JP2002050527A - 冷却装置付きリアクトル - Google Patents

冷却装置付きリアクトル

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JP2002050527A
JP2002050527A JP2000232330A JP2000232330A JP2002050527A JP 2002050527 A JP2002050527 A JP 2002050527A JP 2000232330 A JP2000232330 A JP 2000232330A JP 2000232330 A JP2000232330 A JP 2000232330A JP 2002050527 A JP2002050527 A JP 2002050527A
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core
coil
reactor
cooling
heat
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Hideki Morita
英樹 森田
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放熱効果を向上させることができると共に小
型化可能とし、周囲の電子機器類等への輻射を抑制して
電気的な安定性を向上させる。 【解決手段】 リアクトル10を、通電により磁束を発
生するコイル11及び磁路を形成するコア12と、コイ
ル11の外周面11Aに沿って対向しコイル11からの
熱を奪うコイル対向面24Aを具備するコイル冷却部2
4、及び、コア12の短手部12bの側面12Bに沿っ
て対向しコア12からの熱を奪うコア対向面25Aを具
備するコア冷却部23を備えた側部ハウジング16とを
備えて構成した。側部ハウジング16をヒートシンク5
に固定してコイル11及びコア12を支持すると共に、
コイル11及びコア12から奪った熱をヒートシンク5
に伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体電力
変換装置等における冷却装置付きリアクトルに係り、特
に、冷却効率を向上することができる冷却装置付きリア
クトルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば電気自動車や電車等の主回
路内にノイズ低減用の平滑フィルターとして配設された
大電力用のリアクトルでは放熱量が大きく、特に鉄心リ
アクトルではコイル及びコアからの発熱の寄与がある。
鉄芯リアクトルは、例えば珪素鋼板や鉄等の磁性体から
なるコアにコイルが巻回されて構成されている。ここ
で、鉄芯リアクトルのコイルにコイル電流が通電される
と、コアの磁性体内に磁束が発生し、この磁束の磁束密
度に時間的な変化が生じると磁性体内に起電力が発生し
て導電性を有する経路にて渦電流が発生する。これによ
り、鉄芯リアクトルには、コイルの巻線抵抗によるジュ
ール熱と、コアに生じた渦電流に対するジュール熱とに
起因する発熱が生じる。
【0003】このリアクトルの発熱により、主回路内で
リアクトルの周囲に配された他の電子機器類がリアクト
ルからの輻射熱で加熱され、これらの電子機器類が過熱
状態になると電子機器類の正常な動作が損なわれるおそ
れがあり、さらに、リアクトル自体が過熱状態となるこ
とでリアクトルの動作の安定性が損なわれるおそれがあ
る。このような問題に対して、例えば特開平8−222
442号公報に開示された冷却装置付きリアクトルのよ
うに、コイルの外周に、フインを備えたカバーを樹脂に
より固着して、放熱面積を増大させた冷却装置付きリア
クトルが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の一例による冷却装置付きリアクトルにおいて
は、コイルからの放熱量を増大させているだけであっ
て、コアからの放熱量を増大させることは考慮されてお
らず、しかも、リアクトルの周囲に配置された他の電子
機器類に対するリアクトルからの輻射熱を有効に低減す
ることはできないという問題がある。特に、例えば電気
自動車等のように、リアクトルの電力容量の増大と、主
回路内での電子機器類の配置の高密度化とが要求される
場合であっても、周囲への熱影響が少なく、かつ、小型
化可能なリアクトルを提供することができないという問
題が生じる。本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、放熱効果を向上させることができると共に、小型化
可能であり、周囲の電子機器類等への輻射を抑制して電
気的な安定性を向上させることが可能な冷却装置付きリ
アクトルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して係る
