JP2010135430A - ソレノイドコイル - Google Patents
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Abstract
【課題】金属端子に生じたバリを除去する工程を省いても、バリとの干渉による導電線の断線を防ぐこと。
【解決手段】ソレノイドコイルは、金属端子13A,13Bと、ボビン12と、導電線14を備えている。金属端子13A,13Bは、金属板を打ち抜き加工することにより形成される。ボビン12は、金属端子13A,13Bが固定される鍔部19と、金属端子13A,13Bの根元部部分に生じたバリを覆って、その根元部分と共に絡げ部31,32を形成するカバー突起21A,21Bとを有している。そして、導電線14は、ボビン12に巻回されて巻線コイル16を形成し、端部14a,14bが絡げ部31,32に絡げられてから金属端子13A,13Bに接続される。
【選択図】図2
【解決手段】ソレノイドコイルは、金属端子13A,13Bと、ボビン12と、導電線14を備えている。金属端子13A,13Bは、金属板を打ち抜き加工することにより形成される。ボビン12は、金属端子13A,13Bが固定される鍔部19と、金属端子13A,13Bの根元部部分に生じたバリを覆って、その根元部分と共に絡げ部31,32を形成するカバー突起21A,21Bとを有している。そして、導電線14は、ボビン12に巻回されて巻線コイル16を形成し、端部14a,14bが絡げ部31,32に絡げられてから金属端子13A,13Bに接続される。
【選択図】図2
Description
本発明は、自動車のABSコイルなど用いる場合に好適なソレノイドコイルに関する。
近年は、ABS(Antilock braking system)を搭載した自動車が普及してきている。ABSは、緊急回避等の操舵性を確保するために、タイヤをロックさせることなく急制動できるシステムである。 ABSには、ブレーキオイルを加減圧する油圧バルブを作動させるために、ソレノイドコイルが用いられている。このソレノイドコイルは、自動車のエンジンルーム内に設置される。
従来のソレノイドコイルとしては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1に記載されたソレノイドコイルは、ボビンと、このボビンに巻回されるワイヤーと、ボビンに固定された1組のターミナルを備えている。そして、1組のターミナルには、ワイヤーを接合させるためのヒュージング部が設けられている。
このような構成を有する特許文献1に記載されたソレノイドコイルでは、ヒュージング部近傍のワイヤーに熱衝撃による応力が加わることを妨げるために、ワイヤーをターミナルに巻き付けてからヒュージング部に圧着させている。
また、特許文献1に記載されたソレノイドコイルは、ワイヤーの両端部と1組のターミナルとをそれぞれ接合した後に、樹脂部材によるオーバーモールド成形を行うものである。このオーバーモールド成形時には、成形圧力が生じるが、ワイヤーをターミナルに巻き付けるため、成形圧力がヒュージング部近傍のワイヤーに加わることを妨げることができる。
特許文献1に記載されたソレノイドコイルに設けられたターミナルとワイヤーは、ヒュージング(熱カシメ)によって接合されている。また、ターミナルとワイヤーを接合する方法としては、半田付け、電気溶接(アーク溶接)、抵抗溶接(スポット溶接)などを挙げることができ、特に、抵抗溶接がよく用いられている。
上述したヒュージングや抵抗溶接などを行うには、ターミナルを金属によって形成するとよい。そのため、ターミナル(以下、「金属端子」という)は、通常、プレス工程で金属板を打ち抜き加工することにより形成される。その結果、打ち抜き加工された金属端子には、打ち抜かれる方向に突出するバリが発生してしまう。
ところが、特許文献1に記載されたソレノイドコイルでは、ワイヤーを金属端子に巻き付ける。そのため、金属端子にバリが発生していると、巻き付け時の応力や熱衝撃による膨張・収縮により、ワイヤーがバリと干渉して傷ついたり、擦り切れて断線したりするという心配がある。したがって、特許文献1に記載されたソレノイドコイルを製造するには、金属端子を加工するときに生じたバリを除去する工程(例えば、面取り工程)を行わなければならなかった。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、金属端子に生じたバリを除去する工程を省いても、バリとの干渉によるワイヤー(導電線)の断線を防ぐことができるソレノイドコイルを提供することである。
本発明のソレノイドコイルは、金属端子と、ボビンと、導電線を備えている。金属端子は、金属板を打ち抜き加工することにより形成される。ボビンは、金属端子が固定される端子固定部と、金属端子の根元部分に生じたバリを覆って、その根元部分と共に絡げ部を形成するカバー突起とを有している。導電線は、ボビンに巻回されて巻線コイルを形成し、端部が絡げ部に絡げられてから金属端子に接続される。
本発明のソレノイドコイルでは、端子固定部に固定された金属端子の根元部分と、この根元部分に生じたバリを覆うカバー突起によって絡げ部を形成する。そのため、絡げ部に導電線の端部を絡げても、金属端子の根元部分に生じたバリに導電線の端部が干渉することは無い。したがって、導電線がバリとの干渉によって断線することを防ぐことができる。
