JP2013183066A - コイル装置 - Google Patents

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正明 岩倉
Kazumi Kobayashi
一三 小林
Nobuo Kitajima
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Soji Shinpo
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Abstract

【課題】狭スペースに配置されても放熱性に優れ、温度分布のバラツキが少なく、安定したコイル特性を発揮することができるコイル装置を提供すること。
【解決手段】コイル20,30の巻軸が、ベース部13a,13bの主面に対して交差するように配置されるコイル装置10である。一対のベース部13a,13bの内の一方の主面が、取付用基板70に取り付けられ、他方のベース部13bの主面には、コア12よりも熱伝導率が高いテープ状部材100の一部が熱伝達可能に装着してあり、当該テープ状部材100がボビン40,50,60とコアの脚部材16a,18a,16b,18bとの間の隙間を通して、当該テープ状部材100の少なくとも一端が、取付用基板70に熱伝達可能に取り付けられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、たとえばトランスなどとしても好適に用いることができるコイル装置に関する。
コイル装置は、様々の電気製品に、様々な用途で用いられている。たとえば、近年では、家庭用コンバータのみでなく、電気自動車などのためにもコンバータが用いられ、トランスの小型化および低コスト化の要請が高まっている。
トランスとしては、たとえば下記の特許文献1にも示すように、コイル装置の実装基板面に対して、コイルの巻軸が平行に配置される横タイプのコイル装置が知られている。このような横タイプのコイル装置では、実装基板面に対して上下方向への漏れ磁束が大きいという課題を有している。
漏れ磁束を小さくするために、横タイプのコイル装置の上下をアルミ板やアルミ箔で覆うことも考えられるが、放熱性が悪くなるという課題を有する。放熱性を向上させるために、コイル装置の上部に向けて放熱フィンを設けることがあるが、たとえば自動車などの用途では、限られたスペースの内部にコイル装置が収容されるため、コイル装置の上側に隙間がなく、コイル装置の上側に放熱フィンなどを設けられない場合がある。そのためにコイル装置の上側に熱がこもりやすいという課題を有する。
また、その他のトランスとして、コイル装置の実装基板面に対して、コイルの巻軸が垂直に配置される縦タイプのコイル装置も知られている。縦タイプのコイル装置では、その構造のために、実装基板面に対して上下方向への漏れ磁束を小さくすることができると共に、低背化および小型化が容易である。
しかしながら、縦タイプのコイル装置においても、コイル装置の上側に隙間が無い場合などでは、上側に配置されるコアの表面に熱がこもりやすく、特にコアの頂部の温度が高くなりやすいという課題を有する。上下に配置されるコアに温度差が生じると、コアの磁気特性にバラツキが生じ、安定したコイル特性を発揮することが困難になるという課題を有する。
実開平02−56414号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、狭スペースに配置されても放熱性に優れ、温度分布のバラツキが少なく、安定したコイル特性を発揮することができるコイル装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るコイル装置は、
少なくとも一つの脚部材が一対のベース部材を連絡するように当該ベース部材から突出しているコアと、
一対の前記ベース部材が露出した状態で、前記脚部材の周囲を覆っているボビンと、
前記ボビンの周囲に配置されるコイルと、を有し、
前記コイルの巻軸が、前記ベース部材の主面に対して交差するように配置されるコイル装置であって、
一対の前記ベース部材の内の一方の主面が、取付用基板に取り付けられ、
