JP2005136842A - フィルタ - Google Patents

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憲幸 平林
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博之 高科
Masaru Wazaki
賢 和崎
Yoshihiro Saito
義広 齋藤
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Abstract

【課題】広い周波数範囲においてノイズを安定して抑制でき、かつ小形化が可能なフィルタを提供する。
【解決手段】中間タップを有する第1の巻線4と、中間タップを有すると共に第1の巻線4と磁気的に結合する第2の巻線5と、直列に接続された一対のキャパシタ6a,6bで構成されて、一端が第1の巻線4の中間タップに接続されると共に他端が第2の巻線5の中間タップに接続された直列回路6と、直列回路6の中点に一端が接続されたコイル7とがプリント配線基板8上に実装されて構成されると共に、コモンモードノイズが伝搬する導電線21a,21bに第1の巻線4および第2の巻線5がそれぞれ挿入可能で、かつコイル7の他端が接地可能に構成され、直列回路6の中点とコイル7の一端とがディスクリートワイヤ15で接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、2本の導電線上を同じ位相で伝搬するコモンモードノイズを抑制可能なフィルタに関するものである。
この種のフィルタとして、特許第2784783号公報に開示されたフィルタが知られている。このフィルタは、同公報中の第6図に示すように、2本の導電線のそれぞれに挿入された2つのコイルと、各コイルの巻線の中間部位とアース間に設けられた2つのキャパシタとで構成されている。
特許第2784783号公報(第6図)
ところが、このフィルタには、以下の問題点がある。すなわち、このフィルタでは、インダクタンスおよびキャパシタンスで決まる固有の共振周波数を有しているため、所望の減衰量を狭い周波数範囲でしか得ることができないという問題点がある。
また、電力輸送用の導電線に挿入されるフィルタに対しては、電力輸送用の電流が流れている状態で所望の特性が得られることと、温度上昇に対する対策とが要求される。このため、通常、電力変換回路用のフィルタにおけるインダクタンス素子では、磁芯として、ギャップ付きのフェライト磁芯が用いられている。しかしながら、このようなインダクタンス素子では、その特性が空芯のインダクタンス素子の特性に近づくため、所望の特性を実現するためには巻線の巻回数を増加させる必要が生じる。その結果、インダクタンス素子が大型化し、ひいてはフィルタ自体が大型化するという問題点がある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、広い周波数範囲においてノイズを安定して抑制でき、かつ小形化が可能なフィルタを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく本発明に係るフィルタは、中間タップを有する第1の巻線と、中間タップを有すると共に前記第1の巻線と磁気的に結合する第2の巻線と、直列に接続された一対のキャパシタで構成されて、一端が前記第1の巻線の前記中間タップに接続されると共に他端が前記第2の巻線の前記中間タップに接続された直列回路と、当該直列回路の中点に一端が接続されたコイルとがプリント配線基板上に実装されて構成されると共に、コモンモードノイズが伝搬する第1および第2の導電線に前記第1の巻線および前記第2の巻線がそれぞれ挿入可能で、かつ前記コイルの他端が接地可能に構成され、前記直列回路の中点と前記コイルの一端とがディスクリートワイヤで接続されている。
この場合、前記プリント配線基板に形成されたアースパターンと対向しない位置に前記ディスクリートワイヤを配設するのが好ましい。