本発明のソレノイドコイルによれば、金属端子に生じたバリを除去する工程を省いても、バリとの干渉による導電線の断線を防ぐことができる。
以下、本発明のソレノイドコイルを実施するための最良の形態について、図面を参照して説明するが、本発明は以下の形態に限定されるものではない。また、以下の形態は、本発明のソレノイドコイルをABSシステムの一部を構成するABSコイルに適用した例として説明する。
1.第1の実施形態
[ソレノイドコイルの構成例]
図1は、本発明のソレノイドコイルの第1の実施の形態を示す縦断面図である。図2は、第1の実施の形態のソレノイドコイルにおける内部コイルを示す斜視図である。なお、図1及び図2では、ABSコイルにおける可動鉄心を力強く動作させるための外部鉄芯を図略している。
第1の実施の形態のソレノイドコイル1は、内部コイル2と、内部コイル2に対してオーバーモールド成形を行うことにより形成される樹脂部材3を備えている。
[ソレノイドコイルの構成例]
図1は、本発明のソレノイドコイルの第1の実施の形態を示す縦断面図である。図2は、第1の実施の形態のソレノイドコイルにおける内部コイルを示す斜視図である。なお、図1及び図2では、ABSコイルにおける可動鉄心を力強く動作させるための外部鉄芯を図略している。
第1の実施の形態のソレノイドコイル1は、内部コイル2と、内部コイル2に対してオーバーモールド成形を行うことにより形成される樹脂部材3を備えている。
内部コイル2は、射出成形によって形成された樹脂性のボビン12と、ボビン12に取り付けられた第1の金属端子13A及び第2の金属端子13Bと、ボビン12に巻回されることにより巻線コイル16を形成する導電線14から構成されている。
導電線14は、絶縁皮膜によって被覆された銅、アルミニウム等の線材からなり、所望の電磁気特性が得られるようにボビン12に巻回されている。この導電線14の端部14a,14bは、後述する絡げ部に絡げられてからそれぞれ金属端子13A,13Bに接続されている。なお、絶縁皮膜には、加熱や有機溶剤の塗布、紫外線照射などにより融解する材質が用いられている。
ボビン12は、可塑性樹脂を用いて成形される。可塑性樹脂は、成形性、量産性、微細加工性に優れており、電気絶縁性が高いという利点がある。また、安価なコストで成形でき、機械的強度が大きいという利点もある。このボビン12は、導電線14が巻回される巻芯部18と、巻芯部18の両端に形成された鍔部19,20と、鍔部19に設けられた第1のカバー突起21A及び第2のカバー突起21Bを有している。
巻芯部18は、円筒状に形成されている。この巻芯部18の筒孔18aには、ABSシステムの一部を構成する油圧バルブ(図示せず)が移動可能に挿入される。巻線コイル16に電流を流すことにより油圧バルブが筒孔18aの軸方向に移動し、油圧配管(図示せず)を開閉するようになっている。
鍔部19,20は、巻芯部18の周面から半径方向外側に突出するリング状に形成されている。鍔部19は、金属端子13A,13Bを固定する端子固定部となっている。
樹脂部材3は、ボビン12と一体となっており、巻線コイル16及び導電線14の端部14a,14bを封止している。また、樹脂部材3は、金属端子13A,13Bの略全体を覆っている。なお、金属端子13A,13Bの先端(後述する上端部25c,27cの先端)は、樹脂部材3から露出される。
樹脂部材3は、温度、湿度、衝撃、振動、塵埃等の外的な環境条件から内部コイル2を保護するための耐性を有する。この樹脂部材3としては、例えば、ポリアミド系樹脂等の熱可塑性樹脂を適用することができる。
次に、端子固定部となる鍔部19について、図3及び図4を参照して説明する。
図3は、鍔部19の要部を示す斜視図である。図4(A)は、鍔部19の要部を上方から見た平面図、図4(B)は、鍔部19を図4(A)に示すX−X線で切断した断面図である。
図3は、鍔部19の要部を示す斜視図である。図4(A)は、鍔部19の要部を上方から見た平面図、図4(B)は、鍔部19を図4(A)に示すX−X線で切断した断面図である。
鍔部19の周面には、2つの切欠き19a,19bが設けられている。これら2つの切欠き19a,19bは、略四角形に形成されており、導電線14の両端部14a,14bをそれぞれ金属端子13A,13Bへ導くガイド部を形成している。
また、鍔部19には、第1の端子挿入部22Aと、第2の端子挿入部22Bが設けられている。第1の端子挿入部22Aには、第1の金属端子13Aが挿入され、第2の端子挿入部22Bには、第2の金属端子13Bが挿入される。これら端子挿入部22A,22Bは、鍔部19の上面19cに開口された長方形の角穴として形成されており、互いに対向する2つの長辺と、これら2つの長辺に直交する2つの短辺を有している(図4を参照)。
第1の端子挿入部22Aの周囲には、第1のカバー突起21Aが設けられており、第2の端子挿入部22Bの周囲には、第2のカバー突起21Bが設けられている。これらカバー突起21A,21Bは、それぞれ鍔部19の上面19cから略垂直に突出しており、上方から見た平面形状がコ字状に形成されている。