他方のベース部材の主面には、前記コアよりも熱伝導率が高いテープ状部材の一部が熱伝達可能に装着してあり、当該テープ状部材が前記ボビンと前記コアの脚部材との間の隙間を通して、当該テープ状部材の他の一部が、前記取付用基板に熱伝達可能に取り付けられることを特徴とする。
本発明に係るコイル装置では、コアを構成する一対のベース部材の内の一方の主面が取付用基板に取り付けられ、他方の主面には、熱伝導率が高いテープ状部材の一部が熱伝達可能に装着してある。取付用基板が実装面となるために、他方のベース部材の主面には熱が貯まりやすくなる。
本発明では、その他方のベース部材の主面に蓄積された熱を、テープ状部材を通して、取付用基板に導くことができる。また、テープ状部材は、コイルが外周に巻回してあるボビンとコアの脚部材との間の隙間を通して、取付用基板に熱伝達可能に取り付けられることから、コイルの内側に発生した熱も、テープ状部材を通して、取付用基板に伝達される。
そのため、取付用基板の放熱性を向上させることで、あるいは取付用基板の伝熱性を向上させて他の部材で放熱させることにより、コイル装置を均一にしかも効率的に冷却することができる。したがって、本発明のコイル装置は、狭スペースに配置されても放熱性に優れ、温度分布のバラツキが少なく、安定したコイル特性を発揮することができる。
前記コアが、分離可能な第1コア部と第2コア部とから成り、
前記第1コア部が、第1ベース部と第1脚部とを有し、
前記第2コア部が、第2ベース部と第2脚部とを有し、
前記第1ベース部と第2ベース部とで、一対の前記ベース部材を構成し、
前記第1脚部の先端と第2脚部の先端とが突き合わされることで、前記脚部材を構成してもよい。
このように構成することで、コイル装置の組立が容易になり、しかも、テープ状部材を、ボビンとコアの脚部材との間の隙間を通して、取付用基板に熱伝達可能に取り付け易くなる。
第1ベース部には、一対の第1脚部が突出して形成してあり、
前記第2ベース部には、一対の第2脚部が突出して形成してあり、
各第1脚部の先端が各第2脚部の先端と突き合わされるように、これらの脚部が前記ボビンの貫通孔に挿入されるようにしても良い。一対の第1脚部と一対の第2脚部と一対のベース部とで閉磁路回路を構成する。
前記ボビンが、分離可能な第1ボビンと第2ボビンとを有し、
前記第1ボビンには、前記第1脚部が挿入される第1ボビン筒部が形成してあり、
前記第2ボビンには、前記第2脚部が挿入される第2ボビン筒部が形成してあり、
前記コイルが、第1コイルと第2コイルとを有し、
前記第1ボビン筒部の外周には、前記第1コイルが配置され、
前記第2ボビン筒部の外周には、前記第2コイルが配置されてもよい。
このように構成することで、コイル装置の組立が容易になり、しかも、テープ状部材を、ボビンとコアの脚部材との間の隙間を通して、取付用基板に熱伝達可能に取り付け易くなる。
前記テープ状部材の両端が前記取付用基板に熱伝達可能に取り付けられてもよい。このように構成することで、テープ状部材から取付用基板への熱伝達面積が増大し、放熱性がさらに向上する。
前記ベース部材の幅が、前記脚部材の幅よりも大きくしてもよい。このように構成することで、ベース部材の厚みを薄くすることが可能になり、コイル装置の取付用基板からの高さを低くすることが可能になり小型化に寄与する。また、ベース部材の幅を大きくすることで、放熱性も向上すると共に、コイルの軸芯方向への磁束の漏洩防止効果も高まる。
図1は本発明の一実施形態に係るコイル装置の概略斜視図である。 図2は図1に示すII−II線に沿う要部概略断面図である。 図3は図1および図2に示すコイル装置の主要部の分解斜視図である。 図4は図3に示すボビンの分解斜視図である。 図5は図3に示すコアの斜視図である。 図6は図1に示すコイル装置からコイルおよびボビンを除いた斜視図である。 図7は図1に示すコイル装置からコイルおよびボビンの一部を除いた斜視図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1〜図3に示すように、本発明の一実施形態に係るコイル装置10は、コア12を有する。コイル装置10のコア12は、後述するコイルにより発生する磁束を通過させる磁路を形成し、別々に成形された2つの部品である第1コア12aと第2コア12bとを、組み立てて形成される。
