JP2012022983A - 接点装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】大型化を抑制しつつより大きな接圧を得ることができる接点装置を提供する。
【解決手段】固定接点32を有する固定端子33と、固定接点32に接離する可動接点34を上面に有し、挿通孔35bが形成される可動接触子35と、可動接触子35の上面側に配設されて挿通孔6aが形成されるヨーク板6と、可動接触子35の下面側に配設されて挿通孔7cが形成され、可動接触子35を介してヨーク板6に対向するヨーク板7と、可動接触子35を固定接点32側へ付勢する接圧ばね36と、可動接触子35の固定接点32側への移動を規制する当接部52と、当接部52に連結されて挿通孔6a、35b、7cを移動自在に挿通する磁性材料からなる軸部51と、可動接点34が固定接点32に接離するように軸部51を駆動させる電磁石ブロック2とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】固定接点32を有する固定端子33と、固定接点32に接離する可動接点34を上面に有し、挿通孔35bが形成される可動接触子35と、可動接触子35の上面側に配設されて挿通孔6aが形成されるヨーク板6と、可動接触子35の下面側に配設されて挿通孔7cが形成され、可動接触子35を介してヨーク板6に対向するヨーク板7と、可動接触子35を固定接点32側へ付勢する接圧ばね36と、可動接触子35の固定接点32側への移動を規制する当接部52と、当接部52に連結されて挿通孔6a、35b、7cを移動自在に挿通する磁性材料からなる軸部51と、可動接点34が固定接点32に接離するように軸部51を駆動させる電磁石ブロック2とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、接点装置に関するものである。
従来から、図8に示すように、固定接点32を有する固定端子33と、可動接点72を有する可動接触子71と、ヨーク板81と、接圧ばね36と、可動軸91と、ケース31と、駆動手段2とを備えた接点装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
可動接触子71は、略矩形平板状に形成されて上面の左右両端側に可動接点72が各々形成され、略中央に挿通孔71aが形成される。
ヨーク板81は、矩形平板状に形成されて上面が可動接触子71の下面に当接した状態で当該可動接触子71に固定される。また、ヨーク板81は、その略中央に挿通孔81aが形成される。
可動軸91は、可動接触子71の挿通孔71a及びヨーク板81の挿通孔81aを移動自在に挿通する棒体状の軸部911と、磁性材料から矩形平板状に形成されて軸部911の上端に固定されるヨーク当接部912とから構成される。
ヨーク当接部912は、ヨーク板81と略等しい厚さに形成され、可動接触子71の上面に対向して当該可動接触子71の固定接点32側への移動を規制する。また、ヨーク当接部912は、可動接触子71を介してヨーク板81に対向する。
接圧ばね36は、コイルスプリングからなり、その内径部に可動軸91の軸部911が挿通し、上端がヨーク板81の下面に当接して当該ヨーク板81を介して可動接触子71を固定接点32側へ押圧する。
駆動手段2は、電磁石が用いられ、当該電磁石に可動軸91における軸部911の下端が接続される。
そして、駆動手段2によって可動軸91が上方向へ移動してヨーク当接部912が固定接点32側へ移動し、当該移動に伴って可動接触子71に対する固定接点32側への規制が解除される。そして、可動接触子71が、接圧ばね36の付勢力によって固定接点32側へ移動して可動接点72と固定接点32とが当接する。
上記接点装置では、固定接点32と可動接点72との間(接点間)に短絡電流等の大電流が流れた際、可動接触子71の周囲に発生する磁場の影響によって、可動接触子71に対して下向きの接点反発力が働く。
また、上記接点装置では、可動接点72が固定接点32に当接して可動接触子71に電流が流れた際、可動接触子71の周囲に当該可動接触子71を中心としてヨーク当接部912及びヨーク板81を通る磁束が形成される。これにより、ヨーク当接部912とヨーク板81との間に磁気吸引力が働き、当該磁気吸引力によって上記接点反発力を抑制して接点間における接圧の低下の抑制を図っている。
