JP6261689B1 - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、太い電線を用いた一層巻きでコイルが構成されている場合にも、電線の巻き終わり引出部を巻き始め引出部と同じ側に配置して配線の作業性を確保しつつ、コイルの放熱性を向上させることを目的とするものである。【解決手段】第1のコイル12は、コイル本体12aと、胴部11aから第1のフランジ部11bの外側へ引き出されている巻き始め引出部12b、接続部12cと、コイル本体12aの第1のフランジ部11b側の端部から第1のフランジ部11bの外側へ引き出されている巻き終わり引出部12dとを有している。接続部12cは、電線20の巻き始め引出部12bとコイル本体12aの第2のフランジ部11c側の端部とを接続する部分であり、胴部11aの外周とコイル本体12aの内周との間を胴部11aの軸方向に沿って通されている。【選択図】図5

Description

この発明は、例えば、電動自動車の駆動源に用いられる電力変換装置に関するものである。
例えば、ハイブリッド自動車又は電気自動車には、モータを駆動するためのインバータ、高圧バッテリ電圧を12V系バッテリ電圧に降圧するDC−DCコンバータ、12V系バッテリ電圧を高圧バッテリ電圧に昇圧するDC−DCコンバータ、商用電源から高圧バッテリに充電するための充電器、及び高圧バッテリからAC100Vを生成するインバータなどの種々の電力変換装置が搭載されている。
昨今の電動自動車を取り巻く環境においては、搭載されるコンポーネントの小型化、低コスト化の要求が強く、各種電力変換装置も例外ではない。そして、電力変換装置の小型化、低コスト化を実現する有力な手法の一つに、スイッチング周波数の高速化がある。スイッチング周波数を高速化することにより、電力変換装置のトランス及びリアクトルを小型化、低コスト化できる。
しかし、従来のトランス及びリアクトルは、コイルを構成する電線に用いられる銅の使用量が多いため、スイッチング周波数を高速化して小型化することにより、発熱密度が増大し、通電時にコイルの温度がかなり上昇する。そして、コイルの温度上昇によって、自己の最大定格動作温度を超えたり、磁性部品としての性能劣化を招いたりするといった問題が生じる。
これに対して、有効な放熱パスを形成するには、周辺部品との絶縁を確保しつつ、放熱パスを形成するための構造を別途用意する必要があり、設計の自由度が低下し、また小型化が困難になり、さらに追加部材によるコスト上昇を招く。
このため、小型化を損ねることなく、コイルの放熱面積を増加させて、温度上昇を抑えることが求められている。
冷却器などの別部品に頼らず、トランス又はリアクトル単独で温度上昇を抑制する手法の一つとして、コイルを一層巻きとして電線の全ての表面から放熱する手法がある。しかし、一層巻きにおいては、通常、コイルを構成する電線の巻き始め引出部と巻き終わり引出部とが互いにボビンの反対側の端部に位置しており、配線の作業性が悪くなる。
これに対して、従来の民生用のトランスに用いられるコイルボビンでは、巻き終わり引出部が引っ掛け部に掛けられ、巻き始め引出部と同じ側へ引き回され、引出溝から外側へ導出されている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の小型トランスでは、巻き終わり引出部がコイルの外周上を通って巻き始め引出部と同じ側に引き回されている(例えば、特許文献2参照)。
実開平6−52118号公報 実開昭60−185326号公報
特許文献1に示された従来のコイルボビンでは、民生用の小型トランスに用いられる細い電線であれば引出部を引っ掛け部に掛けて引き回すことができるが、コイルを構成する電線が太い場合、引っ掛け部が折れる恐れがある。これに対して、引っ掛け部を太くして強度を高めると、小型化の妨げとなる。
