JPH11162749A - 変圧器 - Google Patents

変圧器

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JPH11162749A
JPH11162749A JP9324006A JP32400697A JPH11162749A JP H11162749 A JPH11162749 A JP H11162749A JP 9324006 A JP9324006 A JP 9324006A JP 32400697 A JP32400697 A JP 32400697A JP H11162749 A JPH11162749 A JP H11162749A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
transformer
core
plate
layers
Prior art date
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Abandoned
Application number
JP9324006A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Hara
享 原
Yoshihisa Uchida
凱久 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NISHI DENSHI KOGYO KK
Resonac Corp
Original Assignee
NISHI DENSHI KOGYO KK
Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NISHI DENSHI KOGYO KK, Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd filed Critical NISHI DENSHI KOGYO KK
Priority to JP9324006A priority Critical patent/JPH11162749A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変圧器内部で発生する熱を外気へ逃がし、変
圧器の温度上昇を抑制する。 【解決手段】 コア1に複数層に巻装した巻線10の複
数箇所の層間に熱伝導板11をそれぞれ挟み込む。コア
1には放熱板6を放熱可能に支持させる。各熱伝導板1
1の端部は、相互に重ね合わせ接続して放熱板6に熱伝
達可能に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変圧器に関し、特
にその放熱構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】変圧器の内部温度は、コア(磁心)の材
質により、使用温度の上限(キュリー温度)が定まる。
コアがキュリー温度を越えると、該コアが強磁性から常
磁性に変化し、該コアが磁気的に飽和する。
【0003】また、内部温度の上昇により、コアが膨張
して、該コアを破損させることがある上に、絶縁材料の
劣化を招き、短絡事故を引き起こす恐れもある。
【0004】これを回避するためには、変圧器の放熱を
促進させる必要がある。変圧器の放熱を促進させるに
は、銅損及び鉄損を少なくして変圧器の損失を低減し、
熱の発生量を少なくすると共に、放熱量を増すように熱
の放射,対流,熱伝導率を良くする構造とする必要があ
る。
【0005】変圧器の銅損及び鉄損を少なくするために
は、コイルの断面積を多くし、かつ巻回数を少なくする
こと、或いはコアの形状を大きくしたり、鉄損の少ない
コア材を選定する必要がある。
【0006】また、従来の変圧器の放熱構造としては、
油入変圧器等のように油の対流作用により変圧器外気に
熱を伝え、外気の対流作用によって熱を放散させる構
造、コイルとコア間,コイルとコイル間にエアギャップ
を設ける構造、或いは冷却ファンを使用して強制風冷す
る構造等があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の放熱性を改善した変圧器では、例えば油入変
圧器では保守性に問題があり、またコイルの層間にエア
ギャップを設ける構造ではコイルが長くなり銅損が増加
してしまい、いずれの場合も変圧器の寸法が大きくな
り、変圧器の小形化に不向きである。
【0008】また、冷却ファンを設けた変圧器では、変
圧器の表面の温度上昇を下げることができても、変圧器
の内部の熱を逃がすことができず、冷却効果が少ないと
いう問題点があった。
【0009】本発明の目的は、内部で発生する熱を外気
へ逃がし、温度上昇を抑制できる変圧器を提供すること
にある。
【0010】本発明の他の目的は、大形化させずに内部
の熱の放熱を促進させることができる変圧器を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の変圧器では、コ
アに巻装された巻線の層間に熱伝導板が挟み込まれてい
る。また、コアには放熱板が放熱可能に支持されてい
る。熱伝導板の端部は、放熱板に熱伝達可能に接続され
ている。特に、コアに複数層に巻装された巻線の複数箇
所の層間に熱伝導板がそれぞれ挟み込まれている場合に
は、各熱伝導板の端部を相互に接続して放熱板に熱伝達
可能に接続することが好ましい。
【0012】このような構造にすると、変圧器の内部で
発生する熱を、熱伝導板を経て放熱板に導き、該放熱板
で効率よく外気へ熱を逃がし、変圧器内部の温度上昇を
抑制することができる。また、このような放熱構造によ
り、冷却効果が向上し、変圧器の銅損,鉄損により発生
した熱を効果的に逃がすことができ、このためコアが磁
気的に飽和することなく該コアを小形化でき、変圧器の
小形化を図ることができる。
【0013】特に、コアに複数層に巻装された巻線の複
数箇所の層間に熱伝導板をそれぞれ挟み込んでいる場合
で、これら熱伝導板の端部を相互に接続して放熱板に熱
伝達可能に接続すると、各熱伝導板が伝える熱を共通の
放熱板を用いて効率よく放熱させることができる。
【0014】また、放熱板の放熱板部は内向きに折り曲
げられていることが好ましい。このようにすると、変圧
器を全体的に大形化せずに、放熱板部の長さを長くして
放熱性能を上げることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、本発明に係る変圧
器における実施の形態の一例を示したものである。
【0016】この変圧器においては、コア1を有する。
このコア1は、図2に示すように円柱状の脚部2と、こ
