JP7277895B2 - ソレノイド用ボビンおよびソレノイド - Google Patents

ソレノイド用ボビンおよびソレノイド Download PDF

Info

Publication number
JP7277895B2
JP7277895B2 JP2018201559A JP2018201559A JP7277895B2 JP 7277895 B2 JP7277895 B2 JP 7277895B2 JP 2018201559 A JP2018201559 A JP 2018201559A JP 2018201559 A JP2018201559 A JP 2018201559A JP 7277895 B2 JP7277895 B2 JP 7277895B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
flat plate
wire
solenoid
bobbin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018201559A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020068345A (ja
Inventor
憲三 山口
康行 今井
Original Assignee
株式会社山口製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社山口製作所 filed Critical 株式会社山口製作所
Priority to JP2018201559A priority Critical patent/JP7277895B2/ja
Publication of JP2020068345A publication Critical patent/JP2020068345A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7277895B2 publication Critical patent/JP7277895B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
  • Electromagnets (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Description

本発明は、ソレノイド用ボビン、および、そのソレノイド用ボビンを有するソレノイドに関する。
従来のソレノイドの一例が特許文献1に開示されている。このソレノイドは、コイル素子を構成するボビンのフランジと一体化された取付座を備えている。このソレノイドは、金属板を折り曲げてコ字形に形成された端子金具としての中継端子を備えており、中継端子の2つの端片が取付座の差込溝に差込まれることにより、取付座に取り付けられている。
特開2002-305113号公報
このようなソレノイドは、例えば、自動車などの車両に用いられる。そのため、車両の振動により中継端子が取付座から脱落してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、端子金具の脱落を防止できるソレノイド用ボビン、および、そのソレノイド用ボビンを有するソレノイドを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るソレノイド用ボビンは、線材が巻き付けられる軸部と、前記軸部の端部に設けられたフランジ部と、前記フランジ部に設けられた部品取付部と、前記部品取付部に設けられたコネクタハウジング部と、を一体に有するソレノイド用ボビンであって、前記部品取付部は、電子部品のリード線が接続される部品端子と、前記線材が接続される線材端子および前記コネクタハウジング内に配置されるコネクタ端子のうちの少なくとも一方と、を有する複数の端子金具がインサート成形により埋め込まれた平板部を有し、前記部品端子、前記線材端子および前記コネクタ端子が、前記平板部から突出しており、前記複数の端子金具は、それぞれが2つ以上の位置決め孔を有し、前記複数の端子金具は、それぞれが前記平板部に埋め込まれる本体部を有し、前記本体部が前記位置決め孔を有し、前記平板部の両方の面には、前記位置決め孔が露出する位置決め用穴が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、部品取付部の平板部に複数の端子金具がインサート成形により埋め込まれているので、平板部と複数の端子金具とが一体化され、端子金具の脱落をより確実に防ぐことができる。また、各端子金具が2つ以上の位置決め孔を有しているので、インサート成形時の各端子金具の位置決め精度を効果的に高めることができる。
