JP2019198033A - ノイズフィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】電源ノイズを低減するノイズフィルタにおいて、コモンモードチョークコイルとコンデンサの磁気結合を抑制し、ノイズフィルタの減衰性能劣化を防止し対策部品、プリント配線基板の小型化、低コスト化を図る。【解決手段】配線パターンと接地パターンが設けられたプリント配線基板と、プリント配線基板に実装された、一対の巻線を有するコモンモードチョークコイル及び2個のコンデンサと、を備え、一方のコンデンサが、コモンモードチョークコイルの一方の巻線に接続された配線パターンと接地パターンとの間に接続され、他方のコンデンサが、コモンモードチョークコイルの他方の巻線に接続された配線パターンと接地パターンとの間に接続され、一方のコンデンサの少なくとも一部、又は、他方のコンデンサの少なくとも一部が、プリント配線基板と、コモンモードチョークコイルのいずれか一つの巻線とに挟まれるように配置する。【選択図】図1

Description

本願は、ノイズフィルタに関するものである。
従来のノイズフィルタとして、特許文献1に開示されている技術が知られている。特許文献1に記載のノイズフィルタは、商用電源と電力変換装置との間に接続されており、商用電源側に伝導する電力変換装置の発生ノイズを低減している。
電力変換装置の発生ノイズには、ライン間を伝搬するノーマルモードノイズと、ラインとグランド間を伝搬するコモンモードノイズが存在しており、ノイズフィルタには、各モードに対するノイズ対策部品が設けられている。
特許文献1に記載のノイズフィルタについて、コモンモードノイズ対策部品のみ抜粋したノイズフィルタの平面図、正面図をそれぞれ図11、図12に示す。図11、図12において、一対の巻線3a、3bを有したコモンモードチョークコイル3、ラインバイパスコンデンサ(ライン−アース間コンデンサ。以降、単にコンデンサと呼ぶ)40、50がコモンモードノイズ対策部品であり、各部品はプリント配線基板1に実装されている。ここで、プリント配線基板1に形成されている接地パターン20、配線パターン6は、図11、図12のように部品配置した際に形成され得る一般的なパターンの一例として図示している。
この様なノイズフィルタにおいては、プリント配線基板1の面積を小さくして小型化、低コスト化を図るために、部品同士はプリント配線基板1上に近接配置される。すなわち、例えば図12に示すように、コンデンサ50のプリント配線基板1上での高さ位置は、コモンモードチョークコイル3のプリント配線基板1上での高さ位置とほぼ同じに設定されている。
特開2011−60566号公報 特開平3−286511号公報
しかしながら、特許文献1で開示されている技術を適用したノイズフィルタでは、コモンモードチョークコイル3とコンデンサ40、50が磁気結合するという課題がある。
ここで、コモンモードチョークコイル3の漏れ磁束は、コモンモードチョークコイルにノーマルモードノイズ電流が流れることで発生する。コモンモードチョークコイル3の漏れ磁束が発生している状態でのノイズフィルタの説明図を図13に示す。図13に示すように、破線で示したコモンモードチョークコイルの漏れ磁束100a、100bがコンデンサ40、50のリード線間ループ面に各々鎖交している(例えば、特許文献2参照)。これにより、コンデンサ40、50を含むコモンモードノイズ経路に誘導電流が発生し、ノイズフィルタの減衰性能が劣化してしまう。とりわけ、図12に示すように、コンデンサ50のプリント配線基板1上での高さ位置が、コモンモードチョークコイル3のプリント配線基板1上での高さ位置とほぼ同じ、若しくは、高い位置に設定されている場合は、コモンモードチョークコイル3の漏れ磁束の影響をまともに受けるという問題がある。
この様なノイズフィルタを電力変換装置に接続した場合、電力変換装置の発生ノイズレベルを公的規格で定められる限度値以下にするためには、劣化した分のノイズフィルタの減衰性能を補う必要性が生じる。そのためには、コモンモードチョークコイル、あるいはコンデンサの追加、定数アップが必須となるため、ノイズフィルタの大型化、あるいはコストアップが避けられない。
一方、コモンモードチョークコイル3とコンデンサ40、50の磁気結合を抑制するために、コモンモードチョークコイル3を磁性部材等でシールドする方法も考えられるが、プリント配線基板1の面積が大きくなり、且つ、追加部材も必要になってしまうため、ノイズフィルタが大型化、コストアップしてしまうことから、この方法は採用し難い。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであって、コモンモードチョークコイルとコンデンサの磁気結合を抑制し、ノイズフィルタの減衰性能劣化を防止することができる小型で安価なノイズフィルタを提供することを目的とする。