また、特許文献2に示された従来の小型トランスでは、巻き終わり引出部がコイルの外周に沿って引き回されているため、電線の曲げのスプリングバックなどにより、巻き終わり引出部が外周から浮き上がる恐れがある。これを防止するために、巻き終わり引出部をテープなどでコイルに固定すると、コイルの放熱が阻害される。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、太い電線を用いた一層巻きでコイルが構成されている場合にも、電線の巻き終わり引出部を巻き始め引出部と同じ側に配置して配線の作業性を確保しつつ、コイルの放熱性を向上させることができる電力変換装置を得ることを目的とする。
この発明に係る電力変換装置は、胴部と、胴部に設けられている第1のフランジ部と、第1のフランジ部に対して間隔をおいて胴部に設けられている第2のフランジ部とを有しているボビン、及びボビンに設けられており、かつ電線により構成されている一層巻きのコイルを備え、コイルは、第1のフランジ部と第2のフランジ部との間の胴部の外周に巻き付けられているコイル本体と、胴部から第1のフランジ部の外側へ引き出されている巻き始め引出部と、電線の巻き始め引出部とコイル本体の第2のフランジ部側の端部とを接続する部分であり、胴部の外周とコイル本体の内周との間を通されている接続部と、コイル本体の第1のフランジ部側の端部から第1のフランジ部の外側へ引き出されている巻き終わり引出部とを有している。
この発明の電力変換装置は、一層巻きのコイルが用いられており、電線の巻き始め引出部とコイル本体の第2のフランジ部側の端部とを接続する部分である接続部が、ボビンの胴部の外周とコイル本体の内周との間を通されているので、電線の巻き終わり引出部を巻き始め引出部と同じ側に配置して配線の作業性を確保しつつ、コイルの放熱性を向上させることができる。
この発明の実施の形態1による電力変換装置を示す斜視図である。 図1のケースからプリント基板を取り外した状態を示す分解斜視図である。 図2のリアクトルを示す斜視図である。 図3の第1のボビン及び第1のコイルを示す斜視図である。 図4の第1のコイルの製造途中の状態を示す斜視図である。 図4の第1のボビンを示す斜視図である。 図2のVII−VII線を含むYZ平面に平行な断面を示す断面図である。 図2の要部を示す分解斜視図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による電力変換装置を示す斜視図である。図において、金属製のケース1は、冷却器を兼ねている。ケース1の開口は、プリント基板2が被せられている。ケース1とプリント基板2との間には、樹脂枠3が介在している。プリント基板2及び樹脂枠3は、複数のねじ(図示せず)によりケース1に固定されている。
図2は図1のケース1からプリント基板2を取り外した状態を示す分解斜視図である。ケース1内には、電力変換装置本体であるリアクトル4が収容されている。リアクトル4上には、絶縁体製のカバー5が被せられている。
図3は図2のリアクトル4を示す斜視図である。リアクトル4は、樹脂製で筒状の第1のボビン11と、第1のボビン11に装着されている第1のコイル12と、第1のボビン11に並べて配置されている樹脂製で筒状の第2のボビン13と、第1のコイル12に並べて第2のボビン13に装着されている第2のコイル14と、U字形の第1及び第2のコア15,16とを有している。
第1のコア15の第1の端部と第2のコア16の第1の端部とは、第1のボビン11内に挿入されて互いに突き合わされている。第1のコア15の第2の端部と第2のコア16の第2の端部とは、第2のボビン13内に挿入されて互いに突き合わされている。
図4は図3の第1のボビン11及び第1のコイル12を示す斜視図、図5は図4の第1のコイル12の製造途中の状態を示す斜視図である。第1のボビン11は、筒状の胴部11aと、胴部11aの軸方向の第1の端部に設けられている第1のフランジ部11bと、第1のフランジ部11bに対して間隔をおいて胴部11aの軸方向の第2の端部に設けられている第2のフランジ部11cと、第1のフランジ部11bの胴部11aとは反対側に設けられている電線保持部11dとを有している。