第1コア12aと第2コア12bとは、対称な形状を有しており、第3ボビン60、第2ボビン50および第1ボビン40から成るボビンを上下方向(図においてZ軸方向)から挟むようにして互いに接合される。
図2に示すように、コア12は、それぞれ縦断面(Y軸およびZ軸を含む切断面)が略C字形状の第1コア12aおよび第2コア12bを有する。各コア12a,12bは、フェライトコアで構成される。
図5に示すように、各コア12a,12bは、X軸およびY軸方向に延びる矩形平板状のベース部(ベース部材)13a,13bと、各ベース部13a,13bのY軸方向の両端からZ軸方向に突出する側脚(脚部材)16a,18a,16b,18bとを有する。本実施形態では、側脚16a,18aのY軸方向の外側面間距離は、ベース部13aのY軸方向幅Wy0と同じであり、側脚16a,18aのX軸方向の幅Wx1は、ベース部13aのX軸方向幅Wx0よりも小さく構成してある。
また、同様に、本実施形態では、側脚16b,18bのY軸方向の外側面間距離は、ベース部13bのY軸方向幅Wy0と同じであり、側脚16b,18bのX軸方向の幅Wx1は、ベース部13bのX軸方向幅Wx0よりも小さく構成してある。ただし、本発明では、これらの寸法関係に限定されず、種々に改変することができる。
コア12は、各コア12a,12bにおける側脚16a,18a,16b,18bの先端が相互に突き合わせられることで構成される。なお、図5では、ボビンの図示が省略してあり、実際には、側脚16a,18a,16b,18bの先端の相互突き合わせは、図2および図3に示すように、第1ボビン40、第2ボビン50および第3ボビン60にそれぞれ形成してある貫通孔45,55,65または47,57,67の内部で行われる。
図4に示すように、本実施形態では、ボビンは、第1ボビン40、第2ボビン50および第3ボビン60で構成してある。第1ボビン40は、略矩形平板状の第1ボビン基板42を有する。第1ボビン基板42の底面側が、コイル装置の設置面側(実装基板面側)となり、その下に、図3に示すように、第1コア12aおよび取付用基板70が配置される。
図2および図3に示すように、第1ボビン40の第1ボビン基板42の外周縁部には、下方に延びる下方枠壁43が形成してある。また、第1ボビン基板42のX軸方向の中央部でY軸方向に所定距離離れた2カ所位置には、第1コア12aの側脚16a,18aに対応する位置で、一対の第1ボビン筒部44,46が形成してある。これらの筒部44,46の内部には、側脚16a,18aが差し込まれる貫通孔45,47が一体に形成してある。
第1ボビン基板42におけるX軸方向の一方の端部には、補強用側壁48がZ軸方向の上方に突出するように一体に形成してある。補強用側壁48のZ軸方向の高さは、ボビン筒部44および46の突出高さと同様であり、これらの上端は、後述するように、第2ボビン50の下面に対して係合および/または嵌合する。
第1ボビン40は、絶縁性、耐熱性、伝熱性などに優れた材質で構成され、たとえばフェノール樹脂、PET、PBT、PPSなどで構成され、特にPPSは伝熱性に優れるので好ましい。
第1ボビン筒部44,46の外周には、8の字形状に予め巻回してある第1コイル20が装着される。第1コイル20は、たとえばコイル線が巻回してあるものであり、図3に示すように、コイル線の両端が2つのリード部20aとして引き出され、取付用基板70のX軸方向の一端に装着してある端子台74の上部に装着してある一対の第1端子75にそれぞれ接続される。
図3に示すように、第1コイル20および第1ボビン40のZ軸方向の上部には、第2ボビン50が装着される。第2ボビン50は、略矩形平板状の第2ボビン基板52を有する。図2および図3に示すように、第2ボビン50の第2ボビン基板52の外周縁部には、下方に延びる下方枠壁53が形成してある。下方枠壁53の内側に第1コイル20が装着される。
また、第2ボビン基板52のX軸方向の中央部でY軸方向に所定距離離れた2カ所位置には、第2コア12bの側脚16b,18bに対応する位置で、一対の第2ボビン筒部54,56が形成してある。これらの筒部54,56の内部には、側脚16b,18bが差し込まれる貫通孔55,57が一体に形成してある。