目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の冷却
装置付きリアクトルは、通電により磁束を発生するコイ
ル(例えば、後述する実施の形態におけるコイル11)
と、磁路を形成するコア(例えば、後述する実施の形態
におけるコア12)と、前記コイルの少なくともいずれ
かの面(例えば、後述する実施の形態におけるコイル1
1の外周面11A)に沿って対向し前記コイルからの熱
を奪うコイル冷却面(例えば、後述する実施の形態にお
けるコイル対向面24A)を具備するコイル冷却部材
(例えば、後述する実施の形態におけるコイル冷却部2
4)と、前記コアの少なくともいずれかの面(例えば、
後述する実施の形態における短手部12bの側面12
B)に沿って対向し前記コアからの熱を奪うコア冷却面
(例えば、後述する実施の形態におけるコア対向面25
A)を具備するコア冷却部材(例えば、後述する実施の
形態におけるコア対向部25)と、前記コイル及び前記
コアを支持しつつ、前記コイル及び前記コアから奪った
前記熱を隣接して配置された冷却部材(例えば、後述す
る実施の形態におけるヒートシンク5)に伝達するハウ
ジング(例えば、後述する実施の形態における側部ハウ
ジング16)とを備えている。
【0006】上記構成の冷却装置付きリアクトルによれ
ば、コイルに対向して配置されたコイル冷却面、及び、
コアに対向して配置されたコア冷却面から、コイル及び
コアのそれぞれから効果的に熱を奪い、この熱を例えば
ヒートシンク等の冷却部材に伝達することができる。す
なわち、コイルに加えてコアからも有効に熱を奪うこと
で、リアクトルの周囲に配置された他の電子機器類に対
する輻射熱の影響を抑制することができ、主回路内での
電子機器類の配置を高密度化することが可能となる。し
かも、リアクトルの放熱性能が向上されることから、大
電力でありながらも小型化することができ、リアクトル
の小型化により、より一層、周囲の電子機器類への輻射
を抑制することができると共に、電子機器類の配置を高
密度化することができる。
【0007】さらに、請求項2に記載の本発明の冷却装
置付きリアクトルは、前記コイルと前記コイル冷却面と
の間、及び、前記コアと前記コア冷却面との間に、通電
を妨げる絶縁部材(例えば、後述する実施の形態におけ
る絶縁伝熱シート13、絶縁紙15)を備えている。
【0008】上記構成の冷却装置付きリアクトルによれ
ば、例えばコイルからの漏れ電流やコアでの渦電流によ
って、リアクトルと周囲の電子機器類等との間に短絡が
発生することを防止することができ、小型化かつ高密度
配置が可能であることに加えて、電気的な動作の安定性
を向上させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の冷却装置付きリア
クトルの一実施形態について添付図面を参照しながら説
明する。図1は本発明の一実施形態に係る冷却装置付き
リアクトル10を備えた燃料電池自動車Fを示す構成図
であり、図2は図1に示す冷却装置付きリアクトル10
を備えた燃料電池自動車Fの要部ブロック構成図であ
り、図3は本発明の一実施形態に係る冷却装置付きリア
クトル10を示す斜視図であり、図4は図3に示す冷却
装置付きリアクトル10の分解斜視図であり、図5は図
3に示す冷却装置付きリアクトル10の側面図であり、
図6は図3に示す冷却装置付きリアクトル10の正面図
である。
【0010】本実施の形態による冷却装置付きリアクト
ル10(以下においては、単に、リアクトル10とも呼
ぶ。)は、例えば図1及び図2に示すように、燃料電池
自動車Fのエンジンルームのパワーコントロールユニッ
ト(PCU)2内に配置されている。図2に示すよう
に、走行用のメインモータ1はパワーコントロールユニ
ット(PCU)2を介して、燃料電池スタック(FCS
TK)3及び電力回生等のためのバッテリ(BATT)
4に接続されている。パワーコントロールユニット2は
熱伝導率の高い、例えば、アルミ製のヒートシンク5を
備えている。このヒートシンク5はクーラントが流れる
通路を有し、いずれかの面としての上面に接触した状態
で実装される熱源体としての電子機器類から熱を奪うも
のである。
【0011】図4に示すように、本実施の形態による冷
却装置付きリアクトル10は、例えば、コイル11と、
コア12と、絶縁伝熱シート13,13と、上部ハウジ
ング14と、絶縁紙15,…,15と、側部ハウジング
16,16と、側部遮熱板17,17と、遮熱板18と
を備えて構成されている。
【0012】コア12は、例えば珪素鋼板や鉄等の磁性
体からなり、扁平した略円環板状の閉路鉄心をなしてい
る。すなわち、コア12は、対向して配置された2つの
長手部12a,12a、及び、対向して配置された2つ
の短手部12b,12bを備えて構成されており、各長
手部12a,12aにコイル11,11が巻回されてい
