JP2008283031A - 点火コイル - Google Patents

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Kiyotoshi Nakamoto
清稔 中本
Atsushi Konishi
敦之 小西
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Abstract

【課題】中継コアに、磁路としての機能と導通金具を保持するための機能とを付与することができ、小型化を図ることができる点火コイルを提供すること。
【解決手段】点火コイル1は、同一軸心を有して内外周に重ねて配置した一次コイル21及び二次コイル22と、一次コイル21及び二次コイル22の内周側に配置した軟磁性の中心コア23と、一次コイル21及び二次コイル22の外周側に配置した軟磁性の外周コア24とを有している。中心コア23は、鉄に珪素を添加してなる鉄系材料からなり、中心コア23の軸方向両端部には、中心コア23と外周コア24との間の磁路を形成する中継コア25が設けてある。中心コア23の高電圧側L1の軸方向端部に設けた中継コア25は、酸化鉄を主成分として電気的絶縁性を有するフェライト系材料からなる。中継コア25には、二次コイル22の高電圧側巻線端部222を導通させる導通金具6が保持してある。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用エンジン等の内燃機関において、スパークプラグにおける一対の電極間にスパークを発生させるために用いる点火コイルに関する。
車両用エンジン等の内燃機関に用いる点火コイルにおいては、一次コイルに通電する電流を遮断したときに生ずる誘導磁界によって、二次コイルに高電圧電流を発生させ、スパークプラグにおける一対の電極間にスパークを発生させている。また、一次コイル及び二次コイルの内周側には、軟磁性の中心コアを配置し、一次コイル及び二次コイルの外周側には、軟磁性の外周コアを配置している。そして、中心コア及び外周コアによって上記誘導磁界を形成するための磁気回路を構成している。
例えば、特許文献1においては、一次コイル及び二次コイルを有するコイル部を、円筒部材を介して上部ケースに圧入してなるスティック形点火コイルが開示されている。この点火コイルにおいては、一次コイル及び二次コイルの内周側に中心コアを配置し、一次コイル及び二次コイルの外周側に外周コアを配置している。
ところで、二次コイルの高電圧側の巻線端部等を導通させる導通金具は、電気的絶縁を行った状態で点火コイル内に配置する必要がある。そのため、従来の点火コイルにおいては、一次コイルを巻回した一次スプール又は二次コイルを巻回した二次スプールの鍔部、軸方向端部等に、導通金具を保持し、電気的絶縁性を確保している。
しかしながら、点火コイルの小型化を図るためには、従来の点火コイルの構造では十分ではない。すなわち、従来の点火コイルにおいては、二次スプール等に導通金具を保持するための部分を形成する必要があり、点火コイルを小型化するためには十分ではない。
なお、特許文献2の高電圧発生コイルにおいては、高周波での鉄損を少なくするために、フェライト製の鉄心を用いることが開示されている。しかしながら、特許文献2の技術は、点火コイルに関するものではなく、また、巻線端部を導通させる導通金具を保持する部分には何らの工夫も行っていない。
特開2005−260209号公報 特開平11−297550号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、中継コアに、磁路としての機能と導通金具を保持するための機能とを付与することができ、小型化を図ることができる点火コイルを提供しようとするものである。
本発明は、同一軸心を有して内外周に重ねて配置した一次コイル及び二次コイルと、該一次コイル及び二次コイルの内周側に配置した軟磁性の中心コアと、上記一次コイル及び二次コイルの外周側に配置した軟磁性の外周コアとを有する点火コイルにおいて、
上記中心コアは、鉄に珪素を添加してなる鉄系材料からなり、該中心コアの少なくとも一方の軸方向端部には、該中心コアと上記外周コアとの間の磁路を形成する中継コアが設けてあり、該中継コアは、酸化鉄を含有して電気的絶縁性を有するフェライト系材料からなり、
