JP2006310773A - 点火コイル - Google Patents

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Abstract

【課題】全体の寸法を変えることなく、高出力化及び性能の向上を図ることができる点火コイルを提供すること。
【解決手段】点火コイルは、1次コイル及び2次コイル22と中心コア4とを備えた円筒部と、該円筒部の先端部に形成したプラグ取付部とを有してなる。2次コイル22は、円筒状の2次スプール3に巻回されており、2次スプール3の内側には中心コア4が配置されている。2次スプール3は、上記先端部から離れるに従って拡径する内周面を有するテーパ内面部32、34を軸方向の少なくとも一部に有している。中心コア4は、上記先端部から離れるに従って拡径する外周面を有するテーパ外面部42、44を軸方向の少なくとも一部に有している。2次スプール3のテーパ内面部32、34と中心コア4のテーパ外面部42、44とは、対向する位置に設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、スパークプラグからスパークを発生させるための点火コイルに関する。
車両等のエンジンのプラグホール内に収納され、スパークプラグからスパークを発生させるために用いる点火コイル91は、例えば、図15に示すごとく、同心円状に巻回した1次コイル921及び2次コイル922と中心コア94とを備えた円筒部92と、円筒部92の先端部901に形成したプラグ取付部971とを有してなる。また、円筒部92の後端部902には、1次コイル921に電力を供給するためのイグナイタ972が配設されている。
また、図16に示すごとく、2次コイル922は、円筒状に成形された樹脂よりなる2次スプール93に巻回されている。2次スプール93は、製造工程上の都合により、円筒部92の先端部901(図15)から離れるに従って、つまり、2次スプール93の先端部930から離れるに従って拡径する内周面を有するテーパ内面部931を有している。2次スプール93の内側には中心コア94が配置されており、中心コア94は、平板状の積層鋼板(珪素鋼板)を径方向に複数積層してなる。また、中心コア94の外径は、2次スプール93の内径の最も小さい部分に合わせて軸方向一定に設けてあり、両者の間には2次スプール93の先端部930から離れるほど大きくなった隙間90が形成されている。
上記の点火コイル91は、エンジンのECU(電子制御ユニット)からの点火タイミング信号がイグナイタ972に送信されると、イグナイタ972は1次コイル921に電力を供給し、1次コイル921に電流が流れる。これにより、1次コイル921は中心コア94を通過する磁束を発生させ、この磁束が2次コイル922を鎖交することによって2次コイル922に電磁誘導による誘導起電力(逆起電力)が発生する。そして、プラグ取付部971に取り付けたスパークプラグからスパークを発生させることができる。なお、1次コイル921によって発生する磁束は、中心コア94を通過させることで増大させている。
近年、点火コイルの性能を向上させるために様々な取り組みがなされており(特許文献1参照)、例えば、磁束を通過させる中心コアの外径を拡大し、2次コイルに発生する誘導起電力を大きくする方法がある。
従来の点火コイルは、中心コアの外径を拡大しようとすれば、点火コイル全体の寸法を大きくする必要があり、そして寸法を大きくした点火コイルをエンジンのプラグホール内に収納するためには、プラグホールの内径を拡大しなければならない。ところが、プラグホールの寸法は、エンジンの小型化等により制約される場合があるため、点火コイルの寸法を大きくしてしまうとプラグホール内に収納できないおそれがある。
特開平10−41152号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、全体の寸法を変えることなく、高出力化及び性能の向上を図ることができる点火コイルを提供しようとするものである。
第1の発明は、同心円状に巻回した1次コイル及び2次コイルを有してなる点火コイルにおいて、
上記1次コイル及び2次コイルのうち内周側に配置される内周側コイルは、円筒状のスプールに巻回されており、
該スプールの内側には中心コアが配置されており、
上記スプールは、上記2次コイルの高電圧側に位置する高電圧側端部から離れるに従って拡径する内周面を有するテーパ内面部を軸方向の少なくとも一部に有しており、
上記中心コアは、上記2次コイルの高電圧側に位置する高電圧側端部から離れるに従って拡径する外周面を有するテーパ外面部を軸方向の少なくとも一部に有しており、
上記スプールの上記テーパ内面部と上記中心コアの上記テーパ外面部とは、互いに径方向に対向する位置に設けられていることを特徴とする点火コイルにある(請求項1)。
本発明の点火コイルにおいて、上記内周側コイルを巻回したスプールは、上記高電圧側端部から離れるに従って拡径する内周面を有するテーパ内面部を有している。そして、上記中心コアは、上記スプールのテーパ内面部に対向する位置に、上記高電圧側端部から離れるに従って拡径する外周面を有するテーパ外面部を有している。
そのため、従来において内周側コイルを巻回するスプールのテーパ内面部と上記中心コアとの間に形成されていた余分な隙間には、上記中心コアのテーパ外面部が配置される。そして、この部分において、上記中心コアの外径は拡大され、断面積も大きくなる。ただし、これに伴って上記点火コイル自体の寸法が変わることはない。
