JP2012022982A - 接点装置 - Google Patents

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Hideki Enomoto
英樹 榎本
Ritsu Yamamoto
律 山本
Sumihisa Fukuda
純久 福田
Yoji Ikeda
陽司 池田
Ryosuke Ozaki
良介 尾▲崎▼
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Abstract

【課題】大型化を抑制しつつより大きな接圧を得ることができる接点装置を提供する。
【解決手段】固定接点32を有する固定端子33と、固定接点32に接離する可動接点34を有する可動接触子35と、磁性材料からなる天板651、及び天板651に対向する底板652、及び天板651と底板652とを接続する一対の側板653とから略矩形枠型に形成され、一対の側板653間に可動接触子35が配設される保持体65と、上面が天板651に当接して保持体65に保持され、下面が可動接触子35の上面に対向するヨーク板63と、上面が可動接触子35の下面に当接し、可動接触子35を介してヨーク板63に対向するヨーク板64と、ヨーク板64及び底板652に当接し、ヨーク板64を介して可動接触子35を固定接点32側へ付勢する接圧ばね36と、保持体65に連結される可動軸66と、可動軸66を軸方向へ駆動させる電磁石ブロック2とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、接点装置に関するものである。
従来から、図9に示すように、固定接点32を有する固定端子33と、可動接点72を有する可動接触子71と、ヨーク板81と、接圧ばね36と、可動軸91と、ケース31と、駆動手段2とを備えた接点装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
可動接触子71は、略矩形平板状に形成されて上面の左右両端側に可動接点72が各々形成され、略中央に挿通孔71aが形成される。
ヨーク板81は、矩形平板状に形成されて上面が可動接触子71の下面に当接した状態で当該可動接触子71に固定される。また、ヨーク板81は、その略中央に挿通孔81aが形成される。
可動軸91は、可動接触子71の挿通孔71a及びヨーク板81の挿通孔81aを移動自在に挿通する棒体状の軸部911と、磁性材料から矩形平板状に形成されて軸部911の上端に固定されるヨーク当接部912とから構成される。
ヨーク当接部912は、ヨーク板81と略等しい厚さに形成され、可動接触子71の上面に対向して当該可動接触子71の固定接点32側への移動を規制する。また、ヨーク当接部912は、可動接触子71を介してヨーク板81に対向する。
接圧ばね36は、コイルスプリングからなり、その内径部に可動軸91の軸部911が挿通し、上端がヨーク板81の下面に当接して当該ヨーク板81を介して可動接触子71を固定接点32側へ押圧する。
駆動手段2は、電磁石が用いられ、当該電磁石に可動軸91における軸部911の下端が接続される。
そして、駆動手段2によって可動軸91が上方向へ移動してヨーク当接部912が固定接点32側へ移動し、当該移動に伴って可動接触子71に対する固定接点32側への規制が解除される。そして、可動接触子71が、接圧ばね36の付勢力によって固定接点32側へ移動して可動接点72と固定接点32とが当接する。
上記接点装置では、固定接点32と可動接点72との間(接点間)に短絡電流等の大電流が流れた際、可動接触子71の周囲に発生する磁場の影響によって、可動接触子71に対して下向きの接点反発力が働く。
しかしながら、上記接点装置では、可動接点72が固定接点32に当接して可動接触子71に電流が流れた際、可動接触子71の周囲に当該可動接触子71を中心としてヨーク当接部912及びヨーク板81を通る磁束が形成される。これにより、ヨーク当接部912とヨーク板81との間に磁気吸引力が働き、当該磁気吸引力によって上記接点反発力を抑制して接点間における接圧の低下の抑制を図ろうとしたものである。
特開2010−010056号公報
