JP5336271B2 - 接点装置 - Google Patents

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本発明は、接点装置に関するものである。
従来から、図9に示すように、固定接点32を有する固定端子33と、固定接点32に接離する可動接点34を有し、挿通孔35bが形成された可動接触子35と、前記挿通孔35bに移動自在に挿通される軸部37b及び当該軸部37bの一端に設けられて可動接触子35の固定接点32側への移動を規制する当接部37aを有する可動軸37と、可動接触子35を固定接点32側へ付勢する接圧ばね36と、可動接点34が固定接点32に接離するように可動軸37を駆動させる電磁石ブロック(駆動手段)2とから構成される接点装置が知られている。以下、図9における上下左右を基準とし、上下左右方向と直交する方向を前後方向として説明を行う。
可動接触子35は、略矩形状に形成されて左右両端側に可動接点34が固着され、略中央に挿通孔35bが穿設されている。
そして、可動軸37の当接部37aによって固定接点32側への移動が規制されている可動接触子35は、可動軸37が上方へ移動すると接圧ばね36の付勢力によって固定接点32側へ移動し、可動接点34が固定接点32に当接して接点間が導通する。
ここで、上記接点装置では、接点間が導通した際や、接点間に短絡電流等の大電流が流れた際等に、可動接触子35は、固定端子33から発生する磁場の影響によって接点反発方向(下向き)に力を受ける。すると、接点間の接圧が低下して通電電流による発熱で接点間が溶着する虞があった。
また、可動接触子35が、更に大きな接点反発力を受けた場合、接点が開極して異常発熱する虞もあった。
そこで、図10に示すように、可動接触子35の上面略中央にヨーク46を固着して当該ヨーク46と可動接触子35とを一体化し、可動接触子35と固定接点32との間に働く接点反発力を低減しようとしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
具体的に説明すると、上記ヨーク46が固着された可動接触子35は、接点間が導通した際、図10中の矢印の方向に示す通り、右側の固定端子33からは右斜め上方向の吸引力を受け、左側の固定端子33からは左斜め上方向の吸引力を受ける。
そのため、上記2つの斜め上方向の吸引力によって可動接触子35に働く下向きの接点反発力が低減される。
特開昭59−87711号公報
しかしながら、上記のように可動接触子35にヨーク46を固着した場合、可動接触子35に働く吸引力は斜め上方向の力であるため、接点反発力(下向きの力)を打ち消すには効率が悪く、当該接点反発力に対して十分な吸引力が得られない虞があった。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、接点反発力を効率よく打ち消すことができ、接点間に働く接圧の低下を防止した接点装置を提供することにある。
請求項1の発明は、固定接点を有する固定端子と、固定接点に接離する可動接点を有し、挿通孔が形成された可動接触子と、前記挿通孔に移動自在に挿通される軸部及び当該軸部の一端に設けられて可動接触子の固定接点側への移動を規制する当接部を有する可動軸と、可動接触子を固定接点側へ付勢する接圧ばねと、可動接点が固定接点に接離するように可動軸を駆動させる駆動手段と、可動接触子の可動接点が設けられた面に対向して配設されるヨークとを備え、ヨークは、可動軸の当接部を兼ねており、少なくとも可動接触子及びヨークは、ケース内に収納され、ヨークは、少なくとも外周の一部がケースの内壁に当接することを特徴とする。
この発明によれば、可動接触子の可動接点が設けられた面に対向して当該可動接点とは別体のヨークが設けられていることで、接点間が導通した際に、可動接触子を固定接点側へ押し付ける上向きの電磁力が発生し、接点間の接圧の低下を防止することができる。また、この発明によれば、1つの部品が、ヨークの機能と当接部の機能とを兼ねることで部品点数を低減すことができる。また、この発明によれば、ヨークの回転止めのために別途部品を設ける必要がなく、部品点数の増加を防止することができる。
請求項2の発明は、請求項1記載の発明において、前記ヨークは、平板状に形成されることを特徴とする。
この発明によれば、ヨークが平板状に形成されることで、ヨークの可動接触子に対向する面における各点から可動接触子までの距離がそれぞれ略一定となって、可動接触子に働く電磁力を均一にすることができる。