第1のカバー突起21Aは、第1の端子挿入部22Aの2つの短辺と一方の長辺を囲っている。この第1のカバー突起21Aは、図3において正面に向いている前面23aと、正面から前面23aを見て左側の側面を形成する左側面23bと、右側の側面を形成する右側面23cと、上面23dと、内側の面を形成する内側面23eを有している。第1のカバー突起21Aの内側面23eは、前面23aと平行な1面と、左右の側面23b,23cに平行な2面とからなる3つの平面で形成されている。これら3つの平面は、第1の端子挿入部22Aの内周面を形成する4つの平面のうちの3つの平面とそれぞれ同一の平面になっている。
一方、第2のカバー突起21Bは、第2の端子挿入部22Bの2つの短辺と一方の長辺を囲っている。この第2のカバー突起21Bは、第1のカバー突起21Aと同じ形状となっており、前面24aと、左側面24bと、右側面24cと、上面24dと、内側面24eを有している。内側面24eは、第1のカバー突起21Aの内側面23eと同様に、3つの平面からなっている。これら3つの平面は、第2の端子挿入部22Bの内周面を形成する4つの平面のうちの3つの平面とそれぞれ同一の平面になっている。
カバー突起21A,21Bの高さは、金属端子13A,13Bの後述する根元部25b,27bと同じ高さに設定されている。つまり、カバー突起21A,21Bは、金属端子13A,13Bの根元部25b,27bの3つの面を覆う。
次に、第1の金属端子13Aと、第2の金属端子13Bについて、図5を参照して説明する。
図5は、第1の金属端子13Aと、第2の金属端子13Bの斜視図である。
図5は、第1の金属端子13Aと、第2の金属端子13Bの斜視図である。
第1の金属端子13A及び第2の金属端子13Bは、リン青銅、真鍮等からなる導電性の金属板を打ち抜き加工することによって形成されている。
以下、図5の示す金属端子13A,13Bにおいて、正面に向いている平面を前面とし、この前面の反対側の平面を背面とする。また、正面から前面を見て左側の側面を左側面とし、右側の側面を右側面とする。
以下、図5の示す金属端子13A,13Bにおいて、正面に向いている平面を前面とし、この前面の反対側の平面を背面とする。また、正面から前面を見て左側の側面を左側面とし、右側の側面を右側面とする。
金属端子13A,13Bは、打ち抜き加工で正面側から打ち抜かれて形成される。そのため、金属端子13A,13Bの背面における周縁には、金属板を打ち抜いたときに生じるバリが突出している。つまり、金属端子13A,13Bの背面は、バリ発生面となる。
第1の金属端子13Aは、ボビン12の鍔部19(図3を参照)に固定される端子本体25と、この端子本体25から突出する接続片26を有している。端子本体25は、細長の略長方形に形成されており、第1の端子挿入部22Aに挿入される下端部25aと、この下端部25aに連続する根元部25bと、根元部25bに連続する上端部25cからなっている。
端子本体25の下端部25aは、第1の端子挿入部22Aに圧入して固定するように設定されている。この下端部25aを第1の端子挿入部22Aに圧入することにより、端子本体25がボビン12の鍔部19に固定される。
端子本体25の根元部25bは、第1のカバー突起21Aとともに第1の絡げ部31を形成する(図2を参照)。この根元部25bの背面(バリ発生面)と左右の側面は、第1のカバー突起21Aによって覆われる。なお、第1のカバー突起21Aの高さは、根元部25bの高さと略等しくなっている。
端子本体25の上端部25cは、外部電源と電気的に接続される。この上端部25cは、オーバーモールド成形によって樹脂部材3を形成する前に、鍔部19の半径方向内側に約90度折り曲げられる(図1を参照)。
接続片26は、端子本体25の上端部25cに連続しており、その左側面から略垂直に突出している。この接続片26は、端子本体25の上端部25cにおいて、根元部25b側の端部に設けられている。そのため、端子本体25の下端部25aを第1の端子挿入部22Aに圧入すると、接続片26は、第1のカバー突起21Aの上面23dに近接する。
接続片26は、端子本体25の前面側に折り曲げられる。そして、端子本体25と接続片26は、導電線14の端部14aを挟むようになっている。つまり、接続片26は、その前面が端子本体25の前面と対向するように折り曲げられる。これにより、導電線14の端部14aは、端子本体25の前面と接続片26の前面に接触する。したがって、端子本体25の前面と接続片26の前面は、導電線14の端部14aが接続される接続面となる。
第1の金属端子13Aと導電線14の端部14aは、端子本体25と接続片26によって導電線14の端部14aを挟み、両者を溶着させることで電気的に接続されている。このようにして、第1の金属端子13Aと導電線14の端部14aを溶着することにより、両者が強固に接続されるため、信頼性の高い接続部が形成される。なお、溶着手段としては、抵抗溶接、アーク溶接、レーザー溶接、摩擦溶接、半田付けなどを挙げることができる。
第2の金属端子13Bは、第1の金属端子13Aと左右対称に形成されており、鍔部19に固定される端子本体27と、この端子本体27から突出する接続片28を有している。端子本体27は、第2の端子挿入部22Bに挿入される下端部27aと、この下端部27aに連続する根元部27bと、根元部27bに連続する上端部27cからなっている。
