JP2020177938A - 制御弁、コイルユニットおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コイルユニットの製造において端子に引き出し線を巻装する際の巻線の損傷を防止又は抑制可能な構造を提供する。【解決手段】 コイルユニット100において、ボビン104は巻線120が巻回されるボビン本体108と、端子106の基端部115を収容する収容壁110を含む。端子106は、金属板の切断痕であるダレ部130を有するブランク材を成形して得られ、収容壁110に近接した位置にて端子本体114の側面に突設されたガイド部116と、離隔した位置にて端子本体114の側面に突設された固着部118を含む。ボビン本体108から延びる巻線120の端部である引き出し線122が、収容壁110に巻き付けられる巻回部124と、固着部118に接合される接合部126と、巻回部124と接合部126との間でガイド部116に引っ掛けられる係合部128とを有し、ガイド部116と固着部118のそれぞれのダレ部130と当接する。【選択図】図4

Description

本発明はコイルユニットを備える制御弁に関し、特にコイルユニットにおける巻線の巻装構造および方法に関する。
自動車用空調装置は、一般に、圧縮機、凝縮器、膨張装置、蒸発器等を冷凍サイクルに配置して構成される。冷凍サイクルには、膨張装置としての膨張弁など、冷媒の流れを制御するために各種制御弁が設けられている。近年の電気自動車等の普及に伴い、駆動部としてモータを備える電動弁が広く採用されつつある。
電動弁は、弁部を内蔵するボディとモータユニットとを組み付けて構成される。モータユニットのステータは、通電により電磁力を発生するコイルユニットを含む。コイルユニットは、樹脂製のボビンに巻線を巻回して電磁コイルを形成することで得られる。ボビンには金属製の端子が一体に設けられ、電磁コイルの引き出し線がその端子に固着されている。このようなコイルユニットにおいては、ボビンにおける電磁コイルの巻付力(テンション)を保持するために、引き出し線を端子に複数回巻き付ける構造などが採用される。
ところで、端子は一般に金属板をプレスにより打ち抜いて得られるため、断面形状が角形となり、その角部のエッジが巻線を損傷させる虞がある。そこで、ボビンにおいて端子の基端部を支持する円筒部に引き出し線を巻き付ける一方、その引き出し線の先端部を端子に巻き付けたうえで半田付けする方法が提案されている(例えば特許文献1)。
特開2015−32753号公報
しかしながら、特許文献1の構造では、引き出し線の先端部を端子に巻き付ける際に損傷させる可能性がある。特に、端子の角部に打ち抜きによるバリが発生している場合、引き出し線の巻き付け時に破断してしまう虞がある。この点、端子を切り出す際にバリを潰す工程(角部のエッジを潰す工程)を追加することも考えられるが、製造コストが嵩む要因になりかねない。このような問題は、電動弁に限らず、ソレノイド駆動の電磁弁など、コイルユニットを備える制御弁であれば同様に生じ得る。
本発明の目的の一つは、コイルユニットの製造において端子に引き出し線を巻装する際の巻線の損傷を防止又は抑制可能な構造を提供することにある。
本発明のある態様はコイルユニットである。このコイルユニットは、樹脂製のボビンと、ボビンに一体に設けられた金属製の端子と、ボビンに巻回されて電磁コイルを構成し、端部が端子に固着される巻線と、を備える。ボビンは、巻線が巻回されるボビン本体と、端子の基端部を収容する収容部と、を含む。端子は、金属板の切断痕であるダレ部を有するブランク材を成形して得られた部品であり、ボビン本体から離間する方向に延出する端子本体と、収容部に近接した位置にて端子本体の側面に突設されたガイド部と、収容部から離隔した位置にて端子本体の側面に突設された固着部と、を含む。ボビン本体から延びる巻線の端部である引き出し線が、収容部に巻き付けられる巻回部と、固着部に接合される接合部と、巻回部と接合部との間でガイド部に引っ掛けられる係合部とを有し、係合部と接合部とにおいて、ガイド部と固着部のそれぞれのダレ部と当接している。
この態様によると、引き出し線がボビンの収容部に巻き付けられ、ガイド部を経由して固着部へ架け渡される。このため、仮に振動等の外部環境により巻回部が収容部からずれることがあっても、端子本体側へ脱落することを防止できる。その結果、電磁コイルのボビンへの巻付力(テンション)を安定に保持できる。そして特に、引き出し線がガイド部と固着部のそれぞれのエッジ部を回避し、ダレ部と当接するように架け渡されるため、コイルユニットの製造工程において巻線が損傷することを防止又は抑制できる。
本発明の別の態様は制御弁である。この制御弁は、弁部を含む弁本体と、弁部を駆動する駆動ユニットとを組み付けて構成される。駆動ユニットは、通電により電磁力を発生させるためのコイルユニットを備える。コイルユニットは、樹脂製のボビンと、ボビンに一体に設けられた金属製の端子と、ボビンに巻回されて電磁コイルを構成し、端部が端子に固着される巻線と、を備える。ボビンは、巻線が巻回されるボビン本体と、端子の基端部を収容する収容部と、を含む。端子は、金属板の切断痕であるダレ部を有するブランク材を成形して得られた部品であり、ボビン本体から離間する方向に延出する端子本体と、収容部に近接した位置にて端子本体の側面に突設されたガイド部と、収容部から離隔した位置にて端子本体の側面に突設された固着部と、を含む。ボビン本体から延びる巻線の端部である引き出し線が、収容部に巻き付けられる巻回部と、固着部に接合される接合部と、巻回部と接合部との間でガイド部に引っ掛けられる係合部とを有し、係合部と接合部とにおいて、ガイド部と固着部のそれぞれのダレ部と当接している。
