JPWO2014041637A1 - 回転電機の電機子およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

エッジワイズコイルの放熱性を向上させて、回転電機の効率を向上させることができる回転電機の電機子であって、ヨーク部と、ヨーク部から突出したティース部とを有するコアと、導体断面が方形形状である平角線をエッジワイズ曲げにより巻回して構成され、絶縁部材を介してティース部に挿入されるエッジワイズコイルと、ティース部とエッジワイズコイルとの隙間に充填された伝熱部材と、を備え、ティース部とエッジワイズコイルの長辺との間の2箇所に形成される隙間が、互いに異なるものである。

Description

この発明は、回転電機の電機子およびその製造方法に関する。
近年、回転電機の損失を低減して、回転電機の効率を向上させることを目的とした開発が盛んに行われている。ここで、回転電機の損失を低減する方法の1つとして、コアに巻回された銅線(コイル)がその巻回スペースに占める割合、いわゆる占積率を向上させることにより、銅の発熱、すなわち銅損を抑えることが挙げられる。
なお、コイルを、絶縁部材を介してコアに直接巻回する直巻方式では、コイルをコアに密着させて巻回することができず、巻き膨らんでしまうので、巻回可能領域に対してコイルを効果的に巻回することができない。特に、コイルが太線になるほど、この傾向は顕著になり、コイルの占積率の向上を阻害する要因となっている。
そこで、このような場合には、コイルを一旦別の巻枠に巻回した後、コイルの膨らみ部分を外部から成形することで膨らみを矯正してから、コイルをコアに挿入する方法が知られている。このような組み立て工程とすることにより、コイルの占積率を向上させることができる。
また、コイルの占積率をさらに向上させる方法として、導体断面が方形形状(長方形)である平角線について、この平角線を、導体断面の短辺がコイル軸の内側になる方向に曲げて形成されるエッジワイズコイルを適用することが提案されている。
エッジワイズコイルを用いることにより、導体断面が円形状である丸線のものと比較して、不要な隙間をなくすことができ、コイルの占積率を向上させることができる。また、エッジワイズコイルは、コアに対して一層構造を有するので、複数層巻回される丸線のものと比較して、熱を直接コアに逃がすことができ、放熱性を向上させることができる。
ここで、エッジワイズコイルについても同様に、エッジワイズコイルを一旦形成した後、エッジワイズコイルを、インシュレータを介してコアに挿入することにより、ステータを製造する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−254689号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
特許文献1には、エッジワイズコイルをコアに挿入する際に、インシュレータを介してエッジワイズコイルとコアとの隙間を一定量確保する構造が示されている。このインシュレータは、エッジワイズコイルとコアとを絶縁するとともに、エッジワイズコイルの発する熱をコアに逃がす(放熱する)機能を有している。
特許文献1のステータにおいて、エッジワイズコイルの放熱性を向上させるためには、インシュレータの厚みを薄くする必要があるが、成形上の課題から、ある程度の厚みを確保する必要があり、そのため、放熱性を向上させることができないという問題がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、エッジワイズコイルの放熱性を向上させて、回転電機の効率を向上させることができる回転電機の電機子およびその製造方法を得ることを目的とする。
この発明に係る回転電機の電機子は、回転電機の電機子であって、ヨーク部と、ヨーク部から突出したティース部とを有するコアと、導体断面が方形形状である平角線をエッジワイズ曲げにより巻回して構成され、絶縁部材を介してティース部に挿入されるエッジワイズコイルと、ティース部とエッジワイズコイルとの隙間に充填された伝熱部材と、を備え、ティース部とエッジワイズコイルの長辺との間の2箇所に形成される隙間が、互いに異なるものである。