本発明に係るフィルタによれば、一対のキャパシタで構成される直列回路とコイルとを一対の導電線に挿入される第1の巻線および第2の巻線の中間タップに付加しただけの簡単な構成のため、フィルタを小形化しつつ、広い周波数範囲においてコモンモードノイズを効果的に抑制することができる。しかも、直列回路の中点とコイルの一端とをディスクリートワイヤで接続したことにより、直列回路の中点とコイルの一端とをプリント配線パターンで接続する構成と比較して、同一の断面積に形成したときの線幅(ワイヤ幅)を大幅に狭めることができる結果、直列回路の中点とプリント配線基板のアースパターンとの間に生じる浮遊容量を大幅に低減することができる。このため、大きな浮遊容量に起因して第1および第2の巻線のインダクタンスとコイルのインダクタンスとの間でバランスが崩れることを有効に防止することができる。したがって、フィルタ特性の劣化を回避することができる結果、コモンモードノイズを安定して抑制することができる。
また、本発明に係るフィルタによれば、プリント配線基板に形成されているアースパターンと対向しない位置にディスクリートワイヤを配設した(這わせた)ことにより、直列回路の中点とプリント配線基板のアースパターンとの間に生じる浮遊容量をさらに低減することができる。このため、大きな浮遊容量に起因して第1および第2の巻線のインダクタンスとコイルのインダクタンスとの間でバランスが崩れることを一層有効に防止することができる。したがって、フィルタ特性の劣化をより確実に回避することができる結果、コモンモードノイズを一層安定して抑制することができる。この場合、若干の浮遊容量を必要とするときには、ディスクリートワイヤの一部をプリント配線基板のアースパターンに対向するようにして這わせることもできる。
以下、本発明に係るフィルタの最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、フィルタ1の構成について、図面を参照して説明する。
フィルタ1は、図1に示すように、一対の端子部2a,2b、他の一対の端子部3a,3b、第1の巻線4、第2の巻線5、直列回路6、コイル7およびプリント配線基板(以下、「基板」ともいう)8を備えて構成されている。基板8は、図2に示すように、表面側全面にアースパターン8aが形成されている。また、基板8は、絶縁被膜(例えばレジスト被膜)がアースパターン8aの表面に形成されることにより、半田付けで固定されるコイル7等の電子部品をこの表面に実装可能に構成されている。なお、各電子部品を実装するために基板8に形成するプリント配線パターンの配置については、使用する電子部品に応じて適宜規定することができる。したがって、以下、プリント配線パターンの一例を参照して説明するものとする。
第1の巻線4は、例えば、磁芯(一例としてトロイダルコア)9に線材が同じ回数だけ巻回されて構成された巻線4aおよび巻線4bを備えて構成されている。同様にして、第2の巻線5も、磁芯9に線材が同じ回数(巻線4aと同じ回数)だけ巻回されて構成された巻線5aおよび巻線5bを備えて構成されている。また、磁芯9は、各巻線4a,4b,5a,5bが巻回された状態で基板8の表面に実装されている。また、巻線4aの他端(巻線4b側の端部)と巻線4bの一端はプリント配線基板8に形成されたプリント配線パターン10a(図1参照)に接続されている。また、巻線4aの一端は端子部2aに接続され、巻線4bの他端は端子部3aに接続されている。これにより、巻線4aおよび巻線4bは互いに直列に接続された状態で、端子部2aと端子部3aとの間に挿入された状態となる。また、プリント配線パターン10aは、第1の巻線4の中間タップとして機能する。一方、巻線5aの他端(巻線5b側の端部)と巻線5bの一端は、プリント配線基板8に形成されたプリント配線パターン10b(図1参照)に接続されている。また、巻線5aの一端は端子部2bに接続され、巻線5bの他端は端子部3bに接続されている。これにより、巻線5aおよび巻線5bは互いに直列に接続された状態で、端子部2bと端子部3bとの間に挿入された状態となる。また、プリント配線パターン10bは、第2の巻線5の中間タップとして機能する。以上の構成により、第1の巻線4および第2の巻線5は、互いに磁気的に結合されて、磁芯9と相俟って、コモンモードノイズを抑制し、かつノーマルモード信号を通過させる一般的なコモンモードコイルを構成する。
