JP6045103B2 - コイル部品及びコイル部品の実装構造 - Google Patents
コイル部品及びコイル部品の実装構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6045103B2 JP6045103B2 JP2012252567A JP2012252567A JP6045103B2 JP 6045103 B2 JP6045103 B2 JP 6045103B2 JP 2012252567 A JP2012252567 A JP 2012252567A JP 2012252567 A JP2012252567 A JP 2012252567A JP 6045103 B2 JP6045103 B2 JP 6045103B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- plate
- cylindrical
- flange
- base
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
また、この種のコイル部品は、筒状部の軸線が、基台の実装面に平行するように基台の実装面に実装されることがある。そして、このようにコイル部品を基台に実装する場合、コイルの両端に位置する引出配線は、コイルの上方から一対の板状フランジ部の外側に引き出され、外部の機器に接続される。
このため、従来のコイル部品では、コイルを樹脂で封止することで、コイルの熱を樹脂側に逃がすことが考えられているが、コイルの冷却効率が低い、という問題がある。また、樹脂を用いた構成では、樹脂の分だけコイル部品の重量が重くなってしまうという問題がある。特に、重いコイル部品は、車載品として好ましくない。
しかしながら、従来のコイル部品では、筒状部の軸線と平面視した板状フランジ部の中心とが一致するのが一般的であるため、コイルの上側に配される引出配線が、ボビンの両側に位置する一対の板状フランジ部の上方からはみ出してしまい、コイル部品の小型化(低背化)を阻害する、という問題がある。
上記実装構造では、ケースを基台に固定するだけで、ばね部によってコイルの外周部を実装面に押し付けることができる。したがって、コイルの熱を容易かつ確実に基台に逃がすことができる。
上記実装構造では、コイル部品において発生する電磁気的なノイズをケースにおいて吸収できるため、このノイズがケース外部に漏れることを防止できる。例えば、基台に実装される他の電子部品がコイル部品の近くに配されていても、他の電子部品の誤動作を防ぐことができる。
また、コイル部品を基台に実装して構成される電子機器では、基台の実装面からのコイル部品の実装高さを低く抑えて、コイル部品を備える電子装置の小型化(低背化)を図ることが可能となる。
図1,2に示すように、この実施形態に係るコイル部品10の実装構造は、コイル部品10を基台1の実装面1aに実装して構成されている。
基台1は、例えばアルミニウム等のように熱伝導率に優れた導電性材料からなる。本実施形態では、基台1が板状に形成され、その実装面1aが平坦面となっている。なお、基台1の下部(実装面1aと反対側の面)には、例えば基台1の熱を放散するためのフィンが設けられていてもよい。このような基台1の具体例としては、例えばコイル部品10や他の電気部品等を収容する電子機器の筐体が挙げられる。
ボビン11は、電気的な絶縁材料からなり、筒状部14と、筒状部14の軸方向両端に配されて筒状部14を挟み込む一対の板状フランジ部15と、を備える。本実施形態では、複数(図示例では二つ)の筒状部14が、一対の板状フランジ部15の間において間隔をあけて一列に並べられている。
なお、本実施形態における「平面視」とは、板状フランジ部15を筒状部14の軸線S1方向(図2において矢印Bで示す方向)から見た状態を意味する。
より具体的に説明すれば、本実施形態では、各筒状部14の軸線S1が、平面視矩形状とされた板状フランジ部15の高さ方向(短辺方向)の中心線S2に対して、板状フランジ部の短辺方向にずれて位置している。また、本実施形態では、筒状部14の軸線S1が、平面視した板状フランジ部15の中心線S2から離れて基台1側に近づけて位置している。
そして、このコイルCの外周部C1の一部は、前述したように筒状部14の軸線S1が板状フランジ部15の中心線S2からずれて位置していることで、板状フランジ部15の外縁部15Aに位置している。言い換えれば、コイルCの外周部C1の一部が板状フランジ部15の外縁部15Aに位置するように、板状フランジ部15の中心線S2に対する筒状部14の軸線S1のずれ量が調整されている。本実施形態においては、筒状部14の軸線S1が板状フランジ部15の中心線S2から基台1側にずれているため、コイルCの外周部C1の一端部(図示例では下端部)が、板状フランジ部15の外縁部15Aのうち基台1側に位置する外縁部15A付近に位置している。
この上部空間16Aは、上記反対側領域に位置するコイルCの外周部C1が一対の板状フランジ部15の外縁部15Aよりも内側に位置することで形成されている。また、上部空間16AのうちコイルCの外周部C1から板状フランジ部15の外縁部15Aまでの距離は、従来のように筒状部14の軸線S1を板状フランジ部の中心線S2に一致させた場合と比較して長くなっている。