これにより、上記1次コイルによって発生した磁束のうち、上記中心コアを通過する量を増大させることができると共に、上記磁束に誘導されて上記2次コイルに生ずる誘導起電力(逆起電力)を大きくすることができる。そして、スパークプラグから発生させるスパークを大きくすることができる。このように、上記点火コイルは、全体の寸法を変えることなく、高出力化及び性能の向上を実現することができる。
また、上記点火コイルは、全体の寸法を維持した状態で高出力化及び性能の向上を実現することができるため、全体の寸法を小さくしても、従来と同じ性能を維持することができる。よって、上記点火コイルは、性能を維持した状態で小型化を図ることも可能である。
以上のごとく、本発明によれば、全体の寸法を変えることなく、高出力化及び性能の向上を図ることができる点火コイルを提供することができる。
第2の発明は、同心円状に巻回した1次コイル及び2次コイルを有してなる点火コイルにおいて、
上記2次コイルは、円筒状の2次スプールに巻回されており、
該2次スプールの内側には中心コアが配置されており、
上記2次スプールは、上記2次コイルの高電圧側に位置する高電圧側端部から離れるに従って拡径する内周面を有するテーパ内面部を軸方向の少なくとも一部に有しており、
上記中心コアは、上記2次コイルの高電圧側に位置する高電圧側端部から離れるに従って拡径する外周面を有するテーパ外面部を軸方向の少なくとも一部に有しており、
上記2次スプールの上記テーパ内面部と上記中心コアの上記テーパ外面部とは、互いに径方向に対向する位置に設けられていることを特徴とする点火コイルにある(請求項11)。
本発明の点火コイルは、上記第1の発明において、上記内周側コイルを2次コイルとし、上記スプールを2次スプールとしている。
そのため、本発明によっても、全体の寸法を変えることなく、高出力化及び性能の向上を図ることができる点火コイルを提供することができる。
第3の発明は、同心円状に巻回した1次コイル及び2次コイルを有してなる点火コイルにおいて、
上記1次コイルは、円筒状の1次スプールに巻回されており、
該1次スプールの内側には中心コアが配置されており、
上記1次スプールは、上記2次コイルの高電圧側に位置する高電圧側端部から離れるに従って拡径する内周面を有するテーパ内面部を軸方向の少なくとも一部に有しており、
上記中心コアは、上記2次コイルの高電圧側に位置する高電圧側端部から離れるに従って拡径する外周面を有するテーパ外面部を軸方向の少なくとも一部に有しており、
上記1次スプールの上記テーパ内面部と上記中心コアの上記テーパ外面部とは、互いに径方向に対向する位置に設けられていることを特徴とする点火コイルにある(請求項12)。
本発明の点火コイルは、上記第1の発明において、上記内周側コイルを1次コイルとし、上記スプールを1次スプールとしている。
そのため、本発明によっても、全体の寸法を変えることなく、高出力化及び性能の向上を図ることができる点火コイルを提供することができる。
上記第1の発明において、上記中心コアは、上記2次コイルの低電圧側に位置する低電圧側端部に、最も径の大きい径大部を有していることが好ましい(請求項2)。
上記中心コアの低電圧側端部は上記2次コイルの低電圧側となるため、上記中心コアの低電圧側端部と上記2次コイルとの間の電気的な絶縁性を保つための距離は、上記2次コイルの高電圧側(上記中心コアの高電圧側端部)よりも短くてよい。そのため、上記中心コアの低電圧側端部に最も径の大きい上記径大部を設けることが可能である。
そして、上記中心コアの低電圧側端部は、該中心コアを通過する磁束の漏洩が大きい部分である。したがって、上記中心コアの低電圧側端部に最も断面積の大きい上記径大部を有することにより、磁束の漏洩を大幅に低減させることができる。また、これと共に、上記中心コアを通過する磁束を増大させることができる。
また、上記中心コアの上記径大部は、上記スプールにおける上記内周側コイルを巻回した巻回領域よりも低電圧側に配置されていることが好ましい(請求項3)。
この場合には、上記径大部の径をより大きくすることができる。そのため、上記中心コアを通過する磁束をさらに増大させることができる。
また、上記スプールの低電圧側端部には、上記中心コアの上記径大部と当接して該中心コアの軸心調整可能な第1当接内面部を有しており、上記スプールの高電圧側端部には、上記中心コアの高電圧側端部と当接して該中心コアの軸心調整可能な第2当接内面部を有していることが好ましい(請求項4)。
この場合には、上記点火コイルの使用時において、上記中心コアの軸心のずれを充分に抑制することができる。また、上記中心コアを上記スプールの内側に取り付けることが容易となる。
また、上記中心コアの軸方向両端には、永久磁石が配設されていることが好ましい(請求項5)。
このとき、上記永久磁石は、上記1次コイルによって発生する磁束と逆方向の磁束が発生するような向きに配設する。
この場合には、上記永久磁石が発生する磁束によって逆バイアスをかけることができる。そのため、上記2次コイルに生ずる誘導起電力をさらに増大させることができる。上記永久磁石は、その外径が大きければ大きいほど、上記の効果を発揮することができる。
また、上記中心コアは、圧粉コアよりなることが好ましい(請求項6)。
上記圧粉コアは、例えば、軟磁性材料の粉末粒子をコア型に充填し、圧縮成形することにより作製することができる。そして、上記コア型の型面形状を変化させることにより、上記圧粉コアの形状を自由に設定することができる。つまり、上記中心コアを圧粉コアより構成することにより、該中心コアの形状を自由に設定することができ、複雑な形状にも対応することができる。それ故、本発明の上記テーパ外面部を有する上記中心コアの作製を容易に実現することができる。
なお、上記圧粉コアに用いる軟磁性材料としては、公知の、あるいは今後開発されるあらゆる材料を適用可能である。