図2に示すように、各貫通孔55,57の下部に位置する基板52の底面には、筒部54および56の内径よりも広い内径を有する筒状下方凸壁55a,57aが形成してある。筒状下方凸壁55a、57aの内側に、第1ボビン40のボビン筒部44および46の上端が嵌合する。また、図2では図示していないが図3に図示してある補強用側壁48の上端が、対応する位置で、第2ボビン50の下方枠壁53の内側に係合する。これらの嵌合と係合により、貫通孔45および55の相互が連通すると共に、貫通孔47および57の相互が連通し、第1ボビン40と第2ボビン50とが組み合わされる。
第2ボビン基板52におけるX軸方向の他方の端部(補強用側壁48と反対側)には、補強用側壁58がZ軸方向の上方に突出するように一体に形成してある。補強用側壁58のZ軸方向の高さは、ボビン筒部54および56の突出高さと同様であり、これらの上端は、後述するように、第3ボビン60の下面に対して係合および/または嵌合する。第2ボビン50は、第1ボビン40と同様な材質で構成することが好ましいが、必ずしも同じ材質で構成する必要はない。
第2ボビン筒部54,56の外周には、8の字形状に予め巻回してある第2コイル30が装着される。第2コイル30は、コイル線が巻回してあるものであり、図3に示すように、コイル線の両端が2つのリード部30aとして、前述したリード部20aに対してX軸方向の反対側に引き出され、取付用基板70のX軸方向の他端に装着してある端子台76の上部に装着してある一対の第1端子77にそれぞれ接続される。第1コイル20および第2コイル30を構成するコイル線としては、特に限定されず、平角線/丸線、撚り線、リッツ線、編組線、UEW、USTCなどの公知の巻線を用いることができる。
図3に示すように、第2コイル30および第2ボビン50のZ軸方向の上部には、第3ボビン60が装着される。第3ボビン60は、略矩形平板状の第3ボビン基板62を有する。図2および図3に示すように、第3ボビン60の第3ボビン基板62の外周縁部には、下方に延びる下方枠壁63が形成してある。下方枠壁63の内側に第2コイル30が装着される。
また、第3ボビン基板62のX軸方向の中央部でY軸方向に所定距離離れた2カ所位置には、第2コア12bの側脚16b,18bに対応する位置で、側脚16b,18bが差し込まれる一対の貫通孔65,67が形成してある。
図2に示すように、各貫通孔65,67の下部に位置する基板62の底面には、貫通孔65,67の内径よりも広い内径を有する筒状下方凸壁65a,67aが形成してある。筒状下方凸壁65a、67aの内側に、第2ボビン50のボビン筒部54および56の上端が嵌合する。また、図2では図示していないが図3に図示してある補強用側壁58の上端が、対応する位置で、第3ボビン60の下方枠壁63の内側に係合する。これらの嵌合と係合により、貫通孔55および65の相互が連通すると共に貫通孔57および67の相互が連通し、第3ボビン60と第2ボビン50とが組み合わされる。第3ボビン60は、第1ボビン40または第2ボビン50と同様な材質で構成することが好ましいが、必ずしも同じ材質で構成する必要はない。
なお、各図面において、Z軸は、コイル装置10の高さ方向であり、コイル装置10におけるZ軸方向の高さが短くなるほど、コイル装置の低背化が可能となる。また、Y軸とX軸は、相互に垂直、しかもZ軸に垂直であり、この実施形態では、X軸がコア12の側脚16a,18a,16b,18bの長手方向に一致している。
図3に示すように、第1コア12aの側脚16a,18aは、それぞれ第1ボビン40の貫通孔45および47の内部に、Z軸方向の下側から挿入される。また、第2コア12bの側脚16b,18bは、第3ボビン60の貫通孔65,67の内部にZ軸方向の上側から挿入される。これらの側脚16a,18aまたは側脚16b,18bの先端部同士は、図2に示すように、連結されたボビン筒部44,54の連絡された貫通孔45および55の内部、または連結されたボビン筒部46,56の連絡された貫通孔47および57の内部において突き合わされる。