本発明において、前記部品端子、前記線材端子および前記コネクタ端子が、前記平板部から突出しており、前記平板部の両方の面における互いに対応する箇所に前記端子金具が露出する脱落試験用穴が設けられていることが好ましい。このようにすることで、脱落試験を行う際に、部品端子や線材端子、コネクタ端子などの平板部から突出している部分に力を加えることなく、平板部に埋め込まれている部分に力を加えることができるので、脱落試験による端子金具の変形を抑制することができる。また、端子金具の中央付近に力を加えることができるので、効果的な脱落試験を行うことができる。
本発明において、前記平板部は、前記電子部品と対向する箇所に凹部が設けられていることが好ましい。このようにすることで、平板部と電子部品との隙間を確保することができるので、振動により平板部と電子部品とが接触してしまうことを抑制できる。
本発明において、前記凹部において前記端子金具が露出していることが好ましい。このようにすることで、絶縁試験用の穴を設けることなく、凹部内で露出している端子金具の部分を利用して絶縁試験を行うことができる。
本発明において、前記位置決め孔が、前記線材端子の近傍に設けられていることが好ましい。線材端子にはコイルを構成する線材が巻き付けられるところ、位置決め孔を線材端子の近傍に設けることで線材端子の位置決め精度をより効果的に高めることができ、線材の巻き付け不良を効果的に抑制できる。
上記目的を達成するために、本発明の他の一態様に係るソレノイドは、上記ソレノイド用ボビンと、前記ソレノイド用ボビンの前記軸部に巻き付けられた線材により構成されるコイルと、前記軸部の内側に挿入され、前記コイルへの通電により生じる磁力により前記軸部から突き出されまたは前記軸部に引き込まれる可動子と、を有することを特徴とする。このようにしたことから、上記ソレノイド用ボビンを有しているので、端子金具の脱落をより確実に防ぐことができる。また、インサート成形時の各端子金具の位置決め精度を効果的に高めることができる。
本発明によれば、端子金具の脱落を防止できるとともに、端子金具の位置決め精度を効果的に高めることができる。
本発明の一実施形態に係るソレノイドの斜視図である。 図1のソレノイドが有するソレノイド用ボビンを上方から見た斜視図である。 ソレノイド用ボビンを下方から見た斜視図である。 ソレノイド用ボビンの正面図である。 ソレノイド用ボビンの背面図である。 ソレノイド用ボビンの右側面図である。 ソレノイド用ボビンの平面図である。 ソレノイド用ボビンの底面図である。 ソレノイド用ボビンの左側面図である。 ソレノイド用ボビンの部品取付部に埋め込まれる端子金具を示す図である。 端子金具がソレノイド用ボビンの部品取付部に埋め込まれた状態を示す底面図である。 ソレノイド用ボビンの部品取付部に電子部品を取り付けた状態を示す底面図である。
以下、本発明の一実施形態に係るソレノイドについて、図1~図12を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るソレノイドの斜視図である。図2は、図1のソレノイドが有するソレノイド用ボビンを上方から見た斜視図であり、図3は、下方から見た斜視図である。図4~図9は、ソレノイド用ボビンの六面図であり、順に正面図、背面図、右側面図、平面図、底面図および左側面図である。平面図および底面図については、正投影図法による作図に対して、90度回転させた状態を示すものである。図10は、ソレノイド用ボビンの部品取付部に埋め込まれる端子金具を示す図であり、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は底面図である。図11は、端子金具がソレノイド用ボビンの部品取付部に埋め込まれた状態を示す底面図である。図11において、端子金具における平板部に埋め込まれた部分の輪郭を破線で示している。図12は、ソレノイド用ボビンの部品取付部に電子部品であるダイオードを取り付けた状態を示す底面図である。なお、以下の説明において、「上下左右、正面、背面」との用語は各構成要素の相対的な位置関係を示すために便宜上用いているものであり、絶対的な位置関係を示すものではない。
本実施形態に係るソレノイド1をは、図1に示すように、樹脂製のソレノイド用ボビン10と、コイル50と、可動子60と、カバー70と、電子部品としてのサージ吸収ダイオード81および逆接保護ダイオード85(図12)と、コイル50を囲う図示しないヨークと、を有している。
ソレノイド用ボビン10は、樹脂材料を金型のキャビティに射出充填することにより成形されている。図2~図9に示すように、ソレノイド用ボビン10は、軸部11と、背面側フランジ部12と、正面側フランジ部13と、部品取付部20と、コネクタハウジング部40と、を一体に有している。