また、上記第1当接内面部及び上記第2当接内面部は、上記スプールの内周面から突出した突起であり、該突起は、上記スプールの内周面の周方向における複数箇所に形成されていることが好ましい(請求項7)。
この場合には、中心コアの軸心をスプールの軸心に合わせることが容易であると共に、スプールへの中心コアの組付を容易にすることができる。
また、上記スプールにおける上記テーパ内面部には、上記中心コアにおける上記テーパ外面部と当接して、当該中心コアの軸心を当該スプールの軸心に合わせるための突起を設けることもできる(請求項8)。
この場合にも、中心コアの軸心をスプールの軸心に合わせることが容易であると共に、スプールへの中心コアの組付を容易にすることができる。
また、上述したように、上記内周側コイルは上記2次コイルとし、上記スプールは上記2次コイルを巻回する2次スプールとすることができる(請求項9)。一方、上記内周側コイルは上記1次コイルとし、上記スプールは上記1次コイルを巻回する1次スプールとすることもできる(請求項10)。
(実施例1)
本発明の実施例にかかる点火コイルについて、図1、図2を用いて説明する。
本例の点火コイル1は、図1に示すごとく、同心円状に巻回した1次コイル21及び2次コイル22と中心コア4とを備えた円筒部2と、スパークプラグを取り付けるために円筒部2の先端部201に形成したプラグ取付部711とを有してなる。
また、本例の点火コイル1は、円筒部2及びプラグ取付部711をエンジンのプラグホール内に配置して使用するスティックタイプのものである。本例の点火コイル1においては、2次コイル22の高電圧側巻線端部は、円筒部2の先端側に位置する。
そして、本例において、先端部又は先端側は、高電圧側端部又は高電圧側のことを意味し、後端部又は後端側は、低電圧側端部又は低電圧側のことを意味する。
図2に示すごとく、本例においては、1次コイル21と2次コイル22とのうち、内周側に配置する内周側コイルは、2次コイル22である。
内周側コイルとしての2次コイル22は、円筒状のスプールとしての2次スプール3に巻回されており、2次スプール3の内側には中心コア4が配置されている。2次スプール3は、円筒部2の先端部201(図1)から離れるに従って拡径する内周面を有するテーパ内面部32、34を軸方向の一部に有している。また、中心コア4は、円筒部2の先端部201(図1)から離れるに従って拡径する外周面を有するテーパ外面部42、44を軸方向の一部に有している。
そして、2次スプール3のテーパ内面部32、34と中心コア4のテーパ外面部42、44とは、互いに径方向に対向する位置に設けられている。
以下、これを詳説する。
図1に示すごとく、本例の点火コイル1において、円筒部2は、合成樹脂よりなるコイルケース20内に、外周コア23、1次コイル21、2次コイル22、及び中心コア4を挿通配設してなる。1次コイル21は、円筒状に成形された合成樹脂よりなる1次スプール211の外周面に絶縁被覆したワイヤを巻回してなる。また、2次コイル22は、同じく円筒状に成形された合成樹脂からなる2次スプール3の外周面に1次コイル21よりも多い巻回数で絶縁被覆したワイヤを巻回してなる。なお、1次コイル21は、絶縁被覆したワイヤを円筒状に巻回した後、この巻回後のワイヤ同士を融着剤等によって結合して円筒状に形成したものを用いてもよい。
また、1次コイル21は、円筒状で金属製の外周コア23内に挿通されており、外周コア23は、コイルケース20内に挿通されている。2次コイル22は、1次コイル21の内周側に挿通されており、2次コイル22の内周側には、後述する圧粉コアよりなる中心コア4が配設されている。中心コア4の軸方向両端には、中心コア4の軸方向両端と略同径の永久磁石25が配設されている。1次コイル21に電流を流して発生させる磁束は、中心コア4、外周コア23、及び永久磁石25より形成される磁気回路を通過させて増大させることができる。
また、中心コア4と2次コイル22との間、2次コイル22と1次コイル21との間、1次コイル21と外周コア23との間の各隙間には、絶縁樹脂29が充填されている。なお、本例では、絶縁樹脂29としてエポキシ樹脂を用いた。
次に、2次スプール3及び中心コア4について、図2を用いて詳細に説明する。
図2に示すごとく、2次スプール3は、円筒部2の先端部201(図1)から離れるに従って、つまり、2次スプール3の先端部301から離れるに従って拡径する内周面を有するテーパ形状の第1テーパ内面部32及び第2テーパ内面部34と、内径が軸方向一定の内周面を有するストレート形状の第1ストレート内面部31、第2ストレート内面部33、及び第3ストレート内面部35とを有する。そして、2次スプール3の先端側から第1ストレート内面部31、第1テーパ内面部32、第2ストレート内面部33、第2テーパ内面部34、及び第3ストレート内面部35の順に設けられている。
また、2次スプール3の後端部302には、後述する中心コア4の径大部49と当接して中心コア4の軸心を調整可能な第1当接内面部38を有している。一方、2次スプール3の先端部301には、後述する中心コア4の先端部401の第1ストレート外面部41と当接して中心コア4の軸心を調整可能な第2当接内面部39を有している。
また、本例の第1当接内面部38及び第2当接内面部39は、2次スプール3の内周面から突出した突起38、39として形成されている。これらの突起38、39は、2次スプール3の内周面308の周方向における複数箇所に形成されている。そして、中心コア4の径大部49及び先端部401を、各突起38、39に当接させることによって、2次スプール3の軸心に対して中心コア4の軸心を容易に合わせることができる。
