JP2009105164A - トランス - Google Patents

トランス Download PDF

Info

Publication number
JP2009105164A
JP2009105164A JP2007274316A JP2007274316A JP2009105164A JP 2009105164 A JP2009105164 A JP 2009105164A JP 2007274316 A JP2007274316 A JP 2007274316A JP 2007274316 A JP2007274316 A JP 2007274316A JP 2009105164 A JP2009105164 A JP 2009105164A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
winding
transformer
core
insulating sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007274316A
Other languages
English (en)
Inventor
浩一 ▲崎▼田
Koichi Sakita
Kyoko Matsuda
京子 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Lambda Corp
Original Assignee
TDK Lambda Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Lambda Corp filed Critical TDK Lambda Corp
Priority to JP2007274316A priority Critical patent/JP2009105164A/ja
Publication of JP2009105164A publication Critical patent/JP2009105164A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Regulation Of General Use Transformers (AREA)

Abstract

【課題】電磁波の周囲への影響を削減し小型化することができるトランスを得る。
【解決手段】コア11と、コア11に巻装された巻線13と、良導電性の材料で作製され巻線13を覆うとともに表面に冷却用のフィン15bが形成されたキャップ15A,15Bとを備えており、巻線13に電流が流れることにより発生した渦電流は、巻線13を覆うキャップ15A,15Bにより損失して周囲に電磁波を伝搬しない。キャップ15A,15Bの表面に形成されたフィン15bは、損失した渦電流の発生する熱を効率的に発散すると共に、コア11や巻線13に発生する熱を効果的に放熱する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えばスイッチング電源に用いられるトランスに関するものである。
例えばスイッチング電源の構成部品としてトランスが用いられる。このトランスにおいては、従来、EE型若しくはEI型のコアを持つものが知られている。このようなトランスは、予め導体である線材を円筒状に整形しながら巻回してコイル(巻線)を作製し、フェライトなどの磁性材料でなるEE型若しくはEI型のコアを突き合わせる際に、その中央鉄心に円筒状の巻線を巻装することにより作製する(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−216634号公報
一般に、上記のような従来のトランスによれば、巻線に電流が流れるとその磁束により渦電流が発生する。そして、この渦電流はノイズとなる電磁波を放射して伝搬する。この電磁波は、スイッチング電源等の装置においてトランスの周囲に配置された機器に悪影響を与えるので改善が求められていた。
また、このような構成のトランスによれば、電流の損失により発熱するが所定の温度以上に高温になるとその特性が変化してしまう。しかし、従来のトランスは特に積極的に放熱性を向上させる工夫は成されておらず、そのため、従来のトランスは、発熱による温度上昇を防止する目的で所定の大きさとする必要があった。すなわち、従来のトランスは放熱性が低いので所定の大きさ(所定の熱容量)として電流の損失により発生する熱をある程度蓄積することで温度上昇を防止していた(同じ発熱量であっても熱容量が大きいほど温度上昇は遅くなる)。このように、従来、熱容量を確保する目的でトランスを所定の大きさにしていたが、恒久的な要望としてトランスの小型化が求められていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電磁波の周囲への影響を削減するとともに小型化することができるトランスを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のトランスは、コアと、コアに巻装された巻線と、良導電性の材料で作製され巻線を覆うとともに表面に冷却用のフィンが形成されたキャップとを備えたことを特徴とする。
この発明のトランスによれば、巻線に電流が流れることにより発生した渦電流は、巻線を覆うキャップにより損失して周囲に電磁波を伝搬しない。そのため、周囲に配置された機器に悪影響を与えることがなく、安全で信頼性の高いトランスとすることができる。また、キャップの表面に形成されたフィンは、損失した渦電流の発生する熱を効率的に発散すると共に、コアや巻線に発生する熱を効果的に放熱するので、従来のように熱容量を確保する目的で機器を大きくする必要がなく小型化を図ることができる。
以下に、本発明にかかるトランスの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態