軸部11は、正面側から背面側に延びる円筒状に形成されている。背面側フランジ部12は、略正方形板状に形成され、軸部11の背面側の端部に設けられている。背面側フランジ部12の中央には、軸部11の背面側の端部が開口している。正面側フランジ部13は、略長方形板状に形成され、軸部11の正面側の端部に設けられている。正面側フランジ部13の中央より上方の箇所には、軸部11の正面側の端部が開口している。
部品取付部20は、正面側フランジ部13の下縁付近から正面側に延びるように設けられている。部品取付部20は、上方から見たときに略T字形状となる平板状の平板部21を有している。平板部21におけるT字の縦棒の下端に対応する端部は、正面側フランジ部13の正面の下縁付近に一体に取り付けられている。平板部21におけるT字の横棒に対応する部分の縁部には、下方に向けて立設された側壁部22が設けられている。
平板部21には、図10に示す第1端子金具31、第2端子金具32および第3端子金具33がインサート成形により埋め込まれている。これら第1端子金具31、第2端子金具32および第3端子金具33は、所定形状に打ち抜いた金属板を折曲げ加工して得られるものである。各端子金具の説明において、「下方」とは、図10(a)の紙面奥方向、図10(b)の下方向、図10(c)の紙面手前方向を示す。また、「左方」とは、図10(a)の上方向、図10(b)の紙面奥方向、図10(c)の下方向を示し、「右方」とは、「左方」と反対の方向を示す。正面方向とは、図10(a)~(c)の左方向を示す。
第1端子金具31は、略帯板状の本体部31aと、本体部31aから下方に延びる部品端子31bと、本体部31aから左方に延びる線材端子31cと、本体部31aの正面側の端部から正面方向に延びるコネクタ端子31dと、を有している。本体部31aは、両端近傍に2つの位置決め孔31e、31eを有している。位置決め孔31e、31eは本体部31aを貫通している。一方の位置決め孔31eは、線材端子31cの近傍に設けられている。部品端子31bには、サージ吸収ダイオード81の一方のリード線83が圧入により接続される。線材端子31cには、コイル50を構成する線材51が巻き付け等により接続される。コネクタ端子31dは、コネクタハウジング部40内に配置される。
第2端子金具32は、略帯板状の本体部32aと、本体部32aから下方に延びる部品端子32b、32bと、本体部32aから右方に延びる線材端子32cと、を有している。本体部32aは、両端近傍に2つの位置決め孔32e、32eを有している。位置決め孔32e、32eは本体部32aを貫通している。一方の位置決め孔32eは、線材端子32cの近傍に設けられている。部品端子32b、32bには、サージ吸収ダイオード81の他方のリード線84および逆接保護ダイオード85の一方のリード線87が圧入により接続される。線材端子32cには、コイル50を構成する線材51が巻き付け等により接続される。
第3端子金具33は、略帯板状の本体部33aと、本体部33aから下方に延びる部品端子33bと、本体部33aの正面側の端部から正面方向に延びるコネクタ端子33dと、を有している。本体部33aは、両端近傍に2つの位置決め孔33e、33eを有している。位置決め孔33e,33eは本体部33aを貫通している。部品端子33bには、逆接保護ダイオード85の他方のリード線88が圧入により接続される。コネクタ端子33dは、コネクタハウジング部40内に配置される。なお、端子金具において「近傍」とは、概ね0.5mm~5mm以内の距離にあることをいう。
本実施形態において、各端子金具31、32、33には2つの位置決め孔が設けられているが、これに限定されるものではなく、3つ以上の位置決め孔が設けられていてもよい。
平板部21の上面23には、各端子金具の位置決め孔31e、31e、32e、32e、33e、33eに対応する箇所に6つの位置決め用穴23a~23fが設けられている。平板部21の下面24にも、同様に、各端子金具の位置決め孔31e、31e、32e、33eに対応する箇所に4つの位置決め用穴24a~24dが設けられている。上面23の位置決め用穴23a~23dと下面24の位置決め用穴24a~24dとは、上下方向に重なるように配置されている。各位置決め用穴23a~23fおよび各位置決め用穴24a~24dにおいて、各端子金具の位置決め孔31e、31e、32e、32e、33e、33eが露出している。
また、平板部21の上面23には、脱落試験用穴23g~23iが設けられている。平板部21の下面24にも、同様に、脱落試験用穴24g~24iが設けられている。上面23の脱落試験用穴23g~23iと下面24の脱落試験用穴24g~24iとは、上下方向に重なるように配置されている。換言すると、脱落試験用穴23g~23iと脱落試験用穴24g~24iとは、上面23および下面24の両方の面における互いに対応する箇所に設けられている。各脱落試験用穴23g~23iおよび各脱落試験用穴24g~24iにおいて、第1端子金具31の本体部31a、第2端子金具32の本体部32aおよび第3端子金具33の本体部33aが露出している。