なお、第1当接内面部38及び第2当接内面部39は、2次スプール3の内周面308の全周に渡って設けることも可能である。
また、2次スプール3の外周面309には、上述したとおり、1次コイル21よりも多い巻回数で絶縁被覆したワイヤが巻回されてなる2次コイル22が設けられている。
同図に示すごとく、中心コア4は、円筒部2の先端部201(図1)から離れるに従って、つまり、中心コア4の先端部401から離れるに従って拡径する外周面を有するテーパ形状の第1テーパ外面部42及び第2テーパ外面部44と、外径が軸方向一定の外周面を有するストレート形状の第1ストレート外面部41、第2ストレート外面部43、及び第3ストレート外面部45とを有する。そして、外周コア4の先端側から第1ストレート外面部41、第1テーパ外面部42、第2ストレート外面部43、第2テーパ外面部44、及び第3ストレート外面部45の順に設けられている。
また、中心コア4の後端部402には、最も径の大きい径大部49を有する。本例では、第3ストレート外面部45が中心コア4の最も径の大きい部分、即ち径大部49となる。径大部49は、2次スプール3における2次コイル22を巻回した巻回領域よりも後端側に配置されている。また、中心コア4の軸方向両端には、上述したとおり、中心コア4の軸方向両端と略同径の永久磁石25が設けられている。このとき、永久磁石25は、1次コイル21によって発生する磁束と逆方向の磁束が発生するような向きに配設する。
また、中心コア4は、軟磁性材料の粉末粒子を圧縮成形した圧粉コアより構成されている。上記圧粉コアよりなる中心コア4は、例えば、鉄を主成分とする軟磁性材料の粉末粒子をコア型に充填し、加熱圧縮成形することにより作製することができる。上記圧粉コアの外周面の形状は、上記コア型の型面形状により自由に設定することができる。そのため、本例の中心コア4のように、外周面の形状が複雑となる場合には、上記圧粉コアより構成することが特に有効となる。
そして、図2に示すごとく、中心コア4は、2次スプール3の内周側に配置されている。中心コア4の外周面409は、2次スプール3の内周面308に沿った形状となっている。即ち、2次スプール3及び中心コア4において、第1ストレート内面部31と第1ストレート外面部41、第1テーパ内面部32と第1テーパ外面部42、第2ストレート内面部33と第2ストレート外面部43、第2テーパ内面部34と第2テーパ外面部44、及び第3ストレート内面部35と第3ストレート外面部45は、互いに対向する位置に設けられている。
また、中心コア4の径大部49(第3ストレート外面部45)は、2次スプール3の第1当接内面部38に当接されており、中心コア4の軸心を調整する役割を果たしている。また、中心コア4の第1ストレート外面部41は、2次スプール3の第2当接内面部39に当接されており、同じく中心コア4の軸心を調整する役割を果たしている。
また、図1に示すごとく、円筒部2の先端部201には、スパークプラグを取り付けるためのプラグ取付部711が形成されている。このプラグ取付部711には、スパークプラグと接触するコイルバネ712が配設されており、このコイルバネ712は、高圧端子713を介して2次コイル22の高電圧側巻線端部と電気的に接続されている。
一方、同図に示すごとく、円筒部2の後端部202には、イグナイタ部72が形成されており、イグナイタ部72は、イグナイタケース721内に1次コイル21に電力を供給するイグナイタ722を配設してなる。そして、イグナイタケース721内は、イグナイタ722を配設した状態で絶縁樹脂29によって充填されている。また、イグナイタ722は、ECU(電子制御ユニット)からの信号によって動作するスイッチング素子等を用いた電力制御回路、及びイオン電流の検出を行うイオン電流検出回路等を備えている。
そして、上記構成の点火コイル1は、上記ECUからの点火タイミング信号がイグナイタ722に送信されると、イグナイタ722におけるスイッチング素子等が動作する。そして、1次コイル21に瞬間的に電流を流し、この電流を遮断することにより、1次コイル21は、中心コア4、外周コア23及び永久磁石25を通過する磁束を発生させ、この磁束が2次コイル22に鎖交することによって2次コイル22に電磁誘導による誘導起電力(逆起電力)が発生する。そして、点火コイル1のプラグ取付部711に取り付けたスパークプラグからスパークを発生させることができる。
次に、本例の点火コイル1における作用効果について説明する。
本例の点火コイル1において、2次スプール3は、円筒部2の先端部201から離れるに従って拡径する内周面を有するテーパ内面部32、34を有している。そして、中心コア4は、2次スプール3のテーパ内面部32、34に対向する位置に、円筒部2の先端部201から離れるに従って拡径する外周面を有するテーパ外面部42、44を有している。
そのため、従来において2次スプール3のテーパ内面部32、34と中心コア4との間に形成されていた余分な隙間には、中心コア4のテーパ外面部42、44が配置される。そして、この部分において、中心コア4の外径は拡大され、断面積も大きくなる。ただし、これに伴って点火コイル1自体の寸法が変わることはない。
これにより、1次コイル21によって発生した磁束のうち、中心コア4を通過する量を増大させることができると共に、上記磁束に誘導されて2次コイル22に生ずる誘導起電力を大きくすることができる。そして、スパークプラグから発生させるスパークを大きくすることができる。このように、点火コイル1は、全体の寸法を変えることなく、高出力化及び性能の向上を実現することができる。
