JP2008271204A - 積層型電子部品 - Google Patents

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宣明 村松
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Abstract

【課題】 コンデンサ用導体パターンの面積が小さくなると、コンデンサ用導体パターンを印刷する際の導体ペーストの滲みによって、所定の面積のコンデンサ用導体パターンを安定して形成できなかった。そのため、コンデンサの容量のバラツキが大きくなりやすく、それによって減衰極の周波数が不安定になり、フィルタの特性が劣化する。
【解決手段】 絶縁体層と導体パターンを積層し、積層体内にフィルタが形成される。フィルタは、コイルとコンデンサが並列に接続された共振回路を有する。コンデンサは、コイルを構成する導体パターンに線状の導体パターンを接続して、これらの導体パターン間の浮遊容量により形成する。
【効果】 コンデンサのバラツキが小さく、減衰極の周波数の調整をしやすくでき、フィルタの特性が劣化することもない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、絶縁体層と導体パターンを積層し、これらの積層体内にフィルタが形成された積層型電子部品に関するものである。
従来のフィルタに、図5に示す様に、直列腕にコイルL3とコンデンサC6が並列接続された共振回路とコイルL4とコンデンサC7が並列接続された共振回路が直接に接続され、並列腕にコンデンサC8、C9、C10が接続されたローパスフィルタがある。この様なローパスフィルタは、例えば、図6に示す様に、絶縁体層61A〜61Iと導体パターンG、62、63、64、65、66を積層し、これらの積層体内に導体パターンによって回路を形成して構成される(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2004-153414号公報
この種の積層型電子部品は、小型化、低背化するために、絶縁体層の厚みを薄くし、絶縁体層に誘電率の高い誘電体が用いられるようになってきている。この様な状況の中、高い周波数において使用されるフィルタを積層体内に形成した場合、特に、出力側の共振回路のコンデンサを構成するコンデンサ用導体パターンの面積が小さくなる傾向がある。この様にコンデンサ用導体パターンの面積が小さくなった場合、コンデンサ用導体パターンを絶縁体層表面に印刷する際の導体ペーストの滲みによって、所定の面積のコンデンサ用導体パターンを安定して形成することができなかった。従って、従来の積層型電子部品においては、コンデンサの容量のバラツキが大きくなりやすく、それによって減衰極の周波数が不安定になり、フィルタの特性が劣化するという問題があった。
本発明は、コンデンサの容量のバラツキを小さくして、減衰極の周波数の調整をしやすくでき、フィルタの特性が劣化することのない積層型電子部品を提供することを目的とする。
本発明は、絶縁体層と導体パターンを積層し、積層体内にフィルタが形成された積層型電子部品において、フィルタは、コイルとコンデンサが並列に接続された共振回路を有し、コンデンサは、コイルを構成する導体パターンに線状の導体パターンを接続して、これらの導体パターン間の浮遊容量により形成する。また、フィルタは、入力端子と出力端子間に、第1のコイルと第1のコンデンサが並列に接続された第1の共振回路と、第2のコイルと第2のコンデンサが並列に接続された第2の共振回路が直列に接続され、第1の共振回路の入力端子側とアース間に第3のコンデンサが接続され、第1の共振回路と第2の共振回路の接続点とアース間に第4のコンデンサが接続され、第2の共振回路の出力端子側とアース間に第5のコンデンサが接続されたローパスフィルタが形成される。