平板部21の下面24には、サージ吸収ダイオード81のダイオード本体82と対向する箇所に略矩形状の凹部25が設けられている。凹部25において、第1端子金具31の本体部31aおよび第3端子金具33の本体部33aが露出している。凹部25は、位置決め用穴24cおよび脱落試験用穴24gの一部と重なるように配置されている。
また、平板部21の下面には、逆接保護ダイオード85のダイオード本体86と対向する箇所に略矩形状の凹部26が設けられている。凹部26において、第2端子金具32の本体部32aおよび位置決め孔32eならびに第3端子金具33の本体部33aおよび位置決め孔33eが露出している。凹部26は、脱落試験用穴24iの一部と重なるように配置されている。なお、凹部25、26を省略した構成を採用してもよい。
コネクタハウジング部40は、部品取付部20の正面側端部から正面方向に延びる四角筒状に形成されている。コネクタハウジング部40内には、第1端子金具31のコネクタ端子31dおよび第3端子金具33のコネクタ端子33dが互いに間隔をあけて背面側から正面側に延在するように配置されている。コネクタハウジング部40には、図示しない相手方コネクタが嵌合され、この相手方コネクタのコネクタ端子と上記コネクタ端子31d、33dとが通電可能に接触される。
コイル50は、ソレノイド用ボビン10の軸部11に密に巻き付けられた線材により構成されている。コイル50は、通電されることにより軸部11の内側および外側に磁界を発生させる。
可動子60は、円柱状に形成されており、ソレノイド用ボビン10の軸部11の内側に軸方向(正面-背面方向)に移動可能に挿入されている。可動子60は、コイル50への通電により生じる磁力により、軸部11の正面側の端部から内側に引き込まれる。また、可動子60は、正面側端部近傍に設けられた溝61に図示しないばね機構が取り付けられ、コイル50への通電が遮断されると、このばね機構により軸部11の正面側の端部から外側に引き出される。なお、可動子60は、コイル50への通電により生じる磁力により、軸部11の正面側の端部の内側から外側に突き出されるように構成されていてもよい。
カバー70は、ソレノイド用ボビン10の部品取付部20の下面側を覆うカバー本体71と、可動子60の正面側に配置され、可動子60の正面側への移動を規制するストッパ部72と、を一体に有している。カバー本体71の側壁73には、部品取付部20の爪部27が引っかかる貫通孔74が設けられている。
サージ吸収ダイオード81は、図12に示すように、楕円球形のダイオード本体82と、ダイオード本体82に接続されたリード線83、84とを有している。サージ吸収ダイオード81は、リード線83、84が第1端子金具31の部品端子31bおよび第2端子金具32の部品端子32bに圧入され、第1端子金具31と第2端子金具32とを電気的に接続する。
逆接保護ダイオード85は、楕円球形のダイオード本体86と、ダイオード本体86に接続されたリード線87、88とを有している。逆接保護ダイオード85は、リード線87、88が第2端子金具32の部品端子32bおよび第3端子金具33の部品端子33bに圧入され、第2端子金具32と第3端子金具33とを電気的に接続する。
次に、本実施形態のソレノイド1の製造方法の一例を説明する。
まず、ソレノイド用ボビン10をインサート成形により作製する。具体的には、金型のキャビティ内に第1端子金具31、第2端子金具32および第3端子金具33を配置する。金型には、各端子金具の位置決めに用いられる位置決め突起が設けられており、各端子金具をキャビティ内に配置する際に、位置決め突起と位置決め孔31e、31e、32e,32e、33e、33eとを嵌め合わせる。これにより、各端子金具が高精度で位置決めされる。そして、金型を閉じてキャビティ内に樹脂材料を射出する。これにより、第1端子金具31、第2端子金具32および第3端子金具33が埋め込まれた部品取付部20を有するソレノイド用ボビン10が得られる。
次に、ソレノイド用ボビン10の脱落試験および絶縁試験を実施する。具体的には、ソレノイド用ボビン10を試験台に保持する。部品取付部20の平板部21に設けられた脱落試験用穴23g~23iおよび脱落試験用穴24g~24iに脱落試験用の押圧棒を挿入して各端子金具31、32、33の本体部31a、32a、33aに押し当てる。そして、上方および下方から所定の力を加えて各端子金具31、32、33が平板部21から脱落しないか確認する。また、部品取付部20に設けられた凹部25、26において露出している各端子金具31、32、33の本体部31a、32a、33aに絶縁試験用の電極(プローブ)を接触させる。そして、各端子金具31、32、33間の電気的絶縁が確保されているか確認する。
