JPH0543536Y2 - - Google Patents

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JPH0543536Y2
JPH0543536Y2 JP16054787U JP16054787U JPH0543536Y2 JP H0543536 Y2 JPH0543536 Y2 JP H0543536Y2 JP 16054787 U JP16054787 U JP 16054787U JP 16054787 U JP16054787 U JP 16054787U JP H0543536 Y2 JPH0543536 Y2 JP H0543536Y2
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capacitor
electrode
capacitor unit
terminal electrode
terminal
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は各種の電気機器や電子機器に組み込ま
れてノイズを除去するのに使用されるT型ノイズ
フイルタに関する。
(従来技術) 一般に、T型ノイズフイルタとしては、3端子
コンデンサと高透磁率材料からなる磁性体ビーズ
とを使用したものが周知である。
従来のこの種のT型ノイズフイルタを第9図a
およびb、第10図aおよびbに示す。
第9図aおよびbに示すT型ノイズフイルタ
は、円板形状のセラミツク誘電体1の対向する両
主表面に夫々電極2および3を形成してなるセラ
ミツクコンデンサ4を使用するものである。この
セラミツクコンデンサ4の電極2にはアース用の
リード端子5が半田付けされる一方、いま一つの
電極3には、一端側および他端側が夫々入力用の
リード端子6および出力用のリード端子7となつ
ているリード線8が半田付けされる。上記セラミ
ツクコンデンサ4、アース用のリード端子5およ
びリード線8は3端子コンデンサ9を構成してい
る。この3端子コンデンサ9の入力用のリード端
子6および出力用のリード端子7は夫々高透磁率
材料からなる磁性体ビーズ11に挿通される。
一方、第10図aおよびbに示すT型ノイズフ
イルタは、第9図aおよびbのT型ノイズフイル
タにおいて、セラミツクコンデンサ4に代えて、
両端部に夫々端子電極12,13が形成されてな
るセラミツクの積層チツプコンデンサ14を使用
したもので、第9図aおよびbに対応する部分に
は対応する符号を付して示し、重複した説明は省
略する。
上記第9図aおよびb、第10図aおよびbの
T型ノイズフイルタは、第11図に示すように、
リード線8のほぼ中央とアース用のリード端子5
との間にセラミツクコンデンサ4もしくは積層チ
ツプコンデンサ14が有している静電容量C1
残留インダクタンス成分L1とが直列に接続され、
入力用のリード端子6と上記静電容量C1との間
および出力用のリード端子7と上記静電容量C1
との間には、磁性体ビーズ11により形成される
インダクタンスL2およびL3が夫々挿入された等
価回路を有している。
ところで、第11図において、L1で示されて
いるセラミツクコンデンサ4および積層チツプコ
ンデンサ14の残留インダクタンスは、通常、
2nHないし3nH程の値を有しており、この残留イ
ンダクタンスL1を上記の値よりも小さくするこ
とはきわめて困難である。このため、第9図aお
よびb、第10図aおよびbのノイズフイルタで
は、高い周波数成分を有する高周波ノイズの吸収
が完全でなく、今後ますます高速化および高周波
化される各種の電子機器に使用するには性能が不
十分であるといつた問題があつた。
(考案の目的) 本考案の目的は、残留インダクタンスが小さ
く、ノイズ吸収周波数の拡大を図つたT型ノイズ
フイルタを提供することである。
(考案の構成) このため、本考案は、絶縁部材を間にして互い
に同軸に嵌合する複数個の筒形のコンデンサユニ