る。そして、各コイル11,11の外周面11A,11
Aに当接するようにして2つの絶縁伝熱シート13,1
3が装着されている。絶縁伝熱シート13は電気的な絶
縁性を有する一方で熱伝導性に優れた材質から形成され
ており、例えばコア12の長手部12aに沿った方向に
対する断面が略半円形となるように滑らかに曲げられて
なる形状を有しており、コイル11の外周面11Aに沿
ってこれを覆うようにして配置されている。なお、コア
12は、例えば2つの各長手部12a,12aが鉛直方
向の上方及び下方に位置するように配置されている。そ
して、2つの絶縁伝熱シート13,13のうち、一方の
絶縁伝熱シート13はコイル11の外周面11Aを鉛直
方向の上方から覆うようにして配置され、他方の絶縁伝
熱シート13はコイル11の外周面11Aを鉛直方向の
下方から覆うようにして配置されている。
【0013】上部ハウジング14は、例えばアルミニウ
ムからなり、水平面状の上面14a上には、鉛直方向上
方に向かい突出する複数の放熱用のフィン21,…,2
1が備えられている。フィン21は、コア12の長手部
12aに沿った方向に交差する方向に伸びる略板状に形
成され、複数のフィン21,…,21が長手部12aに
沿った方向に相互に隣接するようにして配置されてい
る。上部ハウジング14の下面14bは、コイル11の
外周面11Aを覆うようにして配置された絶縁伝熱シー
ト13に対して面接触するように形成されており、絶縁
伝熱シート13を鉛直方向上方から覆うようにして配置
されている。すなわち、コイル11の外周面11Aは鉛
直方向上方から絶縁伝熱シート13を介して上部ハウジ
ング14によって覆われるようにして固定されている。
なお、図3に示すように、上部ハウジング14の外観略
長方形状の上面14aの4隅には鉛直方向に貫通するボ
ルト穴14A,…,14Aが設けられており、このボル
ト穴14A,…,14Aに挿入されたボルト14B,
…,14Bによって、後述する側部ハウジング16,1
6に接続されている。
【0014】2つの側部ハウジング16,16は、例え
ばアルミニウムからなり、コイル11が巻回されたコア
12を、絶縁紙15,…,15を介して水平方向すなわ
ちコア12の長手部12a及び短手部12bのそれぞれ
に沿った方向と直交する方向において、両側から挟み込
むようにして配置されている。ここで、側部ハウジング
16は、例えば、底部22と、2つのコア冷却部23,
23と、コイル冷却部24とを備えて構成されている。
【0015】2つのコア冷却部23、23は底部22の
表面上から鉛直方向上方に向かい突出するように形成さ
れており、各コア冷却部23が絶縁紙15を介してコア
12の短手部12bに当接するように、2つの各コア冷
却部23,23は所定距離だけ離間して配置されてい
る。すなわち、コア冷却部23は鉛直方向に対する断面
が略L字状となるように、例えば鉛直方向に伸びる2つ
の略板状のコア対向部25及び離間部26が互いに直交
するように接続されて構成されている。そして、コア対
向部25は、コア12の短手部12bの側面12Bと対
向するコア対向面25Aを備えており、短手部12bの
側面12Bとコア対向面25Aとは絶縁紙15を介して
互いに面接触している。なお、短手部12bの側面12
Bとは、コア12の外周面の一部をなす短手部12bの
外周面と交差稜辺を形成する2つの表面12B,12B
のうちの一方の表面12Bであって、コア12の長手部
12a及び短手部12bのそれぞれに沿った方向と直交
する方向で対向する2つの表面12B,12Bのうちの
一方の表面12Bである。
【0016】また、離間して配置された2つのコア冷却
部23,23の各離間部26,26には、所定距離をお
いて互いに対向する各離間面26A,26Aが備えられ
ており、これらの離間面26A,26Aによって両側か
ら挟み込まれるようにしてコイル冷却部24が配置され
ている。なお、コア12とコア冷却部23との間に挿入
された絶縁紙15は、コア対向面25A及び離間面26
Aを覆うようにして装着されている。
【0017】底部22の表面上に設けられたコイル冷却
部24は、鉛直方向下方のコイル11の外周面11Aを
覆うようにして配置された絶縁伝熱シート13に対して
面接触するコイル対向面24Aを備えており、コイル対
向面24Aは絶縁伝熱シート13を鉛直方向下方から覆
うようにして配置されている。すなわち、コイル対向面
24Aは、コア12の長手部12aに沿った方向に対す
る断面が略1/4円形となるような滑らかな凹曲面状に
形成されており、コイル11の外周面11Aは鉛直方向
下方から絶縁伝熱シート13を介してコイル冷却部24
によって覆われるようにして固定されている。
【0018】そして、コア対向部25の鉛直方向におけ
る2つの隅部には、コア12の長手部12a及び短手部
12bのそれぞれに沿った方向と直交する方向にハウジ
ング固定用ボルト穴16Aが貫設されており、コア12