本願に開示されるノイズフィルタは、
配線パターンと接地パターンが設けられたプリント配線基板と、
当該プリント配線基板に実装された、一対の巻線を有するコモンモードチョークコイルおよび2個のコンデンサ、と、
を備え、
前記2個のコンデンサのうちの一方のコンデンサが、前記コモンモードチョークコイルの一方の巻線に接続された配線パターンと、前記接地パターンとの間に接続され、
前記2個のコンデンサのうちの他方のコンデンサが、前記コモンモードチョークコイルの他方の巻線に接続された配線パターンと、前記接地パターンとの間に接続されており、
前記一方のコンデンサの少なくとも一部、または、前記他方のコンデンサの少なくとも一部が、前記プリント配線基板と、前記コモンモードチョークコイルのいずれか1つの巻線とに、挟まれて配置されていることを特徴とするものである。
本願に開示されるノイズフィルタによれば、コモンモードチョークコイルとコンデンサの磁気結合が抑制されることで、ノイズフィルタの減衰性能の劣化が抑制でき、且つ、プリント配線基板の面積を小さくすることが可能となるため、小型、安価なノイズフィルタを提供することが可能となる。
実施の形態1によるノイズフィルタの構成図である。 実施の形態1によるノイズフィルタの一例を示す平面図である。 図2のノイズフィルタの側面図(A矢視図)である。 図2のノイズフィルタの正面図(B矢視図)である。 図2のコモンモードチョークコイルの漏れ磁束が発生している状態でのノイズフィルタの説明図である。 実施の形態1によるノイズフィルタおよび従来のノイズフィルタに電力変換装置を接続した場合における商用電源側に発生する雑音端子電圧波形の一例を示す図である。 実施の形態1によるノイズフィルタの他の例を示す正面図である。 実施の形態2によるノイズフィルタの一例を示す正面図である。 実施の形態3によるノイズフィルタを多段接続した場合の構成例を示す図である。 図9に係る複数のコモンモードチョークコイルに漏れ磁束が発生している状態でのノイズフィルタの説明図である。 特許文献1のノイズフィルタのコモンモードノイズ対策部品のみ抜粋したノイズフィルタの平面図である。 特許文献1のノイズフィルタのコモンモードノイズ対策部品のみ抜粋したノイズフィルタの正面図である。 図11のコモンモードチョークコイルの漏れ磁束が発生している状態でのノイズフィルタの説明図である。 従来のノイズフィルタを多段接続した場合におけるコモンモードチョークコイルの漏れ磁束が発生している状態でのノイズフィルタの説明図である。
実施の形態1.
以下、本願の実施の形態1によるノイズフィルタについて説明する。図1は、本願の実施の形態1によるノイズフィルタの構成の一例を示す図である。また、図2はこの実施の形態1によるノイズフィルタの一例を示す平面図である。
図1、図2に示すように、実施の形態1に係るノイズフィルタは、一対の巻線3a、3bを有するコモンモードチョークコイル3とコンデンサ(ライン−アース間コンデンサ。以降、単にコンデンサと呼ぶ)4、5で構成されるLC(インダクタンスと静電容量)1段構成のノイズフィルタである。ここで、コンデンサ4、5には、リードタイプ積層セラミックコンデンサ、あるいはリードタイプフィルムコンデンサが使用される。また、実施の形態1に係るノイズフィルタの側面図(図2のA矢視図)、正面図(図2のB矢視図)をそれぞれ図3、図4に示す。
図2〜図4に示すように、コモンモードチョークコイル3とコンデンサ4、あるいはコンデンサ5は、プリント配線基板1に実装されており、プリント配線基板1には、コンデンサ4、あるいはコンデンサ5のリード端子を接地するための接地パターン2と、各部品同士を接続するための配線パターン6が形成されている。
また、図2〜図4に示すように、コモンモードチョークコイル3とコンデンサ4、5は、プリント配線基板1に実装されており、プリント配線基板1には、コンデンサ4、5のリード端子を接地するための接地パターン2と、各部品同士を接続するための配線パターン6が形成されている。さらに、コンデンサ4は、プリント配線基板1とコモンモードチョークコイル3の巻線3aとの間に(少なくとも)その一部が挟まれて配置され、コンデンサ5は、プリント配線基板1とコモンモードチョークコイル3の巻線3bとの間に(少なくとも)その一部が挟まれて配置されている。
以上により、特許文献1に示されたプリント配線基板の場合と比較して、プリント配線基板1の面積を小さくすることが可能となる。また、接地パターン2は、コンデンサ4、5に対して各々設けられているが、このように形成することで、プリント配線基板1のパターンの引き回しが容易になってパターンの占有面積が減少するため、接地パターン2を共通の1つの接地パターンとする場合と比べて、プリント配線基板1の面積をより一層小さくすることが可能となる。
