、点火コイル1においてプラグ取付部6を配設した側をいい、軸方向他方側D2とは、軸方向一方側D1とは反対側をいう。
以下に、上記点火コイル1を詳説する。
図1、図2に示すごとく、本例の点火コイル1は、上記円筒部11及びプラグ取付部6をエンジンケースにおけるプラグホール(図示略)内に挿入配置し、上記コネクタケース部5をプラグホールの外部に配置して使用するものである。
上記一次コイル2は、筒状の合成樹脂からなる一次スプール21と、この一次スプール21の外周面に絶縁被覆した一次電線を巻回してなる一次巻線22とから構成されている。また、上記二次コイル3は、筒状の合成樹脂からなる二次スプール31と、この二次スプール31の外周面に絶縁被覆した二次電線を巻回してなる二次巻線32とから構成されている。また、二次巻線32は、一次電線よりも細径の二次電線を一次巻線22よりも多い巻回数で巻回してなる。
上記一次コイル2は、筒状の合成樹脂からなる一次スプール21と、この一次スプール21の外周面に絶縁被覆した一次電線を巻回してなる一次巻線22とから構成されている。また、上記二次コイル3は、筒状の合成樹脂からなる二次スプール31と、この二次スプール31の外周面に絶縁被覆した二次電線を巻回してなる二次巻線32とから構成されている。また、二次巻線32は、一次電線よりも細径の二次電線を一次巻線22よりも多い巻回数で巻回してなる。
また、本例の二次コイル3は、一次コイル2の内周側に挿通されており、中心コア41は、二次コイル3の内周側に挿通されている。また、一次コイル2は、筒状の合成樹脂からなる円筒ケース42の内周側に挿通されており、外周コア43は、円筒ケース42の外周側に配設されている。
そして、一次コイル2と外周コア43との間は、円筒ケース42によって絶縁性が確保されている。
そして、一次コイル2と外周コア43との間は、円筒ケース42によって絶縁性が確保されている。
また、中心コア41は、平板状の珪素鋼板を軸方向に直交する方向に複数積層してなり、外周コア43は、円筒状の珪素鋼板を周方向に複数積層してなる。そして、一次コイル2に電流を流して発生させる磁束は、中心コア41及び外周コア43を通過させて増大させることができる。また、中心コア41の外周には、収縮チューブ又はPET(ポリエチレンテレフタレート)テープ等からなる応力緩和部材413が設けられている。
なお、一次コイル2を二次コイル3の内周側に挿通してもよい。また、一次コイル2は、一次スプール21を用いずに形成することもできる。すなわち、この場合には、絶縁被覆した一次電線を円筒状に巻回した後、この巻回後の各一次電線同士を、融着剤等によって結合して、円筒状の一次コイル2を形成することができる。
図1、図2に示すごとく、本例の中心コア41の軸方向他方側D2の端部には、スポンジ材料等からなる応力緩和用の弾性部材411が配設されている。そして、上記コア保持部53は、その内周側に上記弾性部材411を挿入配置した状態で、上記中心コア41の軸方向他方側D2の端部を直接保持している。また、弾性部材411は、中心コア41の軸方向一方側D1の端部に配設することもできる。
また、図5に示すごとく、上記弾性部材411と中心コア41との間には、上記一次コイル2に通電を行ったことによって生じる磁束を増大させるための永久磁石412を配設することもできる。この場合にも、上記コア保持部53は、その内周側に上記弾性部材411及び永久磁石412を挿入配置した状態で、上記中心コア41の軸方向他方側D2の端部を直接保持するよう構成することが好ましい。
また、図5に示すごとく、上記弾性部材411と中心コア41との間には、上記一次コイル2に通電を行ったことによって生じる磁束を増大させるための永久磁石412を配設することもできる。この場合にも、上記コア保持部53は、その内周側に上記弾性部材411及び永久磁石412を挿入配置した状態で、上記中心コア41の軸方向他方側D2の端部を直接保持するよう構成することが好ましい。