本実施形態では、ボビン11が複数の筒状部14を備えるため、複数(図示例では二つ)の軸体17が各筒状部14内にそれぞれ挿通されている。また、本実施形態では、各板状部18がボビン11の各板状フランジ部15に重ねて配されている。さらに、本実施形態では、各板状部18が各板状フランジ部15の鍔状の外縁部15Aの内側に配されており、これによって、板状部18が板状フランジ部15に対して筒状部14の軸線S1の直交方向にずれることを防いでいる。
以上のように構成される本実施形態のコイル部品10では、コア部12に発生した磁束中において、目的の周波数より低い周波数の電流を通し、目的の周波数より高い電流を阻止するといった電流の平滑化を行うことができる。
放熱シート5は、高い熱伝導率及び柔軟性を有する材料によって構成されている。この放熱シート5は、自身の柔軟性によって基台1やコイル部品10との間に隙間が生じないように、基台1やコイル部品10に密着する。本実施形態では、放熱シート5が、その柔軟性によって、基台1側に位置するコイルCの外周部C1、ボビン11の外縁部15A及びコア部12の一対の板状部18全てに隙間なく密着している。
本実施形態のケース20は、基台1側に開口する第一開口部22の他に、側方(図1において右側)に開口する第二開口部23も有している。これにより、ケース20の第一開口部22を通じてコイル部品10をケース20内に収容できる。また、ケース20の第二開口部23を通じてコイルCの引出配線C2を外部に引き出すことができる。
さらに、本実施形態のケース20は、基台1に接続されることで接地電位となっている。これにより、コイル部品10において発生する電磁気的なノイズをケース20において吸収することができる。
また、本実施形態のコイル部品10の実装構造では、コイル部品10が基台1の実装面1aに実装され、コイルCの外周部C1が基台1の実装面1aに押し付けられている。
また、従来のようにコイルCを樹脂で封止する必要がなく、コイル部品10の重量増加を伴わずにコイルCの放熱を効率的に行うことができるため、コイル部品10を車載品として好適に用いることが可能となる。
例えば、上記実施形態では、板状フランジ部15の外縁部15Aが鍔状に形成されているが、例えば板状フランジ部15全体が単純な板状に形成されてもよい。
また、上記実施形態では、コイルCの外周部C1及び板状フランジ部15の一端部を図中下側、コイルCの外周部C1及び板状フランジ部15の他端部を図中上側と設定したが、「下側、上側」は、コイルCの外周部C1又は基台1等の設置方向により適宜されるものであり、一端部を「下側」、他端部を「上側」に特定しなくてもよい。
1a 実装面
10 コイル部品
11 ボビン
12 コア部
14 筒状部
15 板状フランジ部
15A 外縁部
16A 上部空間
20 ケース
25 ばね部
C コイル
C1 外周部
C2 引出配線
S1 軸線
S2 中心線
B 平面視の方向
Claims (4)
- 筒状部、及び、該筒状部の軸方向両端に配されて前記筒状部を挟み込む一対の板状フランジ部を有するボビンと、前記筒状部に巻線を巻回してなるコイルと、を備え、
前記コイルの外周部の一部が平面視した前記板状フランジ部の外縁部に位置するように、前記筒状部の軸線が、平面視した前記板状フランジ部の中心から前記外縁部に近づけて位置し、
複数の前記筒状部が、一対の板状フランジ部の間において互いに間隔をあけて一列に並べられ、
前記筒状部の軸線が、平面視した前記板状フランジ部の中心に対して、複数の前記筒状部の配列方向に直交する方向にずれて位置し、
第一筒状部に巻回された前記コイルの第一巻線部から引き出された引出配線が、平面視した前記板状フランジ部の中心に対して前記筒状部をずらした方向と反対側の領域において、前記第一筒状部に隣り合う第二筒状部に巻回された前記コイルの第二巻線部の外周部と一対の板状フランジ部とで囲まれた空間に収容され、
前記第一巻線部から引き出された引出配線、及び、前記第二巻線部から引き出された引出配線が、複数の前記筒状部の配列方向において同じ方向に延びていることを特徴とするコイル部品。 - 請求項1に記載のコイル部品を基台の実装面に実装するコイル部品の実装構造であって、
前記コイルの外周部が前記実装面に押し付けられていることを特徴とするコイル部品の実装構造。 - 前記基台に実装されたコイル部品がケースによって覆われ、
前記ケースが、前記一対の板状フランジ部を前記実装面に向けて押し付けるばね部を備えることを特徴とする請求項2に記載のコイル部品の実装構造。 - 前記ケースが、導電性を有し、接地電位となっていることを特徴とする請求項3に記載のコイル部品の実装構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012252567A JP6045103B2 (ja) | 2012-11-16 | 2012-11-16 | コイル部品及びコイル部品の実装構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012252567A JP6045103B2 (ja) | 2012-11-16 | 2012-11-16 | コイル部品及びコイル部品の実装構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014103167A JP2014103167A (ja) | 2014-06-05 |
JP6045103B2 true JP6045103B2 (ja) | 2016-12-14 |
Family