を両側から挟み込む2つの側部ハウジング16,16に
対して、一方の側部ハウジング16のハウジング固定用
ボルト穴16Aから挿入されたハウジング固定用ボルト
16Bが、他方の側部ハウジング16のハウジング固定
用ボルト穴16Aに挿入されて、ハウジング固定用ボル
ト16Bのねじ部にナット16Cが螺着されることで、
2つの側部ハウジング16,16が固定されている。さ
らに、側部ハウジング16の2つのコア冷却部23,2
3の上面には、上部ハウジング14のボルト穴14Aに
臨み、このボルト穴14Aと連通するねじ穴16Dが設
けられており、上部ハウジング14のボルト穴14Aに
挿入されたボルト14Bのねじ部が側部ハウジング16
のねじ穴16Dに螺着されることで、上部ハウジング1
4と側部ハウジング16とが接続されている。また、側
部ハウジング16の底部22の表面上には、鉛直方向に
貫通する固定用ボルト穴16Eが設けられており、この
固定用ボルト穴16Eに挿入された固定用ボルト16F
が側部ハウジング16の鉛直方向下方に備えられたヒー
トシンク5に螺着されることで、側部ハウジング16が
ヒートシンク5に接続されている。
【0019】さらに、側部ハウジング16には、離間し
て配置された2つのコア冷却部23、23の間の空隙部
分を覆うようにして側部遮熱板17が装着されており、
この側部遮熱板17は、2つのコア冷却部23、23の
各離間部26,26に対してボルト17A,…,17A
によって固定されている。また、コア12を両側から挟
み込む2つの側部ハウジング16,16の間の空隙部分
を覆うようにして遮熱板18が装着されており、この遮
熱板18は、2つの側部ハウジング16,16の各コア
冷却部23、23のコア対向部25,25に対してボル
トによって固定されている。
【0020】本実施の形態による冷却装置付きリアクト
ル10は上記構成を備えており、次に、この冷却装置付
きリアクトル10の動作について添付図面を参照しなが
ら説明する。
【0021】燃料電池スタック3からメインモータ1に
電力が供給されると、パワーコントロールユニット2で
は、リアクトル10の温度が上昇する。ここで、リアク
トル10のコイル11に対しては、絶縁伝熱シート13
を介してコイル11を覆うようにして配置された上部ハ
ウジング14及び2つの側部ハウジング16,16の各
コイル冷却部24,24によって熱を奪い、この熱を上
部ハウジング14に備えられたフィン21,…,21を
介して外部に放熱、又は、側部ハウジング16が固定さ
れたヒートシンク5に伝達する。さらに、リアクトル1
0のコア12に対しては、特にコア12の短手部12b
の側面12Bに対向して配置され、この側面12Bに絶
縁紙15を介して面接触するコア対向部25のコア対向
面25Aから熱を奪い、この熱をヒートシンク5に伝達
する。
【0022】上述したように、本実施の形態による冷却
装置付きリアクトル10によれば、リアクトル10にて
発生した熱を所定の経路に沿って外部に放熱することが
でき、リアクトル10の放熱性能を向上させることによ
って、リアクトル10の小型化が可能となる。しかも、
リアクトル10からの放熱によって周囲に配置された各
電子機器類の温度が上昇してしまうことを抑制すること
ができる。すなわち、コイル11に加えてコア12から
も有効に熱を奪うことで、リアクトル10の周囲に配置
された他の電子機器類に対する輻射熱の影響を抑制する
ことができ、リアクトル10が配置された主回路内での
電子機器類の配置を高密度化することが可能となる。
【0023】しかも、リアクトル10の放熱性能が向上
されることから、大電力でありながらも小型化すること
ができ、リアクトル10の小型化により、より一層、周
囲の電機部品への輻射を抑制することができると共に、
電子機器類の配置を高密度化することができる。また、
コイル11が巻回されたコア12は、絶縁伝熱シート1
3及び絶縁紙15を介して上部ハウジング14及び側部
ハウジング16,16により支持されているため、例え
ばコイル11からの漏れ電流やコア12での渦電流によ
って、リアクトル10と周囲の電子機器類等との間に短
絡が発生することを防止することができ、リアクトル1
0の小型化かつ電子機器類等の高密度配置が可能である
ことに加えて、電気的な動作の安定性を向上させること
ができる。
【0024】以下に、本実施の形態に係る冷却装置付き
リアクトル10において、コア対向面25Aの有無に応
じて、リアクトル10の近傍に配置された制御基板表面
の温度を測定した結果について説明する。ここで、コア
対向面25Aが設けられていない場合には制御基板表面
の温度が100℃程度まで上昇したことに対して、上述
したリアクトル10のようにコア対向面25Aを設けた
場合には85℃程度までの温度上昇に抑制することがで
きる。すなわち、コア12から有効に熱を奪うことによ
って、周囲に配置された電子機器類等に対する輻射の影