また、図1、図3に示すごとく、本例のコネクタケース部5は、ケース本体部51に、挿入保持口511、イグナイタ配設部52、コア保持部53、コネクタ接続部54及び取付フランジ部55を形成してなる。
上記コネクタケース部5は、一次コイル2及び二次コイル3を挿通配設する上記円筒ケース42とは別の樹脂部材によって成形されたものである。
上記挿入保持口511は、ケース本体部51において、軸方向一方側D1に向けて開口して形成されている。
上記コネクタケース部5は、一次コイル2及び二次コイル3を挿通配設する上記円筒ケース42とは別の樹脂部材によって成形されたものである。
上記挿入保持口511は、ケース本体部51において、軸方向一方側D1に向けて開口して形成されている。
図1、図3に示すごとく、上記イグナイタ配設部52は、挿入保持口511に対向するようこの挿入保持口511内に配設されている。このイグナイタ配設部52における軸方向他方側D2の表面には、一次コイル2に電力を供給するイグナイタ521が配設されている。このイグナイタ521は、ECU(電子制御ユニット)からの信号によって動作するスイッチング素子等を用いた電力制御回路等を備えている。
上記コア保持部53は、イグナイタ配設部52における軸方向一方側D1の表面に形成されており、軸方向一方側D1に向けて円筒状に突出形成されている。
上記コア保持部53は、イグナイタ配設部52における軸方向一方側D1の表面に形成されており、軸方向一方側D1に向けて円筒状に突出形成されている。
上記コネクタ接続部54は、ケース本体部51から径方向外方に向けて突出形成されている。
上記取付フランジ部55は、点火コイル1をエンジンケースに取り付けるためのものであり、コネクタ接続部54の形成位置とは異なる周方向位置において、ケース本体部51から径方向外方に向けて突出形成されている。
上記取付フランジ部55は、点火コイル1をエンジンケースに取り付けるためのものであり、コネクタ接続部54の形成位置とは異なる周方向位置において、ケース本体部51から径方向外方に向けて突出形成されている。
また、図1に示すごとく、上記一次スプール21、円筒ケース42及び外周コア43の軸方向他方側D2の端部は、筒状の嵌入部材44の内周側に嵌入されている。そして、一次スプール21、円筒ケース42及び外周コア43は、嵌入部材44を介して上記コネクタケース部5における挿入保持口511に嵌入されている。
また、二次スプール31の軸方向他方側D2の端部は、上記コネクタケース部5におけるコア保持部53の外周側に配設されている。
そして、中心コア41と二次コイル3とは、コア保持部53を中心コア41と二次スプール31との間の隙間に挿入配置することにより、径方向における相対的な位置決めがなされている。
また、二次スプール31の軸方向他方側D2の端部は、上記コネクタケース部5におけるコア保持部53の外周側に配設されている。
そして、中心コア41と二次コイル3とは、コア保持部53を中心コア41と二次スプール31との間の隙間に挿入配置することにより、径方向における相対的な位置決めがなされている。
図4に示すごとく、上記点火コイル1を組み付けるに当たっては、中心コア41、二次コイル3、一次コイル2、円筒ケース42及び外周コア43を相互に挿入配置し、一次スプール21、円筒ケース42及び外周コア43の各軸方向他方側D2の端部を嵌入部材44に嵌入して、仮組体12を形成する。そして、この仮組体12における嵌入部材44をコネクタケース部5における挿入保持口511に嵌入する。
このとき、この嵌入部材44の嵌入を行うと同時に、コネクタケース部5におけるコア保持部53が、中心コア41と二次スプール31との間の隙間に挿入配置される。これにより、コネクタケース部5に対して、中心コア41、一次コイル2及び二次コイル3を簡単に組み付けることができ、点火コイル1を容易に組み付けることができる。