以下、上記のように構成した実施の形態1によるノイズフィルタの減衰性能劣化の抑制原理について、図を用いて説明する。コモンモードチョークコイル3の漏れ磁束が発生している状態のノイズフィルタの説明図を図5に示す。
図3に示したように、コンデンサ4が、プリント配線基板1とコモンモードチョークコイル3の巻線3aとの間にその一部が挟まれて配置され、コンデンサ5が、プリント配線基板1とコモンモードチョークコイル3の巻線3bとの間にその一部が挟まれて配置されているため、図5に示したように、破線で示されたコモンモードチョークコイル3の漏れ磁束100a、100bは、それぞれ、コンデンサ4とプリント配線基板1との間に生じるループ面、コンデンサ5とプリント配線基板1との間に生じるループ面に鎖交しない。
これにより、コモンモードチョークコイル3とコンデンサ4、5は磁気結合を起こさず、コンデンサ4、5を含むコモンモードノイズ経路にも誘導電流は発生しないため、ノイズフィルタの減衰性能劣化を抑制することが可能となる。
次に、上記で説明したノイズフィルタのノイズ減衰性能について説明する。図6は、商用電源と、電力変換装置が接続されたノイズフィルタとの間にCISPR16−1−2で規定されるLISN(Line Impedance Stabilization Network)を接続した場合に、LISNのノイズ測定用抵抗両端で観測される雑音端子電圧を示している。ここで、電力変換装置側から商用電源側に向かって、電力変換装置が発生した100kHzのスイッチングノイズと10MHzのノーマルモードノイズが伝搬していると仮定している。
図6において、実線Pは、実施の形態1によるノイズフィルタを接続した場合の雑音端子電圧波形で、一点鎖線Qは、実線Pのピーク値の軌跡(包絡線)で、点線Rは、従来のノイズフィルタを接続した場合の雑音端子電圧波形のピーク値の軌跡(包絡線)で、破線Sは、国際規格IEC(International Electrotechnical Commission )が規定しているIEC61581−21のノイズの限度値である。
図6に示すように、電力変換装置からは100kHzのスイッチングノイズが伝搬しているため、ノイズスペクトルは、100kHzを基本波として、100kHz間隔で高調波が発生している。また、電力変換装置からは10MHzのノーマルモードノイズが伝搬しているため、10MHzで共振ノイズが発生している。
ここで、10MHzの共振ノイズに着目すると、点線Rに対して一点鎖線Qの方が、ノイズレベルが低くなっていることが確認できる。これは、従来のノイズフィルタに対して、実施の形態1によるノイズフィルタの方が、減衰性能が優れているためである。
従来のノイズフィルタの場合、10MHzのノーマルモードノイズ電流が伝搬すると、コモンモードチョークコイルとコンデンサが磁気結合を起こし、コンデンサ4、5を含むコモンモード経路に10MHzのコモンモード電流が流れて商用電源側に伝搬してしまう。
一方、実施の形態1によるノイズフィルタの場合、コモンモードチョークコイルとコンデンサの磁気結合が抑制されるため、コンデンサ4、5を含むコモンモード経路に10MHzのコモンモード電流が流れることは無い。
また、実施の形態1では、プリント配線基板1の厚み方向において、コンデンサ4、5が、プリント配線基板1と、コモンモードチョークコイルの巻線3a、あるいは巻線3bとに、それぞれ挟まれた部分を含む構成で説明した(図2〜図4参照)が、これに限ることなく、例えば図7に示すように、コンデンサ4、5のうち、一方のコンデンサ4のみが、プリント配線基板1とコモンモードチョークコイルの巻線との間に(少なくとも)その一部が挟まれて配置されている場合も、同様の効果が得られる。
以上の説明において、コンデンサ4、5は、上述のノイズフィルタの構成に示したように、各1個のコンデンサによって構成されている場合に限ることなく、複数のコンデンサを並列接続して構成してもよい。コンデンサは、一般的に、容量の大きさに比例して部品体積も大きくなる。比較的容量の小さなコンデンサを並列接続して構成することで、コモンモードチョークコイル3の漏れ磁束がより少ないコモンモードチョークコイル3の巻線幅内に、コンデンサを配置することが可能となるため、より一層、コモンモードチョークコイル3とコンデンサ4、5の磁気結合が抑制されたノイズフィルタを構成することが可能となる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2に係るノイズフィルタについて、以下図8を用いて説明する。