ツトを備え、各コンデンサユニツトは、第1のコ
ンデンサ電極膜が一つの主面にその一辺側にマー
ジンをおいて他辺側に達する幅を有して形成され
てなるテープ状の第1の誘電体膜と第2のコンデ
ンサ電極膜が一つの主面にその上記第1の誘電体
膜の上記主面の他辺側と対応する辺側にマージン
をおいてその上記第1の誘電体膜の上記主面の一
辺側と対応する辺側に達する幅を有して形成され
てなるテープ状の第2の誘電体膜とが重ね合わさ
れて巻装されるとともに、その各一方の端面およ
びその各他方の端面には夫々第1の端子電極およ
び第2の端子電極が形成されてなり、各コンデン
サユニツトの上記第1のコンデンサ電極膜は第1
の端子電極に接続される一方、各コンデンサユニ
ツトの上記第2のコンデンサ電極膜は第2の端子
電極に接続され、最内側のコンデンサユニツトの
第1の端子電極にはアース用のリード端子が電気
的に接続され、最外側のコンデンサユニツトの第
1の端子電極および第2の端子電極のいずれかに
は入力用および出力用のリード端子が夫々導電的
に接続され、内側のコンデンサユニツトから外側
のコンデンサユニツトに向かつて、隣り合うコン
デンサユニツトの各第2のコンデンサ電極同士お
よび各第1のコンデンサ電極同士が順次に交互に
電気的に接続されており、上記入力用および出力
用のリード端子の少なくとも一つは高透磁率材料
からなる磁性体ビーズに挿通されていることを特
徴とする。
ノイズ電流は、隣り合う上記コンデンサユニツ
ト内を電流が互いに逆方向に流れる。このとき、
隣り合うコンデンサユニツトはその実効的な径の
差はあまり大きくないので、隣り合うコンデンサ
ユニツトを互いに逆方向に流れる電流により発す
るインダクタンスは相互に打ち消し合う。
(考案の効果) 本考案によれば、隣り合うコンデンサユニツト
の内部を電流が互いに逆向きに流れ、この電流に
より発生するインダクタンスが相殺されるので、
コンデンサユニツトの残留インダクタンスが小さ
くなり、吸収されるノイズの周波数範囲も拡大さ
れる。
(実施例) 以下、添付の図面を参照して本考案の実施例を
説明する。
本考案に係るT型ノイズフイルタの一実施例の
一部断面正面図を第1図に示す。
上記T型ノイズフイルタ21は、2個のコンデ
ンサユニツト22a,22bと、絶縁部材23
と、アース用のリード端子24と、入力用および
出力用のリード端子25,26と、磁性体ビーズ
27とからなる。
上記コンデンサユニツト22a,22bは、第
2図に示すように、ほぼ一定幅を有し、一つの主
面に電極膜(第1の電極膜)31が形成されてな
るテープ状の第1の誘電体フイルム32と、この
第1の誘電体フイルム32とほぼ等しい幅を有
し、一つの主面に電極膜(第2の電極膜)33が
形成されてなるテープ状の第2の誘電体フイルム
34とからなる。そして、上記第1の誘電体フイ
ルム32のいま一つの主面に、第2の誘電体フイ
ルム34の上記電極膜33が重ね合わされて、円
筒形状に巻装される。
上記第1の誘電体フイルム32の電極膜31お
よび上記第2の誘電体フイルム34の電極膜33
はいずれもアルミニウム(Al)もしくは亜鉛
(Zn)の蒸着もしくはスパツタ等により形成され
る。そして、上記第1の誘電体フイルム32の電
極膜31は、第1の誘電体フイルム32の一辺か
ら一定のマージン35をおいて他辺に達し、コン
デンサユニツト22a,22bの各一端面に引き
出される。また、上記第2の誘電体フイルム34
の電極膜33は、第1の誘電体フイルム32の上
記他辺に対応する第2の誘電体フイルム34の辺
から一定のマージン36をおいて第1の誘電体フ
イルム32の上記一辺に対応する第2の誘電体フ
イルム34の辺に達し、コンデンサユニツト22
a,22bの他端面に引き出される。
上記コンデンサユニツト22b内側には、可撓
性を有する樹脂製の絶縁部材23が嵌入され、こ
の絶縁部材23の内部に、上記コンデンサユニツ
ト22aが嵌入される。そして、この状態で全体
に力が加えられ、第3図に示すように、上記コン