しかしながら、上記接点装置では、大型化を抑制しつつより大きな接圧を得ることができる接点装置が望まれていた。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、大型化を抑制しつつより大きな接圧を得ることができる接点装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明の接点装置は、固定接点を有する固定端子と、前記固定接点に接離する可動接点を一面に有する可動接触子と、磁性材料からなる天板、及び当該天板に対向する底板、及び天板と底板とを接続する側板とから形成され、前記天板と前記底板との間に前記可動接触子が配設される保持体と、一面が前記保持体の天板に当接して当該保持体に保持され、他面が前記可動接触子の一面に対向する第一のヨークと、一面が前記可動接触子の他面に当接し、当該可動接触子を介して前記第一のヨークに対向する第二のヨークと、一端が前記第二のヨークの他面に当接して他端が前記保持体の底板に当接し、前記第二のヨークを介して前記可動接触子を前記固定接点側へ付勢する接圧ばねと、前記保持体に連結される可動軸と、前記可動接点が前記固定接点に接離するように前記可動軸を駆動させる駆動手段とを備えることを特徴とする。
この接点装置において、前記可動接触子は、通電された際にその周囲に前記第一、第二のヨークを通る磁束を形成し、前記第一のヨークは、その他面において前記磁束が入射する箇所及び出射する箇所のそれぞれに第一のテーパー面が形成され、前記第二のヨークは、その一面において前記第一のテーパー面と対向する箇所に、当該第一のテーパー面と平行な第二のテーパー面が形成されることが好ましい。
この接点装置において、前記可動接触子は、その他面が前記第二のヨークの一面に当接し、前記可動接触子の他面と、前記第二のヨークの一面とのいずれか一方には、第一の凸部が形成され、いずれか他方には、前記第一の凸部が嵌まり込む第一の凹部が形成されることが好ましい。
この接点装置において、前記第二のヨークは、その他面に第二の凸部が形成され、前記接圧ばねは、コイルばねから形成されてその一端側内径部に前記第二の凸部が嵌まり込むことが好ましい。
この接点装置において、前記第一のヨークの一面、及び当該一面に当接する前記保持体の天板のいずれか一方には、第三の凸部が形成され、いずれか他方には、前記第三の凸部が嵌まり込む第三の凹部が形成されることが好ましい。
この接点装置において、前記側板は、内面側から厚み方向に切り欠かれて切り欠き部が形成され、当該切り欠き部には、前記側板に対向する前記第一、第二のヨークの側端部が収納されることが好ましい。
この接点装置において、前記第一のヨークは、その両端部が前記切り欠き部に各々嵌合することが好ましい。
この接点装置において、前記第二のヨークは、その両端部が前記切り欠き部の側縁に各々摺接することが好ましい。
この接点装置において、前記第一のヨークは、前記保持体に係合することが好ましい。
本発明では、大型化を抑制しつつより大きな接圧を得ることが可能な接点装置を提供することができる。
本実施形態における接点装置の斜視図を示す。 同上における接点装置の断面図を示す。 同上における接点装置の断面図を示す。 同上における接点装置の要部概略図を示す。 同上における接点装置を備えた電磁継電器の断面図を示す。 同上における接点装置を備えた電磁継電器の外観図を示す。 同上における接点装置を備えた電磁継電器の分解斜視図を示す。 同上における接点装置の別形態における要部拡大図を示す。 従来例における接点装置の断面図を示す。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態)
本実施形態の接点装置について図1〜3を用いて説明を行う。なお、図1における上下左右を基準とし、上下左右方向と直交する方向を前後方向として説明を行う。
本実施形態の接点装置は、図1、2に示すように、固定接点32を有する固定端子33と、可動接点34を有する可動接触子35と、ヨーク板(第一、第二のヨーク)63、64と、接圧ばね36と、保持部材65と、可動軸66と、電磁石ブロック2とを備える。