本発明の積層型電子部品は、絶縁体層と導体パターンを積層し、積層体内にコイルとコンデンサが並列に接続された共振回路を有するフィルタが形成され、このコンデンサが、コイルを構成する導体パターンに線状の導体パターンを接続して、これらの導体パターン間の浮遊容量により形成されるので、絶縁体層に誘電率が高い誘電体を用い、高い周波数において使用されるフィルタを形成した場合でも、絶縁体層表面に面積の小さいコンデンサ用導体パターンを形成する必要がなく、コンデンサのバラツキを小さくすることができる。従って、本発明の積層型電子部品は、減衰極の周波数の調整をしやすくでき、フィルタの特性が劣化することもなくなります。また、コイル用導体パターンの印刷マスクを流用できるので、コンデンサ用導体パターンを印刷するための印刷マスクが不要になり、製造コストを低減することができます。
本発明の積層型電子部品は、絶縁体層と導体パターンを積層し、積層体内にフィルタが形成される。このフィルタは、入力端子と出力端子間に、第1のコイルと第1のコンデンサが並列に接続された第1の共振回路と、第2のコイルと第2のコンデンサが並列に接続された第2の共振回路が直列に接続され、第1の共振回路の入力端子側とアース間に第3のコンデンサが接続され、第1の共振回路と第2の共振回路の接続点とアース間に第4のコンデンサが接続され、第2の共振回路の出力端子側とアース間に第5のコンデンサが接続されてローパスフィルタが形成される。この第1のコイルと第2のコイルは、ローパスフィルタ内を伝送される信号によって発生する磁束の方向が互いに異なる様に形成されて直列に接続される。また、このローパスフィルタの出力側の共振回路を構成する第2のコンデンサは、第2のコイルを構成するコイル用導体パターンに、第2のコイルの磁束の方向と同じになる様に線状の導体パターンを接続して、コイル用導体パターン間、線状の導体パターン間及び、コイル用導体パターンと線状の導体パターン間に生じる浮遊容量によって形成される。従って、本発明の積層型電子部品は、絶縁体層に誘電率が高い誘電体を用い、高い周波数において使用されるフィルタを形成した場合でも、面積の小さいコンデンサ用導体パターンを絶縁体層表面に形成することが不要になると共に、コイル用導体パターンと線状の導体パターンの合計のターン数によって減衰極の周波数を調節することができる。
以下、本発明の積層型電子部品を図1乃至図4を参照して説明する。
図1は本発明の積層型電子部品の実施例の回路図、図2は本発明の積層型電子部品の第1の実施例を示す分解斜視図である。
図1において、11は入力端子、12は出力端子である。
入力端子11と出力端子12間には、コイルL1とコンデンサC1が並列に接続された並列共振回路13と、コイルL2とコンデンサC2が並列に接続された並列共振回路14が直列に接続される。この共振回路13の入力端子側とアース間にはコンデンサC3が接続される。また、共振回路13と共振回路14の接続点とアース間にはコンデンサC4が接続される。さらに、共振回路14の出力端子側とアース間にはコンデンサC5が接続される。
この様なローパスフィルタは、図2のように絶縁体層と導体パターンを積層することにより、積層体内に形成される。
絶縁体層21A乃至21Kは、磁性体、非磁性体、誘電体等絶縁性を有する材料、例えば、誘電率が20以上の非磁性体を用いて形成される。
絶縁体層21Aの表面には、アース用導体パターンGが形成される。アース用導体パターンGは、絶縁体層21Aの対向する側面まで引き出される。
絶縁体層21Bの表面には、コンデンサ用導体パターン23が形成される。コンデンサ用導体パターン23は、絶縁体層21Bの半面(図2では左半面)にアース用導体パターンGと対向して形成され、引出し端が絶縁体層21Bの端面まで引き出される。
絶縁体層21Cの表面には、コンデンサ用導体パターン22が形成される。コンデンサ用導体パターン22は、コンデンサ用導体パターン23と対向して形成される。
絶縁体層21Dは、コンデンサ用導体パターン22と後述の導体パターン間の距離を調節するために積層される。