デンサユニツト22a,22bおよび絶縁部材2
3は偏平形状に形成される。
上記コンデンサユニツト22a,22bの各一
端面には溶融金属の溶射により、第1図に示すよ
うに、メタリコン電極37が形成される。このメ
タリコン電極37は、コンデンサユニツト22a
の電極膜33と、コンデンサユニツト22bの電
極膜33とを電気的に相互に接続する。
上記コンデンサユニツト22aの他端面には、
上記と同様のメタリコン電極38が形成され、ま
た、上記コンデンサユニツト22bの他端面に
も、メタリコン電極39が形成される。上記メタ
リコン電極38はコンデンサユニツト22aの電
極膜31に電気的に接続され、また、上記メタリ
コン電極39はコンデンサユニツト22bの電極
膜31に電気的に接続される。
なお、上記電極膜38,39の間の電気的な絶
縁を確保するため、絶縁部材23はコンデンサユ
ニツト22a,22bの外方に突出させている。
上記コンデンサユニツト22aのメタリコン電
極(第1の端子電極)38にはリード端子24が
半田付けされる。また、上記コンデンサユニツト
22bのメタリコン電極(第2の端子電極)39
には、入力用のリード端子25と出力用のリード
端子26とが半田付けされる。またメタリコン電
極39のみでなく、電流の流れをよくするため
に、リード端子26,25のリード線を延長して
メタリコン電極面にそつて配置してもよい。また
別のリング状金属板をつけてもよい。そして、入
力用のリード端子25は高透磁率材料からなる磁
性体ビーズ27の軸心部に形成された孔(図示せ
ず。)に挿通され、この磁性体ビーズ27がコン
デンサユニツト22bの側面に沿うように折曲さ
れた後、残る部分が上記磁性体のビーズ27の側
面に沿つて、アース用のリード端子24と同じ向
きに引き出される。出力用のリード端子26も、
上記と同様に、いま一つの磁性体ビーズ27に挿
通された後、入力用のリード端子25と同様に折
曲される。
以上に説明した構成を有するT型ノイズフイル
タ21の等価回路図を第4図に示す。
上記T型ノイズフイルタ21では、ノイズ電流
iは、入力用のリード端子25、メタリコン電極
39から静電容量がC12のコンデンサユニツト2
2b内を流れた後、メタリコン電極37から静電
容量がC11のコンデンサユニツト22a内を上記
コンデンサユニツト22b内とは逆向きに流れ、
メタリコン電極38を経て、アース用のリード端
子24からアースにバイパスされる。この場合、
コンデンサユニツト22a内を流れるノイズ電流
iとコンデンサユニツト22b内を流れるノイズ
電流iとは互いに逆向きになる。このため、コン
デンサユニツト22aを流れるノイズ電流による
インダクタンスとコンデンサユニツト22bを流
れるノイズ電流によるインダクタンスが互いに相
殺し合い、コンデンサユニツト22aとコンデン
サユニツト22bにより構成されるコンデンサの
ノイズに対する残留インダクタンスが従来比約1/
10と小さくなる。これにより、第1図のT型ノイ
ズフイルタ21では、吸収することのできるノイ
ズの周波数が高くなる。
上記した第1図のT型ノイズフイルタ21、第
9図aおよびbにて説明したT型ノイズフイルタ
9および通常の2端子コンデンサ(図示せず。)
をノイズフイルタとして使用したものの周波数対
挿入損失特性を第5図において曲線h1、h2および
h3で示す。
上記第5図から分かるように、通常の2端子コ
ンデンサを使用したものでは、挿入損失が最大に
なるノイズの周波数は5MHzないし7MHz程度であ
り、第9図aおよびbの従来のT型ノイズフイル
タ9では、挿入損失が最大になるノイズ周波数は
11MHz程度であるのに対し、第1図のT型ノイズ
フイルタ21では、挿入損失が最小になるノイズ
周波数は、80MHzないし90MHzと高くなることが
分かる。
上記第1図の実施例において、各磁性体ビーズ
27の外側に、第6図に示すように、いま一つの
磁性体ビーズ41が配置されるようにしてもよ
い。
また、第1図のノイズフイルタ21において、