実施の形態2のノイズフィルタは、プリント配線基板1の厚み方向において、コンデンサ4a、5aが、プリント配線基板1とコモンモードチョークコイル3の巻線3a、3bとによって挟まれて、それぞれ配置されている点では、実施の形態1のノイズフィルタのコンデンサ4、5と同じであるが、その幅方向(図で左右の方向)のサイズが実施の形態1のコンデンサ4、5より小さく、プリント配線基板1とコモンモードチョークコイル3の巻線3a、3bとに、それぞれ、(その一部ではなく)全体が挟まれる形態で配置されている点で、実施の形態1のノイズフィルタとは異なる。言い換えると、コンデンサ4a、5aの横幅(のサイズ)は、コモンモードチョークコイル3の巻線3a、3bが占める横方向のサイズに規定されて(あるいは、コモンモードチョークコイル3のドーナツ形状を規定する内側と外側の2つの同心円の輪郭線で規定されて)配置されている点で、実施の形態1のノイズフィルタとは異なる。
なお、実施の形態2のノイズフィルタにおいても、実施の形態1のノイズフィルタの場合と同様、コンデンサ4a、5aは、図8に示した各1個のコンデンサによって構成されている場合に限ることなく、複数のコンデンサを並列接続して構成してもよい。
実施の形態2のノイズフィルタによれば、コモンモードチョークコイル3の漏れ磁束がより小さな、コモンモードチョークコイル3の巻線幅内に、コンデンサを配置することが可能となるため、より一層、コモンモードチョークコイル3とコンデンサ4、5の磁気結合が抑制されたノイズフィルタを構成することが可能となる。
実施の形態3.
次に、実施の形態3に係るノイズフィルタについて、以下、図を用いて説明する。
上述の実施の形態1では、一対の巻線3a、3bを有したコモンモードチョークコイル3とコンデンサ4、5の両方の組み合わせ、あるいは、コモンモードチョークコイル3とコンデンサ4、5のうち、いずれか1つの組み合わせ、で構成されるLCが1段の構成で説明したが、実施の形態3では、LCが2段の構成、例えば、一対の巻線3a、3bを有したコモンモードチョークコイル3とコンデンサ4、5の両方の組み合わせを1段としてこの組み合わせを2段とした場合である。この実施の形態3に係るノイズフィルタについて、図9、図10を用いて、以下、説明する。これらの図の構成によるノイズフィルタによれば、より一層、ノイズフィルタの減衰性能の抑制効果が得られる。
図9は、実施の形態3によるノイズフィルタを多段接続し、LC2段構成とした場合の構成を示す図である。また、この図9の構成とした実施の形態3のノイズフィルタのコモンモードチョークコイル3に、漏れ磁束が発生している状態でのノイズフィルタの説明図を図10に示す。
図10に示すように、本実施の形態においては、2個のコモンモードチョークコイル3、13の巻線3a、13aおよび3b、13bが、上下2列で示した配線パターン6をそれぞれ共有する形態で搭載されている。すなわち、前記2個のコモンモードチョークコイル3、13のうち、一方のコモンモードチョークコイル、例えばコモンモードチョークコイル3の一方の巻線3aに接続された配線パターンと、コモンモードチョークコイル3の他方の巻線3bに接続された配線パターンに、他方のコモンモードチョークコイル13が直列接続されている。
本実施の形態では、コンデンサ4が、プリント配線基板1とコモンモードチョークコイル3の巻線3aとにその一部が挟まれた空間に配置され、コンデンサ5が、プリント配線基板1とコモンモードチョークコイル3の巻線3bとにその一部が挟まれた空間に配置され、コンデンサ14が、プリント配線基板1とコモンモードチョークコイル13の巻線13aとにその一部が挟まれた空間に配置され、コンデンサ15が、プリント配線基板1とコモンモードチョークコイル13の巻線13bとにその一部が挟まれた空間に配置されているため、図10に示したように、破線で示されたコモンモードチョークコイル3の漏れ磁束100a、100bは、それぞれ、コンデンサ4とプリント配線基板1との間に生じるループ面、コンデンサ5とプリント配線基板1との間に生じるループ面に鎖交せず、また、コモンモードチョークコイル13の漏れ磁束200a、200bは、それぞれ、コンデンサ14とプリント配線基板1との間に生じるループ面、コンデンサ15とプリント配線基板1との間に生じるループ面に鎖交しない。
これにより、コモンモードチョークコイル3とコンデンサ4、5は磁気結合を起こさず、コモンモードチョークコイル13とコンデンサ14、15は磁気結合を起こさず、コンデンサ4、5を含むコモンモードノイズ経路、およびコンデンサ14、15を含むコモンモードノイズ経路に誘導電流は発生しないため、ノイズフィルタの減衰性能劣化を抑制することが可能となる。
LC1段構成とした実施の形態1の場合と同様、LC2段構成とした実施の形態3の場合においても、コモンモードチョークコイル3とコンデンサ4、5の磁気結合、および、コモンモードチョークコイル13と、コンデンサ14、15の磁気結合は抑制される。