このとき、この嵌入部材44の嵌入を行うと同時に、コネクタケース部5におけるコア保持部53が、中心コア41と二次スプール31との間の隙間に挿入配置される。これにより、コネクタケース部5に対して、中心コア41、一次コイル2及び二次コイル3を簡単に組み付けることができ、点火コイル1を容易に組み付けることができる。
また、図1に示すごとく、中心コア41と二次コイル3との間、二次コイル3と一次コイル2との間、一次コイル2と円筒ケース42との間の各隙間には、エポキシ樹脂等の絶縁樹脂7が充填されている。また、コネクタケース部5内は、イグナイタ配設部52にイグナイタ521を配設した状態で上記絶縁樹脂7によって充填されている。
また、図2に示すごとく、上記プラグ取付部6は、筒状の合成樹脂とゴムからなり、上記プラグ取付口61には、スパークプラグと接触するコイルバネ63が配設されている。このコイルバネ63は、高圧端子62を介して二次コイル3の二次巻線32の高電圧側端部と電気的に接続されている。
また、図2に示すごとく、上記プラグ取付部6は、筒状の合成樹脂とゴムからなり、上記プラグ取付口61には、スパークプラグと接触するコイルバネ63が配設されている。このコイルバネ63は、高圧端子62を介して二次コイル3の二次巻線32の高電圧側端部と電気的に接続されている。
そして、ECUからスパーク発生信号がイグナイタ521に送信されると、イグナイタ521におけるスイッチング素子等が動作し、一次コイル2の一次巻線22に電流が流れて中心コア41及び外周コア43を通過する磁束が形成される。そして、この磁束の形成に伴って二次コイル3の二次巻線32に電磁誘導による誘導起電力(逆起電力)が発生し、点火コイル1に取り付けたスパークプラグからスパークを発生させることができる。
本例の点火コイル1は、上記円筒部11の軸方向他方側D2に、円筒部11を構成する部材とは別の部材によって成形したコネクタケース部5を配設してなる。
そして、このコネクタケース部5は、挿入保持口511を備えたケース本体部51に、イグナイタ配設部52、コア保持部53及びコネクタ接続部54を一体成形してなる。これにより、一次コイル2、二次コイル3、中心コア41、円筒ケース42及び外周コア43の保持は、1つの部材からなるコネクタケース部5によって行うことができる。
それ故、上記点火コイル1によれば、一次コイル2及び二次コイル3と中心コア41との間に位置ずれが生じることを効果的に防止することができる。
そして、このコネクタケース部5は、挿入保持口511を備えたケース本体部51に、イグナイタ配設部52、コア保持部53及びコネクタ接続部54を一体成形してなる。これにより、一次コイル2、二次コイル3、中心コア41、円筒ケース42及び外周コア43の保持は、1つの部材からなるコネクタケース部5によって行うことができる。
それ故、上記点火コイル1によれば、一次コイル2及び二次コイル3と中心コア41との間に位置ずれが生じることを効果的に防止することができる。
また、上記コネクタケース部5におけるコア保持部53は、中心コア41の軸方向他方側D2の端部を直接保持している。そのため、中心コア41が傾いたり、径方向に位置ずれを行ったりすることを確実に防止することができる。これにより、点火コイル1の組付を行った後には、中心コア41、一次コイル2、二次コイル3及び円筒ケース42の芯出しが正確に行われる。
また、この芯出しが正確に行われることにより、中心コア41と二次コイル3との間、二次コイル3と一次コイル2との間、一次コイル2と円筒ケース42との間に、全周にわたって幅がほぼ均一な隙間がそれぞれ形成される。
また、この芯出しが正確に行われることにより、中心コア41と二次コイル3との間、二次コイル3と一次コイル2との間、一次コイル2と円筒ケース42との間に、全周にわたって幅がほぼ均一な隙間がそれぞれ形成される。
そして、組付後の点火コイル1におけるコネクタケース部5内へ絶縁樹脂7を注入し、この絶縁樹脂7を点火コイル1における各隙間に充填する際には、絶縁樹脂7は、全周にわたって幅がほぼ均一な隙間に充填される。これにより、上記各隙間に全周において幅がほぼ均一な絶縁樹脂層7を形成することができる。そのため、点火コイル1における絶縁性能を向上させることができ、点火コイル1の耐久性を向上させることができる。