直列回路6は、図1に示すように、互いに直列に接続された一対のキャパシタ6a,6bで構成されている。また、直列回路6は、その一端がプリント配線パターン(第1の巻線4の中間タップ)10aに接続されると共に、その他端がプリント配線パターン(第2の巻線5の中間タップ)10bに接続されている。コイル7は、例えば、磁芯(一例としてトロイダルコア)7a、および磁芯7aに線材を巻回して形成した巻線7bを備えて構成されている。この場合、コイル7のインダクタンスは、各巻線4a,4b,5a,5bのインダクタンスと同等となるように設定されている。また、コイル7は、基板8の表面に実装されて、その巻線7bの各端部が基板8に形成された貫通孔を経由して基板8の裏面側に突出している。この場合、巻線7bのキャパシタ6aに接続される一端については、例えば、図2に示すように、貫通孔を経由して基板8の裏面側に形成されているランド11に半田付けされている。さらに、巻線7bは、例えば同図に示すように、その一端側とキャパシタ6aの一端側(直列回路6の中点となる側)とが基板8の裏面側において線材(ディスクリートワイヤ15a)によって接続されている。同様にして、巻線7bは、例えば同図に示すように、その一端側とキャパシタ6bの一端側(直列回路6の中点となる側)とが基板8の裏面側において線材(ディスクリートワイヤ15b、以下、ディスクリートワイヤ15aと共に「ディスクリートワイヤ15」ともいう)によって接続されている。つまり、コイル7の一端と、直列回路6の中点とが、線材(ディスクリートワイヤ15)で直接接続されている。この場合、ディスクリートワイヤ15a,15bの各端部は、コイル7(巻線7b)、キャパシタ6aおよびキャパシタ6bに半田付けによって接続されている。また、巻線7bは、その他端が基板8に形成されたアースパターン(接地用端子)14に接続されて接地可能に構成されている。なお、アースパターン14は、プリント配線基板8に形成された複数のスルーホールを介してプリント配線基板8の表面に形成されたアースパターン8aに接続されている。
次に、フィルタ1の動作について図1を参照して説明する。なお、フィルタ1は、コモンモードノイズ抑制対象の導電線21aの間に第1の巻線4が挿入され、導電線21bの間に第2の巻線5が挿入された状態で装着されている。また、基板8のアースパターン14は、接地されている。
この状態において、コモンモードの電圧(コモンモードノイズ)Viが端子部2a,2b間に印加された際には、第1の巻線4の左端と接地間、および第2の巻線5の左端と接地間にそれぞれ電圧Viが発生する。この場合、第1の巻線4側に発生した電圧Viは巻線4aとコイル7とによって分圧されて、巻線4aの両端間とコイル7の両端間にそれぞれ1/2Viの電圧が発生する。同様にして、第2の巻線5側に発生した電圧Viは巻線5aとコイル7とによって分圧されて、巻線5aの両端間とコイル7の両端間にそれぞれ1/2Viの電圧が発生する。なお、同図中の矢印は、矢印方向がより高い電位であることを表している。また、巻線4aの両端間に発生した電圧1/2Viに応じて、巻線4bの両端間にも電圧1/2Viが発生する。その結果、端子部3aと接地間の電圧Vo1は、巻線4bの両端間の電圧1/2Viとコイル7の両端間の電圧1/2Viとが相殺されることにより、原理的にゼロボルトとなる。同様にして、端子部3bと接地間の電圧Vo2は、巻線5bの両端間の電圧1/2Viとコイル7の両端間の電圧1/2Viとが相殺されることにより、原理的にゼロボルトとなる。また、逆に、各端子部3a,3bにコモンモードの電圧が印加されたときも、上記と同様にして、端子部2a,2bに発生するコモンモードの電圧は、原理的にゼロボルトになる。
また、フィルタ1は、上記したように、一方の端子部2a,2b(または端子部3a,3b)にコモンモードの電圧Viが印加されたときに、他方の端子部3a,3b(または端子部2a,2b)に生じるコモンモードの電圧を原理的にはゼロボルトにするように作動するが、発明者の研究によれば、直列回路6の中点と接地間に生じる浮遊容量Cf(図1参照)がある程度大きいときには、巻線4a,4bとコイル7との間でのバランス、および巻線5a,5bとコイル7との間でのバランスが崩れることに起因して原理通りに作動しなくなり、その結果、他方の端子部3a,3b(または端子部2a,2b)に生じるコモンモードの電圧をゼロボルトにすることが困難となることが判明した。したがって、直列回路6の中点と接地間に生じる浮遊容量Cfをある程度小容量に抑えるのが好ましい。この点に関して、このフィルタ1では、直列回路6の中点とコイル7の巻線7bとを接続するに際して、ディスクリートワイヤ15によって直接接続することにより、プリント配線パターンを用いる構成と比較して浮遊容量Cfを低減(小容量化)している。このため、このフィルタ1では、上記の原理通りにほぼ作動して、他方の端子部3a,3b(または端子部2a,2b)に生じるコモンモードの電圧がほぼゼロボルトに抑えられている。