胴部11a、第1のフランジ部11b、第2のフランジ部11c及び電線保持部11dは、一体成形されている。胴部11aの断面形状は、正方形又は長方形の四隅を面取りした形状又は四隅にR(丸み)を付した形状である。また、第1のボビン11には、軸方向に貫通する断面正方形又は断面長方形のボビン孔が設けられている。第1及び第2のコア15,16は、ボビン孔に挿入されている。さらに、第1のボビン11の軸方向に沿って見た第1及び第2のフランジ部11b,11cの形状は、正方形又は長方形である。
第1のコイル12は、電線20により構成されている一層巻きのコイルである。電線20としては、外周に絶縁被覆を有する単線の丸線が用いられている。
また、第1のコイル12は、第1のフランジ部11bと第2のフランジ部11cとの間の胴部11aの外周に巻き付けられているコイル本体12aと、胴部11aから第1のフランジ部11bの外側へ引き出されている巻き始め引出部12bと、接続部12cと、コイル本体12aの第1のフランジ部11b側の端部から第1のフランジ部11bの外側へ引き出されている巻き終わり引出部12dとを有している。
接続部12cは、電線20の巻き始め引出部12bとコイル本体12aの第2のフランジ部11c側の端部とを接続する部分であり、胴部11aの外周とコイル本体12aの内周との間を胴部11aの軸方向に沿って通されている。
第1のフランジ部11bには、第1及び第2の切欠部11e,11fが並べて設けられている。巻き始め引出部12bは、第1の切欠部11eを通されてコイル本体12aの軸方向へ突出した第1の突出部12eと、第1の突出部12eの第1の切欠部11eとは反対側の端部からコイル本体12aの径方向外側へ立ち上がっている第1の立ち上がり部12fとを有している。
巻き終わり引出部12dは、第2の切欠部11fを通されて第1の突出部12eと並んでコイル本体12aの軸方向へ突出した第2の突出部12gと、第2の突出部12gの第2の切欠部11fとは反対側の端部から第1の立ち上がり部12fと並んでコイル本体12aの径方向外側へ立ち上がっている第2の立ち上がり部12hとを有している。
電線保持部11dは、第1の突出部12eと第2の突出部12gとの間に介在する仕切壁11gと、第1の立ち上がり部12fが挿入されて保持される第1の保持溝11hと、第2の立ち上がり部12hが挿入されて保持される第2の保持溝11iとを有している。
第1のコイル12を製造する場合、巻き始め引出部12bを第1の保持溝11hに保持させ、第1の切欠部11eに通した後、電線20を第1のフランジ部11b側から第2のフランジ部11c側へ胴部11aの外周面に沿って配線して接続部12cを形成する。
次に、接続部12cを覆うように、第2のフランジ部11c側から第1のフランジ部11b側へ向けて電線20を胴部11aに巻き付けてコイル本体12aを形成する。そして、巻き終わり引出部12dを第2の切欠部11fに通し、第2の保持溝11iに保持させる。
図6は図4の第1のボビン11を示す斜視図である。胴部11aの外周には、図5では省略したが、コイル本体12aの周方向に互いに間隔をおいて一対のガイド突起11jが設けられている。接続部12cは、一対のガイド突起11jの間を通されている。ガイド突起11jの胴部11aからの突出高さは、電線20の径よりも大きい。
第2のボビン13は、第1のボビン11と同様に構成されている。また、第2のコイル14は、第1のコイル12と同様に構成されている。このため、第2のボビン13及び第2のコイル14の各部については、第1のボビン11及び第1のコイル12の各部と同一の符号を用いて説明する。但し、接続部12c及びガイド突起11jは、第1及び第2のボビン11の互いに対向する側面とは反対側の側面に配置されている。