端子本体27の下端部27aは、第2の端子挿入部22Bに圧入して固定するように設定されている。この下端部27aを第2の端子挿入部22Bに圧入することにより、端子本体27がボビン12の鍔部19に固定される。
端子本体27の根元部27bは、第2のカバー突起21Bとともに第2の絡げ部32を形成する(図2を参照)。この根元部27bの背面(バリ発生面)と左右の側面は、第2のカバー突起21Bによって覆われる。なお、第2のカバー突起21Bの高さは、根元部27bの高さと略等しくなっている。また、端子本体27の上端部27cは、外部電源と電気的に接続される。この上端部27cは、第1の金属端子13Aの上端部25cと同様に、鍔部19の半径方向内側に約90度折り曲げられる。
接続片28は、端子本体27の上端部27cに連続しており、その右側面から略垂直に突出している。この接続片28は、端子本体27の上端部27cにおいて、根元部27b側の端部に設けられている。そのため、端子本体27の下端部27aを第2の端子挿入部22Bに圧入すると、接続片28は、第2のカバー突起21Bの上面24dに近接する。
接続片28は、端子本体27の前面側に折り曲げられる。そして、端子本体27と接続片28は、導電線14の端部14bを挟むようになっている。したがって、端子本体27の前面と接続片28の前面は、導電線14の端部14bが接続される接続面となる。第2の金属端子13Bと導電線14の端部14bは、端子本体27と接続片28によって導電線14の端部14bを挟み、両者を溶着させることで電気的に接続されている。
次に、ボビン12の鍔部19に金属端子13A,13Bを取り付けた状態について、図6を参照して説明する。
図6は、鍔部19に金属端子13A,13Bを固定した状態を示す断面図である。
図6は、鍔部19に金属端子13A,13Bを固定した状態を示す断面図である。
第1の金属端子13Aは、端子本体25の下端部を鍔部19の第1の端子挿入部22Aに圧入することにより、ボビン12に固定される。同様に、第2の金属端子13Bは、端子本体27の下端部を鍔部19の第2の端子挿入部22Bに圧入することにより、ボビン12に固定される。
第1の金属端子13Aをボビン12に固定すると、端子本体25の根元部25bにおける背面(バリ発生面)と左右の側面が第1のカバー突起21Aによって覆われる。そして、第1のカバー突起21Aと端子本体25の根元部25bによって第1の絡げ部31が形成される。この第1の絡げ部31には、導電線14の端部14aが絡げられる。つまり、導電線14の端部14aは、第1の絡げ部31に絡げられてから第1の金属端子13Aに接続される。
第1の絡げ部31において、端子本体25の根元部25bにおける背面(バリ発生面)は、第1のカバー突起21Aによって覆われている。これにより、第1の絡げ部31に絡げられる導電線14の端部14aが、根元部25bの背面に生じたバリに干渉することはない。したがって、導電線14の端部14aを第1の絡げ部31に絡げても、導電線14の端部14aがバリとの干渉によって断線することを防ぐことができる。
また、第1の金属端子13Aをボビン12に固定すると、接続片26が第1のカバー突起21Aの上面23dに近接する。これにより、導電線14の端部14aを接続する第1の金属端子13Aの接続部を、第1の絡げ部31に近接させることができ、第1の絡げ部31に絡げられてから第1の金属端子13Aに接続されるまでの導電線14の端部14aの長さを最小にすることができる。
その結果、第1の絡げ部31に絡げた導電線14の端部14aを緩み難くすることでき、導電線14の端部14aが第1の絡げ部31から外れないようにすることができる。また、熱負荷によって樹脂部材3に膨張/収縮の挙動が生じても、その挙動の影響を受ける導電線14の端部14aの部位を小さくすることができ、導電線14の端部14aが断線することを抑制できる。
さらに、第1の金属端子13Aをボビン12に固定すると、端子本体25の根元部25bの前面と、第1のカバー突起21Aの前面23aが平坦な面を形成し、その平坦な面が第1の絡げ部31の前面となる。つまり、第1の絡げ部31の前面は、端子本体25の前面と同一の平面となる。
第1の絡げ部31に絡げた後の導電線14の端部14aは、第1の絡げ部31の前面に沿って上昇され、第1の絡げ部31を越えて端子本体25の上端部25c上に配置される。そして、導電線14の端部14aは、端子本体25と接続片26に挟まれる(図2を参照)。このとき、導電線14の端部14aは、同一の平面に沿って延びる。
例えば、第1のカバー突起21Aの前面23aと、端子本体25の根元部25bの前面との間に段差が生じていたとする。その場合、導電線14の端部14aは、第1のカバー突起21Aと端子本体25との段差を乗り越えなければならない。そのため、導電線14の端部14aを接続片26と端子本体25で挟持すると、導電線14の端部14aの段差部分と接触する部位に応力が発生し、導電線14の端部14aが断線し易くなる。
また、第1のカバー突起が、端子本体25の根元部25bの前面を覆う形状であった場合においても、その第1のカバー突起と端子本体25の上端部25cとの間に段差が生じる。そのため、導電線14の端部14aは、第1のカバー突起と端子本体25との段差を乗り越えることになり、導電線14の端部14aが断線し易くなる。