請求項3の発明は、請求項1記載の発明において、前記ヨークは、可動接触子に対向する平板状の基部と、当該基部の端部から可動接触子側へ向けて延設される一対の延設部とから略断面略コの字状に形成されることを特徴とする。
この発明によれば、可動接触子を固定接点側へ押し付ける上向きの電磁力を更に大きくすることができ、接点間の接圧の低下を更に防止することができる。
求項4の発明は、請求項1乃至3いずれか記載の発明において、前記ヨークは、可動軸の当接部を兼ねて軸部と一体に形成されることを特徴とする。
この発明によれば、1つの部品が、ヨークの機能と当接部の機能と軸部の機能とを兼ねることで部品点数を低減すことができる。
願の別の発明は、固定接点を有する固定端子と、固定接点に接離する可動接点を有し、挿通孔が形成された可動接触子と、前記挿通孔に移動自在に挿通される軸部及び当該軸部の一端に設けられて可動接触子の固定接点側への移動を規制する当接部を有する可動軸と、可動接触子を固定接点側へ付勢する接圧ばねと、可動接点が固定接点に接離するように可動軸を駆動させる駆動手段と、可動接触子の可動接点が設けられた面に対向して配設されるヨークとを備え、少なくとも可動接触子及びヨークはケース内に収納され、ヨークは、少なくとも外周の一部がケースの内壁に当接することを特徴とする。
この発明によれば、可動接触子の可動接点が設けられた面に対向して当該可動接点とは別体のヨークが設けられていることで、接点間が導通した際に、可動接触子を固定接点側へ押し付ける上向きの電磁力が発生し、接点間の接圧の低下を防止することができる。また、この発明によれば、ヨークの回転止めのために別途部品を設ける必要がなく、部品点数の増加を防止することができる。
以上説明したように、本発明では、接点間が導通した際に、可動接触子を固定接点側へ押し付ける鉛直上向きの電磁力が発生し、接点間の接圧の低下を防止することができるという効果がある。
本発明の実施形態1における接点装置の斜視図を示す。 同上における接点装置の要部拡大図、及び一般例を示す。 同上における接点装置を備えた電磁継電器の断面図を示す。 同上における接点装置を備えた電磁継電器のケースの外観図を示す。 同上における接点装置を備えた電磁継電器の分解斜視図を示す。 同上における接点装置を備えた電磁継電器の要部断面図を示す。 本発明の実施形態2における接点装置の斜視図を示す。 同上のおける接点装置の要部拡大図を示す。 従来例における接点装置の正面図を示す。 従来例における接点装置の別形態の正面図を示す。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本実施形態の接点装置について図1を用いて説明を行う。但し、図10に示す従来技術と共通する構造については、共通の符号を付して説明を省略する。なお、図1における上下左右を基準とし、上下左右方向と直交する方向を前後方向として説明を行う。
本実施形態における接点装置と、図10に示す従来例の接点装置とで異なる点は、本実施形態の可動軸5における当接部52が軟鉄から形成される点である。つまり、当接部52が、当接部の機能とヨークの機能とを有している。以下、当接部52をヨーク当接部52と称す。
ここで、図2(a)に示すように、一般的に近傍にヨークが設けられていない導体(可動接触子35)に電流が流れると、導体の中心を磁界の中心として同心円状に磁束が発生する。そのため、図2(a)において、導体内を右から左へ向かう磁束の数と導体内を左から右へ向かう磁束の数とが略等しく、導体に電磁力は発生しない。
しかし、本実施形態の接点装置では、接点間が導通した際、図2(b)に示すように、可動接触子35の上面に近接するヨーク当接部52の影響を受けて、当該可動接触子35の周囲に発生する磁界のバランスが崩れる。具体的に説明すると、図2(b)において、右から左に向かう磁束の多くはヨーク当接部52に引き寄せられて、図2(a)に示すようにヨークが可動接触子35の近傍に設けられていない場合に比べて、可動接触子35内を右から左に向かう磁束の数が減少する。
一方、図2(b)において、左から右へ向かう磁束は全体的に上方へ移動して、図2(a)に示すようにヨークが可動接触子35の近傍に設けられていない場合に比べて、可動接触子35内を左から右へ向かう磁束の数が増加する。