図7は図2のVII−VII線を含むYZ平面に平行な断面を示す断面図、図8は図2の要部を示す分解斜視図であり、図7、8ではプリント基板2を省略している。コイル本体12aの内周面は、ガイド突起11jの頂部に部分的に接している。コイル本体12a本体の接続部12cに重ねられている部分には、胴部11aから山状に突出したコイル凸部17が形成されている。
U字形の第1及び第2のコア15,16と第1及び第2のボビン11,13の孔との間には、それぞれの寸法バラツキにより空間22a,22bが形成されている。コア15,16は、それぞれの外側の側面と底面とがボビン11,13の孔の内面に接するように、ボビン11,13に挿入され、互いに突き合わされている。これにより、コア15,16の内側の側面と上面とが、空間22a,22bに面している。
ケース1は、矩形の平板状の底面部1aと、複数、ここでは4つの平板状の側面部1b,1c,1d,1eとを有している。側面部1b,1c,1d,1eは、底面部1aの4辺から同一方向へ直角に突出している。また、側面部1b,1cは互いに対向しており、側面部1d,1eは互いに対向している。
第1のコイル12のコイル凸部17は、側面部1bの内面に対向している。第2のコイル14のコイル凸部17は、側面部1cの内面に対向している。側面部1b,1cには、コイル凸部17へ向けて突出したケース凸部18が形成されている。
ケース凸部18の底面部1a側の部分には、底面部1aに近付くに従ってコイル本体12a側への突出量が大きくなるケース傾斜面18aが形成されている。ケース傾斜面18aは、側面部1b,1cと底面部1aとの間に形成されており、コイル凸部17の頂部からコイル本体12aの底面部1aに対向する部分までに至るコイル傾斜部17aに対向している。コイル凸部17と胴部11aとの間には、放熱に利用可能な複数の空間19が形成されている。
ケース1内の第1のボビン11、第1のコイル12、第2のボビン13及び第2のコイル14の周囲には、放熱樹脂21が充填されている。樹脂枠3は、側面部1b,1c,1d,1eの底面部1aとは反対側の端部、即ちケース1の開口端部に接している。
リアクトル4をケース1内に実装する場合、ケース1に樹脂枠3を先に固定し、放熱樹脂21をケース1内に入れ、この後リアクトル4を放熱樹脂21内に埋め込む。これにより、リアクトル4とケース1との間に放熱樹脂21が回り込んでいる。また、底面部1aとリアクトル4との間にも放熱樹脂21が介在している。
樹脂枠3には、リアクトル4の実装時に第1及び第2のボビン11,13の第1及び第2のフランジ部11b,11cを案内する4対のフランジガイド3a,3b,3c,3dが設けられている。
カバー5は、第1及び第2のコイル12,14の底面部1aとは反対側の外周面に被せられている。カバー5には、第1のコイル12とケース1との間に挿入される第1の仕切板5aと、第2のコイル14とケース1との間に挿入される第2の仕切板5bと、第1のコイル12と第2のコイル14との間に挿入される中間仕切板5cとが設けられている。仕切板5a,5b,5cの先端は、放熱樹脂21内に入り込んでいる。放熱樹脂21は、カバー5の装着後に硬化される。
図2に示したように、プリント基板2も、第1及び第2のコイル12,14の底面部1aとは反対側の外周面上に設けられている。そして、プリント基板2には、第1及び第2のコイル12,14の第1及び第2の立ち上がり部12f,12hが接続されている。
このような電力変換装置では、第1及び第2のコイル12,14が一層巻きのコイルであり、電線20の巻き始め引出部12bとコイル本体12aの第2のフランジ部11c側の端部とを接続する部分である接続部12cが、胴部11aの外周とコイル本体12aの内周との間を通されているので、巻き終わり引出部12dを巻き始め引出部12bと同じ側に配置して配線の作業性を確保しつつ、第1及び第2のコイル12,14の放熱性を向上させることができる。
即ち、接続部12cがコイル本体12aにより押さえつけられるため、太い電線20を用いる場合でも、放熱を阻害するテープによる固定をすることなく、接続部12cが浮き上がるのを防止することができ、放熱性を向上させることができる。