響を抑制することができたと結論できる。
【0025】なお、本実施の形態においては、側部ハウ
ジング16が、コア冷却部23,23と、コイル冷却部
24とを備えて構成されているとしたが、これに限定さ
れず、側部ハウジング16と、コア冷却部23,23及
びコイル冷却部24とは別体とされていても良く、例え
ば、コイル11が巻回されたコア12を支持する側部ハ
ウジング16と、コイル11及びコア12と間に、コア
冷却部23,23及びコイル冷却部24とが配置されて
も良い。この場合、コア冷却部23,23及びコイル冷
却部24と、側部ハウジング16とが適宜に接続される
ことで、コア冷却部23,23及びコイル冷却部24に
よってコイル11及びコア12から奪われた熱が、側部
ハウジング16を介してヒートシンク5に伝達されても
良いし、コア冷却部23,23及びコイル冷却部24が
ヒートシンク5に直接に接続されることで熱が伝達され
ても良い。なお、本実施の形態においては、冷却装置付
きリアクトル10を燃料電池自動車1に搭載するとした
が、これに限定されず、例えば電気自動車等のその他の
車両に搭載されても良く、さらに、車両に搭載されるこ
とに限定されず、例えば設置型の燃料電池スタック等に
適用可能である。なお、本実施の形態においては、コア
12を形成する磁性体は珪素鋼板であるとしたが、これ
に限定されず、その他の軟磁性体、例えば鉄等であって
も良い。また、本実施の形態においては、コイル11が
巻回されたコア12は、絶縁紙15を介して側部ハウジ
ング16,16により支持されるとしたが、これに限定
されず、絶縁紙15の代わりに絶縁性の樹脂等のその他
の絶縁材を使用しても良い。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
本発明の冷却装置付きリアクトルによれば、コイルに加
えてコアからも有効に熱を奪うことで、リアクトルの周
囲に配置された他の電子機器類に対する輻射熱の影響を
抑制することができ、リアクトルが配置された主回路内
での電子機器類の配置を高密度化することが可能とな
る。しかも、リアクトルの放熱性能が向上されることか
ら、大電力でありながらも小型化することができ、リア
クトルの小型化により、より一層、周囲の電機部品への
輻射を抑制することができると共に、電子機器類の配置
を高密度化することができる。さらに、請求項2に記載
の本発明の冷却装置付きリアクトルによれば、リアクト
ルと周囲の電子機器類等との間に短絡が発生することを
防止することができ、小型かつ高密度配置が可能である
ことに加えて、電気的な動作の安定性を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る冷却装置付きリア
クトルを備えた燃料電池自動車を示す構成図である。
【図2】 図1に示す冷却装置付きリアクトルを備えた
燃料電池自動車の要部ブロック構成図である。
【図3】 本発明の一実施形態に係る冷却装置付きリア
クトルを示す斜視図である。
【図4】 図3に示す冷却装置付きリアクトルの分解斜
視図である。
【図5】 図3に示す冷却装置付きリアクトルの側面図
である。
【図6】 図3に示す冷却装置付きリアクトルの正面図
である。
【符号の説明】
5 ヒートシンク(冷却部材) 10 冷却装置付きリアクトル(リアクトル) 11 コイル 11A 外周面(いずれかの面) 12 コア 12B 側面(いずれかの面) 13 絶縁伝熱シート(絶縁部材) 14 上部ハウジング 15 絶縁紙(絶縁部材) 16 側部ハウジング(ハウジング) 24 コイル冷却部(コイル冷却部材) 24A コイル対向面(コイル冷却面) 25 コア対向部(コア冷却部材) 25A コア対向面(コア冷却面)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電により磁束を発生するコイルと、磁
    路を形成するコアと、 前記コイルの少なくともいずれかの面に沿って対向し前
    記コイルからの熱を奪うコイル冷却面を具備するコイル
    冷却部材と、 前記コアの少なくともいずれかの面に沿って対向し前記
    コアからの熱を奪うコア冷却面を具備するコア冷却部材
    と、 前記コイル及び前記コアを支持しつつ、前記前記コイル
    及び前記コアから奪った前記熱を隣接して配置された冷
    却部材に伝達するハウジングとを備えたことを特徴とす
    る冷却装置付きリアクトル。
  2. 【請求項2】 前記コイルと前記コイル冷却面との間、
    及び、前記コアと前記コア冷却面との間に、通電を妨げ
    る絶縁部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の
    冷却装置付きリアクトル。
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