しかしながら、上記接点装置では、大型化を抑制しつつより大きな接圧を得ることができる接点装置が望まれていた。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、大型化を抑制しつつより大きな接圧を得ることができる接点装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明の接点装置は、固定接点を有する固定端子と、前記固定接点に接離する可動接点を一面に有し、第一の挿通孔が形成される可動接触子と、前記可動接触子の一面側に配設されて第二の挿通孔が形成される第一のヨークと、前記可動接触子の他面側に配設されて第三の挿通孔が形成され、前記可動接触子を介して前記第一のヨークに対向する第二のヨークと、前記可動接触子を前記固定接点側へ付勢する接圧ばねと、前記可動接触子の前記固定接点側への移動を規制する規制手段と、前記規制手段に連結されて前記第一乃至第三の挿通孔を移動自在に挿通する磁性材料からなる可動軸と、前記可動接点が前記固定接点に接離するように前記可動軸を駆動させる駆動手段とを備えることを特徴とする。
この接点装置において、前記可動接触子は、通電された際にその周囲に前記第一、第二のヨークを通る磁束を形成し、前記第一のヨークは、前記可動接触子に対向する面において前記磁束が入射する箇所及び出射する箇所のそれぞれに第一のテーパー面が形成され、前記第二のヨークは、前記可動接触子に対向する面において前記第一のテーパー面と対向する箇所に、当該第一のテーパー面と平行な第二のテーパー面が形成されることが好ましい。
この接点装置において、前記可動接触子は、その他面が前記第二のヨークに当接し、
前記可動接触子の他面と、当該他面に対向する前記第二のヨークの一面とのいずれか一方には、第一の凸部が形成され、いずれか他方には、前記第一の凸部が嵌まり込む第一の凹部が形成されることが好ましい。
前記可動接触子の他面と、当該他面に対向する前記第二のヨークの一面とのいずれか一方には、第一の凸部が形成され、いずれか他方には、前記第一の凸部が嵌まり込む第一の凹部が形成されることが好ましい。
この接点装置において、前記第二のヨークは、一面が前記可動接触子に対向して他面に第二の凸部が形成され、前記接圧ばねは、コイルばねから形成されてその一端側内径部に前記第二の凸部が嵌まり込むことが好ましい。
本発明では、大型化を抑制しつつより大きな接圧を得ることが可能な接点装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態)
本実施形態の接点装置について図1〜4を用いて説明を行う。なお、図1における上下左右を基準とし、上下左右方向と直交する方向を前後方向として説明を行う。
本実施形態の接点装置について図1〜4を用いて説明を行う。なお、図1における上下左右を基準とし、上下左右方向と直交する方向を前後方向として説明を行う。
本実施形態の接点装置は、図1、2に示すように、固定接点32を有する固定端子33と、可動接点34を有する可動接触子35と、ヨーク板7と、接圧ばね36と、可動軸5と、ヨーク板6と、電磁石ブロック(駆動手段)2とを備えている。
固定端子33は、銅等の導電性材料により略円柱状に形成され、上端に鍔部33aが形成されて下端に固定接点32が固着される。なお、固定接点32は、固定端子33と一体に形成されていてもよい。また、固定端子33の上面から軸方向へねじ孔33bが形成されており、図示しない外部負荷等がねじ孔33bに図示しないねじによって共締め固定される。
可動接触子35は、略矩形平板状に形成されて上面の左右両端側に可動接点34が各々固着され、下面略中央には略矩形板状の位置決め凸部(第一の凸部)35aが形成される。また、可動接触子35は、その略中央に厚み方向に挿通する挿通孔(第一の挿通孔)35bが形成されている。そして、可動接触子35は、可動接点35を固定接点32に対向させた状態で配設される。
ヨーク板(第一のヨーク、規制手段)6は、磁性材料から矩形板状に形成され、可動接触子35の上面に対向して配設される。また、ヨーク板6の略中央には、厚み方向に挿通する挿通孔(第二の挿通孔)6aが形成される。更に、ヨーク板6は、下面における前端及び後端の各角部が面取り処理されて傾斜面(第一のテーパー面)6bが各々形成されている。
ヨーク板7(第二のヨーク)は、磁性材料から矩形板状に形成され、可動接触子35の下面に対向して配設される。ここで、ヨーク板7の上面略中央には、略矩形板状の凹部(第一の凹部)7aが形成され、更に、下面略中央には、略円板状の凸部(第二の凸部)7bが形成されている。また、ヨーク板7略中央には、厚み方向に沿って挿通する挿通孔(第三の挿通孔)7cが形成される。そして、ヨーク板7は、凹部7aに、可動接触子35の位置決め凸部35aが嵌め込まれて当該可動接触子35に対して位置決めされる。
