JP2000294437A - コイル装置 - Google Patents

コイル装置

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JP2000294437A
JP2000294437A JP11096417A JP9641799A JP2000294437A JP 2000294437 A JP2000294437 A JP 2000294437A JP 11096417 A JP11096417 A JP 11096417A JP 9641799 A JP9641799 A JP 9641799A JP 2000294437 A JP2000294437 A JP 2000294437A
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coil
core
magnetic flux
magnetic
rod
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Hisao Asai
尚雄 浅井
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】所定の磁気回路性能を維持しつつその小型化が
容易となるコイル装置を提供する。 【解決手段】コイル装置は、センタコア11、一次コイ
ル21、二次コイル22、イグナイタ14、アウタコア
15及びこれら各部材を収容するケース18等を備えて
構成される。これら各部材間の隙間は、絶縁層16によ
って封止される。アウタコア15は、例えば珪素鋼板か
らなる磁性金属板の筒状体を形成として形成され、その
外周面はケース18の内周面に接触している。そしてア
ウタコア15は、その中心軸方向が一次コイル21から
発せられセンタコア11内を通過する磁束の方向と交差
する関係に配設されるとともに、これらセンタコア11
とアウタコア15とによって閉磁路が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイル装置に関
し、特に内燃機関用点火コイル等に採用して好適なコイ
ル装置構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば内燃機関用点火コイル等に
採用されているコイル装置としては、特開平7−320
960号公報等に記載された装置が知られている。この
コイル装置の構造を図5に示す。
【0003】同図5に示すように、このコイル装置は、
コア113、一次コイル121、二次コイル122及び
永久磁石127等を備えて構成される。ここで、一次コ
イル121、二次コイル122及び永久磁石127等は
ハウジング102内に収められ、エポキシ等の樹脂によ
ってモールドされている。
【0004】また、コア113は、ほぼU字状をなす一
対のコア構成体111,112からなっている。このコ
ア構成体111,112は、薄板状の磁性金属を積層し
て形成されている。一次コイル121は、こうして構成
されるコア113の軸線Lを中心として一次ボビン12
1aを介して巻回され、また二次コイル122は、この
一次コイル121の外周側に設けられた二次ボビン12
2aを介して同一次コイル121と同軸状にコア113
に巻回されている。すなわち同コイル装置にあっては、
一次コイル121に電流が供給されると、上記軸線Lに
沿ってコア113に磁束が発生され、またこの一次コイ
ル121への電流供給が停止されると、その停止にとも
なう磁束の変化に従って、二次コイル122に起電力が
誘起される。
【0005】さらにこのコイル装置において、両コア構
成体111,112間には、板状をなす永久磁石127
が、その磁極面が一次コイル121から発せられる磁束
の方向に対し所定角度だけ斜めに交差した状態で配設さ
れている。この永久磁石127は、一次コイル121へ
の電流供給にともない発生する磁束とは逆方向の磁束を
発生するものであり、こうした永久磁石127の配設に
よって、同一次コイル121への電流供給の停止に伴な
う単位時間当たりの磁束の変化量が増大され、上記二次
コイル122に誘起される起電力も効率良く増大され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
コイル装置にあっては、コア113を閉磁路として、そ
の磁気回路としての性能を高く維持するために、図5に
も示されるように、同コア113の一部がアウタコアと
してコイルケース102から大きくはみ出す構造となっ
ている。このため、当該コイル装置としての体格も自ず
と大きなものとなり、その配設に際しても種々の不便を
被ることとなっていた。特に、同従来のコイル装置のよ
うに、内燃機関用点火コイルとして用いられるものにあ
っては、その搭載箇所や搭載態様も自ずと制限されるこ
とから、こうした体格上の不都合も無視できないものと
なっている。また、コア113の磁気特性を向上させる
ために両コア構成体111,112の積層枚数を増加さ
せようとすると、点火コイルとしての重量が増すという
不都合も生じる。