図2,図3および図6に示すように、第1コア12aの下側に配置される取付用基板70のY軸方向の一端には、Z軸方向の上方に折り曲げられた位置決め用凸片72が形成してある。位置決め用凸片72の内側には、第1コア12aのY軸方向の側面が、後述するテープ状部材100を介して密着する。そのため、第1コア12aと、それに連結されるボビン40,50,60、コイル20,30および第2コア12bを、取付用基板70に対してX軸方向に位置決めすることが容易になっている。
取付用基板70のX軸方向の両端部には、それぞれ絶縁性の端子台74および76がそれぞれ装着してあり、それらの上に、それぞれ一対の第1端子75および第2端子77がY軸方向に所定間隔で配置してある。取付用基板70は、伝熱性および/または放熱性に優れた材質で構成され、たとえばアルミニウム、銅、ステンレス、あるいはこれらの合金などで構成される。絶縁性の端子台74および76は、たとえばフェノール樹脂、PET、PBTなどで構成される。
取付用基板70の表面に、第1コア12aにおけるベース部13aの主面(底面)が全面で接触する。
本実施形態では、位置決め用凸片72と基板70との境界部分に、スリットが形成してあり、そこにテープ状部材100の一端102が挿通して接着などの手段で固定してあるが、その他の手段により、一端102を固定しても良い。ただし、テープ状部材100の一端102は、基板70に対して良好に熱伝達できるように接合することが好ましい。テープ状部材100の他端104も、一端102と同様な接合手段、あるいはその他の手段で固定してあり、基板70に対して良好に熱伝達できるようになっている。
本実施形態では、テープ状部材100は、ボビン40,50,60の貫通孔45,55,65,67,57,47とコア12a,12bのY軸方向の側面との間の隙間を通され、第2コア12bにおけるベース部13bの主面を折り返すようにして、テープ状部材100両端102、104が、取付用基板70に熱伝達可能に取り付けられる。
テープ状部材100は、コア12よりも熱導電性に優れる材料で構成されることが好ましく、さらにまた絶縁性にも優れることが好ましい。具体的には、テープ状部材100は、たとえばアルミニウム、銅、ステンレスなどの金属、あるいはこれらの合金、またはPPS樹脂などの熱導電性に優れる樹脂材料などにより構成される。
テープ状部材100の幅は、図5に示す側脚16a,18aのX軸方向の幅Wx1以下の幅であることが好ましい。図3に示すように、ボビン40,50,60の貫通孔45,55,65,67,57,47のX軸方向の幅よりも狭くして、これらの貫通孔とコア12との隙間にテープ状部材100を位置させるためである。ただし、熱伝達性能を向上させる観点からは、テープ状部材100の幅は、できる限り大きいことが好ましい。
また、第2コア12bの主面(コア12の頂面)では、テープ状部材100の幅を、他の部分よりも広くして、第2コア12bの主面の大部分あるいは全面を覆うようにしても良い。テープ状部材100が第2コア12bの主面を覆う面積は、主面の面積に対して、0%よりも大きければ良いが、好ましくは30%以上、さらに好ましくは50%以上である。
少なくとも第2コア12bの主面では、熱伝達特性を向上させるために、テープ状部材100を第2コア12bに、接着、嵌合などの手段で接合しても良い。接着に際しては、熱伝導性に優れるフィラー入り接着剤を用いることが好ましい。なお、テープ状部材100の全面を接着する必要はなく、部分的に接着してもよい。嵌合の場合には、上面の押さえ接触部はコアと金属とで行うことが好ましい。コアの上面が接触していれば良く、コアの側面は、必ずしも接触していなくても、温度低下効果は期待できる。
テープ状部材100の厚みは、特に限定されないが、好ましくは0.2〜3mm、さらに好ましくは0.5〜1mm程度である。テープ状部材100の厚みは、テープ状部材100を、ボビン40,50,60の貫通孔45,55,65,67,57,47とコア12a,12bのY軸方向の側面との間の隙間を通し易いように決定される。
