JP2007027204A - 点火コイル及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成によりコネクタピンへの水分の浸入を防止でき、ショート又は接触不良の発生を防止できる点火コイル及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】点火コイルにおける頭部3は、ケース部31と、エンジンケースに固定されるフランジ部32と、点火コイルの外部に電気的に接続されるコネクタ部33と、導電経路を形成する導電ターミナル4とを有している。導電ターミナル4は、コネクタ部33に配置したコネクタピンと、フランジ部32の表面に露出させた露出接触部と、露出接触部とコネクタピンとを連結する連結部とを有しており、ケース部31を構成するケース用樹脂311内にインサート成形してある。連結部は、その導電経路の一部をケース用樹脂311内から突出させてなる導電突出部43を有しており、導電突出部43における断面の全周が絶縁性樹脂内に埋設してあると共に、その残部がケース用樹脂311内に埋設してある。
【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関において、スパークプラグからスパークを発生させるために用いる点火コイル及びその製造方法に関する。
車両等のエンジンにおけるスパークプラグにスパークを発生させるために用いる点火コイル9としては、例えば、図20、図21に示すごとく、同心円状に巻回した一次コイル及び二次コイルを備え、エンジンケース8におけるプラグホール内に挿入配置する円筒部92と、この円筒部92の軸方向一端側に配設され、一次コイルに電力を供給するイグナイタ頭部93とを有するスティックタイプのものがある。
そして、イグナイタ頭部93においては、点火コイル9の外部におけるECU(エンジン制御ユニット)に電気的に接続されるコネクタ部933が形成されており、このコネクタ部933には、バッテリー(プラス電源)用コネクタピン952、グランド(マイナス電源、アース)用コネクタピン951、制御信号用コネクタピン953が配列されている。また、イグナイタ頭部93は、ケーシングを行うケース部931と、このケース部931から突出形成され、点火コイル9をエンジンケース8に取り付けるためのフランジ部932とを有している。
また、点火コイル9においては、電気的ノイズの影響を取り除くために、グランド用コネクタピン951をエンジンケース8に導通させておき、点火コイル9におけるグランドとエンジンケース8におけるグランドとの電位差をなくすことが行われている。
そのため、上記点火コイル9においては、図20、図21に示すごとく、グランド用コネクタピン951と、フランジ部932の端面に配設しエンジンケース8に接触させる環状接触部97と、これらを連結する連結部96とを備えたグランドターミナル94が用いている。
そして、グランド用コネクタピン951を、連結部96及び環状接触部97を介してエンジンケース8の取付部82と導通(短絡)させている。
また、グランドターミナル94は、イグナイタ頭部93におけるケース部931を構成するケース用樹脂930内にインサート成形してある。
しかしながら、上記従来の点火コイル9においては以下の問題点がある。
すなわち、上記ケース用樹脂930には、成形性、汎用性等に優れた熱可塑性樹脂を用いており、このケース用樹脂930は、グランドターミナル94と剥離しやすくなっている。そのため、例えば、経年変化又は点火コイル9の使用時における加熱・冷却サイクルの繰り返しにより、ケース用樹脂930とグランドターミナル94との間に、隙間が生ずるおそれがある。
そして、この隙間が生じたときに、点火コイル9のフランジ部932に水分Sが到達したときには、この水分Sは、隙間を通って環状接触部97から連結部96を介してグランド用コネクタピン951まで浸入するおそれがある(図20参照)。このときには、グランド用コネクタピン951と、バッテリー用コネクタピン952又は制御信号用コネクタピン953とが水分Sによりショート(絶縁不良)を起こしたり、グランド用コネクタピン951に腐食(錆)が生じて、これを接続するソケットとの間に接触不良(導電不良)を起こしたりするおそれがある。
また、特許文献1においては、コネクタをコネクタハウジングに一体成形してなるシール構造において、コネクタの端子の一部を、シールコート剤を介してコネクタハウジングの壁部内に埋設している。これにより、上記シール構造において、コネクタの端子から水や油がコネクタハウジング内に浸入することを防止している。
しかしながら、特許文献1においては、水や油の浸入を防ぐために、シールコート剤を用いる必要があり、簡単な構成により水分等の浸入を防ぐためには十分ではない。
特開平6−84565号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構成により、水分がコネクタピンまで浸入することを防止することができ、点火コイルの頭部において、ショート又は接触不良が発生することを防止することができる点火コイル及びその製造方法を提供しようとするものである。
第1の発明は、同心円状に巻回した一次コイル及び二次コイルを備えた円筒部と、該円筒部から延長形成されエンジンケースに固定される頭部とを有し、該頭部及び上記円筒部内における隙間を絶縁性樹脂によって充填してなる点火コイルにおいて、
上記頭部は、ケース部と、該ケース部の径方向外方に突出し上記エンジンケースに固定されるフランジ部と、上記ケース部の径方向外方に突出し上記点火コイルの外部に電気的に接続されるコネクタ部と、導電経路を形成する導電ターミナルとを有しており、
上記導電ターミナルは、上記コネクタ部に配置したコネクタピンと、上記ケース部又は上記フランジ部の表面に露出させた露出接触部と、該露出接触部と上記コネクタピンとを連結する連結部とを有していると共に、上記ケース部を構成するケース用樹脂内にインサート成形してあり、
上記連結部は、その導電経路の一部における断面の全周が上記絶縁性樹脂内に埋設してあると共に、その残部が上記ケース用樹脂内に埋設してあることを特徴とする点火コイルにある(請求項1)。
本発明の点火コイルは、導電ターミナルを備えた頭部において、フランジ部及びケース部に到達した水分が、導電ターミナルとフランジ部及びケース部との間の隙間から頭部内に浸入し、コネクタピンにおけるショート(絶縁不良)又は接触不良(導電不良)を引き起こすことを防止する工夫を行っている。