上記中継コアには、上記一次コイル又は上記二次コイルの巻線端部を導通させる導通金具が保持してあることを特徴とする点火コイルにある(請求項1)。
本発明の点火コイルにおいては、一次コイル又は二次コイルの巻線端部を導通させる導通金具を保持する部分に工夫を行っている。
具体的には、本発明においては、中心コアの軸方向端部に設けた中継コアを、電気的絶縁性を有するフェライト系材料から構成し、この中継コアに導通金具を保持させている。これにより、中心コアと外周コアとの間の磁路を形成する機能を有する中継コアを、導通金具を保持するための保持部としても機能させることができる。
それ故、本発明によれば、中継コアに、磁路としての機能と導通金具を保持するための機能とを付与することができ、点火コイルの小型化を図ることができる。
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において、上記中心コアを構成する鉄系材料としては、例えば、珪素鋼板、Fe−Si系粉末等を用いることができる。
上記中継コアを構成するフェライト系材料としては、例えば、Ni−Zn系フェライト、Mn−Zn系フェライト等を用いることができる。
また、上記導通金具は、上記中心コアの高電圧側の軸方向端部に設けた中継コアに保持してあり、上記二次コイルの高電圧側の巻線端部を導通させるよう構成することが好ましい(請求項2)。
この場合には、フェライト系材料からなる中継コアによって、数十kVの高電圧電流が流れる二次コイルの高電圧側の巻線端部を導通させる導通金具を、電気的絶縁性を確保した状態で保持することができる。
上記一次コイルは、円筒状の樹脂からなる一次スプールの外周に巻回してあり、上記中継コアは、上記一次コイルの巻き崩れを防止するよう上記一次スプールの軸方向端面に当接させてあることにより、該一次スプールの径方向外方に突出する鍔部の機能を兼ねていることができる(請求項3)。
この場合には、一次スプールの軸方向端部の少なくとも一方に鍔部を形成する必要がなく、一次スプールを小型化し、点火コイルを径方向及び軸方向に小型化することができる。
上記二次コイルは、円筒状の樹脂からなる二次スプールの外周に巻回してあり、上記中継コアは、上記二次コイルの巻き崩れを防止するよう上記二次スプールの軸方向端面に当接させてあることにより、該二次スプールの径方向外方に突出する鍔部の機能を兼ねていることができる(請求項4)。
この場合には、二次スプールの軸方向端部の少なくとも一方に鍔部を形成する必要がなく、二次スプールを小型化し、点火コイルを径方向及び軸方向に小型化することができる。
上記一次コイルは、絶縁被膜を形成した一次電線を円筒状に巻回した状態で、融着剤によって融着させて形成することもできる(請求項5)。
これにより、一次スプールのスプールレス化を図った場合において(一次スプールを用いない場合において)、導通金具を保持するために中継コアを使用することができ、導通金具を容易に保持することができる。
上記二次コイルは、絶縁被膜を形成した二次電線を円筒状に巻回した状態で、融着剤によって融着させて形成することもできる(請求項6)。
これにより、二次スプールのスプールレス化を図った場合において(二次スプールを用いない場合において)、導通金具を保持するために中継コアを使用することができ、導通金具を容易に保持することができる。
上記フェライト系材料から構成した中継コアは、上記中心コアの軸方向両端部にそれぞれ設けることができる(請求項7)。
この場合には、中心コアの軸方向両端部における中継コアによって電気的絶縁性を確保することができ、点火コイルをさらに小型化することができる。
以下に、本発明の点火コイルにかかる実施例につき、図面と共に説明する。
本例の点火コイル1は、図1、図2に示すごとく、同一軸心を有して内外周に重ねて配置した一次コイル21及び二次コイル22と、一次コイル21及び二次コイル22の内周側に配置した軟磁性の中心コア23と、一次コイル21及び二次コイル22の外周側に配置した軟磁性の外周コア24とを有している。中心コア23は、鉄に珪素を添加してなる鉄系材料からなり、中心コア23の軸方向両端部には、中心コア23と外周コア24との間の磁路を形成する中継コア25が設けてある。