第2の金属端子13Bをボビン12に固定すると、端子本体27の根元部27bにおける背面(バリ発生面)と左右の側面が第2のカバー突起21Bによって覆われ、第2の絡げ部32が形成される。導電線14の端部14bは、第2の絡げ部32に絡げられてから第2の金属端子13Bに接続される。
第2の絡げ部32において、端子本体27の根元部27bにおける背面(バリ発生面)は、第2のカバー突起21Bによって覆われているため、導電線14の端部14bが、根元部27bの背面に生じたバリに干渉することはない。したがって、導電線14の端部14bを第2の絡げ部32に絡げても、導電線14の端部14bがバリとの干渉によって断線することを防ぐことができる。
また、第2の金属端子13Bをボビン12に固定すると、接続片28が第2のカバー突起21Bの上面24dに近接する。これにより、第2の絡げ部32に絡げられてから第2の金属端子13Bに接続されるまでの導電線14の端部14bの長さを最小にすることができる。
その結果、第2の絡げ部31に絡げた導電線14の端部14bを緩み難くすることでき、導電線14の端部14bが第2の絡げ部32から外れないようにすることができる。また、熱負荷によって樹脂部材3に膨張/収縮の挙動が生じても、その挙動の影響を受ける導電線14の端部14bの部位を小さくすることができ、導電線14の端部14bが断線することを抑制できる。
さらに、第2の金属端子13Bをボビン12に固定すると、端子本体27の根元部27bの前面と、第2のカバー突起21Bの前面24aが平坦な面を形成し、その平坦な面が第2の絡げ部32の前面となる。そのため、第2の絡げ部32に絡げた後の導電線14の端部14bは、第2の絡げ部32の前面と第2の金属端子13Bの上端部の前面からなる同一の平面に沿って延びる。
[ソレノイドコイルの製造方法]
次に、本実施の形態のソレノイドコイル1の製造方法の一例を説明する。
次に、本実施の形態のソレノイドコイル1の製造方法の一例を説明する。
まず、ボビン12を射出成形により製造する。このとき、ボビン12の鍔部19には、カバー突起21A,21Bと、端子挿入部22A,22Bが形成される(図3を参照)。
次に、金属板を打ち抜き加工することにより、金属端子13A,13Bを製造する(図5を参照)。なお、金属端子13A,13Bの製造は、ボビン12を製造する前に行ってもよい。
次に、金属板を打ち抜き加工することにより、金属端子13A,13Bを製造する(図5を参照)。なお、金属端子13A,13Bの製造は、ボビン12を製造する前に行ってもよい。
製造された金属端子13A,13Bの背面には、バリが生じる。しかしながら、次の工程で金属端子13A,13Bをボビン12に固定すると、根元部25b,27bの背面がカバー突起21A,21Bによって覆われるため、導電線14の端部14a,14bがバリと干渉することはない。したがって、金属板を打ち抜き加工した後に、バリを除去する必要はない。つまり、ソレノイドコイル1を製造する場合は、バリを除去する工程を省くことができる。
次に、鍔部19の端子挿入部22A,22Bに金属端子13A,13Bを圧入する(図6を参照)。これにより、金属端子13A,13Bが、ボビン12に固定される。このとき、第1のカバー突起21Aが、第1の金属端子13Aにおける根元部25bの背面と左右の側面を覆い、第1の金属端子13Aの根元部25bと第1のカバー突起21Aによって第1の絡げ部31が形成される。また、第2のカバー突起21Bが、第2の金属端子13Bにおける根元部27bの背面と左右の側面を覆い、第2の金属端子13Bの根元部27bと第2のカバー突起21Bによって第2の絡げ部32が形成される。
次に、ボビン12の巻芯部18に導電線14を巻回し、巻線コイル16を形成する。
そして、導電線14の端部14a,14bを、それぞれ絡げ部31,32に絡げてから、金属端子13A,13Bに接続する。これにより、ボビン12と、金属端子13A,13Bと、導電線14からなる内部コイル2(図2を参照)が製造される。
そして、導電線14の端部14a,14bを、それぞれ絡げ部31,32に絡げてから、金属端子13A,13Bに接続する。これにより、ボビン12と、金属端子13A,13Bと、導電線14からなる内部コイル2(図2を参照)が製造される。
導電線14の端部14a,14bは、例えば、絡げ部31,32に2〜3周だけ巻くようにして絡げることが好ましい。これは、絡げ部31,32への巻数を多くすると、絡げた導電線14の端部14a,14bが巻線コイルを形成し、好ましくない電気特性が生じてしまうからである。
次に、図示しない金型を用いてオーバーモールド成形を行うことにより、内部コイル2を覆う樹脂部材3を形成する。これにより、巻線コイル16及び導電線14の端部14a,14bが樹脂部材3によって封止され、ソレノイドコイル1が製造される(図1を参照)。
[第1の実施の形態の効果]
第1の実施の形態のソレノイドコイル1によれば、ボビン12の鍔部19に固定された金属端子13A,13Bの根元部25b,27bに生じているバリが、カバー突起21A,21Bによって覆われる。そのため、根元部25b,27bとカバー突起21A,21Bによって形成される絡げ部31,32に導電線14の端部14a,14bを絡げても、導電線14の端部14a,14bが根元部25b,27bに生じているバリに干渉することはない。