固定端子33は、銅等の導電性材料により略円柱状に形成され、下端に固定接点32が固着されている。なお、固定接点32は、固定端子33と一体に形成されていてもよい。また、固定端子33の上面から軸方向へねじ孔33bが形成されており、図示しない外部負荷等がねじ孔33bに図示しないねじによって共締め固定される。
可動接触子35は、略矩形平板状に形成されて上面の左右両端側に可動接点34が各々固着され、下面略中央には略矩形板状の位置決め凸部35aが形成される。
ヨーク板(第一のヨーク)63は、軟鉄材料等の磁性材料から略矩形板状に形成され、可動接触子35の上面に対向して配設される。
そして、ヨーク板63の下面における前後両端には、図3に示すように、前後方向において先端側へ向かうに従って上方へ向けて傾斜する傾斜部63aがそれぞれ形成されている。また、ヨーク板63の上面略中央には、略矩形板状の凸部63bが突設されている。
ヨーク板(第二のヨーク)64は、軟鉄等の磁性材料から断面略コの字状に形成されている。そして、ヨーク板64は、前後方向に長い矩形板状のベース板641と、ベース板641の前後両端から上方へ向けて延設される一対の延設壁642とから構成される。
ベース板641は、上面略中央に略矩形板状の凹部64aが形成され、下面略中央には略円板状の凸部64bが形成される。そして、ベース板641は、凹部64aに可動接触子35における位置決め凸部35aが嵌め込まれて当該可動接触子35の下面に位置決めされる。
また、一対の延設壁642は、可動接触子35における前後の側端に対向し、先端部に傾斜部64cが形成されている。ここで、傾斜部64cは、前後方向において先端側へ向かうに従って上方向に傾斜し、ヨーク板63における傾斜部63aと略平行に形成されて当該傾斜部63aに対向する。
保持部材65は、天板651、及び天板651の下方に配置されて上下方向において天板651に対向する底板652、及び天板651と底板652とを連結して前後方向において互いに対向する一対の側板653とから断面略矩形枠型に形成されている。
天板651は、軟鉄等の磁性材料から略矩形板状に形成され、その略中央には、略矩形状の挿通孔65aが形成されている。
底板652は、略矩形板状に形成され、略中央に可動軸66が嵌挿する挿通孔65bが形成されている。ここで、可動軸66は、上下方向に長い略棒体状に形成されおり、下端側に電磁石ブロック2が接続され、上端部が挿通孔65bを挿通して底板652の上面と面一となる位置で固定される。
側板653は、樹脂材料から形成され、底板652の前後両端から上方へ向けて延設される略矩形板状の延設壁653aと、延設壁653aの左右両端から上方へ向けて延設されて天板651に各々接続する帯板状の一対の連結材653bとを備える。
そして、一対の連結材653b間には、当該一対の連結材653bと延設壁653aと天板651とに囲まれた略矩形状の孔部(切り欠き部)65cが形成される。
そして、保持部材65内に、ヨーク板63,可動接触子35、ヨーク板64、接圧ばね36が、上から順に配設される。ここで、ヨーク板63は、凸部63bが天板651の挿通孔65bに嵌め込まれて上面が天板651の下面に当接し、更に、前後両端部が側板653の孔部65cに嵌合して保持部材65に位置決めされる。そして、ヨーク板63は、当該保護部材65に対して例えば溶接等によって固定される。
また、可動接触子35は、ヨーク板63の下面に対向して設けられ、可動接触子35の下方にはヨーク板64が配設される。そして、可動接触子35は、ヨーク板64における一対の側板653間に配設され、一対の可動接点34が固定接点32に所定の間隔を空けて対向する。
また、ヨーク板64は、可動接触子35を介してヨーク板63に対向し、延設壁642が、保持体65の孔部65c内に挿し込まれて傾斜部64cがヨーク板63の傾斜面63aに対向する。また、ヨーク板64は、延設壁642が孔部65cの側壁に摺接することで、位置ずれが防止される。
次に、接圧ばね36は、上端側の内径部にヨーク板64の凸部64bが嵌め込まれてヨーク板64に対して位置決めされ、下端が底板652に当接してヨーク板64と底板652との間に圧縮状態で配設される。そして、接圧ばね36は、ヨーク板64を介して可動接触子35を上方へ押圧し、可動接触子35は、天板651に固定されたヨーク板63に当接することで上方への移動が規制される。