図3に示すごとく、中心コア23の高電圧側L1の軸方向端部に設けた中継コア25は、酸化鉄を主成分として電気的絶縁性を有するフェライト系材料からなる。この中継コア25には、一次コイル21又は二次コイル22の巻線端部を導通させる導通金具6が保持してある。中継コア25を構成するフェライト系材料の固有抵抗(電気抵抗)は、中心コア23及び外周コア24を構成する鉄系材料に比べて非常に高く、磁気を透過させる透磁性を有する一方、電気的絶縁性に優れている。
以下に、本例の点火コイル1につき、図1〜図6と共に詳説する。
ここで、以下の図1〜図6において、点火コイル1における高電圧側を矢印L1によって示し、点火コイル1の軸方向を矢印Lによって示す。
図1、図2に示すごとく、本例の点火コイル1は、中心コア23を挿通配置した一次コイル21及び二次コイル22を熱可塑性樹脂からなるコイルケース3内に配置し、このコイルケース3の外周面に外周コア24を配置してコイル本体部11を有している。コイル本体部11には、二次コイル22における高電圧側巻線端部222とスパークプラグとを導通させるための接続端子部12が連結されている。この接続端子部12は、コイル本体部11の軸方向Lに対して垂直な方向に突出して形成してある。外周コア24は、コイルケース3の外周面に沿って接続端子部12の配設部位を除く部位に配置してある。
本例の点火コイル1は、接続端子部12をエンジンのカムカバー8のプラグホール81内に挿入配置すると共に、コイル本体部11をプラグホール81の外部に横置きに配置して用いる外部横置きタイプのものである。
上記一次コイル21は、絶縁被覆した一次電線(銅線)を断面円環状の樹脂からなる一次スプール211の外周に巻回してなる。上記二次コイル22は、絶縁被覆した二次電線(銅線)を断面円環状の樹脂からなる二次スプール221の外周に巻回してなる。また、二次電線は、一次電線よりも細径であり、二次スプール221には、一次電線よりも多い巻回数で二次電線が巻回してある。また、本例の一次コイル21を巻回した一次スプール211は、二次コイル22を巻回した二次スプール221の内周側に挿通配置してある。
また、図1、図2に示すごとく、中心コア23は、鉄に珪素を添加してなる鉄系材料としての珪素鋼板(電磁鋼板)からなり、平板状の珪素鋼板を点火コイル1の径方向に積層して、断面略円形状に形成してある。本例の外周コア24は、コイルケース3の外周面の形状に沿って円弧状に形成した電磁鋼板(珪素鋼板等)を径方向に積層してなる。
なお、中心コア23は、絶縁被膜を備えた鉄系粉末を圧縮成形してなる圧粉コアとすることもできる。
本例の一対の中継コア25は、絶縁被膜を備えるフェライト系粉末(本例ではNi−Zn系フェライトを用いた。)を圧縮成形してなる圧粉コアである。この圧粉コアは、バインダー等を添加して圧縮成形することができる。本例の中継コア25は、中心コア23を挿入する貫通穴251を備えた円盤形状に形成してあり、中心コア23の軸方向両端部の外周にそれぞれ配置してある。なお、中心コア23の低電圧側(高電圧側L1とは反対側)の軸方向端部の外周に設ける中継コア25は、鉄系材料等によって構成することも可能である。
また、各中継コア25の径方向の外側端面は、外周コア24の内周面に対向している。そして、中心コア23、一対の中継コア25及び外周コア24により、一次コイル21への通電を遮断するときに生ずる磁束を通過させるための磁気回路を形成する。
図3に示すごとく、本例の導通金具6は、中心コア23の高電圧側L1の軸方向端部の外周に設けた中継コア25に保持してあり、二次コイル22の高電圧側巻線端部222を導通させるよう構成してある。そして、フェライト系材料からなる中継コア25によって、数十kVの高電圧電流が流れる二次コイル22の高電圧側巻線端部222を導通させる導通金具6を、電気的絶縁性を確保した状態で保持する。
導通金具6は、円盤形状の中継コア25の周方向の一部を挟み込むための一対の挟持部61を有している。そして、導通金具6は、一対の挟持部61によって中継コア25の周方向の一部を挟み込むことによって、この中継コア25に保持される。
