JP2008278632A - 分割ステータおよび分割ステータの製造方法 - Google Patents

分割ステータおよび分割ステータの製造方法 Download PDF

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慎一 飯塚
Kazutaka Tatematsu
和高 立松
Yutaka Komatsu
裕 小松
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Abstract

【課題】巻線の成形時に絶縁樹脂層に発生する応力集中が引き起こす絶縁樹脂層およびコアの破損を防止する。
【解決手段】コアと、前記スロット部の底面および側周面に被覆された絶縁樹脂層と、前記ティース部にコイル状に巻き付けられ、前記スロット部内に積層状態で収容される巻線とを備え、前記コイルはバックヨーク部側から鍔部側にかけて積層数が漸減され、最外層の巻線は段状に配置され、前記段状に配置される各段部の先端位置の巻線を端縁巻線とすると、該端縁巻線の中心と、該端縁巻線が接触する内周層の巻線の中心とを結ぶ直線の延長線上に位置する前記絶縁樹脂層の部分は厚肉部とされると共に、前記スロット部の底面あるいは/および側周面に前記厚肉部を内嵌する凹部が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は分割ステータおよび分割ステータの製造方法に関し、特に、分割ステータのコアスロット部表面の絶縁樹脂層が巻き付けられるコイルにより応力集中が生じても、損傷が発生するのを防止するものである。
従来、モータにおいて、ロータの外周に配置されるステータに、巻き線のしやすさ等の理由から、リング状のステータを所定角度に分割して円環状に並べた分割ステータが用いられている。
前記分割ステータのコア(鉄心)1は、通常、図7に示すように、ティース部1a、バックヨーク部1bおよび鍔部1cに囲まれたスロット部2に導電線からなる巻線3を整列巻きで巻きつけている。該スロット部2のティース部1a、バックヨーク部1bおよび鍔部1cの表面には絶縁樹脂層(インシュレータ)4が被覆され、該絶縁樹脂層4で巻線3とコア1とが絶縁されている。
モータのトルク向上の理由から、ティース部に巻きつけるコイルのターン数は多いことが望まれている。そのため、外周側の周方向に突出したバックヨーク部から内周側の鍔部にかけてティース部に巻きつける巻線の最外層では階段状に巻き付け、各階段の端縁位置の巻線は、バックヨーク部の外周端と鍔部の外周端とを結ぶスロット部の外周端より突出している。
一方、モータの小型化の要求も強く、出力性能を維持して小型化しようとすると巻線に流れる電流を大きくする必要があり発熱量も増大するため、発熱の減少および放熱性の向上に有効であるコイルの占積率向上、即ち、コイルの巻線間の隙間の低減が求められている。
分割ステータを円環状に並べて連結しステータを組み付ける際、巻線がスロット部から突出していると、隣接した分割ステータの巻線と接触してしまうため、スロット部から突出している巻線を加圧治具で押圧して成形している。
その際、巻線は階段状に巻きつけられているため、各段部の端縁位置の巻線のみに加圧治具が接触し、該端縁位置の巻線のみが加圧され、該端縁位置の巻線と接触している巻
線に応力が伝達する。最終的には、最内層側に整列している一部の巻線に応力が伝わり、該巻線と接触する絶縁樹脂層を局所的に加圧し、絶縁樹脂層の一部に応力集中が生じ、絶縁樹脂層および分割ステータのコアが破損する問題がある。
そのため、外部からの加圧によって絶縁樹脂層に応力集中が発生しても、絶縁樹脂層および分割ステータのコアの破損を防ぐことが望まれる。
絶縁樹脂層で被覆しているステータのコアとして、特開2002−272045号公報(特許文献1)が提供されている。図8に示すように、前記ステータコア5はリング状の外周コア5aと、該外周コア5aから内方に突出する磁極歯5bを備え、該磁極歯5bはコイルの巻線が巻きつけられる巻芯部5cと巻芯部先端の鍔部5dとを備えており、前記ステータコア5は絶縁材からなるインシュレータ6で覆われている。該巻芯部5cの端部側と根元側ではインシュレータ6の厚さを不均一としている。
特開2002−272045号公報
