JP5957869B2 - 内燃機関用点火コイル - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の燃焼室に配設するスパークプラグからスパークを発生させるために用いる内燃機関用点火コイルに関する。
エンジン等の内燃機関に用いる点火コイルは、一次コイルと、一次コイルへの通電を遮断したときに誘導起電力を発生させる二次コイルとを同心状に内外周に重ねて配置し、一次コイル及び二次コイルの中心側に、軟磁性材料からなる中心コアを配置し、一次コイル及び二次コイルの外周側に、軟磁性材料からなる外周コアを配置している。そして、一次コイル、二次コイル、中心コア、外周コア等をケース内に配置し、このケース内の隙間をエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂によって充填して、この熱硬化性樹脂によって、一次コイル、二次コイル、中心コア、外周コア等の絶縁及び固着を行っている。
また、一次コイル、二次コイル、中心コア、外周コア等の各構成部品は、適宜位置決めを行ってケース内に配置されている。
例えば、特許文献1の点火コイルは、ハウジング内に樹脂絶縁材を注入する際に、中心コア部の位置ずれの発生を抑制するため、中心コア部を押圧する位置決めキャップを備えている。
特開2003−332151号公報
従来の点火コイルにおいては、ケース内に配置する構成部品について、組付のしやすさと、組付時の位置決めの正確性とを両立させることが困難である。組付をしやすくするためには、ケース内に構成部品を組み付ける際の隙間設定を大きくしたい一方、位置決め精度を高めるためには、隙間設定をある程度小さくする必要がある。
例えば、ケースの上部に配置する外周コアの位置決めを行う際には、ケースの各内壁に設けた複数の突起部の間に外周コアを嵌入している。しかしながら、複数の突起部同士の間の距離によって決まる位置決め精度を向上させるためには、構成部品各々とケースの成形精度を向上させる必要がある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、ヘッドケースに対する構成部品の組付性及び位置決め性を向上させることができる内燃機関用点火コイルを提供しようとして得られたものである。
本発明は、内燃機関のプラグホールの外部に配置されるヘッドケース内に、同心状に内外周に重なって位置する一次コイル及び二次コイルと、該一次コイル及び二次コイルの内周側に位置する中心コアと、上記一次コイル及び二次コイルの外周側に位置する外周コアとが収容された内燃機関用点火コイルにおいて、
上記ヘッドケースには、カバーが取り付けられており、
該カバーにおける内壁面には、上記ヘッドケースの上記プラグホールとは反対側に位置する開口側に直交する内方に突出し、上記外周コアを上記開口側に直交する外方から位置決めするためのカバー突起部が形成されていることを特徴とする内燃機関用点火コイルにある(請求項1)。
上記内燃機関用点火コイルにおいては、ヘッドケースに取り付けるカバーを利用することにより、ヘッドケースの内部に配置する構成部品の位置決めを行う。
具体的には、カバーにおける内壁面には、構成部品の位置決めを行うためのカバー突起部が形成されている。このカバー突起部は、ヘッドケースの内部に配置された構成部品を、ヘッドケースの開口側に直交する側方から位置決めする。そして、ヘッドケース内に構成部品が配置された後、ヘッドケースにカバーを取り付けるときに、カバーのカバー突起部によって構成部品の位置決めをすることができる。これにより、構成部品の位置決めを安定して行うことができる。
また、カバーが取り付けられていないヘッドケースに構成部品を予め組み付けておくことができ、この構成部品の組付を容易に行うことができる。
また、ヘッドケースとは別体のカバーにカバー突起部を設けることにより、カバー突起部の成形精度を向上させることができる。そして、カバー突起部が構成部品を位置決めする隙間設定を、小さな寸法から大きな寸法まで広い範囲で設定することができる。これにより、適切な位置決め精度を確保することができ、ヘッドケースにおける構成部品の正確な位置決めを行うことができる。
それ故、上記内燃機関用点火コイルによれば、ヘッドケースに対する構成部品の組付性及び位置決め性を向上させることができる。