そして、上記構成からなる本実施形態の接点装置では、駆動手段2によって可動軸66が上方へ変位すると、それに伴って可動軸66に接続された保持部材65も上方へ変位する。すると、当該変位に伴って、保持部材65に固定されたヨーク板63も上方へ移動し、更に、可動接触子35もヨーク板64と共に上方へ移動する。これにより、可動接点34が、固定接点32に当接して接点間が導通し、可動接触子35に電流が流れることで、図12に示すように可動接触子35の周囲に磁場が発生してヨーク板63,64が磁化される。つまり、ヨーク板63,64間には、磁気吸引力が発生して当該ヨーク板63,64が互いに引きつけ合う。ここで、可動軸66は、電磁石ブロック2によってその位置が保たれていることからヨーク板63の位置は保持され、ヨーク板64がヨーク板53から磁気吸引力を受けて可動接触子35を固定接点32側へ押圧する。そして、上記磁気吸引力は、接点間が当接する際、若しくは、短絡電流等の大電流が可動接触子35に流れた際に、可動接触子35に発生する接点反発力(下向きの力)とは、略180度反対方向に働く。従って、ヨーク板63,64間に働く磁気吸引力は、接点反発力を最も効率よく打ち消す方向に働く力となっている。
上記構成からなる本実施形態の接点装置では、ヨーク板63の上面に当接する天板651を磁性材料から形成していることから、天板651もヨーク板63の一部として用いることができる。そのため、ヨーク板63の厚みを見かけ上厚くすることができ、これに伴って図4に示すように、可動接触子35の周囲に発生する磁界が、ヨーク板63側へ引き寄せられる。具体的に説明すると、図4において、左から右に向かう磁束は、ヨーク板63側へ引き寄せられて可動接触子35を通過する割合が減少し、右から左へ向かう磁束は、上方へ引き寄せられて、可動接触子35を通過する割合が増加する。つまり、図4において、可動接触子35を右から左へ通過する磁束の数が、可動接触子35を左から右へ通過する磁束の数よりも多くなる。
そして、図4における紙面の表面側から裏面側へ向かって可動接触子35内に電流が流れている場合、可動接触子35を右から左へ通過する磁束は、可動接触子35に対して上向きの電磁力を与える。また、可動接触子35を左から右へ通過する磁束は、可動接触子35に対して下向きの電磁力を与える。従って、可動接触子35には、下向きの電磁力よりも大きな上向きの電磁力(ローレンツ力)が加わる。つまり、可動接触子35には、上向きの電磁力、及びヨーク板64から受ける磁気吸引力の2つの力が働く。つまり、可動接触子35に対してヨーク板64から上向きの磁気吸引力が働くと共に、保持部材65の天板651が磁性材料から形成されることで可動接触子35に対して上記上向きの電磁力が働く。
従って、本実施形態の接点装置は、天板651が磁性材料から形成されることで、別途磁性材料を設けることなくヨーク板63の厚みを見かけ上厚でき、大型化を抑制しつつ接点間における接圧を十分に維持することができる。
また、本実施形態の接点装置では、ヨーク板63の下面の前後両端に傾斜部63aが各々形成され、ヨーク板64の上面の前後両端には、傾斜部63aと対向すると共に当該傾斜部63aに平行となる傾斜部64cが各々形成されている。そのため、ヨーク板63、64は、互いに対向する面積が大きくなり、上記磁気吸引力がより強く働いて接点反発耐量をより増大させることができる。
そして、上記本実施形態の接点装置は、例えば、図5に示すような電磁継電器に用いられる。
上記電磁継電器は、図5(a)、(b)、図6(a)、(b)、図7(a)〜(c)に示すように、中空箱型のハウジング4内に、電磁石ブロック(駆動手段)2と接点ブロック3とを一体に組み合わせて構成される内器ブロック1を収納する。以下、図5(a)における上下左右を基準とし、上下左右方向と直交する方向を前後方向とする。
電磁石ブロック2は、励磁巻線22が巻回するコイルボビン21と、励磁巻線22の両端がそれぞれ接続される一対のコイル端子23と、コイルボビン21内に配設固定される固定鉄心24と、可動鉄心25と、継鉄26と、復帰ばね27とを備える。