また、この発明に係る回転電機の電機子の製造方法は、回転電機の電機子の製造方法であって、導体断面が方形形状である平角線をエッジワイズ曲げにより巻回してエッジワイズコイルを形成するステップと、エッジワイズコイルを、ヨーク部と、ヨーク部から突出したティース部とを有するコアのティース部に絶縁部材を介して挿入するステップと、エッジワイズコイルを、エッジワイズコイルの短辺方向にずらすステップと、ティース部とエッジワイズコイルとの隙間に伝熱部材を充填するステップと、を有するものである。
この発明に係る回転電機の電機子およびその製造方法によれば、ティース部とエッジワイズコイルの長辺との間の2箇所に形成される隙間が、互いに異なるように形成されている。
そのため、エッジワイズコイルからコアへの伝熱部の熱抵抗を低減することができ、エッジワイズコイルの放熱性を向上させて、回転電機の効率を向上させることができる。
この発明の実施の形態1に係る回転電機の電機子により構成されるステータを示す上面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機の電機子を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機のコアを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機のエッジワイズコイルを示す斜視図である。 (a)、(b)は、それぞれこの発明の実施の形態1に係る回転電機のエッジワイズコイルを示す側面図および上面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機のインシュレータを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機の絶縁紙を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機の電機子の組み立て手順を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機の電機子の組み立て手順を示す斜視図である。 (a)、(b)は、それぞれこの発明の実施の形態1に係る回転電機のコアおよびエッジワイズコイルを示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機の電機子の断面図である。
以下、この発明に係る回転電機の電機子およびその製造方法の好適な実施の形態につき図面を用いて説明するが、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。
なお、以下の実施の形態では、エッジワイズコイルのことを単にコイルと表記する場合がある。また、以下の実施の形態では、この発明に係る回転電機の電機子がステータに適用された場合について説明するが、これに限定されず、この発明に係る回転電機の電機子は、ロータに適用されてもよい。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る回転電機の電機子10により構成されるステータ100を示す上面図である。図1において、ステータ100は、円環状に配置された電機子10と、電機子10の外周に配置されるフレーム20とから構成されている。フレーム20は、締め代を有しており、圧入または焼きばめすることにより、電機子10を保持固定している。
図2は、この発明の実施の形態1に係る回転電機の電機子10を示す斜視図である。図2において、電機子10は、コア11、インシュレータ(絶縁部材)12、絶縁紙(絶縁部材)13およびコイル14から構成されている。
図3は、この発明の実施の形態1に係る回転電機のコア11を示す斜視図である。図3において、コア11は、ヨーク部11aと、ヨーク部11aからステータ100の中心方向に向けて突出したティース部11bとから構成されている。
また、コア11は、薄板鋼板11cを積層して構成されている。ここで、薄板鋼板11cとして珪素鋼板を使用することにより、鉄損を抑えることができる。また、積層された薄板鋼板11cは、プレス成型されるダボ11d、11e、11fによりかしめられて一体に固定される。
なお、積層された薄板鋼板11cの固定方法は、この他にも、接着により固定する方法や、溶接により固定する方法等がある。また、ティース部11bがコイル14と対向する面をティース部側面11gと称し、ヨーク部11aがコイル14を対向する面をヨーク部側面11hと称する。