更に、ヨーク板7は、上面の前端及び後端に、前後方向における先端側へ向かうに従って上方向へ傾斜する傾斜面(第二のテーパー面)7dが形成されている。ここで、傾斜面7dは、ヨーク板6における傾斜面6bと略平行に形成されると共に、当該傾斜面6bと上下方向において対向する。
接圧ばね36は、コイルスプリングが用いられ、上端側の内径部にヨーク板7における凸部7bが嵌め込まれて当該ヨーク板7に対して位置決めされる。そして、接圧ばね36の付勢力によってヨーク板7を介して可動接触子35が上方へ押圧される。
可動軸5は、軟鉄等の磁性材料からなる棒体状の軸部51と、軸部51の上端に当該軸部51と一体に設けられる矩形鍔状の当接部(規制部)52とから構成される。なお、当接部51と当接部52とは、磁性材料により一体成型されていてもよい。
軸部51は、長尺丸棒状に形成され、ヨーク板6の挿通孔6a、及び可動接触子35の挿通孔35b、及びヨーク板7の挿通孔7cを移動自在に挿通する。
当接部52は、軸部51の上端に形成され、ヨーク板6の上面に当接した状態で当該ヨーク板6と例えば溶着等によって固定される。そして、当接部52は、ヨーク板6を介して可動接触子35の上方向(固定接点32側)への移動を規制する。
電磁石ブロック2は、可動軸5における軸部51の下端側が接続され、通電の入り切りに応じて可動軸5を上方向へ移動させる。ここで、本実施形態の接点装置は、所謂常開型の接点装置であり。電磁石ブロック2が通電された際に、可動接点34が固定接点32に当接するものである。以下、本実施形態の接点装置の動作について詳細に説明を行う。
まず、電磁石ブロック2が通電されると、当該電磁石ブロック2によって可動軸5が上方へ移動し、可動軸5における当接部52が上方へ変位して可動接触子35の上方への移動の規制が解除される。すると、可動接触子35は、ヨーク板7を介して接圧ばね36から受ける上方への付勢力によって固定接点32側へ変位し、可動接点34と固定接点32とが互いに当接して接点間が導通する。ここで、当接部52は、駆動手段2によって変位後の位置が保たれる。
そして、接点間が導通して可動接触子35に電流が流れることで図3に示すように、可動接触子35の周囲に磁場が発生し、ヨーク板6、7が共に磁化されて、当該ヨーク板6,7が互いに引き付け合う。つまり、ヨーク板6、7間に磁気吸引力が発生する。なお、可動接触子35には、図3における紙面前方から後方へ向けて電流が流れており、ヨーク板6には、左から右へ向かって磁束が通り、ヨーク板7には、右から左へ向かって磁束が通っている。
ここで、可動軸5は、電磁石ブロック2によってその位置が保たれていることから当接部52に固定されたヨーク板6の位置は保持される。そして、ヨーク板7が、ヨーク板6ら磁気吸引力を受けて可動接触子35を固定接点32側へ押圧する。ここで、上記磁気吸引力は、接点間が当接する際、若しくは、短絡電流等の大電流が可動接触子35に流れた際に、可動接触子35に発生する接点反発力(下向きの力)とは、略180度反対方向に働く。つまり、ヨーク板6、7間に働く磁気吸引力は、接点反発力を最も効率よく打ち消す方向に働く力となっている。
ここで、例えば、ヨーク板7の挿通孔7cを挿通する可動軸5の軸部51が非磁性材料からなる場合、図4(a)に示すように、挿通孔7cが磁気ギャップとなることから、挿通孔7cを通る磁束に漏れが発生する。
しかしながら、本実施形態の接点装置では、軸部51が磁性材料から形成されていることから、図4(b)に示すように、挿通孔7cを通る磁束は、磁性材料からなる軸部51内を通過して再度ヨーク板7に入る。従って、挿通孔7cを通る磁束の漏れを抑制でき、ヨーク板7における磁束密度の減少を抑えることができる。同様に、ヨーク板6についても、当該ヨーク板6の挿通孔6aを磁性材料からなる軸部51が挿通することで、ヨーク板6における磁束密度の減少を抑えることができる。これにより、ヨーク板6,7間における磁気吸引力を増大させることができる。なお、当接部52を磁性材料から形成することで、上記磁気吸引力を更に増大させることができる。
従って、本実施形態の接点装置では、別途部品を設けることなく既存の軸部51を磁性材料から形成することで、大型化を抑制しつつより大きな接圧を得ることができる。
また、本実施形態の接点装置では、ヨーク当接部52の下面の前後両端に傾斜面52aが各々形成され、ヨーク板6の上面の前後両端には、傾斜面52aと対向すると共に当該傾斜面に平行となる傾斜面6dが各々形成されている。そのため、ヨーク当接部52とヨーク板6とは、互いに対向する面積が大きくなり、上記磁気吸引力がより強く働いて上記接点反発耐量をより増大させることができる。