すなわち、本発明の導電ターミナルは、上記連結部の導電経路におけるほとんどの部分をケース用樹脂内に埋設してなる一方、連結部の導電経路における一部をケース用樹脂内に埋設せずに、絶縁性樹脂内に埋設してなる。そして、絶縁性樹脂内に埋設された連結部の導電経路における一部は、その断面の全周が絶縁性樹脂に接触している。
そのため、経年変化又は点火コイルの使用時における加熱・冷却サイクルの繰り返しにより、導電ターミナルとフランジ部及びケース部との間に隙間が生じた場合でも、導電ターミナルと絶縁性樹脂との間には、隙間が生じることを防止することができる。
これにより、例えば、水分が、導電ターミナルにおける露出接触部から連結部へと浸入するときでも、この水分が、上記導電経路の一部における断面の全周に接触する絶縁性樹脂によって、コネクタピンまで浸入することを防止することができる。
また、本発明においては、シールコート剤等のシール部材を使用する必要がなく、連結部の導電経路の一部における断面の全周を絶縁性樹脂内に埋設した簡単な構成により、コネクタピンへの水分の浸入を防ぐことができる。
それ故、本発明の点火コイルによれば、簡単な構成により、水分がコネクタピンまで浸入することを防止することができ、点火コイルの頭部において、ショート(絶縁不良)又は接触不良(導電不良)が発生することを防止することができる。
第2の発明は、同心円状に巻回した一次コイル及び二次コイルを備えた円筒部と、該円筒部から延長形成されエンジンケースに固定される頭部とを有し、該頭部及び上記円筒部内における隙間を絶縁性樹脂によって充填してなり、
上記頭部は、ケース部と、該ケース部の径方向外方に突出し上記エンジンケースに固定されるフランジ部と、上記ケース部の径方向外方に突出し上記点火コイルの外部に電気的に接続されるコネクタ部と、導電経路を形成する導電ターミナルとを有してなり、
上記導電ターミナルは、上記コネクタ部に配置したコネクタピンと、上記ケース部又は上記フランジ部の表面に露出させた露出接触部と、該露出接触部と上記コネクタピンとを連結する連結部とを有してなる点火コイルの製造方法において、
上記ケース部を構成するケース用樹脂内に上記導電ターミナルをインサート成形して、上記ケース部を含めた上記頭部を形成すると共に、上記連結部における導電経路の一部である導電突出部を、上記ケース用樹脂内から突出させておき、
次いで、上記点火コイルを組み付けた後、上記ケース部内に上記絶縁性樹脂を充填することにより、上記導電突出部における断面の全周を上記絶縁性樹脂内に埋設することを特徴とする点火コイルの製造方法にある(請求項7)。
本発明の製造方法においては、フランジ部及びケース部に到達した水分が、導電ターミナルとフランジ部及びケース部との間の隙間から頭部内に浸入し、コネクタピンにおけるショート(絶縁不良)又は接触不良(導電不良)を引き起こすことを防止することができる点火コイルを製造する。
そして、点火コイルを製造する際には、ケース部を構成するケース用樹脂内に導電ターミナルをインサート成形して、ケース部を含めた頭部を形成する。このとき、連結部における導電経路の一部である導電突出部をケース用樹脂内から突出させる一方、連結部における導電経路の残部をケース用樹脂内に埋設する。
また、頭部を形成する際には、ケース用樹脂によって、ケース部を成形すると同時に上記フランジ部及びコネクタ部を一体成形することができる。
次いで、上記一次コイル及び二次コイルを上記円筒部に配置して点火コイルを組み付けた後、ケース部内に上記絶縁性樹脂を充填する。このとき、導電突出部における断面の全周は、絶縁性樹脂内に埋設され、絶縁性樹脂に接触する。
こうして、本発明の製造方法により製造した点火コイルは、例えば、水分が、導電ターミナルにおける露出接触部から連結部へと浸入するときでも、この水分が、上記導電経路の一部における断面の全周に接触する絶縁性樹脂によって、コネクタピンまで浸入することを防止することができる。また、上記点火コイルは、シールコート剤等のシール部材を使用する必要がなく、連結部の導電経路の一部における断面の全周を絶縁性樹脂内に埋設した簡単な構成により、コネクタピンへの水分の浸入を防ぐことができる。
それ故、本発明の製造方法によれば、簡単な構成により、水分がコネクタピンまで浸入することを防止することができ、点火コイルの頭部において、ショート又は接触不良が発生することを防止することができる点火コイルを製造することができる。
上述した第1、第2の発明における好ましい実施の形態につき説明する。
上記第1、第2の発明において、上記絶縁性樹脂は、上記ケース用樹脂に比べて線膨張率が小さい樹脂材料、又は上記ケース用樹脂に比べて上記導電ターミナル又はグランドターミナルとの接着力が高い樹脂材料からなることが好ましい。この場合には、導電ターミナル又はグランドターミナルに沿って頭部内に浸入する水分が、コネクタピンまで浸入することを一層容易に防止することができる。
また、上記絶縁性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール系樹脂等の熱硬化性樹脂を用いることができる。
また、上記ケース用樹脂としては、例えば、SPS(シンジオタクチックポリスチレン)、PPE(変性ポリフェニレンエーテル)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の熱可塑性樹脂を用いることができる。
また、上記第1、第2の発明において、上記導電ターミナルは、上記エンジンケースと導通されるグランドターミナルであると共に、上記コネクタピンは、グランド用コネクタピンであり、上記露出接触部は、上記エンジンケースに接触するよう上記フランジ部の端面に配設することが好ましい(請求項2、8)。
この場合には、上記点火コイルを、頭部におけるフランジ部によってエンジンケースに取り付けたときには、グランドターミナルとエンジンケースとが導通(短絡)されて、点火コイルにおけるグランド電位とエンジンケースにおけるグランド電位との電位差をなくすことができる。
そして、例えば、フランジ部に到達した水分が、グランドターミナルにおける接触部から連結部へと浸入するときでも、この水分が、上記導電経路の一部における断面の全周に接触する絶縁性樹脂によって、グランド用コネクタピンまで浸入することを防止することができる。
そのため、簡単な構成により水分がグランド用コネクタピンまで浸入することを防止することができ、点火コイルの頭部において、ショート又は接触不良が発生することを防止することができる。
また、上記第1の発明において、上記連結部は、その導電経路の一部を上記ケース用樹脂内から突出させてなる導電突出部を有しており、該導電突出部における断面の全周を上記絶縁性樹脂内に埋設してなることが好ましい(請求項3)。