図4は、この発明の実施の形態1に係る回転電機のエッジワイズコイル14を示す斜視図である。図4において、コイル14は、導体断面が方形形状(長方形)である平角線を、導体断面の短辺がコイル軸の内側になる方向に曲げる、いわゆるエッジワイズ曲げにより巻回して構成されている。また、コイル14は、コア11のティース部11bに挿入される。
コイル14は、ステータ100の軸方向両端側のコイル短辺であるコイルエンド部14a、14bと、コイル長辺であるスロット部14c、14dと、端末である2本のコイル端末14e、14fとを有している。ここで、コイル14は、表面がポリアミドイミド等の絶縁皮膜で覆われた導体からなる。
なお、スロット部14c、14dがコア11のティース部11b(ティース部側面11g)と対向する面をスロット内周面14gと称し、スロット部14c、14dがコア11のヨーク部11a(ヨーク部側面11h)と対向する面をスロットヨーク面14hと称する。
また、コイル端末14e、14fは、ステータ100の状態に組み立てられた後、3相結線される。なお、この発明の実施の形態1では、コイル端末14e、14fが同一方向に延びているが、これに限定されず、互いに反対方向に延びていてもよい。この場合には、ステータ100の軸方向の両端において、それぞれ結線される。
図5(a)、(b)は、それぞれこの発明の実施の形態1に係る回転電機のエッジワイズコイル14を示す側面図および上面図である。図5において、コイル14は、コイル端末14eから、スロット部14w、コイルエンド部14x、スロット部14y、コイルエンド部14z・・・コイル端末14fの順に、平角線が螺旋状に巻回されている。
ここで、スロット部14wは、コイル端末14eに続く、最もスロットヨーク面14h側のスロット部14dであり、コイルエンド部14xは、スロット部14wに続く、最もスロットヨーク面14h側のコイルエンド部14bであり、スロット部14yは、コイルエンド部14xに続く、最もスロットヨーク面14h側のスロット部14cであり、コイルエンド部14zは、スロット部14yに続く、最もスロットヨーク面14h側のコイルエンド部14aである。
また、図5において、1ターン目から2ターン目への巻き上がりは、コイル端末14eから遠い側のスロット部14yから、コイルエンド部が徐々にスロープ状になり、コイル端末14eに近い側のコイルエンド部14zとコイル端末14eとが重なって、2ターン目となる。
これ以降、平角線を同様に積み重ねて、規定のターン数を巻回する。そのため、コイル端末14eに続くスロット部14wと、他方のスロット部14yとは、同一平面上にない。したがって、コイル端末14eに続くスロット部14wとコア11との隙間は、他方のスロット部14yとコア11との隙間よりも小さくなる。
図6は、この発明の実施の形態1に係る回転電機のインシュレータ12を示す斜視図である。図6において、インシュレータ12は、略コの字形状であり、コイル14とコア11との間に配置されるコイル受け部12aと、コイル受け部12aの側面でコア11のヨーク部11a側に設けられた外壁12bと、コア11のティース部11bの先端側に設けられた内壁12cとを有している。
ここで、外壁12bおよび内壁12cは、コイルエンド部14a、14bがステータ100の外径側または内径側に飛び出すことを規制するものである。なお、インシュレータ12は、耐熱性を有する熱可塑性樹脂または熱硬化樹脂等によって形成されている。
図7は、この発明の実施の形態1に係る回転電機の絶縁紙13を示す斜視図である。なお、絶縁紙13は、耐熱性および絶縁性を有する材料を使用し、複数枚の材料を重ねたシートであり、例えばアラミド紙−PPS(ポリフェニレンサルファイド:polyphenylene sulfide)−アラミド紙等が使用される。
図7において、絶縁紙13は、ティース部側面11gおよびスロット内周面14gを覆うティース絶縁部13aと、ヨーク部側面11hおよびスロットヨーク面14hを覆うヨーク絶縁部13bと、コイル14のティース部11bの先端側を覆うティース先端絶縁部13cと、コイル14の外側を覆い、ステータ100の状態に組み立てた際の相間絶縁を確保する相間絶縁部13dとを有している。
以下、図8、9を参照しながら、この発明の実施の形態1に係る回転電機の電機子10の組み立て手順について説明する。図8、9は、この発明の実施の形態1に係る回転電機の電機子10の組み立て手順を示す斜視図である。