このように、このフィルタ1によれば、中間タップ(プリント配線パターン10a)を有する第1の巻線4と、中間タップ(プリント配線パターン10b)を有すると共に第1の巻線4と磁気的に結合する第2の巻線5と、直列に接続された一対のキャパシタ6a,6bで構成されて、一端が第1の巻線4の中間タップに接続されると共に他端が第2の巻線5の中間タップに接続された直列回路6と、直列回路6の中点に一端が接続されたコイル7とが基板8上に実装されて構成されると共に、コモンモードノイズが同じ位相で伝搬する第1および第2の導電線21a,21bに第1の巻線4および第2の巻線5がそれぞれ挿入可能で、かつコイル7の他端が接地可能に構成したことにより、一対のキャパシタ6a,6bで構成される直列回路6とコイル7とを第1の巻線4および第2の巻線5に付加しただけの簡単な構成のため、フィルタ1を小形化しつつ、広い周波数範囲においてコモンモードノイズを効果的に抑制することができる。しかも、直列回路6の中点とコイル7の一端とをディスクリートワイヤ15で接続したことにより、直列回路6の中点とコイル7の一端とをプリント配線パターンで接続する構成と比較して、同一の断面積に形成したときの線幅(ワイヤ幅)を大幅に狭めることができる。したがって、ディスクリートワイヤ15のワイヤ幅を選定したり、アースパターン8aの一部を削除してディスクリートワイヤ15の一部のみを基板8のアースパターン8aに対向するようにして這わせたりすることで、直列回路6の中点とアースパターン8aとの間に生じる浮遊容量Cfを任意の容量まで低減することができる。このため、大きな値の浮遊容量Cfに起因して第1および第2の巻線4,5のインダクタンスとコイル7のインダクタンスとの間でのバランスが崩れることを有効に防止することができる。したがって、フィルタ特性の劣化を回避することができる結果、コモンモードノイズを安定してほぼゼロボルトに抑制することができる。
具体的に、実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。
図2に示すように、表面全面にアースパターン8aが形成された基板8を使用すると共に、直列回路6の中点とコイル7の一端とを基板8の裏面側においてディスクリートワイヤ15で接続することにより、上記のフィルタ1と同じ構成のサンプルを作製して実施例とした。また、表面全面にアースパターン8aが形成された基板8を使用すると共に、直列回路6の中点とコイル7の一端とを基板8の裏面側においてプリント配線パターンで接続したサンプルを作製して比較例とした。また、実施例および比較例に係るフィルタでは、30mm×30mmの大きさで、厚みが1.6mmのガラスエポキシ樹脂製基板(誘電率:約4.0)を基板8として使用した。また、比較例に係るフィルタについての直列回路6の中点とアースパターン8aとの間の浮遊容量Cfは約1.6pFであった。また、実施例に係るフィルタについての直列回路6の中点とアースパターン8aとの間の浮遊容量Cfは約1.6pFを十分に下回る値であった。
次いで、実施例および比較例に係るフィルタについて、コモンモードノイズ(コモンモード信号)の減衰量の周波数特性を測定した。この測定結果を図3に示す。なお、同図では、ゲインが小さいほど、コモンモード信号の減衰量が大きいことを表している。また、同図中の符号Aで示す線は、CISPR22のクラスB(ノイズに対する規格)で規定されるリミットを表している。
図3によれば、比較例のフィルタでは、約12MHz以上30MHz以下の周波数帯域において、CISPRのクラスBのリミットを満足する減衰量を確保できないのに対して、実施例のフィルタでは、CISPRのクラスBで規定される150kHz以上30MHz以下の周波数帯域の全域に亘ってリミット以下となる高い減衰量を確保できる性能を有することが確認された。