図1に示す本実施形態に係るコイル装置10は、図3に示す各部材をZ軸方向に組み立てることによって製造される。その際に、テープ状部材100が、ボビン40,50,60の貫通孔45,55,65,67,57,47とコア12a,12bのY軸方向の側面との間の隙間を通され、第2コア12bにおけるベース部13bの主面を折り返すようにして、テープ状部材100両端102,104が、取付用基板70に熱伝達可能に取り付けられる。
本実施形態のコイル装置10は、コア12a(12b)の側脚16a,18a(16b,18b)の周囲をボビン筒部44,46(54,56)を介して第1コイル20と第2コイル30が、Z軸方向に分割されて配置してある縦型構造を有している。このように構成することで、さらにコイル装置10の組立が容易になると共に、コイル装置10の低背化にも寄与する。
また、縦型であるコイル装置10は、第1および第2コイル20,30のZ軸上下方向にコア12のベース部13a,13bが配置され、これらのベース部13a,13bが上下方向への漏れ磁束を抑制する効果を奏する。したがって、コイル装置10は、コイルの上下方向がコアによってほとんど遮蔽されない横型に比べて、コイル装置10の上下方向への漏れ磁束を抑制することができる。
しかも本実施形態では、コア12を構成する一対のベース部13a,13bの内の下方に配置されるベース部13aの主面が取付用基板70の表面に密着して取り付けられる。また、上方に配置されるベース部13bの主面には、熱伝導率が高いテープ状部材100の折り返し部が熱伝達可能に装着してある。取付用基板70が実装面となり、コイル装置10の上方に隙間が無いときなどには、上方に位置するベース部13bの主面には熱が貯まりやすくなる。
本実施形態では、その上方に位置するコア12bのベース部13bの主面に蓄積された熱を、テープ状部材100を通して、取付用基板70に導くことができる。また、図3に示すように、テープ状部材100は、コイル20および30がそれぞれ外周に巻回してあるボビン40,50のボビン筒部44,46,54,56とコアの側脚16a,18a,16b,18bとの間の隙間を通して、取付用基板70に熱伝達可能に取り付けられることから、コイル20,30の内側に発生した熱も、テープ状部材100を通して、取付用基板70に伝達される。
そのため、取付用基板70の放熱性を向上させることで、あるいは取付用基板70の伝熱性を向上させて他の部材で放熱させることにより、コイル装置10を均一にしかも効率的に冷却することができる。したがって、本実施形態のコイル装置10は、狭スペースに配置されても放熱性に優れ、温度分布のバラツキが少なく、安定したコイル特性を発揮することができる。
また、本実施形態では、コア12が、分離可能な第1コア部12aと第2コア部12bとから成り、ボビンが分離可能な3つのボビン40,50,60で構成してあることから、コイル装置10の組立が容易になる。しかも、テープ状部材100を、ボビン40,50,60とコアの側脚16a,18a,16b,18bとの間の隙間を通して、取付用基板70に熱伝達可能に取り付け易くなる。
さらに本実施形態では、図5に示すように、コア12におけるベース部13a,13bの幅Wx0が、側脚16a,18a,16b,18bの幅Wx1よりも大きくしてある。このように構成することで、ベース部13a,13bの厚み(Z軸方向)を薄くすることが可能になり、コイル装置10の取付用基板70からのZ軸方向高さを低くすることが可能になり小型化に寄与する。また、ベース部13a,13bの幅を大きくすることで、放熱性も向上すると共に、コイルの軸芯方向(Z軸方向)への磁束の漏洩防止効果も高まる。
なお、上述の実施形態において、コア12の側脚16a,18a,16b,18bの断面形状は、X軸方向に細長い形状であることが好ましいが、その他の形状であっても良い。また、第1コイル20および第2コイル30の巻回形状についても、特に限定されず、その他の形状であっても良い。また、第1コイル20および第2コイル30は、同じ形状である必要はなく、異なっていても良い。
さらに、上述した実施形態において、ボビン40,50の内部での側脚16a,16bの突き合わせ部、あるいは側脚18a,18bの突き合わせ部には、絶縁性のギャップシートを介在させて、インダクタンスを調整するようにしても良い。