まず、図8に示されるように、コイル14のスロット部14c、14dに、それぞれ絶縁紙13を巻きつける。このとき、絶縁紙13のティース絶縁部13aをスロット部14c、14dの内周側に配置し、ヨーク絶縁部13bおよびティース先端絶縁部13cを折り曲げ、最後に相間絶縁部13dを重ねる。
次に、コイル14のコイルエンド部14a、14bに、それぞれインシュレータ12を内挿する。続いて、図9に示されるように、インシュレータ12および絶縁紙13を組み付けたコイル14に対して、コイル14の内側にコア11のティース部11bを挿入することにより、回転電機の電機子10が完成する。
次に、図10を参照しながら、この発明の実施の形態1に係る回転電機の電機子10のコイル14とコア11との寸法関係について説明する。図10(a)、(b)は、それぞれこの発明の実施の形態1に係る回転電機のコア11およびエッジワイズコイル14を示す断面図である。
図10において、コイル14の熱をコア11に逃がす伝熱経路としては、コイル14のスロット内周面14gからコア11のティース部側面11gに逃げる経路と、コイル14のスロットヨーク面14hからコア11のヨーク部側面11hに逃げる経路とがある。
この発明の実施の形態1では、コイル14とコア11との組み立て時の寸法関係として、図10(a)に示されるように、コア11のティース部11bの幅をXとし、図10(b)に示されるように、コイル14のスロットヨーク面14h側の幅(絶縁紙13を含む)をYとしたときに、X>Yと規定する。
また、図10(a)に示されるように、コア11の中心線に対するティース部側面11gの角度をαとし、図10(b)に示されるように、コイル14の中心線に対するスロット内周面14gの角度をβとしたときに、α>βと規定する。
このような寸法関係に基づいて組み立てを行い、コア11に対するコイル14の中心位置を、コイル端末14fの方向(ステータ100の周方向)にずらす。これにより、コイル14のスロット内周面14gと、コア11のティース部側面11gとの隙間が左右非対称となる。
続いて、図11を参照しながら、この発明の実施の形態1に係る回転電機の電機子10のコイル14とコア11との関係について説明する。図11は、この発明の実施の形態1に係る回転電機の電機子10の断面図である。
図11において、この状態で、コイル14とコア11との隙間を熱伝達率の高いワニス(伝熱部材)30a、30bで充填する。この構造によれば、スロット内周面14gとティース部側面11gとの隙間が左右非対称なので、隙間の狭いワニス30aの厚みは、隙間の広いワニス30bの厚みよりも薄くなる。
このとき、熱抵抗が並列の熱抵抗となるので、全体の熱抵抗は、ワニス30a、30bの厚みが左右均等の場合と比較して小さくなる。したがって、エッジワイズコイル14の放熱性が向上し、回転電機の効率が向上する。
また、上述したように、コイル端末14eに続くスロット部14wとコア11との隙間が、他方のスロット部14yとコア11との隙間よりも小さくなることから(図5参照)、さらに全体の熱抵抗が小さくなり、エッジワイズコイル14の放熱性が向上し、回転電機の効率が向上する。
以上のように、実施の形態1によれば、ティース部とエッジワイズコイルの長辺との間の2箇所に形成される隙間が、互いに異なるように形成されている。
そのため、エッジワイズコイルからコアへの伝熱部の熱抵抗を低減することができ、エッジワイズコイルの放熱性を向上させて、回転電機の効率を向上させることができる。
なお、上記実施の形態1では、コイル14とコア11との隙間をワニス(伝熱部材)30a、30bで充填すると説明した。しかしながら、これに限定されず、コイル14とコア11との隙間に充填する伝熱部材を伝熱シリコンとしてもよい。ここで、伝熱シリコンは粘度が高く、コイル14とコア11との組み立て後の塗布では、隙間に浸透しないので、組み立て前の塗布とする。
塗布方法としては、組み立て前の先塗りで、例えばコア11のティース部11bに、左右非対称に厚みを変えて、クリアランスが小さい側には薄く、大きい側には厚く塗った後に、コイル14を組み付けることで、電機子10を製作する。この場合には、熱伝達率の高い伝熱シリコンを使用することにより、エッジワイズコイル14の放熱性をさらに向上させることができる。