第1の実施の形態のソレノイドコイル1によれば、ボビン12の鍔部19に固定された金属端子13A,13Bの根元部25b,27bに生じているバリが、カバー突起21A,21Bによって覆われる。そのため、根元部25b,27bとカバー突起21A,21Bによって形成される絡げ部31,32に導電線14の端部14a,14bを絡げても、導電線14の端部14a,14bが根元部25b,27bに生じているバリに干渉することはない。
これにより、導電線14の端部14a,14bがバリとの干渉によって断線することを防ぐことができる。したがって、金属板を打ち抜き加工して金属端子13A,13Bを形成した後に、バリを除去する必要がない。
また、第1の実施の形態のソレノイドコイル1では、ボビン12の鍔部19に金属端子13A,13Bを固定すると、接続片26、28が、それぞれカバー突起21A,21Bに間隙が生じないように近接する。そのため、絡げ部31,32に絡げられてから金属端子13A,13Bに接続されるまでの導電線14の端部14a,14bの長さを最小にすることができる。
その結果、絡げ部31,32に絡げた導電線14の端部14a,14bを緩み難くすることでき、導電線14の端部14a、14bが絡げ部31,32から外れないようにすることができる。また、熱負荷によって樹脂部材3に膨張/収縮の挙動が生じても、その挙動の影響を受ける導電線14の端部14a,14bの部位を小さくすることができ、導電線14の端部14aが断線することを抑制できる。
また、第1の実施の形態のソレノイドコイル1では、ボビン12の鍔部19に金属端子13A,13Bを固定すると、金属端子13A,13Bの根元部25b,27bの前面と、カバー突起21A,21Bの前面23a,24aが平坦な面を形成する。そのため、絡げ部31に絡げた後の導電線14の端部14a,14bは、平坦な面に沿って延び、それぞれ端子本体25と接続片26或いは端子本体27と接続片28により挟持される。
2.第2の実施形態
[ソレノイドコイルの構成例]
次に、本発明のソレノイドコイルの第2の実施の形態について、図7を参照して説明する。
図7は、本発明のソレノイドコイルの第2の実施の形態に係るカバー突起の斜視図である。
[ソレノイドコイルの構成例]
次に、本発明のソレノイドコイルの第2の実施の形態について、図7を参照して説明する。
図7は、本発明のソレノイドコイルの第2の実施の形態に係るカバー突起の斜視図である。
本発明のソレノイドコイルの第2の実施の形態は、第1の実施の形態のソレノイドコイル1と同様な構成を有しており、異なるところは、カバー突起のみである。そのため、ここでは、第2の実施の形態に係るカバー突起について説明する。
第2の実施の形態のソレノイドコイルは、第1のカバー突起41Aと、第2のカバー突起41Bを有している。第1のカバー突起41Aと第2のカバー突起41Bは、同じ形状及び構成を有しているため、ここでは、第1のカバー突起41Aを例に挙げて説明する。
図7に示すように、第1のカバー突起41Aは、第1の端子挿入部22Aの周囲に設けられている。この第1のカバー突起41Aは、第1の金属端子13Aの根元部25b(図5を参照)とともに第1の絡げ部(図示せず)を形成する。
第1のカバー突起41Aは、鍔部19の上面19cから略垂直に突出する突起本体42と、この突起本体42から突出する係止片43を備えている。突起本体42は、第1の実施の形態に係るカバー突起21A,21Bと同じ形状となっており、上方から見た平面形状がコ字状に形成されている。この突起本体42は、前面42aと、左側面42bと、右側面42cと、上面42dと、内側面42eを有しており、第1の端子挿入部22Aの2つの短辺と一方の長辺を囲っている。
突起本体42の内側面42eは、前面42aと平行な1面と、左右の側面42b,42cに平行な2面とからなる3つの平面で形成されている。これら3つの平面は、第1の端子挿入部22Aの内周面を形成する4つの平面のうちの3つの平面とそれぞれ同一の平面になっている。
係止片43は、突起本体42の右側面42cから略垂直に突出している。この係止片43は、右側面42cの上側に配置されており、水平方向に延びる突条に形成されている。係止片43は、第1の絡げ部に絡げられた導電線14の端部14bの上方への移動を係止し、導電線14の端部14bが第1の絡げ部から外れないようにする。
本実施の形態では、突起本体42の右側面42cの上側に係止片43を配置した。そのため、導電線14の端部14aを第1の絡げ部に絡げると、第1の絡げ部に絡げられている導電線14の端部14bにおいて、一番上側に位置する部分を係止片43によって係止できる。
なお、突起本体42の左側面42bの上側に係止片43を配置して第1のカバー突起41Aを形成する場合は、第1の実施の形態と同様に、導電線14の端部14aを第1の絡げ部に絡げるとよい。
[第2の実施の形態の効果]
第2の実施の形態のソレノイドコイルによれば、第1の実施の形態のソレノイドコイル1と同じ効果を得ることができる。さらに、第2の実施の形態のソレノイドコイルは、カバー突起に設けた係止片によって絡げ部に絡げられた導電線の上方への移動を係止することができ、導電線が絡げ部から外れないようにすることができる。
第2の実施の形態のソレノイドコイルによれば、第1の実施の形態のソレノイドコイル1と同じ効果を得ることができる。さらに、第2の実施の形態のソレノイドコイルは、カバー突起に設けた係止片によって絡げ部に絡げられた導電線の上方への移動を係止することができ、導電線が絡げ部から外れないようにすることができる。