この場合には、導電突出部の形成により、連結部の導電経路の一部における断面の全周を絶縁性樹脂内に一層容易に埋設することができる。
また、上記導電突出部は、上記ケース用樹脂内から突出する一対の立設部を上記絶縁性樹脂内において連結してなることが好ましい(請求項4)。
この場合には、導電突出部の形成が容易である。
また、上記導電突出部は、上記一対の立設部から内側に向けてスリット形成用突起部をそれぞれ突出形成することにより、該スリット形成用突起部同士の間に、上記立設部同士の間の間隙よりも狭いスリットを形成してなり、上記立設部同士の間の間隙には、上記一対のスリット形成用突起部の形成位置よりも当該導電突出部の突出方向先端側に位置する部分に、上記絶縁性樹脂が充填してあることが好ましい(請求項5)。
また、上記導電突出部は、一方の上記立設部から他方の上記立設部に向けてスリット形成用突起部を突出形成することにより、該スリット形成用突起部と上記他方の立設部との間に、上記立設部同士の間の間隙よりも狭いスリットを形成してなることもできる(請求項6)。
これらの場合には、立設部同士の間の間隙において、スリット形成用突起部の形成位置よりも導電突出部の突出方向先端側に位置する部分に絶縁性樹脂を充填することにより、連結部の導電経路の一部における断面の全周を絶縁性樹脂内に一層容易に埋設することができる。
また、導電突出部に上記スリットを形成することにより、後述するように、ケース用樹脂内に導電ターミナルをインサート成形する際に、ケース用樹脂がスリットによって上記導電突出部の突出方向先端側に位置する間隙の部分に到達しないようにすることができる。
また、上記第2の発明において、上記導電突出部は、上記ケース用樹脂内から突出する一対の立設部を連結してなり、該一対の立設部から内側に向けてスリット形成用突起部をそれぞれ突出形成することにより、該スリット形成用突起部同士の間に、上記立設部同士の間の間隙よりも狭いスリットを形成してなり、上記立設部同士の間の間隙においては、上記スリット形成用突起部の形成位置よりも当該導電突出部の突出方向先端側に位置する部分に、上記絶縁性樹脂を充填するための絶縁性樹脂充填用間隙が形成してあり、上記ケース用樹脂内に上記導電ターミナルをインサート成形する際には、上記スリットの形成により、該スリット及び上記絶縁性樹脂充填用間隙には上記ケース用樹脂が充填されないようにし、上記ケース部内に上記絶縁性樹脂を充填する際には、上記絶縁性樹脂充填用間隙に、上記絶縁性樹脂を充填することが好ましい(請求項9)。
また、上記導電突出部は、上記ケース用樹脂内から突出する一対の立設部を連結してなり、一方の上記立設部から他方の上記立設部に向けてスリット形成用突起部を突出形成することにより、該スリット形成用突起部と上記他方の立設部との間に、上記立設部同士の間の間隙よりも狭いスリットを形成してなることもできる(請求項10)。
これらの場合には、上記ケース用樹脂内に導電ターミナルをインサート成形する際に用いる成形型に、いわゆるアンダーカット部を設けることなく、上記導電突出部における絶縁性樹脂充填用間隙に、ケース用樹脂が充填されないようにすることができる。
すなわち、上記ケース用樹脂内に導電ターミナルをインサート成形する際に、成形型におけるキャビティに導電ターミナルを配置したとき、導電ターミナルの導電突出部におけるスリットはキャビティ内に開口する。そして、上記絶縁性樹脂充填用間隙はスリットを介してキャビティ内に開口しているため、キャビティにケース用樹脂を充填するときには、このケース用樹脂がスリットから絶縁性樹脂充填用間隙に流入しないようにすることができる。
これにより、上記成形型において、絶縁性樹脂充填用間隙にケース用樹脂が流入しないようにするアンダーカット部を設けることなく、ケース部を成形することができる。そして、成形型における一方の型部と他方の型部とを導電突出部の突出方向に沿って相対的にスライドさせることにより、キャビティを開放して、成形後のケース部を簡単に取り出すことができる。
そのため、成形型の構造を簡単にすることができ、成形後のケース部をキャビティから容易に取り出すことができる。
また、上記ケース用樹脂内に上記導電ターミナルをインサート成形した後には、上記導電突出部を屈曲させて、該導電突出部における断面の全周と上記ケース用樹脂とを離隔させておき、その後、上記ケース部内に上記絶縁性樹脂を充填することもできる(請求項11)。
この場合には、成形型におけるキャビティに導電ターミナルを配置して、上記ケース用樹脂内に導電ターミナルをインサート成形する際に、導電ターミナルにおける導電突出部の内側にもケース用樹脂を充填する。そして、成形型を移動させてキャビティを開放したとき、又は成形後のケース部を成形型から取り外した後には、導電突出部を屈曲させて、この導電突出部における断面の全周を、この導電突出部の内側に充填されたケース用樹脂から離隔させる。
その後、上記ケース部内に絶縁性樹脂を充填したときには、導電突出部の内側にも絶縁性樹脂を充填して、この導電突出部における断面の全周を絶縁性樹脂内に埋設することができる。
また、上記ケース用樹脂内に上記導電ターミナルをインサート成形した後には、上記導電突出部の内側に充填された上記ケース用樹脂を除去しておき、その後、上記ケース部内に上記絶縁性樹脂を充填することもできる(請求項12)。
この場合には、成形型におけるキャビティに導電ターミナルを配置して、ケース用樹脂内に導電ターミナルをインサート成形する際に、導電ターミナルにおける導電突出部の内側にもケース用樹脂を充填する。そして、成形型を移動させてキャビティを開放したとき、又は成形後のケース部を成形型から取り外した後には、導電突出部の内側に充填されたケース用樹脂を取り除き、この導電突出部における断面の全周をケース用樹脂から離隔する。
その後、上記ケース部内に絶縁性樹脂を充填したときには、導電突出部の内側にも絶縁性樹脂を充填して、この導電突出部における断面の全周を絶縁性樹脂内に埋設することができる。
以下に、本発明の点火コイル及びその製造方法にかかる実施例につき、図面と共に説明する。
(実施例1)
本例の点火コイル1は、図1、図2に示すごとく、同心円状に巻回した一次コイル21及び二次コイル22を備えた円筒部2と、この円筒部2から延長形成されエンジンケース8に固定される頭部3とを有し、この頭部3及び円筒部2内における隙間を絶縁性樹脂11によって充填してなるものである。また、円筒部2は、エンジンケース8におけるプラグホール81内に挿入配置するよう構成してある。
上記頭部3は、図3〜図5に示すごとく、ケース部31と、このケース部31の径方向外方に突出しエンジンケース8に固定されるフランジ部32と、ケース部31の径方向外方に突出し点火コイル1の外部に電気的に接続されるコネクタ部33と、導電経路Aを形成する導電ターミナル4とを有している。
