JP6093266B2 - セグメントコイル及びステータ - Google Patents

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本願発明は、ステータに用いられるセグメントコイルに関する。詳しくは、隣接するコイル等との間における部分放電を防止できるセグメントコイルに関する。
近年におけるモータの小型化、高性能化、高出力化等に伴い、モータのステータを構成するコイルとして、スロット内の占積率を効果的に向上させることができる平角線からなるコイル、特に平角線を略U字状に形成する、いわゆるセグメントコイルへの需要が高まっている。このようなセグメントコイルを示す従来技術として、例えば下記特許文献1がある。
特許第3734166号公報
上記特許文献1は、回転電機のセグメント順次接合ステータコイルおよびその製造方法に関する発明で、ステータコアの径方向幅の増大を抑制しつつ必要なターン数のセグメントをモータハウジング内に収容することができ、頭部側コイルエンドの頭部先端部間の相互接触、電気絶縁の劣化を防止することができるメリットがある。
セグメントコイルには、隣接するセグメントコイルとの間や、コアとの間の絶縁を行うための絶縁層が設けられている。この絶縁層は、各部材間において部分放電が生じないように構成する必要がある。部分放電は、電圧差が大きくなる部分において生じやすい。例えば、三相交流電動機のステータにセグメントコイルを採用した場合、異なる相に属するセグメントコイル間における電圧差が最も大きくなる。従って、異なる相に属するセグメントコイルが近接あるいは接触する部分において部分放電が生じやすい。
しかし、上記特許文献1に示すような従来のセグメントコイルにおいては、異なる相に属するセグメントコイル間の電圧差に対応できる絶縁層を、セグメントコイルの全域に設けることにより、部分放電を防止するように構成されていた。
ところが、同じ層に属するセグメントコイルが対接する部位や、コアとセグメントコイルとが対接する部位における電圧差は小さく、大きな電圧差に対応できる厚みの大きな絶縁層を設ける必要はない。従来のセグメントコイルにおいては、異なる相に属するコイル間の電圧差に対応できる絶縁層がコイルの全域に設けられているため、スロット内の占積率が低下して、電動機の大型化や発熱量の増加につながるといった不都合があった。
このような不都合に対して、近年、電圧差に対応して厚みの異なる絶縁層を設けるセグメントコイルが開発されている。
しかし、このようなセグメントコイルにおいて、コイルエンド部の曲げ加工が施される部分に厚みが大きい絶縁層を設ける場合、曲げ加工時に絶縁層にクラック等が生じて絶縁性が低下する恐れがある。よって、コイルエンド部の曲げ加工が施される部分には、厚みが大きい絶縁層を設けない構成をとるものが一般的であった。従って、複数のセグメントコイルを環状コアに整列配置させた際に、曲げ加工が施された部分に隣接するセグメントコイルが対接する場合には絶縁不足生じる恐れがあるという不都合があった。
そこで、本発明は上記従来における不都合を解決し、曲げ加工が施された部分の絶縁性も確保することができることで、隣接するコイル等との間における部分放電を効果的に防止できると共に、ステータの占積率を高めることができるセグメントコイル及び該セグメントコイルを用いたステータの提供を課題とする。
本発明のセグメントコイルは、(1)環状コアのスロット部に収容されるストレート部と、前記スロット部から延出されるコイルエンド部とを備えるセグメントコイルであって、前記コイルエンド部は、中央部を頂点とする略山形形状に形成される斜辺部と、該斜辺部から前記ストレート部にかけてコイルが前記環状コアの軸方向に屈曲される屈曲部とを備え、前記斜辺部及び前記屈曲部の所定領域に付加絶縁層を備えるセグメントコイルである。
上記本発明によれば、曲げ加工が施された部分の絶縁性も確保することができることで、隣接するコイル等との間における部分放電を効果的に防止できると共に、ステータの占積率を高めることができる。
環状コアのスロットに、本発明の実施形態に係るセグメントコイルの一部を組み付けた状態を示す要部の斜視図である。 本発明の実施形態に係るセグメントコイルの一形態を示す正面図である。 一のセグメントコイルと、これに隣接して配置されるセグメントコイル間の対接状態を示す要部の正面図である。 図3におけるF−F線方向における断面図である。 本発明の実施形態に係るセグメントコイルの断面図で、(A)は図2のA−A線方向における断面図、(B)は図2のB−B線方向における断面図、(C)は図2のC−C線方向における断面図である。 本発明の実施形態に係るセグメントコイルを示す図で、(A)はセグメントコイルの要部を示す正面図、(B)はセグメントコイルの要部を示す平面図である。 本発明の実施形態に係るセグメントコイルを示す図で、(A)は曲げ加工が施される前のセグメントコイルの要部を示す正面図、(B)は曲げ加工が施される際のセグメントコイルの要部を示す正面図である。 本発明の実施形態に係るセグメントコイルの変形例を示す図で、(A)は図7(A)に相当する図、(B)は図7(B)に相当する図である。 従来のセグメントコイルの断面図である。 従来のセグメントコイルが、他のセグメントコイルと対接する状態を示す要部の斜視図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施態様を列記して説明する。