実施例1にかかる、熱硬化性樹脂を充填する前の内燃機関用点火コイルを示す平面図。 実施例1にかかる、ヘッドケースに取り付けられたカバーの周辺を側方から見た状態で示す断面図。 実施例1にかかる、ヘッドケース内に各構成部品を組み付けた内燃機関用点火コイルを、側方から見た状態で示す断面図。 実施例1にかかる、外周コア等が組み付けられたヘッドケースに、カバーを取り付ける状態を示す斜視図。 実施例1にかかる、外周コア等が組み付けられたヘッドケースに、カバーが取り付けられた状態を示す斜視図。 実施例1にかかる、カバーを、カバー突起部が形成された内壁面の側から見た状態で示す斜視図。 実施例2にかかる、カバーを、カバー突起部が形成された内壁面の側から見た状態で示す斜視図。 実施例2にかかる、ヘッドケースに取り付けられたカバーの周辺を側方から見た状態で示す断面図。 実施例2にかかる、ヘッドケースに外周コア等を組み付ける状態における、カバーの周辺を側方から見た状態で示す断面図。 実施例2にかかる、ヘッドケースに取り付けられたカバーの周辺を側方から見た状態で示す断面図。
上述した内燃機関用点火コイルにおける好ましい実施の形態につき説明する。
上記内燃機関用点火コイルにおいて、上記構成部品の位置決めは、カバー突起部が構成部品を押圧する状態、カバー突起部と構成部品とが面位置になる状態、カバー突起部が構成部品から若干離れた状態のいずれの状態で行うこともできる。これらの状態は、カバー及び構成部品の製造時の寸法公差の範囲内で変わることになる。
また、上記内燃機関用点火コイルにおいては、上記ヘッドケース内には、同心状に内外周に重なって位置する一次コイル及び二次コイルと、該一次コイル及び二次コイルの内周側に位置する中心コアと、上記一次コイル及び二次コイルの外周側に位置する外周コアとが配置されており、上記カバー突起部によって位置決めする構成部品は、上記外周コアであ
この場合には、ヘッドケースに対する外周コアの組付性及び位置決め性を向上させることができる。
カバー突起部によって位置決めする構成部品は、外周コアとする以外にも、例えば、一次コイルが巻回された一次スプール、二次コイルが巻回された二次スプール等とすることもできる。
また、上記ヘッドケースにおいて、上記カバーが取り付けられた壁部とは反対側の壁部の内壁面には、ケース突起部が形成されており、上記カバーが上記ヘッドケースに取り付けられた状態において、上記カバー突起部と上記ケース突起部とによって上記外周コアの位置決めが行われていてもよい(請求項)。
この場合には、ヘッドケースにカバーを取り付ける際に、カバー突起部とケース突起部とによって外周コアの位置決めを行うことができる。これにより、外周コアの位置決めを一層正確に行うことができる。
また、上記ヘッドケースには、上記プラグホールの内部と連通され換気通路が形成されており、上記カバーは、上記換気通路の開口部を覆う防水カバーであってもよい(請求項)。
この場合には、カバーによって、防水機能と、構成部品の位置決め機能とを容易に兼ねることができ、小型で安価な点火コイルを形成することができる。
なお、換気通路は、防水カバーに形成されていてもよい。
以下に、上記内燃機関用点火コイルにかかる実施例につき、図面を参照して説明する。
(実施例1)
図1には、熱硬化性樹脂6を充填する前の内燃機関用点火コイル1(以下、単に点火コイル1という。)を示す。図2は、ヘッドケース3に取り付けられたカバー4の周辺を側方から見た断面で示す。
各図に示すごとく、点火コイル1は、内燃機関(エンジン)8のプラグホール80の外部に配置されるヘッドケース3内に、複数の構成部品21〜27を収容して構成されている。ヘッドケース3には、プラグホール80の内部と連通された換気通路30が形成されており、換気通路30の開口部332は、ヘッドケース3に取り付けられたカバー4によって覆われている。
カバー4における内壁面には、複数の構成部品21〜27のうち、ヘッドケース3の内部に配置されたいずれかの構成部品である外周コア24を、ヘッドケース3の開口側に直交する側方から位置決めするためのカバー突起部41が形成されている。
以下に、本例の点火コイル1につき、図1〜図6を参照して詳説する。
図3は、ヘッドケース3内に、各構成部品21〜27を組み付けた状態を、側方から見た断面で示す。
同図に示すごとく、本例の点火コイル1は、ヘッドケース3内に、一次コイル21、二次コイル22、中心コア23、外周コア24等の構成部品を配置して形成されている。
ヘッドケース3内において、一次コイル21及び二次コイル22は、同心状に内外周に重なって配置されており、中心コア23は、一次コイル21及び二次コイル22の内周側に配置されており、外周コア24は、一次コイル21及び二次コイル22の外周側に配置されている。
一次コイル21は、一次電線(マグネットワイヤ)によって形成されている。二次コイル22は、樹脂からなる二次スプール25の外周に巻回された、一次電線よりも細い二次電線(マグネットワイヤ)によって形成されている。二次コイル22は、一次コイル21の外周側に配置されている。
中心コア23は、軟磁性材料からなる多数の電磁鋼板を積層して形成されている。なお、中心コア23は、軟磁性粉体を圧縮成形して形成することもできる。外周コア24は、軟磁性材料からなる多数の電磁鋼板を積層して形成されている。なお、外周コア24は、軟磁性粉体を圧縮成形して形成することもできる。