導電ターミナル4は、コネクタ部33に配置したコネクタピン41と、フランジ部32の表面に露出させた露出接触部46と、この露出接触部46とコネクタピン41とを連結する連結部42とを有している。また、導電ターミナル4は、ケース部31を構成するケース用樹脂311内にインサート成形してある。
また、連結部42は、図5、図6に示すごとく、その導電経路Aの一部をケース用樹脂311内から突出させてなる導電突出部43を有している。そして、頭部3において、連結部42は、導電突出部43における断面の全周が絶縁性樹脂11内に埋設してあると共に、その残部がケース用樹脂311内に埋設してある。
以下に、本例の点火コイル1につき、図1〜図13と共に詳説する。
図1に示すごとく、上記一次コイル21は、円筒状樹脂からなる一次スプール211の外周面に、絶縁被覆した一次ワイヤを複数回巻回してなり、上記二次コイル22は、円筒状樹脂からなる二次スプール221の外周面に、絶縁被覆した二次ワイヤを一次ワイヤよりも多い巻回数で巻回してなる。また、二次コイル22は、一次コイル21の内周側に挿通されており、二次コイル22の内周側には、電磁鋼板からなる中心コア23が挿通されている。また、一次コイル21は、円筒状樹脂からなるコイルケース20内に挿通されており、コイルケース20の外周側には、電磁鋼板からなる断面円筒状の外周コア24が配設されている。
また、図1に示すごとく、中心コア23は、絶縁被膜を備えた平板状の珪素鋼板を点火コイル1の軸方向Lに直交する横断面方向に向けて複数積層してなる。この複数の積層鋼板は、それらの端部を溶接することによって結合している。また、外周コア24は、軸方向Lにスリット(間隙)を形成してなる円筒状の珪素鋼板を、径方向に接着剤を介して複数積層してなる。そして、一次コイル21に電流を流して発生させる磁束は、中心コア23及び外周コア24を通過させて増大させることができる。また、中心コア23の軸方向Lの両端面には、緩衝材231が配設してあり、中心コア23の外周面には、応力緩和用の絶縁シート232が巻き付けてある。
なお、一次コイル21は、一次スプール211を用いずに形成することもできる。すなわち、この場合には、絶縁被覆した一次ワイヤを円筒状治具に巻回した後、この巻回後の各一次ワイヤ同士を、融着剤等によって結合し円筒状治具から取り外して、円筒状の一次コイル21とすることができる。
また、図1に示すごとく、中心コア23と二次コイル22との間、二次コイル22と一次コイル21との間、一次コイル21とコイルケース20との間の各隙間には、上記絶縁性樹脂11が充填されている。
図1、図2に示すごとく、本例の点火コイル1は、円筒部2の軸方向一端側D1に、上記頭部3を形成してなり、円筒部2の軸方向他端側D2に、スパークプラグ10を取り付けるためのプラグ取付部25を形成してなる。
本例の頭部3は、一次コイル21に電力を供給するイグナイタ34を有しており、このイグナイタ34は上記ケース部31内に配設してある。また、イグナイタ34には、上記各コネクタピン41A〜Cを接合するためのコネクタ対応ピン341が形成してある。
また、図1に示すごとく、頭部3におけるケース部31内は、イグナイタ34を配設した状態で上記絶縁性樹脂11によって充填されている。そして、絶縁性樹脂11は、円筒部2における各隙間と、ケース部31内における隙間とに連続して充填されている。
また、イグナイタ34は、ECU(エンジン制御ユニット)からの信号によって動作するスイッチング素子等を用いた電力制御回路、及びイオン電流の検出を行うイオン電流検出回路等を備えている。
点火コイル1において、ECUからパルス状のスパーク発生信号がイグナイタ34に送信されると、イグナイタ34におけるスイッチング素子等が動作し、一次コイル21に瞬間的に電流が流れて、中心コア23及び外周コア24を通過する磁界が形成される。そして、この磁界の形成方向とは反対方向に向けて、中心コア23及び外周コア24を通過する誘導磁界が形成される。この誘導磁界の形成により、二次コイル22に誘導起電力(逆起電力)が発生し、点火コイル1に取り付けたスパークプラグ10からスパークを発生させることができる。
また、図1、図2に示すごとく、上記プラグ取付部25は、コイルケース20から延長形成された延長形成部201に、ゴム製のプラグキャップ26を配設して形成されている。そして、プラグキャップ26内には、スパークプラグ10を取り付けるためのプラグ取付口261が形成されている。また、このプラグ取付口261には、スパークプラグ10と接触するコイルバネ28が配設されており、このコイルバネ28は、高圧端子27を介して二次コイル22の高電圧側端部と電気的に接続されている。
図3、図6に示すごとく、本例の導電ターミナル4は、エンジンケース8と導通されるグランドターミナル4であり、導電ターミナル4におけるコネクタピン41は、グランド電位を形成するグランド用コネクタピン41Aである。
そして、図4に示すごとく、グランドターミナル4により、上記点火コイル1を、頭部3におけるフランジ部32によってエンジンケース8に取り付けたときには、グランドターミナル4とエンジンケース8とが導通(短絡)されて、点火コイル1におけるグランド電位とエンジンケース8におけるグランド電位との電位差をなくすことができる。
また、図4、図6に示すごとく、導電ターミナル4における露出接触部46は、環形状を有しており、エンジンケース8に接触するようフランジ部32における軸方向他端側D2の端面に配設してある。また、頭部3におけるフランジ部32には、エンジンケース8に螺合する締付ボルト35を挿通させるためのボルト挿通穴321が形成してある。
また、ボルト挿通穴321の内面には、導電性を有する補強リング322が配設してあり、この補強リング322は、フランジ部32内にインサート成形されている。
また、図5に示すごとく、本例のケース部31、フランジ部32及びコネクタ部33は、ケース部31を構成するケース用樹脂311によって一体成形されている。そして、露出接触部46は、補強リング322に接触した状態で、フランジ部32内に配設してある。
なお、上記露出接触部46は、フランジ部32における軸方向一端側D1の端面に配設し、上記締付ボルト35の頭部3を介してエンジンケース8に接触させることもできる。
図4に示すごとく、上記頭部3におけるフランジ部32は、エンジンケース8における取付部82と対面し、ボルト挿通穴321に締付ボルト35を挿通し、この締付ボルト35を取付部82に形成したねじ穴821に螺合することによって、点火コイル1をエンジンケース8に取り付けるよう構成してある。