本発明のセグメントコイルは、(1)環状コアのスロット部に収容されるストレート部と、前記スロット部から延出されるコイルエンド部とを備えるセグメントコイルであって、前記コイルエンド部は、中央部を頂点とする略山形形状に形成される斜辺部と、該斜辺部から前記ストレート部にかけてコイルが前記環状コアの軸方向に屈曲される屈曲部とを備え、前記斜辺部及び前記屈曲部の所定領域に付加絶縁層を備えるセグメントコイルである。
斜辺部及び屈曲部の所定領域に付加絶縁層を設けることで、隣接するコイル等との間における部分放電を効果的に防止することができ、セグメントコイルの絶縁被膜の劣化防止を図ることができる。また、占積率を高めてステータの性能を向上させることができる。
(2)前記セグメントコイルは、断面矩形状の平角線で形成されていると共に、前記屈曲部に備える付加絶縁層は、前記平角線のうち、前記環状コアの径方向の内方面と外方面の少なくとも一方に設けてあることが好ましい。
このような構成とすることで、屈曲部の絶縁被膜の劣化防止と省コスト化とを同時に実現することができる。
(3)前記斜辺部に備える付加絶縁層は、前記平角線の全周に設けてあると共に、前記屈曲部に備える付加絶縁層が、前記斜辺部に備える付加絶縁層から延出されていることが好ましい。
このような構成とすることで、屈曲部に設ける付加絶縁層が脱落することを効果的に防止することができる。
(4)前記屈曲部に備える付加絶縁層は、コイルと密着していないことが好ましい。
このような構成とすることで、屈曲部に設ける付加絶縁層にクラックが発生することを一段と効果的に防止することができる。
(5)前記付加絶縁層が、射出成型層として構成されていることが好ましい。
このような構成とすることで、形成容易な付加絶縁層とすることができる。
また、本発明のステータは、(6)上記(1)に記載したセグメントコイルを環状コアに整列配置させて備えるステータである。
このようなステータとすることで、隣接するコイル等との間における部分放電を防止することができ、セグメントコイルの絶縁被膜の劣化防止を図ることができる。また、占積率を高めてステータの性能を向上させることができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。しかし、以下の説明は本発明の実施形態であって、特許請求の範囲に記載の内容を限定するものではない。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るセグメントコイル1は、平角線で構成されるいわゆる被覆電線で、ステータ2を構成する環状コア3に整列配置されて電動機を構成するものである。このセグメントコイル1は、図5に示すように、導体からなる素線Rと、素線Rを被覆する絶縁被膜たる絶縁層Zとから構成される。
環状コア3は磁性材料から形成された厚肉環状構造を備えており、内周部に軸方向に貫通するとともに内周面に開口するスロット部4が所定間隔で形成されている。スロット部4は、セグメントコイル1の幅にほぼ対応して形成されており、セグメントコイル1の後述するストレート部1bをスロット部4に収容することにより、セグメントコイル1が環状コア3に組み付けられる。
環状コア3を構成する材料は特に限定されることはない。例えば、磁性粉体を圧粉成形して形成されたコアや、磁性鋼板を積層して形成されるコアを採用することができる。
例えば、三相交流電動機においては、U相、V相及びW相にグループ分けされた、それぞれ複数のセグメントコイル1が、スロット部4に所定間隔で組み付けられる。
図2に示すように、ステータ2の各スロット部4の半径方向中間部に装着される代表的な形態のセグメントコイル1(1A〜1E)は、スロット部4に収容される一対のストレート部1bと、スロット部4の軸方向両端部から延出させられると共に、山形形状を備える一対のコイルエンド部1a、1cとを備える略六角形状に形成されている。コイルエンド部1cにおいて同一のスロット部4に装着された隣接するセグメントコイルが接続されると共に、他のスロット部4に装着されたセグメントコイルとの接続が行われる。他のスロット部4に装着されたセグメントコイルとの接続を行うため、ステータ2の半径方向最内側及び最外側に装着されるセグメントコイル20、21においては、接続パターンに応じて複数の形態を備えるコイルエンド部が設けられている。以下の説明は、理解を容易にするため、図2に示す形態のセグメントコイル1について行う。