すると、可動接触子35内を左から右に向かう磁束によって当該可動接触子35に作用する上向きの電磁力は、可動接触子35内を右から左に向かう磁束によって当該可動接触子35に作用する下向きの電磁力に比べて大きくなり、可動接触子35には上向きの電磁力(吸引力)が働く。つまり、可動接触子35には、当該可動接触子35の変位方向と略平行(鉛直上向き)の固定接点32側への吸引力が働く。
ここで、可動接触子35に作用する鉛直上向きの吸引力は、可動接触子35に発生する接点反発力(下向きの力)とは、180度反対方向の力であるため、当該接点反発力を最も効率よく打ち消す方向に働く力となっている。
従って、本実施形態の接点装置では、上記吸引力によって接点反発力を効率よく打ち消すことができ、接点間における接点圧の低下を低減することができる。
また、本実施形態では、ヨーク当接部52が、ヨークと当接部の両方の機能を有していると共に、ヨーク当接部52と軸部51とが一体成型されて可動軸5が構成される。したがって、一つの部品(可動軸5)が、ヨーク及び当接部及び軸部の機能を有することで部品点数を削減することができる。
なお、本実施形態では、ヨーク当接部52と軸部51とが一体成型されているが、ヨーク当接部52と軸部51とを別々に成型した後に、ヨーク当接部52に軸部51を嵌挿する等して一体に形成するものであってもよい。
そして、上記本実施形態の接点装置は、例えば、図3に示すような電磁継電器に用いられる。
上記電磁継電器は、図3(a)、(b)、図4(a)、(b)、図5(a)〜(c)に示すように、中空箱型のケース4内に、電磁石ブロック(駆動手段)2と接点ブロック3とを一体に組み合わせて構成される内器ブロック1を収納する。以下、図3(a)における上下左右を基準とし、上下左右方向と直交する方向を前後方向とする。
電磁石ブロック2は、絶縁材料から形成され励磁巻線22が巻装される中空筒状のコイルボビン21、及び励磁巻線22の両端に各々接続されるコイル端子23、及びコイルボビン21の筒内に固定され通電された励磁巻線22によって磁化される固定鉄心24、及び固定鉄心24とはコイルボビン21の軸方向に対向してコイルボビン21の筒内に配置され励磁巻線22の通電の入切に応じて固定鉄心24に吸引されてコイルボビン21の筒内を軸方向に移動する可動鉄心25、及び磁性材料からなりコイルボビン21を包囲する継鉄26、及びコイルボビン21の筒内に配設されて可動鉄心25を下方へ付勢する復帰ばね27を備える。
また、接点ブロック3は、絶縁材料から下面が開口した中空箱型に形成される封止容器31、及び略円柱状に形成されて封止容器31の上面に貫設されて下面に固定接点32が設けられる固定端子33、及び固定接点32に接離する可動接点34を有して封止容器31内に配設される可動接触子35、及び可動接触子35の下面に当接し可動接触子35を固定接点32側へ付勢する接圧ばね36、及び上端に可動接触子35が接続され、下端部が可動鉄心25と連結されて可動鉄心25の移動に連動する可動軸5を備える。
コイルボビン21は、樹脂材料により上端及び下端に鍔部21a、21bが形成された中空円筒状に形成され、円筒部21cの外周には励磁巻線22が巻回されている。そして、円筒部21cの下端側の内径は、上端側の内径よりも拡径されている。
励磁巻線22は図5(c)に示すように、コイルボビン21の鍔部21aに設けられる一対の端子部121に端部が各々接続され、端子部121に接続されるリード線122を介して一対のコイル端子23とそれぞれ接続される。
コイル端子23は、銅等の導電性材料から形成され、半田等によりリード線122と接続される基部23aと、当該基部23aから略垂直に延設される端子部23bとから形成されている。
継鉄26は、図5(b)に示すように、コイルボビン21の上端側に配設される略矩形板状の第一の継鉄板26Aと、コイルボビン21の下端側に配設される略矩形板状の第二の継鉄板26Bと、第二の継鉄板26Bの左右両端より上方へ向けて延設され、第一の継鉄板26Aに接続される一対の第三の継鉄26Cとから構成される。
そして、第一の継鉄板26Aの上面側略中央には凹部26aが形成されており、当該凹部26aの略中央には挿通孔26cが形成されている。そして、当該挿通孔26cには、上端に鍔部28aが形成される有底円筒状の円筒部材28が挿通し、鍔部28aが凹部26aに接合される。ここで、円筒部材28の円筒部28b内の下端側には、磁性材料から略円柱状に形成された可動鉄心25が配設され、更に円筒部28bに磁性材料から略円柱状に形成された固定鉄心24が挿入されて、固定鉄心24と可動鉄心25とが対向配置される。