絶縁体層21Eの表面には、線状の導体パターン24Aが形成される。線状の導体パターン24Aは、絶縁体層21Eの半面(図2では右半面)に形成され、一端が絶縁体層21Eの端面まで引き出される。
絶縁体層21Fの表面には、線状の導体パターン24Bが形成される。線状の導体パターン24Bは、絶縁体層21Fの半面(図2では右半面)に形成され、一端が絶縁体層21Fに設けられたスルーホール内の導体を介して線状の導体パターン24Aの他端に接続される。
絶縁体層21Gの表面には、コイル用導体パターン25Aとコイル用導体パターン26Aが形成される。コイル用導体パターン25Aとコイル用導体パターン26Aは、コイル用導体パターン25Aが絶縁体層21Gの一方の半面(図2では左半面)に、コイル用導体パターン26Aが絶縁体層21Gの残りの半面(図2では右半面)に、互いに点対称になる様にそれぞれ形成される。コイル用導体パターン25Aの一端とコイル用導体パターン26Aの一端は互いに接続される。また、コイル用導体パターン25Aとコイル用導体パターン26Aの接続点は、絶縁体層21D〜21Gに設けられたスルーホール内の導体を介してコンデンサ用導体パターン22に接続される。さらに、コイル用導体パターン26Aの他端は、絶縁体層21Gに設けられたスルーホール内の導体を介して線状の導体パターン24Bの他端に接続される。
絶縁体層21Hの表面には、コイル用導体パターン25Bとコイル用導体パターン26Bが形成される。コイル用導体パターン25Bとコイル用導体パターン26Bは、コイル用導体パターン25Bが絶縁体層21Hの一方の半面(図2では左半面)に、コイル用導体パターン26Bが絶縁体層21Hの残りの半面(図2では右半面)に、互いに点対称になる様にそれぞれ形成される。コイル用導体パターン25Bの一端は、絶縁体層21Hに設けられたスルーホール内の導体を介してコイル用導体パターン25Aの他端に接続される。また、コイル用導体パターン26Bの一端は、絶縁体層21Hに設けられたスルーホール内の導体を介してコイル用導体パターン26Aの他端に接続される。
絶縁体層21Iの表面には、コイル用導体パターン25Cとコイル用導体パターン26Cが形成される。コイル用導体パターン25Cとコイル用導体パターン26Cは、コイル用導体パターン25Cが絶縁体層21Iの一方の半面(図2では左半面)に、コイル用導体パターン26Cが絶縁体層21Iの残りの半面(図2では右半面)に、互いに点対称になる様にそれぞれ形成される。コイル用導体パターン25Cの一端は、絶縁体層21Iに設けられたスルーホール内の導体を介してコイル用導体パターン25Bの他端に接続される。また、コイル用導体パターン26Cの一端は、絶縁体層21Iに設けられたスルーホール内の導体を介してコイル用導体パターン26Bの他端に接続される。さらに、コイル用導体パターン25Cの他端とコイル用導体パターン26Cの他端は、絶縁体層21Iの対向する端面にそれぞれ引き出される。この様にコイル用導体パターン25A〜25Cを螺旋状に接続することによりコイルL1が形成され、こイル用導体パターン26A〜26Cを螺旋状に接続することによりコイルL2が形成され、コイル用導体パターン26A〜26Cと線状の導体パターン24A、24Bを螺旋状に接続することによりコンデンサC2が形成される。コイルL1とコイルL2は、コイル用導体パターン25Aとコイル用導体パターン26Aが接続されることにより直列に接続される。
絶縁体層21Jと絶縁体層21Kは、コイル用導体パターン25C、26Cを保護するために絶縁体層21I上に積層される。
この様に積層された積層体には、図3に示す様に積層体の端面に入力端子31と出力端子32が、積層体の側面にアース用端子GTがそれぞれ形成される。そして、コンデンサ用導体パターン23とコイル用導体パターン25Cが入力端子31に、線状の導体パターン24Aとコイル用導体パターン26Cが出力端子32に、アース用導体パターンGがアース用端子GTに接続される。