しかしながら、前記ステータコア5では、巻芯部5cに巻いたコイルの最外層の巻線の一部に外部からの加圧によって応力集中が発生した場合、該応力は内層側の巻線に伝達していき、一部のインシュレータ6のみが加圧されることで、インシュレータ6に応力集中が発生する。応力集中が発生した部分のインシュレータ6が薄い場合、インシュレータ6および磁極歯5bが破損してしまう恐れがある。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、絶縁樹脂層で被覆した分割ステータのコアにおいて、絶縁樹脂層に発生する応力集中が引き起こす絶縁樹脂層およびコアの破損を防止することを課題としている。
前記課題を解決するために、本発明は、円環状に配置されてステータを構成する分割ステータであって、
ステータ径方向に延在するティース部の外周端にバックヨーク部が設けられると共に内周端に鍔部が設けられ、これらティース部とバックヨーク部と鍔部に囲まれたコイル収容用のスロット部が設けられている分割ステータのコアと、
前記ティース部外周面からなるスロット部の底面および前記バックヨークと鍔部の対向面からなるスロット部の側周面に被覆された絶縁樹脂層と、
前記スロット部底面の絶縁樹脂層に、巻線を層状に巻き付けて形成したコイルと、
前記コイルの巻線はバックヨーク部側から鍔部側にかけて積層数が漸減されて最外層の巻線は階段状に配置され、
前記階段状の各段部の端縁位置の巻線の中心と、該巻線が接触する内周層の巻線の中心とを結ぶ直線の延長線上に位置する前記絶縁樹脂層の部分は厚肉部とされると共に、前記スロット部の底面あるいは/および側周面に前記厚肉部を内嵌する凹部が設けられていることを特徴とする分割ステータを提供している。
前記コイルの最外周の各段部の端縁位置の巻線(以下、端縁巻線と略称する)に外力が負荷されると、該巻線に応力が発生し、該巻線と接触している内層側の巻線に応力が伝達する。その繰り返しによってさらに内層側の巻線に順次応力が伝達していくため、前記端縁巻線の中心と内周側の巻線の中心とを結ぶ延長線上に位置する巻線に応力が伝達されていく。最終的には、該延長線上の絶縁樹脂層部分が加圧されるため、絶縁樹脂層に局所的に応力が負荷されて、絶縁樹脂層に応力集中が発生する。
本発明の構成では、端縁巻線に外力が負荷されても、該巻線が接触する内周層の巻線の中心とを結ぶ直線の延長線上に位置する前記絶縁樹脂層の部分を厚肉部としているので、前記厚肉部が弾性変形することで巻線を伝達してきた応力を吸収することができ、応力集中を回避することができる。その結果、絶縁樹脂層およびコアが破損することを防止することができる。
また、絶縁樹脂層の厚肉部で応力を吸収するので、巻線にかかる応力も低減することができ、巻線の絶縁皮膜の損傷を防止することができる。
前記絶縁樹脂層の厚さは、モータのコイルーコア間に印加される電圧に対し、放電を起こさないような最低の厚みを確保し、かつ、占積率が低下しないような厚みが良い。システム電圧が500Vのモータの場合、サージ電圧を考慮すると、コイルーコア間にはシステム電圧の約2倍の1000Vが印加されるため、絶縁樹脂層の厚さは0.1mm〜0.3mmが好ましい。
前記スロット部に収容されている前記コイルの巻線は整列巻きされ、
前記各段部の端縁位置の巻線と、その内層側で接触する巻線の中心を結ぶ直線は前記ティース部の軸線に対して60度傾斜し、該傾斜線が前記絶縁樹脂層と接する位置に前記厚肉部が設けられているのが好ましい。
前記構成とすると、端縁巻線に外力が負荷されても、応力集中が発生する絶縁樹脂層を厚肉部としているので、該厚肉部が弾性変形して応力を吸収し、絶縁樹脂層およびコアが破損することを防止することができる。
また、巻線を整列巻きにすることで、巻線の占積率を向上させることができ、モータ特性を向上させることができる。
前記厚肉部は深さが前記巻線の直径の0.5〜2倍、幅が2倍〜4倍の長さとし、前記端縁巻線は1本以上10本以下の間隔をあけて配置されているのが好ましい。
前記厚肉部の深さが前記巻線の直径の0.5倍以下とすると応力集中に絶縁樹脂層が耐えられず、絶縁樹脂層が破損する恐れがあり、2倍以上とすると応力を吸収するのには不必要な厚肉部を設けることになり、コアの磁路減少および材料費がかかってしまう。
また、幅が2倍以下とすると応力集中に絶えられず絶縁樹脂層が破損してしまう恐れがあり、4倍以上とすると応力集中を吸収するのには不必要な箇所まで厚肉部を設けることになり、コアの磁路減少および材料費がかかってしまうためコスト高となってしまう。