また、点火コイル1は、全体の寸法を維持した状態で高出力化及び性能の向上を実現することができるため、全体の寸法を小さくしても、従来と同じ性能を維持することができる。つまり、点火コイル1は、性能を維持した状態で小型化を図ることも可能である。
また、中心コア4の後端部402には、最も径の大きい径大部49を有している。中心コア4の後端部402は、中心コア4を通過する磁束の漏洩が大きい部分である。したがって、中心コア4の後端部402に最も断面積の大きい径大部49を有することにより、磁束の漏洩を大幅に低減させることができる。また、これと共に、中心コア4を通過する磁束を増大させることができる。
また、中心コア4の径大部49は、2次スプール3における2次コイル22を巻回した巻回領域よりも後端側に配置されている。そのため、径大部49の径をより大きくすることができると共に、中心コア4を通過する磁束をさらに増大させることができる。
また、2次スプール3の後端部302には、中心コア4の径大部49と当接して中心コア4の軸心調整可能な第1当接内面部38を有しており、2次スプール3の先端部301には、中心コア4の先端部401と当接して中心コア4の軸心調整可能な第2当接内面部39を有している。そのため、点火コイル1の使用時において、中心コア4の軸心のずれを充分に抑制することができる。また、中心コア4を2次スプール3の内側に取り付けることが容易となる。
また、中心コア4の軸方向両端には、永久磁石25が配設されている。永久磁石25は、1次コイル21によって発生する磁束と逆方向に磁束が発生するため、この磁束によって逆バイアスをかけることができる。これにより、2次コイル22に生ずる誘導起電力を増大させることができる。また、本例において、中心コア4の軸方向後端に配設された永久磁石25は、最も径の大きい径大部49と略同径である。永久磁石25は、その外径が大きければ大きいほど、上記の効果を発揮することができるため、上記の逆バイアス効果をより一層発揮することができる。
なお、永久磁石25は、配設しない構成とすることもできる。
また、中心コア4は、圧粉コアより構成されている。そのため、上記圧粉コアのコア型の型面形状を変化させるだけで、中心コア4の形状を自由に設定することができ、複雑な形状にも対応することができる。それ故、本例のテーパ外面部42、44を有する中心コア4の作製を容易に実現することができる。
なお、上記圧粉コアに用いる軟磁性材料としては、上述した公知の材料、あるいは今後開発されるあらゆる材料を適用可能である。
以上のごとく、本例によれば、全体の寸法を変えることなく、高出力化及び性能の向上を図ることができる点火コイルを提供することができる。
(実施例2)
本例は、図3に示すごとく、実施例1の点火コイル1において、2次スプール3及び中心コア4の形状を変更した例である。
同図に示すごとく、2次スプール3は、2次スプール3の先端部301から離れるに従って拡径する内周面を有するテーパ形状の第1テーパ内面部311及び第2テーパ内面部312と、内径が軸方向一定の内周面を有するストレート形状のストレート内面部313とを有する。そして、2次スプール3の先端側から第1テーパ内面部311、第2テーパ内面部312、及びストレート内面部313の順に設けられている。
また、中心コア4は、中心コア4の先端部401から離れるに従って拡径する外周面を有するテーパ形状の第1テーパ外面部411及び第2テーパ外面部412と、外径が軸方向一定の外周面を有するストレート形状のストレート外面部413とを有する。そして、外周コア4の先端側から第1テーパ外面部411、第2テーパ外面部412、及びストレート外面部413の順に設けられている。また、本例では、ストレート外面部413が最も径の大きい径大部49となる。
そして、実施例1と同様に、中心コア4の外周面409は、2次スプール3の内周面308に沿った形状となっている。即ち、2次スプール3及び外周コア4において、第1テーパ内面部311と第1テーパ外面部411、第2テーパ内面部312と第2テーパ外面部412、及びストレート内面部313とストレート外面部413は、互いに対向する位置に設けられている。
その他は、実施例1と同様の構成である。
本例の場合には、実施例1と同様に、従来において2次スプール3のテーパ内面部311、312と中心コア4との間に形成されていた余分な隙間には、中心コア4のテーパ外面部411、412が配置される。そして、この部分において、中心コア4の外径は拡大され、断面積も大きくなる。これにより、点火コイル1自体の寸法を変えることなく、中心コア4を通過する磁束の量を増大させることができる。
その他は、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例3)
本例は、図4に示すごとく、実施例1の点火コイル1において、2次スプール3及び中心コア4の形状を変更した例である。
同図に示すごとく、2次スプール3は、2次スプール3の先端部301から離れるに従って拡径する内周面を有するテーパ形状のテーパ内面部321を有する。
また、中心コア4は、中心コア4の先端部401から離れるに従って拡径する外周面を有するテーパ形状のテーパ外面部421を有する。
つまり、本例では、2次スプール3の内周面308及び中心コア4の外周面409は、すべての部分が円筒部2の先端部201から離れるに従って拡径するテーパ形状となっている。また、本例では、テーパ外面部421の後端が最も径の大きい径大部49となる。
そして、実施例1と同様に、中心コア4の外周面409は、2次スプール3の内周面308に沿った形状となっている。即ち、2次スプール3及び中心コア4において、2次スプール3のテーパ内面部321と外周コア4のテーパ外面部421とは、互いに対向する位置に設けられている。