この態様によると、引き出し線がボビンの収容部に巻き付けられ、ガイド部を経由して固着部へ架け渡される。このため、電磁コイルのボビンへの巻付力(テンション)を保持できる。そして特に、引き出し線がガイド部と固着部のそれぞれのエッジ部を回避し、ダレ部と当接するように架け渡されるため、制御弁の製造工程において巻線が損傷することを防止又は抑制できる。
本発明のさらに別の態様は、アクチュエータに適用されるコイルユニットの製造方法である。この製造方法は、金属板から所定形状のブランク材を切り出す切断工程と、ブランク材を成形して端子を得る端子成形工程と、樹脂材を成形してボビンを得るボビン成形工程と、端子とボビンとを一体化する一体化工程と、ボビンに巻線を巻回する巻装工程と、巻線の端部である引き出し線を端子に固着させる固着工程と、を備える。ボビン成形工程は、巻線が巻回されるボビン本体と、端子の基端部を収容する収容部とを一体に成形する。切断工程によりブランク材の片面側にダレ部が形成される。ブランク材は、端子の側方に突出する突出部として、端子の基端側からガイド部および成形対象部を有する。端子成形工程は、成形対象部をダレ部を内側に位置させつつ折り返すことにより折り返し部を成形する。巻装工程は、折り返し部の隙間に引き出し線を挿通させる工程と、引き出し線を折り返し部とガイド部との間、およびガイド部と収容部との間に架け渡す工程と、引き出し線を収容部に巻き付ける工程と、を含む。架け渡す工程は、引き出し線を折り返し部とガイド部のそれぞれのダレ部に当接させるようにして架け渡す。固着工程は、折り返し部を加締めて引き出し線を挟持させる工程を含む。
この態様によると、ブランク材を切り出した際に形成されるダレ部が有効に利用される。すなわち、そのダレ部を内側に位置させつつ折り返し部が成形される。引き出し線は、その折り返し部に挿通されて加締められることで端子に固着されるが、ダレ部に当接するため、損傷し難い。また、引き出し線が収容部と折り返し部との間に架け渡される際にガイド部を経由するところ、そのガイド部のダレ部に当接するように架け渡されるため、ガイド部から損傷を受けることもない。したがって、コイルユニットの製造工程において巻線が損傷することを防止又は抑制できる。
本発明によれば、コイルユニットの製造において端子に引き出し線を巻装する際の巻線の損傷を防止又は抑制可能な構造を提供できる。
第1実施形態に係る電動弁を表す断面図である。 ステータおよびその周辺の構成を表す図である。 ステータの構成を表す図である。 コイルユニットの構成を表す図である。 ボビンの構成を表す図である。 ボビンの構成を表す図である。 端子の構成を表す図である。 コイルユニットの組み付けを順に示す説明図である。 第1実施形態におけるコイルユニットの変形例を示す図である。 第2実施形態におけるコイルユニットを表す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明においては便宜上、図示の状態を基準に各構造の位置関係を表現することがある。また、以下の実施形態およびその変形例について、ほぼ同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る電動弁1を表す断面図である。
電動弁1は、図示しない自動車用空調装置の冷凍サイクルに適用される。この冷凍サイクルには、循環する冷媒を圧縮する圧縮機、圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器、凝縮された冷媒を絞り膨張させて霧状に送出する膨張弁、霧状の冷媒を蒸発させてその蒸発潜熱により車室内の空気を冷却する蒸発器等が設けられている。電動弁1は、その冷凍サイクルの膨張弁として機能する。
電動弁1は、弁本体2とモータユニット3を組み付けて構成される。弁本体2は、有底筒状の第1ボディ4と、円筒状の第2ボディ5と、円筒状の第3ボディ6と、を含む。第1ボディ4の上半部に、第2ボディ5が配設されている。第2ボディ5の下半部に、第3ボディ6が配設されている。第3ボディ6は、第1ボディ4の内方に位置する。第3ボディ6内部に弁部20が収容されている。第2ボディ5の上部中央には、ガイド部材22が立設されている。ガイド部材22の軸線方向中央部の外周面には雄ねじ部24が形成されている。ガイド部材22の下端部は大径となっており、その大径部が第2ボディ5の上部中央に同軸状に固定されている。第2ボディ5の内方には、モータユニット3のロータ54から延びるシャフト26が挿通されている。シャフト26の下端部は、弁部20を構成する弁体28を兼ねている。ガイド部材22はその内周面によりシャフト26を軸線方向に摺動可能に支持する一方、その外周面によりロータ54の回転軸80を回転摺動可能に支持する。