次に、脱落試験および絶縁試験を通過したソレノイド用ボビン10を用いてソレノイド1を組み立てる。具体的には、部品取付部20の下面24に突出している各部品端子31b、32b、32b、33bにサージ吸収ダイオード81のリード線83、84および逆接保護ダイオード85のリード線87、88を圧入して接続する。軸部11に可動子60を挿入する。そして、部品取付部20にカバー70を取り付けるとともに、図示しないヨーク等の部品を取り付けて、ソレノイド1が完成する。
以上説明したように、本実施形態によれば、ソレノイド用ボビン10の部品取付部20の平板部21に第1端子金具31、第2端子金具32および第3端子金具33がインサート成形により埋め込まれている。このようにしたことから、平板部21と複数の端子金具31、32、33とが一体化され、これら端子金具31、32、33の脱落をより確実に防ぐことができる。また、各端子金具31、32、33が2つの位置決め孔を有しているので、インサート成形時の各端子金具31、32、33の位置決め精度を効果的に高めることができる。
また、平板部21の上面23および下面24における互いに対応する箇所に各端子金具31、32、33の本体部31a、32a、33aが露出する脱落試験用穴23g~23iおよび脱落試験用穴24g~24iが設けられている。このようにすることで、脱落試験を行う際に、部品端子や線材端子、コネクタ端子などの平板部21から突出している部分に力を加えることなく、平板部21に埋め込まれている各端子金具31、32、33の本体部31a、32a,33aに力を加えることができるので、脱落試験による各端子金具31、32、33の変形を抑制することができる。また、各端子金具31、32、33の中央付近に力を加えることができるので、効果的な脱落試験を行うことができる。
また、平板部21は、サージ吸収ダイオード81のダイオード本体82および逆接保護ダイオード85のダイオード本体86と対向する箇所に凹部25、26が設けられている。このようにすることで、平板部21とサージ吸収ダイオード81および逆接保護ダイオード85との隙間を確保することができるので、振動により平板部21とサージ吸収ダイオード81および逆接保護ダイオード85とが接触してしまうことを抑制できる。
また、凹部25、26において各端子金具31、32、33の本体部31a、32a、33aが露出している。このようにすることで、絶縁試験用の穴を設けることなく、凹部25、26内で露出している各端子金具31、32、33の本体部31a、32a、33aを利用して絶縁試験を行うことができる。また、凹部25、26とは別に脱落試験用穴23g~23iおよび脱落試験用穴24g~24iが設けられているので、脱落試験と絶縁試験とを並行して実施することができ、製造にかかる時間をより短くできる。
また、第1端子金具31の本体部31aの一方の位置決め孔31eが、線材端子31cの近傍に設けられており、第2端子金具32の本体部32aの一方の位置決め孔32eが、線材端子32cの近傍に設けられている。このようにすることで、線材端子31c、32cにはコイル50を構成する線材51が巻き付けられるところ、位置決め孔31e、32eを線材端子31c、32cの近傍に設けることで線材端子31c、32cの位置決め精度をより効果的に高めることができる。そのため、線材51の巻き付け不良を効果的に抑制できる。
上記に本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。前述の実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、実施形態の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
1…ソレノイド、10…ソレノイド用ボビン、11…軸部、12…背面側フランジ部、13…正面側フランジ部、20…部品取付部、21…平板部、22…側壁部、23…上面、23a~23f…位置決め用穴、23g~23i…脱落試験用穴、24…下面、24a~24d…位置決め用穴、24g~24i…脱落試験用穴、25、26…凹部、27…爪部、31…第1端子金具、31a…本体部、31b…部品端子、31c…線材端子、31d…コネクタ端子、31e…位置決め孔、32…第2端子金具、32a…本体部、32b…部品端子、32c…線材端子、32e…位置決め孔、33…第3端子金具、33a…本体部、33b…部品端子、33d…コネクタ端子、33e…位置決め孔、40…コネクタハウジング部、50…コイル、51…線材、60…可動子、61…溝、70…カバー、71…カバー本体、72…ストッパ部、73…側壁、74…貫通孔、81…サージ吸収ダイオード、82…ダイオード本体、83、84…リード線、85…逆接保護ダイオード、86…ダイオード本体、87、88…リード線

Claims (6)