【0007】本発明はこうした実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、所定の磁気回路性能を維持しつ
つその小型化が容易となるコイル装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、コイルが巻装された棒状コ
アを、同棒状コアの両端と磁気結合されるアウタコアに
よって覆い、同棒状コア及びアウタコアによって閉磁路
を形成したコイル装置として特に、前記アウタコアは、
薄板状磁性体によって形成される少なくとも1重の筒状
体からなり、その軸方向が前記コイルによって発生され
前記棒状コア内を通過する磁束の方向と交差するように
配設されてなることをその要旨とする。
【0009】同構成では、アウタコアが、薄板状磁性体
によって形成される少なくとも1重の筒状体からなり、
その軸方向が前記コイルによって発生され前記棒状コア
内を通過する磁束の方向と交差するように配設される。
そのため、同コイル装置をケースに収容する場合であ
れ、アウタコアがケースの外部に突出することもなく、
その小型化が可能となる。そしてこのため、その設置占
有体積も小さくなり、搭載にかかる自由度も大幅に向上
するようになる。また、同構成によれば、センタコアと
協働して閉磁路を形成するアウタコアの筒の長さに応じ
てその磁気回路特性を任意に設定することができるとと
もに、同磁気回路としての性能維持も容易である。しか
も、その磁気特性の向上のために、必ずしもアウタコア
の積層数を増やす必要もないため、同磁気特性の向上に
際し、大きな重量増加を伴うこともない。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
記載のコイル装置において、前記コイルは前記棒状コア
を共通のセンタコアとして巻装された一次及び二次コイ
ルからなり、前記棒状コアは、前記一次コイルから発せ
られる磁束と逆方向の磁束を発する永久磁石を同コア内
に備えてなることをその要旨とする。
【0011】同構成では、永久磁石から発せられる磁束
の方向は一次コイルから発せられる磁束と逆方向である
ため、一次コイルへの電流の供給及び停止にともなう単
位時間当たりの磁束の変化量が増大され、ひいては二次
コイルに誘起される起電力も効率よく増大されるように
なる。
【0012】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載のコイル装置において、前記一次及び二次コイル
は前記棒状コアに同軸状に積層巻装されなることをその
要旨とする。
【0013】同構成では、一次及び二次コイルは棒状コ
アに同軸状に積層巻装される。そのため、当該コイル装
置の小型化が促進される。また、請求項4に記載の発明
は、請求項2または3記載のコイル装置において、前記
永久磁石は、前記棒状コアの内部において、その磁極面
が前記一次コイルから発せられる磁束の方向に対し斜め
に交差して設けられることをその要旨とする。
【0014】同構成では、一次コイルへの電流の供給及
び停止にともなう単位時間当たりの磁束の変化量がさら
に増大されるため、二次コイルに誘起される起電力もさ
らに効率よく増大されるようになるとともに、当該コイ
ル装置のさらなる小型化の促進が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る内燃機関用点
火コイルの一実施の形態について図1〜図3を参照して
説明する。
【0016】図1は、内燃機関用点火コイルとして具体
化した本実施の形態のコイル装置についてその断面構造
を示す断面図である。また、図2は、同図1のII−IIに
沿った同コイル装置の断面構造を示したものである。
【0017】このコイル装置は、図1に示すように、大
きくはセンタコア11、一次コイル21、二次コイル2
2、イグナイタ14、アウタコア15及びこれら各部材
を収容するケース18等を備えて構成される。なお、ケ
ース18内に収容されたこれら各部材間の隙間は、絶縁
性に優れた熱硬化性樹脂(例えばエポキシ樹脂)からな
る絶縁層16によって封止(モールド)されている。ま
た、この絶縁層16によってケース18内の各部材間に
おける絶縁性が確保されている。
【0018】ここで上記ケース18内のほぼ中心部に配
設されるセンタコア11は、薄板状の珪素鋼板を複数枚
積層することにより棒状に形成されている。そして、図
2に示すように、同センタコア11の両端部11aは、
アウタコア15との磁気結合性を高めるべく、すなわち
同センタコア11とアウタコア15との間での磁束の流
通性を高めるために、アウタコア15に近づくにつれそ
の幅が広がるかたちに形成されている。
【0019】一方、アウタコア15は、図3にその外観
を示すように、例えば珪素鋼板からなる薄板状の磁性金
属板をここではその端部を各々接合して形成される筒状
体として構成されている。詳しくは、その筒状体を筒径
の相違により例えば3種類形成し、それらを同軸状に多
重構造としたものである。そして同アウタコア15は、
その外周面がケース18の内周面に接触し、一方その内
周面の一部が上記センタコア11の両端部11aに接触