この様に形成された積層型電子部品は、コイル用導体パターン25A〜25CによってコイルL1が、コイル用導体パターン26A〜26CによってコイルL2が形成され、コイル用導体パターン26A〜26C間、線状の導体パターン24A、24B間及び、線状の導体パターン24Bとコイル用導体パターン26A間の浮遊容量によってコンデンサC2が形成され、コンデンサ用導体パターン22とコンデンサ用導体パターン23間の容量によってコンデンサC1が形成される。また、アース用導体パターンGとコンデンサ用導体パターン23間の容量によってコンデンサC3が、アース用導体パターンGとコンデンサ用導体パターン22間の容量によってコンデンサC4が、アース用導体パターンGとコンデンサ用導体パターン22間の容量とコンデンサ用導体パターン22と線状の導体パターン24A間の容量によってコンデンサC5が形成される。コイルL1とコイルL2は、ローパスフィルタ内を伝送される信号によって発生する磁束の方向が互いに異なる様に形成されて直列に接続される。また、線状の導体パターン24A、24Bは、ローパスフィルタ内を伝送される信号によって発生する磁束の方向がコイルL2の磁束の方向と同じになる様にコイル用導体パターン26Aに連なって螺旋状に接続される。
図4は、本発明の積層型電子部品の第2の実施例を示す分解斜視図である。
図1に示したローパスフィルタは、図4の様に絶縁体層と導体パターンを積層しても、積層体内に形成することができる。
絶縁体層41A乃至41Kは、磁性体、非磁性体、誘電体等絶縁性を有する材料を用いて形成される。
絶縁体層41Aの表面には、アース用導体パターンGが形成される。アース用導体パターンGは、絶縁体層41Aの対向する側面まで引き出される。
絶縁体層41Bは、アース用導体パターンGと後述のコンデンサ用導体パターン間の距離を調節するために積層される。
絶縁体層41Cの表面には、コンデンサ用導体パターン42が形成される。コンデンサ用導体パターン42は、アース用導体パターンGと対向する位置に形成される。
絶縁体層41Dは、コンデンサ用導体パターン42と後述の線状の導体パターン間の距離を調節するために積層される。
絶縁体層41Eの表面には、線状の導体パターン43Aと線状の導体パターン44Aが形成される。線状の導体パターン43Aと線状の導体パターン44Aは、線状の導体パターン43Aが絶縁体層41Eの左半面に、線状の導体パターン44Aが絶縁体層41Eの右半面に、互いに点対称になる様にそれぞれ形成される。線状の導体パターン43Aの一端と線状の導体パターン44Aの一端は、絶縁体層41Eの対向する端面までそれぞれ引き出される。
絶縁体層41Fの表面には、線状の導体パターン43Bと線状の導体パターン44Bが形成される。線状の導体パターン43Bと線状の導体パターン44Bは、線状の導体パターン43Bが絶縁体層41Fの左半面に、線状の導体パターン44Bが絶縁体層41Fの右半面に、互いに点対称になる様にそれぞれ形成される。線状の導体パターン43Bの一端は、線状の導体パターン43Aの他端に接続される。また、線状の導体パターン44Bの一端は、線状の導体パターン44Aの他端に接続される。
絶縁体層41Gの表面には、コイル用導体パターン45Aとコイル用導体パターン46Aが形成される。コイル用導体パターン45Aとコイル用導体パターン46Aは、コイル用導体パターン45Aが絶縁体層41Gの左半面に、コイル用導体パターン46Aが絶縁体層41Gの右半面に、互いに点対称になる様にそれぞれ形成される。コイル用導体パターン45Aの一端とコイル用導体パターン46Aの一端は互いに接続され、その接続点がコンデンサ用導体パターン42に接続される。また、コイル用導体パターン45Aの他端は、線状の導体パターン43Bの他端に接続される。さらに、コイル用導体パターン46Aの他端は、線状の導体パターン44Bの他端に接続される。