第1ボディ4の一方の側部には導入ポート30が設けられ、他方の側部には導出ポート32が設けられている。導入ポート30は流体を導入し、導出ポート32は流体を導出する。導入ポート30と導出ポート32は第3ボディ6内に形成される内部通路34によって連通する。
第3ボディ6の側部には入口ポート36が設けられ、底部には出口ポート38が設けられている。入口ポート36は導入ポート30と連通し、出口ポート38は導出ポート32と連通する。入口ポート36と出口ポート38は、弁室40を介して連通している。第3ボディ6の内方には弁孔42が設けられ、その上端開口端縁により弁座44が形成されている。弁体28が弁座44に接離することで、弁部20の開度が調整される。
弁室40内部において、シャフト26の下部にEリング46が嵌着されている。Eリング46の上方にはばね受け48が設けられる。ガイド部材22の下方にもばね受け50が設けられ、2つのばね受け48、50の間には弁体28を弁部20の閉弁方向へ付勢するスプリング52が弁体28と同軸状に挿入されている。本実施形態においては、シャフト26の下端部が弁体28を兼ねているから、スプリング52はシャフト26をも閉弁方向へ付勢する。
次に、モータユニット3の構造を説明する。
モータユニット3は、ロータ54とステータ56とを含む三相ステッピングモータとして構成されている。モータユニット3は有底円筒状のキャン58を有し、そのキャン58の内方にロータ54、外方にステータ56を配置して構成される。
ステータ56は、積層コア60の内周部に複数の突極90を等間隔に配置して構成される。積層コア60は、環状のコアが軸線方向に積層されて構成される。各突極90には、コイル102(電磁コイル)が巻回されたボビン104が組み付けられている。
ステータ56は、モータユニット3のケース66と一体に設けられている。ケース66は、耐食性を有する樹脂材の射出成形により得られる。ステータ56は、その射出成形(「インサート成形」又は「モールド成形」ともいう)によるモールド樹脂によって被覆されている。
モータユニット3は、キャン58の外側に回路基板68を有する。回路基板68は、ケース66の内方に固定されている。本実施形態では、回路基板68の下面に制御部や通信部として機能する各種回路が実装されている。具体的には、モータを駆動するための駆動回路、駆動回路に制御信号を出力する制御回路(マイクロコンピュータ)、制御回路が外部装置と通信するための通信回路、各回路およびモータ(コイル)に電力を供給するための電源回路等が実装されている。ケース66の上端は、蓋体70により閉止されている。ケース66における蓋体70の下方の空間Sに回路基板68が配設されている。
ボビン104からはコイル102につながる一対の端子106が延出し、回路基板68に接続されている。回路基板68からは電源端子、グランド端子および通信端子(これらを総称して「接続端子72」ともいう)が延出し、それぞれケース66の側壁を貫通して外部に引き出されている。ケース66の側部にコネクタ部74が一体に設けられ、そのコネクタ部74の内方に接続端子72が配置されている。コイル102、ボビン104および端子106により「コイルユニット100」が構成される。本実施形態では、三相電流を供給するための3つのコイルユニット100が、積層コア60の中心軸に対して120度ごとに設けられている。コイルユニット100の構造の詳細は後述する。
ロータ54は、円筒状のロータコア76と、ロータコア76の外周に沿って設けられたマグネット78を備える。ロータコア76は回転軸80に組み付けられている。マグネット78は、その円周方向に複数極に磁化されている。
回転軸80は、有底円筒状の円筒軸であり、その開口端を下にしてガイド部材22に外挿されている。回転軸80の内周面には雌ねじ部82が形成され、ガイド部材22の雄ねじ部24と噛合している。これらのねじ部によるねじ送り機構によって、ロータ54の回転運動がシャフト26の軸線方向への並進運動に変換され、シャフト26は軸線方向に移動(昇降)する。
シャフト26の上部は縮径され、その縮径部が回転軸80の底部を貫通している。縮径部の先端には、環状のストッパ84が固定されている。一方、縮径部の基端と回転軸80の底部との間には、シャフト26を下方(閉弁方向)に付勢するバックスプリング86が介装されている。このような構成により、弁部20の開弁時にはストッパ84が回転軸80の底部に係止される態様でシャフト26がロータ54と一体変位する。一方、弁部20の閉弁時には、弁体28が弁座44から受ける反力により、バックスプリング86が押し縮められる。この時のバックスプリング86の弾性反力により弁体28を弁座44に押し付けることができ、弁体28の着座性能(弁閉性能)を高められる。
モータユニット3の駆動によりシャフト26が弁部20の開弁方向(図1の上方向)へ動き始めると、弁体28は弁座44から離脱する。これによりスプリング52は圧縮方向へ弾性変形する。弁体28が弁座44から離脱すると、導入ポート30から導入された流体が、入口ポート36、弁室40、弁部20、出口ポート38を順次通過し、導出ポート32から導出される。
次に、導電部材の配置構成について詳細に説明する。