一方のコイルエンド部1aは、所定のスロット部4に収容された一対のストレート部1bを掛け渡し状に接続する山形形状に形成されている。より具体的には、中央部を頂点とする略山形形状に形成される斜辺部10a、10bと、斜辺部10a、10bからストレート部1bにかけてコイルを環状コア3の軸方向に屈曲させることで構成される屈曲部10c、10dとを備えている。他方のコイルエンド部1cは、スロット部4に隣接して収容されたセグメントコイルとの接続を行うための接続部5a、5bを備え、接続されたセグメントコイルのコイルエンド部と共働して山形形状が構成される。より具体的には、中央部を頂点とする略山形形状に形成される斜辺部11a、11bと、斜辺部11a、11bからストレート部1bにかけてコイルを環状コア3の軸方向に屈曲させることで構成される屈曲部11c、11dとを備えている。
なお、図1に示すステータ2の半径方向最内側と最外側に装着されるセグメントコイル20、21のコイルエンド部1cは、上述したように、他のスロット部に装着されたセグメントコイルと接続できる形態に形成される。
また、本実施形態においては、図2、図3、図5に示すように、セグメントコイル1を形成する絶縁層Zの構成を、ストレート部1bと、コイルエンド部1a、1cとで異なる構成としてある。
より具体的には、ストレート部1bにおいては図5(A)に示すように、素線Rの表面にベース絶縁層Z1だけを被覆させることで絶縁層Zを形成する構成としてある。これに対してコイルエンド部1a、1cの所定領域においては図2、図3に示すように、素線Rの表面にベース絶縁層Z1を被覆させると共に、ベース絶縁層Z1の表面に更に付加絶縁層Z2を被覆させることで絶縁層Zを形成する構成としてある。なお、ここで「所定領域」とは、「コイルエンド部1a、1cにおいて、異相の隣接セグメントコイルが近接する領域、より具体的には素線Rの状態で異相の隣接する素線R間の距離が数μm〜数百μm程度となる領域」のことを意味するものとする。
本実施形態では、三相交流電動機の各相を構成するコイルのうち、図1に示すステータ2の半径方向最内周側と半径方向最外周側に配置されるセグメントコイル20、21を除く、各セグメントコイル1A〜1Eのコイルエンド部1a、1cにおける山形形状の一方の斜辺部10a、11aと、一方の屈曲部10c、11cに、四つのコイルが当接あるいは近接した状態で配列される。
図3は、一のセグメントコイル1Aと、このセグメントコイル1Aの一方の斜辺部10a、屈曲部10cに対接させられるセグメントコイル1B、1C、1D、1Eを注出して模式的に表した正面図である。
図3に示すように、一のセグメントコイル1Aにおける左側の斜辺部10aと屈曲部10cには、隣接する4つのセグメントコイル1B、1C、1D、1Eの各右側の斜辺部10bが所定の間隔で交差するように対接させられる。
よって、本実施形態においては、一のセグメントコイル1Aにおける左側の斜辺部10a(斜辺部11a)と屈曲部10c(屈曲部11c)において、他のセグメントコイル1B、1C、1D、1Eが対接させられる部分に付加絶縁層Z2を設ける構成としてある。
更に、本実施形態においては図5、図6、図7に示すように、斜辺部10aに設ける付加絶縁層Z2と、屈曲部10cに設ける付加絶縁層Z2の構成を異なる構成としてある。なお、図2に簡略化して示すように、本実施形態においては、斜辺部10a及び屈曲部10cに設ける付加絶縁層Z2と、斜辺部11a及び屈曲部11cに設ける付加絶縁層Z2とを同じ構成としてある。よって、以下の説明においては、図3、図4、図6、図7に示す斜辺部10a及び屈曲部10cに設ける付加絶縁層Z2のみを説明するものとする。
より具体的には、斜辺部10aにおいては図5(B)に示すように、平角線で構成されるコイルの全周に密着させて付加絶縁層Z2を設ける構成としてある。これに対して、屈曲部10cにおいては図5(C)、図6(B)に示すように、平角線で構成されるコイルのうち、環状コア3の径方向の内方面と外方面との二面に密着させて付加絶縁層Z2を設ける構成としてある。加えて、図6(A)、図7に示すように、屈曲部10cに設ける付加絶縁層Z2は、斜辺部10aに備える付加絶縁層Z2から延出させて設ける構成としてある。
また、本実施形態においては図7(A)に示すように、屈曲部10cに設ける付加絶縁層Z2の幅Lを、ベース絶縁層Z1が設けられているコイルの幅Mよりも小さい長さとしてある。なお、幅Lの長さは、幅Mの長さの10%〜100%、より好ましくは平角線のフラット面の幅とほぼ等しい75%〜95%とすることが望ましい。100%を超えると、コイルに曲げ加工を施す際に、屈曲部10cに設ける付加絶縁層Z2に冶具が接触して付加絶縁層Z2にクラックが発生する可能性や、平角線の角R部分の厚肉の付加絶縁層Z2部分が屈曲した平角線に乗り上げて膨らみが増大するからである。また、10%未満とすると、屈曲部10cの良好な絶縁性が確保できないからである。
