JP3321714B2 - ノイズフィルタ及びその製造方法 - Google Patents

ノイズフィルタ及びその製造方法

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千治 伊藤
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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器の高周波回路
や電源回路などに好適な分布定数型のノイズフィルタ及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、近年、OA機器や通信機
器など電子機器の進歩は目覚ましく、新たな電子機器も
次々に出現し、今やコンピュータ化は一般家庭にまで及
んできている。
【0003】このような点ひとつとってみても分かるよ
うに、多くの場所で益々ディジタル信号処理を必要とす
る機器が増える傾向にある。
【0004】ところで、ディジタル機器はクロックパル
スを使うため、外部にパルス雑音(以下、ノイズとい
う)を出し易く、また、外部からの影響も受け易い。こ
の為、これ等の機器には、ノイズに対する種々の対策が
とられている。その対策の一つとして、電子機器中の電
源回路等、多くの回路にノイズフィルタが使用されてい
る。
【0005】しかし、実際上は、ノイズの発生要因や発
生個所が多過ぎて十分な対応ができていないのが現状で
あり、ノイズ障害が深刻化してきている。従って、より
一層満足のいくノイズ対策が望まれており、小形で高性
能、しかも安価なノイズフィルタへの期待が富みに高ま
ってきている。特に最近は、インピーダンスの異なる多
くの回路に適用できるような汎用性の利く分布定数型の
ノイズフィルタが注目されてきている。
【0006】その分布定数型のノイズフィルタの従来の
ものとしては、実開昭57−122904号があり、ま
た、図6に示すように、誘電体シートaを挾んだ金属箔
からなる帯状の通電導体(インダクタンス機能を有する
側)bと接地導体cをチューブラ状に巻回し、通電導体
bの第1リード線dと接地導体cのリード線eを夫々導
体b、cの始端で1/4〜3/4回転ずらす方法(特開
昭63−174416号)が考えられている。この場
合、上記のように構成することによって、円筒状の素子
を扁平形にプレスする際、3本のリード線が重なった
り、接触しないよう、うまく整列できるようにしたもの
である。その状態を図7に示している(図は2/4回転
のずらしである)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、上記のよ
うなリード線の配置構造であると、3本のリード線を1
列に整列させるためには適しているが、前記第1リード
線dと接地導体c側のリード線eが両導体b、cの同一
周回内に挿着されているため、キャパシタンス成分並び
にインダクタンス成分が制約を受け、十分な減衰帯域が
確保できず、しかも、減衰量も十分得られないといった
問題があった。
【0008】
【発明の目的】そこで、本発明は、上記の如き問題に鑑
みなされたもので、誘電体とリード線の取り付け方を工
夫することによって、従来の分布定数型のものよりも遙
かに大巾な減衰帯域が得られ、しかも、ノイズ抑圧特性
に優れた効果を発揮する分布定数型のノイズフィルタ及
びその製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明を構造上から説明すると、適宜の絶縁体を介
在させて少なくとも一対の帯状の電極体が巻回積層され
ている。そして、前記電極体には3本のリード線を有
し、それ等のリード線は一方の電極体の始端側と、これ
から1ターン以上巻回された他方の電極体の始端側と、
この他方の電極体が所定の回数巻回された終端側とを含
む個所に夫々設けられている。
【0010】
【作用】上記のように構成すると、主にインダクタンス
成分を含む側の電極体が1ターン分ずれることによっ
て、キャパシタンス成分が増し、その結果、減衰量を損
ねることなく、減衰帯域を大巾に広げることができる。
因に、集中定数型のものと比較した場合、2〜3個分に
相当する帯域巾を確保することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明のノイズフィルタの実施例を図
面に基づき説明する。
【0012】〈実施例1〉まず、材料として、絶縁体に
は帯状のポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、
電極体として帯状のアルミ箔を使用する。なお、これ等
の長さ・巾寸法等は遮断すべきノイズ周波数に応じたL
・C成分が設定できるように選択する。
【0013】次に、製造するには、図1に示すように、
前記絶縁体1を介して、一対の電極体2,3を重ね合せ
巻回積層するに際して、一方の電極体2の始端部4にリ
ード線5を取り付ける。そして、巻芯に1ターン巻回し
た後、他方の電極体3にリード線6を取り付ける。すな
わち、1ターン分ずらしてリード線5とリード線6を取
り付ける。この時、両電極体2,3の始端は揃えてお
く。更に、両電極体2,3を所定の回数巻回(設定した