そして、上記本実施形態の接点装置は、例えば、図7に示すような電磁継電器に用いられる。
上記電磁継電器は、図5(a)、(b)、図6(a)、(b)、図7(a)〜(c)に示すように、中空箱型のハウジング4内に、電磁石ブロック(駆動手段)2と接点ブロック3とを一体に組み合わせて構成される内器ブロック1を収納する。以下、図5(a)における上下左右を基準とし、上下左右方向と直交する方向を前後方向とする。
電磁石ブロック2は、励磁巻線22が巻回するコイルボビン21と、励磁巻線22の両端がそれぞれ接続される一対のコイル端子23と、コイルボビン21内に配設固定される固定鉄心24と、可動鉄心25と、継鉄26と、復帰ばね27とを備える。
コイルボビン21は、樹脂材料により上端及び下端に鍔部21a、21bが形成された略円筒状に形成され、鍔部21a、21b間の円筒部21cには励磁巻線22が巻回されている。また、円筒部21cの下端側の内径は、上端側の内径よりも拡径されている。
励磁巻線22は、図7(c)に示すように、コイルボビン21の鍔部21aに設けられる一対の端子部121に端部が各々接続され、端子部121に接続されるリード線122を介して一対のコイル端子23とそれぞれ接続される。
コイル端子23は、銅等の導電性材料から形成され、半田等によりリード線122と接続される。
継鉄26は、図5(a)に示すように、コイルボビン21の上端側に配設される継鉄板26Aと、コイルボビン21の下端側に配設される継鉄板26Bと、継鉄板26Bの左右両端から継鉄板26A側へ延設される一対の継鉄板26Cとから構成される。
継鉄板26Aは、略矩形板状に形成され、その上面側略中央には凹部26aが形成されており、当該凹部26aの略中央には挿通孔26cが形成されている。
そして、挿通孔26cには、上端に鍔部28aが形成される有底円筒状の円筒部材28が挿通し、鍔部28aが凹部26aに接合される。ここで、円筒部材28の円筒部28b内の下端側には、磁性材料から略円柱状に形成される可動鉄心25が配設される。更に円筒部28b内には、磁性材料から略円筒状に形成されて軸方向において可動鉄心25と対向する固定鉄心24が配設される。
また、継鉄板26Aの上面には、周縁部が継鉄板26Aにおける挿通孔26cの開口周縁に固定される略円板状のキャップ部材45が設けられ、当該キャップ部材45によって可動鉄心25の抜け止めがなされる。また、キャップ部材45は、その略中央が上方向へ略円柱状に凹んで凹部45aが形成され、当該凹部45a内に固定鉄心24の上端に形成される鍔部24aが収納される。
そして、コイルボビン21における下端側の内周面と、円筒部材28の外周面との間に形成される隙間部分には、磁性材料からなる円筒状のブッシュ26Dが嵌合されている。そして、ブッシュ26Dは、継鉄板26A〜26Cと固定鉄心24と可動鉄心25と共に磁気回路を形成している。
復帰ばね27は、固定鉄心24の内径24bを挿通すると共に、下端が可動鉄心25の上面と当接し、上端がキャップ部材45の下面に当接する。ここで、復帰ばね27は、可動鉄心25とキャップ部材45との間に圧縮状態で設けられており、可動鉄心25を下方へ弾性付勢するものである。
次に、接点ブロック3は、ケース31と、一対の固定端子33と、と可動接触子35と、ヨーク板6、7と、接圧ばね36と、可動軸5とを備える。
可動軸5は、軸部51が、ヨーク板6の挿通孔6a、可動接触子35の挿通孔35b、ヨーク板7の挿通孔7c、接圧ばね36、キャップ部材45の略中央に形成される挿通孔45b、復帰ばね27を挿通する。そして、軸部51は、下端部にねじ部51aが形成され、当該ねじ部51aが、可動鉄心25に軸方向に沿って形成されるねじ孔25aに螺合することで可動鉄心25と接続する。
ケース31は、セラミック等の耐熱性材料から下面が開口した中空箱型に形成され、その上面には前記固定端子33が貫設する2つの貫通穴31aが並設される。そして、固定接点端子33が、鍔部33aをケース31の上面から突出させた状態で貫通穴31aに貫設されてろう付けにより接合される。
また、図5(a)に示すように、ケース31の開口周縁にはフランジ38の一端がろう付けにより接合される。そして、フランジ38の他端が第一の継鉄板26Aとろう付けにより接合される。
更に、ケース31の開口部には、固定接点32と可動接点34との間で発生するアークを、ケース31とフランジ38との接合部から絶縁するための絶縁部材39が設けられている。