前記段部の端縁巻線は間隔をあけないで段状に配置すると、最外層のコイルに均等に応力が負荷されるため、絶縁樹脂層での応力集中は発生せず、10本以上の間隔あけると端縁巻線にかかる応力が大きくなり、端縁巻線自体が潰れてしまう恐れがある。
さらに、本発明は、前記分割ステータの製造方法として、
前記スロット部にコイルの巻線をバックヨーク部側から鍔部側にかけて積層数を漸減して最外層の巻線を階段状に配置してコイルを形成し、
前記コイル形成後に、前記最外層の各段部の端縁位置の巻線を結んだ直線と平行に加圧治具を配置して、該加圧治具を各段部の端縁位置の巻線と接触させ、この状態で配置方向と直交方向に押圧作動して前記端縁位置の巻線を加圧することを特徴とする分割ステータの製造方法を提供している。
前記方法で製造すると、加圧治具で各段部の端縁巻線を成形加圧する際に絶縁樹脂層に応力集中が発生しても、応力集中が発生する絶縁樹脂層に厚肉部を設けているので、該厚肉部で応力を吸収し、絶縁樹脂層およびコアが破損することを防止することができる。
前述したように、本発明によれば、絶縁樹脂層で被覆した分割ステータのコアにおいて、巻線の成形時に発生する応力集中によって生じる絶縁樹脂層およびコアの破損を防止することができる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図6は本発明の実施形態を示す。
本発明の分割ステータ10は、図1(A)(B)に示すように、コア11と、コア11を覆う絶縁樹脂層12と、絶縁樹脂層12に層状に巻き付けてコイルを形成する巻線13とを備えており、前記分割ステータ10は円環状に連結されてステータ20を構成すると共に、該ステータ20は円柱形状のロータ30の周囲に配置されてモータ40となる。
前記コア11は、図3(A)(B)に示すように、径方向に延在し、巻線13を巻き付けられるティース部11aと、該ティース部11aの外周端に設けられているバックヨーク部11bと、該ティース部11aの内周端に設けられている鍔部11cとを備えており、該鍔部11cはロータ30と対向させている。
前記ティース部11a、バックヨーク部11bおよび鍔部11cに囲まれた空間はコイル収容用のスロット部11dとしている。スロット部11dの底面11eはティース部11aの外周面からなると共に、スロット部11dの側周面は前記バックヨーク部11bと鍔部11cの対向面からなり、バックヨーク側の該側周面をバックヨーク部側側周面11f、鍔部側の該側周面を鍔部側側周面11gとする。
コア11は圧粉磁性体材料を加圧、圧縮した後に加熱処理することにより一体成形している。
前記巻線13は、図2(A)に示すように、スロット部底面11eの前記絶縁樹脂層12に層状に巻き付けてコイルを形成している。
前記巻線13は、スロット部底面11eに並べられた巻線13aを土台として整列巻きされていると共に、最外層の巻線13は階段状に配置され、段部13bを形成している。スロット部底面11eはティース部11aの軸線C方向と平行とする。
前記整列巻きは、図2(B)に示すように、隣接配置した巻線13A、13B間上に巻線13Cを配置していく巻き方である。
前記巻線13A、13B、13Cは、巻線13A、13Bの中心P1、P2と巻線13Cの中心P3とを互いに結ぶと正三角形を形成し、巻線13A、13Bの中心P1、P2を結ぶ直線と巻線13A、13Cの中心P1、P3を結ぶ直線のなす角度αは60度となる。巻線13A、13Cの中心P1、Pを結ぶ傾斜線Lは、巻線13A、13Cの接点R1を通っている
前記巻線13Aは、隣接した巻線13D、13E間上に配置しており、巻線13Aと巻線13Dとは巻線13Cと巻線13Aと同様の位置関係が成り立つ。傾斜線Lは巻線13Aと巻線13Dの接点R2を通り、巻線13Dの中心P4を通る。
前記巻線13C、13A、13Dの中心P3、P1、P4および接点R1、R2は同一傾斜線L上に配置され、巻線13Cに応力が負荷されると、接点R1、R2を通じて巻線13Aおよび13Dに応力が伝達していく。
前記スロット部11dに収容されている巻線13は、図2(A)に示すように、バックヨーク部11b側から鍔部11c側にかけて積層数を漸減させており、階段状に配置される各段部13bの端縁位置の巻線13を端縁巻線13cとしている。巻線13同士は、図2(B)に示す整列巻きの位置関係で積層しており、前記段部13bの端縁巻線13cは巻線13の5本分の間隔をあけて配置している。