LCに合わせて)した後、他方の電極体3の終端部7に
リード線8を取り付けることによって図2に示すような
素子9が形成できる。
【0014】このようにして出来上がった素子9は、3
本のリード線5,6,8が重なったり、或いは、接触し
ないようにしてプレスする。そして、扁平となった素子
を、例えば、熱硬化性の粉体樹脂中に浸漬して外装すれ
ば、三端子形の分布定数型フィルタが形成できる。図3
は従来の分布定数型及び集中定数型の減衰帯域と本発明
の減衰帯域の比較を示しており、このようにノイズ周波
数の減衰巾を大巾に広げることが可能である。
【0015】〈実施例2〉上記実施例においては、電極
体2,3を巻回する際、始端部分を揃えて重ね巻きする
方式であったが、他の方法として図4に示すように、始
端部4にリード線5を取り付けた電極体2を、まず1タ
ーン巻回し、その後、始端部10にリード線6を取り付
けた電極体3を重ねて巻込む。すなわち、電極体3も1
ターン分ずらす。その後は、上記実施例と同様に、所定
回数巻回し、更に他方の電極体3にリード線8を取り付
ける。これによって、より一層減衰特性が良好になる。
【0016】〈実施例3〉上記各実施例では、絶縁体1
としてポリエチレンテレフタレート等のプラスチックフ
ィルムを、また、電極体としてアルミ箔を用いたが、こ
こでは、絶縁体及び電極体が一体の、片面にアルミ蒸着
された一対の金属化フィルムを用いる。
【0017】この場合、電極体11とリード線12,1
3,14を取り付けるのに、そのままでは溶接が困難な
ため、図5に示すような小片の金属箔15を介して蒸着
電極層との間にリード線12,13,14を接合する。
このように構成することによって、上記実施例と同様の
作用効果が得られる。なお、各リード線の材質について
は、上記実施例ともCP線などを使用する。
【0018】本発明は、上記実施例に限らず、例えば、
絶縁体の材料についてはPPSフィルムなど種々のもの
が適用でき、また、電極体についてもアルミ以外のもで
もよい。
【0019】このほかに、本発明は特許請求の範囲に記
載の技術的思想の範囲内において、種々設計的な変更が
可能である。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明のノイズフィルタ
及びその製造方法は、電極体の巻回始端側にリード線を
取り付ける際、インダクタンス機能を含む電極体のリー
ド線を1ターン以上ずらすことによって、キャパシタン
ス成分が増し、インダクタンス成分を調整することがで
きるため、そのバランス上から減衰帯域巾を大巾に広げ
ることができる。なお、このとき減衰量を損ねるような
こともない。
【0021】また、特別な材料を必要としないため、安
価な分布定数型のノイズフィルタを製造することができ
るといった利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノイズフィルタ素子を展開した状態を
示す斜視図。
【図2】同素子が円筒状に形成された状態を示す側面
図。
【図3】同減衰帯域巾を従来のものと比較した特性曲線
図。
【図4】同ノイズフィルタ素子を展開した状態を示す他
の実施例の斜視図。
【図5】同ノイズフィルタ素子を展開した状態を示す他
の実施例の斜視図。
【図6】従来のノイズフィルタ素子の側面図。
【図7】同ノイズフィルタ素子を扁平にした状態を示す
側面図。
【符号の説明】
1……………絶縁体 2,3………電極体 4……………始端部 5,6,8…リード線 7……………終端部 9……………素子 10……………始端部 11…………電極体 12,13,14……リード線 15…………小片の金属箔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 5/00 - 7/12 H01F 17/00 H01G 4/18 304 H01G 4/40

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】適宜の絶縁体を介在させて少なくとも一対
    の帯状の電極体が巻回積層されており、前記電極体には
    3本のリード線を有し、それ等のリード線は一方の電極
    体の始端側と、これから1ターン以上巻回された他方の
    電極体の始端側と、この他方の電極体が所定の回数巻回
    された終端側とを含む個所に夫々設けられていることを
    特徴とするノイズフィルタ。
  2. 【請求項2】前記絶縁体は、ポリエチレンテレフタレー
    ト等のプラスチックフィルムであり、前記電極体はアル
    ミ等の金属箔である請求項1記載のノイズフィルタ。
  3. 【請求項3】適宜の絶縁体を介在させて少なくとも一対
    の帯状の電極体を巻回積層する一方の電極体の始端側に
    リード線を取り付け、この電極体を1ターン以上巻回し
    た後、他方の電極体の始端側にリード線を取り付け、更
    に所定の回数巻回して前記他方の電極体の終端側にリー
    ド線を取り付ける工程を含むことを特徴とするノイズフ
    ィルタの製造方法。
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