図2は、ステータ56およびその周辺の構成を表す図である。(A)は図1のA−A矢視断面に対応し、ステータ56とケース66の断面図である。(B)はステータ56のみ(樹脂モールド前の状態)を表す図である。なお、図2(A)には参考のため、キャン58、ロータ54を示している(二点鎖線参照)。
図3は、ステータ56の構成を表す図である。(A)はコイルユニット100を組み付けた積層コア60の平面図、(B)は正面図である。
モータユニット3が三相のモータであるため、図2(A)に示すように、ロータ54の軸線周りに等間隔でコイルユニット100が設けられている。図2(B)に示すように、積層コア60の内周部には、軸線Lに対して120度の間隔でスロット88a、88b、88c(これらを特に区別しないときは「スロット88」と総称する)が設けられている。各スロット88には、その中央から半径方向内向きに突出する突極90a、90b、90c(「突極90」と総称する)が形成され、それぞれU相コイル102a、V相コイル102b、W相コイル102c(「コイル102」と総称する)が組み付けられている。互いに隣接するスロット88の間にも、横断面U字状のスリット92が形成され、磁路の最適化が図られている。
マグネット78は、キャン58を介して突極90と対向する。本実施形態では図2(A)に示すように、マグネット78が10極に磁化されているが、その極数については適宜設定できる。
図3(A)に示すように、コイルユニット100は、端子106のある面をステータ56の径方向内側に向ける態様で突極90に組み付けられる。コイルユニット100のうちステータ56の径方向内側に向く面は、曲率を有している。以下、コイルユニット100のうち曲率を有する面を背面、その反対側の面を正面として説明する。
図4は、コイルユニット100の構成を表す図である。(A)はコイルユニット100の正面斜視図、(B)は背面斜視図、(C)は図4(A)のB−B矢視図である。
コイルユニット100は、コイル102、ボビン104、端子106によって構成されている。コイル102は導電材料からなる巻線120をボビン104に巻回させることにより構成される。本実施形態において、巻線120は線径が0.2mm程度の銅線からなる。コイル102からは、巻線120の端部である引き出し線122が延出している。ボビン104および端子106に対する引き出し線122の巻回方法については、後述する。ボビン104は、樹脂材からなる。ボビン104の上面からは、一対の端子106がコイルユニット100の中心から離間する方向に延出する。
図5は、ボビン104の構成を表す図である。(A)は正面斜視図、(B)は背面斜視図、(C)は正面図である。
図6は、ボビン104の構成を表す図である。(A)は図5(C)におけるC−C矢視断面図、(B)は図6(A)におけるD部拡大図である。
図5(A)、(C)に示すように、ボビン104は、ボビン本体108と収容壁110を有する。ボビン本体108は、断面略長方形状である筒状部101、正面側フランジ部103、背面側フランジ部105により構成される。筒状部101の正面側の端部に正面側フランジ部103が設けられ、背面側の端部に背面側フランジ部105が設けられる。背面側フランジ部105の上端面には、2つの収容壁110が設けられている。
図5(B)、図6(A)−(B)に示すように、ボビン104の背面は曲率を有する。背面側フランジ部105には端子106の端部を挿入するための穴部134が設けられている。穴部134は、ボビン104の平面視において長方形状をなしている。穴部134の開口端の3辺を囲むように、収容壁110が設けられている。収容壁110は断面コ字状をなしており、背面側フランジ部105の上面に突設されている。収容壁110の2つの側面のうち、外側を向く面には、面の一部が切り欠けられて段部112が設けられている。
図7は、端子106の構成を表す図である。(A)は端子106の曲げ加工前であるブランク材107の正面図、(B)は曲げ加工後の正面斜視図である。
一対の端子106は、対称構造を有する2つの端子106によって構成される。各端子106は、金属板を打ち抜いて得られたブランク材107を曲げ成形して得られる。打ち抜き加工の際、切り抜かれたブランク材107には切断痕としてバリとダレが生じる。ダレは、ブランク材107の一側面のうち上端部を除き、その面の周縁に形成される。バリはダレが形成される面とは反対側の面のうち上端部を除き、その面の周縁に形成される。図7(A)において、ダレ部130は正面側に形成されている。ブランク材107の側面には、曲げ加工によって折り曲げられる成形対象部109が延設されている。
図7(B)に示すように、端子106は、端子本体114、ガイド部116および固着部118を有する。端子本体114は角柱状をなしている。端子本体114の基端部115は長方形状の断面を有する。基端部115の両側面には、突部138が2つずつ形成されている。端子本体114の側面には、基端部115に近い順にガイド部116、固着部118が突出している。ガイド部116は角柱状をなしている。固着部118はガイド部116より長い角柱状の成形対象部109を折り曲げた形状をなしている。