また、第1及び第2のコイル12,14が一層巻きのコイルであるため、多層巻きのコイルとは異なり、コイル本体12a内に熱が籠ることがない。
さらに、コイル本体12aが接続部12cを跨ぐことにより、コイル凸部17が形成されているため、コイル凸部17と胴部11aとの間に空間19が形成され、これによっても放熱性を向上させることができる。
また、胴部11aにガイド突起11jが設けられているので、接続部12cを胴部11aに沿って容易に配置することができ、作業性を向上させることができる。
また、巻き始め引出部12b及び巻き終わり引出部12dにそれぞれ第1及び第2の立ち上がり部12f,12hが設けられており、電線保持部11dに第1及び第2の保持溝11h,11iが設けられているので、第1及び第2のコイル12,14のプリント基板2への配線が容易になる。
さらに、第1のフランジ部11bに第1及び第2の切欠部11e,11fが設けられているので、巻き始め引出部12bと巻き終わり引出部12dを安定して保持することができ、作業性を向上させることができる。
さらにまた、電線保持部11dに仕切壁11gが設けられているので、巻き始め引出部12bと巻き終わり引出部12dとが干渉するのをより確実に防止することができ、巻き始め引出部12bと巻き終わり引出部12dを安定して保持することができる。
さらに、ガイド突起11jの突出高さが電線20の径よりも大きいので、コイル本体12aが接続部12cに接触するのを防止して接続部12cを保護することができる。また、空間19をより確実に確保することができる。
さらにまた、ケース1にケース凸部18が形成されているので、第1及び第2のコイル12,14とケース1の内面との距離を小さくすることができ、放熱性をさらに向上させることができる。
また、ケース凸部18にケース傾斜面18aが形成されているので、第1及び第2のコイル12,14とケース1の内面との間の距離をさらに小さくすることができ、放熱性をより一層向上させることができる。
さらに、第1及び第2のコイル12,14の底面部1aとは反対側の外周面にカバー5が被せられているので、第1及び第2のコイル12,14の全体を放熱樹脂21で覆う必要がなく、放熱樹脂21の使用量を低減できるとともに、ケース1の高さを低く抑えることができる。
さらにまた、樹脂枠3及びカバー5を用いることにより、ケース1とプリント基板2との絶縁距離を縮小できるとともに、第1及び第2のコイル12,14とプリント基板2との絶縁距離を縮小でき、電力変換装置内部の空間を狭くできる。
また、第1及び第2のコイル12,14の直上にプリント基板2を配置して、第1及び第2の立ち上がり部12f,12hを端子としてプリント基板2に実装することにより、他の部品配置範囲の自由度が増し、装置全体の小型化にもつながる。
さらに、第1及び第2のコイル12,14の接続部12cが、胴部11aの互いに対向する側面とは反対側の側面にそれぞれ配置されているので、第1及び第2のコイル12,14間の距離を小さくすることができ、第1及び第2のコア15,16の幅寸法を小さくすることができる。また、ケース1による放熱を有効に利用できる。さらに、プリント基板2とコイル本体12aとの間の絶縁距離を確保しつつ、装置全体の高さを抑制することができる。
さらにまた、コア15,16は、それぞれの外側の側面と底面とがボビン11,13の孔の内面に接するように、ボビン11,13に挿入され、互いに突き合わされているので、空間22a,22bはそれぞれ内側の側面と上面とに形成されている。このため、空間22a,22bが形成される位置、即ち方向の違いが発生せず、コア15,16の突合せ面のズレ、及びコア15,16とボビン11,13との組立時のバラつきを抑制することができる。また、空間22a,22bを内側に形成することにより、小型化にもつながる。
また、樹脂枠3にフランジガイド3a,3b,3c,3dが設けられているので、リアクトル4をケース1に実装する際に、リアクトル4の位置決めが容易になる。また、実装する向きの誤りが防止され、組立性及び品質が向上する。
さらに、電線20として単線の丸線を用いたので、コストを低減することができる。
なお、接続部12cは、胴部11aのどの面に設けてもよい。このため、ガイド突起11jも胴部11aのどの面に形成してもよい。例えば、第1及び第2のボビン11,13の胴部11aの同じ面にガイド突起11jを形成することにより、第1及び第2のボビン11,13を共通化することができる。
また、ガイド突起11jは、胴部11aの軸方向に複数に分割されていてもよい。
さらに、ガイド突起11jは、図5に示したように省略してもよい。
さらにまた、電力変換装置に内蔵される電力変換装置本体は、リアクトル4に限定されず、例えばトランスであってもよい。
1 ケース、1a 底面部、1b,1c,1d,1e 側面部、2 プリント基板、3 樹脂枠、3a,3b,3c,3d フランジガイド、4 リアクトル、5 カバー、11 第1のボビン、11a 胴部、11b 第1のフランジ部、11c 第2のフランジ部、11d 電線保持部、11e 第1の切欠部、11f 第2の切欠部、11g 仕切壁、11h 第1の保持溝、11i 第2の保持溝、11j ガイド突起、12 第1のコイル、12a コイル本体、12b 巻き始め引出部、12c 接続部、12d 巻き終わり引出部、12e 第1の突出部、12f 第1の立ち上がり部、12g 第2の突出部、12h 第2の立ち上がり部、13 第2のボビン、14 第2のコイル、15 第1のコア、16 第2のコア、17 コイル凸部、17a コイル傾斜部、18 ケース凸部、18a ケース傾斜面、20 電線、21 放熱樹脂、22a,22b 空間。

Claims (7)

  1. 胴部と、前記胴部に設けられている第1のフランジ部と、前記第1のフランジ部に対して間隔をおいて前記胴部に設けられている第2のフランジ部とを有しているボビン、及び
    前記ボビンに設けられており、かつ電線により構成されている一層巻きのコイル
    を備え、
    前記コイルは、
    前記第1のフランジ部と前記第2のフランジ部との間の前記胴部の外周に巻き付けられているコイル本体と、
    前記胴部から前記第1のフランジ部の外側へ引き出されている巻き始め引出部と、
    前記電線の前記巻き始め引出部と前記コイル本体の前記第2のフランジ部側の端部とを接続する部分であり、前記胴部の外周と前記コイル本体の内周との間を通されている接続部と、
    前記コイル本体の前記第1のフランジ部側の端部から前記第1のフランジ部の外側へ引き出されている巻き終わり引出部と
    を有しており、
    前記第1のフランジ部には、第1及び第2の切欠部が並べて設けられており、
    前記巻き始め引出部は、前記第1の切欠部を通されて前記コイル本体の軸方向へ突出した第1の突出部と、前記第1の突出部の前記第1の切欠部とは反対側の端部から前記コイル本体の径方向外側へ立ち上がっている第1の立ち上がり部とを有しており、
    前記巻き終わり引出部は、前記第2の切欠部を通されて前記第1の突出部と並んで前記コイル本体の軸方向へ突出した第2の突出部と、前記第2の突出部の前記第2の切欠部とは反対側の端部から前記第1の立ち上がり部と並んで前記コイル本体の径方向外側へ立ち上がっている第2の立ち上がり部とを有しており、
    前記ボビンは、前記第1のフランジ部の前記胴部とは反対側に設けられている電線保持部をさらに有しており、
    前記電線保持部は、前記第1の立ち上がり部が挿入されて保持される第1の保持溝と、前記第2の立ち上がり部が挿入されて保持される第2の保持溝とを有しており、
    前記電線保持部は、前記第1の突出部と前記第2の突出部との間に介在する仕切壁をさらに有している電力変換装置。
  2. 前記第1及び第2の立ち上がり部が接続されているプリント基板
    をさらに備えている請求項記載の電力変換装置。