し、同センタコア11を内嵌するかたちで設けられてい
る。ここでは、このセンタコア11の両端部11aとの
接触によって、同センタコア11とアウタコア15との
磁気結合が図られ、閉磁路が形成されている。なおこの
実施の形態において、アウタコア15の中心軸の方向
と、一次コイル21から発せられてセンタコア11内を
通過する磁束の方向(軸線L)とは直交する関係にあ
る。
【0020】また、上記センタコア11内には、図1及
び図2に示すように、永久磁石27が配設されている。
この永久磁石27は、薄板状の磁性体を着磁することに
より形成されたものであり、その磁極面27a,27b
が一次コイル21から発せられる磁束の方向(軸線L)
に対し、所定の角度θ(ただし、0°<θ<90°)で
斜めに交差するかたちで設けられている。そして、同永
久磁石27は、一次コイル21への電流供給時にセンタ
コア11内に発生される磁束とは逆方向の磁束を発生す
るように磁化されている。こうした永久磁石27の配設
により、一次コイル21への電流の供給及び停止にとも
なう単位時間当たりの磁束の変化量が増大され、ひいて
は二次コイル22に誘起される起電力も効率よく増大さ
れるようになる。
【0021】また、このセンタコア11には、筒状の一
次ボビン21aが外嵌され、同一次ボビン21aに一次
コイル21が巻装されている。一次コイル21の一端は
図示しないバッテリに接続され、他端はイグナイタ14
に接続されている。そして、イグナイタ14を通じてこ
の一次コイル21に電流が流されると、前記軸線Lに沿
ってセンタコア11内に磁束が発生する。
【0022】また、この一次ボビン21a(一次コイル
21)の外側には、これも筒状の二次ボビン22aが取
付けられており、同二次ボビン22aに二次コイル22
が巻装されている。そして、この二次コイル22の出力
端子(高電圧側端)は、図1に示されるターミナル31
に接続され、このターミナル31、高圧部材32、及び
スプリング33を介して、同二次コイル22に誘起され
た高電圧が図示しない点火プラグに印加される。
【0023】また、図1に示すように、ケース18内の
上部には上記絶縁層16を介してイグナイタ14が設け
られている。同イグナイタ14は、スイッチングトラン
ジスタ等の電子部品(図示略)を内蔵し、図示しないエ
ンジン制御装置からの点火信号に基づき一次コイル21
への電流供給をオン・オフ制御する。
【0024】また、これらのコイル部材を収容するケー
ス18は、PBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂
等の樹脂材料によって一側面(図1の上側面)を開放し
た箱型に形成されている。また、同ケース18の下端部
には二次コイル22の出力端からの高圧を取り出すため
の高圧取出部18aが円筒状に一体形成されている。こ
の高圧取出部18aに上記ターミナル31、高圧部材3
2、及びスプリング33が内嵌されている。また、同高
圧取出部18aにはシリコンゴムからなる円筒状のゴム
ブーツ34が外嵌され、このゴムブーツ34に点火プラ
グ電極が嵌入され固定される。
【0025】そして、このように構成されるコイル装置
において、上記イグナイタ14によって、エンジン制御
装置からの点火信号に基づき一次コイル21への電流供
給がオン・オフされると、それにともなう磁束の変化に
伴って二次コイル22に高電圧が誘起される。この高電
圧は、上記ターミナル31、高圧部材32、及びスプリ
ング33を介して、点火プラグに印加されるようにな
り、同点火プラグは火花放電することとなる。
【0026】このような本実施の形態のコイル装置にあ
っては、特に上述したように、アウタコア15は珪素鋼
板により筒状に形成され、その中心軸の方向と、一次コ
イル21から発せられてセンタコア11内を通過する磁
束の方向(軸線L)とは直交する関係にある。
【0027】そのため、本実施の形態においては、アウ
タコア15がケース18の外部に突出することもなく、
コイル装置の小型化が可能となる。その結果、その設置
占有体積も小さくなり、搭載にかかる自由度も大幅に向
上するようになる。
【0028】また、センタコア11と協働して閉磁路を
形成するアウタコア15の筒の長さLに応じてその磁気
回路特性を任意に設定することができるとともに、同磁
気回路としての性能維持も容易である。
【0029】また、アウタコア15の磁束通過面積、す
なわち同コア15の図1に示す断面積Sを増加させてコ
アの磁気特性を向上させようとする際、同図1に示すア
ウタコア15の筒の長さLを長くすればよい。すなわ
ち、筒状体の多重回数を増加させて磁路断面積を増加さ
せようとするとコア重量も大幅に増加させることとなる
が、その必要性もない。
【0030】さらに、アウタコア15及びセンタコア1
1によって閉磁路を形成しても、コイル装置の上下端部
(図1の上下部分方向)は開放される構造となる。その
ため、図1に示すように、エンジンの制御装置からのハ
ーネスが接続される接続部17をコイル装置の上部に容
易に設けることができるようになるとともに、コイル装
置の下部からの高電圧端子の取り出し態様も容易とな