また、導通金具6は、図3に示すごとく、中継コア25と挟持部61との間に、二次コイル22の高電圧側巻線端部222を挟み込むことによって、この高電圧側巻線端部222と導通させるよう構成してある。また、二次コイル22の高電圧側巻線端部222は、中継コア25の軸方向Lに形成した挿通穴252内に挿通し、軸方向Lの外側の挟持部61と中継コア25との間に挟み込むことができる。なお、図4に示すごとく、二次コイル22の高電圧側巻線端部222は、軸方向Lの内側の挟持部61と中継コア25との間に挟み込むこともできる。
また、図5に示すごとく、導通金具6には、二次コイル22の高電圧側巻線端部222を巻き付けるための突起部62を形成することができる。そして、この突起部62に二次コイル22の高電圧側巻線端部222を巻き付けた状態で、溶接、半田等による接合を行って、二次コイル22の高電圧側巻線端部222と導通金具6とを導通させることもできる。また、同図は、二次コイル22の高電圧側巻線端部222を中継コア25の軸方向Lに形成した挿通穴252内に挿通させた状態で、接合を行った場合を示す。
図1に示すごとく、一次コイル21を巻回した一次スプール211及び二次コイル22を巻回した二次スプール221は、中心コア23の軸方向両端部の外周にそれぞれ設けた中継コア25によって、軸方向両端から挟持されている。本例の二次スプール221には、二次コイル22の巻き崩れを防止するよう径方向外方に突出する鍔部を形成していない。そして、本例の中継コア25は、二次スプール221の径方向外方に突出する鍔部の機能を兼ねている。
なお、図示は省略するが、導通金具6は、中心コア23の低電圧側(高電圧側とは反対側)の軸方向端部の外周に設けた中継コア25に保持させ、一次コイル21の巻線端部を導通させることもできる。この場合には、一次コイル21の一対の巻線端部を、中継コア25に保持した一対の導通金具6によってそれぞれ導通させることができる。
また、図示は省略するが、二次コイル22は、二次スプール221を使用せず、絶縁被膜を形成した二次電線を円筒状に巻回した状態で、融着剤によって融着させて形成することもできる。この場合には、二次スプール221が存在しないため、二次スプール221に導通金具6を保持させることができないのに対し、電気的絶縁性を確保した中継コア25に導通金具6を保持させることによって、二次コイル22の巻線端部を、電気的絶縁を行った状態で導通金具6に導通させることができる。
また、一次コイル21は、一次スプール211を使用せず、絶縁被膜を形成した一次電線を円筒状に巻回した状態で、融着剤によって融着させて形成することもできる。この場合についても、二次スプール221を使用しない場合と同様の作用効果を得ることができる。なお、一次電線(又は二次電線)として、表面に融着層を設けたものを使用し、加熱により融着層を溶融させて、一次電線(又は二次電線)同士を融着させることができる。
図1、図2に示すごとく、本例のコイルケース3は、一次コイル21及び二次コイル22を収容する筒状ケース部31と、この筒状ケース部31の外周面から、筒状ケース部31の軸方向Lに対して垂直な方向に突出して形成した端子用ケース部32とを有している。筒状ケース部31は、有底筒形状を有しており、その軸方向一端部に開口部310を形成してなると共に、その軸方向他端部に底部311を形成してなる。また、接続端子部12は、端子用ケース部32に連結してある。
図1に示すごとく、コイルケース3の開口部310側の端部内には、一次コイル21へ通電を行うためのスイッチング制御回路を備えたイグナイタ41が配置してある。イグナイタ41は、熱可塑性樹脂からなるイグナイタケース4に配設してあり、イグナイタケース4は、一次スプール211等と連結してある。また、イグナイタケース4は、コイルケース3内に配置してある。
また、コイルケース3の開口部310内には、点火コイル1をエンジンの電子制御ユニット(ECU)に電気接続するためのコネクタ部42が配設してある。このコネクタ部42は、イグナイタケース4から突出して形成してあり、開口部310内からコイル本体部11の軸方向Lに向けて突出して配置してある。これにより、コネクタ部42からECUへのワイヤハーネスの取り廻し性を向上させている。
また、イグナイタ41における複数の導電ピンは、コネクタ部42内にインサート成形した導電ピンと導通してある。