図7(A)に示すブランク材107から、図7(B)に示す端子106を得る際には、ダレ部130が内側、バリ部136が外側になるような態様で成形対象部109が折り曲げられ、固着部118が形成される。端子106のうち、曲げ成形によって折り曲げられて固着部118を構成する部分を「折り返し部132」という。
図4(A)−(C)に戻り、ボビン104、端子106、コイル102の当接関係や引き出し線122の各部について説明する。
図4(B)に示すように、2つの収容壁110には、対となる端子106がダレ部130を露出する向きで1つずつ収容されている。すなわち、1つのコイルユニット100に対して2つの端子106が設けられている。基端部115は穴部134に圧入され、4つの側面のうち3つの面を覆われる態様で収容壁110に収容される。すなわち、収容壁110と穴部134は、基端部115を収容する「収容部」として機能する。この圧入によって突部138(図7(B)参照)が穴部134に押し付けられ、端子106が穴部134から抜け落ちるのが防止される。端子本体114の先端部は、回路基板68(図1参照)に接続される。ガイド部116は、段部112に支持される。固着部118は収容壁110から離隔した位置において端子本体114の側面に突設される。
筒状部101に巻線120が巻回されることで、コイル102が形成されている。コイル102は正面側フランジ部103、背面側フランジ部105によって筒状部101から抜け落ちないようになっている。コイル102からは引き出し線122が延出している。引き出し線122は、収容壁110に巻きつけられ、ガイド部116に引っ掛けられ、固着部118に接合されている。引き出し線122のうち、収容壁110に巻きつけられる部分を「巻回部124」、固着部118に挟持されつつ接合される部分を「接合部126」という。また、引き出し線122のうち、巻回部124と接合部126の間に位置し、ガイド部116に引っ掛けられる部分を「係合部128」という。巻回部124が設けられたことにより、巻線120のボビン本体108に対するテンションが保持される。係合部128が設けられたことにより、仮に振動等の外部環境により巻回部124が収容壁110からずれることがあっても、端子本体114側へ脱落することが防止される。これにより、コイル102がボビン104に安定に保持される。
図6(B)に戻り、ボビン本体108の背面と収容壁110との位置関係について説明する。ボビン本体108の背面と収容壁110には、最短距離aが存在する。最短距離aは、巻線120の線径より大きくなるようにする。図4(A)に関連して説明したとおり、巻線120(引き出し線122)は収容壁110に巻きつけられる。最短距離aをこのように設定することにより、巻線120がボビン本体108の背面から飛び出ることを防止できる。
次に、コイルユニット100の組み付け方について説明する。
図8は、コイルユニット100の組み付けを順に示す説明図である。(A)はボビン104に端子106を組み付ける図、(B)はボビン104に巻線120を巻回し始める図、(C)は巻線120の巻き終わりを示す図である。
まず、図7(A)において説明したとおり、金属板に対して打ち抜き加工を施すことによりブランク材を切り出す(切断工程)。次に、図7(B)において説明したとおり、ダレ部130が内側に位置するように成形対象部109を折りまげて折り返し部132を形成し、端子106を得る(端子成形工程)。また、樹脂材の射出成形によりボビン本体108と収容壁110を一体に形成する(ボビン成形工程)。端子106とボビン104が得られた後、図8(A)−(C)の順に組み立てる。
2つの端子106の基端部115を、収容壁110に沿わせつつ2つの穴部134それぞれに圧入する(一体化工程)。段部112とガイド部116が当接するまで基端部115が圧入された後、巻線120をボビン104に巻回させていく。まず、巻線120を一方の端子106の折り返し部132の内側(隙間)に挿通させ、折り返し部132とガイド部116との間に架け渡す。この時、巻線120(引き出し線122)は折り返し部132のダレ部130を有する面およびガイド部116のダレ部130を有する面に当接させる。ガイド部116の背面に当接させた巻線120を、ガイド部116と収容壁110との間に架け渡す。次いで、収容壁110に対して平面視反時計回りに1周巻き付ける。収容壁110に巻き付けた後、巻線120をボビン本体108に対して正面視時計回りに巻回していく。コイル102の巻数だけ巻回した後、巻線120をもう一方の端子106に巻き付けていく。まず、ボビン本体108から延出された巻線120を、収容壁110に平面視反時計回りに一周巻き付ける。次いで、巻線120を収容壁110とガイド部116との間、ガイド部116と折り返し部132との間に架け渡す。この時においても、巻線120(引き出し線122)を折り返し部132およびガイド部116のダレ部130を有する面に当接させる。そして、巻線120を折り返し部132の隙間に挿通させる(巻装工程)。
次に、折り返し部132の隙間に通した巻線120を固着部118に固着させる。まず、折り返し部132を加締めて巻線120を折り返し部132に挟持させる。次いで、折り返し部132のうち巻線120を挟持している部分に対してヒュージング(熱加締め)を施し、巻線120を固着部118に固着させる(固着工程)。