る。
【0031】以上説明したように、本実施の形態のコイ
ル装置によれば、以下のような効果を得ることができ
る。 (1)本実施の形態では、アウタコア15は、珪素鋼板
からなる磁性金属板によって筒状に形成され、センタコ
ア11とともに閉磁路を形成する。そのため、コイルの
コアがケース18の外部に突出することもなく、磁気回
路の性能を維持しつつコイル装置としての小型化を図る
ことができる。その結果、その設置占有体積も小さくな
り搭載にかかる自由度も大幅に向上するようになる。
【0032】(2)本実施の形態では、アウタコア15
の中心軸の方向と、一次コイル21から発せられセンタ
コア11内を通過する磁束の方向(軸線L)とは直交す
る関係にある。そのため、アウタコア15の筒の長さL
に応じてその磁気回路特性を任意に設定することができ
るとともに、同磁気回路としての性能維持も容易であ
る。
【0033】(3)本実施の形態では、アウタコア15
の断面積Sを増加させてコアの磁気特性を向上させよう
とする際、アウタコア15の筒の長さLを長くすればよ
い。すなわち、筒状体の多重回数を増加させて、コア重
量を大幅に増加させることなくコイル特性を向上させる
ことができるようになる。
【0034】(4)本実施の形態では、アウタコア15
とセンタコア11とによって閉磁路を形成しても、コイ
ル装置の上下端部は開放される構造となる。そのため、
上記接続部17をコイル装置の上部に容易に設けること
ができるようになるとともに、コイル装置の下部からの
高電圧端子の取り出し態様も容易となる。すなわち、上
記接続部17及び高電圧端子の取り出し部の配設に際し
て、アウタコア15に貫通孔等を形成する必要はない。
【0035】(5)本実施の形態では、センタコア11
内には、一次コイル21への電流供給時にセンタコア1
1内に発生される磁束とは逆方向の磁束を発生するよう
に磁化された永久磁石27が配設されている。そのた
め、一次コイル21への電流の供給及び停止にともなう
単位時間当たりの磁束の変化量が増大され、ひいては二
次コイル22に誘起される起電力も効率よく増大される
ようになる。
【0036】(6)本実施の形態では、前記永久磁石2
7は、その磁極面27a,27bが一次コイル21から
発せられる磁束の方向(軸線L)に対し、所定の角度θ
で斜めに交差するかたちで配設されている。そのため、
永久磁石27の磁束の発生を増大させることができ、一
次コイルへの電流の供給及び停止にともなう単位時間当
たりの磁束の変化量をさらに増大さることができる。そ
の結果、二次コイルに誘起される起電力もさらに効率よ
く増大されるようになる。また、永久磁石27がその磁
極面を一次コイル21から発せられる磁束の方向(軸線
L)に対して直交するかたちで配設される場合に比べ、
センタコア11等を小型化でき、ひいてはコイル装置を
さらに小型化できるようになる。
【0037】なお、以上説明した本発明の実施の形態は
以下のようにその構成を変更して実施することもでき
る。 ・上記実施の形態においては、アウタコア15を多重化
する態様は、先の図3に示した3個の筒状体によるもの
に限られず、例えば図4に示すように、1枚の板状磁性
体を巻回するかたちで多重化したアウタコア15a用い
るようにしてもよい。そしてこの場合には、アウタコア
の形成もより容易となる。また、同コア15の多重構造
は3重に限られず、例えば4重以上、あるいは2重や1
重であってもよい。さらに、筒状体の断面周囲形状も四
角形状となるものに限られず、その他の形状例えば円形
状となるものであってもよい。
【0038】・上記実施の形態においては、イグナイタ
14をケース18内に設け樹脂でモールドする構成とし
たが、同イグナイタ14をケース18の外部に設ける構
成としてもよい。また、イグナイタ14をケース18内
に設ける場合であっても、上記接続部17をケース18
の側面に設ける構成としてもよい。
【0039】・上記実施の形態においては、センタコア
11内に永久磁石27をその磁極面27a,27bが一
次コイルから発せられる磁束の方向に対し斜めに交差し
て設ける構成としたが永久磁石27の配設態様はこれに
限定されない。例えば、永久磁石をその磁極面が一次コ
イルから発せられる磁束の方向に対し直交するように配
設してもよい。また、同永久磁石を省く構成としてもよ
い。
【0040】・上記実施の形態においては、アウタコア
15の中心軸の方向と、一次コイル21から発せられて
センタコア11内を通過する磁束の方向(軸線L)とが
直交するようにセンタコア11及びアウタコア15を配
設する態様を示したが、同配設態様はこれ限られない。
要は、前記アウタコア15の中心軸の方向と、一次コイ
ル21から発せられてセンタコア11内を通過する磁束
の方向とが交差する関係にあればよく、例えばセンタコ
ア11を先の図2に示す軸線Lに対して水平方向に所定
の角度を有するように配設するものであってもよいし、
あるいは鉛直方向に所定の角度傾斜させて配設するもの
であってもよい。
【0041】・上記実施の形態においては、センタコア
11を中心として同軸状に一次コイル21及びその外側
