JPH09232183A - フィルムコンデンサ - Google Patents
フィルムコンデンサInfo
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- JPH09232183A JPH09232183A JP5669096A JP5669096A JPH09232183A JP H09232183 A JPH09232183 A JP H09232183A JP 5669096 A JP5669096 A JP 5669096A JP 5669096 A JP5669096 A JP 5669096A JP H09232183 A JPH09232183 A JP H09232183A
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- JP
- Japan
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- electrode
- capacitor
- inductance
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インダクタンスの一層の低減化を図り、非常
に低いインダクタンスを要求するスナバ回路の効率を高
めると共に、回路の高周波化を実現して電子機器の小形
化に貢献するフイルムコンデンサを提供する。 【解決手段】 誘電体を含むフィルムを巻回してコンデ
ンサエレメント4が形成され、このコンデンサエレメン
ト4の幅方向の両端面には電極6および電極部材7が設
けられてる。上面側の電極6は上方に引き出され、接続
部6aを介してリード線2が接続されている。また、下
面側の電極部材7はコンデンサエレメント4の外周を巻
回する導電性金属から構成され、電極6と同じように上
方に引き出されてリード線2が接続されている。
に低いインダクタンスを要求するスナバ回路の効率を高
めると共に、回路の高周波化を実現して電子機器の小形
化に貢献するフイルムコンデンサを提供する。 【解決手段】 誘電体を含むフィルムを巻回してコンデ
ンサエレメント4が形成され、このコンデンサエレメン
ト4の幅方向の両端面には電極6および電極部材7が設
けられてる。上面側の電極6は上方に引き出され、接続
部6aを介してリード線2が接続されている。また、下
面側の電極部材7はコンデンサエレメント4の外周を巻
回する導電性金属から構成され、電極6と同じように上
方に引き出されてリード線2が接続されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムコンデン
サに係り、特に、インダクタンスの低減化を図ったフィ
ルムコンデンサに関するものである。
サに係り、特に、インダクタンスの低減化を図ったフィ
ルムコンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、フィルムコンデンサは、誘電
体を含むフィルムを巻回してコンデンサエレメントを形
成し、このコンデンサエレメントの幅方向の両端面に電
極引出部を設けて、ここに電極を接続して構成してい
る。このようなフィルムコンデンサは、通常、図4に示
すような配線接続構成を有している。すなわち、コンデ
ンサエレメント1の幅方向の両端面には電極5が接続さ
れており、接続部5aからリード線2が端子(図示せ
ず)へ引き出されている。
体を含むフィルムを巻回してコンデンサエレメントを形
成し、このコンデンサエレメントの幅方向の両端面に電
極引出部を設けて、ここに電極を接続して構成してい
る。このようなフィルムコンデンサは、通常、図4に示
すような配線接続構成を有している。すなわち、コンデ
ンサエレメント1の幅方向の両端面には電極5が接続さ
れており、接続部5aからリード線2が端子(図示せ
ず)へ引き出されている。
【0003】上記のフィルムコンデンサの性能を左右す
る要素としてインダクタンスがあるが、半導体装置に使
用されるスナバコンデンサはスイッチング素子のサージ
電圧を吸収し保護する目的があり、急峻なパルスを高速
に吸収する必要があり、コンデンサの残留インダクタン
スがその機能を大きく左右する。そのため従来より、イ
ンダクタンスの低減化技術に関して多くの提案がなされ
ている。代表的な技術としては、コンデンサエレメント
の電極から端子へ引き出すまでの構成について改良を施
