JP3273514B2 - ノイズフィルタ - Google Patents

ノイズフィルタ

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JP3273514B2
JP3273514B2 JP17199292A JP17199292A JP3273514B2 JP 3273514 B2 JP3273514 B2 JP 3273514B2 JP 17199292 A JP17199292 A JP 17199292A JP 17199292 A JP17199292 A JP 17199292A JP 3273514 B2 JP3273514 B2 JP 3273514B2
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田 英 一 前
井 基 西
永 良 博 西
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はノイズフィルタに関
し、特にたとえば、インダクタとコンデンサとを組み合
わせたノイズフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】図10はこの発明の背景となる従来のノ
イズフィルタの一例を示す図解図である。ノイズフィル
タ1は、コア2を含む。コア2は、磁性体を用いてたと
えば円柱状に形成され、その周囲に導線3を巻回するこ
とによって、インダクタ4が形成される。インダクタ4
の両端には、それぞれコンデンサ5が接続され、コンデ
ンサ5の一端は接地される。したがって、このノイズフ
ィルタ1は、インダクタ4とコンデンサ5とをπ型に接
続したフィルタとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のノイズフィルタでは、コアに導線を巻回する工程
が大がかりとなり、製造コストが大きくなってしまう。
また、インダクタとコンデンサとを接続する導線部分に
インダクタンスが発生し、所望の特性を得ることが難し
い。さらに、このようなノイズフィルタでは、インダク
タの形状や個別の部品が使用されていることから、面実
装が困難である。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、製
造コストを低減することができ、所望の特性を得ること
ができ、しかも面実装をすることが可能なノイズフィル
タを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、螺旋状の溝
を有するコアと、溝内に形成される巻線と、誘電体で形
成されて角柱状をなしており、その角柱の軸方向に貫通
する孔を有し、前記孔には巻線の形成されたコアが挿入
されてなる外装材と、外装材の両端から外周面に引き出
されるように形成され巻線に電気的に接続される外部電
極と、外装材の表面に外部電極と間隔を隔てて形成され
るコンデンサ電極とを含み、外部電極とコンデンサ電極
との間に静電容量が形成される、ノイズフィルタであ
る。
【0006】
【作用】コアの溝内の巻線は、溝内に導電ペーストを充
填して焼成することによって形成することができる。一
方、外装材の表面の外部電極とコンデンサ電極との間に
静電容量が形成される。したがって、1つのチップ内
に、インダクタとコンデンサとが形成される。
【0007】
【発明の効果】この発明によれば、導線を巻回すること
なく巻線を形成することができるため、製造工程を簡略
化することができる。そのため、ノイズフィルタの製造
コストを低減することができる。また、1つのチップ内
にインダクタとコンデンサとが形成されるため、面実装
が可能である。さらに、インダクタとコンデンサとを接
続するための導線が不要であり、不要なインダクタンス
が発生しない。そのため、このノイズフィルタでは、所
望の特性を得ることができる。
【0008】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0009】
【実施例】図1(A)はこの発明の一実施例を示す斜視
図であり、図1(B)はその図解図である。ノイズフィ
ルタ10は、コア12を含む。コア12は、たとえば酸
化物磁性体などを用いて円柱状に形成され、その側面か
ら端面に向かって傾斜する傾斜部14が形成される。さ
らに、コア12の側面には、螺旋状の溝16が形成さ
れ、溝16内には、巻線18が形成される。コア12の
両端には端面電極20が形成され、この端面電極20に
巻線18が接続される。
【0010】コア12および巻線18の外周側には、外
装材22が形成される。外装材22は、たとえばBaT
iO3 系またはTiO2 系の酸化物セラミック誘電体な
どからなり、4角柱状に形成される。外装材22の内面
端部において、コア12の傾斜部14に対応する位置
に、別の傾斜部24が形成される。したがって、コア1
2の傾斜部14と外装材22の傾斜部24とで、環状の
凹部26が形成される。さらに、外装材22の端部に
は、その傾斜部24から外装材22の端部を経て外周面
に延びる外部電極28が形成される。そして、凹部26
部分で、はんだ30などによって、コア12の端面電極
20と外装材22の外部電極28とが電気的に接続され
る。また、外装材22の1つの面の中央部には、コンデ
ンサ電極32が形成されるもので、このコンデンサ電極
32と外部電極28との間に静電容量が形成される。
【0011】ノイズフィルタ10の両端には、たとえば
エポキシ樹脂などで形成されたプレート34が取り付け
られる。プレート34は円板状に形成され、はんだ30
を覆うように形成される。このプレート34によって、
たとえばプリント基板などにはんだ付けする際に、はん
だ30が熱などで流れ出すことが防がれる。
【0012】このようなノイズフィルタ10を作製する
には、まず図2に示すような円柱状のコア12が準備さ
れる。コア12は、たとえばNi−Zn−Cu系フェラ
イトの造粒品を成形し、1050〜1100℃で焼成す
ることによって形成される。コア12の端部には、傾斜
部14が形成されている。次に、図3に示すように、コ
ア12の側面に螺旋状の溝16が形成される。溝16
は、たとえば旋盤などで形成される。そして、図4に示
すように、溝16を形成したコア12の全面に導電ペー