また、図1に示すごとく、コイルケース3の底部311の外側面には、点火コイル1をエンジンのカムカバー8に固定するためのフランジ部33が形成してある。このフランジ部33は、底部311の外側面からコイル本体部11の軸方向Lに向けて突出形成してある。また、底部311とフランジ部33との間には、フランジ部33の補強を行うための補強リブ331が掛け渡して形成してある。
図2に示すごとく、本例の外周コア24は、断面C形状を有しており、筒状ケース部31の外周面に沿って配置してあると共に、その軸方向Lに沿って形成した切欠き部241を有している。また、外周コア24は、筒状ケース部31の半周分よりも周方向に長く形成してあり、本例では、円周の3/4程度に形成してある。
そして、端子用ケース部32は、切欠き部241内に配置してあり、切欠き部241を介して径方向外方へ突出している。
図1、図2に示すごとく、上記接続端子部12は、筒状端子ケース51内に、高電圧端子52を配設してなる。また、高電圧端子52の先端側(プラグホール81の奥側)には、スパークプラグの端子部と接触するプラグ接触部521が形成してある。また、高電圧端子52の基端側(プラグホール81手前側)には、二次コイル22における高電圧側巻線端部222に導通させた端子受部53と接触する導通部522が形成してある。
また、導通金具6は、中継金具54によって端子受部53と導通してあり、二次コイル22の高電圧側巻線端部222は、導通金具6、中継金具54、端子受部53及び高電圧端子52を介して、スパークプラグの端子部と導通される。
また、コイルケース3内の間隙には、上記開口部310を介して充填用樹脂15が充填してある。本例の充填用樹脂15は、熱硬化性樹脂としてのエポキシ樹脂である。なお、コイルケース3内の充填用樹脂15は、点火コイル1の各構成部品の組付を行った後、コイルケース3の間隙内を真空状態にし、次いで、この真空状態の間隙内に液状のエポキシ樹脂を充填し、その後エポキシ樹脂を硬化させて形成したものである。
本例の点火コイル1において、ECUからの指令を受けてイグナイタのスイッチング制御回路によって一次コイル21へ通電を行ったときには、中心コア23、外周コア24及び一対の中継コア25を通過する磁界が形成される。次いで、一次コイル21への通電を遮断したときには、自己誘導作用により一次コイル21に電圧が発生すると共に、相互誘導作用により二次コイル22に高電圧の誘導起電力が発生し、点火コイル1に取り付けたスパークプラグにおける一対の電極間にスパークを発生させることができる。
本例の点火コイル1においては、二次コイル22の高電圧側巻線端部222を導通させる導通金具6を保持する部分に工夫を行っている。
具体的には、本例においては、中心コア23の高電圧側L1の軸方向端部に設けた中継コア25を、電気的絶縁性を有するフェライト系材料から構成し、この中継コア25に導通金具6を保持させている。これにより、中心コア23と外周コア24との間の磁路を形成する機能を有する中継コア25を、導通金具6を保持するための保持部としても機能させることができる。
また、本例においては、中継コア25によって、二次スプール221における二次コイル22の巻き崩れを防止するための鍔部としても機能させることができる。これにより、二次コイル22を小型化し、点火コイル1を径方向に小型化することができる。また、一対の中継コア25によって、一次スプール211及び二次スプール221を挟持することにより、点火コイル1を、軸方向Lに小型化することもできる。
それ故、本例によれば、中継コア25に、磁路としての機能、導通金具6を保持するための機能、及び二次コイル22の巻き崩れを防止する鍔部としての機能を付与することができ、点火コイル1の小型化を図ることができる。
また、フェライト系材料は、鉄系材料に比べて飽和磁束密度及び透磁率が低いものの、本例においては、中継コア25のみをフェライト系材料によって構成している。そのため、本例の点火コイル1においては、フェライト系材料を用いているものの、必要なコイル性能を確保することができる。
また、中継コア25をフェライト系材料から構成したことにより、点火コイル1の絶縁破壊寿命を向上させることができ、その信頼性を向上させることができる。
なお、詳細は省略するが、上述した技術を適用する点火コイル1は、図6に示すごとく、コイル本体部11をプラグホール81の外部に縦置きに配置して用いる外部縦置きタイプとすることもでき、コイル本体部11をプラグホール81内に配置して用いるスティックタイプとすることもできる。