したものがある。
る要素としてインダクタンスがあるが、半導体装置に使
用されるスナバコンデンサはスイッチング素子のサージ
電圧を吸収し保護する目的があり、急峻なパルスを高速
に吸収する必要があり、コンデンサの残留インダクタン
スがその機能を大きく左右する。そのため従来より、イ
ンダクタンスの低減化技術に関して多くの提案がなされ
ている。代表的な技術としては、コンデンサエレメント
の電極から端子へ引き出すまでの構成について改良を施
したものがある。
【0004】具体的には、2S結線により電極から端子
までの接続を短くしたコンデンサが提案されている。こ
のタイプのコンデンサと通常タイプのコンデンサとを比
較した場合、通常のタイプでは10μFにて0.5〜5
μH程度のインダクタンスがあるのに対し、前述のタイ
プでは10μFにて0.1〜0.5μH程度にまでイン
ダクタンスを低減させることが可能である。
までの接続を短くしたコンデンサが提案されている。こ
のタイプのコンデンサと通常タイプのコンデンサとを比
較した場合、通常のタイプでは10μFにて0.5〜5
μH程度のインダクタンスがあるのに対し、前述のタイ
プでは10μFにて0.1〜0.5μH程度にまでイン
ダクタンスを低減させることが可能である。
【0005】また、コンデンサエレメント自体に改良を
施した低インダクタンスコンデンサも提案されている。
例えば、図5に示すようにコンデンサエレメント1の中
空にした巻芯の中にリード線2を通したものや、同じく
コンデンサエレメント1の中空にした巻芯の中に中空の
金属筒3を挿入し、この金属筒3がリード線を兼ねたも
の(図6参照)などがある。後者のタイプのコンデンサ
によれば、30μFで0.05μH程度にまでインダク
タンスの低減化を図ることが可能である。
施した低インダクタンスコンデンサも提案されている。
例えば、図5に示すようにコンデンサエレメント1の中
空にした巻芯の中にリード線2を通したものや、同じく
コンデンサエレメント1の中空にした巻芯の中に中空の
金属筒3を挿入し、この金属筒3がリード線を兼ねたも
の(図6参照)などがある。後者のタイプのコンデンサ
によれば、30μFで0.05μH程度にまでインダク
タンスの低減化を図ることが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子機器の
小形化が進む近年、トランスやリアクトルの小形化に寄
与する回路の高周波化は不可欠な技術要素となってい
る。しかし、回路の高周波化を進めていくと、今までは
問題とならなかった程度のコンデンサの残留インダクタ
ンスが回路の効率を悪化させる原因となった。特に、△
スナバ回路や非対称スナバ回路といったスナバ回路にい
たっては、回路の効率化や逆起電力の吸収性において極
めて優れた性能が求められるので、非常に低いインダク
タンスであることが望まれている。
小形化が進む近年、トランスやリアクトルの小形化に寄
与する回路の高周波化は不可欠な技術要素となってい
る。しかし、回路の高周波化を進めていくと、今までは
問題とならなかった程度のコンデンサの残留インダクタ
ンスが回路の効率を悪化させる原因となった。特に、△
スナバ回路や非対称スナバ回路といったスナバ回路にい
たっては、回路の効率化や逆起電力の吸収性において極
めて優れた性能が求められるので、非常に低いインダク
タンスであることが望まれている。
【0007】一般に、コンデンサのインダクタンスを小
さくするためには、コンデンサエレメントを含め流れる
電流のパスのループ面積を最小にすると共に、流れる電
流の向きを打ち消し合うように配線経路を考慮しなけれ
ばならない。つまり、コンデンサエレメントから端子へ
流れる電流と、コンデンサエレメント自体を流れる電流
とを、互いに打ち消し合う方向に流すように構成する必
要があり、また打ち消し合う電流の流量も同等でなくて
はインダクタンスの低減化に十分な効果を得ることがで
きない。
さくするためには、コンデンサエレメントを含め流れる
電流のパスのループ面積を最小にすると共に、流れる電
流の向きを打ち消し合うように配線経路を考慮しなけれ
ばならない。つまり、コンデンサエレメントから端子へ
流れる電流と、コンデンサエレメント自体を流れる電流
とを、互いに打ち消し合う方向に流すように構成する必
要があり、また打ち消し合う電流の流量も同等でなくて
はインダクタンスの低減化に十分な効果を得ることがで