本例の頭部3におけるコネクタ部33は、円筒部2の軸方向Lに直交する面内において、フランジ部32に対して略直交する方向に向けて形成されている。
また、図3、図4に示すごとく、上記コネクタ部33には、上記グランド(マイナス電源、アース)用コネクタピン41A以外にも、バッテリー(プラス電源)用コネクタピン41B及び制御信号用コネクタピン41Cが配列されている。本例のコネクタ部33には、1つのグランド用コネクタピン41Aと、1つのバッテリー用コネクタピン41Bと、2つの制御信号用コネクタピン41Cとが配列されている。
また、グランド用コネクタピン41Aは、各コネクタピン41A〜Cの配列において、配列の一番外側に配列されている。
また、各コネクタピン41A〜Cは、コネクタ部33を構成する樹脂(本例ではケース用樹脂311)から突出して配置されており、ECU等の電子機器に接続される接続コネクタ(ソケット)におけるピン嵌入口(図示略)と接続される。
図6に示すごとく、上記導電ターミナル4は、導電性を有する金属製薄板をプレス成形してなり、上記各コネクタピン41A〜C、露出接触部46及び連結部42は、薄板断面形状を有している。
また、バッテリー用コネクタピン41B及び制御信号用コネクタピン41Cは、プレス成形後の初期(単品)状態の導電ターミナル4のグランド用コネクタピン41Aに並列配置した状態で連結されている。すなわち、導電ターミナル4は、初期状態においては、グランド用コネクタピン41A、バッテリー用コネクタピン41B及び制御信号用コネクタピン41Cを、補助部411によって連結してなる。
そして、図3に示すごとく、グランド用コネクタピン41A、バッテリー用コネクタピン41B及び制御信号用コネクタピン41Cは、当該導電ターミナル4をケース部31を構成するケース用樹脂311内にインサート成形した後に、補助部411を切断(図6において切断部分を2点鎖線で示す。)することによって分離され、その後、イグナイタ34における各コネクタ対応ピン341に結合される。
また、図7、図8に示すごとく、上記連結部42における導電突出部43は、頭部3におけるケース部31を構成するケース用樹脂311内から突出する一対の立設部431を上記絶縁性樹脂11内において連結してなる。また、導電突出部43は、一対の立設部431から内側に向けてそれぞれスリット形成用突起部432を突出形成することにより、このスリット形成用突起部432同士の間に、立設部431同士の間の間隙よりも狭いスリット44を形成してなる。
本例の導電突出部43は、上記点火コイル1の軸方向一端側D1に向けて、連結部42から突出形成してある。
また、図7に示すごとく、立設部431同士の間の間隙においては、一対のスリット形成用突起部432の形成位置よりも導電突出部43の突出方向Eの先端側(軸方向一端側D1)に位置する部分に、絶縁性樹脂11を充填するための絶縁性樹脂充填用間隙45Aが形成されている。
また、本例のスリット形成用突起部432は、立設部431において、突出方向Eにおける中間位置に形成してある。そして、立設部431同士の間の間隙においては、一対のスリット形成用突起部432の形成位置よりも導電突出部43の突出方向Eの基端側(軸方向他端側D2)に位置する部分に、ケース用樹脂311を充填するためのケース用樹脂充填用間隙45Bが形成されている。
なお、図9に示すごとく、上記導電突出部43においては、一方の立設部431から他方の立設部431に向けてスリット形成用突起部432を突出形成することにより、このスリット形成用突起部432と他方の立設部431との間に、立設部431同士の間の間隙よりも狭いスリット44を形成することもできる。
また、図示は省略するが、スリット形成用突起部432は、立設部431において、突出方向Eの基端側の端部に形成することもできる。この場合には、導電突出部43においては、スリット形成用突起部432の形成により、絶縁性樹脂充填用間隙45Aを形成する一方、ケース用樹脂充填用間隙45Bは形成しないこともできる。
また、図示は省略するが、立設部431同士の間の間隙を狭くすることにより、絶縁性樹脂充填用間隙45Aを形成することなく、スリット44を形成することもできる。この場合には、スリット44内に絶縁性樹脂11を充填することにより、導電突出部43の断面における全周を絶縁性樹脂11内に埋設することができる。ただし、この埋設する絶縁性樹脂11の幅が狭くなるため、上記のごとく絶縁性樹脂充填用間隙45Aを形成した状態でスリット44を形成することが好ましい。
そして、図7、図8に示すごとく、点火コイル1に組み付けた導電ターミナル4の導電突出部43においては、ケース用樹脂充填用間隙45Bには、ケース用樹脂311が充填されている一方、スリット44及び絶縁性樹脂充填用間隙45Aには、絶縁性樹脂11が充填されている。
また、本例の絶縁性樹脂11は、熱硬化性樹脂としてのエポキシ樹脂からなり、本例のケース用樹脂311は、熱可塑性樹脂としてのPBT(ポリブチレンテレフタレート)からなる。そして、絶縁性樹脂11は、導電ターミナル4の導電突出部43に接着されている一方、ケース用樹脂311は、導電ターミナル4と剥離した状態又は剥離しやすい状態にある。
本例の導電ターミナル4は、連結部42の導電突出部43にスリット44を形成することにより、ケース用樹脂311内に導電ターミナル4をインサート成形する際に用いる成形型7に、いわゆるアンダーカット部を設けずに、導電突出部43の内側にケース用樹脂311を充填させない工夫を行ったものである。
そして、図10、図11に示すごとく、上記成形型7は、一対の型部71同士の間に、ケース部31、フランジ部32及びコネクタ部33を成形するためのキャビティ72を形成してなる。また、図12、図13に示すごとく、一対の型部71は、導電ターミナル4の連結部42における導電突出部43の突出方向Eに向けて、互いに相対移動するよう構成してある。また、一方の型部71には、導電突出部43を配置するための凹部73が形成してあり、この凹部73には、導電突出部43を離型するときの障害となるアンダーカット部は形成されていない。
次に、上記点火コイル1を製造する方法につき詳説する。
図10、図11に示すごとく、ケース用樹脂311内に導電ターミナル4をインサート成形する際に、成形型7におけるキャビティ72に導電ターミナル4を配置したとき、導電ターミナル4の導電突出部43におけるスリット44はキャビティ72内に開口する。また、導電突出部43の両面には、一方の型部71における凹部73の表面が対面し、スリット44においては、ケース用樹脂311が通過することができない狭いスリット通路441が形成される。