更に、本実施形態においては図7に示すように、屈曲部10cに設ける付加絶縁層Z2の形状を、予めコイルの曲げに沿う形状としてある。より具体的には図7(A)に簡略化して示すように、本実施形態に係るセグメントコイル1は、直線状の素線Rにベース絶縁層Z1と付加絶縁層Z2とを形成した後、屈曲冶具である内側ピン31、外側ピン32を用いて斜辺部10aからストレート部1bにかけてコイルを環状コア3の軸方向に屈曲させることで、屈曲部10cを形成するものである。よって、本実施形態においては図7に示すように、屈曲部10cに設ける付加絶縁層Z2の形状を、引張り応力が負荷される外側の辺を長く、圧縮応力が負荷される内側の辺を短くする略扇形としてある。但し、屈曲部10cに設ける付加絶縁層Z2の形状は本実施形態のものに限るものではなく、適宜変更可能である。
また、図7(A)に示す内側ピン31の中心から斜辺部10aに設ける付加絶縁層Z2の端部Tまでの距離Pは、0.5mm以内であることが好ましい。0.5mmを超えると、斜辺部10aに絶縁不足が生じるからである。
なお、図5(A)に示す素線Rの長手方向の長さQは、2.5mm〜5.0mm程度、より好ましくは3.0mm〜4.0mm程度とすることが望ましい。また図5(A)に示す素線Rの短手方向の長さUは、1.0mm〜2.0mm程度、より好ましくは1.5mm〜2.0mm程度とすることが望ましい。なお、素線Rは、銅等、コイルを形成する素線として通常用いられるものであれば、如何なるものを用いてもよい。
また、ベース絶縁層Z1の材質としては、ポリアミドイミド、ポリイミド等を用いることができる。またベース絶縁層Z1の厚みはコイルターン間の設計電圧に対応した厚みがあればよく、例えば設計電圧が500Vの場合は、15μm〜30μm程度とすることが望ましく、より好適には15μm〜25μm程度とすることが望ましい。15μm未満では部分放電の発生による皮膜劣化や製造時のピンホール発生確率が増加し、30μmを超えるとスロット部4内の占積率の低下による発熱増加や外径増大による組み付け性の低下が生じるからである。またその形成方法は、ダイス引き、電着等を用いることができる。なお、ストレート部1b、コイルエンド部1a、1cのベース絶縁層Z1は、同一工程で一体的に形成することができる。なお、本実施形態においては、直線状の素線Rにベース絶縁層Z1を形成する構成としてある。
また、付加絶縁層Z2の材質としては、ポリアミドイミドやポリイミドを代表とするスーパーエンジニアリングプラスチック材料、或いは液晶ポリマー等のエンジニアリングプラスチックに無機フィラーを混合した材料等を用いることができる。また、その形成方法としては、ダイス引き、電着、粉体塗装、テープ材の貼り付け、熱収縮チューブ材の挿入、ディップ、スプレー塗装、射出成形、押し出し成形等を用いることができる。なお、テープ材としては、例えばパーマセル社製の絶縁性樹脂テープ材(商標名カプトンテープ)を採用することができる。また、熱収縮チューブ材としては、例えば住友電気工業製の絶縁性樹脂チューブ材(商標名スミチューブ)等の熱収縮性のあるチューブ材を採用することができる。なお、本実施形態においては、素線Rにベース絶縁層Z1を形成した後、コイルを屈曲させる前に、射出成形を用いて付加絶縁層Z2を形成する構成としてある。より具体的には、斜辺部10a(斜辺部11a)に設ける付加絶縁層Z2と屈曲部10c(11c)に設ける付加絶縁層Z2とを一体的に形成する構成としてある。
また、モータ相間の電圧は、インバータサージ等の影響により、入力電圧の約2倍のピーク電圧が印加されることから、付加絶縁層Z2の厚みは、例えば設計電圧が1000Vの場合は、40μm〜200μm程度とすることが望ましく、より好ましくは80μm〜120μm程度とすることが望ましい。40μm未満では部分放電による皮膜劣化が発生し、200μmを超えるとコイルエンド部の線間距離増加による寸法増大を招くからである。
本実施形態においては、このような構成からなるセグメントコイルが以下に述べる構成で環状コア3に組み付けられることでステータ2が構成される。
つまり、同一のスロット部4に収容される所定数のセグメントコイルが、それぞれの接続部で溶接等を用いて接続されることで、複数本のセグメントコイルからなる巻回コイルが形成される。そして同様に、所定のスロット部4に配置されるU相、V相、W相を構成する所定数のセグメントコイルが接続部5a、5bで接続されて巻回コイルが形成されると共に、U相、V相、W相を構成する複数の巻回コイルが所定位置で直列接続や並列接続されることで、U相、V相、W相を形成するセグメントコイルが仮組みされた状態となる。そして、仮組みされた状態で所定のスロット部4に収容されることで、セグメントコイルが整列配置された状態で環状コア3に組み付けられる。以上により、ステータ2が形成される。