前記端縁巻線13cの内層側には、該端縁巻線13cと接触するバックヨーク側巻線13dと鍔部側巻線13eとが配列している。各段部13bの端縁巻線13cを結んだ直線と直交する方向から、端縁巻線13cに外力が負荷されると、鍔部11cに向けて積層数が漸減されているので、鍔部側の分力よりバックヨーク部側の分力が大となる。
本実施形態では、絶縁樹脂層12に発生する応力集中を考えるため、端縁巻線13cとバックヨーク側巻線13dの中心を結んだ傾斜線L1上の巻線13にかかる応力のみを考えればよい。
傾斜線L1は、上述したように、巻線13の横方向の配列方向、即ち、前記ティース部11aの軸線C方向に対して60度の傾斜角度を持ち、傾斜線L1上には巻線13が一直線状に並んでいる。
前記絶縁樹脂層12と接触している傾斜線L1上の巻線13を先端巻線13fとし、端縁巻線13cに負荷された外力によって発生した応力は、傾斜線L1上に並んだ巻線13間を伝達して、先端巻線13fが絶縁樹脂層12を加圧する。
前記ティース部11aの外周面からなる前記スロット部11dの底面11eには、図3(A)(B)に示すように、傾斜線L1上に円弧状に切り欠いた凹部11hを両側に設けている。該凹部11hは、後述する絶縁樹脂層12の厚肉部を内嵌する。
また、バックヨーク部11bの内壁面となるバックヨーク部側側周面11fの両側にも、傾斜線L1上に凹部11hと同形状とするコの字状の凹部11iを設けている。
前記絶縁樹脂層12は、図4(A)に示すように、コア11のバックヨーク部11bと対向配置されるバックヨーク当接部12aと、鍔部11cと対向配置される鍔当接部12bと、ティース部11aに対向配置されるティース当接部12cとを備えており、図5に示すように、前記コア11のスロット部11dの底面11eと側周面11f、11gに被覆する。樹脂層12の厚さは0.2mmとする。
前記ティース当接部12cは矩形筒状としコア11のティース部11aを内嵌している。ティース当接部12cの外周端からは記バックヨーク当接部12a、内周端からは鍔当接部12bがつば状に突設している。
前記ティース当接部12cのティース部11a側内壁と、前記バックヨーク当接部12aのバックヨーク側外壁には、前記コア11の凹部11h、11iと対向する位置に、円弧状に突出している厚肉部12d、12eをそれぞれ設けており、凹部11h、11iが該厚肉部12d、12eをそれぞれ内嵌する。厚肉部12d、12eが弾性変形することで、端縁巻線13cに負荷された外力によって発生した応力を吸収する。
本実施形態の厚肉部12d、12eの厚さを巻線13の直径の1倍の長さとし、幅を3倍の長さとしている。
前記絶縁樹脂層12は周方向の軸線で2つに分割して分割絶縁樹脂層12A、12Bとなる。一方の前記分割絶縁樹脂層12Aのティース当接部12cの端部からは上下一対の突起部12fが突出している一方、他方の分割絶縁樹脂層12のティース当接部12cの端部には突起部12fが嵌合する一対の切欠部12gを設けており、突起部12fが前記切欠部12gに嵌合して分割絶縁樹脂層12A、12Bが一体化する。
次に前記分割ステータ10の製造方法を説明する。
図6(A)は第1工程を示し、コア11を分割絶縁樹脂層12A、12Bで両側から挟みこんでいき、コア11の凹部11h、11iに分割絶縁樹脂層12A、12Bの厚肉部12d、12eを内嵌させ、分割絶縁樹脂層12A、12Bの突起部12fが切欠部12gに嵌合する
図6(B)は第2工程を示し、前記スロット部11dの底面11eに巻線13を並べて巻きつけていき、底面11eに並んだ巻線13aを土台として、前記巻線13を整列巻きで巻きつけいく。巻線13はバックヨーク部11b側から鍔部11c側にかけて積層数を漸減し、最外層の巻線13を階段状に配置してコイルを形成する。
図6(C)は第3工程を示し、コイルを形成した後、スロット部11dの両側に、最外層の各段部13bの端縁巻線13cを結んだ直線と平行に加圧治具Mを配置し、該加圧治具を各段部13bの端縁巻線13cと接触させ、この状態で配置方向と直交方向に押圧作動して前記端縁巻線13cを加圧する。