図1は本発明にかかるトランスの実施の形態を示す図である。図2は本実施の形態の分解斜視図である。図において、本実施の形態のトランス10は、EE型のコア11と、このコア11の中央鉄心に円筒状に巻装された巻線13と、巻線13を上下から全面的に覆う上キャップ15A,下キャップ15Bとを備えている。上キャップ15A及び下キャップ15Bは、アルミニウムまたはアルミニウム合金を材料として押出加工又は切削加工にて作製され、それぞれ円筒を軸線に沿って二分割したような断面円弧状の囲繞部15aと、この囲繞部15aの外周面に冷却用として立設された複数のフィン15bとを有している。
複数のフィン15bは、トランス10の軸線方向に延びて上面と下面とに同じように形成されている。上面においては、軸線を対称軸として片側に3枚のフィン15b、他側に3枚のフィン15bが形成されている。両側において最も外側のフィン15bには、中央部にバネ19A,19Bが係合する係合部として切り欠き15cが形成されている。トランス10の下面においても全く同様の形状となっている。
フィン15bは、トランス10の最外部にてトランス10の外殻を成している。そして、軸線に直交する断面が概略矩形の外殻を形成するようにされて、スペースの有効利用が図られている。
上下のキャップ15A,15Bと巻線13との間に、それぞれ絶縁シート17A,17Bが挟み込まれている。絶縁シート17A,17Bは、シリコンを材料として作製され、キャップ15A,15Bと巻線13との間を密着させて、隙間のない状態として熱伝導性を向上させる目的で挟み込まれている(隙間があると、内部の空気が熱せられ高温となるとともに、巻線13からキャップ15A,15Bへの熱伝導を阻害する)。
この構成により、各部材は図2の上方より、上側キャップ15A、上側絶縁シート17A、コア11及び巻線13、下側絶縁シート17B、下側キャップ15Bの順で配置されている。そして、上側キャップ15Aと下側キャップ15Bとの間に掛け渡された一対のバネ19A,19Bにより一体に固定されている。バネ19A,19Bは、それぞれくの字形に折れ曲がった本体部19aと、本体部19aの両端に被係合部として形成された湾曲部19bとから構成されている。バネ19A,19Bは、上側キャップ15Aと下側キャップ15Bとにそれぞれ形成された切り欠き15cに係合させて取り付けられている。
なお、本実施の形態のコア11は、EEのコアであるが、コアのタイプはこれに限らず、例えば、EI型のコアなどであってもよい。また、本実施の形態の上キャップ15Aと下キャップ15Bとは、コア11からはみ出た部分を覆うように設けられているが、両者が互いに相手方向に延長されてコア11の側面部を覆うようにしてもよい。このような構成とすることにより、例えばEE型コアの突き合わせ部分から漏れ出る磁束も抑止することができる。
なお、本実施の形態の上キャップ15Aと下キャップ15Bとは、アルミニウムまたはアルミニウム合金の材料で作製されているが、必ずしもこの材料で作製される必要はなく、良導電性の材料であれば所定の効果を得ることができる。また、下キャップ15Bは、必要に応じて雌ねじが形成されて図示しないシャーシへの取付台として兼用されてもよい。
このように本実施の形態のトランスにおいては、コア11と、コア11に巻装された巻線13と、良導電性の材料で作製され巻線13を覆うとともに表面に冷却用のフィン15bが形成されたキャップ15A,15Bとを備えているので、巻線13に電流が流れることにより発生した渦電流は、巻線13を覆うキャップ15A,15Bにより損失して周囲に電磁波を伝搬しない。そのため、周囲に配置された機器に悪影響を与えることがなく、安全で信頼性の高いトランスとすることができる。また、キャップ15A,15Bの表面に形成されたフィン15bは、損失した渦電流の発生する熱を効率的に発散すると共に、コア11や巻線13に発生する熱を効果的に放熱するので、従来のように熱容量を確保する目的で機器を大きくする必要がなく小型化を図ることができる。
キャップは、巻線13の軸線に沿う面にて複数に分割され、巻線13を挟み込むように配設されているので、巻線13を挟み込む構造を容易に実現することができる。そして、キャップは、上側キャップ15Aと下側キャップ15Bとに2分割され、各々のキャップ15A,15Bは、断面円弧状の囲繞部15aと、この囲繞部15aの外周面に設けられたフィン15bとを有しているので、効果的に冷却することができる。そしてさらに、フィン15bは、軸線に直交する断面が概略矩形の外殻を形成するので、スペースが有効に活用される。
また、キャップ15A,15Bと巻線13との間に絶縁シート117A,17Bが挟み込まれているので、キャップ15A,15Bと巻線13との間を密着して隙間がない状態とすることができる。さらには、絶縁シートは、上側絶縁シート17Aと下側絶縁シート17Bとに2分割されており、上側キャップ15A、上側絶縁シート17A、コア11及び巻線13、下側絶縁シート17B、下側キャップ15Bの順で配置され、上側キャップ15Aと下側キャップ15Bとの間に掛け渡された一対のバネ19A,19Bにより一体に固定されているので、簡単な構造にてトランスを構成することができる。また、バネ19A,19Bは、上側キャップ15Aと下側キャップ15Bとにそれぞれ形成された切り欠き15cに係合させて取り付けられているので、ねじ等の締結部材を使わずに、またドライバー等の工具を必要とすることなく、ワンタッチで容易に組み立てることができる。
以上のように、本発明にかかるトランスは、スイッチング電源に用いられるトランスに適用されて有用なものである。
本発明にかかるトランスの実施の形態を示す図である。 図1に示すトランスの分解斜視図である。
符号の説明
11 コア
13 巻線
15A 上側キャップ
15B 下側キャップ
15a 囲繞部
15b 冷却用フィン
15c 切り欠き(係合部)
17A 上側絶縁シート
17B 下側絶縁シート
19A,B バネ
19a バネの本体
19b 湾曲部(被係合部)