そして、キャビティ72内にケース用樹脂311を注入したとき、スリット44の幅W、長さX及び厚みT(スリット通路441の通路断面積及び長さ)が、適切に形成してあることにより、キャビティ72内に注入されたケース用樹脂311は、スリット44を通過することができない(図7、図8参照)。また、絶縁性樹脂充填用間隙45Aはスリット44を介してキャビティ72内に開口している。そのため、ケース用樹脂311がスリット44から絶縁性樹脂充填用間隙45Aに流入しないようにすることができる(図12、図13参照)。
こうして、図5に示すごとく、ケース部31を構成するケース用樹脂311内に導電ターミナル4をインサート成形して、ケース部31を含めた頭部3を形成する。そして、連結部42における導電経路Aの一部である導電突出部43をケース用樹脂311内から突出させる一方、連結部42における導電経路Aの残部をケース用樹脂311内に埋設する。また、本例においては、ケース用樹脂311によって、ケース部31を成形すると同時にフランジ部32及びコネクタ部33を一体成形する。
次いで、上記一次コイル21及び二次コイル22を上記円筒部2に配置して点火コイル1を組み付けた後、ケース部31内に上記絶縁性樹脂11を充填する。
このとき、図7、図8に示すごとく、絶縁性樹脂11は、導電突出部43における絶縁性樹脂充填用間隙45A及びスリット44にも充填される。これにより、導電突出部43における断面の全周は、絶縁性樹脂11内に埋設され、絶縁性樹脂11に接触する。
このように、上記成形型7において、絶縁性樹脂充填用間隙45Aにケース用樹脂311が流入しないようにするアンダーカット部を設けることなく、ケース部31を成形することができる。
そして、図12、図13に示すごとく、成形型7における一方の型部71と他方の型部71とを、上記導電突出部43の突出方向Eに沿って相対的にスライドさせることにより、キャビティ72を開放して、成形後のケース部31を簡単に取り出すことができる。
そのため、成形型7の構造を簡単にすることができ、成形後のケース部31をキャビティ72から容易に取り出すことができる。
本例の点火コイル1は、導電ターミナル4を備えた頭部3において、フランジ部32に到達した水分が、導電ターミナル4とフランジ部32及びケース部31との間の隙間から頭部3内に浸入し、グランド用コネクタピン41Aにおけるショート(絶縁不良)又は接触不良(導電不良)を引き起こすことを防止する工夫を行っている。
すなわち、本例の導電ターミナル4は、上記連結部42の導電経路Aにおけるほとんどの部分をケース用樹脂311内に埋設してなる一方、連結部42の導電経路Aにおける一部としての導電突出部43をケース用樹脂311内に埋設せずに、絶縁性樹脂11内に埋設してなる。そして、絶縁性樹脂11内に埋設された導電突出部43は、その断面の全周が絶縁性樹脂11に接触している。
そのため、経年変化又は点火コイル1の使用時における加熱・冷却サイクルの繰り返しにより、導電ターミナル4とフランジ部32及びケース部31との間に隙間が生じた場合でも、導電ターミナル4における導電突出部43と絶縁性樹脂11との間には、隙間が生じることを防止することができる。
これにより、例えば、水分が、導電ターミナル4における露出接触部46から連結部42へと浸入するときでも、この水分が、導電突出部43における断面の全周に接触する絶縁性樹脂11によって、グランド用コネクタピン41Aまで浸入することを防止することができる。
また、本例の点火コイル1においては、シールコート剤等のシール部材を使用する必要がなく、導電突出部43における断面の全周を絶縁性樹脂11内に埋設した簡単な構成により、グランド用コネクタピン41Aへの水分の浸入を防ぐことができる。
それ故、本例の点火コイル1によれば、簡単な構成により、水分がグランド用コネクタピン41Aまで浸入することを防止することができ、点火コイル1の頭部3において、ショート(絶縁不良)又は接触不良(導電不良)が発生することを防止することができる。
また、グランド用コネクタピン41Aへの水分の浸入を防止することにより、一次コイル21に通電を行うための一次電圧に漏電が発生することを防止することができる。そのため、制御信号用コネクタピン41Cにノイズが乗って信号波形異常が発生し、点火コイル1の動作を不安定にしてしまうことを防止することができる。
上述した導電突出部43において、ケース用樹脂311内に導電ターミナル4をインサート成形する際に、スリット44内にケース用樹脂311が流入しないようにするためには、スリット44の幅W、長さX及び厚み(導電突出部43の厚み)Tを適切に設定することが好ましい。
すなわち、上記ケース用樹脂311の流入防止の効果を得るためには、導電突出部43におけるスリット44の幅Wは、0.2〜0.6mmとすることが好ましい。また、導電突出部43におけるスリット44の長さXは、1mm以上とすることが好ましい。また、点火コイル1におけるスペース上の制約により、導電突出部43におけるスリット44の長さXは、2mm以下とすることが好ましい。
また、導電突出部43におけるスリット44の厚みTは、0.5〜1mmとすることが好ましい。
(実施例2)
本例は、導電ターミナル4の導電突出部43におけるスリット44の幅W、長さXの適切な値を求めた一例である。
すなわち、本例においては、導電突出部43の厚みTを所定の厚みに維持し、ケース用樹脂311内に導電ターミナル4をインサート成形する際に、ケース用樹脂311が流入することができないスリット44の幅W及び長さXを求めている。
図14は、横軸にスリット44の幅Wをとり、縦軸にスリット44の長さXをとって、ケース用樹脂311が流入することができないスリット44の幅W及び長さXの範囲を求めた図である。
また、本例においては、スリット幅Wを所定の幅に維持した状態で、スリット長さXを徐々に小さくしたときに、スリット44内にケース用樹脂311が流入することができなくなったときのスリット長さXを求め、各スリット幅W毎に、ケース用樹脂311が流入不能なスリット長さXを求めた。そして、この流入不能なスリット長さXの値を結ぶようにして、流入可能領域と流入不能領域とを仕切る境界ラインを引いた。なお、本例の導電突出部43の厚みは、0.64mmとした。
図14において、境界ラインよりも右側には、スリット44内にケース用樹脂311が流入してしまう流入可能領域があり、境界ラインよりも左側には、スリット44内にケース用樹脂311が流入しない流入不能領域がある。同図より、スリット幅Wが大きくなると、スリット44内にケース用樹脂311が流入しやすくなり、スリット幅Wが小さくなると、スリット44内にケース用樹脂311が流入しにくくなることがわかる。また、スリット長さXが短くなると、スリット44内にケース用樹脂311が流入しやすくなり、スリット長さXが長くなると、スリット44内にケース用樹脂311が流入しにくくなることがわかる。
