JPH0445230Y2 - - Google Patents

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JPH0445230Y2
JPH0445230Y2 JP17178086U JP17178086U JPH0445230Y2 JP H0445230 Y2 JPH0445230 Y2 JP H0445230Y2 JP 17178086 U JP17178086 U JP 17178086U JP 17178086 U JP17178086 U JP 17178086U JP H0445230 Y2 JPH0445230 Y2 JP H0445230Y2
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lead
capacitor
lead wires
capacitor element
winding core
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は低インダクタンス形のコンデンサに関
する。
(従来の技術) 近年、発展がめざましいスナバ回路に使用され
る半導体装置のスナバ回路用のコンデンサは、
SCRやGTOなどのサージ電圧を吸収しSCRや
GTOを保護する目的でSCRやGTO素子と並列に
使用されるもので、急峻なパルスを高速に吸収す
る必要があり、コンデンサの残留インダクタンス
がその機能を大きく左右する。
したがつて、スナバ回路用のコンデンサにおけ
る残留インダクタンスの低減化は残留インダクタ
ンスにより発生する逆起電圧でSCRやGTOを破
壊してしまう危険性をなくし、スナバ回路として
の機能を十分に発揮するうえできわめて重要であ
る。
一般に無誘導構造からなるコンデンサ素子自体
のインダクタンスはさほど大きくないが、たとえ
ば7.4μFのNHプラスチツクフイルムコンデンサ
で、第2図に示すようにコンデンサ素子21の両
端面に形成した電極引出部22からそれぞれリー
ド線23,24を引出した一般的構造からなるコ
ンデンサの場合、電流はリード線23,24を含
めたループ回路であるためインダクタンス値は
0.195μHと高い値を示し、スナバ回路用のコンデ
ンサとしてそのまま使用できなかつた。そのため
第3図に示すようにコンデンサ素子25の両端面
に形成した電極引出部26に接続したリード線2
7の一方を前記コンデンサ素子25の巻芯孔28
を通すことによつてインダクタンスを低減するこ
とも考えられるが、インダクタンス値も0.163μH
と低減度合にも限度があり、加えて中空形のコン
デンサ素子に限定される問題ももつていた。また
第4図に示すようにコンデンサ素子29の両端面
に形成した電極引出部30から引出したリード線
31,32を極力コンデンサ素子29側面に近接
させ、該素子29の長さ方向中央部付近で外部端
子(図示せず)に接続する構造にすることによつ
てインダクタンスを低減する手段も考えられる
が、この場合のインダクタンス値は0.175μHで第
3図に示す構造のものと大差なく十分なものとは
言えなかつた。そのため第5図に示すようにセパ
レータ33を介し同軸上に2個のコンデンサ素子
34,35を形成し、該素子34,35をシリー
ズ構造とすることによつてインダクタンス値0,
073μHと大幅なインダクタンス低減をはかること
ができる。
しかしながら、シリーズ構造であるため低電圧
には向かず、また同一容量を得るためには4倍の
容量分が必要であり、形状が大形化する問題をも
つていた。第5図中36は電極引出部、37は接
続線、38はリード線である。
(考案が解決しようとする問題点) 以上のように第3図および第4図に示すもので
は大幅なインダクタンス低減は期待できず、スナ
バ回路用のコンデンサとしては不適であり、また
第5図に示すものはインダクタンス特性面ではス
ナバ回路用のコンデンサとして十分な機能を有す
るが低電圧には向かず、かつ素子形状が大幅に大
型化になる問題を有し、いずれにしても上記各構
造になるものをそのままスナバ回路用のコンデン
サとして用いるには問題があつた。
本考案は上記各構造のもつ欠点を解消してイン
ダクタンスを大幅に低減でき、スナバ回路用とし
て最適なコンデンサを提供することを目的とする
ものである。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) 本考案のコンデンサは、巻回型コンデンサ素子
の両端面に形成した電極引出部それぞれに2本づ
つのリード線を接続し、該2本づつのリード線の
うち一方それぞれを前記コンデンサ素子の芯巻孔
を通し、該巻芯孔を通したリード線のうち一方を
反対側の電極引出部に接続した他方のリード線と
ともに前記コンデンサ素子外周辺部で結束し、同
一電極引出部に接続した2本のリード線毎を一対
とし引き出したことを特徴とするものである。
(作用) 以上の構成からなるコンデンサによれば、電極
引出部それぞれに接続した2本づつのリード線の
うち、それぞれ一方をコンデンサ素子巻芯孔を通