このような構成からなる本発明の実施形態に係るセグメントコイル1及びステータ2は以下の効果を奏する。
ストレート部1bにおいては、素線Rの表面にベース絶縁層Z1だけを形成することで、スロット部4内における占積率を効果的に向上させることができるセグメントコイル1とすることができる。よって高効率なステータ2とすることができる。
一方、斜辺部10a(斜辺部11a)の所定領域においては、ベース絶縁層Z1を形成すると共に、ベース絶縁層Z1の表面に付加絶縁層Z2を形成することで、隣接するセグメントコイルが近接する領域において対接するセグメントコイル1B、1C、1D、1Eとの間の隙間を効果的に拡大することができる。よって、部分放電が発生することを防止することができ、絶縁層Zに劣化が生じることを防止することができるセグメントコイル1とすることができる。従って、良好な絶縁性を維持することができるセグメントコイル1、ステータ2とすることができる。
更に、従来のセグメントコイルにおいては一般的に付加絶縁層が設けられていなかった屈曲部10c(屈曲部11c)にも付加絶縁層Z2を設ける構成とすることで、屈曲部10c(屈曲部11c)の絶縁性も効果的に確保することができ、絶縁層Zに劣化が生じることを一段と効果的に防止することができるセグメントコイル1とすることができる。
また、ベース絶縁層Z1と付加絶縁層Z2とで絶縁層Zを形成する構成とすることで、絶縁層Zの厚みにバリエーションを持たせることができる。より具体的には、占積率を向上させたいストレート部1bでは絶縁層Zの厚みを薄くすることができると共に、コイルエンド部1a、1cにおいて部分放電に伴う絶縁劣化を防止したい領域においては絶縁層Zの厚みを厚くすることができる。このような構成とすることで、厚みを大きくする必要があるコイルエンド部1a、1cの所定領域の厚みに合わせて素線Rの表面に絶縁層Zを一体的に形成する場合に比べて、製造コストを効果的に抑えることができる。
また、斜辺部10a(斜辺部11a)に設ける付加絶縁層Z2は平角線の全周に設ける構成とし、屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2は平角線のうち、環状コアの径方向の内方面と外方面との二面に設ける構成とすることで、屈曲部10c(屈曲部11c)において隣接するセグメントコイルと対接する可能性がある面に確実に付加絶縁層Z2を設けることができる。よって、屈曲部10c(屈曲部11c)の絶縁被膜の劣化防止を効果的に図ることができる。加えて、屈曲部10c(屈曲部11c)においては、平角線で構成されるコイルの全周に付加絶縁層Z2を設けない構成とすることができ、製造コストを効果的に抑えることができる。従って、屈曲部10c(屈曲部11c)の絶縁被膜の劣化防止と省コスト化とを同時に実現することができる。
また、屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2の幅Lを、ベース絶縁層Z1が設けられているコイルの幅Mよりも小さい長さとすることで、コイルに曲げ加工を施す際に屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2に冶具が接触して付加絶縁層Z2にクラックが発生することを防止することができる。つまり、本実施形態においては、絶縁層Zが形成された後にコイルに曲げ加工を施す構成である。よって、図7(B)に示すように、セグメントコイル1の製造段階において、屈曲部10c(屈曲部11c)の内側には内側ピン31が配置され、屈曲部10c(屈曲部11c)の外側には外側ピン32が配置されて曲げ加工が施される。従って、屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2の幅Lを、ベース絶縁層Z1が設けられているコイルの幅Mよりも小さい長さとすることで、コイルに曲げ加工を施す際に屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2に冶具が接触することを確実に防止することができる。よって、屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2にクラックが発生することを確実に防止することができる。
また、屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2を、斜辺部10a(斜辺部11a)に備える付加絶縁層Z2から延出させて設ける構成とすることで、平角線のうち、環状コア3の径方向の内方面と外方面との二面に設けてある屈曲部10c(屈曲部11c)の付加絶縁層Z2が脱落することを効果的に防止することができる。