この発明に係る回転電機の電機子は、回転電機の電機子であって、ヨーク部と、ヨーク部から突出したティース部とを有するコアと、導体断面が方形形状である平角線をエッジワイズ曲げにより巻回して構成され、絶縁部材を介してティース部に挿入されるエッジワイズコイルと、ティース部とエッジワイズコイルとの隙間に充填された伝熱部材と、を備え、ティース部のヨーク部側の外幅は、エッジワイズコイルのヨーク部側の内幅よりも大きく、かつ、コアの中心線に対するティース部の外形側の角度は、エッジワイズコイルの中心線に対するエッジワイズコイルの内周面の角度よりも大きく、ティース部の一方のティース部側面とエッジワイズコイルの長辺との間に形成される隙間と、ティース部の他方のティース部側面とエッジワイズコイルの長辺との間に形成される隙間とが、互いに異なるものである。
また、この発明に係る回転電機の電機子の製造方法は、回転電機の電機子の製造方法であって、導体断面が方形形状である平角線をエッジワイズ曲げにより巻回してエッジワイズコイルを形成するステップと、エッジワイズコイルを、ヨーク部と、ヨーク部から突出したティース部とを有するコアのティース部に絶縁部材を介して挿入するステップと、エッジワイズコイルを、エッジワイズコイルの短辺方向にずらすステップと、ティース部とエッジワイズコイルとの隙間に伝熱部材を充填するステップと、を有し、ティース部のヨーク部側の外幅は、エッジワイズコイルのヨーク部側の内幅よりも大きく、かつ、コアの中心線に対するティース部の外形側の角度は、エッジワイズコイルの中心線に対するエッジワイズコイルの内周面の角度よりも大きいものである。
このような寸法関係に基づいて組み立てを行い、コア11に対するコイル14の中心位置を、ステータ100の周方向にずらす。これにより、コイル14のスロット内周面14gと、コア11のティース部側面11gとの隙間が左右非対称となる。
図11において、この状態で、コイル14とコア11との隙間を熱伝達率の高いワニス(伝熱部材)30a、30bで充填する。この構造によれば、スロット内周面14gとティース部側面11gとの隙間が左右非対称なので、隙間の狭いワニス30の厚みは、隙間の広いワニス30の厚みよりも薄くなる。
この発明に係る回転電機の電機子は、回転電機の電機子であって、ヨーク部と、ヨーク部から突出したティース部とを有するコアと、導体断面が方形形状である平角線をエッジワイズ曲げにより巻回して構成され、絶縁部材を介してティース部に挿入されるエッジワイズコイルと、ティース部とエッジワイズコイルとの隙間に設けられた伝熱部材と、を備え、ティース部のヨーク部側の外幅は、エッジワイズコイルのヨーク部側の内幅よりも大きく、かつ、コアの中心線に対するティース部の外形側の角度は、エッジワイズコイルの中心線に対するエッジワイズコイルの内周面の角度よりも大きく、ティース部の一方のティース部側面とエッジワイズコイルの長辺との間に形成される隙間と、ティース部の他方のティース部側面とエッジワイズコイルの長辺との間に形成される隙間とが、互いに異なるものである。

Claims (5)

  1. 回転電機の電機子であって、
    ヨーク部と、前記ヨーク部から突出したティース部とを有するコアと、
    導体断面が方形形状である平角線をエッジワイズ曲げにより巻回して構成され、絶縁部材を介して前記ティース部に挿入されるエッジワイズコイルと、
    前記ティース部と前記エッジワイズコイルとの隙間に充填された伝熱部材と、を備え、
    前記ティース部と前記エッジワイズコイルの長辺との間の2箇所に形成される隙間が、互いに異なる
    回転電機の電機子。
  2. 前記ヨーク部と前記エッジワイズコイルの長辺との間の2箇所に形成される隙間が、互いに異なる
    請求項1に記載の回転電機の電機子。
  3. 前記伝熱部材は、ワニスである請求項1または請求項2に記載の回転電機の電機子。
  4. 前記伝熱部材は、伝熱シリコンである請求項1または請求項2に記載の回転電機の電機子。
  5. 回転電機の電機子の製造方法であって、
    導体断面が方形形状である平角線をエッジワイズ曲げにより巻回してエッジワイズコイルを形成するステップと、
    前記エッジワイズコイルを、ヨーク部と、前記ヨーク部から突出したティース部とを有するコアの前記ティース部に絶縁部材を介して挿入するステップと、
    前記エッジワイズコイルを、前記エッジワイズコイルの短辺方向にずらすステップと、
    前記ティース部と前記エッジワイズコイルとの隙間に伝熱部材を充填するステップと、
    を有する回転電機の電機子の製造方法。
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