絶縁体層41Hの表面には、コイル用導体パターン45Bとコイル用導体パターン46Bが形成される。コイル用導体パターン45Bとコイル用導体パターン46Bは、コイル用導体パターン45Bが絶縁体層41Hの左半面に、コイル用導体パターン46Bが絶縁体層41Hの右半面に、互いに点対称になる様にそれぞれ形成される。コイル用導体パターン45Bの一端は、コイル用導体パターン45Aの他端に接続される。また、コイル用導体パターン46Bの一端は、コイル用導体パターン46Aの他端に接続される。
絶縁体層41Iの表面には、コイル用導体パターン45Cとコイル用導体パターン46Cが形成される。コイル用導体パターン45Cとコイル用導体パターン46Cは、コイル用導体パターン45Cが絶縁体層41Iの左半面に、コイル用導体パターン46Cが絶縁体層41Iの右半面に、互いに点対称になる様にそれぞれ形成される。コイル用導体パターン45Cの一端は、コイル用導体パターン45Bの他端に接続される。また、コイル用導体パターン46Cの一端は、コイル用導体パターン46Bの他端に接続される。さらに、コイル用導体パターン45Cの他端とコイル用導体パターン46Cの他端は、絶縁体層41Iの対向する端面にそれぞれ引き出される。この様にコイル用導体パターン45A〜45Cを螺旋状に接続することによりコイルL1が形成され、こイル用導体パターン46A〜46Cを螺旋状に接続することによりコイルL2が形成され、コイル用導体パターン45A〜45Cと線状の導体パターン43A、43Bを螺旋状に接続することによりコンデンサC1が形成され、コイル用導体パターン46A〜46Cと線状の導体パターン44A、44Bを螺旋状に接続することによりコンデンサC2が形成される。コイルL1とコイルL2は、コイル用導体パターン45Aとコイル用導体パターン46Aが接続されることにより直列に接続される。
絶縁体層41Jと絶縁体層41Kは、コイル用導体パターン45C、46Cを保護するために絶縁体層41I上に積層される。
この様に積層された積層体には、図3に示す様に積層体の端面に入力端子31と出力端子32が、積層体の側面にアース用端子GTがそれぞれ形成される。そして、線状の導体パターン43Aとコイル用導体パターン45Cが入力端子31に、線状の導体パターン44Aとコイル用導体パターン46Cが出力端子32に、アース用導体パターンGがアース用端子GTに接続される。
この様に形成された積層型電子部品は、コイル用導体パターン45A〜45CによってコイルL1が、コイル用導体パターン46A〜46CによってコイルL2が形成され、コイル用導体パターン45A〜45C間、線状の導体パターン43A、43B間及び、線状の導体パターン43Bとコイル用導体パターン45A間の浮遊容量によってコンデンサC1が形成され、コイル用導体パターン46A〜46C間、線状の導体パターン44A、44B間及び、線状の導体パターン44Bとコイル用導体パターン46A間の浮遊容量によってコンデンサC2が形成される。また、アース用導体パターンGとコンデンサ用導体パターン42間の容量とコンデンサ用導体パターン42と線状の導体パターン43A間の容量によってコンデンサC3が、アース用導体パターンGとコンデンサ用導体パターン42間の容量によってコンデンサC4が、アース用導体パターンGとコンデンサ用導体パターン42間の容量とコンデンサ用導体パターン42と線状の導体パターン44A間の容量によってコンデンサC5が形成される。コイルL1とコイルL2は、ローパスフィルタ内を伝送される信号によって発生する磁束の方向が互いに異なる様に形成されて直列に接続される。また、線状の導体パターン43A、43Bは、ローパスフィルタ内を伝送される信号によって発生する磁束の方向がコイルL1の磁束の方向と同じになる様にコイル用導体パターン45Aに連なって螺旋状に接続される。さらに、線状の導体パターン44A、44Bは、ローパスフィルタ内を伝送される信号によって発生する磁束の方向がコイルL2の磁束の方向と同じになる様にコイル用導体パターン46Aに連なって螺旋状に接続される。