に二次コイル22を設ける例を示したが、棒状に形成さ
れたセンタコアへのコイルの巻線態様はこれに限定され
ない。例えば、一次コイルのみを設ける構成としてもよ
い。また一次及び二次コイルを備える場合であれ、それ
らがセンタコアに同軸状に積層巻装される必要もない。
なお、それら一次及び二次コイルが同軸状に積層巻装さ
れる場合には、その小型化が促進される。
【0042】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、アウタコア
が、薄板状磁性体によって形成される少なくとも1重の
筒状体からなり、その軸方向がコイルによって発生され
棒状コア内を通過する磁束の方向と交差するように配設
される。そのため、コイル装置をケースに収容する場合
であれ、アウタコアがケースの外部に突出することもな
く、その小型化が可能となる。そしてこのため、その設
置占有体積も小さくなり、搭載にかかる自由度も大幅に
向上するようになる。また、センタコアと協働して閉磁
路を形成するアウタコアの筒の長さに応じてその磁気回
路特性を任意に設定することができるとともに、同磁気
回路としての性能維持も容易である。しかも、その磁気
特性の向上のために、必ずしもアウタコアの積層数を増
やす必要もないため、同磁気特性の向上に際し、大きな
重量増加を伴うこともない。
【0043】請求項2の発明によれば、一次コイルへの
電流の供給及び停止にともなう単位時間当たりの磁束の
変化量が増大され、ひいては二次コイルに誘起される起
電力も効率よく増大される。
【0044】請求項3の発明によれば、一次及び二次コ
イルは棒状コアに同軸状に積層巻装されるため、当該コ
イル装置の小型化が促進される。請求項4の発明によれ
ば、一次コイルへの電流の供給及び停止にともなう単位
時間当たりの磁束の変化量がさらに増大されるため、二
次コイルに誘起される起電力もさらに効率よく増大され
るようになるとともに、当該コイル装置のさらなる小型
化の促進が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコイル装置の一実施の形態についてそ
の断面構造を示す断面図。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図。
【図3】アウタコアの外観構造を示す斜視図。
【図4】アウタコアの他の形成態様を示す斜視図。
【図5】従来のコイル装置の断面構造を示す断面図。
【符号の説明】
11…センタコア、14…イグナイタ、15…アウタコ
ア、16…絶縁層、18…ケース、21…一次コイル、
21a…一次ボビン、22…二次コイル、22a…二次
ボビン、27…永久磁石、31…ターミナル。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルが巻装された棒状コアを、同棒状コ
    アの両端と磁気結合されるアウタコアによって覆い、同
    棒状コア及びアウタコアによって閉磁路を形成したコイ
    ル装置であって、 前記アウタコアは、薄板状磁性体によって形成される少
    なくとも1重の筒状体からなり、その軸方向が前記コイ
    ルによって発生され前記棒状コア内を通過する磁束の方
    向と交差するように配設されてなることを特徴とするコ
    イル装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のコイル装置において、 前記コイルは前記棒状コアを共通のセンタコアとして巻
    装された一次コイル及び二次コイルからなり、前記棒状
    コアは、前記一次コイルから発せられる磁束と逆方向の
    磁束を発する永久磁石を同コア内に備えてなることを特
    徴とするコイル装置。
  3. 【請求項3】前記一次コイル及び二次コイルは前記棒状
    コアに同軸状に積層巻装されなる請求項2記載のコイル
    装置。
  4. 【請求項4】前記永久磁石は、前記棒状コアの内部にお
    いて、その磁極面が前記一次コイルから発せられる磁束
    の方向に対し斜めに交差して設けられる請求項2または
    3記載のコイル装置。
JP11096417A 1999-04-02 1999-04-02 コイル装置 Pending JP2000294437A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007110118A (ja) * 2005-10-11 2007-04-26 Robert Bosch Gmbh 点火コイルまたは変圧器のための磁気回路
JP2009033112A (ja) * 2007-07-04 2009-02-12 Denso Corp 点火コイル
JP2016048719A (ja) * 2014-08-27 2016-04-07 株式会社デンソー 内燃機関用点火コイル
DE102008040146B4 (de) 2007-07-04 2023-03-30 Denso Corporation Zündspule

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