その他は、実施例1と同様の構成である。
本例の場合には、実施例1と同様に、従来において2次スプール3のテーパ内面部321と中心コア4との間に形成されていた余分な隙間には、中心コア4のテーパ外面部421が配置される。そして、この部分において、中心コア4の外径は拡大され、断面積も大きくなる。これにより、点火コイル1自体の寸法を変えることなく、中心コア4を通過する磁束の量を増大させることができる。
その他は、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例4)
本例は、図5、図6に示すごとく、実施例1の点火コイル1において、点火コイル1の一部及び中心コア4の構成を変更し、円筒部2の後端部202にサイドプレート61及びアッパープレート62を配設した例である。
図5に示すごとく、本例の点火コイル1において、2次コイル22は、1次コイル21の内周側に挿通されており、2次コイル22の内周側には、圧粉コアよりなる中心コア4が挿通されている。また、1次コイル21は、円筒状に成形された合成樹脂よりなる薄肉筒24の内周側に挿通されており、薄肉筒24の外周側には、円筒状で金属製の外周コア23が配設されている。そして、中心コア4と2次コイル22との間、2次コイル22と1次コイル21との間、1次コイル21と薄肉筒24との間の各隙間には、絶縁樹脂29が充填されている。
また、同図に示すごとく、円筒部2の後端部202には、中心コア4の軸方向後端部402が外周コア23よりも軸方向に後退して配置されており、中心コア4と外周コア23との間に径方向の重なりがない非重合領域60が形成されている。非重合領域60には、軟磁性材料よりなる円筒状のサイドプレート61が非重合領域60の一部を外周側から覆うように配設されている。
また、同じく円筒部2の後端部202には、軟磁性材料よりなる平板状のアッパープレート62がサイドプレート61の軸方向後端部612及び中心コア4の軸方向後端部402に対向するように配設されている。
また、図6に示すごとく、中心コア4は、軸方向の両端からそれぞれ15%以上の端部分46に第1軟磁性材料51を用い、端部分46を除く中央部分47の全体に第1軟磁性材料51よりも飽和磁束密度が高い第2軟磁性材料52を用いて構成してある。本例では、第1軟磁性材料51として、飽和磁束密度が1.6(T)の鉄系粉末を用いた。また、第2軟磁性材料52として、飽和磁束密度が2.3(T)の高磁束密度材料であるパーメンジュールを用いた。ここで、パーメンジュールとは、軟磁性材料である鉄及びコバルトの合金であり、コバルトが約50重量%含有されている。
また、中心コア4の中央部分47において、その一部に第2軟磁性材料52を用いてもよい。その際には、第2軟磁性材料52の構成位置を様々に変えることもできる。
また、同図に示すごとく、2次スプール3及び中心コア4の形状は、実施例1(図2参照)と同様であり、第1ストレート内面部31と第1ストレート外面部41、第1テーパ内面部32と第1テーパ外面部42、第2ストレート内面部33と第2ストレート外面部43、第2テーパ内面部34と第2テーパ外面部44、及び第3ストレート内面部35と第3ストレート外面部45は、互いに対向する位置に設けられている。
また、図5に示すごとく、その他の基本的な構成は実施例1と同様である。
この場合には、サイドプレート61及びアッパープレート62を配設することにより、非重合領域60を含む円筒部2の後端部202における磁束の漏洩を大幅に低減することができる。また、これにより、1次コイル21によって発生した磁束は、中心コア4、外周コア23、及び永久磁石25にサイドプレート61及びアッパープレート62を加えて形成される磁気回路を効率よく流通することができる。それ故に、点火コイル1の高出力化及び性能の向上を図ることができる。
また、中心コア4は、1次コイル21によって磁束を発生したときの磁束密度が高く、磁束の漏洩が小さい中央部分47に、端部分46に用いる第1軟磁性材料51よりも飽和磁束密度の高い第2軟磁性材料52を用いて構成してある。そのため、中心コア4を通過する磁束を効率よく、また効果的に増大させることができる。また、一般に高価な高磁束密度材料の使用を必要範囲のみに限定しているため、中心コア4全体を高磁束密度材料で構成する場合よりも安価で高出力化及び性能の向上を図ることができる。
以上のごとく、本例では、実施例1の作用効果、つまり、点火コイル1全体の寸法を変えることなく、従来において2次スプール3のテーパ内面部32、34と中心コア4との間に形成されていた余分な隙間に中心コア4のテーパ外面部42、44を配置し、中心コア4の断面積を拡大することによって中心コア4における磁束の通過量を増大させる効果に加えて、上記の作用効果を付加することができる。これにより、点火コイル1は、さらなる高出力化を実現し、より高い性能を有するものとなる。
(実施例5)
本例は、図7、図8に示すごとく、実施例4の点火コイル1において、2次スプール3及び中心コア4の形状を変更し、また円筒部2の後端部202にアッパープレート62を配設せず、サイドプレート61の形状を変更した例である。
図7に示すごとく、本例の点火コイル1において、円筒部2の後端部202に形成された非重合領域60には、軟磁性材料よりなる円筒状のサイドプレート61が配設されている。サイドプレート61は、その軸方向後端部612の一部から内方に屈曲させた屈曲端部614を有している。屈曲端部614は、その内周端が中心コア4の後端側に配設された永久磁石25の側面に対向するように設けられている。なお、永久磁石25を配設しない構成の場合には、屈曲端部614は、その内周端が中心コア4の側面に対向するように設けておく。