コイルボビン21は、樹脂材料により上端及び下端に鍔部21a、21bが形成された略円筒状に形成され、鍔部21a、21b間の円筒部21cには励磁巻線22が巻回されている。また、円筒部21cの下端側の内径は、上端側の内径よりも拡径されている。
励磁巻線22は、図7(c)に示すように、コイルボビン21の鍔部21aに設けられる一対の端子部121に端部が各々接続され、端子部121に接続されるリード線122を介して一対のコイル端子23とそれぞれ接続される。
コイル端子23は、銅等の導電性材料から形成され、半田等によりリード線122と接続される。
継鉄26は、図5(a)に示すように、コイルボビン21の上端側に配設される継鉄板26Aと、コイルボビン21の下端側に配設される継鉄板26Bと、継鉄板26Bの左右両端から継鉄板26A側へ延設される一対の継鉄板26Cとから構成される。
継鉄板26Aは、略矩形板状に形成され、その上面側略中央には凹部26aが形成されており、当該凹部26aの略中央には挿通孔26cが形成されている。
そして、挿通孔26cには、上端に鍔部28aが形成される有底円筒状の円筒部材28が挿通し、鍔部28aが凹部26aに接合される。ここで、円筒部材28の円筒部28b内の下端側には、磁性材料から略円柱状に形成される可動鉄心25が配設される。更に円筒部28b内には、磁性材料から略円筒状に形成されて軸方向において可動鉄心25と対向する固定鉄心24が配設される。
また、継鉄板26Aの上面には、周縁部が継鉄板26Aにおける挿通孔26cの開口周縁に固定される略円板状のキャップ部材45が設けられ、当該キャップ部材45によって可動鉄心25の抜け止めがなされる。また、キャップ部材45は、その略中央が上方向へ略円柱状に凹んで凹部45aが形成され、当該凹部45a内に固定鉄心24の上端に形成される鍔部24aが収納される。
そして、コイルボビン21における下端側の内周面と、円筒部材28の外周面との間に形成される隙間部分には、磁性材料からなる円筒状のブッシュ26Dが嵌合されている。そして、ブッシュ26Dは、継鉄板26A〜26Cと固定鉄心24と可動鉄心25と共に磁気回路を形成している。
復帰ばね27は、固定鉄心24の内径24bを挿通すると共に、下端が可動鉄心25の上面と当接し、上端がキャップ部材45の下面に当接する。ここで、復帰ばね27は、可動鉄心25とキャップ部材45との間に圧縮状態で設けられており、可動鉄心25を下方へ弾性付勢するものである。
次に、接点ブロック3は、ケース31と、一対の固定端子33と、と可動接触子35と、ヨーク板6と、接圧ばね36と、可動軸5とを備える。
可動軸5は、軸部51が、可動接触子35の略中央に形成される挿通孔35b、及びヨーク板6の略中央に形成される挿通孔6c、及びキャップ部材45の略中央に形成される挿通孔45b、及び復帰ばね27を挿通する。そして、軸部51は、下端部にねじ部51aが形成され、当該ねじ部51aが、可動鉄心25に軸方向に沿って形成されるねじ孔25aに螺合することで可動鉄心25と接続する。
ケース31は、セラミック等の耐熱性材料から下面が開口した中空箱型に形成され、その上面には2つの貫通穴31aが並設される。
固定端子33は、銅等の導電性材料により略円柱状に形成され、上端に鍔部33aが形成され、下端に固定接点32が設けられている。そして、固定端子33は、ケース31の貫通穴31aに貫設され、鍔部33aをケース31の上面から突出させた状態で当該ケース31にろう付けにより接合される。
また、図5(a)に示すように、ケース31の開口周縁にはフランジ38の一端がろう付けにより接合される。そして、フランジ38の他端が第一の継鉄板26Aとろう付けにより接合される。
更に、ケース31の開口部には、固定接点32と可動接点34との間で発生するアークを、ケース31とフランジ38との接合部から絶縁するための絶縁部材39が設けられている。
絶縁部材39は、セラミックや合成樹脂等の絶縁性材料から上面が開口した略中空直方体状に形成され、周壁の上端側がケース31の周壁の内面に当接する。これにより、固定接点32と可動接点34とからなる接点部と、ケース31とフランジ部38との接合部との絶縁を図っている。