図3に示すごとく、ヘッドケース3内には、一次コイル21への通電及びその遮断を行うためのスイッチング制御回路を備えたイグナイタ27が配置されている。本例の二次スプール25は、イグナイタ27、中心コア23、一次コイル21及び二次コイル22を、位置決めを行ってヘッドケース3内に収容するよう構成されている。
コネクタ部26は、イグナイタ27を点火コイル1の外部に配線する部分であり、コネクタ部26には、イグナイタ27から引き出された導体ピンと接合する導体ピンが設けられている。
本例の一次コイル21は、中心コア23の外周に配置されている。一次コイル21は、中心コア23の外周に巻回して形成することができる。また、一次コイル21は、樹脂からなる一次スプールの外周に巻回して形成することもできる。
図1に示すごとく、外周コア24は、一次コイル21、二次コイル22及び中心コア23の外周側に位置する一対の外周側部分243と、一次コイル21、二次コイル22及び中心コア23の軸方向の両側に位置する一対の軸方向部分244とを互いに連結して、四角環形状に形成されている。
図2に示すごとく、ヘッドケース3は、外周コア24の形状に合わせて、略四角形状に形成されており、上端側に、ヘッドケース3及び円筒ケース部内に充填する熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂等)6を注入するための開口部37を有している。熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂等)6は、位置決めが行われた一次コイル21、二次コイル22、中心コア23、外周コア24等を、絶縁を行ってヘッドケース3内に固着する。
図2に示すごとく、ヘッドケース3の下端部には、プラグホール80の開口部81を封止するシールラバー5が外装されている。シールラバー5は、エンジン8におけるプラグホール80の開口部81に取り付けて、開口部81とヘッドケース3との間に形成された隙間を封止する。
シールラバー5は、プラグホール80の内部に取り付けられたスパークプラグに装着されるゴムキャップと一体化して形成することができる。なお、図3は、ゴムキャップと一体化されたシールラバー5を装着する場合のヘッドケース3について示す。ヘッドケース3の下方には、二次コイル22の高電圧側巻線端部に繋がるターミナル等が配置されている。
図2に示すごとく、本例の換気通路30は、ヘッドケース3とシールラバー5との間に形成されている。換気通路30は、柱部33の呼吸口331と、ヘッドケース3の下部に形成された溝部301と、シールラバー5の上部及び内周側に形成された溝部50とによって、プラグホール80を大気に開放するよう構成されている。換気通路30の開口部332は、柱部33の呼吸口331の上端開口部として形成されている。
図1に示すごとく、ヘッドケース3には、点火コイル1をエンジンに取り付けるためのフランジ部36が形成されている。点火コイル1は、エンジン8のプラグホール80内に取り付けたスパークプラグに装着される。
図4は、外周コア24等が組み付けられたヘッドケース3に、カバー4を取り付ける状態を示す。図5は、外周コア24等が組み付けられたヘッドケース3に、カバー4が取り付けられた状態を示す。
各図に示すごとく、ヘッドケース3においてカバー4を取り付ける壁部31には、壁部31の一部が外方へ突出してなる柱部33と、柱部33の左右両側において、壁部31の一部を上端から切り欠いてなる切欠部34とが形成されている。柱部33には、プラグホール80を大気に開放するための呼吸口331が形成されている。
ヘッドケース3の壁部31の外壁面と、カバー4の内壁面とには、柱部33の呼吸口331に水が浸入しにくくするためのリブ35,43がそれぞれ形成されている。
図6は、カバー4を、カバー突起部41が形成された内壁面の側から見た状態で示す。
同図に示すごとく、カバー突起部41は、カバー4の左右両側に設けられた係合部42の内壁面において、内方に突出して一対に形成されている。カバー突起部41は、プラグホール80の軸方向と平行になる上下方向に沿って、長尺状に形成されている。カバー突起部41の下端部の内側面には、外周コア24の他方側面242に当接して、この他方側面242とヘッドケース3の壁部31との間の隙間へ、カバー突起部41を案内するためのテーパ面411が形成されている(図2参照)。
また、カバー4の左右両側には、ヘッドケース3に形成された切欠部34に係合する係合部42が形成されている。係合部42は、切欠部34の側縁部を挟み込む一対の挟持部421によって形成されている。
ヘッドケース3及びカバー4は、それぞれ熱可塑性樹脂から形成されている。