また、図8に示すごとく、2次スプール3及び中心コア4の形状は、実施例2(図3参照)と同様であり、第1テーパ内面部311と第1テーパ外面部411、第2テーパ内面部312と第2テーパ外面部412、及びストレート内面部313とストレート外面部413は、互いに対向する位置に設けられている。
また、同図に示すごとく、中心コア4の構成材料(第1軟磁性材料51及び第2軟磁性材料52)及びその構成位置は、実施例4と同様である。
また、図7に示すごとく、その他の基本的な構成は実施例4と同様である。
この場合には、サイドプレート61の屈曲端部614が実施例4のアッパープレート62と同様の役割を果たす。そのため、アッパープレート62を配設する構成と同様に、円筒部2の後端部202における磁束の漏洩を大幅に低減し、発生した磁束を効率よく磁気回路に流通させることができる。
また、本例においても、点火コイル1全体の寸法を変えることなく、従来において2次スプール3のテーパ内面部311、312と中心コア4との間に形成されていた余分な隙間に中心コア4のテーパ外面部411、412を配置し、中心コア4の断面積を拡大することによって中心コア4における磁束の通過量を増大させる効果を有する。
その他は、実施例4と同様の作用効果を有し、点火コイル1は、さらなる高出力化を実現し、より高い性能を有するものとなる。
(実施例6)
本例は、図9、図10に示すごとく、上記2次スプール3のテーパ内面部32に、中心コア4のテーパ外面部42と当接して、当該中心コア4の軸心を2次スプール3の軸心に合わせるための突起(調芯突起)381を設けた例である。
本例の調芯突起381は、2次スプール3と一体成形されており、テーパ内面部32の高電圧側端部から中央部分まで形成されている。また、調芯突起381は、2次スプール3の第1テーパ内面部32の周方向における複数箇所に形成されている。本例の調芯突起381は、周方向に略等間隔に4箇所形成されている。なお、調芯突起381は、中心コア4に当接する面積を小さくし、中心コア4の組付を容易にするために、周方向における3箇所以上に形成することが好ましい。
また、図9に示すごとく、本例の2次スプール3の第1テーパ内面部32は、2次スプール3において2次コイル22の巻線を行った巻線部位(巻線領域)の内周側において、テーパ角度を変更してなる。より具体的には、本例の第1テーパ内面部32は、2次スプール3における巻線部位の内周側において、2次スプール3の高電圧側に位置するテーパ角度が急な急傾斜テーパ内面部32Aと、2次スプール3の低電圧側に位置し、急傾斜テーパ内面部32Aよりもテーパ角度が緩やかな緩傾斜テーパ内面部32Bとを有している。そして、調芯突起381は、急傾斜テーパ内面部32Aに形成されている。
また、本例の中心コア4のテーパ外面部42は、急傾斜テーパ内面部32Aと対向し調芯突起381によって押圧される急傾斜テーパ外面部42Aと、緩傾斜テーパ内面部32Bと対向する緩傾斜テーパ外面部42Bとを有している。
本例においても、点火コイル1のその他の構成は上記実施例1と同様であり、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
(実施例7)
本例は、図11、図12に示すごとく、1次コイル21及び2次コイル22と中心コア4とを備えた頭部2を、エンジンのプラグホール8の外部に配置し、プラグホール8内には、スパークプラグを取り付けるためのプラグ取付部711を配置するよう構成した外部配置タイプの点火コイル1を示す例である。
また、本例の点火コイル1は、図11に示すごとく、頭部2の軸方向をプラグホール8内に挿入配置するプラグ取付部711の軸方向に平行に設けて構成されている。そして、本例のプラグ取付部711は、1次コイル21、2次コイル22及び中心コア4を収容するコイルケース20の軸方向端部に取り付けられている。
これに対し、本例の点火コイル1は、図12に示すごとく、頭部2の軸方向をプラグホール8内に挿入配置するプラグ取付部711の軸方向に対して垂直に設けて構成することもできる。この場合には、プラグ取付部711は、1次コイル21、2次コイル22及び中心コア4を収容するコイルケース20の側部に取り付けることができる。
また、上記実施例1と同様に、本例の2次スプール3は、テーパ内面部32等を有しており、本例の中心コア4は、テーパ外面部42等を有している。
本例においても、点火コイル1のその他の構成は上記実施例1と同様であり、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
(実施例8)
本例の点火コイル1Zは、図13、図14に示すごとく、1次コイル21Zと2次コイル22Zとのうち、内周側に配置する内周側コイルを、1次コイル21Zとした例である。また、本例においては、中心コア4を内側に配置するスプールは、1次コイル21Zを巻回する1次スプール3Zであり、2次コイル22Zは、円筒状の2次スプール221に巻回してある。
本例においても、点火コイル1Zのその他の構成は上記実施例1と同様であり、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。また、上記実施例2〜7は、本例においても同様に適用することができる。