また、上述した実施形態において、テープ状部材100の一端102または他端104のみが基板70に取り付けられるようにしても良い。あるいは、テープ状部材100は、コア12の全周に亘って巻回してあっても良い。すなわち、第1コア12aの主面(底面)と基板70との間にも、テープ状部材100が介在してあっても良い。
さらに、上述した実施形態では、第1コア12aにおける第1ベース部13aに形成された一対の第1側脚16a,18aの先端と、第2コア12bにおける第2ベース部13bに形成された一対の第2側脚16b,18bの先端とが各々突き合わされることで、閉磁路回路を構成する。しかしながら、その他の実施形態では、各コア12a,12bのベース部には、各々少なくとも単一の脚部を形成し、これらの脚部の先端が突き合わされることで、開磁路回路を形成してもよい。このようなコイル部品に対しても、本発明を適用することが可能である。
10…コイル装置
12…コア
12a…第1コア
12b…第2コア
13a,13b…ベース部
16a,16b,18a,18b…側脚
20…第1コイル
30…第2コイル
40…第1ボビン
42…第1ボビン用基板
44,46…第1ボビン筒部
45,47…貫通孔
50…第2ボビン
52…第2ボビン基板
54,56…第1ボビン筒部
55,57…貫通孔
60…第3ボビン
62…第3ボビン基板
65,67…貫通孔
100…テープ状部材

Claims (6)

  1. 少なくとも一つの脚部材が一対のベース部材を連絡するように当該ベース部材から突出しているコアと、
    一対の前記ベース部材が露出した状態で、前記脚部材の周囲を覆っているボビンと、
    前記ボビンの周囲に配置されるコイルと、を有し、
    前記コイルの巻軸が、前記ベース部材の主面に対して交差するように配置されるコイル装置であって、
    一対の前記ベース部材の内の一方の主面が、取付用基板に取り付けられ、
    他方のベース部材の主面には、前記コアよりも熱伝導率が高いテープ状部材の一部が熱伝達可能に装着してあり、当該テープ状部材が前記ボビンと前記コアの脚部材との間の隙間を通して、当該テープ状部材の他の一部が、前記取付用基板に熱伝達可能に取り付けられることを特徴とするコイル装置。
  2. 前記コアが、分離可能な第1コア部と第2コア部とから成り、
    前記第1コア部が、第1ベース部と第1脚部とを有し、
    前記第2コア部が、第2ベース部と第2脚部とを有し、
    前記第1ベース部と第2ベース部とで、一対の前記ベース部材を構成し、
    前記第1脚部の先端と第2脚部の先端とが突き合わされることで、前記脚部材を構成する請求項1に記載のコイル装置。
  3. 前記第1ベース部には、一対の第1脚部が突出して形成してあり、
    前記第2ベース部には、一対の第2脚部が突出して形成してあり、
    各第1脚部の先端が各第2脚部の先端と突き合わされるように、これらの脚部が前記ボビンの貫通孔に挿入される請求項2に記載のコイル装置。
  4. 前記ボビンが、分離可能な第1ボビンと第2ボビンとを有し、
    前記第1ボビンには、前記第1脚部が挿入される第1ボビン筒部が形成してあり、
    前記第2ボビンには、前記第2脚部が挿入される第2ボビン筒部が形成してあり、
    前記コイルが、第1コイルと第2コイルとを有し、
    前記第1ボビン筒部の外周には、前記第1コイルが配置され、
    前記第2ボビン筒部の外周には、前記第2コイルが配置される請求項2または3に記載のコイル装置。
  5. 前記テープ状部材の両端が前記取付用基板に熱伝達可能に取り付けられる請求項1〜4のいずれかに記載のコイル装置。
  6. 前記ベース部材の幅が、前記脚部材の幅よりも大きい請求項1〜5のいずれかに記載のコイル装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107086115A (zh) * 2016-02-12 2017-08-22 松下知识产权经营株式会社 变压器
CN113257535A (zh) * 2021-03-25 2021-08-13 深圳市科达嘉电子有限公司 一种编织线电感线圈和编织线大电流电感

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