図1、図4、図5に示すごとく、ヘッドケース3において、カバー4が取り付けられた壁部31とは反対側の壁部31の内壁面には、ケース突起部32Aが形成されている。本例のケース突起部32Aは、ヘッドケース3の内壁面において、外周コア24の一方側面241の磁化方向(環形状に伸びる方向)の複数箇所に対向する位置に形成されている。
図3に示すごとく、ヘッドケース3の内壁面には、外周コア24を下方から受ける受部38が形成されている。本例の受部38は、ケース突起部32から連続して形成されている。
また、ヘッドケース3において、カバー4が取り付けられた壁部31とその反対側の壁部31とが向き合う方向に直交する方向においては、ヘッドケース3の壁部31の内壁面に形成されたケース突起部32Bと、コネクタ部26の係合部261とによって位置決めがなされる。コネクタ部26の係合部261は、カバー4の左右両側に形成された係合部42と同様の構造を有している。
点火コイル1を製造するに当たっては、二次スプール25とコネクタ部26とを組み付けるとともに、二次スプール25に対して、中心コア23、一次コイル21、外周コア24、イグナイタ27等を組み付ける。この際、二次コイル22は、二次スプール25の外周に予め巻回しておく。
そして、図4に示すごとく、この一次コイル21、二次コイル22、二次スプール25、中心コア23、外周コア24、イグナイタ27が組み付けられた仮組体を、ヘッドケース3内に配置する。このとき、外周コア24が、ヘッドケース3の内壁面に形成されたケース突起部32A,32Bによって所定の位置にガイドされる(図1参照)。
そして、図4に示すごとく、ヘッドケース3に対してカバー4を取り付ける。カバー4は、その係合部42における一対の挟持部421をヘッドケース3の切欠部34へ上方から係合させる。このとき、カバー4のカバー突起部41が外周コア24の他方側面242と対面する。そして、カバー4及び外周コア24に生じた製造時の寸法公差によって、カバー突起部41が外周コア24の他方側面242を押圧する状態、カバー突起部41と外周コア24とが面位置になる状態、又はカバー突起部41が外周コア24から若干離れた状態が形成される。
また、上記押圧状態が形成される場合には、外周コア24の一方側面241がケース突起部32によって受け止められた状態で、外周コア24の他方側面242がカバー突起部41によって押圧され、外周コア24をヘッドケース3における規定位置へ移動させることができる。この場合であっても、外周コア24を先にヘッドケース3内に配置しているので、ケース突起部32が削り取られることはない。そして、削り取られるのはカバー突起部41のみとなり、削り取られた樹脂としての異物の発生を抑制することができる。
こうして、ヘッドケース3のケース突起部32A,32B、カバー4のカバー突起部41及びコネクタ部26の係合部261によって、ヘッドケース3における規定位置に外周コア24が位置決めされる。
その後、図2、図3に示すごとく、ヘッドケース3内の隙間内には、熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂等)6が充填・硬化され、一次コイル21、二次コイル22、二次スプール25、中心コア23、外周コア24、イグナイタ27等が、ヘッドケース3内に絶縁を行った状態で固着される。
本例の内燃機関用点火コイル1においては、ヘッドケース3に取り付けるカバー4を利用することにより、ヘッドケース3の内部に配置する外周コア24の位置決めを行う。
具体的には、カバー4における内壁面には、外周コア24の位置決めを行うための一対のカバー突起部41が形成されている。そして、ヘッドケース3内に外周コア24が配置された後、ヘッドケース3にカバー4を取り付けるときには、カバー4のカバー突起部41によって外周コア24を位置決めすることができる。これにより、外周コア24の位置決めを安定して行うことができる。
また、カバー4が取り付けられていないヘッドケース3に外周コア24を予め組み付けておくことができ、この外周コア24の組付を容易に行うことができる。
また、ヘッドケース3とは別体のカバー4にカバー突起部41を設けることにより、ヘッドケース3の変形等による成形精度の悪化を緩和させることができる。そして、カバー突起部41が外周コア24を位置決めする隙間の設定値を、小さな寸法から大きな寸法まで広い範囲で設定することができる。これにより、外周コア24の位置決めに必要な適切な位置決め精度を確保することができ、ヘッドケース3における外周コア24の正確な位置決めを行うことができる。
そして、別体のカバー4を後から取り付けることと、適切な位置決め寸法を設定できることとにより、外周コア24によってカバー突起部41の一部が削り取られることを最小限に抑えることができ、削り取られた樹脂としての異物の発生を極力抑えることができる。