3.第3の実施形態
[ソレノイドコイルの構成例]
次に、本発明のソレノイドコイルの第3の実施の形態について、図8を参照して説明する。
図8は、本発明のソレノイドコイルの第3の実施の形態に係るカバー突起の斜視図である。
[ソレノイドコイルの構成例]
次に、本発明のソレノイドコイルの第3の実施の形態について、図8を参照して説明する。
図8は、本発明のソレノイドコイルの第3の実施の形態に係るカバー突起の斜視図である。
本発明のソレノイドコイルの第3の実施の形態は、第1の実施の形態のソレノイドコイル1と同様な構成を有しており、異なるところは、カバー突起のみである。そのため、ここでは、第3の実施の形態に係るカバー突起について説明する。
第3の実施の形態のソレノイドコイルは、第1のカバー突起51Aと、第2のカバー突起51Bを有している。第1のカバー突起51Aと第2のカバー突起51Bは、同じ形状及び構成を有しているため、ここでは、第1のカバー突起51Aを例に挙げて説明する。
図8に示すように、第1のカバー突起51Aは、第1の端子挿入部22Aの周囲に設けられている。この第1のカバー突起51Aは、第1の金属端子13Aの根元部25b(図5を参照)とともに第1の絡げ部(図示せず)を形成する。
第1のカバー突起51Aは、鍔部19の上面19cから略垂直に突出する突起本体52と、この突起本体52の上部に連続するフランジ部53を備えている。突起本体52は、第1の実施の形態に係るカバー突起21A,21Bと同じ形状となっており、上方から見た平面形状がコ字状に形成されている。この突起本体52は、前面52aと、背面52bと、左側面52cと、右側面52dと、上面52eと、内側面52fを有しており、第1の端子挿入部22Aの2つの短辺と一方の長辺を囲っている。
突起本体52の内側面52fは、前面52aと平行な1面と、左右の側面52c,52dに平行な2面とからなる3つの平面で形成されている。これら3つの平面は、第1の端子挿入部22Aの内周面を形成する4つの平面のうちの3つの平面とそれぞれ同一の平面になっている。
フランジ部53は、突起本体52の背面52bと左右の側面52c,52dに連続して設けられたコ字状に形成されている。このフランジ部53は、第1の絡げ部に絡げられた導電線14の端部14aの上方への移動を係止し、導電線14の端部14aが第1の絡げ部から外れないようにする。
[第3の実施の形態の効果]
第3の実施の形態のソレノイドコイルによれば、第1の実施の形態のソレノイドコイル1と同じ効果を得ることができる。さらに、第3の実施の形態のソレノイドコイルは、カバー突起に設けたフランジ部53によって絡げ部に絡げられた導電線の上方への移動を係止することができ、導電線が絡げ部から外れないようにすることができる。
第3の実施の形態のソレノイドコイルによれば、第1の実施の形態のソレノイドコイル1と同じ効果を得ることができる。さらに、第3の実施の形態のソレノイドコイルは、カバー突起に設けたフランジ部53によって絡げ部に絡げられた導電線の上方への移動を係止することができ、導電線が絡げ部から外れないようにすることができる。
4.第4の実施形態
[ソレノイドコイルの構成例]
次に、本発明のソレノイドコイルの第4の実施の形態について、図9を参照して説明する。
図9は、本発明のソレノイドコイルの第4の実施の形態に係る金属端子の斜視図である。
[ソレノイドコイルの構成例]
次に、本発明のソレノイドコイルの第4の実施の形態について、図9を参照して説明する。
図9は、本発明のソレノイドコイルの第4の実施の形態に係る金属端子の斜視図である。
本発明のソレノイドコイルの第4の実施の形態は、第1の実施の形態のソレノイドコイル1と同様な構成を有しており、異なるところは、金属端子のみである。そのため、ここでは、第4の実施の形態に係る金属端子について説明する。
第4の実施の形態のソレノイドコイルは、第1の金属端子63Aと、第2の金属端子(図示せず)を備えている。第2の金属端子は、第1の金属端子63Aと同じ構成を有している。そのため、ここでは、第1の金属端子63Aを例に挙げて説明し、第2の金属端子の説明を省略する。
以下、図9の示す第1の金属端子63Aにおいて、正面に向いている平面を前面とし、この前面の反対側の平面を背面とする。また、正面から前面を見て左側の側面を左側面とし、右側の側面を右側面とする。
図9に示すように、第1の金属端子63Aは、ボビン12の鍔部19(図3を参照)に固定される端子本体65と、この端子本体65の左側面から突出する接続片66と、端子本体65の右側面から突出する係止片67を有している。
端子本体65は、細長の略長方形に形成されており、第1の端子挿入部22Aに挿入される下端部65aと、この下端部65aに連続する根元部65bと、根元部65bに連続する上端部65cからなっている。下端部65aは、第1の端子挿入部22Aに圧入して固定できるように設定されている。根元部65bは、第1のカバー突起21A(図3を参照)とともに第1の絡げ部(図示せず)を形成する。この根元部25bの背面(バリ発生面)と左右の側面は、第1のカバー突起21Aによって覆われる。上端部65cは、外部電源と電気的に接続される。