また、第一の継鉄板26Aの上面には、周縁部が第一の継鉄板26Aに固定され、略中央に固定鉄心24の上端に形成される鍔部24aを収納する空間を形成する凸部45aが設けられた金属からなるキャップ部材45が設けられており、当該キャップ部材45によって固定鉄心24の抜け止めがなされる。
そして、コイルボビン21の下端側の内周面と円筒部材28の外周面との間に形成される隙間部分には、磁性材料からなる円筒状のブッシュ26Dが嵌合されており、継鉄26と固定鉄心24と可動鉄心25と共に磁気回路を形成している。
復帰ばね27は、固定鉄心24の軸方向に形成される挿通孔24bを挿通すると共に、下端が可動鉄心25の上面と当接し、上端がキャップ部材45の下面に当接する。更に、復帰ばね27は、可動鉄心25とキャップ部材45との間に圧縮状態で設けられており、可動鉄心25を下方へ弾性付勢するものである。
可動軸5は、非磁性材料から上下方向に長い長尺丸棒状に形成される軸部51と、当該軸部51の上端に軸部51と一体に形成される鍔状の当接部52とから構成される。
軸部51は、キャップ部材45の凸部45aの略中央に形成される挿通孔45b、及び復帰ばね27を挿通し、下端部に形成されるねじ部51aが、可動鉄心25の軸方向に形成されるねじ孔25aに螺合することで可動鉄心25と接続される。
当接部52は、軟鉄から略矩形平板状に形成され、可動接触子35の固定接点32側への移動を規制する。つまり、当接部52は、可動接触子35の移動を規制する当接部の機能とヨークの機能とを有する。なお、以下、当接部52をヨーク当接部52と称す。
可動接触子35は、略矩形状に形成された本体部35aの左右両端側に可動接点34が固着されて略中央に形成される挿通孔35bに可動軸5が挿通される。
固定端子33は、銅等の導電性材料により略円柱状に形成され、上端に鍔部33aが形成され、下面に可動接点34に対向する固定接点32が固着されている。また、固定端子33の上面から軸方向へねじ孔33bが穿設されており、図示しない外部負荷等のねじ部が当該ねじ孔33bに螺合されることで接続される。
封止容器31はセラミック等の耐熱性材料から下面が開口した中空箱型に形成され、その上面には固定端子33が貫設する2つの貫通穴31aが並設される。そして、固定端子33が、鍔部33aを封止容器31の上面から突出させた状態で貫通穴31aに貫設されてろう付けにより接合される。また、図5(a)に示すように、封止容器31の開口周縁にはフランジ38の一端がろう付けにより接合される。そして、フランジ38の他端が第一の継鉄板26Aとろう付けにより接合されることで封止容器31は密閉される。
更に、封止容器31の開口部には、固定接点32と可動接点34との間で発生するアークを、封止容器31とフランジ38との接合部から絶縁するための絶縁部材39が設けられている。
絶縁部材39は、セラミックや合成樹脂等の絶縁性材料から上面が開口した略中空直方体状に形成され、下面略中央に形成される矩形枠39a内の凹部に前記キャップ部材45の凸部45aが嵌合される。また、絶縁部材39の周壁の上端側が封止容器31の周壁の内面に当接することで、固定接点32と可動接点34とからなる接点部から、封止容器31とフランジ部38とからなる接合部の絶縁を図っている。
更に、絶縁部材39の内底面の略中央には、接圧ばね36の内径と略同サイズの内径を有する円形枠39cが形成され、当該円形枠39cの略中央には、可動軸5が挿通する挿通孔39bが形成される。そして、当該円形枠39c内の凹部に可動軸5が挿通した接圧ばね36の下端部が嵌め込まれることで接圧ばね36の位置ずれが防止される。
加えて、接圧ばね36は、上端が可動接触子35の下面に当接して絶縁部材39と可動接触子35との間において圧縮状態で設けられることで、可動接触子35を固定接点32側へ弾性付勢するものである。
ケース4は、樹脂材料によって略矩形箱状に形成され、上面が開口した中空箱型のケース本体41と、ケース本体41の開口に覆設する中空箱型のカバー42とから構成される。
ケース本体41は、左右側壁の前端に電磁継電器を取り付け面にねじ留めにより固定する際に用いられる挿通孔141aが形成された突部141が設けられている。また、ケース本体41の上端側の開口周縁には段部41aが形成されており、下端側に比べて外周が小さくなっている。そして、段部41aよりも上方の前面にはコイル端子23の端子部23bが嵌め込まれる一対のスリット41bが形成されている。更に、段部41aよりも上方の後面には、一対の凹部41cが左右方向に並設されている。