Claims (8)

  1. コアと、
    前記コアに巻装された巻線と、
    良導電性の材料で作製され前記巻線を覆うとともに表面に冷却用のフィンが形成されたキャップとを備えた
    ことを特徴とするトランス。
  2. 前記キャップは、前記巻線の軸線に沿う面にて複数に分割され、前記巻線を挟み込むように配設されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のトランス。
  3. 前記キャップは、上側キャップと下側キャップとに2分割され、各々の前記キャップは、断面円弧状の囲繞部と、該囲繞部の外周面に設けられた前記フィンとを有している
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のトランス。
  4. 前記フィンは、軸線に直交する断面が概略矩形の外殻を形成する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のトランス。
  5. 前記キャップと前記巻線との間に、絶縁シートが挟み込まれている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のトランス。
  6. 前記キャップは、上側キャップと下側キャップとに2分割され、
    前記絶縁シートは、上側絶縁シートと下側絶縁シートとに2分割されており、
    前記上側キャップ、前記上側絶縁シート、前記コア及び前記巻線、前記下側絶縁シート、前記下側キャップの順で配置され、
    前記上側キャップと前記下側キャップとの間に掛け渡された一対の引きバネ部材により一体に固定されている
    ことを特徴とする請求項5に記載のトランス。
  7. 前記バネ部材は、上側キャップと下側キャップとにそれぞれ形成された係合部に係合させて取り付けられている
    ことを特徴とする請求項6に記載のトランス。
  8. 前記良導電性の材料が、アルミニウム又はアルミニウム合金である
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のトランス。
JP2007274316A 2007-10-22 2007-10-22 トランス Pending JP2009105164A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007274316A JP2009105164A (ja) 2007-10-22 2007-10-22 トランス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007274316A JP2009105164A (ja) 2007-10-22 2007-10-22 トランス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009105164A true JP2009105164A (ja) 2009-05-14