  1. 線材が巻き付けられる軸部と、前記軸部の端部に設けられたフランジ部と、前記フランジ部に設けられた部品取付部と、前記部品取付部に設けられたコネクタハウジング部と、を一体に有するソレノイド用ボビンであって、
    前記部品取付部は、電子部品のリード線が接続される部品端子と、前記線材が接続される線材端子および前記コネクタハウジング部内に配置されるコネクタ端子のうちの少なくとも一方と、を有する複数の端子金具がインサート成形により埋め込まれた平板部を有し、
    前記部品端子、前記線材端子および前記コネクタ端子が、前記平板部から突出しており、
    前記複数の端子金具は、それぞれが2つ以上の位置決め孔を有し、
    前記複数の端子金具は、それぞれが前記平板部に埋め込まれる本体部を有し、前記本体部が前記位置決め孔を有し、
    前記平板部の両方の面には、前記位置決め孔が露出する位置決め用穴が設けられていることを特徴とするソレノイド用ボビン。
  2. 線材が巻き付けられる軸部と、前記軸部の端部に設けられたフランジ部と、前記フランジ部に設けられた部品取付部と、前記部品取付部に設けられたコネクタハウジング部と、を一体に有するソレノイド用ボビンであって、
    前記部品取付部は、電子部品のリード線が接続される部品端子と、前記線材が接続される線材端子および前記コネクタハウジング部内に配置されるコネクタ端子のうちの少なくとも一方と、を有する複数の端子金具がインサート成形により埋め込まれた平板部を有し、
    前記部品端子、前記線材端子および前記コネクタ端子が、前記平板部から突出しており、
    前記複数の端子金具は、それぞれが2つ以上の位置決め孔を有し、
    前記複数の端子金具は、それぞれが前記平板部に埋め込まれる本体部を有し、前記本体部が前記位置決め孔を有し、
    前記平板部の両方の面には、前記位置決め孔が露出する位置決め用穴が設けられ、
    前記平板部の両方の面における互いに対応する箇所に前記端子金具が露出する脱落試験用穴が設けられている、ソレノイド用ボビン。
  3. 前記平板部は、前記電子部品と対向する箇所に凹部が設けられている、請求項1または請求項2に記載のソレノイド用ボビン。
  4. 前記凹部において前記端子金具が露出している、請求項3に記載のソレノイド用ボビン。
  5. 前記位置決め孔が、前記線材端子の近傍に設けられている、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載のソレノイド用ボビン。
  6. 請求項1~請求項5のいずれか一項に記載のソレノイド用ボビンと、
    前記ソレノイド用ボビンの前記軸部に巻き付けられた線材により構成されるコイルと、
    前記軸部の内側に挿入され、前記コイルへの通電により生じる磁力により前記軸部から突き出されまたは前記軸部に引き込まれる可動子と、を有することを特徴とするソレノイド。
JP2018201559A 2018-10-26 2018-10-26 ソレノイド用ボビンおよびソレノイド Active JP7277895B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018201559A JP7277895B2 (ja) 2018-10-26 2018-10-26 ソレノイド用ボビンおよびソレノイド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018201559A JP7277895B2 (ja) 2018-10-26 2018-10-26 ソレノイド用ボビンおよびソレノイド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020068345A JP2020068345A (ja) 2020-04-30
JP7277895B2 true JP7277895B2 (ja) 2023-05-19

Family

ID=70390582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018201559A Active JP7277895B2 (ja) 2018-10-26 2018-10-26 ソレノイド用ボビンおよびソレノイド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7277895B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002117950A (ja) 2001-07-19 2002-04-19 Sumitomo Wiring Syst Ltd ジョイントコネクタ
JP2002305113A (ja) 2001-04-05 2002-10-18 T D S Kk コイル素子の接続構造