更に、絶縁部材39の内底面の略中央には、可動軸5が挿通する挿通孔39bが形成される。
ハウジング4は、樹脂材料によって略矩形箱状に形成され、上面が開口した中空箱型のハウジング本体41と、ハウジング本体41の開口に覆設する中空箱型のカバー42とから構成される。
ハウジング本体41は、左右側壁の前端に電磁継電器を取り付け面にねじ留めにより固定する際に用いられる挿通孔141aが形成された突部141が設けられている。また、ハウジング本体41の上端側の開口周縁には段部41aが形成されており、下端側に比べて外周が小さくなっている。そして、段部41aよりも上方の前面にはコイル端子23の端子部23bが嵌め込まれる一対のスリット41bが形成されている。更に、段部41aよりも上方の後面には、一対の凹部41cが左右方向に並設されている。
カバー42は、下面が開口した中空箱型に形成されており、後面にはハウジング本体41に組み付ける際にハウジング本体41の凹部41cに嵌まり込む一対の突部42aが形成されている。また、カバー42の上面には、上面を左右に略2分割する仕切り部42cが形成され、当該仕切り部42cによって2分割された上面にはそれぞれ、固定端子33が挿通する一対の挿通孔42bが形成される。
そして、図7(c)に示すように、ハウジング4に電磁石ブロック2及び接点ブロック3からなる内器ブロック1収納する際には、コイルボビン21の下端の鍔部21bとハウジング本体41の底面との間に略矩形状の下側クッションゴム43を介装する。そして、ケース31とカバー42との間に固定端子33の鍔部33aが挿通する挿通孔44aが形成された上側クッションゴム44を介装する。
上記構成からなる電磁継電器では、復帰ばね27が接圧ばね36よりも高いばね係数を有することで、復帰ばね27の付勢力によって可動鉄心25が下方へ摺動し、それに伴って可動軸5も下方へ移動する。これにより、可動接触子35は、ヨーク当接部52に下方へ押圧されて当該ヨーク当接部52と共に下方へ移動する。そのため、初期状態では可動接点34が固定接点32と離間している。
そして、励磁巻線22が通電され、可動鉄心25が固定鉄心24に吸引されて上方へ摺動すると、可動鉄心25に連結された可動軸5も連動して上方へ移動する。これにより、可動軸5のヨーク当接部52が固定接点32側へ移動し、可動接触子35に対する上方への移動の規制が解除される。そして、可動接触子35は、接圧ばね36の付勢力により固定接点32側へ移動し、可動接点34が固定接点32に当接して接点間が導通する。
また、励磁巻線22への通電がオフされると、復帰ばね27の付勢力によって可動鉄心25が下方へ摺動し、それに伴って可動軸5も下方へ向かって移動する。そのため、ヨーク当接部52が下方へ移動して可動接触子35も下方へ移動するので、固定接点32と可動接点34とが離間し、接点間が遮断される。
そして、上記電磁継電器は、本実施形態における接点装置を備えることで、大型化を抑制して接点間における接圧を十分に維持可能となっている。
なお、本実施形態では、保持部材65に対してヨーク板63を溶接により固定しているが、固定の方法はこれに限定されず、接着、かしめ、係合による固定方法であってもよい。なお、係合による固定方法の一例としては、図8(a)に示すように、連結材653bに被係合部654を形成すると共に、ヨーク板63に係合突部63c、63dを形成し、当該係合突部63c、63dを被係合部653に係合させる。
具体的には、連結材653bが、天板651から下方へ延設される延設片653cと、延設片653cの先端から左右方向外側へ延設される接続片653dと、接続片653dの先端から下方へ延設されて延設壁653aに接続する延設片653eとからなる。
次に、ヨーク板63には、左右両端部に前方へ突出する係合突部63cと後方へ突出する係合突部63dとが形成されて略H字状に形成される。