ストを塗布し、800〜900℃で焼き付けることによ
って、全面電極40が形成される。そして、点線Aで示
す位置まで、センタレス研磨などによって、全面電極4
0およびコア12のねじ山の一部が研磨される。このよ
うにして、図5に示すように、コア12に巻線18およ
び端面電極20が形成される。このとき、コア12に傾
斜部14が形成されていることにより、この傾斜部14
のどこかに必ず溝16が現れる。そのため、巻線18と
端面電極20とが確実に接続される。
【0013】次に、図6に示すように、外装材22が準
備される。外装材22は、酸化物セラミック誘電体材料
を成形し、1050〜1100℃で焼成することによっ
て、直方体状に形成される。外装材22には、その軸方
向に貫通する円柱状の孔42が形成される。孔42の端
部には、外装材22の内径が広がるように傾斜部24が
形成される。この外装材22の両端に、外部電極28が
形成される。外部電極28は、図7に示すように、傾斜
部24から外装材22の端部を経て、外周面に引き出さ
れるように形成される。さらに、外装材22の1つの面
の中央部に、コンデンサ電極32が形成される。これら
の外部電極28およびコンデンサ電極32は、たとえば
導電ペーストを塗布し焼き付けることによって形成して
もよいし、スパッタリングなどの方法で形成してもよ
い。
【0014】この外装材22の孔42に、図8に示すよ
うに、巻線18および端面電極20の形成されたコア1
2が挿入される。このとき、コア12の傾斜部14と外
装材22の傾斜部24とで、環状の凹部26が形成され
る。なお、外装材22中にコア12を挿入する際、接着
剤などを用いてこれらを固定してもよい。この凹部26
部分において、コア12の端面電極20と外装材22の
外部電極28とがはんだ30によりはんだ付けされる。
さらに、はんだ30を覆うようにして、外装材22の両
端にエポキシ樹脂などのプレート34が接着固定され
る。このようにして、図1に示すノイズフィルタ10が
形成される。
【0015】このように、ノイズフィルタ10を製造す
る際に、導線を巻回する工程が不要となる。そのため、
導線を巻回して巻線を形成する従来のノイズフィルタに
比べて、製造コストを低減することができる。また、外
装材22の表面の外部電極28とコンデンサ電極32と
の間に、静電容量が形成されるもので、この静電容量
は、外部電極28とコンデンサ電極32との間の距離ま
たはこれらの電極の面積を変えることによって調整する
ことができる。したがって、このノイズフィルタ10
は、図9に示すように、インダクタとコンデンサとをπ
型に接続したフィルタとなる。このように、このノイズ
フィルタ10では、1つのチップ内にインダクタとコン
デンサとが形成されているため、これらを接続するため
の導線が不要である。したがって、従来のノイズフィル
タのように、露出した導線部分に発生するインダクタン
スがなく、所望の特性を得ることができる。特に、この
ノイズフィルタ10では、外装材22が角柱状に形成さ
れているため、ノイズフィルタ10を安定してプリント
基板などに載置することができる。このとき、外部電極
28がプリント基板のパターン電極などに接触するた
め、はんだ付けなどが容易である。このように、このノ
イズフィルタ10では、チップ化が容易であり、表面実
装を行うことができる。
【0016】このノイズフィルタ10では、外装材22
が誘電体で形成されているため、開磁路構造となり、コ
ア12は磁気飽和しにくい。そのため、ノイズフィルタ
10を大電流容量とすることができる。
【0017】また、コア12の溝16の幅や深さを変更
することにより、巻線18の断面積を変えることがで
き、電流容量を調整することができる。さらに、溝16
の間隔を変更することにより、隣接する巻線18間の浮
遊容量を調整することができ、インピーダンス特性を調
整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施例を示す斜視図であ
り、(B)はその平面図解図である。
【図2】図1に示すノイズフィルタを製造するために用
いられるコアの一例を示す斜視図である。
【図3】図2に示すコアに溝を形成した状態を示す平面
図である。
【図4】図3に示すコアに全面電極を形成した状態を示
す図解図である。
【図5】図4に示すコアの全面電極を研磨した状態を示
す平面図である。
【図6】図1に示すノイズフィルタを製造するために用
いられる外装材の一例を示す斜視図である。
【図7】図6に示す外装材の図解図である。
【図8】図6に示す外装材に図5に示すコアを挿入した
状態を示す図解図である。
【図9】図1に示すノイズフィルタの等価回路図であ
る。
【図10】この発明の背景となる従来のノイズフィルタ
の一例を示す図解図である。
【符号の説明】
10 ノイズフィルタ 12 コア 16 溝 18 巻線 22 外装材 28 外部電極 32 コンデンサ電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01G 17/00 H01F 15/02 N H03H 7/075 H01G 4/40 321Z (56)参考文献 特開 平2−98116(JP,A) 特開 昭60−66804(JP,A) 特開 平2−110908(JP,A) 特開 昭58−60511(JP,A) 実開 昭51−59815(JP,U) 実開 昭57−191012(JP,U) 実開 平2−38802(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 螺旋状の溝を有するコア、 前記溝内に形成される巻線、 誘電体で形成されて角柱状をなしており、その角柱の軸
    方向に貫通する孔を有し、前記孔には前記巻線の形成さ
    れたコアが挿入されてなる外装材、 前記外装材の両端から外周面に引き出されるように形成
    され前記巻線に電気的に接続される外部電極、 および前記外装材の表面に前記外部電極と間隔を隔てて
    形成されるコンデンサ電極を含み、 前記外部電極と前記コンデンサ電極との間に静電容量が
    形成される 、ノイズフィルタ。
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