カバー42は、下面が開口した中空箱型に形成されており、後面にはケース本体41に組み付ける際にケース本体41の凹部41cに嵌まり込む一対の突部42aが形成されている。また、カバー42の上面には、上面を左右に略2分割する仕切り部42cが形成され、当該仕切り部42cによって2分割された上面にはそれぞれ、固定端子33が挿通する一対の挿通孔42bが形成される。
そして、図5(c)に示すように、ケース4に電磁石ブロック2及び接点ブロック3からなる内器ブロック1を収納する際には、コイルボビン21の下端の鍔部21bとケース本体41の底面との間に略矩形状の下側クッションゴム43を介装し、封止容器31とカバー42との間に固定端子33の鍔部33aが挿通する挿通孔44aが形成された上側クッションゴム44を介装する。
上記構成からなる電磁継電器では、復帰ばね27が接圧ばね36よりも高いばね係数を有しているため、復帰ばね27の付勢力によって可動鉄心25が下方へ摺動し、それに伴って可動軸5も下方へ移動する。これにより、可動軸5の当接部52の移動に伴って可動接触子35も下方へ移動するため、初期状態では可動接点34が固定接点32と離間した状態で設けられる。
そして、励磁巻線22が通電されると可動鉄心25が固定鉄心24に吸引されて上方へ摺動するため、可動鉄心25に連結された可動軸5も連動して上方へ移動する。これにより、可動軸5の当接部52が固定接点32側へ移動し、接圧ばね36の付勢力により可動接触子35も固定接点32側へ移動することで、可動接触子35に固着された可動接点34が固定接点32に当接して接点間が導通する。
ここで、上記電磁継電器は、接点間が導通した際、可動接触子35の上面に可動軸5のヨーク当接部52が近接する。すると、図2(b)で説明した通り、可動接触子35の周囲に発生する磁界のバランスが崩れて、可動接触子35には、当該可動接触子35の変位方向と略平行の鉛直上向きの吸引力が働く。
従って、接点間に接点反発力が働いた場合であっても、可動接触子35には接点反発力とは180度反対方向の吸引力が働くため、接点反発力を効率よく打ち消すことができ、接圧の低下を防止することができる。
更に、ヨーク当接部52が略平板状に形成されることで、ヨーク当接部52の可動接触子35に対向する面における各点から可動接触子35までの距離がそれぞれ略一定となって、可動接触子35に働く吸引力を略均一にすることができる。
また、励磁巻線22への通電がオフされると、復帰ばね27の付勢力によって可動鉄心25が下方へ摺動し、それに伴って可動軸5も下方へ向かって移動する。そのため、当接部52が下方へ移動して可動接触子35も下方へ移動するので、固定接点32と可動接点34とが離間し、接点間が遮断される。
なお、当接部52は、図6に示すように、その前端及び後端がケース4の内壁に当接して設けられることで、接圧ばね36のばねの巻き方向の回転力等を受けた場合であっても別途部品を設けることなく回転が防止される。ここで、本実施形態では、当接部52の前端及び後端がケース4の内壁に当接しているが、当接部52の一部のみがケース4の内壁に当接して当接部52の回転が防止されるものであってもよい。
なお、本実施形態では、当接部52は、軟鉄から形成されることで、当接部とヨークとの両方の機能を有したヨーク当接部として用いられているが、当接部52を非磁性材料から形成して、別途ヨークを設けてもよい。その場合、ヨークは、一対の固定端子33の略中央に設けられると共に、可動軸の軸心に略対向して設けられる。
(実施形態2)
本実施形態の接点装置について図7を用いて説明を行う。なお、本実施形態の接点装置と実施形態1の接点装置とでは、可動軸5のヨーク当接部53の形状のみが異なり、実施形態1と共通する構造については、共通の符号を付して説明を省略する。なお、図7における上下左右を基準とし、上下左右方向と直交する方向を前後方向として説明を行う。
本実施形態のヨーク当接部53は、図7に示すように、略矩形平板状の基部53aと、当該基部53aの前後両端から下方へ向けて延設された一対の延設部53bとから断面略コの字状に形成されている。
そして、接点間が導通した際には、ヨーク当接部53の基部53aの下面が可動接触子35の上面に近接すると共に、一対の延設部53bがそれぞれ可動接触子35の前端及び後端に近接する。