そして、図8(b)に示すように、ヨーク板63を一対の連結材653b間に挿し入れて一対の延設片653c間からヨーク板63の左右両端を突出させ、係合突部63c、63dを接続片653dの上端側に突出させる。これにより、係合突部63c、63dが、天板651及び延設片653c及び接続片653dから形成される被係合部654に係合し、ヨーク板63が保持部材65に係合固定される。なお、係合の方法については、上記方法に限定されるものではない。
2 電磁石ブロック(駆動手段)
31 ケース
32 固定接点
33 固定端子
34 可動接点
35 可動接触子
35a 位置決め凸部(第一の凸部)
36 接圧ばね
63 ヨーク板(第一のヨーク)
63a 傾斜部(第一のテーパー面)
63b 突部(第三の凸部)
64 ヨーク板(第二のヨーク)
64a 凹部(第一の凹部)
64b 凸部(第二の凸部)
64c 傾斜部(第二のテーパー面)
65 保持体
65a 挿通孔(第三の凹部)
65c 孔部(切り欠き部)
66 可動軸
651 天板
652 底板
653 側板

Claims (9)

  1. 固定接点を有する固定端子と、
    前記固定接点に接離する可動接点を一面に有する可動接触子と、
    磁性材料からなる天板、及び当該天板に対向する底板、及び天板と底板とを接続する側板とから形成され、前記天板と前記底板との間に前記可動接触子が配設される保持体と、
    一面が前記保持体の天板に当接して当該保持体に保持され、他面が前記可動接触子の一面に対向する第一のヨークと、
    一面が前記可動接触子の他面に当接し、当該可動接触子を介して前記第一のヨークに対向する第二のヨークと、
    一端が前記第二のヨークの他面に当接して他端が前記保持体の底板に当接し、前記第二のヨークを介して前記可動接触子を前記固定接点側へ付勢する接圧ばねと、
    前記保持体に連結される可動軸と、
    前記可動接点が前記固定接点に接離するように前記可動軸を駆動させる駆動手段とを備えることを特徴とする接点装置。
  2. 前記可動接触子は、通電された際にその周囲に前記第一、第二のヨークを通る磁束を形成し、
    前記第一のヨークは、その他面において前記磁束が入射する箇所及び出射する箇所のそれぞれに第一のテーパー面が形成され、
    前記第二のヨークは、その一面において前記第一のテーパー面と対向する箇所に、当該第一のテーパー面と平行な第二のテーパー面が形成されることを特徴とする請求項1記載の接点装置。
  3. 前記可動接触子は、その他面が前記第二のヨークの一面に当接し、
    前記可動接触子の他面と、前記第二のヨークの一面とのいずれか一方には、第一の凸部が形成され、いずれか他方には、前記第一の凸部が嵌まり込む第一の凹部が形成されることを特徴とする請求項1または2記載の接点装置。
  4. 前記第二のヨークは、その他面に第二の凸部が形成され、
    前記接圧ばねは、コイルばねから形成されてその一端側内径部に前記第二の凸部が嵌まり込むことを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の接点装置。
  5. 前記第一のヨークの一面、及び当該一面に当接する前記保持体の天板のいずれか一方には、第三の凸部が形成され、いずれか他方には、前記第三の凸部が嵌まり込む第三の凹部が形成されることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の接点装置。
  6. 前記側板は、内面側から厚み方向に切り欠かれて切り欠き部が形成され、当該切り欠き部には、前記側板に対向する前記第一、第二のヨークの側端部が収納されることを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載の接点装置。
  7. 前記第一のヨークは、その両端部が前記切り欠き部に各々嵌合することを特徴とする請求項6記載の接点装置。
  8. 前記第二のヨークは、その両端部が前記切り欠き部の側縁に各々摺接することを特徴とする請求項6または7いずれか記載の接点装置。
  9. 前記第一のヨークは、前記保持体に係合することを特徴とする請求項1乃至8いずれか記載の接点装置。
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