また、屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2の形状を、予めコイルの曲げに沿う形状とすることで、直線状のコイルに付加絶縁層Z2を設けた後に曲げ加工を施す構成であっても、屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2に引張り応力や圧縮応力が負荷されることを効果的に防止することができる。よって、曲げ加工の際、屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2にクラックが生じることを効果的に防止することができる。
また、射出成形を用いて付加絶縁層Z2を形成する構成とすることで、形成容易な付加絶縁層Z2とすることができる。
つまり、環状コアに整列配置されて電動機を構成する従来のセグメントコイル6は、図9に示すように、ストレート部6b、コイルエンド部6a、6cにおいて、素線Rの表面全体に均一な厚みの絶縁層Zを形成することで、厚みに厚薄がないセグメントコイルとするものが一般的であった。
より具体的には、部分放電に伴う絶縁層Zの劣化を防止するために、絶縁層Zの厚みを大きくする必要があるコイルエンド部6a、6cの厚みに合わせて素線Rの表面に厚みが均一な絶縁層Zを一体的に形成する構成であった。よって、絶縁層Zの厚みを大きくする必要がないストレート部6bにおいても絶縁層Zの厚みが大きくなることで、スロット部内における占積率を向上させることができないと共に、製造コストを抑えることができないという不都合があった。
このような不都合に対して、近年、電圧差に対応して厚みの異なる絶縁層を設けるセグメントコイルが開発されている。
しかし、このようなセグメントコイルにおいては、厚みが大きい絶縁層をコイルエンド部の曲げ加工が施される部分に設ける場合、曲げ加工時にクラック等が生じて絶縁性が低下する恐れがある。よって、コイルエンド部の曲げ加工が施される部分には、厚みが大きい絶縁層を設けない構成をとるものが一般的であった。
より具体的には、従来のセグメントコイル7Aは図10に示すように、斜辺部7aにはベース絶縁層Z1と付加絶縁層Z2とを備え、屈曲部7cにはベース絶縁層Z1だけを備えるものが一般的であった。従って、図10に示すように、複数のセグメントコイルを環状コアに整列配置させた際にセグメントコイル7Aの屈曲部7cと、隣接するセグメントコイル7D、7Eとが対接する場合、屈曲部7c(図10の斜線で示す部分)には厚みが大きい付加絶縁層Z2が設けられていないことから、絶縁不足生じる恐れがあるという不都合があった。
従って、本発明の実施形態に係るセグメントコイル1の構成とすることで、斜辺部10a(斜辺部11a)の絶縁性に加えて、曲げ加工が施された屈曲部10c(屈曲部11c)の絶縁性も効果的に確保することができる。よって、隣接するセグメントコイルとの間における部分放電を一段と効果的に防止できると共に、ステータ2の占積率を高めることができる。
次に、図8を参照して、本発明の実施形態に係るセグメントコイルの変形例を説明する。
本変形例は、既述した本発明の実施形態に係るセグメントコイル1に対して、屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2の構成のみを異なる構成としたものである。よって、既述した本発明の実施形態に係るセグメントコイル1と同一部材、同一機能を果たすものには同一番号、同一アルファベットを付し、以下の詳細な説明は省略するものとする。
具体的には、本変形例は図8に示すように、屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2を略矩形状としてある。また、屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2において、図8(B)に示す曲げ加工時に引張り応力が負荷される外側の辺と、圧縮応力が負荷される内側の辺との二辺に、それぞれの辺と直交する方向にスリットSを複数個並列配置させる構成としてある。
このような構成とすることで、付加絶縁層Z2を設けた後、コイルに曲げ加工を施す構成であっても、屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2に引張り応力や圧縮応力が負荷されることを効果的に軽減することができる。よって、曲げ加工の際、屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2にクラックが生じることを効果的に防止することができる。なお、スリットSの形状、大きさ、配置位置、数は本変形例のものに限るものではなく、曲げ加工時に生じる引張り応力や圧縮応力を考慮して適宜変更可能である。