以上説明したように、本実施形態によれば、引き出し線122がガイド部116と固着部118のそれぞれのバリ部136(エッジ部)を回避し、ダレ部130と当接するように架け渡される。そのため、コイルユニット100の製造工程において巻線120が損傷することを防止又は抑制できる。引き出し線122は、その折り返し部132に挿通されて加締められることで端子106に固着される。このとき、引き出し線122はダレ部130に当接するため、固着部118において引き出し線122の損傷が発生しにくくなる。
また、本実施形態によれば、端子106の引き出し線122との当接箇所において、ブランク材を切り出した際に形成されるダレ部130を利用する。そのため、端子106の角部のエッジを潰す等の工程が不要となり、製造コストが低減される。
図9は、第1実施形態におけるコイルユニット100の変形例を示す。
変形例においては、固着部144が互いの端子140へ向かい合う態様で、端子本体142が収容壁110に収容される。端子140においては、図9における背面にダレ部130(不図示)が形成されている。すなわち、端子140においても、折り返し部148の内側にダレ部130を有する形状となっている。変形例においては、引き出し線122が折り返し部148の隙間を挿通し、折り返し部148とガイド部146との間、ガイド部146と収容壁110との間に架け渡されている。収容壁110に巻きつけられた後、巻線120はボビン104に対して正面視反時計回りに巻回されてコイル102を形成する。
変形例においても、巻線120をダレ部130に当接する態様で端子106に固着させることで、コイルユニット100の製造工程において巻線120が損傷することを防止又は抑制できる。
[第2実施形態]
図10は、第2実施形態におけるコイルユニット200を表す図である。(A)はコイルユニット200の平面図、(B)は図10(A)におけるE部拡大図である。
コイルユニット200は、ボビン220、端子230からなる。端子230において、ダレ部234が存在する面はボビン220の収容壁224に対向する。また、ダレ部234が存在する面とは反対側の面(バリ部232が存在する面)は収容壁224に対向せず、露出される。すなわち、コイルユニット200に対する端子230の向きは、コイルユニット100に対する端子106の向き(図4(A)参照)と表裏が逆となっている。
図10(B)に示すとおり、収容壁224における凹部226の高さは、端子230の基端部236におけるバリ部232を含む厚さよりも大きく設定する。すなわち、凹部226に基端部236が挿入されたとき、それぞれの端面には高低差bが生じる。このような構造にすることで、収容壁224に巻線120を巻きつけたとしても、巻線120がバリ部232に触れる虞がなくなる。よって、コイルユニット200の製造工程において巻線120が損傷することを防止又は抑制できる。
コイルユニット200においても、ボビン本体222の背面と収容壁224の最短距離aは、巻線120の線径より大きくなるようにする。最短距離aをこのように設定することにより、巻線120がボビン本体222の背面から飛び出ることを防止できる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はその特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々の変形が可能であることはいうまでもない。
各実施形態では、収容壁の形状を断面コ字状とし、角柱状の端子本体を収容する態様を例示した。変形例においては、収容壁を4つの面からなる形状や、2つの面からなる形状等その他の形状としてもよい。収容壁の形状は、端子本体(基端部)の形状に合わせて適宜設定してよい。いずれの場合においても、巻線をダレ部に当接させることで、コイルユニットの製造工程における巻線の損傷を防止または抑制できる。
各実施形態では、折り返し部における巻線(引き出し線)の接合態様としてヒュージングを採用した。変形例においては、かしめ、ロー付け等その他の接合方法を適用してもよい。
各実施形態では、巻線の線径を0.2mm程度とした。0.3mm以下、より詳細には0.2mm以下である細線は破断しやすいため、本発明の効果が顕著に表される。コイルにおいて、電磁力を確保する目的でアンペアターンを大きくすることがある。コイルの体積を抑えつつターン数を増やすために、線径の小さい巻線が使用される。しかし、線径の小さい巻線は線径の大きい巻線に比べて破断しやすいため、線径の小さい巻線を巻回する場合には破断を防止する策を講じる必要がある。巻線をダレ部に当接させる構造としたことで、線径の小さい巻線を使用したとしても、コイルユニットの製造工程における巻線の損傷を防止または抑制できる。変形例においては、線径を0.3mmより大きい巻線としてもよい。
第1実施形態では、ボビンの正面視時計回りに巻線を巻回させてコイルを形成した。第2実施形態では、ボビンの正面視反時計回りに巻線を巻回させてコイルを形成した。コイルの巻き方向は、ボビンの太さやボビンに対する端子の位置等に応じて設定すればよい。いずれの場合であっても、巻線をダレ部に当接させることで、コイルユニットの製造工程における巻線の損傷を防止または抑制できる。