すると、図8に示すように、可動接触子35の上面及び前端及び後端に近接するヨーク当接部53の影響を受けて、当該可動接触子35の周囲に発生する磁界のバランスが崩れる。具体的に説明すると、図8において可動接触子35内を右から左に向かう磁束の多くは、ヨーク当接部53に引き寄せられて、前記図2(b)に示す平板状のヨーク当接部52が可動接触子35の近傍に設けられている場合に比べて、可動接触子35内を右から左に向かう磁束の数が更に減少する。
一方、図8において、可動接触子35内を左から右へ向かう磁束は、全体的に上方へ移動して、前記図2(b)に示す平板状のヨーク当接部52が可動接触子35の近傍に設けられている場合に比べて、可動接触子35内を左から右へ向かう磁束の数が更に増加する。
すると、可動接触子35内を左から右に向かう磁束によって当該可動接触子35に作用する上向きの電磁力が、可動接触子35内を右から左に向かう磁束によって当該可動接触子35に作用する下向きの電磁力に比べて更に大きくなり、可動接触子35には当該可動接触子35の変位方向と略平行により大きな鉛直上向きの電磁力(吸引力)が働く。
ここで、可動接触子35に作用する鉛直上向きの吸引力は、可動接触子35に発生する接点反発力(下向きの力)とは、180度反対方向の力であるため、当該接点反発力を最も効率よく打ち消す方向に働く力となっている。
従って、本実施形態の接点装置では、実施形態1に比べて可動接触子35に更に大きな上向きの吸引力が発生し、接点間の接点圧の低下をより一層防止することができる。
また、本実施形態では、ヨーク当接部53が、ヨークと当接部の両方の機能を有していると共に、ヨーク当接部53と軸部51とが一体に形成されて可動軸5が構成される。したがって、一つの部品(可動軸5)が、ヨーク及び当接部及び軸部の機能を有することで部品点数を削減することができる。
そして、当接部53は、図7に示すように、一対の延設部53bが、共にケース4の内壁に当接して設けられることで、接圧ばね36のばねの巻き方向の回転力等を受けた場合であっても別途部品を設けることなく回転が防止される。なお、本実施形態では、一対の延設部53bが、共にケース4の内壁に当接しているが、一方の延設部53bのみがケース4の内壁に当接して当接部53の回転が防止されるものであってもよい。
また、本実施形態では、ヨーク当接部53と軸部51とが一体成型されているが、ヨーク当接部53と軸部51とを別々に成型した後に、ヨーク当接部53に軸部51を嵌挿する等して一体に形成するものであってもよい。
なお、本実施形態では、ヨーク当接部53は、軟鉄から形成されることで、当接部とヨークとの両方の機能を有したヨーク当接部として用いられているが、当接部53を非磁性材料から形成して、別途ヨークを設けてもよい。その場合、ヨークは、一対の固定端子33の略中央に設けられると共に、可動軸の軸心に略対向して設けられる。
2 電磁石ブロック(駆動手段)
4 ケース
5 可動軸
32 固定接点
33 固定端子
34 可動接点
35 可動接触子
35b 挿通孔
36 接圧ばね
51 軸部
52 当接部(ヨーク当接部)

Claims (4)

  1. 固定接点を有する固定端子と、
    固定接点に接離する可動接点を有し、挿通孔が形成された可動接触子と、
    前記挿通孔に移動自在に挿通される軸部及び当該軸部の一端に設けられて可動接触子の固定接点側への移動を規制する当接部を有する可動軸と、
    可動接触子を固定接点側へ付勢する接圧ばねと、
    可動接点が固定接点に接離するように可動軸を駆動させる駆動手段と、
    可動接触子の可動接点が設けられた面に対向して配設されるヨークとを備え、
    ヨークは、可動軸の当接部を兼ねており、
    少なくとも可動接触子及びヨークは、ケース内に収納され、
    ヨークは、少なくとも外周の一部がケースの内壁に当接することを特徴とする接点装置。
  2. 前記ヨークは、平板状に形成されることを特徴とする請求項1記載の接点装置。
  3. 前記ヨークは、可動接触子に対向する平板状の基部と、当該基部の端部から可動接触子側へ向けて延設される一対の延設部とから略断面略コの字状に形成されることを特徴とする請求項1記載の接点装置。
  4. 前記ヨークは、可動軸の当接部を兼ねて軸部と一体に形成されることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の接点装置
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