きない。
【0008】ところが、上述した従来のフイルムコンデ
ンサでは次のような問題点があった、すなわち、図6に
示した金属筒3を巻芯に挿入したコンデンサエレメント
1の場合、コンデンサエレメント1の径に比べて金属筒
3の径が小さいため、コンデンサエレメント1の表面積
に対し金属筒3の表面積は小さいことになり、電流経路
の面積を大きくとることができない。したがって、コン
デンサエレメント1から端子へ流れる電流よりも、コン
デンサエレメント1自体を流れる電流量の方が大きくな
り、インダクタンスの低減化に限界があった。
ンサでは次のような問題点があった、すなわち、図6に
示した金属筒3を巻芯に挿入したコンデンサエレメント
1の場合、コンデンサエレメント1の径に比べて金属筒
3の径が小さいため、コンデンサエレメント1の表面積
に対し金属筒3の表面積は小さいことになり、電流経路
の面積を大きくとることができない。したがって、コン
デンサエレメント1から端子へ流れる電流よりも、コン
デンサエレメント1自体を流れる電流量の方が大きくな
り、インダクタンスの低減化に限界があった。
【0009】本発明は、以上のような問題点を解決する
ために提案されたものであり、その目的は、インダクタ
ンスの一層の低減化を図り、非常に低いインダクタンス
を要求するスナバ回路の効率を高めると共に、回路の高
周波化を実現して電子機器の小形化に貢献するフイルム
コンデンサを提供することである。
ために提案されたものであり、その目的は、インダクタ
ンスの一層の低減化を図り、非常に低いインダクタンス
を要求するスナバ回路の効率を高めると共に、回路の高
周波化を実現して電子機器の小形化に貢献するフイルム
コンデンサを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、誘電体を含むフィルムを巻回してコンデ
ンサエレメントを形成し、このコンデンサエレメントの
幅方向の両端面に電極引出部を設け、さらに前記電極引
出部に電極を接続したフィルムコンデンサにおいて、一
方の電極が前記コンデンサエレメントの外周を巻回する
導電性金属から成り、この電極を他方の電極と同一方向
に引き出したことを構成上の特徴とするものである。
に、本発明は、誘電体を含むフィルムを巻回してコンデ
ンサエレメントを形成し、このコンデンサエレメントの
幅方向の両端面に電極引出部を設け、さらに前記電極引
出部に電極を接続したフィルムコンデンサにおいて、一
方の電極が前記コンデンサエレメントの外周を巻回する
導電性金属から成り、この電極を他方の電極と同一方向
に引き出したことを構成上の特徴とするものである。
【0011】以上のような構成を有する本発明の作用は
次の通りである。すなわち、一方の電極がコンデンサエ
レメントの外周を巻回する導電性金属から成るので、コ
ンデンサエレメントの電極から流れる電流は、コンデン
サエレメントの表面積とほぼ同一の面積をその電流経路
として確保することが可能である。しかも、この電極を
他方の電極と同一方向に引き出しているので、コンデン
サエレメント自体を流れる電流とコンデンサエレメント
の電極から端子へと流れる電流とが、互いに打ち消し合
う方向に同じくらい流れるようになる。したがって、コ
ンデンサインダクタンスの低減化に大きく寄与すること
ができる。
次の通りである。すなわち、一方の電極がコンデンサエ
レメントの外周を巻回する導電性金属から成るので、コ
ンデンサエレメントの電極から流れる電流は、コンデン
サエレメントの表面積とほぼ同一の面積をその電流経路
として確保することが可能である。しかも、この電極を
他方の電極と同一方向に引き出しているので、コンデン
サエレメント自体を流れる電流とコンデンサエレメント
の電極から端子へと流れる電流とが、互いに打ち消し合
う方向に同じくらい流れるようになる。したがって、コ
ンデンサインダクタンスの低減化に大きく寄与すること
ができる。
【0012】また、電流は周波数が高くなると導体の外
側を通ろうとする性質があり、コンデンサエレメントに
おいても同様なことが考えられる。つまり、周波数の高
い電流はコンデンサエレメントの外周付近を通る。本発
明においては、コンデンサエレメントの外周を巻回する
導電性金属を電極として利用しているので、この電極と
コンデンサエレメントの外周とは近接・密着しており、
コンデンサエレメント自体を流れる電流経路とコンデン
サエレメントの電極から流れる電流経路とを最短距離す
ることができる。その結果、コンデンサエレメント自体
を流れる電流とコンデンサエレメントの電極から流れる
電流とを効率良く打ち消すことが可能である。
側を通ろうとする性質があり、コンデンサエレメントに
おいても同様なことが考えられる。つまり、周波数の高
い電流はコンデンサエレメントの外周付近を通る。本発
明においては、コンデンサエレメントの外周を巻回する
導電性金属を電極として利用しているので、この電極と
コンデンサエレメントの外周とは近接・密着しており、
コンデンサエレメント自体を流れる電流経路とコンデン
サエレメントの電極から流れる電流経路とを最短距離す
ることができる。その結果、コンデンサエレメント自体
を流れる電流とコンデンサエレメントの電極から流れる
電流とを効率良く打ち消すことが可能である。
【0013】
[1]構成 以下、本発明の実施の形態の一例を図1〜面3を参照し
て具体的に説明する。図1は本実施の形態の斜視図、図
2は同側面断面図、図3は同平面図である。
て具体的に説明する。図1は本実施の形態の斜視図、図
2は同側面断面図、図3は同平面図である。
【0014】コンデンサエレメント4は誘電体を含むフ
ィルムが巻回して形成されている。このコンデンサエレ
メント4の幅方向の端面に電極6および電極部材7が設
けられている。このうち上面側の電極6は上方に引き出
され、接続部6aを介してリード線2が接続されてい
る。なお、図2に示すようにコンデンサエレメント4
は、4つのコンデンサエレメント4が接続片8によりシ
リーズ結線されて構成されている。
ィルムが巻回して形成されている。このコンデンサエレ
メント4の幅方向の端面に電極6および電極部材7が設
けられている。このうち上面側の電極6は上方に引き出
され、接続部6aを介してリード線2が接続されてい
る。なお、図2に示すようにコンデンサエレメント4
は、4つのコンデンサエレメント4が接続片8によりシ
リーズ結線されて構成されている。
【0015】また、下面側の電極部材7は円筒形状の導
電性金属から構成されており、コンデンサエレメント4
の外周を巻回するように配置されている。また電極部材
7は電極6と同じように上方に引き出されており、外周
面にリード線2が接続されている。この電極部材7とコ
ンデンサエレメント4とは接続部7aを介して接続され
ている。
電性金属から構成されており、コンデンサエレメント4
の外周を巻回するように配置されている。また電極部材
7は電極6と同じように上方に引き出されており、外周
面にリード線2が接続されている。この電極部材7とコ
ンデンサエレメント4とは接続部7aを介して接続され
ている。
【0016】さらに、コンデンサエレメント4と電極部
材7との間隙には円筒形状のバリアテープ9が設けられ
ている。なお、図2および図3においては、理解の容易
化を図るためにコンデンサエレメント4、電極部材7お
よびバリアテープ9の3部材は互いに距離を保って図示
してあるが、実際にはバリアテープ9が絶縁物となるの
で3部材を密着させている。
材7との間隙には円筒形状のバリアテープ9が設けられ
ている。なお、図2および図3においては、理解の容易
化を図るためにコンデンサエレメント4、電極部材7お
よびバリアテープ9の3部材は互いに距離を保って図示
してあるが、実際にはバリアテープ9が絶縁物となるの
で3部材を密着させている。
【0017】[2]作用効果 以上のような構成を有する本発明の形態においては、電
極部材7がコンデンサエレメント4の外周を巻回してい
るので、電極部材7の表面積とコンデンサエレメント4
のそれとはほぼ同等である。また、電極部材7は他方の
電極6と同様、上方向に引き出しているので、コンデン
サエレメント4自体を流れる電流とコン電極部材7から
端子へと流れる電流とが、互いに打ち消し合う方向に同
じくらい流れるようになる。したがって、電極部材7か
ら端子へ向かって流れる電流と、コンデンサエレメント
4自体を流れる電流とは、ほぼ同一面積の電流経路を持
ちながら、互いに打ち消し合う方向に同流量だけ流れる
ことができる。
極部材7がコンデンサエレメント4の外周を巻回してい
るので、電極部材7の表面積とコンデンサエレメント4
のそれとはほぼ同等である。また、電極部材7は他方の
電極6と同様、上方向に引き出しているので、コンデン
サエレメント4自体を流れる電流とコン電極部材7から
端子へと流れる電流とが、互いに打ち消し合う方向に同