各実施形態では、ステータのコアとして積層コア(積層磁心)を例示した。変形例においては、圧粉コアその他のコアを採用してもよい。圧粉コアは、「圧粉磁心」とも呼ばれ、軟磁性材料を粉末にし、非導電性の樹脂等でコーティングした紛体と、樹脂バインダとを混練し、圧縮成型・加熱することで得られる。積層コアは、各コアの面内方向に磁束を通し易いが、積層方向には磁束を通し難い。この点、圧紛コアは、積層コアとは異なり、磁気特性が等方的であり、三次元的な磁気回路を有するステータの設計を可能にする。また、圧紛コアは、圧紛成形においてコアを任意の形状とすることができるため、設計自由度が高く、その圧粉成形において挿通孔を同時成形することも可能である。
各実施形態では、回路基板の下面に駆動回路、制御回路、通信回路および電源回路が実装される構成を例示したが、実装される回路については適宜変更できる。例えば、駆動回路および電源回路を実装する一方、制御回路を電動弁の外部に設置してもよい。また、各回路を回路基板の上面に実装してもよい。
各実施形態では、モータユニットを三相モータとしたが、二相、四相、五相などその他のモータとしてもよい。ステータにおける電磁コイルの数も3つや6つに限らず、モータの相数に合わせて適宜設定してよい。また、モータユニットに限らず、他の駆動ユニットを採用してもよい。
各実施形態では、上記電動弁を、1つの導入ポートに対して1つの導出ポートを有する二方弁として構成する例を示した。変形例においては、1つの導入ポートに対して2つの導出ポートを有する三方弁、あるいは2つの導入ポートに対して2つの導出ポートを有する四方弁として構成することもできる。
各実施形態の電動弁は、冷媒として代替フロン(HFC−134a)など使用する冷凍サイクルに好適に適用されるが、二酸化炭素のように作動圧力が高い冷媒を用いる冷凍サイクルに適用することも可能である。その場合には、冷凍サイクルに凝縮器に代わってガスクーラなどの外部熱交換器が配置される。
各実施形態では、上記電動弁を膨張弁として構成したが、膨張機能を有しない開閉弁や流量制御弁として構成してもよい。
各実施形態では、上記電動弁を自動車用空調装置の冷凍サイクルに適用する例を示したが、車両用に限らず電動膨張弁を搭載する空調装置に適用可能である。また、冷媒以外の流体の流れを制御する電動弁として構成することもできる。
なお、本発明は上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。上記実施形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成してもよい。また、上記実施形態や変形例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
1 電動弁、2 弁本体、3 モータユニット、4 第1ボディ、5 第2ボディ、6 第3ボディ、20 弁部、22 ガイド部材、24 雄ねじ部、26 シャフト、28 弁体、30 導入ポート、32 導出ポート、34 内部通路、36 入口ポート、38 出口ポート、40 弁室、42 弁孔、44 弁座、46 Eリング、48 ばね受け、50 ばね受け、52 スプリング、54 ロータ、56 ステータ、58 キャン、60 積層コア、66 ケース、68 回路基板、70 蓋体、72 接続端子、74 コネクタ部、76 ロータコア、78 マグネット、80 回転軸、82 雌ねじ部、84 ストッパ、86 バックスプリング、88 スロット、90 突極、92 スリット、100 コイルユニット、101 筒状部、102 コイル、103 正面側フランジ部、104 ボビン、105 背面側フランジ部、106 端子、107 ブランク材、108 ボビン本体、109 成形対象部、110 収容壁、112 段部、114 端子本体、115 基端部、116 ガイド部、118 固着部、120 巻線、122 引き出し線、124 巻回部、126 接合部、128 係合部、130 ダレ部、132 折り返し部、134 穴部、136 バリ部、138 突部、140 端子、142 端子本体、144 固着部、146 ガイド部、148 折り返し部、200 コイルユニット、210 コイル、220 ボビン、222 ボビン本体、224 収容壁、226 凹部、230 端子、232 バリ部、234 ダレ部、236 基端部、L 軸線、S 空間、a 最短距離、b 高低差。

Claims (10)

  1. 樹脂製のボビンと、
    前記ボビンに一体に設けられた金属製の端子と、
    前記ボビンに巻回されて電磁コイルを構成し、端部が前記端子に固着される巻線と、
    を備えるコイルユニットであって、
    前記ボビンは、
    前記巻線が巻回されるボビン本体と、
    前記端子の基端部を収容する収容部と、
    を含み、
    前記端子は、
    金属板の切断痕であるダレ部を有するブランク材を成形して得られた部品であり、
    前記ボビン本体から離間する方向に延出する端子本体と、
    前記収容部に近接した位置にて前記端子本体の側面に突設されたガイド部と、
    前記収容部から離隔した位置にて前記端子本体の側面に突設された固着部と、
    を含み、