実施例における、点火コイルを示す断面説明図。 実施例における、点火コイルを示す図で、図1におけるA−A線方向から見た状態で示す断面説明図。 実施例における、導通金具を保持した中継コアの周辺を示す断面説明図。 実施例における、導通金具を保持した中継コアの周辺を示す他の断面説明図。 実施例における、他の導通金具を保持した中継コアの周辺を示す断面説明図。 実施例における、他の点火コイルを示す断面説明図。
符号の説明
1 点火コイル
11 コイル本体部
21 一次コイル
211 一次スプール
22 二次コイル
221 二次スプール
222 高電圧側巻線端部
23 中心コア
24 外周コア
25 中継コア
3 コイルケース
6 導通金具
L 軸方向

Claims (7)

  1. 同一軸心を有して内外周に重ねて配置した一次コイル及び二次コイルと、該一次コイル及び二次コイルの内周側に配置した軟磁性の中心コアと、上記一次コイル及び二次コイルの外周側に配置した軟磁性の外周コアとを有する点火コイルにおいて、
    上記中心コアは、鉄に珪素を添加してなる鉄系材料からなり、該中心コアの少なくとも一方の軸方向端部には、該中心コアと上記外周コアとの間の磁路を形成する中継コアが設けてあり、該中継コアは、酸化鉄を含有して電気的絶縁性を有するフェライト系材料からなり、
    上記中継コアには、上記一次コイル又は上記二次コイルの巻線端部を導通させる導通金具が保持してあることを特徴とする点火コイル。
  2. 請求項1において、上記導通金具は、上記中心コアの高電圧側の軸方向端部に設けた中継コアに保持してあり、上記二次コイルの高電圧側の巻線端部を導通させるよう構成してあることを特徴とする点火コイル。
  3. 請求項1又は2において、上記一次コイルは、円筒状の樹脂からなる一次スプールの外周に巻回してあり、
    上記中継コアは、上記一次コイルの巻き崩れを防止するよう上記一次スプールの軸方向端面に当接させてあることにより、該一次スプールの径方向外方に突出する鍔部の機能を兼ねていることを特徴とする点火コイル。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、上記二次コイルは、円筒状の樹脂からなる二次スプールの外周に巻回してあり、
    上記中継コアは、上記二次コイルの巻き崩れを防止するよう上記二次スプールの軸方向端面に当接させてあることにより、該二次スプールの径方向外方に突出する鍔部の機能を兼ねていることを特徴とする点火コイル。
  5. 請求項1又は2において、上記一次コイルは、絶縁被膜を形成した一次電線を円筒状に巻回した状態で、融着剤によって融着させて形成してあることを特徴とする点火コイル。
  6. 請求項1、2又は5のいずれか一項において、上記二次コイルは、絶縁被膜を形成した二次電線を円筒状に巻回した状態で、融着剤によって融着させて形成してあることを特徴とする点火コイル。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項において、上記フェライト系材料から構成した中継コアは、上記中心コアの軸方向両端部にそれぞれ設けてあることを特徴とする点火コイル。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011187532A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Denso Corp 内燃機関用点火コイル及びその製造方法
JP2012146896A (ja) * 2011-01-14 2012-08-02 Diamond Electric Mfg Co Ltd 内燃機関用の点火コイル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011187532A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Denso Corp 内燃機関用点火コイル及びその製造方法
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