じくらい流れるようになる。したがって、電極部材7か
ら端子へ向かって流れる電流と、コンデンサエレメント
4自体を流れる電流とは、ほぼ同一面積の電流経路を持
ちながら、互いに打ち消し合う方向に同流量だけ流れる
ことができる。
【0018】しかも、電極部材7とコンデンサエレメン
ト4の外周とはバリアテープ9を介して密着しており、
コンデンサエレメント4自体を流れる電流経路とコンデ
ンサエレメント4から端子へ流れる電流経路とを最短距
離することができる。特に、電流の周波数が高ければ高
いほど、導体であるコンデンサエレメント4の外周付近
を通ろうとするので、コンデンサエレメント4を流れる
電流と電極部材7を流れる電流とを効率良く打ち消すこ
とが可能である。
ト4の外周とはバリアテープ9を介して密着しており、
コンデンサエレメント4自体を流れる電流経路とコンデ
ンサエレメント4から端子へ流れる電流経路とを最短距
離することができる。特に、電流の周波数が高ければ高
いほど、導体であるコンデンサエレメント4の外周付近
を通ろうとするので、コンデンサエレメント4を流れる
電流と電極部材7を流れる電流とを効率良く打ち消すこ
とが可能である。
【0019】以上のような本発明の形態のフィルムコン
デンサによれば、そのインダクタンスを大幅に低減化す
ることができる。また、インダクタンスが極めて低いの
で、スナバ回路に適用してその効率を高めることも可能
である。さらには、回路の高周波化を実現して電子機器
の小形化に貢献することができる。
デンサによれば、そのインダクタンスを大幅に低減化す
ることができる。また、インダクタンスが極めて低いの
で、スナバ回路に適用してその効率を高めることも可能
である。さらには、回路の高周波化を実現して電子機器
の小形化に貢献することができる。
【0020】[3]実施例 続いて、本実施の形態の具体的な実施例におけるインダ
クタンスを示して、従来のものと比較する。下記の表1
にまとめたインダクタンスは、次の4つのコンデンサA
〜Dの測定結果である。すなわち、コンデンサAは図4
に示した構成、コンデンサBは図5に示した構成、コン
デンサCは図6に示した構成を有しており、コンデンサ
Dが本実施の形態の具体的な実施例である。なお、コン
デンサA〜Dは全て同一定格、同一寸法、同一構成(4
S結線)である。
クタンスを示して、従来のものと比較する。下記の表1
にまとめたインダクタンスは、次の4つのコンデンサA
〜Dの測定結果である。すなわち、コンデンサAは図4
に示した構成、コンデンサBは図5に示した構成、コン
デンサCは図6に示した構成を有しており、コンデンサ
Dが本実施の形態の具体的な実施例である。なお、コン
デンサA〜Dは全て同一定格、同一寸法、同一構成(4
S結線)である。
【0021】
【表1】
【0022】表1から明らかなように、本実施例のコン
デンサCのインダクタンスは、他のいずれのインダクタ
ンスよりも低く、例えば、L直読(10MHz)でコンデ
ンサAのインダクタンスの約1/3程度にまで低減する
ことが可能である。
デンサCのインダクタンスは、他のいずれのインダクタ
ンスよりも低く、例えば、L直読(10MHz)でコンデ
ンサAのインダクタンスの約1/3程度にまで低減する
ことが可能である。
【0023】[他の実施の形態]なお、本発明は以上の
ような実施の形態に限定されるものではなく、結線する
コンデンサエレメントの数は適宜変更可能であり、例え
ば5つの素子を結線接続しても、同様のインダクタンス
を得ることが可能である。また、バリアテープ9を用い
なくともよく、その場合は耐圧が許す限り電極部材7と
コンデンサエレメント4とを接近させることによって、
両者の距離の最小化を図る。
ような実施の形態に限定されるものではなく、結線する
コンデンサエレメントの数は適宜変更可能であり、例え
ば5つの素子を結線接続しても、同様のインダクタンス
を得ることが可能である。また、バリアテープ9を用い
なくともよく、その場合は耐圧が許す限り電極部材7と
コンデンサエレメント4とを接近させることによって、
両者の距離の最小化を図る。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフイルム
コンデンサによれば、コンデンサエレメントに、コンデ
ンサエレメントの外周を巻回する導電性金属から成る電
極を接続するという極めて簡単な構成により、コンデン