    前記ボビン本体から延びる前記巻線の端部である引き出し線が、前記収容部に巻き付けられる巻回部と、前記固着部に接合される接合部と、前記巻回部と前記接合部との間で前記ガイド部に引っ掛けられる係合部とを有し、前記係合部と前記接合部とにおいて、前記ガイド部と前記固着部のそれぞれのダレ部と当接していることを特徴とするコイルユニット。
  2. 前記固着部は、前記ブランク材の一部を前記ダレ部が内側に位置するように折り返して得られた折り返し部を含み、
    前記引き出し線の接合部が前記折り返し部に挟持され、固定されていることを特徴とする請求項1に記載のコイルユニット。
  3. 前記収容部は、前記端子の前記ダレ部が存在する面とは反対側面を露出させつつ前記基端部を収容する凹部を有し、
    前記凹部の高さが、前記基端部の厚みよりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載のコイルユニット。
  4. 前記端子は、前記反対側面にバリ部を有し、
    前記凹部の高さが、前記基端部のバリ部を含む厚みよりも大きいことを特徴とする請求項3に記載のコイルユニット。
  5. 前記端子の基端部は、長方形状の断面を有し、
    前記収容部は、前記反対側面を除く前記基端部の3つの面を収容する断面コ字状を有することを特徴とする請求項3又は4に記載のコイルユニット。
  6. 前記収容部は、
    前記基端部を支持する穴部と、
    前記基端部を取り囲み、ボビン本体から立設される収容壁と、
    を含み、
    前記巻回部が前記収容壁に巻きつけられ、
    前記ボビンの外周面と前記収容壁との最短距離が、前記巻線の線径よりも大きいことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のコイルユニット。
  7. 弁部を含む弁本体と、前記弁部を駆動する駆動ユニットとを組み付けて構成された制御弁であって、
    前記駆動ユニットは、通電により電磁力を発生させるためのコイルユニットを備え、
    前記コイルユニットは、
    樹脂製のボビンと、
    前記ボビンに一体に設けられた金属製の端子と、
    前記ボビンに巻回されて電磁コイルを構成し、端部が前記端子に固着される巻線と、
    を備え、
    前記ボビンは、
    前記巻線が巻回されるボビン本体と、
    前記端子の基端部を収容する収容部と、
    を含み、
    前記端子は、
    金属板の切断痕であるダレ部を有するブランク材を成形して得られた部品であり、
    前記ボビン本体から離間する方向に延出する端子本体と、
    前記収容部に近接した位置にて前記端子本体の側面に突設されたガイド部と、
    前記収容部から離隔した位置にて前記端子本体の側面に突設された固着部と、
    を含み、
    前記ボビン本体から延びる前記巻線の端部である引き出し線が、前記収容部に巻き付けられる巻回部と、前記固着部に接合される接合部と、前記巻回部と前記接合部との間で前記ガイド部に引っ掛けられる係合部とを有し、前記係合部と前記接合部とにおいて、前記ガイド部と前記固着部のそれぞれのダレ部と当接していることを特徴とする制御弁。
  8. 前記巻線の線径が0.3mm以下であることを特徴とする請求項7に記載の制御弁。
  9. アクチュエータに適用されるコイルユニットの製造方法であって、
    金属板から所定形状のブランク材を切り出す切断工程と、
    前記ブランク材を成形して端子を得る端子成形工程と、
    樹脂材を成形してボビンを得るボビン成形工程と、
    前記端子と前記ボビンとを一体化する一体化工程と、
    前記ボビンに巻線を巻回する巻装工程と、
    前記巻線の端部である引き出し線を前記端子に固着させる固着工程と、
    を備え、
    前記ボビン成形工程は、前記巻線が巻回されるボビン本体と、前記端子の基端部を収容する収容部とを一体に成形し、
    前記切断工程により前記ブランク材の片面側にダレ部が形成され、
    前記ブランク材は、前記端子の側方に突出する突出部として、前記端子の基端側からガイド部および成形対象部を有し、
    前記端子成形工程は、前記成形対象部を前記ダレ部を内側に位置させつつ折り返すことにより折り返し部を成形し、
    前記巻装工程は、
    前記折り返し部の隙間に前記引き出し線を挿通させる工程と、
    前記引き出し線を前記折り返し部と前記ガイド部との間、および前記ガイド部と前記収容部との間に架け渡す工程と、
    前記引き出し線を前記収容部に巻き付ける工程と、
    を含み、
    前記架け渡す工程は、前記引き出し線を前記折り返し部と前記ガイド部のそれぞれのダレ部に当接させるようにして架け渡し、
    前記固着工程は、前記折り返し部を加締めて前記引き出し線を挟持させる工程を含むことを特徴とするコイルユニットの製造方法。
  10. 前記固着工程は、前記折り返し部の前記引き出し線を挟持する箇所にヒュージングを施す工程をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載のコイルユニットの製造方法。
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