し、該巻芯孔と通したリード線のうち一方を反対
側の電極引出部に接続した他方のリード線ととも
に前記コンデンサ素子外周辺部で結束し、同一電
極引出部に接続した2本のリード線毎を一対とし
た構造であるため、コンデンサ素子に流れる電流
と前記各リード線に流れる電流が逆方向となり、
かつ逆方向となる箇所が多くなり、より誘導相殺
が多くなる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例につき図面を参照して
説明する。すなわち第1図に示すように金属箔と
プラスチツクフイルムまたはコンデンサ紙を積層
し所望の回数巻回し、中心部に巻芯孔1を設け形
成したコンデンサ素子2両端面から突出した金属
箔両端面にメタリコンまたはハンダ付けを施し電
極引出部3,4を形成する。つぎに該電極引出部
3,4それぞれに2本づつのリード線5,6とリ
ード線7,8を接続し、該リード線5,6とリー
ド線7,8のうちそれぞれ一方のリード線6とリ
ード線8を前記コンデンサ素子2の巻芯孔1を通
し、該巻芯孔1を通したリード線8と、該リード
線8接続部となる一方の電極引出部4と接続しコ
ンデンサ素子2外周辺部を沿わせたリード線6と
コンデンサ素子2外周辺部で結束9したリード線
7とをケース上蓋10に固着した一対の外部端子
11の一方に接続し、他方前記巻芯孔1を通しコ
ンデンサ素子2外周辺部を沿わせリード線7と結
束したリード線6と、該リード線6接続部となる
他方の電極引出部3と接続したリード線5とを前
記外部端子11の他方に接続してなるものであ
る。図中12はケース胴体である。なお、この場
合リード線5と6およびリード線7と8の長さは
構造上異なることになるが、電流量を同じくする
ため太さを異ならせるか、また材質を異ならせイ
ンピーダンスをほぼ同一化しリード線5と6およ
びリード線7と8で電流を2分割することが肝要
である。またリード線5,6、リード線7,8は
接続部を除き絶縁被覆することは勿論である。
以上のように構成してなるコンデンサによれ
ば、電極引出部3,4に接続したそれぞれ一方の
リード線6およびリード線8が巻芯孔1を通り、
かつリード線6はコンデンサ素子2外周辺部を沿
わせ、また電極引出部4に接続したリード線7も
コンデンサ素子2外周辺を沿わせた構造であるた
め電流の流れは第1図に示す矢印方向とコンデン
サ素子2と該素子2に沿つて位置するリード線6
およびリード線7,8間、さらにはコンデンサ素
子2外周辺部で結束9されるリード線6とリード
線7間で逆方向の電流の流れとなり、かつ電流逆
方向をとる箇所が多くなり、それだけ誘導相殺に
寄与し、大幅に残留インダクタンスを低減でき
る。また第5図に示す従来例のようにシリーズ構
造でないためコンデンサ素子自体の大きさもそれ
ほどでなく低電圧にも適用できる。
しかして、前述の従来例で述べたものと同一容
量、つまり7.4μFの本考案構成からなるNHプラ
スチツクフイルムコンデンサにおける残留インダ
クタンスを測定した結果、0.072μHであり、すぐ
れた低インダクタンス特性を示した。
なお、上記実施例ではコンデンサ素子構成とし
てNH形のものを例示して説明したが、金属化誘
電体からなるSH形のものに適用できることは勿
論である。また上記実施例ではコンデンサ1個か
らなるものを例示して説明したが、必要に応じコ
ンデンサ素子複数個からなるものに適用できるこ
とは言うまでもない。
[考案の効果] 本考案によれば簡単な構成で残留インダクタン
スを大幅に低減できるスナバ回路用として最適な
実用的価値の高いコンデンサを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るコンデンサを
示す正断面図、第2図〜第5図は従来の参考例に
係る外装を省略したコンデンサそれぞれを示す正
断面図である。 1……巻芯孔、2……コンデンサ素子、3,4
……電極引出部、5,6……リード線、7,8…
…リード線、9……結束。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 中心部に巻芯孔を設けたコンデンサ素子と、該
    素子両端面に形成した電極引出部と、該電極引出
    部それぞれに2本づつ接続したリード線とを具備
    し、該2本づつのリード線のいずれか一方それぞ
    れを前記巻芯孔を通し、該巻芯孔を通したリード
    線のうち一方を反対側の電極引出部に接続した他
    方のリード線とともに前記コンデンサ素子外周辺
    部で結束し、同一電極引出部に接続した2本のリ
    ード線毎を一対としたことを特徴とするコンデン
    サ。
JP17178086U 1986-11-07 1986-11-07 Expired JPH0445230Y2 (ja)

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JPS6377328U JPS6377328U (ja) 1988-05-23
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