ID=51025449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012252567A Expired - Fee Related JP6045103B2 (ja) | 2012-11-16 | 2012-11-16 | コイル部品及びコイル部品の実装構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6045103B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016157411A1 (ja) * | 2015-03-31 | 2016-10-06 | 三菱電機株式会社 | リアクトル機構 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3469935B2 (ja) * | 1994-03-22 | 2003-11-25 | Necトーキン株式会社 | 箱形ノイズフィルタ |
JP3463260B2 (ja) * | 1998-11-17 | 2003-11-05 | Tdk株式会社 | コイル部品とその取付構造 |
JP2001167947A (ja) * | 1999-12-09 | 2001-06-22 | Tdk Corp | 大電流用ノイズフィルタ |
JP2008028288A (ja) * | 2006-07-25 | 2008-02-07 | Sumitomo Electric Ind Ltd | リアクトル装置 |
JP2009027000A (ja) * | 2007-07-20 | 2009-02-05 | Toyota Motor Corp | リアクトル装置 |
JP5513848B2 (ja) * | 2009-10-30 | 2014-06-04 | 株式会社タムラ製作所 | インダクタ |
-
2012
- 2012-11-16 JP JP2012252567A patent/JP6045103B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014103167A (ja) | 2014-06-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4605192B2 (ja) | コイルユニット及び電子機器 | |
JP5762508B2 (ja) | 電力変換装置 | |
JP6268509B2 (ja) | リアクトル装置 | |
US8120455B2 (en) | Transformer structure | |
JP6356465B2 (ja) | 巻線部品およびその放熱構造 | |
JP6246641B2 (ja) | コイルの放熱構造、および電気機器 | |
US20130293330A1 (en) | Magnetic device having thermally-conductive bobbin | |
JP6234537B1 (ja) | 電力変換装置 | |
WO2012101764A1 (ja) | リアクトル及びリアクトル装置 | |
JP6327501B2 (ja) | リアクトル | |
JP2015012272A (ja) | リアクトル | |
JP2002208521A (ja) | 大電流平滑用の平滑コイル | |
JP2015170674A (ja) | リアクトル | |
JP2015116040A (ja) | 電力変換装置 | |
JP6672724B2 (ja) | 電源装置 | |
JP2015090912A (ja) | リアクトル | |
JP2011066242A (ja) | リアクトル | |
JP2014204487A (ja) | 電源装置 | |
JP6045103B2 (ja) | コイル部品及びコイル部品の実装構造 | |
CN110419085B (zh) | 变压器 | |
JP2017123415A (ja) | コイル装置及び電気接続箱 | |
JP2016127109A (ja) | リアクトルの冷却構造 | |
JP5173951B2 (ja) | 磁気部品の冷却装置 | |
US20130299131A1 (en) | Adjustable heat dissipation assembly for magnetic devices | |
JP2014161136A (ja) | 電力変換装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150414 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160324 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160329 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160502 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161018 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161114 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6045103 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |