JP2605752Y2 - Lcフィルタ - Google Patents

Lcフィルタ

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JP2605752Y2
JP2605752Y2 JP1992044141U JP4414192U JP2605752Y2 JP 2605752 Y2 JP2605752 Y2 JP 2605752Y2 JP 1992044141 U JP1992044141 U JP 1992044141U JP 4414192 U JP4414192 U JP 4414192U JP 2605752 Y2 JP2605752 Y2 JP 2605752Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、インダクタンスとキャ
パシタで構成されるLCフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気回路に広く使用されるコイル
とコンデンサを組み合わせたLCフィルタがある。図6
は従来のLCフィルタを示す図であり、コイルLと電解
コンデンサC1を組み合わせた低周波用LCフィルタ
や、チョークコイルLと高周波コンデンサC2を組み合
わせた高周波LCフィルタとして使用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示す従来技術においては、コイルLとコンデンサC1,
C2は別々の部品としてアセンブル工程に投入されてい
るため、基板上の大きいスペースを占めアセンブル工程
を複雑化させるという問題がある。
【0004】本考案は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、コイルとコンデンサを一体化部品として構成する
ことにより、回路構成部品並びに工程数を削減できるL
Cフィルタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、一定の幅の酸化皮膜処理されたアルミ箔化薄板を同
心同径の対向らせん状に所定ターン数上下に巻いて、終
始端をリード端子とするアルミ箔コイルと、該アルミ箔
コイルの各ターン間に重ねる形で対向らせん状に巻き込
まれる、一定の幅を持ち電解液を含侵した絶縁紙を挿ん
だアルミ箔または薄板と、前記アルミ箔コイル間との対
向アルミ箔面積及び誘電体の比誘電率によるキャパシタ
を容量値として巻き端をリード端子とする電解コンデン
サを低周波用に一体化重層したことを特徴とする。ま
た、前記アルミ箔コイルのインダクタンスを増加するた
め、LCフィルタを収納するケース腕コイル中心を上下
するように調整可能なフェライトコアを設けたことを特
徴とする。また、前記LCフィルタ全体を収納して磁気
シールドするためのフェライトキャップケースを設けた
ことを特徴とする。
【0006】
【作用】上記構成とすることにより、一定の幅を持ち表
面を酸化皮膜処理することで絶縁処理したアルミ箔また
は薄板を同心同径の対向らせん状に、必要とするインダ
クタンスに応じて、所定のターン数上下に巻いてアルミ
箔コイルを製作し、このアルミ箔コイルのターン間に重
ねるように対向らせん状に巻き込み挿入する電解液を含
侵した絶縁紙を挿んだ一定幅のアルミ箔または薄板と、
先のアルミ箔コイルのアルミ箔との対向面積と誘電体で
ある絶縁紙と酸化皮膜の比誘電率によって規定されるキ
ャパシタを容量値とする電解コンデンサを形成、それぞ
れの巻き端をリード端子とするので、らせん状に対向重
ね巻きされたアルミ箔または薄板間のキャパシタによ
り、巻き込むターン数によって所定の容量値を得る電解
コンデンサ部のリード端子を持ち一体化された低周波用
のLCフィルタを構成することができる。また、このよ
うに形成されたLCフィルタを上部に調整孔を有する金
属またはプラスチックケース等に収納し、中心にケース
上から調整可能なフェライトコアを挿入したので、コア
のコイル内への挿入、引き出し調整によりインダクタン
スの増減調整が可能となる。また、LCフィルタ全体を
カバーするフェライトキャップケースに収納したので、
LCフィルタ全体が磁気シールドされ、LCフィルタの
部品配置位置の制限を少なくすることもできる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図に基づいて具体
的に説明する。図1は本考案の低周波用及び高周波用の
LCフィルタの構造図である。図2は、図1のLCフィ
ルタの回路図である。図3は図1のLCフィルタの低周
波,高周波用コイル,コンデンサの説明図である。
【0008】図1は、高周波用、低周波用フィルタの共
通構造を示したものであり、従って図1のコイル4は図
2,図3に示す低周波の場合のコイル6、高周波の場合
はコイル8に相当し、図1のコンデンサ5は低周波の電
解コンデンンサ7、高周波では高周波コンデンサ9に相
当する。従って低周波フィルタについては図1の構造を
参照して、コイルは6、電解コンデンサは7として説明
する。まず、本考案の第1の実施例である低周波フィル
タではコイルは巻きターン数が多くなりピッチ(コイル
の巻き間隔)が狭くなるのでレアーショートを防止する
ために、図3の低周波用コイル6のように表面に電解作
用により酸化皮膜処理をして絶縁層を形成した、アルミ
箔かアルミ箔板を所定のインダクタンス(H)に応じ
て、対向らせん状に所定の巻きターン数巻いて所定のイ
ンダクタンス(H)を持つコイルを作製し、図1に示す
端子番号で巻き始めをリード端子1、巻き終りをリード
端子2とする(以降、リード端子番号は図1に従って低
周波フィルタの場合も、高周波フィルタの場合も1,
2,3で共通表示する)。このようにして、図2の回路
Aに示す低周波用コイル6を作製する。
【0009】次に、図3の電解コンデンサ7のように同
じ所定幅aのアルミ箔または薄板を電解液を含浸した絶
縁紙(誘電体)に挿んだものを、先に作製したアルミ箔
コイル6のピッチに重ねて挿入する形状のらせん状に形
成して、挿入巻き込み、巻き端をリード端子3とする電
解コンデンサ7を作製する。
【0010】この場合に対向位置のコイル6のアルミ箔
または薄板と、電解コンデンサ7のアルミ箔または薄板
間、つまりリード端子1と3の間に形成されるキャパシ
タ(F)は、アルミ箔薄板同志の対向面積(巻きターン
数も関る)と、誘電体としての絶縁紙、アルミ箔酸化皮
膜層AlO3の比誘電率、対向アルミ箔ピッチによって
決まるものであり、対向面積が大きく、比誘電率が高
く、対向ピッチが狭い程容量値は大きくとれるので、電
解液含浸絶縁紙と酸化皮膜の絶縁度は高く比誘電率が大
きいので充分な容量値を持つ電解コンデンサを作製する
ことができる。
【0011】このように一体化重層したコイル6と電解
コンデンサ7を、コイル6のリード端子1,2、電解コ
ンデンサ1の一側のリード端子3、+側のリード端子は
コイル6のリード端子1と共用とする、図2の回路Aに
示すような3端子の低周波用LCフィルタとするもので
ある。
【0012】次に、本考案の第2の実施例について説明
する。高周波用フィルタの場合は、図3のコイル8のよ
うに、前実施例の低周波用に比較して幅の狭い所定のア
ルミ箔または薄板を、高周波用に少ないターン数巻いて
図2の回路Bに示すように高周波コイル8を作製し、高
周波コイル8のピッチにらせん状に挿入する、コンデン
サ用のプラスチックフィルムを挿んだ同じ幅のアルミ箔
または薄板を、高周波コイル8に挿入、巻き込んで高周
波コンデンサ9を作製する。リード端子は同じようにコ
イル8が1と2コンデンサ9のリード端子は1と3とな
る。
【0013】このように、高周波コイル8と高周波コン
デンサ9を一体化重層して、引き出し端子を高周波コイ
ル8は1と2、高周波コンデンサ9は3と共用1とする
リード端子を持つ図2のBに示すような高周波用LCフ
ィルタとして構成するものである。
【0014】次に、本考案の第3の実施例について説明
する。図4は本考案の第3の実施例によるフェライトコ
ア付LCフィルタの正面断面図である。第1,第2実施
例で作製したLCフィルタを金属やプラスチック等のケ
ース13に収納してリード端子1,2,3を引き出し、
LCフィルタの中心にフェライトコア12を電解コンデ
ンサ7の場合は電解液に直接触れないように絶縁体を介
して挿入し、ケース13の上部でフェライトコア12を
上下に出し入れ調整可能にしたものである。
【0015】図2の回路Cが低周波用LCフィルタのコ