また、上記コネクタケース部5におけるコア保持部53は、必ずしも円筒状に突出形成する必要はなく、例えば、図6に示すごとく、複数の立設ピン531を円形状に配置して形成することもできる。また、図7に示すごとく、この複数の立設ピン531は、その先端部において円形状の連結補強部532によって連結して補強することができる。さらに、図8に示すごとく、複数の立設ピン531は、上記先端部及びその中間部において円形状の連結補強部532によって連結して補強することもできる。
1 点火コイル
11 円筒部
12 仮組体
2 一次コイル
3 二次コイル
41 中心コア
42 円筒ケース
43 外周コア
44 嵌入部材
5 コネクタケース部
51 ケース本体部
511 挿入保持口
52 イグナイタ配設部
521 イグナイタ
53 コア保持部
54 コネクタ接続部
6 プラグ取付部
7 絶縁樹脂
D1 軸方向一方側
D2 軸方向他方側
11 円筒部
12 仮組体
2 一次コイル
3 二次コイル
41 中心コア
42 円筒ケース
43 外周コア
44 嵌入部材
5 コネクタケース部
51 ケース本体部
511 挿入保持口
52 イグナイタ配設部
521 イグナイタ
53 コア保持部
54 コネクタ接続部
6 プラグ取付部
7 絶縁樹脂
D1 軸方向一方側
D2 軸方向他方側
Claims (4)
- 同心円状に巻回した一次コイル及び二次コイルと、該一次コイル及び二次コイルの内周側に挿通した金属性の中心コアとを備えた円筒部と、
該円筒部の軸方向一方側に配設し、スパークプラグを取り付けるよう構成したプラグ取付部と、
上記円筒部の軸方向他方側に配設し、電気コネクタを接続するよう構成したコネクタケース部とを有する点火コイルにおいて、
上記コネクタケース部は、上記一次コイル及び二次コイルを挿入して保持するケース本体部と、上記中心コアを挿入して保持するコア保持部とを一体成形してなることを特徴とする点火コイル。 - 請求項1において、上記コア保持部は、上記ケース本体部から上記軸方向一方側に向けて突出形成されており、
上記ケース本体部は、上記軸方向一方側に向けて開口する挿入保持口を有しており、該挿入保持口に上記一次コイル及び二次コイルを挿入して保持するよう構成してあることを特徴とする点火コイル。 - 請求項1又は2において、上記ケース本体部は、上記一次コイルに電力を供給するイグナイタを配設するイグナイタ配設部を有しており、
上記コア保持部は、上記イグナイタ配設部における上記軸方向一方側の表面に形成してあることを特徴とする点火コイル。 - 請求項2又は3において、上記一次コイル及び二次コイルは、筒状の嵌入部材を介して上記挿入保持口に嵌入してあり、
上記点火コイルは、上記一次コイル及び二次コイルの内周側に上記中心コアを挿通すると共に、上記一次コイル及び二次コイルに上記嵌入部材を取り付けてなる仮組体を、上記軸方向一方側から上記挿入保持口に嵌入すると同時に、上記中心コアが上記コア保持部に挿入されるよう構成してあることを特徴とする点火コイル。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7646277B2 (en) | 2007-06-29 | 2010-01-12 | Denso Corporation | Ignition coil |
-
2004
- 2004-12-24 JP JP2004373970A patent/JP2006179824A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7646277B2 (en) | 2007-06-29 | 2010-01-12 | Denso Corporation | Ignition coil |
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