前記加圧治具Mの加圧によって発生した応力は、端縁巻線13cからバックヨーク側に延びる延長線L1上の巻線13を伝達し、絶縁樹脂層12と接触する先端巻線13fが絶縁樹脂層12の厚肉部12d、12eを加圧する。前記厚肉部12d、12eでは加圧によって生じた応力を弾性変形によって吸収している。
前記スロット部11dから巻線13が突出しないよう加圧治具Mで端縁巻線13cを加圧し、本発明の分割ステータ10を完成させる。
前記構成とすると、巻線13を成形するために端縁巻線13cを加圧治具Mで加圧しても、該端縁巻線13cが接触する内周層の巻線13の中心とを結ぶ直線の延長線L1上に位置する絶縁樹脂層12の部分を厚肉部12d、12eとしているので、厚肉部12d、12eが弾性変形することで巻線13を伝達してきた応力を吸収することができるため、応力集中を回避することができ、絶縁樹脂層12およびコア11が破損することを防止することができる。
また、前記絶縁樹脂層12の厚肉部12d、12eで応力を吸収するので、巻線13にかかる応力も低減することができ、巻線13の絶縁皮膜の損傷を防止することができる。
なお、本発明は、前記実施形態は限定されず、本発明の特許請求の範囲内の種々の形態が含まれるものである。
(A)は本発明にかかる分割ステータを用いたモータを示す斜視図であり、(B)は(A)の分割ステータを示す斜視図である。 (A)は本実施形態での巻線を分割ステータに巻き付けた状態を示す要部を拡大した断面図であり、(B)は整列巻きを示す概念図である。 (A)はコアを示す斜視図であり、(B)は(A)の平面図である。 (A)は絶縁樹脂層を示す斜視図であり、(B)はA−A線断面図であり、(C)はB−B線断面図である。 絶縁樹脂層を被覆したコアを示す斜視図である。 本発明の分割ステータの製造方法を示す要部を拡大した断面図であり、(A)は第1工程を示す図であり、(B)は第2工程を示す図であり、(C)は第3工程を示す図である。 従来例を示す図である。 他の従来例を示す図である。
符号の説明
10 分割ステータ
11 コア
11a ティース部
11b バックヨーク部
11c 鍔部
11d スロット部
11e 底面
11f、11g 側周面
11h、11i 凹部
12 絶縁樹脂層
12d、12e 厚肉部
13 巻線
13b 段部
13c 端縁巻線
20 ステータ
L1 傾斜線
M 加圧治具
C ティース部の軸線

Claims (3)

  1. 円環状に配置されてステータを構成する分割ステータであって、
    ステータ径方向に延在するティース部の外周端にバックヨーク部が設けられると共に内周端に鍔部が設けられ、これらティース部とバックヨーク部と鍔部に囲まれたコイル収容用のスロット部が設けられている分割ステータのコアと、
    前記ティース部外周面からなるスロット部の底面および前記バックヨークと鍔部の対向面からなるスロット部の側周面に被覆された絶縁樹脂層と、
    前記スロット部底面の絶縁樹脂層に、巻線を層状に巻き付けて形成したコイルと、
    前記コイルの巻線はバックヨーク部側から鍔部側にかけて積層数が漸減されて最外層の巻線は階段状に配置され、
    前記階段状の各段部の端縁位置の巻線の中心と、該巻線が接触する内周層の巻線の中心とを結ぶ直線の延長線上に位置する前記絶縁樹脂層の部分は厚肉部とされると共に、前記スロット部の底面あるいは/および側周面に前記厚肉部を内嵌する凹部が設けられていることを特徴とする分割ステータ。
  2. 前記スロット部に収容されている前記コイルの巻線は整列巻きされ、
    前記各段部の端縁位置の巻線と、その内層側で接触する巻線の中心を結ぶ直線は前記ティース部の軸線に対して60度傾斜し、該傾斜線が前記絶縁樹脂層と接する位置に前記厚肉部が設けられている請求項1に記載の分割ステータ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の分割ステータの製造方法であって、
    前記スロット部にコイルの巻線をバックヨーク部側から鍔部側にかけて積層数を漸減して最外層の巻線を階段状に配置してコイルを形成し、
    前記コイル形成後に、前記最外層の各段部の端縁位置の巻線を結んだ直線と平行に加圧治具を配置して、該加圧治具を各段部の端縁位置の巻線と接触させ、この状態で配置方向と直交方向に押圧作動して前記端縁位置の巻線を加圧することを特徴とする分割ステータの製造方法。
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