一方、従来のノイズフィルタをLC2段構成とした場合の、複数のコモンモードチョークコイルに漏れ磁束が発生している状態でのノイズフィルタの説明図を図14に示す。図14に示すように、コンデンサ40、50においては、コモンモードチョークコイル3の漏れ磁束100a、100bに加えて、コモンモードチョークコイル13の漏れ磁束200a、200bとも磁気結合するため、LC一段構成の場合と比べて、より一層、従来のノイズフィルタの減衰性能の劣化が顕著になる。
なお、本願は、例示的な実施の形態が記載されているが、実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合が含まれるものとする。具体的には、例えば、実施の形態3において、コンデンサの配置は、図7に示したコンデンサの配置を2組持つようにしてもよく、図2と図7のコンデンサの配置を、それぞれ1組ずつ持つようにしてもよく、さらには、図2と図11をそれぞれ1組ずつ持つようにしてもよい。いずれの場合も、従来のノイズフィルタに比べて、ノイズフィルタの減衰性能は良くなる。
1 プリント配線基板、2 接地パターン、3、13 コモンモードチョークコイル、3a、3b、13a、13b 巻線、4、4a、5、5a、14、15 コンデンサ、6 配線パターン、100a、100b、200a、200b 漏れ磁束
本願に開示されるノイズフィルタは、
配線パターンと接地パターンが設けられたプリント配線基板と、
当該プリント配線基板に実装された、一対の巻線を有するコモンモードチョークコイルおよび2個のコンデンサと
を備え、
前記2個のコンデンサのうちの一方のコンデンサが、前記コモンモードチョークコイルの一方の巻線に接続された配線パターンと、前記接地パターンとの間に接続され、
前記2個のコンデンサのうちの他方のコンデンサが、前記コモンモードチョークコイルの他方の巻線に接続された配線パターンと、前記接地パターンとの間に接続されており、
前記一方のコンデンサの少なくとも一部、または、前記他方のコンデンサの少なくとも一部が、前記プリント配線基板と、前記コモンモードチョークコイルのいずれか1つの巻線とに、挟まれて配置されていることにより、前記コモンモードチョークコイルの漏れ磁束が、前記一方のコンデンサと前記プリント配線基板との間に生ずるループ面、及び、前記他方のコンデンサと前記プリント配線基板との間に生ずるループ面のうち、少なくとも何れか一方のループ面に鎖交しない構成とされていることを特徴とするものである。


Claims (4)

  1. 配線パターンと接地パターンが設けられたプリント配線基板と、
    当該プリント配線基板に実装された、一対の巻線を有するコモンモードチョークコイルおよび2個のコンデンサ、と、
    を備え、
    前記2個のコンデンサのうちの一方のコンデンサが、前記コモンモードチョークコイルの一方の巻線に接続された配線パターンと、前記接地パターンとの間に接続され、
    前記2個のコンデンサのうちの他方のコンデンサが、前記コモンモードチョークコイルの他方の巻線に接続された配線パターンと、前記接地パターンとの間に接続されており、
    前記一方のコンデンサの少なくとも一部、または、前記他方のコンデンサの少なくとも一部が、前記プリント配線基板と、前記コモンモードチョークコイルのいずれか1つの巻線とに、挟まれて配置されていることを特徴とするノイズフィルタ。
  2. 前記一方のコンデンサの少なくとも一部が、前記プリント配線基板と前記コモンモードチョークコイルの一方の巻線とに挟まれて配置されるとともに、
    前記他方のコンデンサの少なくとも一部が、前記プリント配線基板と前記コモンモードチョークコイルの他方の巻線とに挟まれて配置されていることを特徴とする請求項1に記載のノイズフィルタ。
  3. 前記コモンモードチョークコイルを2個有し、
    このうちの一方のコモンモードチョークコイルの一方の巻線に接続された配線パターンと、前記一方のコモンモードチョークコイルの他方の巻線に接続された配線パターンに、
    前記2個のコモンモードチョークコイルのうちの他方のコモンモードチョークコイルが直列接続されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のノイズフィルタ。
  4. 前記接地パターンは、前記一方のコンデンサと前記他方のコンデンサに各々設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のノイズフィルタ。
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