JP2005339836A (ja) 2004-05-24 2005-12-08 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 防水コネクタ
JP2017103549A (ja) 2015-11-30 2017-06-08 スミダコーポレーション株式会社 アンテナ装置およびアンテナ装置の製造方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5142957A (en) * 1974-10-11 1976-04-12 Omron Tateisi Electronics Co Denjishakusochi niokeru supuuru
JPS60198076A (ja) * 1984-03-21 1985-10-07 松下電器産業株式会社 インサ−ト成形金型
JPS60254580A (ja) * 1984-05-30 1985-12-16 松下電工株式会社 分岐接続器の製造方法
JPH0782945B2 (ja) * 1987-04-21 1995-09-06 株式会社テック 電磁機器の端子装置
JPS63177039U (ja) * 1987-04-30 1988-11-16
JPH038405U (ja) * 1989-06-12 1991-01-28
JP3396145B2 (ja) * 1996-12-16 2003-04-14 小倉クラッチ株式会社 電磁連結装置
JP3509444B2 (ja) * 1997-01-13 2004-03-22 住友電装株式会社 インサート成形コネクタ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002305113A (ja) 2001-04-05 2002-10-18 T D S Kk コイル素子の接続構造
JP2002117950A (ja) 2001-07-19 2002-04-19 Sumitomo Wiring Syst Ltd ジョイントコネクタ
JP2005339836A (ja) 2004-05-24 2005-12-08 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 防水コネクタ
JP2017103549A (ja) 2015-11-30 2017-06-08 スミダコーポレーション株式会社 アンテナ装置およびアンテナ装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020068345A (ja) 2020-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9799474B2 (en) Contactor and electromagnetic relay
CN102800470A (zh) 内燃机用点火线圈
JP6025414B2 (ja) 電磁継電器
JP5490308B2 (ja) 減じられた構成部分点数を有する燃料噴射弁
JP2014132595A (ja) 接点装置
WO2009139367A1 (ja) 電磁継電器
JP7380955B2 (ja) 電磁接触器
KR20210108471A (ko) 코일부품
JP2015201260A (ja) コネクタ装置
JP2010135430A (ja) ソレノイドコイル
JP7277895B2 (ja) ソレノイド用ボビンおよびソレノイド
JP2012156427A (ja) 内燃機関用の点火コイル及びその製造方法
JP5199615B2 (ja) 電磁継電器
WO2021054070A1 (ja) 樹脂モールド電磁コイルおよびそれを備えた電磁弁
JP6541000B2 (ja) ソレノイド
JP2009104951A (ja) 電磁継電器
JP5080866B2 (ja) 電磁継電器
JP5845467B2 (ja) 接点装置
JP5336271B2 (ja) 接点装置
JP6843198B2 (ja) 電磁リレー
CN110582819A (zh) 点火装置
JP6825538B2 (ja) リレーユニット
JP5957869B2 (ja) 内燃機関用点火コイル
JP5568672B2 (ja) 接点装置
JP5080865B2 (ja) 電磁継電器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210524

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20210524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7277895

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150