なお、本実施形態においては、付加絶縁層Z2を斜辺部10a(斜辺部11a)と屈曲部10c(屈曲部11c)とに設ける構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではなく、付加絶縁層Z2を設ける斜辺部、屈曲部は適宜変更可能である。
また、図1に示す環状コア3の半径方向最外側及び半径方向最内側に配置されるセグメントコイル20、21は、環状コア3の半径方向の一方の側にのみ隣接するセグメントコイルが配置されると共に、他のスロット部4に装着された同相のセグメントコイルと連結されるため、設計によって隣接するセグメントコイルに対接させられる部分が異なる。このため、ステータ2におけるセグメントコイルの構成等に応じて、他のセグメントコイルと対接する部分に付加絶縁層Z2を設ければよい。
また、本実施形態においては、付加絶縁層Z2を、コイルエンド部1a、1cにおいて対接するすべてのセグメントコイル間に設けたが、電圧差が大きい異なる相に属するセグメントコイルが対接する部分にのみ付加絶縁層Z2を設ける構成としてもよい。このような構成とすることで、付加絶縁層Z2を設ける領域を削減することができ、一段と省コスト化が可能なセグメントコイル1とすることができる。
また、本実施形態においては、斜辺部10a(斜辺部11a)に設ける付加絶縁層Z2を、平角線で構成されるコイルの全周に設ける構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではない。例えば、他のセグメントコイル1B〜1Eが対接させられる面にのみに設ける構成とすることができる。このような構成とすることで、付加絶縁層Z2を設ける領域をさらに削減することが可能となる。
また、本実施形態においては、直線状の素線Rにベース絶縁層Z1、付加絶縁層Z2を設けた後に曲げ加工を施す構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではなく、ベース絶縁層Z1、付加絶縁層Z2の材質によっては、素線Rを屈曲させた後に、ベース絶縁層Z1、付加絶縁層Z2を設ける構成としてもよい。
また、本実施形態においては、屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2を、ベース絶縁層Z1が形成されたコイルに密着させて設ける構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではない。つまり、斜辺部10a(斜辺部11a)に設ける付加絶縁層Z2はベース絶縁層Z1が形成されたコイルに密着させ、屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2はベース絶縁層Z1が形成されたコイルに密着させない構成(付加絶縁層Z2とベース絶縁層Z1が形成されたコイルとの間に隙間を設ける構成)としてもよい。このような構成は、例えば付加絶縁層Z2を設ける工程において、ベース絶縁層Z1を備えるコイルの屈曲部10c(屈曲部11c)にスペーサ等を配置させた状態で付加絶縁層Z2を形成することで実現することができる。
このような構成とすることで、付加絶縁層Z2を設けた後に曲げ加工を施す構成であっても、屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2に引張り応力や圧縮応力が負荷されることを効果的に防止することができる。よって、曲げ加工の際、屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2にクラックが生じることを効果的に防止することができる。なお、この場合、屈曲部10c(屈曲部11c)に絶縁不足が生じることを考慮すれば、屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2の形状を予めコイルの曲げに沿う形状とすることが望ましい。
また、本実施形態においては、屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2の幅Lを、ベース絶縁層Z1が設けられているコイルの幅Mよりも小さい長さとする構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではなく、屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2の幅Lを、ベース絶縁層Z1が設けられているコイルの幅Mよりも大きい長さとする構成としてもよい。但し、製造工程において屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2と屈曲治具とが接触することによってクラックが生じる可能性を考慮すれば、屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2の幅Lを、ベース絶縁層Z1が設けられているコイルの幅Mよりも小さい長さとすることが望ましい。