また、境界ラインは、スリット幅Wが0.2〜0.4mmの範囲内にある場合と、スリット幅Wが0.4〜0.6mmの範囲内にある場合とで、その傾きが大きく変化することがわかった。
本例の結果より、スリット44の幅W及び長さXの値は、上記境界ラインよりも左側の流入不能領域になるよう設定することが好ましいことがわかった。
なお、流入可能領域と流入不能領域と仕切る境界ラインは、導電突出部43の厚み(スリット44の厚み)T、成形圧力、成形温度、ケース用樹脂311の材質等の諸条件による影響を受けて変化すると考える。そのため、導電突出部43の厚みT等を変更したときには、上記諸条件を加味して、スリット44の幅W及び長さXを設定することが好ましい。
(実施例3)
本例は、上記導電ターミナル4における導電突出部43の内側に、上記ケース用樹脂311を充填せず、上記絶縁性樹脂11を充填する製造方法の例である。
図15に、本例において用いる導電ターミナル4を示す。そして、図16に示すごとく、本例においては、成形型7におけるキャビティ72に導電ターミナル4を配置して、ケース用樹脂311内に導電ターミナル4をインサート成形する際に、導電ターミナル4における導電突出部43の内側にもケース用樹脂311を充填する。
次いで、図17に示すごとく、成形型7を移動させてキャビティ72を開放したとき、又は成形後のケース部31を成形型7から取り外した後には、導電突出部43を屈曲させて、この導電突出部43における断面の全周を、この導電突出部43の内側に充填されたケース用樹脂311から離隔させる。
その後、図18に示すごとく、ケース部31内に絶縁性樹脂11を充填したときには、導電突出部43の内側にも絶縁性樹脂11を充填して、この導電突出部43における断面の全周を絶縁性樹脂11内に埋設することができる。
本例においても、その他の構成は上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
(実施例4)
本例は、上記導電ターミナル4における導電突出部43の内側に充填したケース用樹脂311を除去し、導電突出部43の内側に上記絶縁性樹脂11を充填する製造方法の例である。
すなわち、本例においては、成形型7におけるキャビティ72に導電ターミナル4を配置して、ケース用樹脂311内に導電ターミナル4をインサート成形する際に、導電ターミナル4における導電突出部43の内側にもケース用樹脂311を充填する(図16参照)。
そして、図19に示すごとく、成形型7を移動させてキャビティ72を開放したとき、又は成形後のケース部31を成形型7から取り外した後には、導電突出部43の内側に充填されたケース用樹脂311を取り除き、この導電突出部43における断面の全周をケース用樹脂311から離隔する。
その後、ケース部31内に絶縁性樹脂11を充填したときには、導電突出部43の内側にも絶縁性樹脂11を充填して、この導電突出部43における断面の全周を絶縁性樹脂11内に埋設することができる。
本例においても、その他の構成は上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
実施例1における、点火コイルを示す断面説明図。 実施例1における、点火コイルの円筒部をエンジンケースのプラグホール内に挿入配置した状態を示す断面説明図。 実施例1における、点火コイルの頭部に配設した導電ターミナルを示す平面説明図。 実施例1における、点火コイルの頭部を拡大して示す断面説明図。 実施例1における、絶縁性樹脂を充填する前の状態の点火コイルの頭部を示す斜視図。 実施例1における、導電ターミナルを示す斜視図。 実施例1における、導電ターミナルにおける導電突出部の周辺を示す断面説明図。 実施例1における、導電ターミナルにおける導電突出部の周辺を示す図で、図7におけるA−A線矢視断面説明図。 実施例1における、他の導電ターミナルにおける導電突出部の周辺を示す断面説明図。 実施例1における、成形型内に配置した状態の導電ターミナルにおける導電突出部の周辺を示す断面説明図。 実施例1における、成形型内に配置した状態の導電ターミナルにおける導電突出部の周辺を示す断面説明図。 実施例1における、成形型から離型した状態の導電ターミナルにおける導電突出部の周辺を示す断面説明図。 実施例1における、成形型から離型した状態の導電ターミナルにおける導電突出部の周辺を示す断面説明図。 実施例2における、横軸にスリット幅をとり、縦軸にスリット長さをとって、ケース用樹脂が流入することができないスリット幅及び長さの範囲である流入不能領域を示すグラフ。 実施例3における、導電ターミナルを示す斜視図。 実施例3における、ケース用樹脂内にインサート成形した導電ターミナルにおける導電突出部の周辺を示す断面説明図。 実施例3における、導電ターミナルにおける導電突出部を屈曲させた状態を示す断面説明図。 実施例3における、絶縁性樹脂内に埋設した導電突出部の周辺を示す断面説明図。 実施例4における、内側に充填されたケース用樹脂を取り除いた状態の導電突出部の周辺を示す断面説明図。 従来例における、点火コイルの頭部を拡大して示す断面説明図。 従来例における、点火コイルの頭部に配設した導電ターミナルを示す平面説明図。
符号の説明
1 点火コイル
10 スパークプラグ
11 絶縁性樹脂
2 円筒部
21 一次コイル
22 二次コイル
3 頭部
31 ケース部
311 ケース用樹脂
32 フランジ部
33 コネクタ部
34 イグナイタ
4 導電ターミナル
41A グランド用コネクタピン
41B バッテリー用コネクタピン
41C 制御信号用コネクタピン
42 連結部
43 導電突出部
431 立設部
432 スリット形成用突起部
44 スリット
45 間隙
45A 絶縁性樹脂充填用間隙
45B ケース用樹脂充填用間隙
46 露出接触部
7 成形型
8 エンジンケース
81 プラグホール
L 軸方向
D1 軸方向一端側
D2 軸方向他端側
A 導電経路
E 突出方向

Claims (12)

  1. 同心円状に巻回した一次コイル及び二次コイルを備えた円筒部と、該円筒部から延長形成されエンジンケースに固定される頭部とを有し、該頭部及び上記円筒部内における隙間を絶縁性樹脂によって充填してなる点火コイルにおいて、