  3. 胴部と、前記胴部に設けられている第1のフランジ部と、前記第1のフランジ部に対して間隔をおいて前記胴部に設けられている第2のフランジ部とを有しているボビン、及び
    前記ボビンに設けられており、かつ電線により構成されている一層巻きのコイル
    を備え、
    前記コイルは、
    前記第1のフランジ部と前記第2のフランジ部との間の前記胴部の外周に巻き付けられているコイル本体と、
    前記胴部から前記第1のフランジ部の外側へ引き出されている巻き始め引出部と、
    前記電線の前記巻き始め引出部と前記コイル本体の前記第2のフランジ部側の端部とを接続する部分であり、前記胴部の外周と前記コイル本体の内周との間を通されている接続部と、
    前記コイル本体の前記第1のフランジ部側の端部から前記第1のフランジ部の外側へ引き出されている巻き終わり引出部と
    を有しており、
    前記胴部の外周には、前記コイル本体の周方向に互いに間隔をおいて一対のガイド突起が設けられており、
    前記接続部は、前記一対のガイド突起の間を通されており、
    前記コイル本体の内周面は、前記ガイド突起の頂部に接している電力変換装置。
  4. 胴部と、前記胴部に設けられている第1のフランジ部と、前記第1のフランジ部に対して間隔をおいて前記胴部に設けられている第2のフランジ部とを有しているボビン
    前記ボビンに設けられており、かつ電線により構成されている一層巻きのコイル、及び
    底面部と複数の側面部とを有しており、かつ前記ボビン及び前記コイルを収容しており、冷却器を兼ねる金属製のケース
    を備え、
    前記コイルは、
    前記第1のフランジ部と前記第2のフランジ部との間の前記胴部の外周に巻き付けられているコイル本体と、
    前記胴部から前記第1のフランジ部の外側へ引き出されている巻き始め引出部と、
    前記電線の前記巻き始め引出部と前記コイル本体の前記第2のフランジ部側の端部とを接続する部分であり、前記胴部の外周と前記コイル本体の内周との間を通されている接続部と、
    前記コイル本体の前記第1のフランジ部側の端部から前記第1のフランジ部の外側へ引き出されている巻き終わり引出部と
    を有しており、
    前記コイル本体の前記接続部に重ねられている部分には、前記胴部から山状に突出したコイル凸部が形成されており、
    前記コイル凸部は、前記側面部の内面に対向しており、
    前記コイル凸部に対向する前記側面部と前記底面部との間には、前記コイル凸部の頂部から前記コイル本体の前記底面部に対向する部分までに至るコイル傾斜部に対向するケース傾斜面が形成されており、
    前記ケース内の前記ボビン及び前記コイルの周囲には、放熱樹脂が充填されており、
    前記電線は丸線であり、
    前記コイル凸部は、前記ケースの深さ方向の前記胴部の中間部に配置されている電力変換装置。
  5. 前記側面部の前記底面部とは反対側の端部に接している樹脂枠、及び
    前記コイルの前記底面部とは反対側の外周面に被せられている絶縁体製のカバー
    をさらに備えている請求項記載の電力変換装置。
  6. 前記樹脂枠には、実装時に前記第1及び第2のフランジ部を案内する複数のフランジガイドが設けられている請求項記載の電力変換装置。
  7. 前記ボビンは、並べて配置されている第1及び第2のボビンを含み、
    前記コイルは、前記第1のボビンに設けられている第1のコイルと、前記第2のボビンに設けられている第2のコイルとを含み、
    前記第1のコイルの前記接続部と前記第2のコイルの前記接続部は、前記第1のボビンの前記胴部及び前記第2のボビンの前記胴部の互いに対向する側面とは反対側の側面にそれぞれ配置されている請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の電力変換装置。
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