絶縁部材39は、セラミックや合成樹脂等の絶縁性材料から上面が開口した略中空直方体状に形成され、下面略中央に形成される矩形枠39a内の凹部に前記キャップ部材45の凸部45aが嵌合する。また、絶縁部材39の周壁の上端側がケース31の周壁の内面に当接することで、固定接点32と可動接点34とからなる接点部から、ケース31とフランジ部38とからなる接合部の絶縁を図っている。
更に、絶縁部材39の内底面の略中央には、接圧ばね36の外径と略同サイズの内径を有する円環状の壁部39cが形成され、当該壁部39cの略中央には、可動軸5が挿通する挿通孔39bが形成される。そして、当該壁部39c内に接圧ばね36の下端部が嵌め込まれることで接圧ばね36の位置ずれが防止される。
ハウジング4は、樹脂材料によって略矩形箱状に形成され、上面が開口した中空箱型のハウジング本体41と、ハウジング本体41の開口に覆設する中空箱型のカバー42とから構成される。
ハウジング本体41は、左右側壁の前端に電磁継電器を取り付け面にねじ留めにより固定する際に用いられる挿通孔141aが形成された突部141が設けられている。また、ハウジング本体41の上端側の開口周縁には段部41aが形成されており、下端側に比べて外周が小さくなっている。そして、段部41aよりも上方の前面にはコイル端子23の端子部23bが嵌め込まれる一対のスリット41bが形成されている。更に、段部41aよりも上方の後面には、一対の凹部41cが左右方向に並設されている。
カバー42は、下面が開口した中空箱型に形成されており、後面にはハウジング本体41に組み付ける際にハウジング本体41の凹部41cに嵌まり込む一対の突部42aが形成されている。また、カバー42の上面には、上面を左右に略2分割する仕切り部42cが形成され、当該仕切り部42cによって2分割された上面にはそれぞれ、固定端子33が挿通する一対の挿通孔42bが形成される。
そして、図7(c)に示すように、ハウジング4に電磁石ブロック2及び接点ブロック3からなる内器ブロック1収納する際には、コイルボビン21の下端の鍔部21bとハウジング本体41の底面との間に略矩形状の下側クッションゴム43を介装し、ケース31とカバー42との間に固定端子33の鍔部33aが挿通する挿通孔44aが形成された上側クッションゴム44を介装する。
上記構成からなる電磁継電器では、復帰ばね27が接圧ばね36よりも高いばね係数を有することで、復帰ばね27の付勢力によって可動鉄心25が下方へ摺動し、それに伴って可動軸5も下方へ移動する。これにより、可動接触子35は、ヨーク当接部52に下方へ押圧されて当該ヨーク当接部52と共に下方へ移動する。そのため、初期状態では可動接点34が固定接点32と離間している。
そして、励磁巻線22が通電され、可動鉄心25が固定鉄心24に吸引されて上方へ摺動すると、可動鉄心25に連結された可動軸5も連動して上方へ移動する。これにより、可動軸5の当接部52が固定接点32側へ移動し、可動接触子35に対する上方への移動の規制が解除される。そして、可動接触子35は、接圧ばね36の付勢力によりヨーク板7と共に固定接点32側へ移動し、可動接点34が固定接点32に当接して接点間が導通する。
また、励磁巻線22への通電がオフされると、復帰ばね27の付勢力によって可動鉄心25が下方へ摺動し、それに伴って可動軸5も下方へ向かって移動する。そのため、当接部52が下方へ移動して可動接触子35も下方へ移動するので、固定接点32と可動接点34とが離間し、接点間が遮断される。
そして、上記電磁継電器は、本実施形態における接点装置を備えることで、大型化を抑制して接点間における接圧を十分に維持可能となっている。
2 電磁石ブロック(駆動手段)
5 可動軸
6 ヨーク板(第一のヨーク、規制手段)
6b 傾斜面(第一のテーパー面)
7 ヨーク板(第二のヨーク)
7a 凹部(第一の凹部)
7b 凸部(第二の凸部)
7d 傾斜面(第二のテーパー面)
32 固定接点
33 固定端子
34 可動接点
35 可動接触子
35a 位置決め凸部(第一の凸部)
36 接圧ばね
51 軸部
52 当接部(規制手段)
5 可動軸
6 ヨーク板(第一のヨーク、規制手段)
6b 傾斜面(第一のテーパー面)
7 ヨーク板(第二のヨーク)
7a 凹部(第一の凹部)
7b 凸部(第二の凸部)
7d 傾斜面(第二のテーパー面)
32 固定接点
33 固定端子
34 可動接点
35 可動接触子
35a 位置決め凸部(第一の凸部)
36 接圧ばね
51 軸部
52 当接部(規制手段)
Claims (4)
- 固定接点を有する固定端子と、
前記固定接点に接離する可動接点を一面に有し、第一の挿通孔が形成される可動接触子と、