    上記頭部は、ケース部と、該ケース部の径方向外方に突出し上記エンジンケースに固定されるフランジ部と、上記ケース部の径方向外方に突出し上記点火コイルの外部に電気的に接続されるコネクタ部と、導電経路を形成する導電ターミナルとを有しており、
    上記導電ターミナルは、上記コネクタ部に配置したコネクタピンと、上記ケース部又は上記フランジ部の表面に露出させた露出接触部と、該露出接触部と上記コネクタピンとを連結する連結部とを有していると共に、上記ケース部を構成するケース用樹脂内にインサート成形してあり、
    上記連結部は、その導電経路の一部における断面の全周が上記絶縁性樹脂内に埋設してあると共に、その残部が上記ケース用樹脂内に埋設してあることを特徴とする点火コイル。
  2. 請求項1において、上記導電ターミナルは、上記エンジンケースと導通されるグランドターミナルであると共に、上記コネクタピンは、グランド用コネクタピンであり、
    上記露出接触部は、上記エンジンケースに接触するよう上記フランジ部の端面に配設してあることを特徴とする点火コイル。
  3. 請求項1又は2において、上記連結部は、その導電経路の一部を上記ケース用樹脂内から突出させてなる導電突出部を有しており、該導電突出部における断面の全周を上記絶縁性樹脂内に埋設してなることを特徴とする点火コイル。
  4. 請求項3において、上記導電突出部は、上記ケース用樹脂内から突出する一対の立設部を上記絶縁性樹脂内において連結してなることを特徴とする点火コイル。
  5. 請求項4において、上記導電突出部は、上記一対の立設部から内側に向けてスリット形成用突起部をそれぞれ突出形成することにより、該スリット形成用突起部同士の間に、上記立設部同士の間の間隙よりも狭いスリットを形成してなり、
    上記立設部同士の間の間隙には、上記一対のスリット形成用突起部の形成位置よりも当該導電突出部の突出方向先端側に位置する部分に、上記絶縁性樹脂が充填してあることを特徴とする点火コイル。
  6. 請求項4において、上記導電突出部は、一方の上記立設部から他方の上記立設部に向けてスリット形成用突起部を突出形成することにより、該スリット形成用突起部と上記他方の立設部との間に、上記立設部同士の間の間隙よりも狭いスリットを形成してなり、
    上記立設部同士の間の間隙には、上記スリット形成用突起部の形成位置よりも当該導電突出部の突出方向先端側に位置する部分に、上記絶縁性樹脂が充填してあることを特徴とする点火コイル。
  7. 同心円状に巻回した一次コイル及び二次コイルを備えた円筒部と、該円筒部から延長形成されエンジンケースに固定される頭部とを有し、該頭部及び上記円筒部内における隙間を絶縁性樹脂によって充填してなり、
    上記頭部は、ケース部と、該ケース部の径方向外方に突出し上記エンジンケースに固定されるフランジ部と、上記ケース部の径方向外方に突出し上記点火コイルの外部に電気的に接続されるコネクタ部と、導電経路を形成する導電ターミナルとを有してなり、
    上記導電ターミナルは、上記コネクタ部に配置したコネクタピンと、上記ケース部又は上記フランジ部の表面に露出させた露出接触部と、該露出接触部と上記コネクタピンとを連結する連結部とを有してなる点火コイルの製造方法において、
    上記ケース部を構成するケース用樹脂内に上記導電ターミナルをインサート成形して、上記ケース部を含めた上記頭部を形成すると共に、上記連結部における導電経路の一部である導電突出部を、上記ケース用樹脂内から突出させておき、
    次いで、上記点火コイルを組み付けた後、上記ケース部内に上記絶縁性樹脂を充填することにより、上記導電突出部における断面の全周を上記絶縁性樹脂内に埋設することを特徴とする点火コイルの製造方法。
  8. 請求項7において、上記導電ターミナルは、上記エンジンケースと導通されるグランドターミナルであると共に、上記コネクタピンは、グランド用コネクタピンであり、
    上記露出接触部は、上記エンジンケースに接触するよう上記フランジ部の端面に配設してあることを特徴とする点火コイルの製造方法。
  9. 請求項7又は8において、上記導電突出部は、上記ケース用樹脂内から突出する一対の立設部を連結してなり、該一対の立設部から内側に向けてスリット形成用突起部をそれぞれ突出形成することにより、該スリット形成用突起部同士の間に、上記立設部同士の間の間隙よりも狭いスリットを形成してなり、
    上記立設部同士の間の間隙においては、上記一対のスリット形成用突起部の形成位置よりも当該導電突出部の突出方向先端側に位置する部分に、上記絶縁性樹脂を充填するための絶縁性樹脂充填用間隙が形成してあり、
    上記ケース用樹脂内に上記導電ターミナルをインサート成形する際には、上記スリットの形成により、該スリット及び上記絶縁性樹脂充填用間隙には上記ケース用樹脂が充填されないようにし、
    上記ケース部内に上記絶縁性樹脂を充填する際には、上記絶縁性樹脂充填用間隙に、上記絶縁性樹脂を充填することを特徴とする点火コイルの製造方法。
  10. 請求項7又は8において、上記導電突出部は、上記ケース用樹脂内から突出する一対の立設部を連結してなり、一方の上記立設部から他方の上記立設部に向けてスリット形成用突起部を突出形成することにより、該スリット形成用突起部と上記他方の立設部との間に、上記立設部同士の間の間隙よりも狭いスリットを形成してなり、
    上記立設部同士の間の間隙においては、上記スリット形成用突起部の形成位置よりも当該導電突出部の突出方向先端側に位置する部分に、上記絶縁性樹脂を充填するための絶縁性樹脂充填用間隙が形成してあり、
    上記ケース用樹脂内に上記導電ターミナルをインサート成形する際には、上記スリットの形成により、該スリット及び上記絶縁性樹脂充填用間隙には上記ケース用樹脂が充填されないようにし、
    上記ケース部内に上記絶縁性樹脂を充填する際には、上記絶縁性樹脂充填用間隙に、上記絶縁性樹脂を充填することを特徴とする点火コイルの製造方法。
  11. 請求項7又は8において、上記ケース用樹脂内に上記導電ターミナルをインサート成形した後には、上記導電突出部を屈曲させて、該導電突出部における断面の全周と上記ケース用樹脂とを離隔させておき、
    その後、上記ケース部内に上記絶縁性樹脂を充填することを特徴とする点火コイルの製造方法。
  12. 請求項7又は8において、上記ケース用樹脂内に上記導電ターミナルをインサート成形した後には、上記導電突出部の内側に充填された上記ケース用樹脂を除去しておき、
    その後、上記ケース部内に上記絶縁性樹脂を充填することを特徴とする点火コイルの製造方法。
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