また、本実施形態においては、屈曲部10c(屈曲部11c)において、平角線で構成されるコイルのうち、環状コア3の径方向の内方面と外方面との二面に密着させて付加絶縁層Z2を設ける構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではない。例えば、屈曲部10c(屈曲部11c)において、平角線で構成されるコイルのうち、環状コア3の径方向の内方面にだけ付加絶縁層Z2を設ける構成としてもよいし、環状コア3の径方向の外方面にだけ付加絶縁層Z2を設ける構成としてもよい。つまり、屈曲部10cには、平角線で構成されるコイルのうち、環状コア3の径方向の内方面と外方面との少なくとも一方に付加絶縁層Z2を設ける構成であれば、付加絶縁層Z2を設ける範囲は隣接するセグメントコイルとの対接関係によって適宜変更可能である。
また、本実施形態においては、屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2を、斜辺部10a、11aから延出させて設ける構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではなく、屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2と、斜辺部10a、11aに設ける付加絶縁層Z2とを別々に設ける構成としてもよい。但し、屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2が脱落することを考慮すれば、屈曲部10c(屈曲部11c)に設ける付加絶縁層Z2を、斜辺部10a、11aから延出させて設ける構成とすることが望ましい。
本発明の範囲は、上述の実施形態に限定されることはない。今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものでないと考えられるべきである。本願発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
セグメントコイルに設けられる絶縁層の厚みを最適化して、コイルの占積率を高め、電動機の効率を向上させることができる。
1 セグメントコイル
1a コイルエンド部
1b ストレート部
1c コイルエンド部
2 ステータ
3 環状コア
4 スロット部
5a 接続部
5b 接続部
6 セグメントコイル
6a コイルエンド部
6b ストレート部
6c コイルエンド部
7a 斜辺部
7c 屈曲部
10a 斜辺部
10b 斜辺部
10c 屈曲部
10d 屈曲部
11a 斜辺部
11b 斜辺部
11c 屈曲部
11d 屈曲部
20 セグメントコイル
21 セグメントコイル
31 内側ピン
32 外側ピン
1A セグメントコイル
1B セグメントコイル
1C セグメントコイル
1D セグメントコイル
1E セグメントコイル
7A セグメントコイル
7D セグメントコイル
7E セグメントコイル
L 幅
M 幅
P 距離
R 素線
S スリット
T 端部
Z 絶縁層
Z1 ベース絶縁層
Z2 付加絶縁層

Claims (6)

  1. 環状コアのスロット部に収容されるストレート部と、前記スロット部から延出されるコイルエンド部とを備えるセグメントコイルであって、前記コイルエンド部は、中央部を頂点とする略山形形状に形成される斜辺部と、該斜辺部から前記ストレート部にかけてコイルが前記環状コアの軸方向に屈曲される屈曲部とを備え、前記斜辺部においては全周を覆い前記屈曲部においては一部を覆う付加絶縁層を備えるセグメントコイル。
  2. 前記セグメントコイルは、断面矩形状の平角線で形成されていると共に、前記屈曲部に備える付加絶縁層は、前記平角線のうち、前記環状コアの径方向の内方面と外方面の少なくとも一方に設けてある請求項1に記載のセグメントコイル。
  3. 前記斜辺部に備える付加絶縁層は、前記平角線の全周に設けてあると共に、前記屈曲部に備える付加絶縁層が、前記斜辺部に備える付加絶縁層から延出されている請求項2に記載のセグメントコイル。
  4. 前記屈曲部に備える付加絶縁層は、コイルと密着していない請求項3に記載のセグメントコイル。
  5. 前記付加絶縁層が、射出成型層として構成されている請求項1から請求項4の何れか1項に記載のセグメントコイル。
  6. 請求項1に記載のセグメントコイルを環状コアに整列配置させて備えるステータ。
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