サエレメント自体を流れる電流とコンデンサエレメント
の電極から端子へ流れる電流とが同流量で、且つ最短距
離で効率良く打ち消し合うことができるため、インダク
タンスを大幅に低減することができ、これにより、非常
に低いインダクタンスを要求するスナバ回路の効率を高
めると共に、回路の高周波化を実現して電子機器の小形
化に貢献することができる。
コンデンサによれば、コンデンサエレメントに、コンデ
ンサエレメントの外周を巻回する導電性金属から成る電
極を接続するという極めて簡単な構成により、コンデン
サエレメント自体を流れる電流とコンデンサエレメント
の電極から端子へ流れる電流とが同流量で、且つ最短距
離で効率良く打ち消し合うことができるため、インダク
タンスを大幅に低減することができ、これにより、非常
に低いインダクタンスを要求するスナバ回路の効率を高
めると共に、回路の高周波化を実現して電子機器の小形
化に貢献することができる。
【図1】本発明の実施の形態の斜視図
【図2】本実施の形態の側面断面図
【図3】本実施の形態の平面図
【図4】従来のフィルムコンデンサの斜視図
【図5】従来のフィルムコンデンサの斜視図
【図6】従来のフィルムコンデンサの斜視図
1,4…コンデンサエレメント 2…リード線 3…金属筒 5,6…電極 7…電極部材 8…接続片 9…バリアテープ
Claims (1)
- 【請求項1】 誘電体を含むフィルムを巻回してコンデ
ンサエレメントを形成し、このコンデンサエレメントの
幅方向の両端面にそれぞれ電極を接続したフィルムコン
デンサにおいて、 一方の電極が、前記コンデンサエレメントの外周を巻回
する導電性金属から成り、この電極を他方の電極と同一
方向に引き出したことを特徴とするフィルムコンデン
サ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5669096A JPH09232183A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | フィルムコンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5669096A JPH09232183A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | フィルムコンデンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09232183A true JPH09232183A (ja) | 1997-09-05 |
Family
ID=13034454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5669096A Pending JPH09232183A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | フィルムコンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09232183A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008147541A (ja) * | 2006-12-13 | 2008-06-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | コンデンサ |
CN109524240A (zh) * | 2018-11-27 | 2019-03-26 | 西安西电电气研究院有限责任公司 | 脉冲电容器 |
-
1996
- 1996-02-19 JP JP5669096A patent/JPH09232183A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008147541A (ja) * | 2006-12-13 | 2008-06-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | コンデンサ |
CN109524240A (zh) * | 2018-11-27 | 2019-03-26 | 西安西电电气研究院有限责任公司 | 脉冲电容器 |
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