の脚部2を両側から向かい合わせて挟み込んでいる1対
のコ字形のヨーク3とを組み合わせて形成されている。
コ字形のヨーク3は、脚部2に平行する向きで該脚部2
と同じ長さを有する基体部3aと、この基体部3aの両
端から脚部2の両端に向けて突設されている突出片部3
b,3cとで構成されている。突出片部3b,3cは、
その基部から先端に向かうにつれて幅が徐々に狭くなる
構造となっていて、各先端部には脚部2の外周に嵌め合
わせる円弧状の凹部3bu,3cuが設けられている。
コア1の脚部2とヨーク3とは、脚部2の長手方向の所
要の位置を横切る分割面4で分割されている。
【0017】このようなコア1には、脚部2の長手方向
の両端に対応する両端面のうち、一方の面(下面)には
固定金具5が当接され、他方の面(上面)には放熱板6
が当接されて、該コア1が両側から挟み込まれ、四隅に
おいてこれら固定金具5と放熱板6を貫通する締め付け
ボルト7とその先端に螺合されたナット8により分離し
ないように締め付けられて一体化されている。
【0018】放熱板6は、コア1の他方の面(上面)に
当接される長四角形の基板部6aと、該基板部6aでコ
ア1の突出片部3bの幅方向の傾斜面に対向する側の両
側部から外向きに立ち上げられている立ち上げ板部6b
と、該基板部6aでコア1の基体部3aに対向する側の
両側部から該基体部3aに平行するようにして内向きに
立ち下げられている放熱板部6cとで構成されている。
【0019】脚部2の外周には、層間紙9を介して絶縁
されて薄形銅板よりなる巻線10が巻装されている。こ
の巻線10からは、中間タップ10aが引き出されてい
る。コア1の脚部2の外周に巻装された巻線10の複数
箇所の層間(本例では総ての層間)には熱伝導板11の
基部側がそれぞれ挟み込まれている。これら熱伝導板1
1の先端部は、巻線10の外に引き出されて相互に重ね
合わせ接続されて放熱板6の立ち上げ板部6bに一括し
て熱伝達可能にボルト12とナット13とで接続されて
いる。
【0020】本例では、コア1はフェライト製であっ
て、巻線10は1次巻線と2次巻線とからなり、1次巻
線は厚さ0.5mm ×幅48mmの薄形銅板を10回巻き付けるこ
とにより構成され、2次巻線は厚さ0.3mm ×幅48mmのの
薄形銅板を17回巻き付けることにより構成されている。
熱伝導板11は厚さ0.5mm の熱伝導率の良い銅板で構成
され、放熱板6は厚さ2mmの銅板で構成されている。
【0021】このような構造の変圧器によれば、該変圧
器の内部で発生する熱を、熱伝導板11を経て放熱板6
に導き、該放熱板6の放熱板部6c等で効率よく外気へ
熱を逃がし、変圧器内部の温度上昇を抑制することがで
きる。また、このような熱伝導板11及び放熱板6を用
いた放熱構造により、冷却効果が向上し、変圧器の銅
損,鉄損により発生した熱を効果的に逃がすことがで
き、このためコア1がキュリー温度に達して磁気的に飽
和することがなく、このため従来のように放熱をよくす
るためにコア1を大形化する必要がなくなって、該コア
1の小形化を図ることができ、変圧器の小形化を図るこ
とができる。
【0022】特に、コア1に複数層に巻装された巻線1
0の複数箇所(本例では全箇所)の層間に熱伝導板11
をそれぞれ挟み込んでいる場合で、これら熱伝導板11
の端部を相互に接続して放熱板6に熱伝達可能に接続す
ると、各熱伝導板11が伝える熱を共通の放熱板6を用
いて効率よく放熱させることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、変圧器の内部で発生す
る熱を、熱伝導板を経て放熱板に導き、該放熱板で効率
よく外気へ熱を逃がし、変圧器内部の温度上昇を抑制す
ることができる。また、このような放熱構造により、冷
却効果が向上し、変圧器の銅損,鉄損により発生した熱
を効果的に逃がすことができ、このためコアが磁気的に
飽和することなく該コアを小形化でき、変圧器の小形化
を図ることができる。また、本発明によれば、コアの膨
張を抑えることができて、コアの破損を防ぐことができ
る。さらに、絶縁材料の劣化も防ぐことができ、短絡事
故を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変圧器における実施の形態の一例
を示す斜視図である。
【図2】図1に示す変圧器で巻線を省略した形態の斜視
図である。
【図3】図1に示す変圧器の一部破断正面図である。
【図4】図3のX−X線断面図である。
【符号の説明】
1 コア 2 脚部 3 ヨーク 3a 基体部 3b,3c 突出片部 3bu,3cu 円弧状の凹部 4 分割面 5 固定金具 6 放熱板 6a 基板部 6b 立ち上げ板部 6c 放熱板部 7 締め付けボルト 8 ナット 9 層間紙 10 巻線 10a 中間タップ 11 熱伝導板 12 ボルト 13 ナット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアに巻装された巻線の層間に熱伝導板
    が挟み込まれ、前記コアに放熱板が放熱可能に支持さ
    れ、前記熱伝導板の端部が前記放熱板に熱伝達可能に接
    続されていることを特徴とする変圧器。
  2. 【請求項2】 コアに複数層に巻装された巻線の複数箇
    所の層間に熱伝導板がそれぞれ挟み込まれ、前記コアに
    放熱板が放熱可能に支持され、前記各熱伝導板の端部が
    相互に接続されて前記放熱板に熱伝達可能に接続されて
    いることを特徴とする変圧器。
  3. 【請求項3】 前記放熱板の放熱板部が内向きに折り曲
    げられていることを特徴とする請求項1または2に記載
    の変圧器。
JP9324006A 1997-11-26 1997-11-26 変圧器 Abandoned JPH11162749A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002208521A (ja) * 2001-01-11 2002-07-26 Denso Corp 大電流平滑用の平滑コイル
KR101243310B1 (ko) 2011-10-07 2013-03-25 한국전기연구원 더블 팬 케이크 형태의 코일 권선 장치
JP2017092348A (ja) * 2015-11-13 2017-05-25 Tdk株式会社 コイル装置
CN117116612A (zh) * 2023-08-29 2023-11-24 合肥多元节电科技有限公司 一种高压配电节电装置及节电方法

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