イルにフェライトコア12入りのコイル10を使用した
回路例であり、図2の回路Dは高周波用フィルタにフェ
ライトコア12入りのコイル11を使用した回路例であ
る。フェライトコア12の挿入効果はフェライトは導体
ではないのでうず電流損を生じることはなく、コイル1
0,11内に挿入すると磁束が増加してインダクタンス
を増加させ、逆に引き出せばその分インダクタンスが減
るので、インダクタンス(H)の調整が可能である。
【0016】図5は、本考案の第4の実施例によるフェ
ライトキャップケース付LCフィルタの正面断面図であ
る。LCフィルタ全体をフェライトキャップケース14
に収納するものであり、フェライトはマンガン亜鉛やニ
ッケル亜鉛,酸化物を燒結したもので、他からの影響を
抑えるために磁気シールドを行うためのものである。
【0017】このような本実施例においては、アルミ箔
コイル4とコンデンサ5を一体化して、L,C2個の部
品が1個の部品に集積可能となり、フェライトコア12
でコイルインダクタンスの増減調整ができると共に、一
体化したLCフィルタをフェライトキャップケースに収
納して磁気シールド1,他の部品への影響を防止したの
で部品配置も容易となり、低周波フィルタは電源回路の
LCフィルタ等に、高周波フィルタはハイパス,ローパ
スフィルタ等の用途に使用できる。
【0018】
【考案の効果】以上述べた如く、本考案によれば、低周
波用に酸化皮膜アルミ箔または薄板が対向するようにら
せん状に巻いてコイルとし、電解液を含侵した絶縁紙を
挿んだアルミ箔または薄板をコイルのピッチ間に重ねて
対向挿入して電解コンデンサを作製一体化して低周波L
Cフィルタを構成し、コイルのインダクタンス調整用に
はフェライトコアをコイル中心に配置すると共に、LC
フィルタをフェライトキャップケースに収納して磁気シ
ールドする構造としたので、部品点数の削減が可能とな
り、部品配置の省スペース化と合わせてコストダウンが
可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のLCフィルタの構造図である。
【図2】図1に示すLCフィルタの回路図である。
【図3】図1に示すLCフィルタのコイル,コンデンサ
の説明図である。
【図4】本考案の第3の実施例によるフェライトコア付
LCフィルタの正面断面図である。
【図5】本考案の第4の実施例によるフェライトキャッ
プケース収納LCフィルタの正面断面図である。
【図6】従来のLCフィルタの回路図である。
【符号の説明】
1 コイル,コンデンサリード端子 2 コイルリード端子 3 コンデンサリード端子 4 コイル 5 コンデンサ 6 低周波コイル 7 低周波コンデンサ 8 高周波コイル 9 高周波コンデンサ 10 コア入り低周波コイル 11 コア入り高周波コイル 12 フェライトコア 13 ケース 14 フェライトキャップケース

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定の幅の酸化皮膜処理されたアルミ箔化
    薄板を同心同径の対向らせん状に所定ターン数上下に巻
    いて、終始端をリード端子とするアルミ箔コイルと、該
    アルミ箔コイルの各ターン間に重ねる形で対向らせん状
    に巻き込まれる、一定の幅を持ち電解液を含侵した絶縁
    紙を挿んだアルミ箔または薄板と、前記アルミ箔コイル
    間との対向アルミ箔面積及び誘電体の比誘電率によるキ
    ャパシタを容量値として巻き端をリード端子とする電解
    コンデンサを低周波用に一体化重層したことを特徴とす
    るLCフィルタ。
  2. 【請求項2】前記アルミ箔コイルのインダクタンスを増
    加するため、LCフィルタを収納するケース腕コイル中
    心を上下するように調整可能なフェライトコアを設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載のLCフィルタ。
  3. 【請求項3】前記LCフィルタ全体を収納して磁気シー
    ルドするためのフェライトキャップケースを設けたこと
    を特徴とする請求項1または2に記載のLCフィルタ。
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