接続片66は、端子本体65の上端部65cに連続しており、その左側面から略垂直に突出している。この接続片66は、端子本体65の上端部65cにおいて、根元部65b側の端部に設けられている。そのため、端子本体65の下端部65aを第1の端子挿入部22Aに圧入すると、接続片66は、第1のカバー突起21Aの上面23dに近接する。
接続片66は、端子本体65の前面側に折り曲げられる。そして、端子本体65と接続片66は、両者の前面で導電線14の端部14aを挟むようになっている。したがって、端子本体65の前面と接続片66の前面は、導電線14の端部14aが接続される接続面となる。第1の金属端子63Aと導電線14の端部14aは、端子本体65と接続片66によって導電線14の端部14aを挟み、両者を溶着させることで電気的に接続されている。
係止片67は、端子本体65の上端部65cに連続しており、その右側面から略垂直に突出している。この係止片67は、端子本体65の上端部65cにおいて、根元部65b側の端部に設けられている。そのため、端子本体65の下端部65aを第1の端子挿入部22Aに圧入すると、係止片67は、第1のカバー突起21Aの上面23dに近接する。
また、係止片67は、第1のカバー突起21Aの側方に突出するような長さに設定されている。これにより、係止片67は、第1の絡げ部に絡げられた導電線14の端部14aの上方への移動を係止し、導電線14の端部14aが第1の絡げ部から外れないようにする。
[第4の実施の形態の効果]
第4の実施の形態のソレノイドコイルによれば、第1の実施の形態のソレノイドコイル1と同じ効果を得ることができる。さらに、第4の実施の形態のソレノイドコイルは、金属端子に設けた係止片によって絡げ部に絡げられた導電線の上方への移動を係止することができ、導電線が絡げ部から外れないようにすることができる。
第4の実施の形態のソレノイドコイルによれば、第1の実施の形態のソレノイドコイル1と同じ効果を得ることができる。さらに、第4の実施の形態のソレノイドコイルは、金属端子に設けた係止片によって絡げ部に絡げられた導電線の上方への移動を係止することができ、導電線が絡げ部から外れないようにすることができる。
[実施の形態の変形例]
本発明は、前述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。上述した第1〜第4の実施形態では、カバー突起が金属端子の根元部の背面(バリ発生面)と左右の側面を囲う形状となっていた。しかしながら、本発明に係るカバー突起は、金属端子の根元部に生じたバリを覆う形状であればよい。
本発明は、前述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。上述した第1〜第4の実施形態では、カバー突起が金属端子の根元部の背面(バリ発生面)と左右の側面を囲う形状となっていた。しかしながら、本発明に係るカバー突起は、金属端子の根元部に生じたバリを覆う形状であればよい。
例えば、カバー突起を板状に形成して、金属端子の根元部の背面(バリ発生面)のみを覆うようにしてもよい。また、1つの金属端子に対して一対のカバー突起を設け、金属端子の根元部の背面において、左右の側面に連続する部分(バリが生じている部分)のみを覆うようにしてもよい。
また、第1〜第4の実施の形態では、金属端子をボビンの端子挿入部に圧入する構成としたが、金属端子をボビンやカバー突起に固着してもよい。この固着方法としては、例えば、接着剤やねじなどを挙げることができる。
1…ソレノイドコイル、 2…内部コイル、 3…樹脂部材、 12…ボビン、 13A…第1の金属端子、 13B…第2の金属端子、 14…導電線、 14a,14b…端部、 16…巻線コイル、 18…巻芯部、 19…鍔部(端子固定部)、 21A…第1のカバー突起、 21B… 第2のカバー突起、 22A…第1の端子挿入部、 22B…第2の端子挿入部、 25,27…端子本体、25a,27a…下端部、 25b,27b…根元部、 25c,27c…上端部、 26,28…接続片、 31…第1の絡げ部、 32…第2の絡げ部
Claims (3)
- 金属板を打ち抜き加工することにより形成された金属端子と、
前記金属端子が固定される端子固定部と、前記金属端子の根元部分に生じたバリを覆って、前記根元部分と共に絡げ部を形成するカバー突起とを有するボビンと、
前記ボビンに巻回されて巻線コイルを形成し、端部が絡げ部に絡げられてから前記金属端子に接続される導電線と、を備える
ことを特徴とするソレノイドコイル。 - 前記金属端子は、前記バリが生じたバリ発生面と、前記バリ発生面の反対側の面であって前記導電線の端部が接続される接続面と、前記バリ発生面及び前記接続面にそれぞれ連続する2つの側面とを有し、
前記カバー突起は、前記金属端子の前記バリ発生面と、前記2つの側面を囲うように形成される
ことを特徴とする請求項1記載のソレノイドコイル。 - 前記金属端子は、前記2つの側面のうちの一方の側面に設けられ、前記接続面側に折り曲げられることにより前記導電線の端部を挟む接続片を有し、
前記金属端子が前記端子固定部に固定されると、前記接続片は、前記カバー突起に近接する
ことを特徴とする請求項1記載のソレノイドコイル。
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