Family

ID=40706575

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007274316A Pending JP2009105164A (ja) 2007-10-22 2007-10-22 トランス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009105164A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011009660A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Sumitomo Electric Ind Ltd リアクトル
JP2011181856A (ja) * 2010-03-04 2011-09-15 Toyota Industries Corp 誘導機器の組立体
JP2013118344A (ja) * 2011-12-05 2013-06-13 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 電子部品ユニット及び電子部品固定金具
JP2014103168A (ja) * 2012-11-16 2014-06-05 Shindengen Electric Mfg Co Ltd トランスユニット及びトランスユニット取付構造
US20170178782A1 (en) * 2015-12-17 2017-06-22 Rockwell Automation Technologies, Inc. Compact inductor

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57183727U (ja) * 1981-05-15 1982-11-20
JPS6350007A (ja) * 1986-08-19 1988-03-02 Nec Corp 放熱板付低ノイズトランス
JPH08222442A (ja) * 1995-02-17 1996-08-30 Toyo Electric Mfg Co Ltd 電気車両用冷却装置付リアクトル
JP2002008923A (ja) * 2000-06-21 2002-01-11 Sansei Sangyo Kk 高周波トランス

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57183727U (ja) * 1981-05-15 1982-11-20
JPS6350007A (ja) * 1986-08-19 1988-03-02 Nec Corp 放熱板付低ノイズトランス
JPH08222442A (ja) * 1995-02-17 1996-08-30 Toyo Electric Mfg Co Ltd 電気車両用冷却装置付リアクトル
JP2002008923A (ja) * 2000-06-21 2002-01-11 Sansei Sangyo Kk 高周波トランス

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011009660A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Sumitomo Electric Ind Ltd リアクトル
JP2011181856A (ja) * 2010-03-04 2011-09-15 Toyota Industries Corp 誘導機器の組立体
JP2013118344A (ja) * 2011-12-05 2013-06-13 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 電子部品ユニット及び電子部品固定金具
JP2014103168A (ja) * 2012-11-16 2014-06-05 Shindengen Electric Mfg Co Ltd トランスユニット及びトランスユニット取付構造
US20170178782A1 (en) * 2015-12-17 2017-06-22 Rockwell Automation Technologies, Inc. Compact inductor
US10217555B2 (en) * 2015-12-17 2019-02-26 Rockwell Automation Technologies, Inc. Compact inductor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7018390B2 (ja) インダクタおよび当該インダクタの実装構造
JP3619457B2 (ja) 大電流平滑用の平滑コイル
US20130293330A1 (en) Magnetic device having thermally-conductive bobbin
JP2015198181A (ja) 巻線部品およびその放熱構造
JP4946248B2 (ja) リアクトル
JP5416078B2 (ja) 磁気部品および磁気部品の製造方法
JP2009105164A (ja) トランス
JP2017092348A (ja) コイル装置
JP2007243131A (ja) リアクトル部品
JP2015090912A (ja) リアクトル
JP6064943B2 (ja) 電子機器
JP6509472B2 (ja) トランス
JP6393212B2 (ja) 電力変換装置
JP5173951B2 (ja) 磁気部品の冷却装置
JP2013183066A (ja) コイル装置
JP6045103B2 (ja) コイル部品及びコイル部品の実装構造
WO2019044835A1 (ja) 放熱板付インダクタ
JP2015053369A (ja) コイル部品およびそれを用いた電源装置
JP2015207741A (ja) リアクトル
JP5516923B2 (ja) リアクトル、およびコンバータ
JP2005064318A (ja) トランス
JP2019079838A (ja) トランス装置
JP2014078665A (ja) インダクタンス部品
JPH11162749A (ja) 変圧器
JP2002217040A (ja) 静止誘導電気機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100706

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111122

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120313

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20130614