以上、本発明の積層型電子部品の実施例を述べたが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。例えば、第2の実施例において、コンデンサ用導体パターン42の大きさをアース用導体パターンGよりも小さくして、線状の導体パターン43Aとアース用導体パターンG間の浮遊容量によってコンデンサC3を、線状の導体パターン44Aとアース用導体パターンG間の浮遊容量によってコンデンサC5をそれぞれ形成するようにしてもよい。また、第1の実施例において、線状の導体パターン24Aがアース用導体パターンGと対向する様に、コンデンサ用導体パターン22の大きさを調整し、線状の導体パターンとアース用導体パターンG間の浮遊容量によってコンデンサC5を形成するようにしてもよい。
本発明の積層型電子部品の実施例の回路図である。 本発明の積層型電子部品の第1の実施例を示す分解斜視図である。 本発明の積層型電子部品の実施例の斜視図である。 本発明の積層型電子部品の第2の実施例を示す分解斜視図である。 従来の積層型電子部品の回路図である。 従来の積層型電子部品の分解斜視図である。
符号の説明
11 入力端子
12 出力端子

Claims (3)

  1. 絶縁体層と導体パターンを積層し、積層体内にフィルタが形成された積層型電子部品において、
    該フィルタは、コイルとコンデンサが並列に接続された共振回路を有し、該コンデンサは、該コイルを構成する導体パターンに線状の導体パターンを接続して、これらの導体パターン間の浮遊容量により形成することを特徴とする積層型電子部品。
  2. 絶縁体層と導体パターンを積層し、積層体内にフィルタが形成された積層型電子部品において、
    該フィルタは、入力端子と出力端子間に、第1のコイルと第1のコンデンサが並列に接続された第1の共振回路と、第2のコイルと第2のコンデンサが並列に接続された第2の共振回路が直列に接続され、第1の共振回路の入力端子側とアース間に第3のコンデンサが接続され、第1の共振回路と第2の共振回路の接続点とアース間に第4のコンデンサが接続され、第2の共振回路の出力端子側とアース間に第5のコンデンサが接続されたローパスフィルタが形成され、
    該第1のコイルと該第2のコイルは、ローパスフィルタ内を伝送される信号によって発生する磁束の方向が互いに異なる様に形成されて直列に接続され、
    該第2のコイルを構成する導体パターンに、該第2のコイルの磁束の方向と同じになる様に線状の導体パターンを接続して、これらの導体パターン間の浮遊容量によって第2のコンデンサを形成することを特徴とする積層型電子部品。
  3. 絶縁体層と導体パターンを積層し、積層体内にフィルタが形成された積層型電子部品において、
    該フィルタは、入力端子と出力端子間に、第1のコイルと第1のコンデンサが並列に接続された第1の共振回路と、第2のコイルと第2のコンデンサが並列に接続された第2の共振回路が直列に接続され、第1の共振回路の入力端子側とアース間に第3のコンデンサが接続され、第1の共振回路と第2の共振回路の接続点とアース間に第4のコンデンサが接続され、第2の共振回路の出力端子側とアース間に第5のコンデンサが接続されたローパスフィルタが形成され、
    該第1のコイルと該第2のコイルは、ローパスフィルタ内を伝送される信号によって発生する磁束の方向が互いに異なる様に形成されて直列に接続され、
    該第1のコイルを構成する導体パターンに、該第1のコイルの磁束の方向と同じになる様に線状の導体パターンを接続して、これらの導体パターン間の浮遊容量によって第1のコンデンサを形成し、該第2のコイルを構成する導体パターンに、該第2のコイルの磁束の方向と同じになる様に線状の導体パターンを接続して、これらの導体パターン間の浮遊容量によって第2のコンデンサを形成することを特徴とする積層型電子部品。
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