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、上記のフィルタ1では、コイル7と直列回路6の中点とをディスクリートワイヤ15で接続することによって浮遊容量Cfを低減させる例について説明したが、図4に示すフィルタ1Aのように、コイル7と直列回路6の中点とを接続するディスクリートワイヤ15およびランド11に対向するアースパターン8aの部位を除去する構成(言い換えれば、ディスクリートワイヤ15をアースパターン8aに対向しない部位に配設した(這わせた)構成)を採用することもできる。なお、同図では、アースパターン8aを除去した領域を白抜きで表している。また、フィルタ1と同一の構成要素については同一の符号を付して重複する説明を省略する。このフィルタ1Aでは、ランド11およびディスクリートワイヤ15がアースパターン8aと対向していないため、ランド11およびディスクリートワイヤ15と、アースパターン8a(接地)との間に生じる浮遊容量Cfをさらに低減することができる。また、ディスクリートワイヤ15の一部を基板8のアースパターン8aに対向するようにして這わせることで、浮遊容量Cfを任意の容量に規定することもできる。その結果、浮遊容量Cfに起因する巻線4a,4bとコイル7との間でのバランスの崩れ、および巻線5a,5bとコイル7との間でのバランスの崩れをより確実に回避することができる。したがって、このフィルタ1Aによれば、コモンモードノイズをより安定してほぼゼロボルトに抑制することができる。
また、2本のディスクリートワイヤ15a,15bを用いたフィルタ1,1Aについて上記したが、本発明はこれに限らない。例えば、キャパシタ6a,6bの配置を変更して、キャパシタ6a,6bの端子(直列回路6の中点を構成する端子)を1つのプリント配線パターンに接続し、そのプリント配線パターンとランド11とを1本のディスクリートワイヤによって接続する構成を採用することもできる。また、1本のディスクリートワイヤで接続する場合、コイル7の巻線7bを構成する線材の一部をディスクリートワイヤとして利用して接続する構成を採用することもできる。また、フィルタ1,1Aでは、基板8の表面側ほぼ全面にアースパターン8aを形成してコイル7を表面側に実装し、基板8の裏面側においてディスクリートワイヤ15でコイル7と直列回路6とを接続する構成について説明したが、基板8の裏面側ほぼ全面にアースパターンを形成してコイル7を表面側に実装し、基板8の表面側においてディスクリートワイヤ15でコイル7と直列回路6とを接続する構成を採用することもできる。
フィルタ1の回路図である。 フィルタ1のキャパシタ6a,6bとコイル7との接続状態の一例を示す基板8の表面側から見た平面図である。 実施例および比較例についてのコモンモード信号の減衰量の周波数特性図である。 フィルタ1Aのキャパシタ6a,6bとコイル7との接続状態の一例を示す基板8の表面側から見た平面図である。
符号の説明
1,1A フィルタ
4 第1の巻線
5 第2の巻線
6 直列回路
6a,6b キャパシタ
7 コイル
8 基板
15 ディスクリートワイヤ
21a,21b 導電線

Claims (2)

  1. 中間タップを有する第1の巻線と、
    中間タップを有すると共に前記第1の巻線と磁気的に結合する第2の巻線と、
    直列に接続された一対のキャパシタで構成されて、一端が前記第1の巻線の前記中間タップに接続されると共に他端が前記第2の巻線の前記中間タップに接続された直列回路と、
    当該直列回路の中点に一端が接続されたコイルとがプリント配線基板上に実装されて構成されると共に、コモンモードノイズが伝搬する第1および第2の導電線に前記第1の巻線および前記第2の巻線がそれぞれ挿入可能で、かつ前記コイルの他端が接地可能に構成され、
    前記直列回路の中点と前記コイルの一端とがディスクリートワイヤで接続されているフィルタ。
  2. 前記ディスクリートワイヤは、前記プリント配線基板に形成されたアースパターンと対向しない位置に配設されている請求項1記載のフィルタ。
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