それ故、本例の点火コイル1によれば、ヘッドケース3に対する外周コア24の組付性及び位置決め性を向上させることができる。
(実施例2)
本例は、カバー4に設けるカバー突起部41の形状が、上記実施例1のカバー突起部41と異なる例を示す。
図7、図8に示すごとく、カバー突起部41は、ヘッドケース3の側方から外周コア24を位置決めする側方突起部分412と、この側方突起部分412の上端部において、ヘッドケース3の開口側(上方)から外周コア24を位置決めする上方突起部分413とを有している。上方突起部分413は、外周コア24の浮き上がりを抑制するものである。このカバー突起部41によれば、ヘッドケース3内における外周コア24の位置決めをより正確に行うことができる。
また、図9、図10に示すごとく、カバー4は、ヘッドケース3に上記仮組体(二次スプール25に、一次コイル21、二次コイル22、中心コア23、外周コア24、イグナイタ27が組み付けられたもの)を組み付ける前に、予めヘッドケース3に取り付けておくこともできる。この場合、カバー突起部41には、弾性変形可能であるとともに外周コア24の浮き上がり抑制を行う弾性変形部414を形成することができる。カバー突起部41において、弾性変形部414の形成位置には、弾性変形部414を収容可能な凹部415が形成されている。
そして、外周コア24を含む仮組体をヘッドケース3内に組み付ける際には、外周コア24によって、カバー突起部41の弾性変形部414を凹部415に収容して変形させながら、側方突起部分412が外周コア24の他方側面242に接触する。その後、外周コア24が規定位置まで押し下げられると、弾性変形部414の弾性変形が復帰する。この場合には、カバー突起部41によって、外周コア24の位置決めと外周コア24の浮き上がり抑制とを行うことができる。
本例においても、点火コイル1のその他の構成は上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
1 内燃機関用点火コイル
21 一次コイル
22 二次コイル
23 中心コア
24 外周コア
3 ヘッドケース
30 換気通路
31 壁部
32A,32B ケース突起部
4 カバー
41 カバー突起部

Claims (5)

  1. 内燃機関のプラグホールの外部に配置されるヘッドケース内に、同心状に内外周に重なって位置する一次コイル及び二次コイルと、該一次コイル及び二次コイルの内周側に位置する中心コアと、上記一次コイル及び二次コイルの外周側に位置する外周コアとが収容された内燃機関用点火コイルにおいて、
    上記ヘッドケースには、カバーが取り付けられており、
    該カバーにおける内壁面には、上記ヘッドケースの上記プラグホールとは反対側に位置する開口側に直交する内方に突出し、上記外周コアを上記開口側に直交する外方から位置決めするためのカバー突起部が形成されていることを特徴とする内燃機関用点火コイル。
  2. 請求項1に記載の内燃機関用点火コイルにおいて、上記ヘッドケース内における、上記外周コアの外側には、上記一次コイルへの通電及びその遮断を行うためのスイッチング制御回路を備えたイグナイタが配置されており、
    上記ヘッドケースには、上記イグナイタを上記点火コイルの外部に配線するためのコネクタ部が設けられており、
    上記カバーは、上記コネクタ部とは別に上記ヘッドケースに取り付けられて、該ヘッドケースにおける、上記プラグホールの内部と外部との換気を行う部分を覆うものであることを特徴とする内燃機関用点火コイル。
  3. 請求項1又は2に記載の内燃機関用点火コイルにおいて、上記カバー突起部は、上記プラグホールの軸方向と平行になる方向に沿って長尺状に形成されていることを特徴とする内燃機関用点火コイル。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関用点火コイルにおいて、上記ヘッドケースにおいて、上記カバーが取り付けられた壁部とは反対側の壁部の内壁面には、ケース突起部が形成されており、
    上記カバーが上記ヘッドケースに取り付けられた状態において、上記カバー突起部と上記ケース突起部とによって上記外周コアの位置決めが行われていることを特徴とする内燃機関用点火コイル。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関用点火コイルにおいて、上記ヘッドケースには、上記プラグホールの内部と連通される換気通路が形成されており、
    上記カバーは、上記換気通路の開口部を覆う防水カバーであることを特徴とする内燃機関用点火コイル。
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