前記可動接触子の一面側に配設されて第二の挿通孔が形成される第一のヨークと、
前記可動接触子の他面側に配設されて第三の挿通孔が形成され、前記可動接触子を介して前記第一のヨークに対向する第二のヨークと、
前記可動接触子を前記固定接点側へ付勢する接圧ばねと、
前記可動接触子の前記固定接点側への移動を規制する規制手段と、
前記規制手段に連結されて前記第一乃至第三の挿通孔を移動自在に挿通する磁性材料からなる可動軸と、
前記可動接点が前記固定接点に接離するように前記可動軸を駆動させる駆動手段とを備えることを特徴とする接点装置。 - 前記可動接触子は、通電された際にその周囲に前記第一、第二のヨークを通る磁束を形成し、
前記第一のヨークは、前記可動接触子に対向する面において前記磁束が入射する箇所及び出射する箇所のそれぞれに第一のテーパー面が形成され、
前記第二のヨークは、前記可動接触子に対向する面において前記第一のテーパー面と対向する箇所に、当該第一のテーパー面と平行な第二のテーパー面が形成されることを特徴とする請求項1記載の接点装置。 - 前記可動接触子は、その他面が前記第二のヨークに当接し、
前記可動接触子の他面と、当該他面に対向する前記第二のヨークの一面とのいずれか一方には、第一の凸部が形成され、いずれか他方には、前記第一の凸部が嵌まり込む第一の凹部が形成されることを特徴とする請求項1または2記載の接点装置。 - 前記第二のヨークは、一面が前記可動接触子に対向して他面に第二の凸部が形成され、
前記接圧ばねは、コイルばねから形成されてその一端側内径部に前記第二の凸部が嵌まり込むことを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の接点装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010161972A JP2012022983A (ja) | 2010-07-16 | 2010-07-16 | 接点装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010161972A JP2012022983A (ja) | 2010-07-16 | 2010-07-16 | 接点装置 |
Publications (1)
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ID=45777078
Family Applications (1)
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JP2010161972A Withdrawn JP2012022983A (ja) | 2010-07-16 | 2010-07-16 | 接点装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2012022983A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014142357A1 (ja) | 2013-03-15 | 2014-09-18 | サントリーホールディングス株式会社 | 植物細胞壁の処理剤及び同処理剤を用いた物質デリバリー方法並びに物質デリバリーシステム |
JP2022533541A (ja) * | 2019-05-29 | 2022-07-25 | エルエス、エレクトリック、カンパニー、リミテッド | 直流リレー |
-
2010
- 2010-07-16 JP JP2010161972A patent/JP2012022983A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2014142357A1 (ja) | 2013-03-15 | 2014-09-18 | サントリーホールディングス株式会社 | 植物細胞壁の処理剤及び同処理剤を用いた物質デリバリー方法並びに物質デリバリーシステム |
JP2022533541A (ja) * | 2019-05-29 | 2022-07-25 | エルエス、エレクトリック、カンパニー、リミテッド | 直流リレー |
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A711 | Notification of change in applicant |
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