実施例1における、点火コイルの構造を示す説明図。 実施例1における、2次スプール及び中心コアを示す説明図。 実施例2における、2次スプール及び中心コアを示す説明図。 実施例3における、2次スプール及び中心コアを示す説明図。 実施例4における、点火コイルの構造を示す説明図。 実施例4における、2次スプール及び中心コアを示す説明図。 実施例5における、点火コイルの構造を示す説明図。 実施例5における、2次スプール及び中心コアを示す説明図。 実施例6における、2次スプール及び中心コアを示す説明図。 実施例6における、2次スプール及び中心コアを示す図で、図9におけるA−A線矢視断面説明図。 実施例7における、点火コイルの構造を示す説明図。 実施例7における、他の点火コイルの構造を示す説明図。 実施例8における、点火コイルの構造を示す説明図。 実施例8における、1次スプール及び中心コアを示す説明図。 従来例における、点火コイルの構造を示す説明図。 従来例における、2次スプール及び中心コアを示す説明図。
符号の説明
1 点火コイル
22 2次コイル
3 2次スプール
32 第1テーパ内面部(テーパ内面部)
34 第2テーパ内面部(テーパ内面部)
4 中心コア
42 第1テーパ外面部(テーパ外面部)
44 第2テーパ外面部(テーパ外面部)

Claims (12)

  1. 同心円状に巻回した1次コイル及び2次コイルを有してなる点火コイルにおいて、
    上記1次コイル及び2次コイルのうち内周側に配置される内周側コイルは、円筒状のスプールに巻回されており、
    該スプールの内側には中心コアが配置されており、
    上記スプールは、上記2次コイルの高電圧側に位置する高電圧側端部から離れるに従って拡径する内周面を有するテーパ内面部を軸方向の少なくとも一部に有しており、
    上記中心コアは、上記2次コイルの高電圧側に位置する高電圧側端部から離れるに従って拡径する外周面を有するテーパ外面部を軸方向の少なくとも一部に有しており、
    上記スプールの上記テーパ内面部と上記中心コアの上記テーパ外面部とは、互いに径方向に対向する位置に設けられていることを特徴とする点火コイル。
  2. 請求項1において、上記中心コアは、上記2次コイルの低電圧側に位置する低電圧側端部に、最も径の大きい径大部を有していることを特徴とする点火コイル。
  3. 請求項2において、上記中心コアの上記径大部は、上記スプールにおける上記内周側コイルを巻回した巻回領域よりも低電圧側に配置されていることを特徴とする点火コイル。
  4. 請求項2又は3において、上記スプールの低電圧側端部には、上記中心コアの上記径大部と当接して該中心コアの軸心調整可能な第1当接内面部を有しており、上記スプールの高電圧側端部には、上記中心コアの高電圧側端部と当接して該中心コアの軸心調整可能な第2当接内面部を有していることを特徴とする点火コイル。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、上記中心コアの軸方向両端には、永久磁石が配設されていることを特徴とする点火コイル。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、上記中心コアは、圧粉コアよりなることを特徴とする点火コイル。
  7. 請求項4において、上記第1当接内面部及び上記第2当接内面部は、上記スプールの内周面から突出した突起であり、該突起は、上記スプールの内周面の周方向における複数箇所に形成されていることを特徴とする点火コイル。
  8. 請求項1〜3のいずれか1項において、上記スプールにおける上記テーパ内面部には、上記中心コアにおける上記テーパ外面部と当接して、当該中心コアの軸心を当該スプールの軸心に合わせるための突起が設けられていることを特徴とする点火コイル。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項において、上記内周側コイルは、上記2次コイルであり、上記スプールは、上記2次コイルを巻回する2次スプールであることを特徴とする点火コイル。
  10. 請求項1〜8のいずれか1項において、上記内周側コイルは、上記1次コイルであり、上記スプールは、上記1次コイルを巻回する1次スプールであることを特徴とする点火コイル。
  11. 同心円状に巻回した1次コイル及び2次コイルを有してなる点火コイルにおいて、
    上記2次コイルは、円筒状の2次スプールに巻回されており、
    該2次スプールの内側には中心コアが配置されており、
    上記2次スプールは、上記2次コイルの高電圧側に位置する高電圧側端部から離れるに従って拡径する内周面を有するテーパ内面部を軸方向の少なくとも一部に有しており、
    上記中心コアは、上記2次コイルの高電圧側に位置する高電圧側端部から離れるに従って拡径する外周面を有するテーパ外面部を軸方向の少なくとも一部に有しており、
    上記2次スプールの上記テーパ内面部と上記中心コアの上記テーパ外面部とは、互いに径方向に対向する位置に設けられていることを特徴とする点火コイル。
  12. 同心円状に巻回した1次コイル及び2次コイルを有してなる点火コイルにおいて、
    上記1次コイルは、円筒状の1次スプールに巻回されており、
    該1次スプールの内側には中心コアが配置されており、
    上記1次スプールは、上記2次コイルの高電圧側に位置する高電圧側端部から離れるに従って拡径する内周面を有するテーパ内面部を軸方向の少なくとも一部に有しており、
    上記中心コアは、上記2次コイルの高電圧側に位置する高電圧側端部から離れるに従って拡径する外周面を有するテーパ外面部を軸方向の少なくとも一部に有しており、
    上記1次スプールの上記テーパ内面部と上記中心コアの上記テーパ外面部とは、互いに径方向に対向する位置に設けられていることを特徴とする点火コイル。
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