アース用のリード端子24に代えて第7図に示す
ように、アース用の金属端子42をメタリコン電
極38に半田付けする一方、入力用のリード端子
25および出力用のリード端子26を上記金属端
子42の下面のレベルで外方に折曲することによ
り、プリント基板等の表面に直接実装するいわゆ
るサーフエスマウントタイプのノイズフイルタを
構成することもできる。
さらに、第1図のノイズフイルタにおいて、コ
ンデンサユニツト22a,22bは、第8図に示
すように、セラミツク誘電体シート43に電極膜
44を形成したものを巻回して積層し、熱処理し
たものを使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るT型ノイズフイルタの一
実施例の一部断面正面図、第2図は第1図のノイ
ズフイルタに使用されるコンデンサユニツトの構
成の説明図、第3図は第1図のノイズフイルタに
使用される第1および第2のコンデンサユニツト
の平面図、第4図は第1図のノイズフイルタの等
価回路図、第5図は第1図のノイズフイルタおよ
び従来のノイズフイルタの挿入損失特性図、第6
図および第7図は夫々第1図のノイズフイルタの
変形例の一部断面正面図、第8図は第1図のノイ
ズフイルタに使用される第1および第2のコンデ
ンサユニツトの変形例の説明図、第9図aおよび
bは夫々従来のノイズフイルタの正面図および側
面図、第10図aおよびbは夫々従来のいま一つ
のノイズフイルタの正面図および側面図、第11
図は第9図aおよびb、第10図aおよびbのノ
イズフイルタの等価回路図である。 21……ノイズフイルタ、22a,22b……
コンデンサユニツト、23……絶縁部材、24…
…アース用のリード端子、25……入力用のリー
ド端子、26……出力用のリード端子、27……
磁性体ビーズ、31……第1の電極膜、33……
第2の電極膜、37,38,39……メタリコン
電極(端子電極)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 絶縁部材を間にして互いに同軸に嵌合する複数
    個の筒形のコンデンサユニツトを備え、各コンデ
    ンサユニツトは、第1のコンデンサ電極膜が一つ
    の主面にその一辺側にマージンをおいて他辺側に
    達する幅を有して形成されてなるテープ状の第1
    の誘電体膜と第2のコンデンサ電極膜が一つの主
    面にその上記第1の誘電体膜の上記主面の他辺側
    と対応する辺側にマージンをおいてその上記第1
    の誘電体膜の上記主面の一辺側と対応する辺側に
    達する幅を有して形成されてなるテープ状の第2
    の誘電体膜とが重ね合わされて巻装されるととも
    に、その各一方の端面およびその各他方の端面に
    は夫々第1の端子電極および第2の端子電極が形
    成されてなり、各コンデンサユニツトの上記第1
    のコンデンサ電極膜は第1の端子電極に接続され
    る一方、各コンデンサユニツトの上記第2のコン
    デンサ電極膜は第2の端子電極に接続され、最内
    側のコンデンサユニツトの第1の端子電極にはア
    ース用のリード端子が電気的に接続され、最外側
    のコンデンサユニツトの第1の端子電極および第
    2の端子電極のいずれかには入力用および出力用
    のリード端子が夫々導電的に接続され、内側のコ
    ンデンサユニツトから外側のコンデンサユニツト
    に向かつて、隣り合うコンデンサユニツトの各第
    2のコンデンサ電極同士および各第1のコンデン
    サ電極同士が順次に交互に電気的に接続されてお
    り、上記入力用および出力用のリード端子の少な
    くとも一つは高透磁率材料からなる磁性体ビーズ
    に挿通されていることを特徴とするT型ノイズフ
    イルタ。
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